国葬の日に「あっち向いてホイ」をする。
御陀仏「こんな人でも死ぬんや」と思う人が死なはった。死は恐ろおすが、興味もありま。昔は土葬で、棺が墓穴に下ろされてゆく様を、あの世を覗き見る気ーで、恐る恐る覗き込んだもんどす。みんなソーしとった。当然、土葬となると墓穴を掘る人も要るわけで、町内の若い衆がそれをやっとった。墓地を掘るんやから、骸骨も出てきますわな。新仏のある時なんぞ、薄壁隔てて隣におるわけで、思っただけで怖スギー。僕の母方のおっちゃんは実に気のえー人で、いっつもその役をやっとって、昔の副葬品の一升瓶が出てきたりして、穴の底で宴会をしとったユー豪傑話を、子供達は円座になって聞いたもんどす。しかし考えてみれば今と違って坐棺が主流、穴は人一人が座るスペースしかないわけで、そこではでけんで。子供やーおもて、話盛ったなー。上でならわかるけど。そういえ...国葬の日に「あっち向いてホイ」をする。
2022/08/28 21:09