拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。このたび、gooブログのサービス終了にともない、はてなブログへの移行を行いました。1日の閲覧数はどこぞのローカル線の利用者数と同じようなもので、記事もほとんど自己完結のようなものですが、ぼちぼちやっておりました。新ブログはこちらです。https://matsunaru2323.hatenablog.com/はてなブログへの移転完了しました
まつなる兄さんのよしなしごと、鉄旅・町歩き、野球(バファローズ、独立リーグ)について書きつづります。
第27回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~熊本から有明海を渡り、島原へ
5月25日、朝の熊本駅である。この日は熊本港からフェリーで島原に渡り、第64番の龍照寺を目指す。熊本~島原間はカーフェリー型の九商フェリーと、高速船の熊本フェリーの2路線がある。熊本駅からバスで熊本港に行く場合、最も早く乗れるのは8時20分発の九商フェリーだが、バスの時刻表を見ると到着時間は結構ぎりぎりのように見える。そのバスも熊本駅に2~3分遅れて到着した。バスは発車後南に進み、熊本操車場の横を過ぎて蓮台寺から西に進む。途中、特に渋滞ということもなく走り、最後は熊本港にかかる熊本港大橋を渡る。フェリーターミナルまで乗ったのは7~8人。出航時刻が近いためか、窓口では「乗船券は船内の売店でお買い求めください」とあり、急いでフェリーに向かう。船内の係の人が乗船口で待っており、バスからの客が乗り込んだのを確認し...第27回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~熊本から有明海を渡り、島原へ
第27回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~熊本最後の夜は大人しく・・
5月24日、当初楽しみにしていた野球観戦は中止となったが、代替プランとして特急「A列車で行こう」とクルーズ船「天草宝島ライン」で、車内での「飲み鉄」や有明海、天草松島などの景色を楽しむことができた。札所めぐりと合わせてJR九州のさまざまな列車に乗る中、その一つに思わぬ形で「A列車で行こう」が加わった。熊本駅に戻ったのは17時すぎ。今回、翌朝に熊本港に移動する関係で、ホテルは熊本駅前に取っている。熊本城のある市街地に出向いてもよいが、まあ今回は駅周辺でいいだろう。今回の熊本での一献はおまけのような感じだった。結局、高架下「肥後よかモン市場」にある「天ぷら串焼海鮮米福」に入る。以前の札所めぐりで、帰りの新幹線に乗るまでの時間で一献したことがある。ここまで「飲み鉄」後だが、改めての一献ということで生ビールで乾杯...第27回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~熊本最後の夜は大人しく・・
「A列車で行こう3号」にて三角に到着。せっかくなので、この先の上天草の松島港を結ぶ定期航路「天草宝島ライン」に乗ってみよう。JR九州も「A列車で行こう」との組み合わせで天草へのアクセスとしてPRしている航路である。乗り場は三角駅から道路を渡ってすぐのところで、先ほどの「A列車で行こう」からの乗り継ぎ客も見える。松島港までの所要時間は約20分。なお、島づたいに国道266号線「天草パークライン」が続いており(路線バスも走っている)、生活の足としては道路や橋がメインである。「天草宝島ライン」は観光クルーズ船の色合いが濃い。シークルーズ号に乗船し、14時25分に出航。後方のデッキに陣取り、潮風を受けながら向かうことにする。周囲を島に囲まれたエリアのため、波も穏やかである。右手に横たわるのが大矢野島、左手に浮かぶの...第27回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~天草宝島ライン
第27回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~代替プラン「A列車で行こう」
今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは熊本でのホークス対バファローズ戦の観戦との組み合わせがメインの一つだったが、5月24日、開門予定時刻の11時になって中止が発表された。中止が発表された時、雨そのものはほとんど降っておらず、その後の熊本近辺も降ったりやんだりだったがそれほど強いものではなく、中止理由は主に「グラウンドコンディション不良」というものだった。試合は中止となったが、この日の特典である「ファイト!九州デー」ユニフォームの引き換えや露店の営業は引き続き行われるとあって、観客は次々にやって来る。その中、路線バスで熊本駅に戻る。さてこれからどうするか。熊本城を見物するとか、街の中心部をぶらつくというのもあるが、それは以前熊本の札所めぐりでクリアしている。いっそのこと今から島原に渡り、先乗りで島原に泊まる...第27回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~代替プラン「A列車で行こう」
第27回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~熊本でのホークス対バファローズ戦は残念ながら中止・・
島原の札所に行くのにあえて熊本から有明海を横断するルートで行く、それも野球観戦、しかもバファローズ戦を絡めて・・ということで、3ヶ月ほど前から予定に入れて準備していた5月24日のリブワーク藤崎台球場での試合。・・しかしあいにく、当日は雨の予報・・というより、広島出発時点ですでにかなりの雨である。前日の23日は全国的に晴天だったし、翌日の25日も九州全域で晴天だった。なぜこの日だけ・・という思いはある。ただ、熊本駅に降り立つと雨は上がっており、スマホでこの後の雨雲レーダーを見ると、雨が降る時間帯はあるものの雨量はそこまで多くない。ひょっとしたらプレイボールがかかるのではという思いの中、藤崎台球場に到着。この球場を訪ねるのは初めてである。ちょうど、バファローズのラッピングをほどこしたトラックとすれ違う。用具な...第27回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~熊本でのホークス対バファローズ戦は残念ながら中止・・
第27回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~目的地は島原だが、まずは熊本で野球観戦
今回の九州八十八ヶ所めぐり。目指す札所は第64番・龍照寺である。島原半島にある唯一の札所で、島原の中心部から雲仙行きの路線バスでアクセスすることができる。広島から1泊2日で行くとすれば、西九州新幹線(あるいは以前の回のように観光列車「ふたつ星4047」に乗ってもよい)にて諫早に向かい、島原鉄道で島原到着。この日は島原に宿泊として、その日のうち、あるいは翌朝に龍照寺を参詣。そして島原半島を一周する形で雲仙から諫早に向かうのがよいだろう。もう30年以上前になるが雲仙普賢岳の大噴火の被害、そして復興について触れたスポットを訪ねるのもよいし、雲仙地獄や温泉を楽しむのもよいだろう。そして諫早まで出ることで、九州一周のコマも次の長崎市街につながる。もっとも、島原へのアクセスは諫早からの島原鉄道だけではない。有明海を横...第27回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~目的地は島原だが、まずは熊本で野球観戦
ちょうどばらが見頃の福山に久しぶりにやって来た。復路に観光列車「etSETOra」に乗ることも含め、しばらくの時間を楽しむ。そしてやって来たのが福山城。2020年~2022年にかけて、築城400年記念として「令和の大普請」が行われた。それ以降、新幹線のホームから見たことはあっても天守閣を訪ねるのは初めてである。同じ県内だし、行こうと思えばいつでも行けるというのがあったのかな。また、私自身日本の歴史は好きなのだが、いわゆる「城マニア」というわけでもないのでのんびり構えていたところもある。まずは伏見城から移築されたという伏見櫓、筋鉄御門をくぐり、天守閣を見やる。天守閣は正式には「福山城博物館」として運営されている。先の大普請により展示もリニューアルされており、まずは福山城の歴史や特徴を紹介した大型ビジョンがお...福山城に登城
