拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。このたび、gooブログのサービス終了にともない、はてなブログへの移行を行いました。1日の閲覧数はどこぞのローカル線の利用者数と同じようなもので、記事もほとんど自己完結のようなものですが、ぼちぼちやっておりました。新ブログはこちらです。https://matsunaru2323.hatenablog.com/はてなブログへの移転完了しました
まつなる兄さんのよしなしごと、鉄旅・町歩き、野球(バファローズ、独立リーグ)について書きつづります。
NPBプロ野球は開幕最初のカードを終え、バファローズはイーグルス相手に2勝1敗と勝ち越し。私が大阪で現地観戦した第2戦は九里の投球を観ることはできたもののチームは延長の末に敗戦。第3戦は高島の好投に打線も援護しての快勝。他カードでは優勝候補本命のホークスがマリーンズ相手に3連敗、対抗のファイターズがライオンズ相手に3連勝と対照的な結果となった。まだまだ始まったばかりだが、これは面白いペナントレースになりそうな予感だ・・(まあ、3試合だけなんでどんな結果になっても同じようなコメントをするのだろうが)。このブログではプロ野球の現地観戦に行った際には観戦記を書き、下手くそながら画像も多く載せている。本来なら3月29日の第2戦の観戦記を(前後編にしても)アップするところだが、使っているデジタルカメラのトラブルなど...プロ野球観戦に新たな撮影ルール適用
NPBは28日に開幕。バファローズは京セラドーム大阪にイーグルスを迎えての開幕戦である。開幕投手は宮城。仕事の関係で終盤まで結果を見る時間もなかったが、帰宅してCSの中継をつけると、7回までパーフェクトの好投だという。バファローズ打線も2回に2点を先制。このまま終盤・8回に入った。ただ、この回先頭の辰己が一塁内野安打で出塁。ボテボテの当たりを捕球した太田からのトスが逸れたのもあったが、これでこの試合初の出塁となった。結局1点を失い、2対1で9回表に入る。9回のマウンドは守護神に指名されたマチャド。ここで一死三塁となり、打席にはルーキーの宗山。三次市出身ということでカープもドラフト1位指名したこともあり、イーグルス入団後も広島のスポーツニュースで定期的に取り上げられている。この場面でプロ初安打となるタイムリ...開幕戦!!まあ、何とか勝ってよかった
第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~佐賀城にて賢人に会い、最後は一献
今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは神埼郡の上峰町から鹿島市、さらには嬉野市へと佐賀県南部を横断することができた。札所以外にも初めて訪ねることができたスポットもあり、クルマの機動力を十分に活かすことができた。まあ、本来ならこの前の週に、初日レンタカー、2日目は客車列車の飲み鉄旅・・の組み合わせで一度に回りたかったのだが、仕切り直しで佐賀平野の青空を楽しむことができた。そして有明海沿岸道路で嘉瀬南インターまで戻り、佐賀の中心部を目指す。市街地は少し渋滞もあったが、佐賀城本丸跡に到着。かつての本丸御殿を復元した佐賀城本丸歴史館が目的地である。まず出迎えるのは佐賀藩の近代化に先頭に立って取り組んだ鍋島直正の像。佐賀城は当初龍造寺氏によって築かれ村中城と呼ばれていたが、江戸時代に佐賀藩主となった鍋島氏により拡張さ...第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~佐賀城にて賢人に会い、最後は一献
第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第103番「大定寺」(嬉野温泉の・・手前まで)
今回は九州一周、九州八十八ヶ所百八霊場の佐賀までのルートをたどることができればよかったかなというところだったが、レンタカーの機動力を活かしていろいろ回ることができ、肥前鹿島、肥前浜まで来た。そして佐賀に戻るまでにもう少し時間があるということで、肥前浜宿から10キロあまり離れたところにある第103番・大定寺に行くことにした。大定寺があるのは佐賀の嬉野市。嬉野といえば嬉野温泉、西九州新幹線でアクセスも便利になったが、寺に行くには公共交通機関だとハードルが高い。今回、温泉に入る時間までは取れないだろうが、佐賀県~長崎県北部は結構札所が集中していることもあり、今回は足を延ばす形で嬉野の札所を取っておくことにする。国道207号線に戻り、嬉野温泉方面へ続く交差点を左折して県道に入る。この道は肥前鹿島駅や祐徳稲荷神社か...第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第103番「大定寺」(嬉野温泉の・・手前まで)
第63番・蓮厳院の参詣で肥前鹿島・肥前浜まで九州一周のコマが進んだことで、近くにある肥前浜宿を少し歩くことにする。前回、JR九州の50系客車を使った「かしまるっと満喫ツアー」の途中で肥前浜で長時間停車があったが、結局そこで離脱して第62番・誕生院を訪ね、そのまま日帰り入浴とした後で肥前鹿島に向かったから、肥前浜宿は今回初めてである。カーナビの指示に従ううちに細道に入り、町並み駐車場に何とか駐車する。肥前浜は多良街道に面した港町、宿場町として中世から栄えた歴史がある。そして江戸時代中頃からは酒などの醸造業で発展した。現在も昔ながらの酒蔵の建物が並ぶところとして人気のスポットである。今回訪ねたのは3月9日だったが、その2週間後の3月22日・23日には毎年恒例の「鹿島酒蔵ツーリズム」が行われ、大勢の観光客が訪ね...第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~肥前浜宿酒蔵通り
第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第63番「蓮厳院」(干拓の地を経て肥前鹿島へ)
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりのオプションで佐賀市の産業遺産、世界遺産を訪ねたところで、時間的にこのまま西に進むことができるとなり、前回50系客車列車のツアーで訪ねた肥前鹿島を目指す。前回は第62番・誕生院だけ参詣し、すぐ近くの第63番・蓮厳院を残すことになったが、これですっきりできる。県道48号線、国道444号線を通るルートで佐賀市を西へ横断する。地図を見るとこの先はほぼ平坦で、水路が多い。佐賀平野では古くから有明海の干満の差を利用した干拓事業により、土地の拡張や食糧の増産が行われてきた。干拓は特に江戸時代の佐賀藩で殖産興業のため積極的に進められ、昭和でも国の事業として行われた。現在はこの干拓地の先端に九州佐賀国際空港がある。これまで九州を回る中、ここまで「平野」を実感できるのは今回が初めてだと思う。ほぼ...第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第63番「蓮厳院」(干拓の地を経て肥前鹿島へ)
第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~世界遺産・三重津海軍所跡
旧国鉄佐賀線の筑後川昇開橋を徒歩で往復した後、車で数分のところにある「佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館」に向かうことにする。「三重津」という文字を見ると「三重県津市」を連想するが、もちろん両者に直接の関係はない。三重津海軍所とは、佐賀藩が幕末に西洋の蒸気船の運用や修理、そして海軍技術の訓練の場として開いた施設である。有明海の干満差が大型船の出入り、修理に有利ということでドライラックが築かれ、後に、日本初の実用蒸気船である「凌風丸」もここで建造された。後の発掘調査でドライドックの遺構が見つかり、当時の先端の西洋の技術と日本古来の技術を融合させた構造に歴史的価値があるとされ、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成遺産の一つとされた。ただし、風化を防ぐためにドックの遺構は地中に埋め戻されており、一部では「見え...第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~世界遺産・三重津海軍所跡
