4月13日、お誘いいただき、油や調味料を極力使わず、素材本来のおいしさを引き出す日本料理「慈恩」さんに行ってきました。場所は東急世田谷線「上町」駅すぐ。世田谷線には実に30年ぶりぐらいに乗りました。最後に乗ったのは、まだ緑色の70形が走っていた時代です。今回のテーマは、今が旬の「貝」。この日の夜のために取り寄せた貝を最高の状態で出すため、時間厳守と釘を刺されていました。「慈しみ」や「厚い情け」を意味する「慈恩」。その名の通り、食材や食べる人の身体をまさに慈しんだお料理が今宵展開しました。初めに出てきたのは、旬の野菜。素材本来の味を引き立てる程度に軽く塩で茹でた野菜。中でも驚いたのは、トマトは原産地のアンデス高原で恐らくそうだっただろうように、虫を捕らえて育てられたものだそうです。トマトを食虫植物に分類して...食とは、命のコヒーレンス-慈恩(上町)