5月も半ばを過ぎ、ニュースでは早くも夏日、熱中症・・といったキーワードを目にするようになった。季節の移り変わりも早いように感じる。さて、そんな週末、神仏霊場巡拝の道、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの狭間のようなところである。17日は通院その他の予定があったが、18日は空いている。そういう時は自宅で何も考えずのんびりするのがよいのだろうが、ちょっと外出もいいだろう。・・17日になって、ふと「etSETOra」に乗ってみようかという気になった。呉線を行く観光列車で、これまでにも何度か乗車しているが、気動車でのんびりできるのがいい。これまでの乗車では尾道~広島というものだったが、JR西日本のサイトによると、この3月からは運転区間が福山に延伸されている。広島県全体での観光活性化のためという。これは面白いと思い「e5...バラと城の街・福山に行こう
神仏霊場巡拝の道めぐり~京都鉄道博物館、蒸気機関車を楽しもう
神仏霊場巡拝の道めぐりといいながら、京都鉄道博物館だけで3回の記事になるとはさすがである。ただ先に書いておくと、今回2時間やそこらいただけでは館内をぐるっと見るだけで精一杯。50歳過ぎのおっさんはかつての車両たちや史料・資料を間近に見ることができただけでも満足だが、子ども連れとなるとさまざまな運転手をはじめとしたさまざまな体験コーナーや巨大ジオラマ見物、遊びながら鉄道技術について学ぶ・・といったところを経験しなければ子どもが納得しないだろう。これらをフルで楽しむとなるとそれこそ1日中楽しめそうだ。・・というのがこれまでの感想だったが、京都鉄道博物館といえばその前身は梅小路蒸気機関車館。屋外ゾーンの扇形機関庫に数々の名車がいることを忘れていた・・。その前に、「鉄道ジャーナル」のこれまでの各号の表紙を展示した...神仏霊場巡拝の道めぐり~京都鉄道博物館、蒸気機関車を楽しもう
神仏霊場巡拝の道めぐり~京都鉄道博物館で昔を懐かしむ、ありがとう「鉄道ジャーナル」
カテゴリは「神仏霊場巡拝の道めぐり」だが、この記事も寺社は一切出てきません。あくまで、札所めぐりのオプションということで・・。初めての入館である京都鉄道博物館。ここまで、かつて活躍した車両や鉄道に関する資料・史料をいろいろ見ることができ、大正時代当時の日本の勢力もうかがえる「汽車時間表」に読み物としてうなったところ。さて、その向こうには「昭和乃駅」と「なつかし商店」が出迎える。昔ながらのローカル駅前を再現したところで、改札の向こうには赤とクリームの特急車両。先頭に「くろしお」のマークを掲げた気動車特急キハ81形である。この後も、貨物列車の歴史として車掌車が紹介されたり、動力の説明用としてDD51やEF66といった名車もちょっと変わった形で展示されている。今度は引込線エリア。こちらは現役の営業線とつながって...神仏霊場巡拝の道めぐり~京都鉄道博物館で昔を懐かしむ、ありがとう「鉄道ジャーナル」
5月5日、この日の神仏霊場巡拝の道めぐりを終え、京セラドーム大阪でのナイトゲーム観戦までの時間をどこで過ごすとなった時、京都にいるのだからと、意外にも初めてとなるスポットに向かうことにした。それは京都鉄道博物館。前身の梅小路蒸気機関車館には複数回訪ねたことがあるが、2016年に現在の京都鉄道博物館が開館してからは初めてである。何となく避けていたというのかな・・。地下鉄の東山から二条に出て、JR嵯峨野線で梅小路京都西で下車。梅小路公園、京都鉄道博物館の目の前の駅である。この駅に降り立つのも初めてである。50歳過ぎたおっさんが、子どものように鉄道博物館を前にわくわくする。早速、駅のプラットホームをイメージしたプロムナードでは往年の名車たちが出迎える。東海道線や山陽線で活躍したSL、C62や80系電車(「湘南電...神仏霊場巡拝の道めぐり~京都鉄道博物館へ
京都35番「青蓮院」~神仏霊場巡拝の道めぐり・137(本来は将軍塚に青不動を拝むところだが・・)
こどもの日の神仏霊場巡拝の道めぐりは順調に進み、早くも今回の目的地である青蓮院に着く。以前、近畿三十六不動の札所めぐりで訪ねたことがあるが、その時は寺の北側から来たように思う。今回、知恩院方面から来たことで眺めも違うようである。こちらも青もみじが鮮やかだが、天然記念物にも指定されている鎌倉時代からのクスノキが立派である。青蓮院は天台宗の三門跡寺院の一つで、元々は比叡山にあった青蓮坊が由来である。平安末期に三条白川に移り、鳥羽上皇の皇子である覚快法親王が門主になって以降、皇族から門主が選ばれるようになったことから門跡寺院としての地位を確立した。鎌倉時代、白川の氾濫を避けるために現在の東山の高台に移った。さて、拝観である。門跡寺院というのは一般の寺院と雰囲気が異なる。拝観といいつつ、その半分以上は屋敷と庭園の...京都35番「青蓮院」~神仏霊場巡拝の道めぐり・137(本来は将軍塚に青不動を拝むところだが・・)
京都36番「八坂神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・136(端午の節句)
5月5日、こどもの日の神仏霊場巡拝の道めぐり。朝から清水寺、六波羅蜜寺と西国三十三所の札所でもある寺院を訪ね、次の目的地は八坂神社である。八坂神社じたいはこれまで何度か参拝しているが、こうした札所として訪ねるのは初めてである。六波羅蜜寺から東大路通に戻り、そのまま通りを歩く。両側にはさまざまな商店が並ぶ通りだが、その中で目立つのは着物レンタル。何軒もあるがそれぞれで商売が成り立っているのも京都ならではで、これもインバウンド客の利用が多いという。訪れた国の民族衣装、伝統衣装を身にまとうというのも旅の思い出になることだろう。四条通の東端にある楼門に到着。ここを左折すれば祇園、鴨川、四条河原町といった賑わい所である。祇園の町並みを訪ねてもいいだろうが、さぞかしごった返していることだろう。以前にも訪ねているし、今...京都36番「八坂神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・136(端午の節句)
京都38番「六波羅蜜寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・135(宝物館が新しくなってました)
大型連休にあえて京都に向かう神仏霊場巡拝の道めぐり。まず、もっとも混雑するスポットである清水寺に参詣し、清水坂を下る。次に向かうのは京都38番であり、西国三十三所の第17番である六波羅蜜寺である。東大路通を渡ると庶民的というか、昔ながらの素の京都の風情を残すような街並みが続く。この辺りは「六波羅」と呼ばれる一方、読みやすさを意識してか「六原」という表記もある。その昔は京都の人たちの葬送が行われた鳥辺野への入口であったことから、六道珍皇寺などの寺院も並ぶ。清水寺と比べれば(別に大型連休は関係なく)静かなたたずまいである。六波羅蜜寺に到着。平安中期、踊り念仏で知られる空也上人が十一面観音を祀ったのが始まりとされ、当初は西光寺と称した。後に延暦寺の僧・中信により、仏教の「六波羅蜜」に由来して六波羅蜜寺とした。平...京都38番「六波羅蜜寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・135(宝物館が新しくなってました)
京都37番「清水寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・134(あえて大型連休に京都へ)
長かった神仏霊場巡拝の道めぐりも残り21ヶ所。あと少しというか、まだまだ残っているというか・・。この内訳を見ると、和歌山~泉南地区にかけて3ヶ所、大阪市内で4ヶ所、四条畷に1ヶ所、箕面に1ヶ所、神戸市内に3ヶ所、京都市街で4ヶ所、鞍馬に2ヶ所、そして結願の延暦寺を含む大津に3ヶ所である。ある程度エリアも絞られてきたように思う。前回3月、奈良県最後となる當麻寺での曼荼羅・・もといあみだくじで出たのが、京都35番・青蓮院。ここを訪ねるということは、京都市街の4ヶ所を一度にめぐることになる。そのエリアといえば清水寺から祇園、八坂神社といった、京都でも超人気スポットである。元々京都といえば観光客で賑わう街であるが、このところのインバウンドもあって外国人観光客も増加し、今ではニュースで「観光公害」という言葉も目にす...京都37番「清水寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・134(あえて大型連休に京都へ)
