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祇園のたわし https://blog.goo.ne.jp/gionnotawashi

映画日記です。懐かしの名作や話題の作品をジャンルを問わず観賞しています。私のお勧めはこれだ!

祇園のたわし
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2014/09/26

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  • 【お休みします】

    いつの間にか、観た映画の本数が1000本を超えました。更にどんどん観続けてはいますが、ブログ投稿はここまでにします。またいつか始めるか、ほかの形になるかもしれません。長い間、有難うございました。【お休みします】

  • 『コレクター』

    1965年米英合作映画監督ウィリアム・ワイラー出演テレンス・スタンプ、サマンサ・エッガーある日、フレディは蝶を採集している際、人里離れた場所で地下室のある屋敷を見つける。内気な彼は職場の銀行で皆から馬鹿にされていたが、サッカーくじで大金を手に入れ、この屋敷を購入する。以前から惹かれていた美術大学に通う女性ミランダをクロロホルムで昏倒させ拉致し、屋敷内の窓のない地下室にて監禁するのが目的だった・・・。ウイリアムワイラーの有名な作品。初めは主人公の気持ちにも同情する気持ちにもなったが、実はやはり悪魔だった。実際にも世の中に少なからずいる、身勝手な殺人犯の典型だろう。その理由は最後にわかる。私のお勧め度は「A」。かなり古い映画だが初見。でも引き込まれて一気に見てしまった。世にも恐ろしいスリラーだった。『コレクター』

  • 『家族ゲーム』

    1983年日本映画監督森田芳光出演松田優作、伊丹十三、由紀さおり中学3年生の沼田茂之の高校受験を控え、父の孝助、母の千賀子、兄の慎一たちまで家中がピリピリ。出来のいい兄と違って、茂之は成績も悪く、何人もの家庭教師がすぐに辞めていた。そこへ、三流大学の七年生という吉本が家庭教師としてやってくる。孝助は吉本を車の中に連れて行き、「茂之の成績を上げれば特別金を払おう」と約束する・・・。かなり話題になった作品だ。松田優作は久しぶりに見た。やはりなかなか個性的な俳優だ。この映画、由紀さおりがとても良い。歌手なのにここまで演じられるとは。伊丹十三と由紀さおりとでコミカルな作品に仕上げられた。身勝手で傲慢な父親と教師。間に挟まる子供と母親。家庭教師もついに堪忍袋の緒が切れた。私のお勧め度は「B」。最後にほのぼのとみんなでお昼...『家族ゲーム』

  • 『ダンスウィズウルブス』

    1990年アメリカ映画監督ケビン・コスナー出演ケビン・コスナー、メアリー・マクドネル、グラハム・グリーン1863年秋、テネシー州は南北戦争の激戦地と化しており、北軍の中尉であったジョン・ダンバーはその中で右足に重傷を負う。その足を切断されると思ったダンバーは意を決して馬を駆り、自殺的行為とも取れる囮となって南軍兵士達の注意を逸らした。その隙を突いた北軍は一斉に進撃を開始し勝利を収めた。その後囮としての功績を称えられ一躍英雄となり、見返りとして自由に勤務地を選ぶ権利を与えられ、見渡す限りの荒野と荒れ果てた「砦」で自給自足の生活を始めた。良い話だが、これは全く架空の作り話。白人がいかに暴虐の限りを尽くし、大陸の原住民を虐殺してきたことか。そしてアフリカ系の人々へもだ。彼らにはそのことへの復讐を恐れる気持ちが今もある...『ダンスウィズウルブス』

  • 『ハーレイクイン 華麗なる覚醒』

    2020年アメリカ映画監督キャシー・ヤン出演マーゴット・ロビー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド狂気の犯罪王子と呼ばれるジョーカーと破局したハーレイ・クイン/ハーリーン・クインゼルは、彼女に恨みを持ちつつも、ジョーカーの報復を恐れて手を出せずにいた悪党たちや、ゴッサム市警のレニー・モントーヤ刑事などから一気に命を狙われるようになった。悪党たちから逃げ回っていたハーレイだが、遂にゴッサムの大物犯罪者ブラックマスク/ローマン・シオニスに捕まってしまう。ローマンと彼の部下であるザーズの会話を盗み聞きしていたハーレイは、彼が求めるバーティネリ家のダイヤを持ってくる代わりに自分を見逃せと要求する。(wikiより)これは、アメリカンな雑誌の映画化作品だとのこと。無知でごめん。しかもこの作品は2作目。1作目を観てないので...『ハーレイクイン華麗なる覚醒』

  • 『ノーウェアボーイ』

    2009年イギリス映画監督サム・テイラー=ウッド出演アーロン・ジョンソン、クリスティン・スコット・トーマス、アンヌ=マリー・ダフ両親の離婚により伯母夫婦によって育てられたジョン。ジョンは厳しくとも我が子同然に愛情を注いでくれる伯母と、複雑な事情で手放したものの息子を気遣い音楽への興味を誘ってくれた実母の間で葛藤する。(wikiより)二人の母の愛に支えられながら、音楽に自分の道を見出していく若き日のジョン・レノンの姿を描く。この映画は知らなかった。ジョンレノンの旅立ちの映画と聞いて見てみただけだが素晴らしかった。ジョンレノンのアーロン・ジョンソンが素晴らしい。若い苦しみがよく描かれている。ポールやジョージとの出会いも興味深い。英国アカデミー等でのノミネートはあるようだが、アカデミー主演男優賞でもおかしくない。『ノーウェアボーイ』

  • 『マルサの女』

    1987年日本映画監督・脚本伊丹十三出演宮本信子、津川雅彦、山崎努港町税務署のやり手調査官・板倉亮子は、管内のパチンコ店の所得隠しを発見したり、老夫婦の経営する食品スーパーの売上計上漏れを指摘するなど、地味な仕事を続けている。そんなある日、実業家・権藤英樹の経営するラブホテルに脱税のにおいを感じ、調査を行うが、強制調査権限のない税務署の業務の限界もあり、巧妙に仕組まれた権藤の脱税を暴くことができずにいた・・・(wikiより)。ずっと見たかった映画。はきはきした宮本信子が小気味よい。これが彼女の真骨頂だ。山崎努の好演技!そして、錚々たる脇役陣が懐かしい。マッハ文珠とか。私のお勧め度は「B」。色気と笑いも相まって、素晴らしい出来。邦画らしい円満解決のエンディング。伊丹十三の代表作だ。次は「タンポポ」見よう。『マルサの女』

  • 『ホテルムンバイ』

    2018年豪印米映画監督アンソニー・マラス出演デーヴ・パテール、アーミー・ハマー、ナザニン・ボニアディインド・ムンバイのタージマハル・ホテルに勤務するウェイターのアルジュンは普段と同じように出勤し、料理長オベロイはスタッフたちに指示を出していた。その夜、「ブル」と呼ばれる人物が指揮するラシュカレトイバのテロリスト10人がチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅を始めとしたムンバイ市内12か所を襲撃し、彼らの一部はタージマハル・ホテルを占拠した。ムンバイ警察は十分な対テロ訓練を受けておらず、事態の解決はニューデリーの国家保安警備隊(英語版)の到着を待たなければならなかった・・・(wikiより)。迫力ある映像。手に汗握る。テロリストというのはみんな、こうなのだろう。結局は貧困と無知がすべての災いの元なのだ。首謀者...『ホテルムンバイ』

  • 『ちはやふる下の句』

    2016年日本映画監督小泉徳宏出演広瀬すず、野村周平、新田真剣佑、上白石萌音末次由紀氏の人気少女漫画を2部作で映画化した後編。全国大会出場を決め、懸命に練習に励む瑞沢高校の競技かるた部にあって、同級生ながら“最強のクイーン”と呼ばれる若宮詩暢の存在を知った千早の心は乱る。「かるたは、もうやらん」と口にした新に「強くなったな」と言われたい、詩暢に勝てばもう一度、新とかるたを取れるかもしれない。「クイーンに勝ちたい!」「新に会いたい!」。千早の気持ちは次第に詩暢にとらわれ、かるた部の仲間たちからは離れていってしまう・・・。(映画.comより)上の句のほうが良かったかな。でも最後に盛り上げるだけ盛り上げてくれた。若者たちにはこれで十分だ。私のお勧め度は「B」。『ちはやふる下の句』

  • 『ブラッドワーク』

    2002年アメリカ映画監督クリント・イーストウッド出演クリント・イーストウッド、ジェフ・ダニエルズ、アンジェリカ・ヒューストン合衆国のスリラー映画。FBIの捜査官テリー・マッケイレブは、彼宛てのメッセージを現場に残す連続殺人犯を追跡していたが、心臓発作を起こして倒れてしまい、犯人を取り逃がしてしまう。マッケイレブはFBIを退職し、心臓移植手術を待つことになる。2年後、無事に移植手術を終えて退院したマッケイレブは、港のクルーザーに生活の拠点を移して生活していた。そこにグラシエラという女性が訪れ、妹が強盗に殺された事件の捜査を依頼する。マッケイレブは依頼を断ろうとするが・・・(wikiより)。さすがのクリントイーストウッド作品。はずれがない。いつもの渋さ、No.1。更に濡れ場(てほどではないが)まで!しかし、これほ...『ブラッドワーク』

  • 『星の子』

    2020年日本映画監督大森立嗣出演芦田愛菜、岡田将生、大友康平大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろだが、その両親は、病弱だった幼少期のちひろを治したという、あやしい宗教に深い信仰を抱いていた。中学3年になったちひろは、一目ぼれした新任の先生に、夜の公園で奇妙な儀式をする両親を見られてしまう・・・(映画.comより)。第157回芥川賞候補にもなった今村夏子の同名小説の映画化作品。久々の邦画マイヒット。よくできた映画だ。監督に力量を感じる。脚本が良い。子供たちの会話が、自然で心地よい。もちろん、芦田愛菜ちゃんの演技もさすがだ。私のお勧め度は「B」。両親が宗教にはまって、苦しむ子供たち。何を信じればいいのか。都会では頻繁に起きている出来事だろう。エンディングは意図せず終わる。何の結論も出しては...『星の子』

  • 『シングルマン』

    2009年アメリカ映画監督トム・フォード出演コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、マシュー・グード1962年のキューバ危機下にあったロサンゼルス。長年の同性愛の恋人だったジムを8か月前に交通事故で失い、生きる価値を見失っていたイギリス人の大学教授ジョージはピストル自殺を企てる。大学のデスクを片付け、弾丸を購入。「ネクタイはウィンザーノットで」と遺書をしたため、準備を進める。しかし、ジョージの教え子ケニーがジョージにゆっくりと近づいていく。(wikiより)この映画は、非常に優れた映画だ。またゲイの話かと思ってしまったが(最近続いたので)、コリンファースの素晴らしい演技には誰もが心打たれるだろう。彼は一流のコメディアンで、彼の一見まじめな演技には常に可笑しみが潜んでいる。私もお勧め度は「A」。愛の表現としては、稀に...『シングルマン』

  • 『キャリー』

    2013年アメリカ映画監督キンバリー・ピアース出演クロエ・グレース・モレッツ、ジュリアン・ムーア地味で冴えない高校生のキャリーは、学校では笑い者にされ、家では狂信的な母親に厳しく監視され、孤独で鬱屈した日々を送っていた。やがて、学校の人気者トミーとプロムパーティに参加することになり、母親の反対を押し切ってパーティにでかけたキャリーだったが……。(映画.comより)正直、ちょっとも怖くはなかった。本ブログでは珍しいホラー作品。怖いの嫌いだから。シックスセンス以来か。クロエはふっくら、ぽっちゃりで昔のシシースペーセクと印象がかなり違う。ストーリーはほぼコピーだろう。私のお勧め度は「C」。『キャリー』

