生涯、己のスタンスを貫いた男「ライ麦畑の反逆児/ひとりぼっちのサリンジャー」
世界中の若者たちに衝撃を与え、“青春のバイブル”といわれた小説「ライ麦畑でつかまえて」を生み出した作家J(ジェローム)・D(デイヴィッド)・サリンジャー(1919~2010)。この名作誕生までの半生を映画化したのが、ダニー・ストロング監督・脚本・製作のアメリカ映画「ライ麦畑の反逆児/ひとりぼっちのサリンジャー」(1月18日公開)です。アメリカ文学の常識をくつがえした小説で、教育委員会のボイコットを受け、さらに80年代にはジョン・レノン暗殺犯やレーガン大統領暗殺未遂犯の愛読書だったとか。寄宿学校を退学処分になった16歳の少年ホールデン・コールフィールドが、故郷のニューヨークをさまよう数日間の物語。10代の孤独や鬱屈を表わすスラング混じりの粗野な口語文体で、大人や社会の欺瞞を衝く語り口が特徴です。この伝説の小説を生...生涯、己のスタンスを貫いた男「ライ麦畑の反逆児/ひとりぼっちのサリンジャー」
2019/01/21 13:58