第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~東彼杵から一気に広島へ
今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは目的の札所を訪ね終え、後は広島に戻るだけである。日没は遅くなりつつあるが、あまり遅くならない時間帯には帰宅したい。波佐見にある第66番・東前寺の参詣を終え、川棚方面に向かう。県道が突き当たったところに国道205号線、そして大村線の川棚駅がある。大村線も前回の九州八十八ヶ所の時に乗車しているが、ここは今一度乗りたい区間である。「ふたつ星4047」の午後便を使ってもいいだろう。ここからしばらくは大村湾に沿って走る。立ち寄ったのは、東そのぎインターのすぐ手前にある「道の駅彼杵の荘」。クジラと茶畑の看板が目印である。彼杵は江戸時代、五島列島や壱岐・対馬などで捕獲、解体されたクジラの集散地となった歴史があり、加工されたクジラは長崎街道を経由して各地に運ばれていった。今もその名残で...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~東彼杵から一気に広島へ
第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第66番「東前寺」(波佐見焼と天平様式の境内)
伊万里を出発して、有田に立ち寄った後は長崎県に入る。西九州道の有田波佐見インターを通過する。帰りはここから高速道路に乗ってもいいが、少しでも海を見ようということで、第66番・東前寺を参詣した後は川棚方面に出て、大村湾沿いに長崎道の東そのぎインターに向かう予定である。さて、波佐見も初めての訪問地である。せっかくなので地元の歴史に触れようと向かったのが、波佐見町歴史文化交流館「波佐見ミュージアム」。その道中にも、地元の波佐見焼関連のスポットが並ぶ。有田と同じく、波佐見でも4月29日~5月5日に陶器祭りが行われるとのことで、臨時駐車場の設営や、販売用のテントの準備が行われているのがちらりと見える。新しい屋敷のような造りで、入館無料。靴を脱いで上がる。波佐見の歴史ということで展示を見て行こう。「肥前国風土記」によ...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第66番「東前寺」(波佐見焼と天平様式の境内)
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは佐賀県西部から長崎県に入る。この日(4月27日)だが、波佐見町にある第66番・東前寺に向かう。このところ、札所順と実際に訪ねる順番が一致していないが、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりについてはそこまでこだわっていない。東前寺を訪ねた後はそのまま大村湾に出て、長崎道の東そのぎインターから一気に高速道路で広島に戻るつもりだ。前夜は伊万里グランドホテルに泊まり、麦飯石使用の人工温泉で朝風呂とする。この日も晴天の予報で、ドライブにも適している。とはいえ、あまり遅くならない時間に帰宅できればと思う。朝食会場に向かうが、学生の部活動の団体利用もあり、結構行列ができていた。さて、出発である。伊万里から波佐見に向かうには途中、有田を経由する。前日からこの辺りの焼き物に接しているのだが、やはり有田...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~陶器市間近の有田へ
話が行ったり来たりするが、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの続き。武雄の札所をめぐり、この日の宿泊地である伊万里に到着。伊万里駅前の通りでは伊万里焼のオブジェが出迎える。伊万里には以前、九州三十三観音霊場めぐりで宿泊したことがあり、その時はマンションタイプのビジネスホテルだった。今回は駅にも近い伊万里グランドホテルにチェックイン。建物は1号館、2号館とあり、無料駐車場も約150台分ということで、伊万里でもっとも大きなホテルのようだ。ロビーや通路にも伊万里焼の数々が並ぶ。こちらに泊まることにしたのは大浴場があるのもポイントだった。もっとも天然温泉ではなく、麦飯石を使った人工の湯だが・・。後で知ったが、同じ伊万里でも駅前にあるセントラルホテル伊万里は「泉都(せんと)乃湯」で人気だという。セントラルホテルといえば、...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~伊万里に一泊
観戦記・バファローズ対ファイターズ@京セラドーム大阪(九里の力投で辛勝)
今年の大型連休、3日~5日までは晴天に恵まれた。最後の6日だけ雨のところが多かったのも、最終日はゆっくり休養してくださいということなのかな・・と思うのだが、この連休は4日に執り行った父の三回忌法要、そしてようやく墓を建てたので開眼法要、納骨の儀がメインだった。それが終わった後の5日はフリーということで、朝から京都への神仏霊場巡拝の道めぐり(大混雑を覚悟したが・・)、そして夜は京セラドーム大阪にてバファローズ対ファイターズ戦の観戦だった。混戦のパ・リーグにあって、ちょうど首位対2位の直接対戦となった。この日は大商大シートのすぐ後ろでの観戦である。ちょうどこどもの日、「オリっこデー」ということで、選手たちは背中にニックネームが入ったユニフォームで登場。タマル、ミナトクダンシ、ラオウらの活躍に期待である。そして...観戦記・バファローズ対ファイターズ@京セラドーム大阪(九里の力投で辛勝)
第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「秘窯の里」大川内山の町並み
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりはこの日(4月26日)の札所巡拝を終え、宿泊地である伊万里に向かう。武雄市から伊万里市に入ると、橋の欄干に伊万里焼が乗っていたりする。途中、大川内山への案内板を見かける。こちらも焼き物の産地で、秘境めいた町並みでも知られている。当初は翌朝、有田方面に南下する際に立ち寄ってみようかと思っていたが、このまま行ってもチェックインには早いかなと思い、先に向かうことにする。県道から3キロほど進む。一応、伊万里駅からバスの便もあるが2時間に1本ほどの頻度。こちらにも橋の欄干に伊万里焼の作品が鎮座する。まず、駐車場がある伊万里・有田焼伝統産業会館に向かう。まずはここで伊万里や有田といったこの一帯で陶磁器の生産が盛んになった歴史について見学する。豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に多くの陶工たちが連れてこ...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「秘窯の里」大川内山の町並み
第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第69番「西光密寺」(黒髪山の頂へ)
九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、今回の難関といえる第69番・西光密寺に向かう。先に訪ねた第68番・無動院から直線距離ではそう遠くないが、何せ黒髪山の頂上近くにあるという。一応寺まではクルマで上がることができるが、徒歩だと麓の集落から1時間半~2時間くらいかかるとあり、周囲を回ることでちょっとした登山コースになっているという。無動院からカーナビで検索すると、西光密寺がヒットした。伊万里と有田の分岐である宮野地区で、いったん有田方面の県道に入り、案内標識のとおり黒髪山方面に向かう。いくつもある窯元への案内板もあり、さすが焼き物が盛んなところだなと思うが、今いるのは伊万里でも有田でもなく、武雄市である。先ほど訪ねた道の駅でも焼き物がいろいろ売られていたが、この辺りの窯元によるものもあっただろう。武雄といえば温泉の...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第69番「西光密寺」(黒髪山の頂へ)