  • 『エヴェレスト 神々の山嶺』

    2016年日本映画監督平山秀幸出演岡田准一、阿部寛、尾野真千子メンバー全員が45歳以上で構成される中年のエベレスト登山隊は二人の滑落死者を出し失敗に終わる。遠征に参加したカメラマンの深町は帰国する隊員と別れ、あてどなくカトマンズの街を彷徨う中、ふと立ち寄った古道具屋の店先で年代物のカメラを目にする。エベレスト登山史上最大の謎とされているジョージ・マロリーの遺品と見た深町は即座に購入するが、カメラは宿泊先のホテルから盗まれてしまう。(wikiより)ウーム。なかなかの大作。最も最後たった一人での登頂は無理がある。サポータは成功を願う女性とシェルパのおじいさんだけで?私のお勧め度は「B」。岡田は頑張る。そこに山があるから登るんじゃない。ここに俺がいるから登るのだ。『エヴェレスト神々の山嶺』

  • 『生きる』

    1952年日本映画監督黒澤明出演志村喬、藤原鎌足市役所で市民課長を務める渡辺勘治は、かつて持っていた仕事への熱情を忘れ去り、毎日書類の山を相手に黙々と判子を押すだけの無気力な日々を送っていた。市役所内部は縄張り意識で縛られ、住民の陳情は市役所や市議会の中でたらい回しにされるなど、形式主義がはびこっていた。ある日、渡辺は体調不良のため休暇を取り、医師の診察を受ける・・・。(wikiより)命よりむしろ、お役所仕事に代表される官僚主義を痛烈に批判した作品。劇中で志村演じる主人公が「ゴンドラの唄」を口ずさみながらブランコをこぐシーンが有名。この公園に意味があったのか。前から一度見たいと思っていた。主人公は余命わずかと知り、役所に出勤できずにさ迷い歩き、退職した娘に取りすがる。最後に、何かやれることがあるのではないかと思...『生きる』

  • 『シェルブールの雨傘』

    1964年フランス映画監督ジャック・ドゥミ出演カトリーヌ・ドヌーヴ、ニーノ・カステルヌオーヴォアルジェリア戦争ただ中のフランス。港町シェルブールに住む20歳の自動車整備工ギイと17歳のジュヌヴィエーヴは結婚を誓い合った恋人同士。ギイは病身の伯母エリーズと、ジュヌヴィエーヴはシェルブール雨傘店を営む母エムリ夫人と暮らしている。エムリ夫人は2人が若過ぎる事を理由に結婚に反対するが、2人は将来生まれて来る子供の名前(女の子だったらフランソワーズ)を考えたり、自分たちのガソリンスタンドを持つ夢を語り合ったりと、幸福な恋愛を謳歌していた。そんなある日・・・。全編音楽のみで地の台詞が一切ない完全なミュージカルであり、映画としては画期的な形式であった。正直、苦手かなと思ったが、すぐに慣れた。ドヌーブの出世作。既に妖艶な美しさ...『シェルブールの雨傘』

  • 『パルプ・フィクション』

    1994年アメリカ映画監督クエンティン・タランティーノ出演者ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ブルース・ウィリスあるレストランにて、不良カップルのパンプキンとハニー・バニーが話をしている。2人はしばらく語った後、レストランでの強盗を企み拳銃を抜き店内に怒声を発する。ギャングの殺し屋、ヴィンセントとジュールスはくだらない話をしながら、ギャングのボスの顔に泥を塗り裏切った青年グループらの部屋を訪ねる。・・15の構成が時系列を超えて、流れる。私のお勧め度は「C」。サミュエル・L・ジャクソンに「B」。この映画は、タランティーノの出世作。1994年のアカデミー賞では7部門にノミネートされ、そのうち脚本賞を受賞した。カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを受賞。その他にも多くの賞を獲得した。(wikiより)そんな...『パルプ・フィクション』

  • 『デルス・ウザーラ』

    1975年ソ連映画監督黒澤明出演ユーリー・ソローミン、マクシム・ムンズクロシア人探検家(作者)のアルセーニエフは、当時ロシアにとって地図上の空白地帯だったシホテ・アリン地方の地図製作の命を政府から受け、探検隊を率いることとなった。先住民ゴリド(現ロシア名:ナナイ)族の猟師デルス・ウザーラが、ガイドとして彼らに同行することになる。シベリアの広大な風景を背景に、2人の交流を描く。(wikiより)広大なロシアの自然、撮影は大変だっただろう。光や雲、音など随所に黒澤らしさが現れる。途中に休憩時間もあった。素朴なデルスが心に残るが、ロシアの兵隊たちも気のいい奴らだ。私のお勧め度は「A」。昔、劇場で見たときには難解なイメージがあったが、見返してみると素直な優しい映画だった。『デルス・ウザーラ』

  • 『永遠の門 ゴッホの見た未来』

    2018年アメリカ・イギリス・フランス合作映画監督ジュリアン・シュナーベル出演ウィレム・デフォー画家としてパリで全く評価されないゴッホは、出会ったばかりの画家ゴーギャンの助言に従い南仏のアルルにやってくるが、地元の人々との間にはトラブルが生じるなど孤独な日々が続く。やがて弟テオの手引きもあり、待ち望んでいたゴーギャンがアルルを訪れ、ゴッホはゴーギャンと共同生活をしながら創作活動にのめりこんでいく。しかし、その日々も長くは続かず……。(映画.comより)ウィレム・デフォーの好演。自然の美しい映像と薄暗い室内が対照的。私のお勧め度は「B」。ゴッホは本当に少年たちに殺されたのか。史実に忠実ではないようだ。『永遠の門ゴッホの見た未来』

  • 『ちはやふる 上の句』

    2016年日本映画監督小泉典弘出演広瀬すず野村周平幼なじみの綾瀬千早、真島太一、綿谷新の3人は、新に教わった「競技かるた」でいつも一緒に遊んでいた。新の競技かるたにかける情熱に、千早は夢を持つことの大切さを教わるが、そんな矢先に新は家の事情で遠くへ引っ越してしまう。高校生になった千早は、新に会いたい一心で「競技かるた部」創設を決意し、高校で再会した太一とともに部員集めに奔走。なんとか5人の部員を集めて競技かるた部を立ち上げた千早は、全国大会を目指して練習に励む。(映画.comより)同名コミックの映画化作品。コミックに忠実に仕上げたと思う。私のお勧め度は「B」。広瀬すず18歳。最もすがすがしい青春の真っただ中。結構、感動させられた。下の句も見てみよう。『ちはやふる上の句』

  • 『酔いどれ天使』

    1948年(昭和23年)日本映画監督黒澤明主演三船敏郎、志村喬反骨漢だが一途な貧乏医師・真田は、闇市のやくざ・松永の鉄砲傷を手当てしたことがきっかけで、松永が結核に冒されているのを知り、その治療を必死に試みる。しかし若く血気盛んな松永は素直になれず威勢を張るばかり。更に、出獄して来た兄貴分の岡田との縄張りや情婦を巡る確執の中で急激に命を縮めていく。弱り果て追い詰められていく松永。吐血し真田の診療所に運び込まれ、一旦は養生を試みるのだが・・・。三船28歳、出世作。迫真の演技だ。私のお勧め度は「B」。やさぐれた世界の非情さ、愚劣さ。そして寂しく死んでいく。清新の久我美子が最後に花を添えてくれた。黒澤、三船、志村の長い付き合いの始まりの始まり。『酔いどれ天使』

  • 『未来を生きる君たちへ』

    2010年デンマーク・スウェーデン映画監督スサンネ・ビア出演ミカエル・パーシュブラント、トリーヌ・ディルホムデンマークの郊外で母マリアンと幼い弟モーテンと暮らしている少年エリアスはいじめられっ子である。エリアスのクラスに転校して来た少年クリスチャンは、エリアスへのいじめに巻き込まれたことから、いじめグループのリーダーであるソフスに激しい暴行を加えて大怪我を負わせる。学校に呼び出された父クラウスから「報復にきりはない」と諭されるが、クリスチャンは納得できなかった。(wikiより)予期せぬ暴力、抗えない不条理に直面することがあるだろう。現代でも世界に多くの不条理が日々起こっているのだろう。前半ではもう見るに堪えなくなったが、「未来を生きる君たちへ」どう何を残すのか、と興味がわいて、残りを観た。強い子クリスチャンも悲...『未来を生きる君たちへ』

  • 『桜田門外の変』

    2010年日本映画監督佐藤純彌出演大沢たかお、長谷川京子、伊武雅刀、北大路欣也『桜田門外ノ変』は、吉村昭の歴史小説。『秋田魁新報』(1988年10月11日から1989年8月15日)など地方紙各誌に連載された後、加筆改稿を経て1990年に新潮社から単行本が刊行された。江戸幕府大老・井伊直弼が暗殺された桜田門外の変とその前後の顛末を、襲撃を指揮した水戸藩士・関鉄之介の視点から描かれたもの。井伊暗殺に呼応して薩摩藩が兵を挙げて京都へ上る計画が成らず、暗殺を企てた水戸藩士たちが失意のうちに捕縛、自刃、潜伏逃亡する様が描かれる。物語は文久2年(1862年)5月11日の関鉄之介の斬首で終わる。(wikiより)私のお勧め度は「C」。いまなぜ、桜田門かはわからないが、小説に触発される監督がいるのだろう。特に意見はない。『桜田門外の変』

  • 『女は2度決断する』

    2017年ドイツ映画監督ファティ・アキン出演ダイアン・クルーガー、デニス・モシットークルド系移民のヌーリは麻薬取引で懲役刑に処されたが、刑務所で経営を学び、出所後はハンブルクで旅行代理店を経営し、生粋のドイツ人の妻カティヤと結婚した。息子ロッコが6歳になったある日、カティヤは友人とエステへ外出するために、息子をヌーリの事務所に預けてゆく。ところが事務所に戻ると通り一帯が警察によって封鎖されており、事務所は何者かに爆破されていた。DNA鑑定で、現場で発見された身元不明の遺体がヌーリとロッコのものであると告げられたカティヤは絶望で暴れる・・・。2度の決断とは何か。手首を切ること、犯人の二人を爆破すること。いや確実に殺すために自分のみを犠牲にすること。私のお勧め度は「B」。エンディングがすべてだ。第90回アカデミー賞...『女は2度決断する』

  • 『羅生門』

    1950年日本映画監督黒澤明出演三船敏郎、森雅之、京マチ子、志村喬、千秋実原作は芥川龍之介の短編小説『藪の中』と『羅生門』。平安時代を舞台に、ある武士の殺害事件の目撃者や関係者がそれぞれ食い違った証言をする姿をそれぞれの視点から描き、人間のエゴイズムを鋭く追及しているが、ラストで人間信頼のメッセージを訴えた。撮影担当の宮川一夫による、サイレント映画の美しさを意識した視覚的な映像表現が特徴的で、光と影の強いコントラストによる映像美、太陽に直接カメラを向けるという当時タブーだった手法など、斬新な撮影テクニックでモノクロ映像の美しさを引き出している。(wikiより)私のお勧め度は「B」。終戦後わずか5年での作品。それぞれがよく演じている。芝居がかっている。第12回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞、第24回アカデミー賞...『羅生門』