今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは、その前に日程の都合で飛ばすことになった第60番・佐賀成田山龍王院を訪ねたことで、後は前回のスタート地点となった佐賀に向かうだけである。その途中でどこに行くかだが、まず有名スポットといえば龍王院の近くにある吉野ヶ里公園だろう。ただ、吉野ヶ里公園は以前に九州西国霊場の佐賀県の札所めぐりの時に訪れていることもあり、この九州西国霊場めぐりではもういいかなという気になった。そこで、吉野ヶ里公園に向かう交差点で、国道34号線から南下して国道385号線に入る。周りには筑紫から続く田園地帯が広がる。筑後川に差し掛かったところで右折し、筑後川の右岸を走る。道なりに進むうち、先ほどまで通った佐賀県神埼市から福岡県大川市に入り、またすぐに佐賀市に入る。かと思えば再び大川市に入り、すぐに佐賀...第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~筑後川昇開橋
第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第60番「龍王院」(佐賀の成田山)
3月9日、JR久留米の駅レンタカーでクルマを借り、今回の札所めぐりの出発である。係の人も実に丁寧に接してくれる。このまま札所やその他のスポットをめぐり、乗り捨て利用の佐賀駅への到着時刻を18時としたが、それには十分間に合うだろう。まずは筑後川を渡り、前々回訪ねた長門石地区を通る。長門石地区は筑後川の右岸にある久留米市の市域で、その時に第94番・大日寺に参詣している。その先に小さな川があり、そこにかかる橋を渡ると佐賀県である。現在の筑後川ではなくこの小さな川に県境があるとは、昔の筑後川はここを流れていたのかな。突き当りの千栗八幡宮の前を左折し、佐賀方面への道をとる。このまま県道を走った後、かつての長崎街道である国道34号線に入る。ちょうど久留米駅を出発して20分ほどで龍王院に到着。国道沿いにあり「佐賀成田山...第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第60番「龍王院」(佐賀の成田山)
第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~改めて佐賀シリーズ・・
前回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは3月2日、鹿島市にある第62番・誕生院を訪ねた。同じ日に行われたツアーでJR九州の50系客車に乗車するのがメインで、そこに札所をくっつけた形である。ただ元々はその前日第60番・龍王院を訪ね、佐賀までのエリアのスポットを回った後で佐賀に1泊する予定であった。結局3月1日は都合で行けなくなったので、せめて50系客車のツアーだけでもと日帰りでの札所めぐりとなった。肥前鹿島では日帰り入浴もできたし、帰りの特急に乗る前に佐賀駅高架下で軽く一献もできたから、佐賀も案外近いところだなとは感じられた。ただ、九州一周という点で空白ができているので、なるべく早くカバーしておこうと思う。毎週のお出かけのようだが、早速翌週の3月9日、これも日帰りで出かけることにする・・。今回「バリ得こだま」プ...第24回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~改めて佐賀シリーズ・・
第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第62番「誕生院」(興教大師覚鑁誕生の地)
・・50系客車で行く「かくまるっと満喫ツアー」に参加し、車内での飲み鉄や途中駅でのおもてなしを楽しんだ後、肥前浜駅に到着。ここで約1時間半の停車時間があり、ツアーの目的としては肥前浜駅併設の「HAMABAR」によるおもてなしを楽しむなど、酒蔵が並ぶエリアの風情も楽しむべきところなのだが、私としては、もし列車の出発に間に合わなかったとしても自己責任ということにして、ツアーを離脱した。今回の旅行のアリバイ造りではないが、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりということで札所を訪ねることにする。目指すのは第62番・誕生院。当初の予定では前日(3月1日)に上峰町にある第60番・龍王院を訪ねることも含めた1泊2日の行程だったが、諸事情で動くことができず、せめてツアーには参加しよう、そして帰りの時間を活かして1ヶ所だけでも訪れ...第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第62番「誕生院」(興教大師覚鑁誕生の地)
第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~50系客車で地元のおもてなしを楽しむ
50系客車で行く「かしまるっと満喫ツアー」。一応、九州八十八ヶ所百発霊場めぐりとは銘打ってるが、ここまでは完全な飲み鉄旅行でしかない。佐賀を出発し、江北、肥前浜に停車していよいよ出発。停車中にこの日の昼食が各座席に運ばれていた。この昼食をプロデュースしたのは北九州を中心に活躍している新進気鋭の料理人・廣口宗寛さんとある。肥前浜を出発すると廣口さんご自身が車内を挨拶して回る。肥前浜の隣の肥前七浦に間もなく停車ということで、食事はその後である。肥前七浦に到着。1934年開業当時の木造建物がそのまま残る駅舎で、現在は無人駅だが内部を改装して地域の人たちの交流の場になっている。駅舎は映画のロケに使われたこともあるそうだ。この日のツアーに合わせて地元の人たちによる有明海苔やかんきつ類の販売、オレンジジュースやお茶の...第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~50系客車で地元のおもてなしを楽しむ
第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~50系客車で鹿島の酒を楽しむ
第23回となる九州行きは、50系客車で行く「かしまるっと満喫ツアー」ということで、車内で鹿島の地酒を味わいながらの飲み鉄旅である(あれ、札所は?)。ホームにはすでにDE10を前後につけた50系客車が停まっている。コンコースにて受付を済ませ、時間があるのでいったん駅舎の外に出る。駅の南口、北口の円柱やコインロッカーにラッピングされているのは、バレーボールSAGA久光スプリングスの選手たち。佐賀には他にBリーグの佐賀バルーナーズやJリーグのサガン鳥栖といったプロスポーツチームがあり、地元の盛り上がりにも貢献している。参加証を見せて有人改札を通り、ホームに上がる。飲み鉄ツアーということで参加者はほぼ大人であるが、中には客車を見物に来た子ども連れも見かける。改めて機関車、そして客車の外観を眺める。客車のサイドボー...第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~50系客車で鹿島の酒を楽しむ
第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~50系客車で行く「かしまるっと満喫ツアー」に参加するが・・
神仏霊場巡拝の道めぐりと九州八十八ヶ所百八霊場めぐりを交互に行っている感のある札所めぐり、今回は九州の番である。前回の筑後シリーズまで久留米まで来て、いよいよ西九州の佐賀、長崎方面へと入っていく。これからは長崎線や西九州新幹線に乗る機会も増えるだろう・・と思うが、西九州新幹線に乗ることはそう多くないだろう。沿線に札所がほとんどないし、そもそも武雄温泉から東の区間がどうなるかは未定で、さすがにそれまでには九州八十八ヶ所百八霊場も満願となるだろう。さて地図を見ると、佐賀県最初の札所は上峰町、長崎線の中原駅と吉野ヶ里公園駅の間にある龍王院である。その後だが、佐賀市内には札所がなく、武雄市の高野寺、光明寺、鹿島市の誕生院、蓮厳院、そして嬉野市の大定寺といったところが続く。その中で今回、佐賀シリーズを訪ねるのは3月...第23回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~50系客車で行く「かしまるっと満喫ツアー」に参加するが・・
