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敏洋 ’s 昭和の恋物語り https://blog.goo.ne.jp/toppy_0024

[水たまりの中の青空]小夜子という女性の一代記です。戦後の荒廃からのし上がった御手洗武蔵と結ばれて…

敏ちゃん
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伊万里市
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2014/10/10

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  • [ライフ!] ボク、みつけたよ! (九) 結局、多賀SAに

    結局、多賀SAに入りこみました。あきらめて昼食を摂ることにして、コンビニ弁当を車内で食しました。空腹時ってイライラするでしょ?事故ったりしたら大変ですからね。多賀SAといえば、若いころに近江牛のすき焼き弁当を食していましたが、現在はあるのでしょうかね。1,000円近い、とうじとしては結構な値段でした。仕事で半年に1回ぐらいでしたかね、名神高速を走ったおりに購入していました。ああそうか、上りのSAだけだったかな?すき焼き弁当が置いてあったのは。旅行から帰宅した後にパソコンでの検索で分かったのですが、SL(蒸気機関車D51)が展示してあるんですね。いやあ、懐かしいなあ。子どものころにSLで小学校に通学していたんですよ。まあそのお話は後々にということで。さあもういいでしょう、渋滞解消といきたいですよね。大して走...[ライフ!]ボク、みつけたよ!(九)結局、多賀SAに

  • [ライフ!] ボク、みつけたよ! (三十六)そんなある日のことです。

    そんなある日のことです。降車の段になって、定期券を忘れてきたことに気が付きました。もう、ドキドキですよ。「ていきけん、わすれました。ごめんなさい」。ひと言そう言えば、大目に見てくれると思います。でも、言えないんですね。そのまま顔パスしちゃったんです。ひょっとしたら、顔を真っ赤にしていたかもしれません。案外、車掌さんはお見通しだったかも?です。ところで不思議なのが、バスの顔パスは覚えているのですが、汽車はどうしたのか……。当然のことに、汽車も定期券です。どうやって降りたのでしょうか?誰か、教えて下さいな。問題は、帰りです。もう顔パスは通用しません。学校から駅まで、どのくらいの距離だったか。歩いて駅まで行ったと思います。駅まで行かなければ、家まで帰るルートが分からないのです。現代のようなスマホによる地図検索な...[ライフ!]ボク、みつけたよ!(三十六)そんなある日のことです。

  • 愛の横顔 ~RE:地獄変~ (十三)大学内だけのことではありませんで

    大学内だけのことではありませんで、坂田善三さまがよくご存じの会合においても、理論をお教えになられているとか。アジ演説の原稿なども三郎さまのお手になるものですのよ。とにかく、たくさんの方たちから頼りにされているので時間がいくらあっても足りない、といつもこぼされています。なのに、こんなわたくしのために時間を割いていただけるのですから、ほんとうに感謝のことばしかありません。三郎さまにはじめてお目にかかったのは、もう十月に入ったというのにすこし動いただけで汗ばむほどの日でございました。いつものように三人組での下校途中のことでした。とつぜんに一子さんがおっしゃるのです。「みなさま方。すこし涼んでいきませんこと?こんなに暑い中を歩きづめで、どちらかがお倒れになられては大変です。あそこの神社でひと休みいたしましょうよ」...愛の横顔~RE:地獄変~(十三)大学内だけのことではありませんで

  • [ライフ!] ボク、みつけたよ! (二十一)血の池地獄ですね、

    血の池地獄ですね、そうでした。ちょっと気を許すと、すぐに横道にそれちゃいます。性格が移り気というわけではないですよ。気が散りやすい、これは当てはまるかもしれませんが。どこが違うんだ!とお叱りを受けそうですが、集中するときは集中しますんでね。はい、これからは愚痴のオンパレードになります。覚悟して読んで下さいね。「いままでだって十分に愚痴だらけだったぞ」ですって?すみませんねえ、わたし自身はそんな風には考えていなかったものですから。googlemapで確認しますと、「距離は2.6kmで、歩いて34分」とあるんですよね。それで、地図上に貴船城があるのですが、右手に見ながらのルートになっています。が、が、です。わたしは左手に見ながら歩いたわけです。ということは、より海岸寄りに歩いたことになります。時間にしても、実...[ライフ!]ボク、みつけたよ!(二十一)血の池地獄ですね、