  • 『ジュリー&ジュリア』

    2009年アメリカ映画監督ノーラ・エフロン出演メリル・ストリープ、エイミー・アダムス1960年代に出版したフランス料理本で人気となった料理研究家ジュリア・チャイルド(JuliaChild)と、その全レシピを1年で制覇しようとしてブログに書く現代のジュリー・パウエル。二人の実話を基にした作品。(wikiより)う~む。自分の見方が悪いのだろう。二つの夫婦の関係が良くつかめなかった。私のお勧め度は「C」。ジュリア・チャイルドを演じたメリル・ストリープがゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞。メリル・ストリープのうまさは言い尽くされているが、この映画では、エイミー・アダムス、スタンリー・トゥッチ、クリス・メッシーナも評価したい。特にスタンリー・トゥッチ。ShallWeDance?を思い出す。『ジュリー&ジュリア』

  • 『ビール・ストリートの恋人たち』

    2018年アメリカ映画監督バリー・ジェンキンス出演キキ・レイン、テヨナ・パリス19歳の少女ティッシュと彼女の婚約者で22歳のファニーは幸せな生活を送っていた。ある日、ファニーが無実のレイプ容疑で逮捕されてしまう。ファニーが投獄された後、ティッシュが妊娠していることが発覚する。生まれてくる赤ん坊のために、ティッシュは自分の家族や弁護士と協力し、ファニーの無実を証明する証拠を探していく。(wikiより)ジェームズ・ボールドウィンの『ビール・ストリートに口あらば(英語版)』(新訳邦題『ビール・ストリートの恋人たち』)の映画化作品。私のお勧め度は「B」。ティッシュが健気だ。しかしこの映画は根深い黒人差別をテーマにしている。意味深い映画だ。『ビール・ストリートの恋人たち』

  • 『スリービルボード』

    2017年アメリカ映画監督マーティン・マクドナー出演フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル田舎町であるミズーリ州エビング。アンジェラ・ヘイズという少女がレイプされた後に焼かれて殺害されるという凄惨な事件が発生した。それから7ヶ月が経過した後も、母親のミルドレッド・ヘイズは娘を奪われた悲しみから立ち直れずにいた。やがてミルドレッドは犯人の手掛かりを何一つ発見できない警察に不信感を抱くようになり、殺害現場の近くの道路沿いに立つ3枚の広告板(スリー・ビルボード)を借り受け、そこに「娘はレイプされて焼き殺された」「未だに犯人が捕まらない」「どうして、ウィロビー署長?」というメッセージを張り出した・・・。(wikiより)私のお勧め度は限りなくAに近い「B」かな。犯人が捕まってほしかった。でも悪...『スリービルボード』

  • 『のど自慢』

    1999年日本映画監督井筒和幸出演室井滋、大友康平、尾藤イサオ毎週日曜日のお昼に放送される素人参加型の人気テレビ番組「のど自慢」が、群馬県桐生市で開かれる。ハガキ選考を通過した荒木家の大黒柱・荒木圭介など200人を超える歌好きな地元の人たちが、土曜日の予選会に向けて各々歌唱曲の練習に励む。その頃細々と地方巡業をしてきた演歌歌手・赤城麗子は、偶然故郷である桐生市に仕事でマネジャーと久しぶりに訪れる・・。22年前の作品。40歳だった人は今62歳。60歳だった人は今、82歳だ。私のお勧め度は「B」。いろいろな人々がいて、生活があり、悩みがある。それらの人々の人生模様を切り取った。現実の現場でもこれと同じような悲劇や喜劇が演じられているのだろう。大友康平が面白い。思いのほか、うまい。お母さんは、「リリィ」だった。『のど自慢』

  • 『ジョイ』

    2015年アメリカ映画監督デヴィッド・O・ラッセル出演者ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ1989年のアメリカ合衆国。シングルマザーのジョイ・マンガーノは二人の子供を含む家族の面倒を見るため懸命に働いていたが、その暮らしはお世辞にも良いものとは言えなかった。そんなある日、割れたグラスの掃除に使ったモップを絞ろうとして手を怪我したジョイは、触らずに絞ることが出来るモップのアイデアを思いつく。早速ジョイは父親の恋人に投資を頼み、父親の工場でモップを生産するが、誰も彼女の発明品には見向きもしなかった。落胆するジョイだったが、ふとしたきっかけでショッピングチャンネル「QVC」のニール・ウォーカーと知り合い、ついに彼女の発明品が番組で紹介されることとなる。ジョイはこれでようやく成功を手にしたかのように思えたの...『ジョイ』

  • 『運び屋』

    2018年アメリカ映画監督クリント・イーストウッド出演クリント・イーストウッド、ブラッドリー・クーパー、ローレンス・フィッシュバーン、マイケル・ペーニャかつて園芸家として名を馳せたアール・ストーン(イーストウッド)は高齢となり、仕事もうまくいかず、頑なな性格から家族とは疎遠になっていた。たまたま麻薬の運び屋を引き受けてしまった彼は、1度のつもりがそれを続けてしまう。麻薬取締局のコリン・ベイツ(クーパー)に追われながらも、家族との壊れた関係を修復しようとするのでだが・・・。(wikiより)悲劇的な結末でなくてよかった。アメリカの警察が彼ほど、普通の優しさを持っていればよいのだが・・・。私のお勧め度は「B」。イーストウッドの公称身長193cm(6フィート4インチ)は大谷と同じ。でもかなり縮んだのかも。89歳の作品だ...『運び屋』

  • 『青いサンゴ礁』

    1980年アメリカ映画監督ランダル・クレイザー出演ブルック・シールズ、クリストファー・アトキンズアーサーと8歳になる息子のリチャード、そしてリチャードの従妹で7歳になるエメラインを乗せ、サンフランシスコに向け南太平洋をイギリスの帆船が航海していた。ある日、船で火事がおき、リチャードとエメラインは料理夫のパディに連れられいち早く小舟で避難する。しかし船は爆発して沈没し、おりからの濃霧で、父アーサーが避難した救助船ともはぐれてしまう。翌朝、目の前に島が現れ、3人はそこに向かうが・・。ただ一人の大人、パティは早々に死んでしまう。それが良かった。二人はケンカしながらも、生き延びてゆき、子供が生まれる。父アーサーはずっと船で近海を探し続けていたのだ。私のお勧め度は「B」。題名のごとく、美しい映像。この映画は話題になった。...『青いサンゴ礁』

  • 『ヒマラヤ杉に降る雪』

    1999年アメリカ映画監督スコット・ヒックス出演イーサン・ホーク、工藤夕貴、マックス・フォン・シドー1954年12月、日系アメリカ人漁師カズオは、同僚カールを殺害した第一級殺人容疑で罪に問われていた。裁判取材を行う地元新聞記者のイシュマエル(ホーク)は、カズオの容疑を晴らす可能性の高い証拠を掴んだが、カズオの妻であり彼自身の幼馴染のハツエ(工藤)との間の過去の恋愛関係に対する感傷の想いが断ち切れず、また、日系アメリカ人への厳しい偏見と大戦という強い背景によって成就できなかった自分達の関係について自身で整理出来ないでいることにより、掴んだ証拠をどのように扱うべきか悩んでいた。(wikiより)当時のアイドル工藤夕貴の出演は知っていたが、初めて見た。と、なかなかの大作である。私のお勧め度は「B」。じっくり見るとなおよ...『ヒマラヤ杉に降る雪』

  • 『マーシャルロー』

    1998年アメリカ映画監督エドワード・ズウィック出演デンゼル・ワシントン、アネット・ベニング、ブルース・ウィリスニューヨークのブルックリンでアラブ系テロリストによりバスが爆破された。テロリズム対策部長でFBI所属のハブ(ワシントン)は犯罪者の検挙に必死になる。彼の前に現れた謎の美女、エリース(ベニング)はアラブ系アメリカ人社会にコネクションを持つCIA活動員だった。エリースの協力でFBIはテロ犯を撲滅。しかし、安心したのもつかの間、爆破テロが再び勃発する・・・。邦題の「マーシャル・ロー(martiallaw)」は「戒厳」の意味。デンゼル・ワシントンとエドワード・ズウィックとの、3度目のコラボレーション作品、戦火の勇気に似た緊張感のある作品。私のお勧め度は「B」。デンゼル・ワシントンの堂々たる存在感。『マーシャルロー』

  • 『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』

    2019年日本映画監督田中亮出演者長澤まさみ、小日向文世、織田梨沙人気テレビドラマ「コンフィデンスマンJP」の劇場版。天才的な知能を持つが詰めの甘いダー子と、彼女に振り回されてばかりのお人よしなボクちゃん、百戦錬磨のベテラン詐欺師のリチャードの3人の信用詐欺師は、香港マフィアの女帝ラン・リウが持つと言われる伝説のパープルダイヤを狙い、香港へ飛ぶ。コンフィデンスマン(信用詐欺師)のダー子・ボクちゃん・リチャードが、悪徳企業のドンやマフィアのボスなど欲望にまみれた金の亡者達から、あらゆる手段を使って金を騙し取る。香港を舞台にし、日本、香港で撮影が行われた。私のお勧め度は、「D」かな。2転、3転、4転と目まぐるしい展開に持ち込みたいが、詰めが甘くて襤褸ばかり見える。この手のドタバタは、日本の映画には向かないか。最後に...『コンフィデンスマンJP-ロマンス編-』

  • 『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』

    2018年日本映画監督山田洋次出演橋爪功吉行和子ある日の昼下がり、史枝が家事の合間に居眠りをしている間に泥棒が入り、史枝が冷蔵庫内に隠していたへそくりが盗まれる。「俺の稼いだ金でへそくりをしていたのか!」と夫からの心ない言葉に史枝は溜まっていた不満を爆発させ、家を飛び出す。主婦がいなくなった平田家は大混乱に陥り、体調の優れない富子に代わって周造が不慣れな家事に挑戦するものの、長続きしない。一同は史枝の存在のありがたみを実感するが、史枝が帰ってくる兆しは一向になく、平田家崩壊の危機に家族会議を緊急召集する・・。(wikiより)私のお勧め度は「B」。普段のこの家族、少し冷たすぎるのではないだろうか。柴又のだんごやに比べて・・。幸之助の史枝に対する言動。周造のいやみさ。とはいえ、最後はうまく収まってくれた。めでたしめ...『妻よ薔薇のように家族はつらいよIII』

  • 『キャッツ』

    2019年英米映画監督トム・フーパー出演フランチェスカ・ヘイワードジェームズ・コーデン、ジュディ・デンチ、ジェイソン・デルーロ人間にロンドンの路地裏に捨てられた白猫ヴィクトリアは、猫たちの集団ジェリクルキャッツに出会う。彼らはジェリクルボールという月夜の舞踏会を開こうとしていた。猫たちはジェリクルボールでパフォーマンスを競いあい、最終的に選ばれた1匹の猫が、天上に昇って新たな生を得る権利を手にするのだ。ジェリクルキャッツに迎え入れられたヴィクトリアは、ジェリクルボールを前にさまざまな猫と出会う。だが同じころ、お尋ねものの猫マキャヴィティは、ジェリクルボールの有力候補となる猫を1匹また1匹とさらっていた。(wikiより)私のお勧め度は「A」。うまく猫に化けるものだ。しなやかなしぐさ、しっぽや耳の動きがかわいらしい...『キャッツ』