奈良19番「當麻寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・133(中将姫伝説)
2月22日~23日の神仏霊場巡拝の道めぐりもいよいよ最後、今回の目的地である奈良19番・當麻寺に到着する。まず山門をくぐるが、東を向いていることから東大門という。昔から寺の本堂は南向きに建てられていることが多いのだが、ここ當麻寺は全体が東に向いた造りである。拝む際は西を向くことになり、大和から見て西方極楽浄土を拝むように建てられたのかなと感じさせる。さて當麻寺も広い境内を持つが、神仏霊場巡拝の道めぐりとしては本堂伽藍が目的地である。他にも中之坊、奥院などの支院があるが、本堂伽藍、そして奥院を回ることにする。當麻寺は真言宗と浄土宗の二つの宗派に属するという珍しい寺院である。まず本堂に向かう。本堂、講堂、金堂の拝観と合わせて、神仏霊場の朱印はこちらで受付とのこと。當麻寺が開かれたのは飛鳥時代~白鳳時代とされて...奈良19番「當麻寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・133(中将姫伝説)
神仏霊場巡拝の道めぐり~日本の相撲の開祖ゆかりの地へ、「見せましょう、相撲の持つ力」を・・
2月23日、神仏霊場巡拝の道めぐりは今回の目的地である當麻寺の玄関口である近鉄南大阪線・当麻寺駅に到着。駅前には當麻寺にゆかりのある中将姫からその名を取った中将餅の店があり、買い求める客で賑わっている。駅前の道は狭いのだが、クルマで買いに来る人も多くて警備員が交通整理にあたるほどである。當麻寺へは駅から1キロほど。この日訪ねた廣瀬大社、叡福寺ともども駅から多少歩く札所が続く。その途中にあるのが、葛城市相撲館「けはや座」。「けはや」とは、「日本書紀」によれば昔々、垂仁天皇の頃(4世紀)にこの地に住んでいた当麻蹴速という力自慢のことで、垂仁天皇の前で出雲の野見宿禰と相撲で対戦した。相撲といっても現在の大相撲とは違って殴る蹴る、何でもありだったが、最後には蹴速は宿禰に腰を踏み折られて命を落としたという。この勝負...神仏霊場巡拝の道めぐり~日本の相撲の開祖ゆかりの地へ、「見せましょう、相撲の持つ力」を・・
大阪16番「叡福寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・132(聖徳太子御廟所)
神仏霊場巡拝の道めぐりの2日目。まずは廣瀬大社を訪ね、JRの法隆寺駅に出た。今回の神仏霊場めぐりの目的地である當麻寺に向かうのだが、この日の出発地の王寺から和歌山線に乗り継ぎ、JR五位堂あたりまで行けば當麻寺まである程度近づくことができるが、その先の公共交通機関がない。結局、最寄りの近鉄南大阪線・当麻寺駅を目指して列車を乗り継ぐことになる。ならば大阪府内だが同じ沿線にある大阪16番・叡福寺を先に訪ねることにしよう。法隆寺から大和路快速で1駅王寺まで移動し、王寺からは普通に乗り継いで柏原に到着。同じホームで出発を待っていたのが近鉄道明寺線である。柏原~柏原南口~道明寺というミニ路線で、2両編成のワンマン列車が行ったり来たりするだけなのだが、現在の近鉄の中では最も古い歴史を持つ路線である(近鉄という私鉄じたい...大阪16番「叡福寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・132(聖徳太子御廟所)
奈良18番「廣瀬大社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・131(河合町、水の出会うところ)
神仏霊場巡拝の道めぐりは奈良西部を訪ね、今回で奈良県の札所をコンプリートするつもりである。その拠点として宿泊したのが王寺駅前の東横イン。2月23日、普段の習慣で朝早くに目覚める。東横インは大浴場がないので朝風呂の楽しみはないのだが、窓の外に広がる王寺駅構内を眺める。早朝から列車の走行音が聞こえ、さすが「鉄道の町」である。ロビーでの朝食をいただき(味噌汁の具に三輪そうめんの「ふし」が入っていた)、もうしばらく部屋でのんびりする。外も明るくなってきた。さてこの日まず訪れるのは奈良18番・廣瀬大社。どのように行こうかと前日にいろいろ考えたが、まずは近鉄田原本線に乗ることにした。ここ王寺はJRの大和路線、和歌山線のほか、近鉄の生駒線、そして田原本線が集まるターミナルだが、田原本線だけ新王寺という駅名になっている。...奈良18番「廣瀬大社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・131(河合町、水の出会うところ)
2月22日、聖徳太子御忌にめぐる形となった神仏霊場巡拝の道。朝護孫子寺、法隆寺、中宮寺といういずれも聖徳太子に縁がある寺院を回ることができた(これに気づいたのは最後に法隆寺を後にする時だったのだが)。JR法隆寺駅に移動した時点で夕方となり、この日の札所めぐりはおしまいとする。翌23日、まずは廣瀬大社に向かうことにして、大和路線の列車で王寺に移動する。この日は王寺で一泊である。コインロッカーに預けた荷物の引き取りも兼ねて、駅隣接の商業施設「リーベル王寺」に立ち寄る。書店ではさすが地元ということで聖徳太子、飛鳥、平城京関連の書籍を扱うコーナーがある。その一方で、下のフロアでは北海道物産展をやっており、珍しいので自分土産として何品か購入する。奈良を訪れた土産が北海道産品というのもそれはそれで・・。王寺駅の自由通...神仏霊場巡拝の道めぐり~王寺にて一泊
奈良14番「中宮寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・130(まずは法隆寺の続きから)
この記事のタイトルは中宮寺となっているが、その前に法隆寺の西院伽藍、聖霊院を拝観した続きから書くことにする。やって来たのは有料拝観エリアの一つである大宝蔵院。先ほどの西院伽藍が1300年以上の歴史を持つのとは対照的に、1998年に建てられたとあるからまだ30年と経っていない。法隆寺は多数の国宝、重要文化財を所有しており、安定した環境での保存、そして展示を目的とした建物である。中に入るとまず出迎えるのは、大正時代の和田英作による「金堂落慶之図」の油彩画。鞍作止利が、完成したばかりの金堂の壁画に聖徳太子たちを案内した場面を描いている。もちろん当時の様子を想像して描かれたものだが、「これで我々も文明の国への第一歩を記しましたなあ」と聖徳太子がつぶやいているように見える。金堂は後に再建され、その時に壁画も描かれ、...奈良14番「中宮寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・130(まずは法隆寺の続きから)
奈良13番「法隆寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・129(聖徳太子・・・)
2月22日、神仏霊場巡拝の道は午後になり、この日2ヶ所目となる法隆寺に向かう。王寺からJR大和路線で1駅、王寺に向かってもよいのだが、駅からはそれなりに歩く。先ほど信貴山朝護孫子寺に行く同じ乗り場から法隆寺方面へのバスが出ており、これまで乗ったことがないバスルートで行ってみよう。国道25号線に合流し、王寺駅から20分弱で法隆寺前に到着。ここから、松並木の参道を歩く。法隆寺に来るのはいつ以来だろうか・・というくらい久しぶりである。子どもの時は遠足で来たり、家族で来たりはしたが、逆に大人になってからはいつ来たかな?というものである。少なくとも、このブログで取り上げている関西の札所めぐりで登場するのは初めてである。法隆寺といえば・・歴史の教科書では必ず取り上げられるところであり(あ、でも最近の歴史の教科書では「...奈良13番「法隆寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・129(聖徳太子・・・)