  • 水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百四十七)

    たまたま五平が留守をしていて、たまたま小夜子が出先からもどりひと息を吐いていたとき、そしてたまたま徳子が銀行にでかけていて、さらにはたまたま竹田が裏の倉庫にいたときのことだ。この四つのたまたまというか偶然が重なりあういうことは、天文学的確率のぐうぜんの重なりなのか、はたまた天の意思、いたずらなのか、ある騒動を引き起こすことになった。事柄としては小さなたわいもないことなのだが、五平にすれば簡単にすませられることなのだが、のちにこのことを知った人物がここぞとばかりに責めたてたがゆえに、おおごとになってしまった。見るからに筋者という風体の男がやってきて、小夜子に「これ、はらってもらえませんかねえ」と、証文を突きつけた。同意書となっていて、日付けは三年もまえのものだった。富士商会御手洗武蔵という署名入りのもので、...水たまりの中の青空~第三部~(四百四十七)

  • ポエム ~黄昏編~ (海)

    海はいつか日暮れぼくの胸に恋の剣を射したまま波間に消えて行った追いかけても君は見えない白い闇がただ迫るだけ恋はいつか消えてぼくの胸に涙の光を残したまま波間に消えて行った追いかけても君は見えない白い闇がただ迫るだけ昨日も今日もそして明日も夏の渚に立って君を探してもあの日の君はもう居ないはるかな海どこまでもどこまでも果てしなくつづくがその海も……限りなき空どこまでもどこまでも広がり続くがその空も……水平線では海と空が一つに重なる追いかければ追いかけるほど水平線はどこまでもどこまでも広がりつづくわからない追いかけるほどにわからない君がきみがわからない=背景と解説=“女って奴はな肉体で愛さなくちゃ逃げちまうもんだ!”“青臭え恋愛論なんぞ屁でもねえ!”“恋文だあ?そんなもんより口吸いのひとつでもしな!”「白い闇」安...ポエム~黄昏編~(海)

  • 小説・二十歳の日記 九月一日 (雨)

    [臆病者]きょうは一日中、雨だ。べつに嫌だとは思わない。ただ、悲しいだけだ。-----あゝ己は何(ど)うしても信じられない。たゞ、考へて、考へて、考へて、考へるだけだ。二郎、何うか己を信じられるようにしてくれ。(夏目漱石著・「行人」より)-----ぼくは彼女が好きだ。すごくすきだ。会社の先輩から聞いた。彼女が、ぼくのことを馬鹿にしている、と。「真面目なのネ」わかれぎわに呟いた彼女のことばに、引っかかるものがあったけど、べつにそれほど深くは考えなかった。ぼく自身がそう思っていたから。だけど、彼女のいう真面目と、ぼくのそれとは、違う意味のものだった。要するに、臆病者という、軽蔑のいみが、ことばの裏に潜んでいた。なんということはない、映画館でそして帰り道でも、手をにぎらなかったこと。そして別れぎわにキスをしなか...小説・二十歳の日記九月一日(雨)

  • 奇天烈 ~赤児と銃弾の併存する街~ (六)

    エルヴィス・プレスリーに心酔していたわたしにとって、プレスリーとビートルズの初顔合わせでジョンがとった無礼きわまりない態度は、とうてい許せるものではなかった。エルヴィスの「君たちのレコードをぜんぶ持ってるよ」という声かけにたいして、「ぼくは1枚ももってないんだ」と、レノンが応じたという話。わたしがその場にいたわけでも、その映像を確認したわけでもないのだが、風の噂として耳に入ったそれがゆるせないのだ。もちろん、日本の歌謡曲も好きで、たまに聞いている。ど演歌であるぴんからトリオの「女の操」も聞かなくはない。ま、しかし、その喧噪も夜の九時までのことだ。NHKのニュース番組がはじまると、とたんに静かになる。十時ともなると、すべての窓が暗くなる。もの音ひとつなくなる。灯りが点いているのは、わたしの部屋ぐらいだろう。...奇天烈~赤児と銃弾の併存する街~(六)