第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第68番「無動院」(こちらも黒髪山修験道の寺院)
今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは佐賀県の西側にある黒髪山、そして陶磁器が中心の札所めぐりとなった。振り返れば今回ピークとなったのは第69番・西光密寺だが、まずはその前段である。前回、寺の方が不在で朱印をいただけなかった第67番・東光寺で今回無事に朱印をいただき、マイカー(軽自動車)で次の第68番・無動院を目指す。国道35号線から、伊万里に続く県道26号線に入る。この辺りの住所は「黒髪」とあり、やはり黒髪山とのつながりを感じさせる。カーナビの案内で、途中からは細い道になったが無動院の駐車場に到着。傾斜を利用した石垣があり、里山にある寺院らしい雰囲気である。石段のたもとには石造六地蔵がある。室町時代のものとされており、ここ無動院じたいもその当時、黒髪山大智院の隠居寺として開かれたとある。その黒髪山大智院は...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第68番「無動院」(こちらも黒髪山修験道の寺院)
第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第67番「東光寺」(今回無事に朱印をいただいた)
話は4月26日~27日の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりに戻る。広島からマイカー(軽自動車)で高速道路を乗り継ぎ、武雄温泉に到着。温泉に入ってリフレッシュしたところで、今回の札所めぐりである。まず向かうのは、前回訪ねたものの寺の方がご不在のようで朱印をいただけなかった第67番・東光寺。佐世保線の三間坂駅から徒歩圏内ということもあり、まあ次回以降で訪ねることもそれほど難しくないのだが、今回、他の札所と合わせてクルマで訪ねることにする。武雄温泉にある国道34号線から分岐する国道35号線に入り、佐世保線の線路とも並走しながら西に進む。前回訪ねた「道の駅山内黒髪の里」に立ち寄る。向こうに見えるのが黒髪山だろうか。古くから修験の場として信仰を集め、弘法大師空海も修行したとされるところである。佐賀の西にこうしたスポットが...第26回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第67番「東光寺」(今回無事に朱印をいただいた)
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拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。このたび、gooブログのサービス終了にともない、はてなブログへの移行を行いました。1日の閲覧数はどこぞのローカル線の利用者数と同じようなもので、記事もほとんど自己完結のようなものですが、ぼちぼちやっておりました。新ブログはこちらです。https://matsunaru2323.hatenablog.com/はてなブログへの移転完了しました
7月6日、生國魂神社から谷町筋を南下する。神仏霊場巡拝の道めぐりも終盤の中、ここに来て「日本仏法最初」の四天王寺が登場する。聖徳太子ゆかりの和宗という宗派であるが、あらゆる宗派の垣根を超えたような存在である。四天王寺のメインの入口は西側だが、まず出迎えるのは石鳥居。ここで記念撮影する人も多い。寺といいながらこうした石鳥居が立つことこそ神仏習合の表れといえる。扁額には「釈迦如来転法輪処当極楽土東門中心」とある。古来インドでは、鳥居とは聖地の結界を示すものであり、仏教寺院に鳥居があることじたい不思議ではないという。それが神社専用となったのは、やはり明治の神仏分離によるものか。西大門をくぐる。西大門は極楽門とも呼ばれ、極楽浄土への入口(東門)として信仰されている。春分の日と秋分の日はここから鳥居越しに真西に沈む...大阪2番「四天王寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・142(日本仏法最初の懐深い寺院)
近畿2府4県プラス三重県に広がる神仏霊場巡拝の道めぐり。前回、鞍馬・貴船を訪ねたところで140ヶ所となり、満願まで残り14ヶ所、最後の1割ほどとなった。前回の貴船神社の水くじ・・ではなく、スマホアプリのあみだくじで出た行き先が大阪2番・四天王寺。大阪にあって日本仏教最初の本格寺院である四天王寺がここでようやく登場する。近畿2府4県のうち、札所が多い京都、奈良を先にコンプリートする中、ここまでもっとも多く残っているのが大阪である。その中に四天王寺も残っている。7月6日、先に観戦記も書いたが、この日は京セラドーム大阪にてバファローズ対マリーンズ戦を、高松在住のマリーンズファンとともに観戦する予定にしていた。今回は広島から日帰りとして、午前中に大阪に移動、合流までの限られた時間を札所めぐりに充てることにする。と...大阪7番「生國魂神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・141(真夏の「いくたまさん」へ)
長々と書いてきた九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの長崎市編。結局1泊2日で訪ねた札所は1ヶ所だけということで、効率という点ではどうかと思うが、平和公園、軍艦島、中国関連・・のいくつかのスポットを訪ねることができてよかった(今回、オランダ関連のスポットはほぼなかったが・・)。これで今回の長崎市編を終え、往路を高速バス「九州号」に変更したために乗らなかった西九州新幹線に乗るつもりでいた。ただ、前日28日に長崎駅に着いた時、在来線の改札口前に「6月30日から以下の列車の乗車口が変更となります」との案内板を見た。「乗車口の変更」とは車両じたいが変更になるということだが、ここで思い出したのが、今回長崎に来る前に見た「長崎線のキハ47がYC1に置き換わる」という記事。長崎線のキハ47というのは、2022年の西九州新幹線開...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~長崎線から引退のキハ47に乗る
軍艦島への上陸ツアーから戻り、時刻は13時前である。すぐ近くには長崎のちゃんぽん、皿うどん発祥の店である四海樓があるが、この時間はレストランも満席。まあ、食事は後でいいだろう。その一方、すぐ横を通ったにもかかわらず行けばよかったと後から気づいたのが、軍艦島デジタルミュージアム。まあ、先ほど周遊、上陸して現在の姿を間近に目にしたし、ガイドの話もいろいろ訊けたので満足感があったのだろう。向かったのは長崎孔子廟中国歴代博物館。ここも久しぶりに訪ねる。明治時代、日清戦争の直前のことではあったが、当時の清国政府と日本の華僑が協力して建立したのがこちらの孔子廟である。孔子廟の総本山といえば山東省の曲阜にあるが、長崎の孔子廟は日本で唯一の本格的な中国様式の建物である。孔子の高弟72賢人像が両脇に並び、正面の大成殿へ。内...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~長崎孔子廟へ
6月29日、天候、海の条件もよく無事に軍艦島に上陸。上陸は2度目だが、前回が冬、元日だったのに対し今回は真夏。コンクリートの島ということで照り返しがきつく、日陰になるようなところもない。上陸前から熱中症予防、水分補給がしきりに呼びかけられる。麦わら帽子の貸し出しもある。軍艦島は立ち入ることができるエリアが限られており、見学広場は3ヶ所。他のツアーとの兼ね合いもあってか、まずは第2見学広場に向かう。ここでガイドが昔の写真なども使いながら軍艦島について解説。第2見学広場には、主力坑であった第二竪坑への桟橋跡が残る。島の底に広がる坑内は温度36℃、湿度90%、鉱員は危険と隣り合わせの中、8時間、3交代で働く。作業を終え、この階段に戻ったところで安堵感をにじませる鉱員の表情の写真が印象的である。無事に生還したとい...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~軍艦島に上陸、時の流れを感じる