奈良17番「朝護孫子寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・128(寅・虎・トラ)
奈良県西部をたどる神仏霊場巡拝の道めぐり。まずはJRの王寺駅に到着して、まずはどの順番で訪ねようかというところ。とりあえず、王寺駅に直結した商業施設「りーべる王寺」に100円のコインロッカーがあり、そちらに宿泊荷物を預ける。ここはまず、西にある信貴山朝護孫子寺に向かうことにする。王寺駅の北口からバスが出ているので向かうと、長い列ができている。法隆寺方面へのバスも同じ乗り場から出るので、それを待っているのかと思うとそうではない。先に信貴山行きのバスが入ると次々と乗車する。臨時の続行便を出すとの案内もある。信貴山ってそんなに人気のスポットだったかな?と思いつつ、続行便に着席して出発する。大和川を渡り、近鉄の信貴山下に着くとここからも大勢の客が乗って来る。バスが高度を上げて走るうち、混雑の理由がわかった。訪ねた...奈良17番「朝護孫子寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・128(寅・虎・トラ)
今回の神仏霊場巡拝の道めぐりの目的地は奈良19番・當麻寺。今回、実家沿線の近鉄南大阪線に乗ることになる。最寄りの駅名の字は「当麻寺」だが、寺としての名称は「當麻寺」である。そして當麻寺に行くなら、二上山を挟んで西、太子町にある大阪16番・叡福寺も合わせて訪ねることにしよう。ところで、特別霊場の伊勢神宮から始まり、滋賀の比叡山延暦寺まで154の札所がある中、残りも30ヶ所を切った。ある程度エリアごとに固まっており、そろそろ追い込みもかけたいところだ。今回は當麻寺が目的地だが、いっそのこと1泊コースにして、他に奈良県内に残る札所を回りきろうかと思う。他に残っているのが奈良13番・法隆寺、14番・中宮寺、17番・朝護孫子寺、18番・廣瀬大社と、西部に集まっている。地図を見ると、この辺りを一度に回るならJR王寺を...神仏霊場巡拝の道めぐり~今回で奈良県をコンプリート
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拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。このたび、gooブログのサービス終了にともない、はてなブログへの移行を行いました。1日の閲覧数はどこぞのローカル線の利用者数と同じようなもので、記事もほとんど自己完結のようなものですが、ぼちぼちやっておりました。新ブログはこちらです。https://matsunaru2323.hatenablog.com/はてなブログへの移転完了しました
7月6日、生國魂神社から谷町筋を南下する。神仏霊場巡拝の道めぐりも終盤の中、ここに来て「日本仏法最初」の四天王寺が登場する。聖徳太子ゆかりの和宗という宗派であるが、あらゆる宗派の垣根を超えたような存在である。四天王寺のメインの入口は西側だが、まず出迎えるのは石鳥居。ここで記念撮影する人も多い。寺といいながらこうした石鳥居が立つことこそ神仏習合の表れといえる。扁額には「釈迦如来転法輪処当極楽土東門中心」とある。古来インドでは、鳥居とは聖地の結界を示すものであり、仏教寺院に鳥居があることじたい不思議ではないという。それが神社専用となったのは、やはり明治の神仏分離によるものか。西大門をくぐる。西大門は極楽門とも呼ばれ、極楽浄土への入口(東門)として信仰されている。春分の日と秋分の日はここから鳥居越しに真西に沈む...大阪2番「四天王寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・142(日本仏法最初の懐深い寺院)
近畿2府4県プラス三重県に広がる神仏霊場巡拝の道めぐり。前回、鞍馬・貴船を訪ねたところで140ヶ所となり、満願まで残り14ヶ所、最後の1割ほどとなった。前回の貴船神社の水くじ・・ではなく、スマホアプリのあみだくじで出た行き先が大阪2番・四天王寺。大阪にあって日本仏教最初の本格寺院である四天王寺がここでようやく登場する。近畿2府4県のうち、札所が多い京都、奈良を先にコンプリートする中、ここまでもっとも多く残っているのが大阪である。その中に四天王寺も残っている。7月6日、先に観戦記も書いたが、この日は京セラドーム大阪にてバファローズ対マリーンズ戦を、高松在住のマリーンズファンとともに観戦する予定にしていた。今回は広島から日帰りとして、午前中に大阪に移動、合流までの限られた時間を札所めぐりに充てることにする。と...大阪7番「生國魂神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・141(真夏の「いくたまさん」へ)
長々と書いてきた九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの長崎市編。結局1泊2日で訪ねた札所は1ヶ所だけということで、効率という点ではどうかと思うが、平和公園、軍艦島、中国関連・・のいくつかのスポットを訪ねることができてよかった(今回、オランダ関連のスポットはほぼなかったが・・)。これで今回の長崎市編を終え、往路を高速バス「九州号」に変更したために乗らなかった西九州新幹線に乗るつもりでいた。ただ、前日28日に長崎駅に着いた時、在来線の改札口前に「6月30日から以下の列車の乗車口が変更となります」との案内板を見た。「乗車口の変更」とは車両じたいが変更になるということだが、ここで思い出したのが、今回長崎に来る前に見た「長崎線のキハ47がYC1に置き換わる」という記事。長崎線のキハ47というのは、2022年の西九州新幹線開...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~長崎線から引退のキハ47に乗る
軍艦島への上陸ツアーから戻り、時刻は13時前である。すぐ近くには長崎のちゃんぽん、皿うどん発祥の店である四海樓があるが、この時間はレストランも満席。まあ、食事は後でいいだろう。その一方、すぐ横を通ったにもかかわらず行けばよかったと後から気づいたのが、軍艦島デジタルミュージアム。まあ、先ほど周遊、上陸して現在の姿を間近に目にしたし、ガイドの話もいろいろ訊けたので満足感があったのだろう。向かったのは長崎孔子廟中国歴代博物館。ここも久しぶりに訪ねる。明治時代、日清戦争の直前のことではあったが、当時の清国政府と日本の華僑が協力して建立したのがこちらの孔子廟である。孔子廟の総本山といえば山東省の曲阜にあるが、長崎の孔子廟は日本で唯一の本格的な中国様式の建物である。孔子の高弟72賢人像が両脇に並び、正面の大成殿へ。内...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~長崎孔子廟へ
6月29日、天候、海の条件もよく無事に軍艦島に上陸。上陸は2度目だが、前回が冬、元日だったのに対し今回は真夏。コンクリートの島ということで照り返しがきつく、日陰になるようなところもない。上陸前から熱中症予防、水分補給がしきりに呼びかけられる。麦わら帽子の貸し出しもある。軍艦島は立ち入ることができるエリアが限られており、見学広場は3ヶ所。他のツアーとの兼ね合いもあってか、まずは第2見学広場に向かう。ここでガイドが昔の写真なども使いながら軍艦島について解説。第2見学広場には、主力坑であった第二竪坑への桟橋跡が残る。島の底に広がる坑内は温度36℃、湿度90%、鉱員は危険と隣り合わせの中、8時間、3交代で働く。作業を終え、この階段に戻ったところで安堵感をにじませる鉱員の表情の写真が印象的である。無事に生還したとい...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~軍艦島に上陸、時の流れを感じる