  • 退院しました

    10月15日に入院して、予定より1日早く本日25日に退院できました。経過良好ということではなく、入院生活に飽きたわたしの頼みを聞いてくださったということです。もちろん数値目標に近づいたということもありますか、今回はインスリンの量がえらく増えましてね、うーん!ですわ。昨年の7月でしたか入院したのですが、そのときとはインスリンの量が段違いですし、数値も悪いです。先生によると「代謝が落ちたから」ということでした。えっ?「えらく」の意味がわからない?えらい=たくさん、なんですが。ほかにもありまして、たとえば、えらい=ひどく、とても、といった……ああ、たくさんと同義語みたいですね。岐阜地方の方言でしょうか、これは。ま、いいや。話を戻しましょう。1月28日だったか、自転車転倒による、左肩鎖骨骨折。これが元凶です。それ...退院しました

  • スピンオフ作品 ~ 名水館女将、光子! ~ (二十八)(明水館女将! 光子:四)

    (若女将としてはそれを語ることは出来ないようです。まあ、客商売の基本です。簡単にいいますと、不倫なわけです)。付け足させてくださいな。佳枝さんはそのことを恥じておられるようではありません。そのことをご自分の口からお話しされましたが、そのおりには真っ直ぐにわたくしの目を見据えながらでございました。正直を申しますと、痛い視線でございました。そう、わたくしに対する挑戦するといった風でございました。といって敵視するといったことでなく、かと申しまして追従する、いえそうではございませんね。先輩として後を追うがいつかは超えてみせる、そういった観が感じられました。瑞祥苑の女将さんがわたくしをたいそう褒めていただけますので、それに対する嫉妬心がない交ぜになっておられるのかもしれません。なんにしても和やかな中にほんのすこしの...スピンオフ作品~名水館女将、光子!~(二十八)(明水館女将!光子:四)

  • [ライフ!] ボク、みつけたよ! (八)東京方面と大阪ほうめんに

    東京方面と大阪ほうめんにわかれる分岐点が、みええてきました。そろそろ車線変更をしなければいけません。が、そくどを落としたはずなのに、BMWはいまだにななめ後方に位置しています。速度を確認すると、70kmほどです。あちらも減速したのでしょうね、でなければ並走するわけありませんもん。もう限界だとおもい、うしろの車には申し訳ないですが、さらに減速しました。60km近くまで減速して、やっとBMWの後方になりました。新手のあおり運転というか、いやがらせ運転かと、少々はらが立っています。ですがうしろについて納得です、高齢者マークを見つけました。ごていねいに、2種類のマークが貼ってありました。「1枚は前につけておいてくれよ」なんて、ブツブツ言いながら走りましたよ。で、大阪方面にはいると同時に、本当はいけないのですが、走...[ライフ!]ボク、みつけたよ!(八)東京方面と大阪ほうめんに

  • 愛の横顔 ~RE:地獄変~ (十二)なんとでもおっしゃいまし

    「なんとでもおっしゃいまし。人を見くだすなど、坂田善三さんほどではございませんから。特高だなんて、みなが怖がるものですから。それこそ特高の話など、わたくしたち庶民には口にするのもおぞましいですわ。だかつですって?そのおことば、そのままお返しします。へびやさそりのように忌み嫌われていたのは、どちらさまで?」なんとも気丈なお方です。このように口答えされるとは。むろん、善三さんもこのままでは終わりません。「なにを言うか!われわれ特高警察は、お国のために身を粉にしてはたらいていたのだ。国家転覆などという大罪をおかす者に、なんで情をかけてやらねばならんのだ!というてもだ、あの足立なんぞは、下っ端もしたっぱだったよ。足立自身は幹部連におだてられて、資金の調達やら女の斡旋やらをしておったが。なもんだから、足立自身も準幹...愛の横顔~RE:地獄変~(十二)なんとでもおっしゃいまし

  • 水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百四十六)