  • 『奇跡が降る街』

    1992年アメリカ映画監督ジョージ・ギャロ出演ダニー・アイエロ,アンソニー・ラパリア,レイニー・カザン生まれた時からツキに恵まれていた27歳のフランク。ある日、質店で小切手を換金した際に、店主から「何か買え」と言われたフランクは、興味がなかった1ドルの宝くじを1枚購入。するとその後、620万ドルの宝くじ最終候補50人に選ばれる・・・。ファンタスティックな奇跡と親子の愛を描いた感動作!アメリカ映画だが、知らない役者ばかり。イタリア系移民が主役。イタリア人もまったく騒がしい人種だ。フランス人ほどではないが。私のお勧め度は「B」。最後は無理やりのハッピーエンド。悪くはないが。こんな幸運な人生を生きてみたいものだ・・・。そうはうまくいかんのが人生!『奇跡が降る街』

  • 『ネコのミヌース』

    2001年オランダ映画監督フィンセント・バル出演カリス・ファン・ハウテン、テオ・マーセン小さな町の新聞記者ティベは、気弱な性格からいつも取材が上手く行かず、編集長から特ダネ記事を書かないとクビにすると告げられてしまう。そんなティベの前に、ミヌースという1人の女の子が現れた。おかしな仕草をする彼女の正体は実はネコで、偶然遭遇した怪しげな薬剤の影響で人間の姿に変身したのだった。ティベは彼女の正体に気付かないまま家に置いてやり、彼女が仲間のネコたちとのネットワークを通じて得たスクープを記事にして手柄をたてていく。「ブラックブック」のカリス・ファン・ハウテンの作品が見てみたかった。25歳の作品。オランダでは大女優なのだろう。私のお勧め度は「B」。子供向けにはとても良い作品だ。ヨーロッパで高い人気を誇る童話作家アニー・M...『ネコのミヌース』

  • 『家族はつらいよ2』

    2017年日本映画監督山田洋次出演橋爪功、吉行和子離婚騒動から数年、周造はマイカーでの外出を楽しみのひとつとしていたが、車には新たな傷が絶えず、家族はいつか大事故を起こすのではないかと心配する。運転免許を返上するよう説得を試みるが失敗、周造は家族の姑息なやり方に激怒し、死ぬまで運転を続けるとますます意固地になってしまう。周造は、行きつけの飲み屋の女将かよとお忍びのデートドライブ中にダンプカーに追突事故を起こしてしまう。これを知った幸之助はついに家族会議を招集の決定するのだが・・・。私のお勧め度は「B」かな。山田監督のほの温かさが感じられなかった。物語はよくある老人の免許返納のお話。ところが、物語は思わぬ展開に。吉行おばあちゃんの出る幕はなかった。『家族はつらいよ2』

  • 『蜜蜂と遠雷』

    2020年日本映画監督石川慶出演松岡茉優、松坂桃李ピアノの天才たちが集う芳ヶ江国際ピアノコンクールの予選会に参加する若き4人のピアニストたち。母の死をきっかけにピアノが弾けなくなったかつての天才少女・栄伝亜夜は、7年の時を経て再びコンクールへの出場を決意する。音大出身だが現在は楽器店で働くコンクール年齢制限ギリギリの高島明石は、家族の応援を背に最後の挑戦に臨む。(映画.comより)この芸術の世界で生きていく厳しさ、超絶技巧に感動。でもそれだけ。私のお勧め度は「B」。直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸の同名小説を、松岡茉優、松坂桃李、「レディ・プレイヤー1」の森崎ウィンら共演で実写映画化。知らない役者にもいい役者がいるものだ。『蜜蜂と遠雷』

  • 『僕を葬る』

    2005年フランス映画監督・脚本フランソワ・オゾン出演メルヴィル・プポー、ジャンヌ・モローパリに暮らす31歳のロマン(メルヴィル・プポー)は、売れっ子の写真家だったが、ある日、癌で余命3か月と診断されてしまう。ロマンは自らの運命を受け入れ、死と向き合っていく。化学療法は信じないので、受けない。同棲していたゲイのサシャとは別れた。仲違いした姉サシャとは和解し、祖母だけにはすべてを話す。私のお勧め度は「B」。華麗なる物語の展開はない、静かに死んでゆくのみ。葬る(ほうむる)と書いて、「おくる」と読む。自分で自分を黄泉の国に送るのだ。静かな余韻を残す。なお夫を亡くした後、息子を捨てて奔放に生きた、ロマンの父方の祖母役にジャンヌ・モロー。このブログ初登場だ。『僕を葬る』

  • 『ベッカムに恋して』

    2002年イギリス映画監督グリンダ・チャーダ出演パーミンダ・ナーグラ、キーラ・ナイトレイロンドン郊外のヒースローの近くに居を構え、インド系シク教の伝統を重んじる家庭に生を受けたジェス(ナーグラ)はフットボールとデイヴィッド・ベッカムを愛する18歳の女の子。ジェスが公園でストリート・サッカーに興じているところを見つけたジュールズ(ナイトレイ)が自分のクラブに誘い、コーチの青年ジョーにも見込まれる。ところが、祖国インドの伝統的慣習に喧しい何事にも保守的な母にフットボールに熱中している事が露見し、即座に禁止を申し渡される。しばらく前に見た、「シークレット・スーパースター」もそうだった。インドやイスラムの戒律は今でも厳しい。特に夢を持つ、先進的な女性はつらい人生を余儀なくされる。私のお勧め度は「B」。ジェス(ナーグラ...『ベッカムに恋して』

  • 『ビリーブ 未来への大逆転』

    2018年アメリカ映画監督ミミ・レダー出演フェリシティ・ジョーンズ、アーミー・ハマー、キャシー・ベイツのちにアメリカで最高裁判事を務めることとなるルース・ギンズバーグは、貧しいユダヤ人家庭に生まれ、努力の末に名門ハーバード法科大学院に入学する。夫マーティの協力のもと彼女は大学院を首席で卒業するが、女性であることを理由にルースを雇い入れる法律事務所はどこにもなかった。やむなく大学教授となったルースは、男女平等の講義に力を入れながらも、弁護士への夢を捨てきれずにいた。やがてある訴訟記録を目にし、それが歴史を変える裁判になると信じたルースは自ら弁護を買って出るが…。のちにアメリカ合衆国最高裁判事となったルース・ベイダー・ギンズバーグが弁護士時代に史上初の男女平等裁判に挑んだ実話をもとに描いている。私のお勧め度は「B」...『ビリーブ未来への大逆転』

  • 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

    2019年アメリカ映画監督クエンティン・タランティーノ出演レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーかつて西部劇を中心にテレビスターとして名を馳せていた俳優リック・ダルトンは、カウンターカルチャーの影響で変容しつつあるハリウッドの中で時代の流れに取り残され、今やドラマの悪役や単発企画へのゲスト出演に甘んじていた。リックの親友で専属スタントマンのクリフ・ブースもリックと同様に時代の流れの煽りを食い、また過去に自身が起こした出演者とのトラブルもあってリックの世話係を務める毎日を送っていた。そんな中、シエロ・ドライブにあるリック邸の隣にまさに時代の寵児となりつつあった映画監督ロマン・ポランスキーとその妻で売り出し中の若手女優シャロン・テートが引っ越してきていた・・・。(wikiより)クエンティン・...『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

  • 『ジョーカー』

    2019年アメリカ映画監督トッド・フィリップス出演ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ時は1981年。財政難によって荒んだゴッサムシティで暮らすアーサー・フレックは、母親ペニーの「どんな時でも笑顔で」という言葉を胸に、アルバイトの大道芸人(ピエロ)の仕事に勤しんでいた。発作的に笑い出してしまう病気によって精神安定剤を手放せないうえ、定期的にカウンセリングを受けねばならない自身の現状に苦しみつつ、年老いた母を養いながら2人で生活していた。アーサーには夢があった。一流のコメディアンになって人々を笑わせ、注目を浴びたい・・・。(wikiより)「バットマン」の悪役として広く知られるジョーカーの誕生秘話という。私のお勧め度は「A」。貧困と一縷の希望を失う間際の狂気。個性派俳優として知られるホアキン...『ジョーカー』

  • 『命短し恋せよ乙女』

    2019年ドイツ映画監督ドーリス・デリエ出演ゴロ・オイラー、入月絢、樹木希林ミュンヘンに暮らすカールは、酒に溺れて仕事を失い、妻は子を連れて家を出てしまう。孤独に苦しむ彼のもとに、ある日、ユウという日本人女性が訪れてくる。ユウは10年前に東京を訪れていたカールの父ルディと親交があり、ルディの墓と生前の家を見に来たのだという。最初はしぶしぶユウに付き合っていたカールだったが、次第に彼女に惹かれていき、今度はユウの祖母に会うため日本へ向かうが……。2018年9月に他界した樹木希林が初めて出演した海外製作作品で、女優として最後の出演作となったドイツ映画。幻想と幻覚の世界。私には芸術が理解できない。私のお勧め度は「D」。イラついて思わず、早送りしてしまった。『命短し恋せよ乙女』

  • 『シークレット・スーパースター』

    2017年インド映画監督・脚本アドヴェイト・チャンダン出演ザイラー・ワシーム、メヘル・ヴィジュ、アーミル・カーン15歳の少女インシアは母ナズマ、父ファルーク、弟グッドゥ、大叔母アーパと共にグジャラート州ヴァドーダラーで暮らしていた。ファルークは仕事の都合で1週間に1日しか自宅に帰らず、日常的にナズマに暴力を振るい、インシアにも強圧的に接していた。インシアは音楽に興味があり歌手になることを夢見ていたが、ファルークは娘の趣味に否定的だった。なかなかの感動作。インドの男尊女卑はいまだにすごいものがある。最後に鼻を明かせてよかった。私のお勧め度は「A」。子役(ザイラー・ワシームは最高。アーミル・カーンは邪魔だけど、存在感があるともいえる。母親役もよかった。『シークレット・スーパースター』

  • 『gifted/ギフテッド』

    2017年アメリカ映画監督マーク・ウェブ出演クリス・エヴァンス、マッケンナ・グレイス7歳になるメアリー・アドラーは、フロリダ州タンパ近くの小さな町で、叔父のフランク、隻眼の猫・フレッドと一緒に暮らしている。メアリーの親友は近所に住む中年女性のロバータであった。学校初日、メアリーは算数の授業で驚くべき数学の才能(ギフテッド)を見せ、担任教師のボニー・スティーヴンソンを驚嘆させる。当初、メアリーはごく普通のクラスメートたちに不満の声を漏らしていたが、飼い猫のフレッドや同級生を虐める上級生を殴りつけたお陰で親しくなっていく。(wikiより)私のお勧め度は「B」。感動の作品。少しセリフが長すぎて、飽きられる。子役は可愛い。私のお勧め度は「B」。ギフテッド(Gifted)、知的ギフテッド(Intellectualgift...『gifted/ギフテッド』

  • 『ロケットマン』

    2019年イギリス・アメリカ映画監督デクスター・フレッチャー出演タロン・エガートン、ジェイミー・ベル、リチャード・マッデン少年レジナルド・ドワイトは1950年代のイギリスで成長し、愛情に欠ける母シーラと、より愛情深い祖母アイヴィによって育てられる。レジナルドは音楽に興味を持ち、父スタンリーのために演奏することを願うが、父は息子にも彼の才能にも関心がないのだった・・。(wikiより)ミュージカル仕立てだが、あまり歌はない。期せずして、2本連続のホモセクシュアルの映画に。なんとも、すごい映画。壮絶な個性、壮絶な人生。私のお勧め度は「B」。バイセクシュアルの人には特別な才能があるのかな。主演のタロン・エガートンも疲れただろう。『ロケットマン』