6月29日、快晴。それにしても朝から暑い・・。長崎駅前の「ウイング・ポート長崎」をチェックアウトして、長崎駅のコインロッカーに荷物を預けて、海岸べりを歩きつつ本日の軍艦島ツアー乗り場に向かう。軍艦島。この名前に初めて触れたのが30年以上前、大学生の時である。当時の旅といえばJRの乗りつぶしが主な目的だったが、この時初めて訪ねた長崎では平和公園など市内の観光スポットを回るつもりでいた。ただ、その時泊まったユースホステル(高校生~大学生~社会人当初では何ヶ所か泊まったものである)で、オーナーや相客から「軍艦島に渡ってみない?」と誘われた。当時は上陸禁止だったが、地元の釣り船をチャーターして上陸する・・ということも行われていたようである。ただ、人数の条件があったのかな、そこで私が誘われたようだ。初めての長崎で市...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~軍艦島を目指してのクルーズ
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは第65番・延命寺の参詣を終えて長崎市街に到達している。もっとも長崎県でも先に参詣した札所もあり、九州一周のコマとしては早岐まで進んでいる形である。諫早~長崎間は鉄道と同様、飛び出し区間のような形になったが、やはり長崎は何度訪ねても面白いところである(結局、翌日も含めて訪ねることができたスポットはごくごく限られたもので・・)。長崎駅前の「ウイング・ポート長崎」に早い時間にチェックインし、シャワーで汗を流してちょうどNHK地上波でやっていたバファローズ対イーグルスの中継を観戦。この日(6月28日)バファローズは快勝し、交流戦後もチームの調子が良い感じであることに喜んだ。さて、まだ日も高いがここで一献である。グルメサイトにて、「長崎居酒屋和-KAZU-」を予約した。長崎駅近くという...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~長崎で一献、そして翌日は軍艦島へ・・
6月末の九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、長崎市街の寺町通りにある第65番・延命寺を訪ね、今回の札所の当初の目的地はこれでクリアとなった。ここからだが、宿泊地である長崎駅前に戻るだけである。長崎というところは実に見どころの多い街で、わずかな時間で訪ねることができるスポットも限られるのだが、先ほど訪ねた延命寺の隣に位置する興福寺に向かう。興福寺という名を目にすると、関西出身の私とすれば奈良の興福寺、藤原氏の氏寺を連想する。実際、単に「興福寺」で検索すると、ヒットするのは奈良の興福寺ばかりである。ここに「長崎」というキーワードを加えて、ようやくこちらの興福寺にたどり着く。こちらの興福寺は江戸時代初期、やはり明の混乱の中、長崎に渡っていた真円により開かれた。こちらも現在の福建省、浙江省、江蘇省あたりから日本に渡った...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~中華の寺をめぐり、長崎駅へ
長崎の平和公園、原爆資料館の見学後、路面電車で市中心部に向かう。さて、これから肝心の目的である札所めぐりである。この日、そして翌日と路面電車に何回か乗ったがいずれも地元客、観光客で混雑していた。全線均一150円というのもあるのかな。原爆資料館から路面電車で終点の崇福寺まで乗りとおす。これから目指す九州八十八ヶ所百八霊場第65番・延命寺の最寄りの停留所は別系統のめがね橋、あるいは市役所だが、崇福寺まで乗りとおしたのは乗り換えが面倒だったのと、崇福寺からでもそう遠くなく、崇福寺通りから寺町通りをたどるのもよいかなと思ったためである。電停の脇を抜けるとまず見えるのが八坂神社(祇園社)の鳥居。石段の上には神社の拝殿、さらに九州西国霊場で訪ねた清水寺がある。清水寺の境内から周囲を見渡すこともできるが、暑さのため石段...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第65番「延命寺」(和の寺、中華の寺)
7月4日~6日のバファローズ対マリーンズ戦は、4日、5日が神戸での「がんばろうKOBE30th」ということでブルーウェーブユニフォームでの復刻試合、そして6日は七夕前ということで「オリ姫デー」として大阪での試合だった。この6日の試合、私と同じ勤務先企業に属する高松のマリーンズファンのⅠ氏とともに観戦した。3週間前の大阪でのジャイアンツとの交流戦でも同じパ・リーグファンとして一緒に観戦したが、今回はバファローズ対マリーンズの「直接観戦対決」である。このⅠ氏との「直接対決」は近鉄時代から続くイベントで、途中ブランクがあったがこのところ再開している。今回陣取ったのは3塁側ベンチ上にあたるS指定席。チケット流通センター(公式リセールでもある)にてどなたかのアドバンス席を入手したもの。ちょうどこの辺りだと、バファロ...観戦記・バファローズ対マリーンズ@京セラオリ姫デー(長年の「現地観戦」直接対決で勝利)
長崎の平和公園に来たのはいつ以来だろうか。長崎じたいは何度も来ているがそのたびに主な目的が異なっており、今回は九州八十八ヶ所百八霊場めぐりと被爆80年のタイミングが合った形である。爆心地から階段を上がり、長崎原爆資料館の入口に着く。玄関横には、2024年のノーベル平和賞を受賞した日本被団協を称える看板がある。ノーベル賞の中でも平和賞はその時の社会情勢に関連することが多いのだが、被爆80年を前にしてというのもあったのかな。デルタ地帯にある広島の平和記念資料館とは異なり、坂の町の高低差を活かした構造で、まず1階かららせん通路を通って地下2階からの見学である。まず出迎えるのは「長崎を最後の被爆地に」という、日本語のほか10か国語で記されたメッセージ。どうしても被爆というと個人的には「最初」の広島のイメージが強く...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~改めて核のない世界を願う
今年2025年は戦後80年の節目である。日本は満州事変~日中戦争~太平洋戦争と戦を続けたわけだが、その最後となる1945年は東京をはじめ各地での大空襲、熾烈な沖縄戦、そして広島・長崎への原子爆弾・・と日本全国に戦争による惨禍が広がった年である。私の住んでいる広島も今年は被爆から80年ということで、ニュース番組でも被爆者に関すること、また核兵器廃絶を訴える声の報道も例年より大きいと感じる。しかし80年という歳月は長いようで短く、また短いようで長い。被爆して生存した方も寿命で亡くなったり高齢化が進む中で、その方の生の声で被爆体験に接する機会も今や極めて少なくなっている。改めて語り部として活動する方々や、メディアに残されたものでかろうじて受け継がれているのが現状である。ただ、広島・長崎以降80年もの間、戦争は常...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~80年を迎える被爆地へ
今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは長崎へ。札所は1ヶ所で、相変わらずそれ以外の要素が多いのが私の札所めぐりだが、今回は博多から武雄温泉乗り換えで西九州新幹線に乗ると思いきや、所要時間は遜色なく、運賃はJR九州のネット限定きっぷよりも安い高速バス「九州号」を選択した。目的地への交通手段もいろいろ変化を出すこともあり、さすがに翌日の復路は長崎からの西九州新幹線を予約した・・(これが当日になって覆ることになるのだが、それはまた後の話)。博多駅から博多バスターミナルに移動する。1階は市内、近郊を結ぶ路線バス、そして3階の高速バス乗り場からは九州各地、そして中国地方以東に向かう高速バスが発着し、博多駅にも負けていない交通の要衝である。乗り鉄ということもあってこれまでの札所めぐりでここから高速バスに乗ることはなかっ...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「九州号」で長崎への移動を楽しむ
