拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。このたび、gooブログのサービス終了にともない、はてなブログへの移行を行いました。1日の閲覧数はどこぞのローカル線の利用者数と同じようなもので、記事もほとんど自己完結のようなものですが、ぼちぼちやっておりました。新ブログはこちらです。https://matsunaru2323.hatenablog.com/はてなブログへの移転完了しました
まつなる兄さんのよしなしごと、鉄旅・町歩き、野球(バファローズ、独立リーグ)について書きつづります。
第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第94番「大日寺」(久留米のかっぱ寺、そして久留米での一献)
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは鹿児島線で久留米に到着。これで東九州から南九州にかけての九州一周ルートがたどり着く形になり、ここからは佐賀、長崎方面の西九州に入る。コンコースに出ると酒樽が出迎える。訪ねた日(2月11日)の次の週末、久留米の城島地区にて「城島酒蔵びらき」というイベントが行われるとある。不勉強なもので初めて目にする地名だが、案内によれば灘、伏見、西条と並ぶ酒どころだという。これから目指すのは第94番・大日寺。地図を見ると、歩こうと思えば歩けるし、ちょっと遠いかなと思えば遠いという微妙な距離。バスの便もあるが、久留米駅に着いた時点では間隔が空きすぎている。穏やかな気候だし、30分ほど歩けば着くかなというところなのでそのまま向かうことにする。バス乗り場がある東口に来たが、再び自由通路を渡って駅の西...第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第94番「大日寺」(久留米のかっぱ寺、そして久留米での一献)
第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第10番「不動寺」(こんなところに第10番)
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりはホークスの筑後キャンプ見学後、筑後船小屋から久留米に向かうルート。筑後船小屋駅、そしてタマスタ筑後のすぐ近くにある第59番・光明寺に参詣後、鹿児島線の列車に乗る。筑後船小屋の次は羽犬塚。筑後市の中心駅である。今回筑後に来るにあたり、せっかくなので泊まったことがない筑後市で1泊、翌日にその先のエリアと合わせての札所めぐりというのも検討したが、今回は結局日帰りとした。羽犬塚には新幹線の駅はないが、鹿児島線の区間快速で羽犬塚行きというのがあり、それで何となく印象に残っている駅名である。それにしても、筑後市の九州新幹線の駅が羽犬塚ではなく筑後船小屋に設けられたのはなぜだろう。新大牟田や新玉名のように在来線の駅から離れているわけでもなく、羽犬塚駅のすぐ横を通っている。周辺の人の利便性な...第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第10番「不動寺」(こんなところに第10番)
第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第59番「光明寺」(キャンプ見学の後で札所めぐり)
先ほどまで札所めぐりといいながらホークスのファームキャンプの記事が続いていたが、これを拙ブログにアップする頃はオープン戦も始まり、キャンプも打ち上げる球団も多い。ペナントレースの開幕も待ち遠しいところだ。午前中の練習が終わり昼休憩となったところで、私もタマスタ筑後を後にする。スタジアムの雰囲気は十分楽しめた。午後の部は本題である九州八十八ヶ所百八霊場めぐりということで、まずは第59番・光明寺に向かう。タマスタ筑後の入口から駅ではなく南のほうに歩く。スタジアムからのBGMを背に集落の中をほんの2~3分ほど歩くと寺の敷地に着いた。一応正面は境内の南側ということでいったん通り抜け、堤防に向かって立つ山門から改めてお参りとする。ちょうど、筑後船小屋駅の新幹線ホームの南端も目に入る。光明寺が開かれたのは奈良時代、聖...第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第59番「光明寺」(キャンプ見学の後で札所めぐり)
第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~筑後キャンプをもう少し見学