6月29日、快晴。それにしても朝から暑い・・。長崎駅前の「ウイング・ポート長崎」をチェックアウトして、長崎駅のコインロッカーに荷物を預けて、海岸べりを歩きつつ本日の軍艦島ツアー乗り場に向かう。軍艦島。この名前に初めて触れたのが30年以上前、大学生の時である。当時の旅といえばJRの乗りつぶしが主な目的だったが、この時初めて訪ねた長崎では平和公園など市内の観光スポットを回るつもりでいた。ただ、その時泊まったユースホステル(高校生~大学生~社会人当初では何ヶ所か泊まったものである)で、オーナーや相客から「軍艦島に渡ってみない?」と誘われた。当時は上陸禁止だったが、地元の釣り船をチャーターして上陸する・・ということも行われていたようである。ただ、人数の条件があったのかな、そこで私が誘われたようだ。初めての長崎で市...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~軍艦島を目指してのクルーズ
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは第65番・延命寺の参詣を終えて長崎市街に到達している。もっとも長崎県でも先に参詣した札所もあり、九州一周のコマとしては早岐まで進んでいる形である。諫早~長崎間は鉄道と同様、飛び出し区間のような形になったが、やはり長崎は何度訪ねても面白いところである(結局、翌日も含めて訪ねることができたスポットはごくごく限られたもので・・)。長崎駅前の「ウイング・ポート長崎」に早い時間にチェックインし、シャワーで汗を流してちょうどNHK地上波でやっていたバファローズ対イーグルスの中継を観戦。この日(6月28日)バファローズは快勝し、交流戦後もチームの調子が良い感じであることに喜んだ。さて、まだ日も高いがここで一献である。グルメサイトにて、「長崎居酒屋和-KAZU-」を予約した。長崎駅近くという...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~長崎で一献、そして翌日は軍艦島へ・・
6月末の九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、長崎市街の寺町通りにある第65番・延命寺を訪ね、今回の札所の当初の目的地はこれでクリアとなった。ここからだが、宿泊地である長崎駅前に戻るだけである。長崎というところは実に見どころの多い街で、わずかな時間で訪ねることができるスポットも限られるのだが、先ほど訪ねた延命寺の隣に位置する興福寺に向かう。興福寺という名を目にすると、関西出身の私とすれば奈良の興福寺、藤原氏の氏寺を連想する。実際、単に「興福寺」で検索すると、ヒットするのは奈良の興福寺ばかりである。ここに「長崎」というキーワードを加えて、ようやくこちらの興福寺にたどり着く。こちらの興福寺は江戸時代初期、やはり明の混乱の中、長崎に渡っていた真円により開かれた。こちらも現在の福建省、浙江省、江蘇省あたりから日本に渡った...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~中華の寺をめぐり、長崎駅へ
長崎の平和公園、原爆資料館の見学後、路面電車で市中心部に向かう。さて、これから肝心の目的である札所めぐりである。この日、そして翌日と路面電車に何回か乗ったがいずれも地元客、観光客で混雑していた。全線均一150円というのもあるのかな。原爆資料館から路面電車で終点の崇福寺まで乗りとおす。これから目指す九州八十八ヶ所百八霊場第65番・延命寺の最寄りの停留所は別系統のめがね橋、あるいは市役所だが、崇福寺まで乗りとおしたのは乗り換えが面倒だったのと、崇福寺からでもそう遠くなく、崇福寺通りから寺町通りをたどるのもよいかなと思ったためである。電停の脇を抜けるとまず見えるのが八坂神社(祇園社)の鳥居。石段の上には神社の拝殿、さらに九州西国霊場で訪ねた清水寺がある。清水寺の境内から周囲を見渡すこともできるが、暑さのため石段...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第65番「延命寺」(和の寺、中華の寺)
7月4日~6日のバファローズ対マリーンズ戦は、4日、5日が神戸での「がんばろうKOBE30th」ということでブルーウェーブユニフォームでの復刻試合、そして6日は七夕前ということで「オリ姫デー」として大阪での試合だった。この6日の試合、私と同じ勤務先企業に属する高松のマリーンズファンのⅠ氏とともに観戦した。3週間前の大阪でのジャイアンツとの交流戦でも同じパ・リーグファンとして一緒に観戦したが、今回はバファローズ対マリーンズの「直接観戦対決」である。このⅠ氏との「直接対決」は近鉄時代から続くイベントで、途中ブランクがあったがこのところ再開している。今回陣取ったのは3塁側ベンチ上にあたるS指定席。チケット流通センター(公式リセールでもある)にてどなたかのアドバンス席を入手したもの。ちょうどこの辺りだと、バファロ...観戦記・バファローズ対マリーンズ@京セラオリ姫デー(長年の「現地観戦」直接対決で勝利)
長崎の平和公園に来たのはいつ以来だろうか。長崎じたいは何度も来ているがそのたびに主な目的が異なっており、今回は九州八十八ヶ所百八霊場めぐりと被爆80年のタイミングが合った形である。爆心地から階段を上がり、長崎原爆資料館の入口に着く。玄関横には、2024年のノーベル平和賞を受賞した日本被団協を称える看板がある。ノーベル賞の中でも平和賞はその時の社会情勢に関連することが多いのだが、被爆80年を前にしてというのもあったのかな。デルタ地帯にある広島の平和記念資料館とは異なり、坂の町の高低差を活かした構造で、まず1階かららせん通路を通って地下2階からの見学である。まず出迎えるのは「長崎を最後の被爆地に」という、日本語のほか10か国語で記されたメッセージ。どうしても被爆というと個人的には「最初」の広島のイメージが強く...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~改めて核のない世界を願う
今年2025年は戦後80年の節目である。日本は満州事変~日中戦争~太平洋戦争と戦を続けたわけだが、その最後となる1945年は東京をはじめ各地での大空襲、熾烈な沖縄戦、そして広島・長崎への原子爆弾・・と日本全国に戦争による惨禍が広がった年である。私の住んでいる広島も今年は被爆から80年ということで、ニュース番組でも被爆者に関すること、また核兵器廃絶を訴える声の報道も例年より大きいと感じる。しかし80年という歳月は長いようで短く、また短いようで長い。被爆して生存した方も寿命で亡くなったり高齢化が進む中で、その方の生の声で被爆体験に接する機会も今や極めて少なくなっている。改めて語り部として活動する方々や、メディアに残されたものでかろうじて受け継がれているのが現状である。ただ、広島・長崎以降80年もの間、戦争は常...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~80年を迎える被爆地へ
今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは長崎へ。札所は1ヶ所で、相変わらずそれ以外の要素が多いのが私の札所めぐりだが、今回は博多から武雄温泉乗り換えで西九州新幹線に乗ると思いきや、所要時間は遜色なく、運賃はJR九州のネット限定きっぷよりも安い高速バス「九州号」を選択した。目的地への交通手段もいろいろ変化を出すこともあり、さすがに翌日の復路は長崎からの西九州新幹線を予約した・・(これが当日になって覆ることになるのだが、それはまた後の話)。博多駅から博多バスターミナルに移動する。1階は市内、近郊を結ぶ路線バス、そして3階の高速バス乗り場からは九州各地、そして中国地方以東に向かう高速バスが発着し、博多駅にも負けていない交通の要衝である。乗り鉄ということもあってこれまでの札所めぐりでここから高速バスに乗ることはなかっ...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「九州号」で長崎への移動を楽しむ