九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、今回の目的地は長崎の市街地にある第65番・延命寺である。九州一周という意味では、そのコマは諫早から大村湾沿いの彼杵、そして早岐まで進んでいる。そのため、諫早~長崎間は行き止まり区間を往復する形となる(まあ、地図を見れば大村湾の西側、西海市エリアをレンタカーやバスでたどれば循環ルートとなるのだが)。延命寺があるのは新地中華街や眼鏡橋などがある中心部から少し東の寺町地区で、広島から単純に往復するだけなら日帰りでも行けそうなところである。ただ、そこはせっかくの長崎である。他のスポットも訪ねたいということで、週末の6月28日~29日の1泊2日のプランを組む。いくつかのキーワードが浮かぶ。2022年の開業日に乗って以来ご無沙汰の西九州新幹線でのアクセス、そして今年広島と同じく被爆80年...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今回は長崎へ「九州号」に乗る
神仏霊場巡拝の道めぐり、京都最後となる鞍馬・貴船を訪ねて最難関のコンプリートとした後、貴船口から叡山電車に乗る。このまま出町柳に向かってもいいが、どこかで途中下車しよう。ということで下車したのは一乗寺。一乗寺といえばそもそも剣豪・宮本武蔵が吉岡一門と壮絶な決闘を繰り広げた伝説で知られるが、「ラーメン街道」として人気である。近隣に大学が多いことから安くて美味しいラーメンが好まれたことから多くの店が並ぶようになり(もっとも、現在はラーメンは必ずしも「安い」食事ではなくなっているが・・)、現在は各地に支店を持つ店もある。一乗寺で下車したのは、先ほどあゆ茶漬やゆばの刺身で一献したにも関わらず、ラーメンを食べようという健康にとって必ずしもよくない行動に出たわけで・・。一乗寺駅近くの店に入ったが、一献の後にもかかわら...神仏霊場巡拝の道めぐり~一乗寺から清水五条へ・・
6月14日、神仏霊場巡拝の道めぐりは京都府の最終シリーズで鞍馬・貴船を訪ねている。前回のあみだくじで出た目的地は鞍馬寺だったが、そのまま奥の院、魔王殿を経由する山越えでそのまま貴船神社に向かった。貴船川のせせらぎ、青もみじ、そして川床・・。この日は雨のため京都の市街地でもそこまで気温は上がらなかったが、さすが京の避暑地、清涼さを感じる。ここまで来れば川床料理をいただきたいところだが、予約必須のようだし、お値段もそれなりにするし・・。貴船神社に参拝である。主祭神はタカオカミノカミという水を司る神で、創建の年代は不明だが白鳳時代には社殿建て替えの記録がある。平安時代に上賀茂神社の摂社となり、それ以後長らくその関係だったが、明治になって貴船神社として独立したとある。黒馬、白馬の像がある。古くから、干ばつの時には...京都24番「貴船神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・140(これで京都府をコンプリート)
6月14日、雨が降る中、叡山電車の鞍馬に到着。ここから鞍馬~貴船と訪ねるのだが、時季のせいか天候のせいか、訪れる人もまばらである。鞍馬寺の山門で入山料を納める。本来ならここから参道まで九十九折の坂道を歩くところである。かつて清少納言が「近くて遠きもの」として「枕草子」で紹介し、牛若丸が修行し、また由岐神社などの見どころもあり、鞍馬寺も参道を歩くことを薦めている。私も以前来た時は参道を15~20分ほど歩いたことがある。・・ただ今回、逆の意味で迷わずケーブルカー乗り場に直行した。この鞍馬山ケーブル、正式には「鞍馬寺鞍馬山鋼索鉄道」といい、鉄道事業法による許可を受けた鉄道としては日本一短い路線(0.2キロ)であり、唯一宗教法人が運行する路線である。まあ、雨を理由として初乗りのケーブルカーに乗ってみよう。乗車を待...京都23番「鞍馬寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・139(雨の鞍馬山)
特別札所の伊勢神宮(外宮・内宮)を含めて154ヶ所をたどる神仏霊場巡拝の道めぐり。ここまで138ヶ所をめぐり、残りもわずかとなってきた。前回訪ねた大阪24番・勝尾寺でのあみだくじで出たのは京都23番・鞍馬寺。そして鞍馬寺に行くなら京都24番・貴船神社もセットで訪ねるわけで、これで京都市内を中心に神仏霊場めぐり全体の約3分の1を占める京都府の札所がコンプリートとなる。神仏霊場めぐりを始めた時、京都にあれだけある札所を果たして回れるのかと思ったが、時間はかかったがいろいろな旅の組み合わせを重ねて、残すは鞍馬・貴船というこれも人気の観光スポットとなった。さて、いつ行こうか考えたが、結局翌15日に京セラドーム大阪での交流戦・バファローズ対ジャイアンツの観戦が決まり、それなら前日に宿泊を絡めて洛北まで足を延ばすこと...神仏霊場巡拝の道めぐり~京都府コンプリートに向けて叡山電車に乗車
6月15日、「バファローズ高校」対ジャイアンツの第3戦は、大阪桐蔭高校の吹奏楽部がスタンドで応援歌を演奏するイベント。試合前にはグラウンドで演奏を披露した後、大阪桐蔭野球部出身で、現在希少がんとの闘病中である福森大翔さんが同学年の森友哉を相手に始球式。そしてこの試合のスポンサーである不動産ベンチャー企業「センス・トラスト」の社長・今中康仁さんが野球経験者らしい快速球の始球式・・と、大阪桐蔭づくしである。さて試合開始。バファローズの先発は曽谷。まずはジャイアンツの先頭、今季レギュラーに定着の泉口がセンター前へのポテンヒット。続くオコエだが、いとも簡単に打ち上げて一死。「こういうところが、今一つ定着できんのでしょうなあ」というのは、この試合ご一緒の高松在住のマリーンズファン・Ⅰ氏(一時、仙台に勤務していたこと...観戦記・「バファローズ高校」対ジャイアンツ@京セラドーム大阪(森友哉、涙のお立ち台)
7月中旬の3連休、いろいろな所用があったのだが15日の海の日は体が空くことに。さてどうしようか・・。このところ、日帰りで中国・四国への「乗り鉄」も楽しんでいるが、山口県が少しご無沙汰である。そこで思いついたのが、「SLやまぐち号」の乗車である。「SLやまぐち号」といいつつも、2022年に肝心の蒸気機関車C57、D51に故障が相次ぎ、それ以降はディーゼル機関車DD51が牽引する「DLやまぐち号」として運転された。まあ、機関車が牽引する客車列車に乗ることじたいが今や貴重な体験で、それはそれで人気を博していた。その「SLやまぐち号」、今年5月の連休からD51の牽引で復活したという。ここは一つ行ってみようか・・。ただ、九州北部から山口県、さらには中国山地にかけては大雨の影響で運転見合わせ、あるいは終日計画運休の路...D51使用の「SLやまぐち号」に乗りに行く
7月7日、早朝、広島から呉に移動して松山への「シーパセオ」に乗船し、JR松山駅前で温泉、そして生ビールをあおり、予讃線~瀬戸大橋線と乗り継いだ。広島から岡山に向かうのに、わざわざ瀬戸内海を渡って四国の鉄道も楽しむという、なんとも欲張りな一日である。瀬戸大橋を渡る。広島から松山にかけての区間とはまた違った島々の景色である。児島に到着。ここからは時間つぶしを兼ねて鈍行に乗り換えてもよかったが(次の岡山行きは新型227系だった)、そのまま特急で乗り通す。松山から3時間弱の鉄道旅で岡山に到着。さて、向かいの津山線ホームにはキハ47の旧国鉄急行色「ノスタルジー号」編成が停まっている。16時27分発の津山行きに充てられる。実をいうと、今回乗り鉄で岡山に行くに当たり、広島から山陽線で倉敷、以後、伯備線~姫新線~津山線を...髙島屋岡山でビアガーデンのはずが・・・結局はミシュラン居酒屋へ
松山駅前の「喜助の湯」に浸かった後、松山13時26分発「しおかぜ20号」に乗る。この列車の岡山着は16時11分。駅前のビアガーデンの開店前だが、駅前で少しゆっくりして、それから繰り込めば・・というつもりだった。「しおかぜ20号」にも十分な空席がある。改札口の向こうのホームに赤と黄色の車体が見える。観光列車「伊予灘ものがたり」である。JR四国の中でも人気の列車で、私はリニューアル前、キハ47改造の「伊予灘ものがたり」には一度乗車したことがあるが、現在のキハ185系になってからはまだである。これから出発するのは13時31分発の「八幡浜編」で、車内ではフレンチのミニコースをいただくことができる。伊予市~伊予長浜間は「愛ある伊予灘線」を経由し、海沿いの景色で知られる下灘駅にも停車し、八幡浜には15時50分の到着で...特急「しおかぜ」で予讃線から瀬戸大橋を渡る