タイトルにはようやく札所の名前が出てきたが、もう少し筑後キャンプの見学記を。今後はメインスタジアムのスタンドからグラウンド全体を見てみよう。ちょうどこちらでは打撃練習が行われているところ。本来のバッターボックスの他に、ネット裏、ファウルグラウンドでも打球音が響く。こちらでは外国人選手が練習中。こちらも育成選手で、見守るのは斉藤3軍監督。近年、多くの球団に育成契約の外国出身選手が在籍しているが、後ろで見守るシモンはドミニカ出身でまだ20歳、そしてバットを振っている同じドミニカ出身のアルモンテにいたってはまだ17歳である。さらに驚いたのは、入団は2024年だから16歳、日本でいえば高校1年生の時である。今のNPBは育成選手もドラフト会議で指名されなければ入団できないし、そもそも16歳での指名はあり得ないのだが...第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~筑後キャンプをもう少し見学
第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~タマスタ筑後の施設見学ツアー
札所めぐりと絡めてホークスの筑後キャンプ見学に来ている。まずはグラウンドに下りて選手に近い位置でウォームアップを見ることができた。そして、施設見学ツアーである。キャンプ中ということもあって30分おきに行われており、その時々の練習メニューを見ることができる。私が参加した回は子どもも含めて10人ほど。また正面玄関から入り、三塁側ベンチに向かう。グラウンドでは投内連携プレーの練習中。係の人から「お静かに見学してください」との声がかかる。投球前に、「1アウト、2塁」というようにシチュエーションの声があり、その場面、打球に応じた守備を行うものである。バッターボックスに立つのは的山コーチで、投手が投げた後にノックバットで守備位置に打球を飛ばし、内野手がシチュエーションに応じた送球を行う。バント処理の練習もある。千本ノ...第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~タマスタ筑後の施設見学ツアー
第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~ホークス筑後キャンプでグラウンドに立つ
今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは筑後シリーズ、まずはホークスのファームキャンプが行われているタマスタ筑後に到着。九州新幹線、鹿児島線の筑後船小屋駅からすぐのところである。到着したのは8時45分、今回は午前中をキャンプ見学に充て、午後から筑後の札所をめぐり、久留米から新幹線に乗るつもりである。それにしてもこの早い時間に到着したのは、特別チケットを事前購入していたためである。この筑後キャンプ、メインスタジアムのネット裏エリアや、サブグラウンド、室内練習場、ブルペンなど基本的には無料で見学できる。またこれ以外の有料プランとして、メインスタジアムのフィールドシートから見学できるものや、スタジアム見学ツアーがある。また、日によっては選手とも触れ合えるイベントチケットもある。その中で私が購入したのが、「あなたもカ...第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~ホークス筑後キャンプでグラウンドに立つ
第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今回ホークス筑後キャンプと絡めます・・
このところ、拙ブログの記事は関西と九州を行ったり来たりしている。九州八十八ヶ所百八霊場をめぐる細切れの旅も第22回である。前回で熊本県シリーズを終え、再び福岡県に戻り、筑後シリーズである。その筑後の札所を見るとちょうど鹿児島線、九州新幹線沿いに並んでおり、第59番・光明寺(筑後船小屋)、第10番・不動寺(西牟田)、第94番・大日寺(久留米・・からちょっと離れている)と続いている。この中で注目するのは第59番・光明寺。寺の歴史については後ほど触れるとして、アクセスは筑後船小屋駅から徒歩5分とかからないところ。九州八十八ヶ所百八霊場にあって、鉄道の駅から徒歩圏内にある札所はいくつもあるが、今回注目するのはその最寄り駅である。筑後船小屋は九州新幹線の駅だが、その駅前にはホークスのファーム拠点のタマホームスタジア...第22回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今回ホークス筑後キャンプと絡めます・・
京都12番「仁和寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・127(京の冬の旅特別公開)