  • 『ブロークバック・マウンテン』

    2005年アメリカ映画監督アン・リー出演ヒース・レジャー、ジェイク・ジレンホール1963年夏、ワイオミング州のブロークバック・マウンテンの山中で羊の放牧を行う季節労働者として、牧場手伝いのイニスとロデオ乗りのジャックが雇われた。2人は過酷な労働を通して友情を深めていったが、ある夜、ジャックがイニスに誘いをかけ、2人は一線を越えてしまう。(wikiより)原作はE・アニー・プルーの同名の短編小説。アメリカ中西部を主な舞台として、1963年から1983年までの20年間にわたる、惹かれ合う2人の男性の姿を描く。純愛の物語。これほど長く、深い愛はあまりない。私のお勧め度は「B」。静かなクロージングでも印象的。アカデミー賞においては、作品賞を含む同年作品中最多の8部門にノミネートされたが、作品賞は『クラッシュ』が受賞。監督...『ブロークバック・マウンテン』

  • 『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』

    2019年日本映画監督今泉力哉出演三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬伊坂幸太郎による日本の小説作品。6作品が収録されており、それぞれの物語が緻密な計算によってつながっており、連作短編集となっている。また、タイトルの『アイネクライネナハトムジーク』は、オーストリアの音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの同名楽曲から採られており、「アイネ(ある)クライネ(小さな)ナハト(夜の)ムジーク(曲)」という意味がある。(wikiより)頑張って最後まで見たが、よくわからない映画。原作はそうではないだろうが。人間関係すらよくわからないまま終わってしまった。私のお勧め度は「D」。織田一真(矢本悠馬)は佐藤の大学の同級生で、由美の夫。適当な性格で、独特な考えを持っている。いやらしくて見ていられない役。ボクシングのセコンド役に...『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』

  • 『アルフィー』

    2004年英米映画監督チャールズ・シャイア出演ジュード・ロウ、スーザン・サランドンニューヨークに住むイギリス人のアルフィー・エルキンズは、リムジンの運転手をしながら「完璧な人生」を捜し求めていた。アルフィーはジュリーという恋人がいるにもかかわらず、次から次に様々な女性と一夜限りの関係を楽しんでいた。(wikiより)1966年の同名映画(マイケルケイン)のリメイク版。1966年版はロンドンが舞台だが、こちらはニューヨークが舞台になっている。ストレスのない映画が良い。人生楽しんで、運も良く、良いほうに流れていく。主人公は、観衆に話しかける。ウッディアレンか。私のお勧め度は「A」。重たい映画が多い中、たまにはこんな軽い映画は良い。好感がわく。演技はうまいのに格好良いジュード・ロウ。音楽は、ミック・ジャガー。『アルフィー』

  • 『スタンドアップ』

    2005年アメリカ映画監督ニキ・カーロ出演シャーリーズ・セロン暴力を振るう夫に耐えかねて、2人の子供をつれて故郷であるミネソタ州の炭鉱の町に戻ってきたジョージー。10代で未婚の母になり、再び戻ってきたジョージーに父親は冷たく、母親は我慢して夫とよりを戻すようにというばかり。夫の元に帰るつもりのないジョージーは、女手一つで子供を育てることを決意し、炭鉱で働き始める。しかし、男社会である炭鉱の仕事に女が働くのは男達にとっては面白くなく、男達はジョージーに執拗な嫌がらせを始める。(wikiより)社会派映画。1988年に行なわれた世界初のセクシャルハラスメント訴訟をもとにした作品。セロンはいつもの体当たり演技。もっとも苛烈な仕打ちが甘い、訴訟に勝った感激も今一つ。私のお勧め度は「C」。高校時代のセロン役がまだ若き、アン...『スタンドアップ』

  • 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

    2019年アメリカ映画監督はグレタ・ガーウィグ主演シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン1869年、ニューヨークに住む教師ジョー・マーチは編集者ミスター・ダッシュウッドのもとに短編小説を持ち込み採用される。末の妹エイミーはマーチ伯母さんとパリに住み、子供時代の友人かつ隣人ローリーとパーティに出席する。エイミーはローリーの酒癖を非難するが、彼が荒れる原因となったジョーへの失恋に話が及ぶと、裕福な実業家フレッド・ヴォーンの財産を狙って過ごしているだけだと揶揄される。ニューヨークのジョーは、彼女に好意を持つ教授フリードリヒ・ベアから作品への建設的な批判を受け、傷つき、絶交することになる。手紙で妹ベスの病気が悪化したことを知り、ジョーはマサチューセッツ州コンコードの家に戻る。(wikiより)心温まる家族の物語、明るい4人...『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

  • 『綴り字のシーズン』

    2005年アメリカ映画監督スコット・マクギー出演リチャード・ギア、ジュリエット・ビノシュ11歳の普通の女の子イライザは校内のスペリング・コンテストで優勝する。その後も勝ち進み全国大会への出場が決まったが、同時に家族の崩壊が始まった。マイラ・ゴールドバーグの小説。及びそれを原作とした映画。原作はわからないが、息子が宗教にはまる経緯、必然性が理解できない。妻の盗癖は病からだろうがあまりに唐突に画面に現れてくる。娘はなぜわざとスペルを間違えたのか。映画ではそこを説明しきれていない。わからないことばかり。私のお勧め度は「C」。家族は崩壊しているのか。病を別にすれば、まだ家族の愛情は存在しているし、きっと取り返しが利くだろうと思えるのだが・・。『綴り字のシーズン』

  • 『パピヨン』

    2017年アメリカ映画監督マイケル・ノアー出演チャーリー・ハナム、ラミ・マレックアンリ・シャリエールはパピヨンの愛称で知られる金庫破りだったが、全く無関係の殺人事件の犯人として逮捕される。パピヨンにはアリバイがあったにも拘わらず、有罪判決が下され、ギアナで強制労働に従事させられることになる。同地の労働環境は著しく劣悪なもので、脱獄者を出さないための警備も十分なものであった。(wikiより)あのスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンによる1973年の映画「パピヨン」の焼き直し版。私のお勧め度は「B」。独房の悲惨さといえば、「告発」とケヴィン・ベーコンが思い出されたが、それほどの過酷さ、理不尽さは感じない。『パピヨン』

  • 『500ページの夢の束』

    2017年アメリカ映画監督ベン・リューイン主演ダコタ・ファニンググループホームで暮らす、自閉症のウェンディは癇癪を起こすことがある。『スタートレック』の並外れた知識を持ち、スコッティのケアを受けている。ある日、姉オードリーが現れ、ウェンディに娘の写真を見せ、二人が住んでいた家を売ることにしたと話す。その時ウェンディはパラマウントピクチャーズ社の『スタートレック』の脚本コンテストに参加しようとしており、コンテストの賞金で家を買い戻すと言うが、オードリーは納得しない。ウェンディはコンテストへの脚本投稿の締め切りを逃し、直接持ち込むことにする。そのため、500ページの原稿を持ってハリウッドへ旅に出る・・・。まだ4年ほど前の映画。ダコタ・ファニングはこんなに大きくなっていた。『アイ・アム・サム』の面影が懐かしい。私のお...『500ページの夢の束』

  • 『リトルプリンス 星の王子さまと私』

    2015年仏伊アニメーション映画監督マーク・オズボーン声優レイチェル・マクアダムス、ジェームズ・フランコ、マリオン・コティヤールとある街に暮らす女の子は名門校の入学試験に合格するために、母親から与えられた厳しいスケジュールのもとで、夏の間、勉強漬けの毎日を送っていた。しかしある日、彼女は隣に住んでいる年老いた飛行士と出会い、彼がかつて砂漠で不時着した時に出会ったという「星の王子さま」の物語を聞かされる。女の子はその物語に夢中になり、飛行士と仲良くなる・・・。星の王子様と一人の女の子。どうやって結びつけたのか。面白いものがたり。CGも写実的でなく、おとぎ話のよう。美しい映像と音楽。暖かいストーリーで途中2度も居眠りをしてしまい、巻き戻してはまた見たので、見逃したところもあるかもしれない。私のお勧め度は「A」。子供...『リトルプリンス星の王子さまと私』

  • 『日本のいちばん長い日』

    2015年日本映画監督原田眞人出演役所広司、本木雅弘、松坂桃李重厚な映画。終戦の日の長い一日。ずいぶんと色々なことがあった。老害たちの犠牲になった210万人の戦士たち。その多くは飢えや病気で死んだのだ。戦地の苦労も知らずに、玉砕に突き進む若者たち。それを阻もうとする良識派。もう一年早く降伏する知恵があれば、空襲や原爆や南洋やシベリアなどたくさんの命が救われたのに。私のお勧め度は「A」。しかし戦争の原因は一部の指導者ではなく、明治維新以来、政府がナショナリズムをあおって、好戦的な国民になってしまっていたのだ。万歳で戦地に送り出したのだ。色々考えさせられる作品だ。『日本のいちばん長い日』

  • 『マレフィセント』

    2014年アメリカ映画監督ロバート・ストロンバーグ出演アンジェリーナ・ジョリー、シャールト・コプリー、エル・ファニング舞台はヘンリー王が支配する人間の王国と、隣接する平和な妖精の国。この二つの国は対立が続き、これを統一できるのは英雄か、邪悪なもののどちらかであると言われていた。妖精の国ムーア国に住む翼を持つ妖精の少女マレフィセントはある日妖精の国に入り込んだ人間の少年・ステファンと出会う。やがて二人は恋に落ち、ステファンはマレフィセントの16歳の誕生日に「真実の愛のキス」を捧げる。しかし、その愛は永遠のものとはならなかった。ディズニーのダーク・ファンタジー映画。続編もある。ステファンはひどい奴だ。マレフィセントとの愛を裏切り、王位欲しさに、騙して、羽を奪い取ってしまうとは。しかしその娘にマレフィセントは母の愛を...『マレフィセント』

  • 『パブリック 図書館の奇跡』

    2018年アメリカ映画監督エミリオ・エステベス出演エミリオ・エステベス、アレック・ボールドウィン、クリスチャン・スレーターホームレスが凍死するほどの大寒波が襲来したシンシナティ。市設置のホームレスのためのシェルターは収容容量が足りていない。自らの凍死を避けるため、閉館時刻後も一夜の宿として公共図書館内に滞留し、退去しない約70人のホームレスが現れた。公共図書館の運営規則では、閉館時刻以後は退去することが決められている・・・。監督、脚本、主演を映じるエミリオ・エステベス。期待した映画だが、引き込まれ感もなく、よくわからない映画だった。私のお勧め度は「C」。画面も美しくもない。エンディングは理解に苦しむ。刑事の息子の登場の意味はどこにある?救われない子だ。『パブリック図書館の奇跡』

  • 『利休にたずねよ』

    2013年日本映画監督田中光敏出演市川海老蔵、中谷美紀、大森南朋天正19年〈1591年〉2月28日、茶人・千利休は、聚楽第内の屋敷に設えた一畳半の茶室で切腹の日を迎えた。妻・宗恩は、利休の胸の奥には長年秘めた想い人がいるのではないかと問いかける。利休は否定するが、彼の心に影を落とす女は確かにいた。彼が19の時に殺したその美しい高麗の女の形見である緑釉の香合を、利休は肌身離さず持ち続けていた。(wikiより)山本兼一による日本の直木賞小説の映画化作品。私のお勧め度は「B」。重厚な愛憎の物語。利休が善人、秀吉が悪人。単純な構図。原作ではどうだろう。2時間では表現が難しすぎる作品だ。『利休にたずねよ』