    武蔵時代には、つねに開いていた社長室の扉が、不在時でもあいていたとびらが、いまは閉じられている。小夜子が不在時はもちろん、在室中でもとじられている。そして誰であろうと入室がかなわない。専務である五平すらはいれない。〝まだ哀しみから立ち直られていないのよ〟だれもがそう思っている。たしかにそうとも言えるのだが、つい5日ほど前に、内装の回収業者がはいった。殺風景だった内装が、いまは女性特有の柔らかい素材をつかっての壁となった。無機質な白だけだったかべの色が、上下に2色がつかわれていた。小夜子としては淡いピンク色を使いたかったのだが、ここは事務室だ。プライベートな空間ならともかく、とあきらめた。で、薄めの紫色を上段にすることにして、下段もまったくの白ではなく、こちらもうすめのグレーとした。壁にかけられていた富士山...水たまりの中の青空~第三部~(四百四十六)

  • ポエム ~黄昏編~(いつかは……)

    幼い頃背丈の何十倍もの大木の下でその高さのあまりにただため息を漏らしつつもあすなろを感じたその純な心は何処に?れんげ草の咲きほこる畑の中に寝転んでは花から花へ飛び交う蝶に心を許し共に蝶になりその蜜の世界に浸ったその純な心はどこに失われた?いつか沈みゆく太陽が隠れる彼方の雲はオレンジに輝く青い青い海に落としたオレンジ色をオレンジの雲に乗ってどこまでも追い続けてみたいそしてやはりいつかはここに戻る=背景と解説=この詩に解説は不要ですね、素直に不安を吐露してます。だ、まだ自分をさらけ出せていません。もっとも、どこまで自分をさらけ出せばいいのか……。どこまでえぐり取るべきなのか、未だにためらいがあります。九州旅行によって蘇った記憶を、「せからしか!」という作品に仕上げましたが、まだまだ書き切れません。そして今、「...ポエム~黄昏編~(いつかは……)

  • 小説・二十歳の日記 八月二十九日 (曇り)

    八月も終わりの日曜日のきょう、彼女に連絡をとらなかったことが悔やまれる。おなじ会社とはいえ、ぼくは現場で、彼女は事務所。ほとんど顔をあわせない。連絡方法は、いつも彼女から。連絡メモをとどけるふりをしてのこと。最近はタイミングがわるく、いつもぼくのそばにだれか居る。内緒の付き合いだからなあ。ぼくとしては、だれに知られても構わないけれど、彼女がいやがる。やはり、年上だということを気にしているのか?それとも、ぼくなんかとの事を知られたくないのか。ぼくのポケットの中には、千円札が二枚ある。すこし、金持ちの気分だ。チューインガムも入っていた。もちろん、口に入れた。でも、空があいにくのくもり空のせいか、かみごこちが悪い。生暖かいコーラを飲んだときの不快感だ。長くポケットに入れていたせいかも?なんの変わり映えもしない町...小説・二十歳の日記八月二十九日(曇り)

  • 奇天烈 ~赤児と銃弾の併存する街~ (五)とにもかくにも

    とにもかくにもざっと回覧に目をとおして、廃品回収の日付を確認した。再来週の土曜日となっている。そういえば、廃品回収ではにがい思い出がある。なにが原因だったかは覚えていないけれども、些細なことからだったと思う。その場をとりしきっていた男と口論となり、廃品の回収をきょひされてしまった。たの人の取りなしで、持ちかえる事態はさけられたけれども。以来、持ちだすのをやめた。おかげで大量の新聞やらチラシがたまってしまった。ちり紙交換車のアナウンスが聞こえたおりには、なにをおいても外にとびだして探したものだ。ここではトラブルを起こさぬように、言動には気をつけねばとおのれに言い聞かせている。「回覧ははやく回してください」と、うるさく言われている。たしかになにかの行事があったとして、その開催日時後にとどいたのではなんの意味も...奇天烈~赤児と銃弾の併存する街~(五)とにもかくにも

  • スピンオフ作品 ~ 名水館女将、光子! ~ (二十七)(明水館女将! 光子:三)