九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、今回の目的地は長崎の市街地にある第65番・延命寺である。九州一周という意味では、そのコマは諫早から大村湾沿いの彼杵、そして早岐まで進んでいる。そのため、諫早~長崎間は行き止まり区間を往復する形となる(まあ、地図を見れば大村湾の西側、西海市エリアをレンタカーやバスでたどれば循環ルートとなるのだが)。延命寺があるのは新地中華街や眼鏡橋などがある中心部から少し東の寺町地区で、広島から単純に往復するだけなら日帰りでも行けそうなところである。ただ、そこはせっかくの長崎である。他のスポットも訪ねたいということで、週末の6月28日~29日の1泊2日のプランを組む。いくつかのキーワードが浮かぶ。2022年の開業日に乗って以来ご無沙汰の西九州新幹線でのアクセス、そして今年広島と同じく被爆80年...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今回は長崎へ「九州号」に乗る
神仏霊場巡拝の道めぐり、京都最後となる鞍馬・貴船を訪ねて最難関のコンプリートとした後、貴船口から叡山電車に乗る。このまま出町柳に向かってもいいが、どこかで途中下車しよう。ということで下車したのは一乗寺。一乗寺といえばそもそも剣豪・宮本武蔵が吉岡一門と壮絶な決闘を繰り広げた伝説で知られるが、「ラーメン街道」として人気である。近隣に大学が多いことから安くて美味しいラーメンが好まれたことから多くの店が並ぶようになり(もっとも、現在はラーメンは必ずしも「安い」食事ではなくなっているが・・)、現在は各地に支店を持つ店もある。一乗寺で下車したのは、先ほどあゆ茶漬やゆばの刺身で一献したにも関わらず、ラーメンを食べようという健康にとって必ずしもよくない行動に出たわけで・・。一乗寺駅近くの店に入ったが、一献の後にもかかわら...神仏霊場巡拝の道めぐり~一乗寺から清水五条へ・・
6月14日、神仏霊場巡拝の道めぐりは京都府の最終シリーズで鞍馬・貴船を訪ねている。前回のあみだくじで出た目的地は鞍馬寺だったが、そのまま奥の院、魔王殿を経由する山越えでそのまま貴船神社に向かった。貴船川のせせらぎ、青もみじ、そして川床・・。この日は雨のため京都の市街地でもそこまで気温は上がらなかったが、さすが京の避暑地、清涼さを感じる。ここまで来れば川床料理をいただきたいところだが、予約必須のようだし、お値段もそれなりにするし・・。貴船神社に参拝である。主祭神はタカオカミノカミという水を司る神で、創建の年代は不明だが白鳳時代には社殿建て替えの記録がある。平安時代に上賀茂神社の摂社となり、それ以後長らくその関係だったが、明治になって貴船神社として独立したとある。黒馬、白馬の像がある。古くから、干ばつの時には...京都24番「貴船神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・140(これで京都府をコンプリート)
6月14日、雨が降る中、叡山電車の鞍馬に到着。ここから鞍馬~貴船と訪ねるのだが、時季のせいか天候のせいか、訪れる人もまばらである。鞍馬寺の山門で入山料を納める。本来ならここから参道まで九十九折の坂道を歩くところである。かつて清少納言が「近くて遠きもの」として「枕草子」で紹介し、牛若丸が修行し、また由岐神社などの見どころもあり、鞍馬寺も参道を歩くことを薦めている。私も以前来た時は参道を15~20分ほど歩いたことがある。・・ただ今回、逆の意味で迷わずケーブルカー乗り場に直行した。この鞍馬山ケーブル、正式には「鞍馬寺鞍馬山鋼索鉄道」といい、鉄道事業法による許可を受けた鉄道としては日本一短い路線(0.2キロ)であり、唯一宗教法人が運行する路線である。まあ、雨を理由として初乗りのケーブルカーに乗ってみよう。乗車を待...京都23番「鞍馬寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・139(雨の鞍馬山)
特別札所の伊勢神宮(外宮・内宮)を含めて154ヶ所をたどる神仏霊場巡拝の道めぐり。ここまで138ヶ所をめぐり、残りもわずかとなってきた。前回訪ねた大阪24番・勝尾寺でのあみだくじで出たのは京都23番・鞍馬寺。そして鞍馬寺に行くなら京都24番・貴船神社もセットで訪ねるわけで、これで京都市内を中心に神仏霊場めぐり全体の約3分の1を占める京都府の札所がコンプリートとなる。神仏霊場めぐりを始めた時、京都にあれだけある札所を果たして回れるのかと思ったが、時間はかかったがいろいろな旅の組み合わせを重ねて、残すは鞍馬・貴船というこれも人気の観光スポットとなった。さて、いつ行こうか考えたが、結局翌15日に京セラドーム大阪での交流戦・バファローズ対ジャイアンツの観戦が決まり、それなら前日に宿泊を絡めて洛北まで足を延ばすこと...神仏霊場巡拝の道めぐり~京都府コンプリートに向けて叡山電車に乗車
6月15日、「バファローズ高校」対ジャイアンツの第3戦は、大阪桐蔭高校の吹奏楽部がスタンドで応援歌を演奏するイベント。試合前にはグラウンドで演奏を披露した後、大阪桐蔭野球部出身で、現在希少がんとの闘病中である福森大翔さんが同学年の森友哉を相手に始球式。そしてこの試合のスポンサーである不動産ベンチャー企業「センス・トラスト」の社長・今中康仁さんが野球経験者らしい快速球の始球式・・と、大阪桐蔭づくしである。さて試合開始。バファローズの先発は曽谷。まずはジャイアンツの先頭、今季レギュラーに定着の泉口がセンター前へのポテンヒット。続くオコエだが、いとも簡単に打ち上げて一死。「こういうところが、今一つ定着できんのでしょうなあ」というのは、この試合ご一緒の高松在住のマリーンズファン・Ⅰ氏(一時、仙台に勤務していたこと...観戦記・「バファローズ高校」対ジャイアンツ@京セラドーム大阪(森友哉、涙のお立ち台)
7月中旬の3連休、いろいろな所用があったのだが15日の海の日は体が空くことに。さてどうしようか・・。このところ、日帰りで中国・四国への「乗り鉄」も楽しんでいるが、山口県が少しご無沙汰である。そこで思いついたのが、「SLやまぐち号」の乗車である。「SLやまぐち号」といいつつも、2022年に肝心の蒸気機関車C57、D51に故障が相次ぎ、それ以降はディーゼル機関車DD51が牽引する「DLやまぐち号」として運転された。まあ、機関車が牽引する客車列車に乗ることじたいが今や貴重な体験で、それはそれで人気を博していた。その「SLやまぐち号」、今年5月の連休からD51の牽引で復活したという。ここは一つ行ってみようか・・。ただ、九州北部から山口県、さらには中国山地にかけては大雨の影響で運転見合わせ、あるいは終日計画運休の路...D51使用の「SLやまぐち号」に乗りに行く
7月7日、早朝、広島から呉に移動して松山への「シーパセオ」に乗船し、JR松山駅前で温泉、そして生ビールをあおり、予讃線~瀬戸大橋線と乗り継いだ。広島から岡山に向かうのに、わざわざ瀬戸内海を渡って四国の鉄道も楽しむという、なんとも欲張りな一日である。瀬戸大橋を渡る。広島から松山にかけての区間とはまた違った島々の景色である。児島に到着。ここからは時間つぶしを兼ねて鈍行に乗り換えてもよかったが(次の岡山行きは新型227系だった)、そのまま特急で乗り通す。松山から3時間弱の鉄道旅で岡山に到着。さて、向かいの津山線ホームにはキハ47の旧国鉄急行色「ノスタルジー号」編成が停まっている。16時27分発の津山行きに充てられる。実をいうと、今回乗り鉄で岡山に行くに当たり、広島から山陽線で倉敷、以後、伯備線~姫新線~津山線を...髙島屋岡山でビアガーデンのはずが・・・結局はミシュラン居酒屋へ
松山駅前の「喜助の湯」に浸かった後、松山13時26分発「しおかぜ20号」に乗る。この列車の岡山着は16時11分。駅前のビアガーデンの開店前だが、駅前で少しゆっくりして、それから繰り込めば・・というつもりだった。「しおかぜ20号」にも十分な空席がある。改札口の向こうのホームに赤と黄色の車体が見える。観光列車「伊予灘ものがたり」である。JR四国の中でも人気の列車で、私はリニューアル前、キハ47改造の「伊予灘ものがたり」には一度乗車したことがあるが、現在のキハ185系になってからはまだである。これから出発するのは13時31分発の「八幡浜編」で、車内ではフレンチのミニコースをいただくことができる。伊予市~伊予長浜間は「愛ある伊予灘線」を経由し、海沿いの景色で知られる下灘駅にも停車し、八幡浜には15時50分の到着で...特急「しおかぜ」で予讃線から瀬戸大橋を渡る