7月7日、呉から松山まで瀬戸内海汽船「シーパセオ」にて渡る。定期航路だがクルーズ船の気分も楽しめる船であった。その後、高浜から伊予鉄道で移動し、大手町からJR松山駅に到着する。さて今回の日帰りお出かけの目的地は、岡山駅前の髙島屋のビアガーデンでの一献。夕方に岡山にたどり着くためのルートをいろいろ考える中、フェリーでいったん松山に上陸し、予讃線~瀬戸大橋線をたどって向かうことにしたのだ。その予讃線にしても、鈍行でたどる、特急に乗って途中の駅でも下車する・・いろいろ考えたが、結局は直通の岡山行き13時26分発特急「しおかぜ20号」に乗ることにして、それまで松山で過ごす。特急の発車まで3時間近くあるのだから、松山城や道後温泉まで往復するだけの時間はある。もっともこの時は道後温泉本館はまだ工事中(リニューアルオー...松山駅前「喜助の湯」でととのい、潤う。
7月7日、松山に向かうべく呉から乗船したのは旅客船「シーパセオ」である。「海の散歩道」という意味だという。松山までの移動手段ではあるが、クルーズ気分も味わうことができる。先に広島から乗船していたのは20人いるかいないかという程度で、やはり宇品6時45分発に間に合う公共交通機関がないというのはいかがなものかと思う。呉からの徒歩の乗船も数名、クルマも数台というところで出航する。乗船客が少ない分、船内ではゆったりと過ごせる。客室の前方は前面の景色が楽しめるソファーシート、そしてテーブル付きのリクライニングシートが並ぶ。また側方には靴を脱いで上がる「OZASEKIエリア」、そして「GORONEエリア」がある。このうち「GORONEエリア」は、ごろ寝するとちょうど海が見える小窓がついているのが特徴で、広島からの乗船...松山行き「シーパセオ」乗船
・・・今回、松山に行った記事を書こうというのだが、7月12日朝、松山城がある城山で土砂崩れが発生し、周辺の住宅やマンションに土砂が流入した。行方不明の方もいるようだ。前日まで松山は大雨が降っていた中での出来事である。道後温泉本館が修復工事を終えてリニューアルオープンという明るい話題の直後、松山城にこうした影響が出るとは・・。毎年毎年、どこかの地域が当番が回って来るかのごとく大雨による災害に遭っている。連日「○○豪雨から×年」というニュースに接しているように感じる。この週末も雨雲が心配である。・・さて、本題に入ろう。雨が降る日もある一方、晴れの天気だと真夏日、猛暑日というこのところ。ふと、ビアガーデンに行きたいな・・という気になった。ビールを飲むのならいくらでも居酒屋があるのだが、ビアガーデンは夏独特のもの...目的地は岡山だが・・・フェリーで松山に渡る・・・そのために呉に行く
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりはこれから徐々に北に向けて駒を進める。枕崎の火之神公園を出発する。国道226号線に入り、耳取峠を越える。その先が坊津である。歴史資料センター「輝津館」に入る。こちらは南さつま市役所の坊津庁舎も兼ねた建物である。坊津の歴史、民俗についての紹介が充実した施設だった。館内撮影禁止のため画像はないが・・。坊津は古くから立地的に海上交通の要地であり、遣唐使船の寄港地となっていた。仏教の公式的な伝来よりも先に龍蔵寺一乗院という寺が建立されたし、この先の秋目地区には鑑真和上が唐から上陸している。また中世では倭寇や遣明船、琉球貿易の拠点にもなっていた。明の歴史書「武備志」では近隣の地誌も紹介しており、「日本三津」として安濃津、博多津と並び、ここ坊津を挙げている。同時期に日本で成立した式目では「...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~坊津から薩摩半島北上
先ほどの大国寺から一気に山道を下り、枕崎の市街地に入る。そして、日本最南端の終着駅・枕崎に到着する。前回に続いての来訪だが、前回は列車乗り遅れのためタクシー移動、そして今回はレンタカー・・。列車から終着駅に降り立つ、という演出はならなかった。ちょうどこの時間、列車の姿はない。もっともこの日(6月30日)は先日来の大雨で指宿枕崎線じたい運転を見合わせている。しばらく、誰もいない終着駅の雰囲気を楽しもうかと思ったが、それより先に食事である。枕崎に来たからにはかつお料理をと思っていたが、いろいろ立ち寄っている間に時刻は14時すぎ、そろそろ昼の営業を終えている頃ではないだろうか。幸い、駅の目の前にある「一福」は14時30分ラストオーダーでまだ営業中だった。駅の見物は後にして、先に食事にしよう。いただいたのはかつお...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~枕崎
西大山駅から途中の海岸スポットを見た後、国道226号線から内陸に入る。いよいよ、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの最南端にある第97番・大国寺に向かう。97という番号は、当初番外札所だったのが百八霊場になるにあたり新たに振られたものである。当初は茶畑の中を一直線に走るが、坂道を上り、集落を抜けるとカーナビは狭い道を案内する。コンパクトカーのヤリスといえども道幅ぎりぎりのところに出会い、ヒヤリとする。かといってここからバックで引き返そうにもUターンできるところがない。ようやく離合可能なところに出て、さらに山道を上る。人家もなくなり、果たしてこの上に寺があるのかなと不安になったが・・・。ここで大国寺の山門が見えた・・というより前に弘法大師像が出迎える。「人々に慈悲と感謝を与え、安心して生きられる様に、又人々に金運...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第97番・大国寺(枕崎のスピリチュアルスポット)
九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、目指すのは最南端の枕崎にある第97番・大国寺である。その前に知覧に立ち寄って特攻平和会館を訪ね、そのまま枕崎に向かうと思いきや、レンタカーは逆の南東方向に向かう。そして国道226号線を東に進む。海岸が見え、駐車スペースがあったので思わず停める。瀬平公園というところで、ちょうど海の向こうには頂上は雲で覆われているが薩摩富士・開聞岳を望むことができる。少し、開聞岳の方向に歩く。今は海にせり出した国道の橋がかかるが、かつては岩と岩の間を波しぶきを受けながら渡っていたそうで、与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌も残されている。迫平まで我れを追い来りて松かげに爪を裂くなり頴娃の村をさ(鉄幹)片はしを迫平に置きて大海の開聞が岳立てるなりけり(晶子)夫妻が鹿児島各地を周遊する中で、地元の村長の歓待を受...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~日本最南端の駅・西大山で列車を出迎えるが・・
6月30日、日曜日。鹿児島の朝は「さつま狂句」から始まる(始まるというのも変だが)。今月の入選の句の紹介だが、文字で見るから一句の意味がわかるが、これ、選者の先生の鹿児島弁でのコメントも含め、耳で聞いたらさっぱりわからないぞ。前日の夕方、夜、そして今朝と地下の大浴場に計3回入り、バイキング形式の朝食をいただく。こちらも地元のものを含めて種類は豊富である。身支度を整えてチェックアウト。この日はトヨタレンタカーのお世話になる。同じ県内、一定のエリア内であれば乗り捨て無料ということで、夕方に川内駅前での返却である。乗るのはコンパクトカーのヤリス。8時半に出発。これから目指す札所があるのは本土の端の枕崎だが、せっかくの薩摩半島なのでいくつかのスポットに立ち寄りながらである。指宿温泉は前回に札所と合わせて訪ねており...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~特攻基地・知覧へ