    「失礼いたします」。緊張のあまり、手がふるえてしまいました。女将としての自負をお持ちのおふたりです、お互いを認め合われての会話は、さぞ楽しかったろうと推察できます。互いのこれまでの格闘劇をかたられていたようで、「おたがいに年を取りました。もうそろそろ隠居させてもらって、のんびりと余生を送りたいものです」と、大女将が口にされます。「羨ましいことですわ、ほんとに。大女将には、この光子さんという立派な後継者がお育ちになっていらっしゃいます。ほんとに安心なことで」。最大級のお褒めことばを頂きました。「ありがたいことです。あたくしの見込んだとおりに、しっかりと育ってくれました。それに、今こうして1年の余ぶりに会いますと、しっかりと教育して頂けたことがよく分かります。改めてお礼を申し上げます、ありがとうございました」...スピンオフ作品~名水館女将、光子!~(二十七)(明水館女将!光子:三)

  • [ライフ!] ボク、みつけたよ! (七)話がすこし逸れてしまいました

    話がすこし逸れてしまいました。さあそれでは、わたしの[ルーツ探しの旅]へ出発です。平成31(2018)年、12月30日。当日は、まったく雪のけはいなし。前夜の雪がうそのようですわ。晴天にめぐまれて、出発です。わたし、晴れ男なんですよね。天気予報にも負けませんし、たとえ出発どきに雨がふっていても、目的地に到着どきには雨あがりとなっています。だいたい8割程度の勝率です。ただ、雨男やら雨女同伴事には、すこ下がります。ですけど、5割以下にはなりませんから。高速に乗るのはホントにひさしぶりで、すこし緊張気味です。速度が80kmにたっした時点で、固定することに。といっても、オートクルーズとかいった機能はありません。あくまで自分の足でコントロールです。いま走らせている車は、ローン・レンジャー号(別名:ダイハツ製のミラ・...[ライフ!]ボク、みつけたよ!(七)話がすこし逸れてしまいました

  • 入院しました。

    久しぶりの、「よもやま話」です。というか、宣伝になっちゃうか?明日から、「血糖コントロール入院」です。今年の1月末に右肩を骨折しまして、七月頃だったか、「完全にひっつきましたね」と、整形医からお墨付きをもらいました。ところが、リハビリ(機械による)がうまくいかず、ビリビリ状態で腕が上がりません。当初は日常生活にも影響がでるしまつで、はじめて介護保険を使いました。ヘルパーさんに週一回来てもらって、おもに洗濯干しをお願いしました。一ヶ月間、一回45分だっただったかな?ところが7月の末になっても肩の痛みがとれず、二の腕の方にも広がってきました。で、[運動リハビリ]にうつりました。ずいぶんと良くなったのですが、まだ肩に重しが入っているような状態です。もう少しかかりそうです。入院の方は、骨折するまではそれなりに動い...入院しました。

  • ポエム ~黄昏編~ (こころ)

    こころ心に雲の広がりをもち湿った空気のために澄んだ音でさえも屈折しがちなこころ……広い空雲の広がりなどものともしない雲雲雲また雲雲雲それですら一つの空としての美を創り出している=背景と解説=何とか気持ちを落ち着かせようとしています。不安と焦りと、そして誰に向ければいいのか分からぬ怒りと。慰め?同情?そして新しい恋ごころ?そんな優しさを向けられても、素直に受け止められない。初めの三行にこめた思いですが、伝わりましたでしょうか。思い描く将来の自分は、広い空。沸き立つ雲ですら、光り輝く未来では単なる飾りとして……。自分は強いのだと、言い聞かせている。今思えば、不安で心が押しつぶされそうだったのでしょう。雲雲雲力強い積乱雲なのか、それとも雨をもたらす乱層雲なのかポエム~黄昏編~(こころ)

  • 小説・二十歳の日記 八月三日 (晴れ)

    だいぶ落ち着いてきた、ような気がする。が、まだわからん。きょう、課長に叱られた。「ミスが多すぎる!」「気のゆるみだ!」とも、言われた。ぼくだって人間です!って、言いかえす気力もない。だまってうなだれていると、「元気がない!」と、また叱られた。そうなんだ、正直のところちっとも身がはいらない。不思議なもので、体調の良いときにはなにをやってもほめられる。すこしのミスをしても、不可抗力だと言ってもらえる。けど、いったん歯車が狂うと、なにをやってもダメ。もがけばもがくほど、深みにはまっていく。「一体、どうしたって?」って、聞くのかい。こっちが知りたいよ。彼女に傘のことで笑われたせいじゃない。この前のデートが、休日出勤でオシャカになったせいでもない。いや、すこしはあるかも?だめだ。どうにも走馬燈のようだ。グルグルと堂...小説・二十歳の日記八月三日(晴れ)