  • 『アナポリス 青春の誓い』

    2006年アメリカ映画監督ジャスティン・リン出演ジェームズ・フランコ、タイリース・ギブソン、ジョーダナ・ブリュースター造船所で働くジェイクの元に、海軍兵学校からの補欠合格通知が届く。準備不足が懸念される中、彼は迷わず幼い頃からの憧れである士官学校へ入校する。指導にあたるのは海兵隊出身のコール中隊長、バートン少佐、そして上級生のアリはジェイクが入校前夜バーで売春婦と勘違いして声をかけた女性その人だった。ジェイクと同室となったのは、優等生のルー、エストラーダ、そして肥満気味のツインズだった・・・。(wikiより)『愛と青春の旅だち』の焼き直し版かと思ったが、最後はボクシング映画に。私のお勧め度は「C」。ありがちなアメリカ映画。『ワイルド・スピード』シリーズのブリュースターはチャーミングなパナマ美人。『アナポリス青春の誓い』

  • 『今夜、ロマンス劇場で』

    2018年日本映画監督武内英樹出演綾瀬はるか、坂口健太郎、本田翼、北村一輝映画監督を志すマキノ健司は通い詰めた映画館「ロマンス劇場」で憧れのモノクロ映画のヒロイン、美雪(綾瀬)と出会う。健司はモノクロの姿のまま現れた美雪に色とりどりの現実の世界を案内するうちに2人は惹かれあっていく。しかし、美雪は人のぬくもりに触れると消えてしまうという秘密を抱えていたのだった・・・。(wikiより)古い廃棄寸前のモノクロの映画から飛び出てきた美雪。あたりは見たことのない、極彩色の世界。美しい映像美。しかし悲しい事実があった。私のお勧め度は「B」。エンディングが、「なるほどね!」のほのぼのエンディング。役とはいえ、本田翼が可哀そう。北村一輝も可哀そう(笑)。『今夜、ロマンス劇場で』

  • 『小さな命が呼ぶとき』

    2010年アメリカ映画監督トム・ヴォーン出演ブレンダン・フレイザー、ハリソン・フォード、ケリー・ラッセルオレゴン州ポートランド出身でエリートビジネスマンのジョン・クラウリーは、3人の子供と仲良く暮らしていた。ところが、2人の子供はポンペ病と呼ばれる難病に冒されており、余命9年を宣告されてしまう。メーガンが8歳になった頃、ジョンはネブラスカ大学でロバート・ストーンヒル博士と出会う。ストーンヒルはポンペ病を研究している1人で、ポンペ病治療の薬品開発を研究していた。ジョンは子供たちのためにすべてを捨てて、ストーンヒルと共に製薬会社を設立する・・。(wikiより)ポンペ病の治療薬マイオザイムの開発に奔走したジョン・クラウリーの実話を基に製作された作品。素晴らしい映画。キャスティングが良い。前半で「はまった」。一気に見た...『小さな命が呼ぶとき』

  • 『二十日鼠と人間』

    1992年アメリカ映画監督ゲイリー・シニーズ出演ゲイリー・シニーズ、ジョン・マルコヴィッチ1930年代、大恐慌時代のカリフォルニア州。いつか自分たちの農場を持つという夢をもつ出稼ぎ労働者、ジョージとレニーはいつもともに行動している。しかし、頭の回転が悪い大男のレニーがいつも問題を起こすためひとつの場に居つくことができず、数々の農場を渡り歩くはめになる。そんな2人がたどり着いた新たな働き口で、働き者で賢いスリム、ボスの息子のカーリー、若さと美貌を兼ね備えるカーリーの妻、下品で無神経なカールソン、多額の貯金を持つ片手が無く孤独な老人キャンディ、黒人であるがために賢くとも馬小屋に住まわされているクルックス等に出会い、生活をともにしてゆく・・・。(wikiより)スタインベックの同名小説の映画化作品。ゲイリー・シニーズの...『二十日鼠と人間』

  • 『フェーム』

    1980年アメリカ映画監督アラン・パーカー出演アイリーン・キャラ、ポール・マクレーンニューヨークの音楽専門学校を舞台に、スターを夢見る若者たちの軌跡を描く青春映画である。入学オーディションから卒業までの4年間を複数の生徒に焦点を当て、それぞれのエピソードを展開していく。若者たちのパワーが爆発する場面が、外に出て舞い踊る「ホット・ランチ・ジャム」である。みんなでミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』を観る場面も、当時の様子が活写されている。(wikiより)引き続いて、若者たちの物語だ。アメリカの子供たちは、なんと大人びていることか。信念がある。私のお勧め度は「C」。子供たちに、のめりこめなかった。『フェーム』

  • 『旅するジーンズと16歳の夏』

    2005年アメリカ映画監督ケン・クワピス出演アンバー・タンブリン、アレクシス・ブレデル、ブレイク・ライヴリー、アメリカ・フェレーラアメリカ・メリーランド州ベセスダ。そこで育ったカルメン、レーナ、ティビー、ブリジットは母親のお腹の中にいるときから、ずっと一緒に苦楽を分かちあってきた大の親友。ある年、レーナは祖父母のいるギリシャのサントリーニ島へ、ティビーはそのまま家に、ブリジットはサッカーの合宿、カルメンはサウスカロライナにいる父のもとを訪ねるため、互いに離ればなれの夏を初めて過ごすことになった。その別れの前日、たまたま入った古着屋で、身長も体形も異なる彼女たちの誰が履いても完璧に似合う不思議な1本のジーンズに出会う。そして約束を交わす。実はなかなか良かった映画。4人それぞれの長い夏だった。みんな少しだけ大人に近...『旅するジーンズと16歳の夏』

  • 『エイミー』

    1997年オーストラリア映画監督ナディア・タス出演アラーナ・ディ・ローマ、レイチェル・グリフィス、ベン・メンデルソン8歳の少女エイミー(ローマ)は4歳の頃、人気ロックスターだった父親がステージ上で感電死するのを目撃したのが原因で、口も聞けず耳も聞こえない状態が続いていた。母タニア(グリフィス)は母子の間に割り込もうとする福祉局の役人から逃れるためにエイミーを連れて、メルボルンの労働者階級が住む一角に引っ越した・・・。私のお勧め度は、「B」。けな気な子。勝気の母親。脚本に無理を感じる。口をきけなかったエイミーが突然笑顔で歌いだしたり。役人は喜劇役者か。『エイミー』

  • 『戦火の勇気』

    1996年アメリカ映画監督エドワード・ズウィック出演デンゼル・ワシントン、メグ・ライアン、マット・デイモン湾岸戦争中の砂漠の嵐作戦の最中、戦車部隊隊長のナサニエル・サーリング中佐(デンゼル・ワシントン/作中では、愛称の『ナット』のみが使われている)はクウェート領内で敵の戦車と誤認して部下であり親友のボイヤー大尉の戦車に向かって射撃命令を下し、同士討ちを犯してしまった・・。掘り出し物の映画あるものだ。この作品も無名だが、素晴らしい出来。ワシントン演じるサーリング中佐の深い苦悩。自らを偽ることはできなかった。これぞ本当の勇気。メグ・ライアンには、はっきりしないあまり良い役とは言えない。マットデイモンは痩せてひょろひょろだった。私のお勧め度は「A」。重みのある、実際に起こりそうなテーマだ。この映画の邦題も理解できる。『戦火の勇気』

  • 『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』

    2005年アメリカ映画監督ジョン・マッデン出演グウィネス・パルトロー、アンソニー・ホプキンス、ジェイク・ギレンホールキャサリンの父親ロバート(ホプキンス)は、シカゴ大学の教授で20代で数々の業績を残した天才数学者であったが、後に精神を病んでしまう。父親から数学の才能と不安定な精神傾向を受け継いでいたキャサリン(パルトロー)は、大学で数学を学んでいたが父の看病のために学業を中断せざるをえなくなってしまう。5年の看病も空しく、ロバートは亡くなってしまう。数日後、父親の教え子だったハルが意気消沈しているキャサリンの家を訪れ、ロバートが残した膨大な量のノートを見たいと申し出る・・・。(wikiより)ピュリッツァー賞やトニー賞を受賞した舞台劇『プルーフ/証明』の映画化作品。やっぱり映画は一気に見ないとよさがわからない。で...『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』

  • 『アドルフの画集』

    2002年ハンガリー、カナダ、イギリス合作映画監督メノ・メイエス出演ジョン・キューザック、ノア・テイラー1918年のドイツ帝国・ミュンヘン。ユダヤ人のマックス・ロスマンは第一次世界大戦で右腕を失い軍を除隊し、画商として暮らしていた。ある日、マックスは経営する画廊の前で、復員兵のアドルフ・ヒトラーと出会う。画家を夢見るヒトラーに興味を抱いたマックスは、後日ヒトラーを画廊に招き彼の絵を値踏みする。マックスはヒトラーの絵を「未来派の素質を持つが、表面だけで内面を感じさせない」と評価し、プライドを傷付けられたヒトラーは画廊を出て行く。兵舎に戻ったヒトラーは上官のカール・マイヤーから、台頭する左派政党に対する諜報・宣伝任務に就くことを勧められる・・。(wikiより)片腕は失ったものの、裕福で幸福なユダヤ人画商ロスマン。失...『アドルフの画集』

  • 『友罪』

    2018年日本映画監督瀬々敬久出演生田斗真、瑛太、夏帆元雑誌記者の益田純一は、編集者と暴力沙汰を起こしてしまい、廃業していた。日雇い生活を繰り返す中、社員寮のある町工場に職を得るようになる。同時期に鈴木という同世代の男性とともに試用期間に入った益田は、慣れない仕事に悪戦苦闘する。一方、鈴木は多くの技能・資格を持っていて不愛想だが即戦力ともいえる人材だった。益田は学生時代に友人がいじめを受け自殺したことに、罪の意識を感じていた。ギリギリまで友人の側にいた益田だったが、最後の最後でいじめる側に回ってしまい、その直後に友人は自ら命を絶った。そのことから今でも友人の家族のもとを訪ねては、罪の意識を和らげる代わりにひと時の息子の代わりを務めている。薬丸岳の小説を原作とした映画。ややこしい映画。原作は知らないが物語がわかり...『友罪』

  • 『噂のギャンブラー』

    2012年アメリカ映画監督スティーヴン・フリアーズ出演ブルース・ウィリス、レベッカ・ホール、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ジョシュア・ジャクソン実在の女性プロ・ギャンブラー、ベス・レイマーの自伝を、「ハイ・フィデリティ」「クィーン」のスティーヴン・フリアーズ監督、「ザ・タウン」のレベッカ・ホール主演で映画化。共演はブルース・ウィリス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ジョシュア・ジャクソン。スポーツ賭博に人生を捧げた個性豊かな面々が繰り広げる悲喜こもごもの人間模様と、そんな刺激的な世界に飛び込んだヒロインの波瀾万丈の日々をユーモラスに綴る。(yahoo映画より)レベッカ・ホール、これほど、自分の言いたいことを言える国民性がうらやましい。ブルース・ウィリスはいつも落ち着いてきまった役。キャサリン・ゼタ=ジョーンズには...『噂のギャンブラー』