7月7日、呉から松山まで瀬戸内海汽船「シーパセオ」にて渡る。定期航路だがクルーズ船の気分も楽しめる船であった。その後、高浜から伊予鉄道で移動し、大手町からJR松山駅に到着する。さて今回の日帰りお出かけの目的地は、岡山駅前の髙島屋のビアガーデンでの一献。夕方に岡山にたどり着くためのルートをいろいろ考える中、フェリーでいったん松山に上陸し、予讃線~瀬戸大橋線をたどって向かうことにしたのだ。その予讃線にしても、鈍行でたどる、特急に乗って途中の駅でも下車する・・いろいろ考えたが、結局は直通の岡山行き13時26分発特急「しおかぜ20号」に乗ることにして、それまで松山で過ごす。特急の発車まで3時間近くあるのだから、松山城や道後温泉まで往復するだけの時間はある。もっともこの時は道後温泉本館はまだ工事中(リニューアルオー...松山駅前「喜助の湯」でととのい、潤う。
7月7日、松山に向かうべく呉から乗船したのは旅客船「シーパセオ」である。「海の散歩道」という意味だという。松山までの移動手段ではあるが、クルーズ気分も味わうことができる。先に広島から乗船していたのは20人いるかいないかという程度で、やはり宇品6時45分発に間に合う公共交通機関がないというのはいかがなものかと思う。呉からの徒歩の乗船も数名、クルマも数台というところで出航する。乗船客が少ない分、船内ではゆったりと過ごせる。客室の前方は前面の景色が楽しめるソファーシート、そしてテーブル付きのリクライニングシートが並ぶ。また側方には靴を脱いで上がる「OZASEKIエリア」、そして「GORONEエリア」がある。このうち「GORONEエリア」は、ごろ寝するとちょうど海が見える小窓がついているのが特徴で、広島からの乗船...松山行き「シーパセオ」乗船
・・・今回、松山に行った記事を書こうというのだが、7月12日朝、松山城がある城山で土砂崩れが発生し、周辺の住宅やマンションに土砂が流入した。行方不明の方もいるようだ。前日まで松山は大雨が降っていた中での出来事である。道後温泉本館が修復工事を終えてリニューアルオープンという明るい話題の直後、松山城にこうした影響が出るとは・・。毎年毎年、どこかの地域が当番が回って来るかのごとく大雨による災害に遭っている。連日「○○豪雨から×年」というニュースに接しているように感じる。この週末も雨雲が心配である。・・さて、本題に入ろう。雨が降る日もある一方、晴れの天気だと真夏日、猛暑日というこのところ。ふと、ビアガーデンに行きたいな・・という気になった。ビールを飲むのならいくらでも居酒屋があるのだが、ビアガーデンは夏独特のもの...目的地は岡山だが・・・フェリーで松山に渡る・・・そのために呉に行く
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりはこれから徐々に北に向けて駒を進める。枕崎の火之神公園を出発する。国道226号線に入り、耳取峠を越える。その先が坊津である。歴史資料センター「輝津館」に入る。こちらは南さつま市役所の坊津庁舎も兼ねた建物である。坊津の歴史、民俗についての紹介が充実した施設だった。館内撮影禁止のため画像はないが・・。坊津は古くから立地的に海上交通の要地であり、遣唐使船の寄港地となっていた。仏教の公式的な伝来よりも先に龍蔵寺一乗院という寺が建立されたし、この先の秋目地区には鑑真和上が唐から上陸している。また中世では倭寇や遣明船、琉球貿易の拠点にもなっていた。明の歴史書「武備志」では近隣の地誌も紹介しており、「日本三津」として安濃津、博多津と並び、ここ坊津を挙げている。同時期に日本で成立した式目では「...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~坊津から薩摩半島北上
先ほどの大国寺から一気に山道を下り、枕崎の市街地に入る。そして、日本最南端の終着駅・枕崎に到着する。前回に続いての来訪だが、前回は列車乗り遅れのためタクシー移動、そして今回はレンタカー・・。列車から終着駅に降り立つ、という演出はならなかった。ちょうどこの時間、列車の姿はない。もっともこの日(6月30日)は先日来の大雨で指宿枕崎線じたい運転を見合わせている。しばらく、誰もいない終着駅の雰囲気を楽しもうかと思ったが、それより先に食事である。枕崎に来たからにはかつお料理をと思っていたが、いろいろ立ち寄っている間に時刻は14時すぎ、そろそろ昼の営業を終えている頃ではないだろうか。幸い、駅の目の前にある「一福」は14時30分ラストオーダーでまだ営業中だった。駅の見物は後にして、先に食事にしよう。いただいたのはかつお...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~枕崎
西大山駅から途中の海岸スポットを見た後、国道226号線から内陸に入る。いよいよ、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの最南端にある第97番・大国寺に向かう。97という番号は、当初番外札所だったのが百八霊場になるにあたり新たに振られたものである。当初は茶畑の中を一直線に走るが、坂道を上り、集落を抜けるとカーナビは狭い道を案内する。コンパクトカーのヤリスといえども道幅ぎりぎりのところに出会い、ヒヤリとする。かといってここからバックで引き返そうにもUターンできるところがない。ようやく離合可能なところに出て、さらに山道を上る。人家もなくなり、果たしてこの上に寺があるのかなと不安になったが・・・。ここで大国寺の山門が見えた・・というより前に弘法大師像が出迎える。「人々に慈悲と感謝を与え、安心して生きられる様に、又人々に金運...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第97番・大国寺(枕崎のスピリチュアルスポット)
九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、目指すのは最南端の枕崎にある第97番・大国寺である。その前に知覧に立ち寄って特攻平和会館を訪ね、そのまま枕崎に向かうと思いきや、レンタカーは逆の南東方向に向かう。そして国道226号線を東に進む。海岸が見え、駐車スペースがあったので思わず停める。瀬平公園というところで、ちょうど海の向こうには頂上は雲で覆われているが薩摩富士・開聞岳を望むことができる。少し、開聞岳の方向に歩く。今は海にせり出した国道の橋がかかるが、かつては岩と岩の間を波しぶきを受けながら渡っていたそうで、与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌も残されている。迫平まで我れを追い来りて松かげに爪を裂くなり頴娃の村をさ(鉄幹)片はしを迫平に置きて大海の開聞が岳立てるなりけり(晶子)夫妻が鹿児島各地を周遊する中で、地元の村長の歓待を受...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~日本最南端の駅・西大山で列車を出迎えるが・・
6月30日、日曜日。鹿児島の朝は「さつま狂句」から始まる(始まるというのも変だが)。今月の入選の句の紹介だが、文字で見るから一句の意味がわかるが、これ、選者の先生の鹿児島弁でのコメントも含め、耳で聞いたらさっぱりわからないぞ。前日の夕方、夜、そして今朝と地下の大浴場に計3回入り、バイキング形式の朝食をいただく。こちらも地元のものを含めて種類は豊富である。身支度を整えてチェックアウト。この日はトヨタレンタカーのお世話になる。同じ県内、一定のエリア内であれば乗り捨て無料ということで、夕方に川内駅前での返却である。乗るのはコンパクトカーのヤリス。8時半に出発。これから目指す札所があるのは本土の端の枕崎だが、せっかくの薩摩半島なのでいくつかのスポットに立ち寄りながらである。指宿温泉は前回に札所と合わせて訪ねており...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~特攻基地・知覧へ