  • 奇天烈 ~赤児と銃弾の併存する街~ (四)結局のところ

    結局のところ、わたしのプライバシーは丸裸にされてしまった。そしてその結論が「キチンとした方ねえ。行くいくは、自治会の役員さんね」となり「この棟一番の、お洒落さんよ」と決めつけられてしまった。ネクタイを締めているからということで、お洒落しているということになってしまった。前のアパートでは、熱い夏のさかりなどはトランクス一枚で過ごしていた。窓を全開にしドアもすこしだが開けて、風の通り道を作っていた。だから部屋のなかは、外から丸見えだ。しかしなにも気にすることはない。となりの住人も上下階の住人も皆、男ども皆がそのスタイルだったから、それが当たり前となっていた。ここだけの話、夜などは、♪風に吹かれて、ぶーらぶら♪状態だ。じつに気持ちがよく「良くぞ男に生まれけり」と、男の特権を満喫していた。それがここに移り住んでか...奇天烈~赤児と銃弾の併存する街~(四)結局のところ

  • スピンオフ作品 ~ 名水館女将、光子! ~ (二十六)(明水館女将! 光子:二)

    明水館の門が見えてまいりました。門と言いましても、門柱2本に切妻の屋根をかけた簡便なものでございます。こんなことを申しますと、お造りになった先々代に叱られそうでございますが。でもまあ、やはり良いものでございますね、門がありますのは。なにかこう、格式めいたものを感じずにはいられません。お客さまのなかには「俗世から至極の地に入るといった観になるよ」と、おっしゃる方もございました。わたくしなども、お客さまを熱海駅からご案内のおりにこの門をくぐり抜けますと、ぐっと身の引き締まる思いがいたすものでございます。重くなった足を引きずるようにしているわたくしに、とつぜん「若女将、お帰りなさい!」と歓声が聞こえました。頭をあげて見ますと、仲居たちが勢揃いして、わたくしを待っていてくれたのでございます。おどろくどころの騒ぎで...スピンオフ作品~名水館女将、光子!~(二十六)(明水館女将!光子:二)

  • [ライフ!] ボク、みつけたよ!(六)どうせ生まれ故郷の九州に

    どうせ生まれ故郷の九州にかえるのなら住んだ町すべてをまわってみよう、そう思いたって記憶のかぎりの小学校を書きだしました。生まれ故郷である佐賀県伊万里市立伊万里小、福岡県柳川市立昭代第一小、福岡県久留米市立篠山小、そして福岡県中間市立中間小学校です。卒業したのは岐阜市立木之本小学校です。ただ残念なことに、最初に入学したはずの大分市の小学校時代がおもいだせないのです。もうひとつ言えば、大分市には幼稚園児のおりに引っ越したはずです。そして幼稚園にかようことになったはずなのですが、慣れずにかよわなかったと記憶しています。小学校入学前の年次だったと思います。ですが、まるで記憶がないのです。すっぽりと抜け落ちています。ただ覚えていることが、ひとつだけあります。大分駅に降りたったのは夜でした。見あげればたくさんの星がま...[ライフ!]ボク、みつけたよ!(六)どうせ生まれ故郷の九州に

  • 愛の横顔 ~RE:地獄変~ (十)まあねえ。たしかに、

    まあねえ。たしかに、両親代わりに親身に世話をしてくれました。ああ、熱を出したときのことですね?店に出ている母親の代わりに、寝込んでいるわたくしの世話を甲斐がいしくしてくれました。また夜の夜中にお医者さまを迎えに行ってくれたり、わたくしをおぶって走ってくれたりしたこともありました。店が閉まっているにもかかわらず戸をドンドンと激しく叩いて、家人を起こしてまでも氷を買い求めてきてくれたりもしました。ただ、そんなあれやこれやを恩着せがましく話されては、いくら感謝の気持ちを持っていたとしても、ねえ。つい、「おまえの背中はくさかったわ」と、口にしたことがありました。なぜって、それは……。いまさら自分を飾っても仕方ありませんね。お話しましょう。正夫におんぶされたときなど、それこそ死んでしまいたいと思いました。それがどれ...愛の横顔~RE:地獄変~(十)まあねえ。たしかに、