今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは前回5月に続き鹿児島に宿泊。そしてホテルも前回と同じ「ホテルタイセイアネックス」である。今回は部屋おまかせプランで予約していたが、何とツインルーム。もっとも、部屋の広さじたいはシングルルームとさほど変わらないように見える。テーブルをテレビ台と切り離した小ぶりなものとして、ベッドの向きを変えることで2台収めたのかな。荷物を置き、部屋着に着替えて、早速地下のサウナ・大浴場に向かう。今回もこのホテルを選んだのはこの大浴場目当てである。本来は地階で別途24時間営業しているサウナ・カプセルホテルの設備だが、アネックスの宿泊者は無料で利用できる。部屋着のままで行けるのもありがたい。先ほど大雨に濡れたこともあり、早速の入浴はありがたい。普段は入らないサウナも試してみる。さっぱりした。...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~鹿児島駅前にて癒しの一時
第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは鹿児島市内。第45番・大歓寺から城山公園、黎明館と回り、そのまま天文館までやってきた。そして少し遅めの昼食として、鹿児島王将・中町店に向かう。前回5月に鹿児島を訪ねた時は、夜の天文館で一献の後、ひとり二次会として入ったのだが今回は昼食、いや、町中華での一献である。公共交通機関での札所めぐりならではの楽しみである。全国チェーンの「餃子の王将」(いわゆる「京都王将」)から、あの稲盛和夫の仲介によりのれん分けが許された「鹿児島王将」。その1号店は繁華街から1本入ったところで、町中華の風情がある。「餃子の王将」だが、ある意味郷土料理の店といえる。テーブル上の伝票に鉛筆で数字を入れて注文する独特のスタイル。厨房から対応するスタッフはすべて男性で、「鹿児島=男性社会」というのを体...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~再びの鹿児島王将、鹿児島知事選挙、そして豪雨・・
6月29日、鹿児島市内めぐりの続きである。城山公園から遊歩道を下って着いたのは鶴丸城跡。関ヶ原の戦いの後、薩摩藩初代藩主となった島津家久により築城された。それまでは島津氏の本拠地は鹿児島市内でも少し奥まった内城だったが(その近くに、九州八十八ヶ所百八霊場の第44番・不動寺がある)、関ヶ原で勝利した徳川氏の脅威に対抗すべく、錦江湾を前に、城山を後ろにするこの地に強固な城を建てた形である。その後、徳川氏が鹿児島まで攻めてくることはなかったが、幕末の薩英戦争の時には海岸から近かったことでイギリス軍の砲弾を受け、明治の西南戦争では政府軍の攻撃の末、西郷隆盛が城山で自刃するという歴史が繰り広げられた。正面には2020年に復元された御楼門が建つ。周りの堀にはハスの花が開いていて、これも鹿児島の夏の風景だという。現在の...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~鹿児島・黎明館
6月29日、九州新幹線で鹿児島中央に到着。第45番・大歓寺まで市営バスで向かうことにする。中草牟田バス停が最寄りのようだ。JR九州の在来線は前日からの大雨で運転見合わせとなっているが、鹿児島市内、この時間は雨も小止みである。バスの乗車口にはICカードリーダーがあるが、使えるのはラピカという鹿児島市交通局独自のカードのみで、他の全国交通系ICカードには対応していない。出張や旅行で鹿児島に来た人は一見不便で戸惑いそうだが、鹿児島市交通局の市電、市バスではクレジットカードのタッチ決済が導入されている。市バスでは今年の3月から導入されたそうで、車内ポスターによると、1ヶ月の利用金額が市バスの定期運賃に相当する9660円に達するとそれ以降は無料になるとある。考えようによっては、専用のカードを買う必要もなく、チャージ...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第45番「大歓寺」(鹿児島市街から城山へ)
今年もまた線状降水帯が発生する季節となった。このところ毎年どこかの地域でまるで当番にでも当たるがごとく被害が出ている。7月に入り、広島県内は前夜から大雨が続き、幸い大きな被害はないようだがそれでも気がかり。またこの直前には南九州が大雨だった。さて、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりである。前回は5月中旬、鹿児島で行われるホークス対バファローズの試合観戦と組み合わせてのものだったが、残念ながら雨天中止。代わりに、日置市にある第49番・剣山寺に先に参詣した後、午後の時間を指宿枕崎線の乗り鉄に充てたのだが、途中停車の日本最南端の駅・西大山でのわずかな停車時間にホームに出てそのまま列車に置き去りにされるというハプニング。雨の中タクシーで枕崎に向かい、枕崎で車内に置いたままの荷物は回収できたが、帰りの列車は途中大雨のため...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今年もまた大雨の時季がやって来た
雨は仕方ないでしょう・・・。運営のマズさはあったかもしれないが、こうなることが想定された試合ならなおのこと途中コールドになる前に1点でも多く得点しとけやというだけのこと。審判に八つ当たりはないでしょ。見苦しい。監督の無能さが露呈するだけ。・・・今季、バファローズの現地観戦成績1勝5敗「1雨天中止(ここ大事)」のおっさんのひとりごと。試合途中降雨コールドゲームにバファローズ監督が激怒しているようですが・・
パ・リーグは依然としてホークスが首位独走、2位~5位が混戦で、ライオンズが大きく離されての最下位という展開が続く。ファイターズが若手台頭、イーグルスも交流戦優勝というプラス材料で健闘しているがホークスが抜きんでている状況は変わらない。バファローズはそのホークスを大阪に迎えての3連戦。この第2戦である26日、現地観戦に出かけた。この日は大阪で行われる会議出席のため日帰り出張だったのだが、出張が決まった際たまたま日程表を見ると大阪での試合である。まあ、帰りに立ち寄ればのぞいてみようというくらいの気持ちで、ファンクラブ特典の指定席引換券を使って一塁側上段中央指定席を確保していた。仮に観戦できなくなったとしても金銭的に損はしない。会議終了後はそのまま散会となり、自由行動である。帰宅の時間を考えると試合終了までの観...観戦記・バファローズ対ホークス@京セラドーム大阪(出張帰りの現地観戦で自力優勝消滅)
神仏霊場巡拝の道、京セラドーム大阪での野球観戦との組み合わせで広島から日帰りでまず京都に向かう。当初、6月22日と23日のどちらに行くか迷ったが、22日の午前中だとまだ雨は降らない、しかし23日は西日本で広く雨の予報ということで、22日の朝から出かけることにした。そして、バファローズとライオンズの両日の試合はどうだったか。選択した22日はバファローズ先発の齋藤を序盤に攻略したライオンズが4対2で勝利し、連敗を止めた。そして23日はバファローズ先発のカスティーヨが好投、私の勤務先企業出身の古田島がデビューから22試合連続無失点というNPB記録に並び、4対1でバファローズが勝利。23日の試合は広島の自宅にて外が大雨の中テレビ桟敷での観戦だったが、こういう巡り合わせなら23日、京都で雨に濡れての参拝の後、ドーム...京都47番「毘沙門堂」~神仏霊場巡拝の道・104(八方睨みの龍、動く襖絵)
交流戦明けのカードとなったライオンズ3連戦の2戦目の観戦に出かける。当初は22日にするか23日にするか迷ったのだが、天気予報を見て22日に遠征とした。ドーム球場だから雨は関係ないのだが、そこに1ヶ所、神仏霊場めぐりを絡ませようというのがある中で、22日は夕方以降に雨というので日帰りで出かけた。広島からいったん京都に出かけた後、大阪に移動する。神仏霊場めぐりのことはまた別の記事として・・。このカードは恒例の「オリ姫デー」として行われる。今季のテーマはロックとポップということで、選手たちがミュージシャン風にキメている。離脱者が多いのはさておき、限定ユニフォームの配布には長い列ができている。さてこの日座ったのは三塁側、大商大シートのすぐ後ろである。普段はグラウンド全体を見渡す内野上段に陣取るのだが、たまにはこう...観戦記・バファローズ対ライオンズ@京セラドーム大阪(オリ姫デー、100敗ペースの相手に・・)