今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは前回5月に続き鹿児島に宿泊。そしてホテルも前回と同じ「ホテルタイセイアネックス」である。今回は部屋おまかせプランで予約していたが、何とツインルーム。もっとも、部屋の広さじたいはシングルルームとさほど変わらないように見える。テーブルをテレビ台と切り離した小ぶりなものとして、ベッドの向きを変えることで2台収めたのかな。荷物を置き、部屋着に着替えて、早速地下のサウナ・大浴場に向かう。今回もこのホテルを選んだのはこの大浴場目当てである。本来は地階で別途24時間営業しているサウナ・カプセルホテルの設備だが、アネックスの宿泊者は無料で利用できる。部屋着のままで行けるのもありがたい。先ほど大雨に濡れたこともあり、早速の入浴はありがたい。普段は入らないサウナも試してみる。さっぱりした。...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~鹿児島駅前にて癒しの一時
第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは鹿児島市内。第45番・大歓寺から城山公園、黎明館と回り、そのまま天文館までやってきた。そして少し遅めの昼食として、鹿児島王将・中町店に向かう。前回5月に鹿児島を訪ねた時は、夜の天文館で一献の後、ひとり二次会として入ったのだが今回は昼食、いや、町中華での一献である。公共交通機関での札所めぐりならではの楽しみである。全国チェーンの「餃子の王将」(いわゆる「京都王将」)から、あの稲盛和夫の仲介によりのれん分けが許された「鹿児島王将」。その1号店は繁華街から1本入ったところで、町中華の風情がある。「餃子の王将」だが、ある意味郷土料理の店といえる。テーブル上の伝票に鉛筆で数字を入れて注文する独特のスタイル。厨房から対応するスタッフはすべて男性で、「鹿児島=男性社会」というのを体...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~再びの鹿児島王将、鹿児島知事選挙、そして豪雨・・
6月29日、鹿児島市内めぐりの続きである。城山公園から遊歩道を下って着いたのは鶴丸城跡。関ヶ原の戦いの後、薩摩藩初代藩主となった島津家久により築城された。それまでは島津氏の本拠地は鹿児島市内でも少し奥まった内城だったが(その近くに、九州八十八ヶ所百八霊場の第44番・不動寺がある)、関ヶ原で勝利した徳川氏の脅威に対抗すべく、錦江湾を前に、城山を後ろにするこの地に強固な城を建てた形である。その後、徳川氏が鹿児島まで攻めてくることはなかったが、幕末の薩英戦争の時には海岸から近かったことでイギリス軍の砲弾を受け、明治の西南戦争では政府軍の攻撃の末、西郷隆盛が城山で自刃するという歴史が繰り広げられた。正面には2020年に復元された御楼門が建つ。周りの堀にはハスの花が開いていて、これも鹿児島の夏の風景だという。現在の...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~鹿児島・黎明館
6月29日、九州新幹線で鹿児島中央に到着。第45番・大歓寺まで市営バスで向かうことにする。中草牟田バス停が最寄りのようだ。JR九州の在来線は前日からの大雨で運転見合わせとなっているが、鹿児島市内、この時間は雨も小止みである。バスの乗車口にはICカードリーダーがあるが、使えるのはラピカという鹿児島市交通局独自のカードのみで、他の全国交通系ICカードには対応していない。出張や旅行で鹿児島に来た人は一見不便で戸惑いそうだが、鹿児島市交通局の市電、市バスではクレジットカードのタッチ決済が導入されている。市バスでは今年の3月から導入されたそうで、車内ポスターによると、1ヶ月の利用金額が市バスの定期運賃に相当する9660円に達するとそれ以降は無料になるとある。考えようによっては、専用のカードを買う必要もなく、チャージ...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第45番「大歓寺」(鹿児島市街から城山へ)
今年もまた線状降水帯が発生する季節となった。このところ毎年どこかの地域でまるで当番にでも当たるがごとく被害が出ている。7月に入り、広島県内は前夜から大雨が続き、幸い大きな被害はないようだがそれでも気がかり。またこの直前には南九州が大雨だった。さて、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりである。前回は5月中旬、鹿児島で行われるホークス対バファローズの試合観戦と組み合わせてのものだったが、残念ながら雨天中止。代わりに、日置市にある第49番・剣山寺に先に参詣した後、午後の時間を指宿枕崎線の乗り鉄に充てたのだが、途中停車の日本最南端の駅・西大山でのわずかな停車時間にホームに出てそのまま列車に置き去りにされるというハプニング。雨の中タクシーで枕崎に向かい、枕崎で車内に置いたままの荷物は回収できたが、帰りの列車は途中大雨のため...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今年もまた大雨の時季がやって来た
雨は仕方ないでしょう・・・。運営のマズさはあったかもしれないが、こうなることが想定された試合ならなおのこと途中コールドになる前に1点でも多く得点しとけやというだけのこと。審判に八つ当たりはないでしょ。見苦しい。監督の無能さが露呈するだけ。・・・今季、バファローズの現地観戦成績1勝5敗「1雨天中止(ここ大事)」のおっさんのひとりごと。試合途中降雨コールドゲームにバファローズ監督が激怒しているようですが・・
パ・リーグは依然としてホークスが首位独走、2位~5位が混戦で、ライオンズが大きく離されての最下位という展開が続く。ファイターズが若手台頭、イーグルスも交流戦優勝というプラス材料で健闘しているがホークスが抜きんでている状況は変わらない。バファローズはそのホークスを大阪に迎えての3連戦。この第2戦である26日、現地観戦に出かけた。この日は大阪で行われる会議出席のため日帰り出張だったのだが、出張が決まった際たまたま日程表を見ると大阪での試合である。まあ、帰りに立ち寄ればのぞいてみようというくらいの気持ちで、ファンクラブ特典の指定席引換券を使って一塁側上段中央指定席を確保していた。仮に観戦できなくなったとしても金銭的に損はしない。会議終了後はそのまま散会となり、自由行動である。帰宅の時間を考えると試合終了までの観...観戦記・バファローズ対ホークス@京セラドーム大阪(出張帰りの現地観戦で自力優勝消滅)
神仏霊場巡拝の道、京セラドーム大阪での野球観戦との組み合わせで広島から日帰りでまず京都に向かう。当初、6月22日と23日のどちらに行くか迷ったが、22日の午前中だとまだ雨は降らない、しかし23日は西日本で広く雨の予報ということで、22日の朝から出かけることにした。そして、バファローズとライオンズの両日の試合はどうだったか。選択した22日はバファローズ先発の齋藤を序盤に攻略したライオンズが4対2で勝利し、連敗を止めた。そして23日はバファローズ先発のカスティーヨが好投、私の勤務先企業出身の古田島がデビューから22試合連続無失点というNPB記録に並び、4対1でバファローズが勝利。23日の試合は広島の自宅にて外が大雨の中テレビ桟敷での観戦だったが、こういう巡り合わせなら23日、京都で雨に濡れての参拝の後、ドーム...京都47番「毘沙門堂」~神仏霊場巡拝の道・104(八方睨みの龍、動く襖絵)
交流戦明けのカードとなったライオンズ3連戦の2戦目の観戦に出かける。当初は22日にするか23日にするか迷ったのだが、天気予報を見て22日に遠征とした。ドーム球場だから雨は関係ないのだが、そこに1ヶ所、神仏霊場めぐりを絡ませようというのがある中で、22日は夕方以降に雨というので日帰りで出かけた。広島からいったん京都に出かけた後、大阪に移動する。神仏霊場めぐりのことはまた別の記事として・・。このカードは恒例の「オリ姫デー」として行われる。今季のテーマはロックとポップということで、選手たちがミュージシャン風にキメている。離脱者が多いのはさておき、限定ユニフォームの配布には長い列ができている。さてこの日座ったのは三塁側、大商大シートのすぐ後ろである。普段はグラウンド全体を見渡す内野上段に陣取るのだが、たまにはこう...観戦記・バファローズ対ライオンズ@京セラドーム大阪(オリ姫デー、100敗ペースの相手に・・)