日本に来た中国の教え子たち
慌ただしく過ぎ去る日々に為すすべもなく手をこまねくばかりの毎日だが、この二月、三月にあった中国時代の教え子のことを備忘録として書いておく。2月のある日、WeChatで電話があった。渡日して東京で働いている山東省時代の教え子Wさんからだった。私は2015年から翌年の卒業まで大学4年生だった彼のクラスでビジネス日本語を担当したが、その後、彼が大学院、就職、転職と人生の荒波に乗り出してからも連絡は途絶えなかった。中日関係もイマイチだし、教師と教え子の関係も次第にフェイドアウトするのが一般的だが、彼は例外で、しかも、一昨年3月末日、中国での仕事を清算して日本に来てしまった。何でわざわざこんな不況に喘ぐ日本に来てくれるのかと思わないでもなかったが、聞けば、彼の目標は日本の大学院博士課程の履修にあった。働きながらがむ...日本に来た中国の教え子たち
2024/04/17 23:48