  • 水たまりの中の青空 ~第三部~(四百四十四)

    「賛成!」。社員代表である4人が、同時に声をあげた。「無茶だ!ど素人のおんなに、務まるはずがない!」当然のごとくに、佐多が猛反対した。しかし社内外でまことしやかに流れているうわさ話、陰謀説なるものがささやかれている。「どうも三友銀行の乗っ取りのようだ」。「それに加藤専務がのっかったということか」。「とすれば、あの婚儀もなっとくがいく」。流布してしまった話を打ち消すのは至難の業にちかい。弁解なりをくりかえしても、かえって信憑性を与えることにもなりかねない。もっとも簡単に打ち消すには、流布された話とはちがう決定がなされることだ。小夜子を社長におしたてて、社員全員でささえる。幸いなことに、小夜子のお披露目はおわっている。評判も上々だ。むろん社長となれば経営手腕ということになるが、そこはしっかりと裏方でささえてい...水たまりの中の青空~第三部~(四百四十四)

  • ポエム ~黄昏編~(さよなら)

    夜学授業の終わりを告げるチャイムの音がこんな遠くまで聞こえてくる風に乗って美しく響いてくる昼に働き夜に学ぶ辛く苦しい道“がんばってるね!”優しく声をかけられる黙って頷く僕がいる早く大人になりたいなりたい大人に……君を受け止められる大人に早くなりたい…………なりたかった=背景と解説=ようやく気付いたこと。失った、一人の女性。少し上の、年上の女(ひ)性(と)。看護学校に通ったせいで、高校入学が遅れた女性。「おともだちが欲しかったの」淋しげに教えてくれた。なにがあったのか、その折りには聞くことがなかった。多数の女友だちの中の、ただのひとり。その付き合いがどんなきっかけだったのか、まつたく思い出せない。クラスメートではあった、日記にも書いていない。夏休みのこと、ただ、一行あった。「キスした」そして卒業式を迎える前...ポエム~黄昏編~(さよなら)

  • 小説・二十歳の日記 八月一日 (晴れ)

    ぼくは、文学を愛好するひとりの青年だ。当初は、あたりまえだけど読者のひとりだった。いまは、創作する側にまわっている。もちろん、すこしは本も読んでいる。ぼくの小説ぐるいは、小学生のときに発する。担任の先生に、作文をほめられたのがきっかけだ。先生の、「日記を書いてみなさい」というひと言からの日記はいまもつづいている。もっとも、まいにち書いたのは、小学生までだったかな?一年と三ヶ月ぐらいだった。中学にはいってからは、飛びとびだな。きょう、水中見合いなるものを聞いた。アクアラングを背負っての見合いらしい。当然しゃべれない。身振りてぶりでの、会話?海底にテーブルと椅子をおいているらしい。そこにキチンと行儀よくすわってのことらしい。むずかしいだろう、それは。けれど、どんな意味があるのだろう。お遊びだろうか?。幻想的で...小説・二十歳の日記八月一日(晴れ)

  • 奇天烈 ~赤児と銃弾の併存する街~ (三)意気揚々と

    意気揚々とかえりついたわたしを待ち受けていたのは、「遅かったわねえ」と、不機嫌な顔を見せるおとなりさんだった。「お昼過ぎって聞いてたけど、いま、何時かしら?うちの時計では、もう三時を回っているんだけど」「ああ、失礼しました。ありがたいことに、就職が決まりまして。会社内を見学させてもらったら、遅くなってしまいました。お待たせしてしまいました」“なんで謝らなきゃならんのだ”と思いつつも、へこへこと何度も頭を下げつづけてしまった。そんなわたしとお隣さんの声に気がついたのか、ぞろぞろと集まってきた。まったく、ひまな御仁ばかりのようだ。結局のところ、二時間ほど質問攻めにあった。六年前に離婚してバツイチであること、子どもたちとはたまに手紙のやり取りはあるけれども、今はやりのメール交換はしていないと話した。そして三年ほ...奇天烈~赤児と銃弾の併存する街~(三)意気揚々と