  • 『ニュースの天才』

    2003年アメリカ映画監督ビリー・レイ出演ヘイデン・クリステンセン、ピーター・サースガード、クロエ・セヴィニー政治雑誌『ニュー・リパブリック』の若い記者であるスティーブン・グラス(クリステンセン)は母校の教室で恩師と後輩たちに、記者としての仕事ぶりを語る。「人が感動したり怖がるものを探し、当事者の目線で記事を書く」と述べるグラスは他社から記事の執筆依頼が来るような売れっ子であり、彼の書く記事は斬新な切り口で人気を集め、気配りのきく人柄から同僚達からも高く評価されていた。ある日、グラスは少年ハッカーが大手コンピューターメーカーを恫喝して取り入り、社員として雇われた上に多額の報酬を得たという内容の「ハッカー天国」という記事を掲載する。この記事を目にしたインターネットマガジン『フォーブス・デジタル・ツール』の記者アダ...『ニュースの天才』

  • 『記憶にございません。』

    2019年日本映画監督・脚本三谷幸喜出演中井貴一、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、小池栄子黒田啓介は東京都内の病院のベッドで目覚めた時、記憶を失っていた。病院を抜け出し、テレビを観た瞬間、そこに映っている自分に気づく。演説の最中、投石を受けてしまい、病院に直行する自分がこの国の内閣総理大臣であったのだ。しかも、国会における討論での暴言等が原因で「嫌われ者の総理大臣」であるという更なる衝撃が待っていた。記憶喪失になってしまった黒田は秘書官を名乗る者たちに、総理大臣官邸に連れ戻され、自分が記憶喪失の状態にあることはトップシークレットであると告げられる・・・。ドタバタ喜劇。前半はくだらなくて、正直見るに堪えなかった。次第に、黒田は記憶を取り戻し、家族や政治をやり直そうとする。後半持ち直したが、あっけない幕切れ。私のお...『記憶にございません。』

  • 『ホワイト・オランダー』

    2003年アメリカ映画監督ピーター・コズミンスキー出演アリソン・ローマン、ミシェル・ファイファーアストリッドは母親イングリッドと一緒に幸せに暮らしていた。けれどもある日、母親は殺人容疑で逮捕されてしまう。里親を転々とすることになったアストリッドだがその後、嫉妬、自己嫌悪、金と言ったことに悩まされていく・・。(wikiより)転々と、引き取り家族をたらいまわしにされる不幸な少女。でも決して自暴自棄にはならない。あくまでもけな気だ。これからは二人で強く生きてゆく。私のお勧め度は「A」。原作はジャネット・フィッチの「扉」。「WhiteOleander」、オランダではなくオランダー。白い夾竹桃という意味。こんな手抜きのネーミングがあるか。結構良い映画なのに。『ホワイト・オランダー』

  • 『再会の街で』

    2007年アメリカ映画監督マイク・バインダー出演アダム・サンドラー、ドン・チードル、ジェイダ・ピンケット=スミス、リヴ・タイラーニューヨークで歯科医院を営むアラン(ドン・チードル)は妻子に恵まれ理想的な生活を送っていた。ある日アランは911で妻子を失った大学時代のルーム・メイト、チャーリー(アダム・サンドラー)と再会する。しかしチャーリーは未だに立ち直れず、心を閉ざしていた。そんな彼を立ち直らせようと、アランは行動をともにする。次第に彼らは互いを必要とする関係になっていく。(wikiより)サンドラーは短髪で、おちゃらけた役しか見たことがなかった。この映画では打って変わってシリアスな役。ドン・チードルも誠実でよい。私のお勧め度は「B」。チャーリーの深い悲しみが次第に明らかになってくる。アランの友情が、かたくなな心...『再会の街で』

  • 『ブリジット・ジョーンズの日記』

    2001年英米仏映画監督シャロン・マグワイア出演レネー・ゼルウィガー、ヒュー・グラント、コリン・ファースロマンティック・コメディ映画32歳のブリジット・ジョーンズ(ゼルウィガー)は新年のパーティのため実家に帰り、実家が近い法廷弁護士でバツイチのマーク・ダーシーを紹介される。ブリジットはトナカイ柄のセーターを着たマークに幻滅するが、マークの側もブリジットの生活態度に幻滅し、互いの第一印象は最悪なまま別れる。ロンドンのフラットに戻った彼女は、何をやっても上手く行かない怠惰なシングルトンの自分を変えるため、日記を付け始める決意をする・・。(wikiより)レネー・ゼルウィガーは珍しく太めのヒロイン。だけど笑顔がチャーミング。表情が豊か。英国ではヒューグラントはいい男なのだろうか。好感度最悪。変わり者、堅物役の若きコリン...『ブリジット・ジョーンズの日記』

  • 『八月の狂詩曲』

    1991年日本映画監督黒澤明出演村瀬幸子、吉岡秀隆、大寶智子、リチャード・ギアある夏休み。長崎市街から少し離れた山村に住む老女・鉦のもとに1通のエアメールが届く。ハワイで農園を営む鉦の兄・錫二郎が不治の病にかかり、死ぬ前に鉦に会いたいという内容で、鉦の代わりに息子の忠雄と娘の良江がハワイへ飛んだ。そのため4人の孫が鉦のもとにやって来た。ハワイから忠雄の手紙が届き、錫二郎が妹に会いたがっているため、孫と一緒にハワイに来てほしいと伝えてくるが、鉦は錫二郎が思い出せないとハワイ行きを拒む。(wikiより)村田喜代子の芥川賞受賞小説『鍋の中』が原作で、原爆体験をした長崎の祖母と4人の孫たちのひと夏の交流を描く映画。リチャード・ギアが長崎に登場とは。知らなかった、驚いた。私のお勧め度は「C」かな。黒澤にしては小品。唐突に...『八月の狂詩曲』

  • 『夕べの星』

    1996年アメリカ映画監督ロバート・ハーリング出演シャーリー・マクレーン、ジュリエット・ルイスエマの死後、オーロラは3人の孫たちを育てていた。子供たちは大きくなるが、長男トミーは麻薬で服役中、次男のテディは修理工として働くが未婚で子供をもうけてしまい、末の娘メラニーはエマやオーロラによく似た快活な性格に成長するが、ボーイフレンドのために大学を辞めると言い出し、オーロラにとって物事はうまくいかないことばかり。オーロラは、息子ほど年の離れた男を、エマの親友と取り合うなどと、まだ元気だ。そんな時、あの宇宙飛行士と再会する……。(wikiより)素晴らしい映画。この映画、「愛と追憶の日々」の続編だった。「愛と追憶の日々」にもA+を付けている。この映画も監督の力量がわかる。私のお勧め度は「A」。シャーリーマクレーンの素晴ら...『夕べの星』

  • 『レッスン!』

    2006年アメリカ映画監督リズ・フリードランダー出演アントニオ・バンデラスニューヨークで社交ダンスを教える社交ダンサーピエール・デュレイン(アントニオ・バンデラス)。彼はある晩、スラム街を通りかかった際、車を破壊している少年を見かける。翌日、車の持ち主がある高校の校長だったことからその学校を訪ね、何か生徒たちの助けになれることはないかと持ちかける。この映画の主人公のピエール・デュレインは実在の人物である。多くの大会で優勝したダンサーで、自身のダンス教室の他、ジュリアード音楽院等にもクラスを持っている。映画では、舞台は高校となっているが、実際は小学校。現在も、毎年およそ7,500名の生徒に教えている。(wikiより)私のお勧め度は「C」。実話とはいえ、ストーリーも演出も安直。よくある成功譚。スペイン俳優、バンデラ...『レッスン!』

  • 『メリンダとメリンダ』

    2004年アメリカ映画監督ウディ・アレン出演ラダ・ミッチェル、クロエ・セヴィニーカフェで喜劇と悲劇について議論している人々がいた。1人の女性がディナー・パーティーでのある出来事について語り、劇作家のサイ(ウォーレス・ショーン)とマックス(ラリー・パイン)は、彼女の話を使って、喜劇と悲劇の話を作ることになる。「人生は悲劇か喜劇か」。スタートはどちらも監督、俳優、製作者たちが集まるパーティ。そこにメリンダが登場してドラマは2つに分岐していく・・・。少し難解。二人のメリンダ。私のお勧め度は「B」。恋多きメリンダに少し感情移入した。年を経てもウディ・アレンらしい作品。85歳。これが遺作か。『メリンダとメリンダ』

  • 『天気の子』

    2019年日本映画監督新海誠声の出演醍醐虎汰朗、森七菜、小栗旬、本田翼島で暮らす高校1年生、森嶋帆高(ほだか・醍醐)は家出し、フェリーで東京にやって来た。次第に所持金が減って、フェリーで知り合ったライターの須賀を訪ねる。圭介は姪の夏美と雑誌に記事を寄稿する極小編集プロダクションを営んでいた。帆高はそこで働き始める。帆高はある事件で天野陽菜(ひな・森)という少女と出会う。彼女こそが「晴れ女」であり、祈ることで雲の晴れ間を作る能力を持っていた・・。アニメの美しさは「君の名は。」にかなわないと思った。それでも脚本が面白い。私のお勧め度は「A」。渾身の醍醐の演技が良い。ひなを思う心に打たれる。久しぶりにTVで映画見た。やはり大画面が良いなあ。TVでは物足りない。英題は「WeatheringWithYou」。『天気の子』

  • 『希望の灯り』

    2018年ドイツ映画監督トーマス・ステューバー出演フランツ・ロゴフスキ、ザンドラ・ヒュラー、ペーター・クルト無口な青年クリスティアンは、旧東ドイツ・ライプツィヒ近郊にある巨大スーパーマーケットで在庫管理係として働くことになる。飲料セクションの責任者である中年男性ブルーノの指導の下、ブルーノの東ドイツ時代からの仕事仲間でもある同僚たちに囲まれ、真面目に働くクリスティアンはフォークリフトの運転資格を取るまでになり、職場にも自然になじんでいく。次第にブルーノとクリスティアンは父と息子のような関係となる。クリスティアンには暗い過去がある。そんなある日、事件は起きた。(wikiより)。うまい役者たちをそろえて、淡々と物語は進行するが・・・。私のお勧め度は「C」。見慣れないドイツ映画。役者にもなじみなく。楽しい映画ではなか...『希望の灯り』

  • 『ブラックブック』

    2006年オランダ映画監督ポール・バーホーベン出演カリス・ファン・ハウテン、セバスチャン・コッホナチス・ドイツによる占領中のオランダで、ユダヤ人であるラヘル(ファウテン)は隠れ家でひっそりと暮らしていたが、ある日、隠れ家が爆撃されてしまう。難を逃れたラヘルは、偶然居合わせた男の家へ身を寄せるが、そこへオランダ警察であるという男が現れ、すぐにドイツ兵がやってくるため逃げるよう警告する。その男の手引きで逃げることにしたラヘルは、離れ離れになっていた家族とともにまだドイツに占領されていない地域へ船で逃げようとするが、突然現れたドイツ兵に襲撃され家族を皆殺しにされる。復讐を誓うラヘルは助けてくれたレジスタンスに加わり、名前もエリスに変える・・・。私のお勧め度は「A+」。マリオン・コティヤールの「マリアンヌ」が思い出され...『ブラックブック』

  • 『パーマネント野ばら』

    2010年日本映画監督吉田大八出演菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴ある田舎の漁村にある唯一の美容院「パーマネント野ばら」。なおこは離婚し、娘ももを連れて母の経営するこの美容院に身を寄せている。美容院は町の女たちの「たまり場」と化していて、あけっぴろげに自分たちの悲哀や愚痴をこぼし合い、罵り合い、笑いあっていた。なおこの友人、みっちゃん(小池)はフィリプンパブを経営しながらヒモ男に金をせびられ、ともちゃん(池脇)も付き合う男が皆暴力男で、捨てられてばかりいる。なおこ自身も、地元中学校教師のカシマと密会を繰り返していた。西原理恵子の漫画作品。私のお勧め度は「B」。小池、池脇が良い演技で魅せてくれる。随所でよく物語がつかめなかった。カシマは既に亡くなっているのか。ナオコはそのことが信じられないのか。ももの父親は誰?『パーマネント野ばら』

  • 『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』

    2016年豪米英合作映画監督ガース・デイヴィス出演デーヴ・パテール、ルーニー・マーラ、ニコール・キッドマンインドの田舎町。5歳の時に家族とはぐれ、寝込んだ列車で言葉も通じない遠い町まで連れていかれてしまう。そのまま身元も知れずに、オーストラリア人夫婦に引き取られたサルー・ブライアリー。成長した後、思い立ち、GoogleEarthを使って本当の家族を探し始める。キャスト約1,200万ドルという予算で製作されたが、全世界で1億ドルを超える興行収入を記録した。第89回アカデミー賞では、作品賞、助演男優賞(パテール)、助演女優賞(キッドマン)、など6部門にノミネートされた。キャッチコピーは、「迷った距離1万キロ、探した時間25年、道案内はGoogleEarth」(wikiより)。私のお勧め度は「B」。これは実話だそうだ...『LION/ライオン〜25年目のただいま〜』

  • 『1917 命を懸けた伝令』

    2019年米英合作映画監督サム・メンデス出演ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン1917年4月6日、ヨーロッパは第一次世界大戦の真っ只中にあった。その頃、西部戦線にいたドイツ軍は後退していた。しかし、その後退はアルベリッヒ作戦に基づく戦略的なものであり、連合国軍をヒンデンブルク線にまで誘引しようとしたのであった。イギリス陸軍はその事実を航空偵察によって把握した。エリンモア将軍は2人の兵士、トムとウィルを呼び出し、このままでは明朝に突撃する予定のデヴォンシャー連隊第2大隊が壊滅的な被害を受けてしまうが、彼らに情報を伝えるための電話線は切れてしまったため、現地へ行って連隊に作戦中止の情報を伝えることを命じられた・・・。(wikiより)切れ目なく続く困難の数々。果たしてトムとウィルは前線にたどり着く...『1917命を懸けた伝令』

  • 『エアフォースワン』

    1997年アメリカ映画監督ウォルフガング・ペーターゼン出演ハリソン・フォード、ゲイリー・オールドマンテロリストにハイジャックされたアメリカ合衆国大統領専用機「エアフォースワン」(VC-25)を取り戻すため、大統領(ハリソン・フォード)が脱出ポッドで脱出したようにみせかけて機内に潜伏し、テロリストたちと攻防を繰り広げるアクション映画。アカデミー賞の編集賞、音響賞にノミネートされた。(wikiより)前半居眠りしてしまったが、後半だけでも十分楽しめた。ハリソン・フォード、55才のころの作品。私のお勧め度は、「B」。派手さのない寡黙な機長。決してスーパーマンではないが、家族と乗客の為、懸命に悪と戦う姿は見ごたえある。果たしてその結末は?『エアフォースワン』

  • 『ザ・ブック・オブ・ヘンリー』

    2017年アメリカ映画監督コリン・トレヴォロウ出演ナオミ・ワッツ、ジェイコブ・トレンブレイヘンリーは聡明な少年であり、母親のスーザン、弟のピーターとともに暮らしていた。彼は近所に住むクリスティーナに恋心を抱いていたが、彼女は父親から虐待を受けていた。何とかしてクリスティーナを救いたいと思ったヘンリーは、そのための作戦を一冊のノートにまとめた。そのノートを見つけたスーザンとピーターはヘンリーが練った作戦を実行することにした。Wikiより。Wikiの解説がいい加減だが、大事なことはヘンリーはこの世を去り、残された母親に指示をかけるわけだ。その工程が見どころ。果たして思惑通りに事は動くのか。私のお勧め度は「B」。筋立てが面白い。もう一度、ゆっくりと味わってみたい映画。『ザ・ブック・オブ・ヘンリー』

  • 『草原の椅子』

    2013年日本映画監督成島出出演佐藤浩市、西村雅彦、吉瀬美智子遠間憲太郎(佐藤)は50歳の会社員。現在は妻と離婚し、大学生の娘と暮らしている。ある日、幼時に実の母親から虐待を受けていた4歳の少年、圭輔に出会い、その世話を手伝うことになる。取引先の社長で同じ歳の富樫重蔵(西村)との仕事を越えた友情に助けられながら、憲太郎は圭輔へのいとおしさを深めていく。憲太郎はまた、趣味の店で出会った篠原貴志子(吉瀬)に密かに惹かれる。憲太郎は富樫とパキスタンのフンザに旅する計画を立て始めたが、貴志子も行きたいと言う・・・。宮本輝の新聞連載小説の映画化作品。フンザという地名は聞いたことがある。私のお勧め度は「C」。フンザが唐突にすぎる。原作ではそうでもないのだろう。『草原の椅子』

  • 『まほろ駅前狂騒曲』

    2014年日本映画監督大森立嗣出演瑛太、松田龍平まほろ市の駅前に位置する便利屋、「多田便利軒」。その経営者である多田啓介(瑛太)、そして彼の元へ転がり込んできた行天春彦(松田)。二人の下へ舞い込んでくる、どこか奇妙で、きな臭い依頼に係わっていくうちに、さまざまな人間模様が見えていく。痛快便利屋物語。(Wikiより)『まほろ駅前多田便利軒』は、第135回直木三十五賞受賞の三浦しをんによる小説。本作は続々編。私のお勧め度は「C」。取り立てて言うことはなかった。途中、ちょっと居眠りしてストーリーが良くわからず。麿赤兒の長男が大森立嗣で、次男の大森南朋も出演しているのに気付いた。『まほろ駅前狂騒曲』

  • 『50回目のファーストキッス』

    2018年アメリカ映画監督ピーター・シーガル出演アダム・サンドラー、ドリュー・バリモアハワイの水族館で獣医師として働くヘンリーは、ある日カフェでルーシーという女性と出会い、意気投合するが、翌日会うと彼女はヘンリーのことをすっかり忘れていた。実は彼女は交通事故の後遺症により、事故前日までの記憶は残っているが以後の記憶が全て一晩でリセットされてしまうという短期記憶喪失障害(前向性健忘)だった…。はちゃめちゃ、ドタバタ映画。アメリカの伝統。汚い言葉は、字幕を作るのが大変だろうといつも思う。私のお勧め度は「E」。ETの時の面影がいまだにあるドリュー・バリモア。童顔のままだ。ところで、アダム・サンドラーが主演なのは不思議だ。もちろん演技力はあるのだろうが、これといってとりえのない、個性派コメディ俳優。アメリカには美男美女...『50回目のファーストキッス』

  • 『グリーンブック』

    2018年アメリカ映画監督ピーター・ファレリー出演ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ1962年のアメリカ。ジム・クロウ法の真っただ中、トニー・“リップ”・ヴァレロンガはニューヨーク市のナイトクラブで用心棒をしていたが改装の為職を失う。新しい仕事を探している矢先に、アメリカ中西部、ディープサウスを回る8週間のコンサートツアーの運転手を探しているアフリカ系アメリカ人のクラシック系ピアニスト、ドン・シャーリーとの面接を紹介される・・・。面白そうなストーリー。トニーはもっとハチャメチャかと思いきや、初めな憎めないやつだ。私のお勧め度は「A」。題名は、アフリカ系アメリカ人旅行者のための20世紀半ばのガイドブック「黒人ドライバーのためのグリーン・ブック」にちなんで付けられている。アカデミー賞の作...『グリーンブック』

  • 『マスカレード・ホテル』

    2019年日本映画監督鈴木雅之出演木村拓哉、長澤まさみ、小日向文世東京都内で3件の予告殺人事件が起きた。事件現場に残された暗号から、3つの事件は連続殺人事件として捜査される。警視庁の捜査本部は、数列の暗号が次の犯行現場を予告するものであると解読し、第4の殺人は高級ホテル「ホテル・コルテシア東京」で起こると推測する。第4の事件を未然に防ぐ為フロントスタッフやベルボーイに扮してホテルに配置される。捜査一課の刑事・新田浩介は、英語ができることから、フロントスタッフに扮することになり、新田の補佐・教育係には、優秀なフロントクラークの山岸尚美が任命された。東野圭吾作品の映画化。タイトルの「マスカレード」は英語で仮面舞踏会を意味する。作品の舞台は「ホテル・コルテシア東京」。私のお勧め度は「B」。老け松たか子が見え見えで、こ...『マスカレード・ホテル』

  • 『STAND BY ME ドラえもん』

    2014年日本映画監督山崎貴、八木竜一出演水田わさび、大原めぐみ本作では、原作第1話「未来の国からはるばると」、しずかへのプロポーズから結婚までを描く「雪山のロマンス」「のび太の結婚前夜」、ドラえもんとの別れと再会を描く「さようならドラえもん」「帰ってきたドラえもん」、その他「たまごの中のしずちゃん」「しずちゃんさようなら」の原作7ストーリーを再構築し、ドラえもんとのび太の出会いから別れ、のび太としずかとの愛が描かれる。TV放映を見てみた。ドラえもん初めての3DCG作品。質感のある立体映像に驚いた。私のお勧め度は「B」。いつか見たようなストーリーだが、アニメというよりも、トイストーリーなどと同じような3次元映像が、すごい。『STANDBYMEドラえもん』

  • 『人魚の眠る家』

    2018年日本映画監督堤幸彦出演篠原涼子、西島秀俊、坂口健太郎夫の浮気で別居状態にあった和昌(西島)と薫子(篠原)の夫婦は、娘の瑞穂の有名私立小学校の受験が終わったら離婚するつもりでいた。面接試験の予行演習を待っていたある日、薫子の母や妹たちとプールに行った瑞穂がプール溺れてしまい、集中治療室に運ばれた娘が脳死状態であることを告げられる。東野圭吾による小説を原作とした日本映画。私のお勧め度は「B」。深刻な映画。東野はどう展開するのだろう。と、思ったが、なるほど、思いがけない展開になる。『人魚の眠る家』

  • 『ハルク』

    2003年アメリカ映画監督アン・リー出演エリック・バナ、ジェニファー・コネリー遺伝子学者ブルース・バナーは、ある実験を行っていたところ、大量のガンマ線を全身に浴びるという事故に見舞われる。やがて彼の体内で異変が起き、“怒り”の感情を抱いた時、彼の身体は緑色の醜く巨大なモンスター“ハルク”へと変身してしまった。ブルースの意識をなくしたハルクは、彼を捕獲しようとする軍の最新兵器を搭載したヘリやジェット機の攻撃も恐れず、戦車の砲弾さえはね返してしまう。もはや誰にも止められなくなったハルクだが、ブルースに特別な想いを寄せる女性科学者ベティだけは彼を信じ、なんとか救おうとするのだった。(wikiより)ストーリーに無理がある。マンガの脚本。私のお勧め度は「C」。見どころはジェニファー・コネリーの美しさだけ。当時33歳だった『ハルク』

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