  • スピンオフ作品 ~ 名水館女将、光子! ~ (二十五)(明水館女将! 光子:一)

    早朝に熱海駅におりたちました。駅員さんから顔をかくすように改札をでますと、おもわず立ち止まってしまいました。駅前にたちならびますお店のそれぞれが懐かしく感じられ、かってに涙腺がゆるんでしまいました。すぐにも立ち去りたいのでございます。どこで知り合いとでくわすかもしれません。この時間にお客さまをおむかえする旅館などあるはずもないのに、この時間に駅前にまで出ばる者がいるはずもございませんのに、不安でふあんでたまらないのでございます。大女将からは「はやく帰ってらっしゃい」とあたたかい手紙をいただいてます。ですが、明水館についたとたんに、大目玉を食らうのではないかと、足がふるえます。一歩をふみだそうとするのでございますが、なかなか動いてくれません。どなたかに背中をトンと押していただきたいのです。「さあ、行きますよ...スピンオフ作品~名水館女将、光子!~(二十五)(明水館女将!光子:一)

  • [ライフ!] ボク、みつけたよ! (五)もう少し前段

    もう少し前段のようなものを聞いてください。小学生のおりには、作文でよくほめられました。昔むかしに「計画学習」という教材誌がありました。団塊の世代の方ならば、ひょっとして覚えてらっしゃるかもしれませんね。それに投稿した詩やら作文で賞をいただいたことがあります。だれもがわたし本人の体験談だと思いました。小学生なのですから、それが当然のことでしょう。しかしそれが事実として書いたように見せかけて、じつは作り話なのです。じっさいには体験をしていない事象を、さも事実であったかのごとくに書いたのです。こう書けばきっと先生は喜んでくれる、大人は感心してくれる、そんな思いで書いていたのです。そんたくということばは、現在においてほぼ毎日のように新聞やらテレビのニュース番組でとびかうことばですが、あのおりのわたしにピッタリです...[ライフ!]ボク、みつけたよ!(五)もう少し前段

  • 愛の横顔 ~RE:地獄変~ (九)きょうもそうでした。

    きょうもそうでした。「あたくしなんか」と哀しげな口調ながらも、目は笑ってらっしゃいました。「長女だからと、いちことされましたのよ。一つの子なんですから。一子なんて漢字にしましても美しさは感じられませんし。イチコというカタカナにされてしまえば、これほどに冷たく感じられる名前はありませんわ。せめても、初子という名前にしてほしかったと思うのですよ」つづけて貴子さんです。一子さんに対する慰めといった風のことばは、わたくしもですが貴子さんからもありません。もう、当たり前といったことになっています。「あたしもなんです。貴子という響きが固くていやですわ。ですので、答案用紙などには、わざとたかことひらがなにしてますのよ。それでよく先生からは、『親御さんからいただいたなまえは、大切になさい』と、おしかりをうけますけど」たし...愛の横顔~RE:地獄変~(九)きょうもそうでした。

  • 水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百四十三)

    社葬終了後に、「一週間後に重大発表をします」と、五平のアナウンスがあった。当然ながら後任人事のことだということになり、業界新聞記者が色めき立った。むろん取引業者にしても他人事ではない。これまでの経営方針が一気に変わるということはないだろうが、五平が社長就任となれば、バックにいる三友銀行の意向がより強く反映されるだろうと、小規模会社は戦々恐々となった。武蔵が入院してからというもの、売れ筋商品の供給が大手優先となっている。これまでもそれはありはしたが、一定の数量確保はできていた。武蔵の「古くからの取引先は、大小にかかわらず優先だ」ということばがあったからだ。それにたいして銀行側としては、やはり利益優先をとなえ、効率性をもとめてきた。五平が対応にあたり、武蔵まで話がいくことはなかったけれども、融資額が増えるにつ...水たまりの中の青空~第三部~(四百四十三)

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