神護寺のある高雄からJRバスに乗り、仁和寺の門前に到着。先ほど神護寺でにわか雨に遭ったのが噓のようにまた冬晴れの空である。仁和寺は真言宗御室派の総本山であり、世界遺産にも登録されている寺院である。今回の札所めぐりでは天龍寺に次いで2ヶ所目の世界遺産となる。仁和寺じたいはこれまで何度か参詣している。二王門をくぐると柵が設けられ、拝観受付を通る形になる。確か仁和寺は宇多天皇の御所庭園や霊宝館は有料だがそれ以外は無料で入れるはず。仁和寺じたいが有料拝観になったのかな・・と思ったが、ちょうどこの時「京の冬の旅」(1月10日~3月18日)の期間で、経蔵・五重塔の特別公開が行われており、御所庭園の拝観と合わせてここで受け付けているとある。御所庭園は以前にも拝観したこともあり、今回はいいかなと思う。その代わり、経蔵・五...京都12番「仁和寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・127(京の冬の旅特別公開)
京都10番「神護寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・126(にわか雨やら何やらありました・・)
神仏霊場巡拝の道めぐりは、嵐山から嵐電に乗車し、帷子ノ辻に到着。ここで北野白梅町行きに乗り換える。今回残す札所は、神護寺、そして仁和寺である。まだ時間も早く、先の見通しも立った。御室仁和寺の一つ手前の宇多野で下車。これから神護寺の最寄りである高雄に向かうため、その系統の京都市バス、JRバスの停留所がある福王子に向かう。福王子神社に面する福王子交差点だが、実質六差路という複雑な交差点のためか、信号で警察官らしき人が見守っている。「バスの駅」福王子から京都市バスに乗車。「バスの駅」とは妙だが、高雄方面の停留所は竹垣で囲われ、木のベンチが置かれている。この先、国道162号線の周山街道を走り、少しずつ高度を上げる。速度が遅くなると乗降はないが近くのバス停に停まり、後続車を先に行かせる。御経坂峠を過ぎ、高雄に到着。...京都10番「神護寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・126(にわか雨やら何やらありました・・)
京都9番「大覚寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・125(南北朝の歴史を思いつつ広大な大沢池を一周)
嵐山の天龍寺を拝観後、大覚寺に向かう。朝方、JR花園駅前から乗車した京都市バスは嵐山を経由して終点・大覚寺に向かうのだが、ちょうど出発したところのようだ。普通ならここで嵐山の風情を楽しみ、後続のバスに乗るところだが、この日の私はさっさとここを離れたい気持ちだった。大覚寺まで徒歩で25~30分ほどとあり、バスの待ち時間をかけて歩いても着くのはほぼ同じくらいのようだ。参道には「旧嵯峨御所大覚寺門跡」とある。先ほどの天龍寺と同様、元々この地は嵯峨天皇の離宮があったところである。弘法大師空海が離宮の中で五大明王を祀って祈祷を行ったとされるが、嵯峨天皇の崩御後に発生した政変で皇太子を廃された恒貞親王が出家して仏門に入り、大覚寺の開山とされた。大覚寺ときいて連想するのが「大覚寺統」という言葉。鎌倉時代末期から南北朝時...京都9番「大覚寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・125(南北朝の歴史を思いつつ広大な大沢池を一周)
京都8番「天龍寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・124(いよいよ嵐山、ともかくインバウンドは避けろ・・・)
神仏霊場の道めぐり、1月の洛西シリーズは後半の2日目。前日宿泊した妙心寺の花園会館をチェックアウトして、JR花園駅からスタートする。この日は天龍寺、大覚寺、神護寺、そして目的地の仁和寺と回り、仁和寺から歩いて花園駅に戻る循環ルートをとる。花園駅にはコインロッカーがあり、宿泊用の荷物をここに預けることができる。まず向かうのは京都8番・天龍寺。これから混雑必至の嵐山にとうとう行くことになる。インバウンドの象徴であるスポットなど正直行きたくないのだが、行かざるを得ない。札所まで山道を延々と歩かなければならないのとは別の意味での難所である。1月はシーズンオフということで、新緑や紅葉の時季と比べればまだましなのだろうが、それでも前日午後にバスで通過した時は嵐山近辺は多くのインバウンドであふれていた。インバウンドの混...京都8番「天龍寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・124(いよいよ嵐山、ともかくインバウンドは避けろ・・・)
神仏霊場巡拝の道めぐり、洛西シリーズは初日が終了。神仏霊場の札所ではないが臨済宗の大本山・妙心寺が経営する花園会館に宿泊。テレビで大相撲初場所の熱戦を観た後、初めてとなる花園での一献である。妙心寺からJR花園駅方面に向かう。今回グルメサイトで予約したのが「竹とり」という店。築100年以上の京町家の建物を利用しているというので決めた。寺のホテルに京町家での一献。京都らしさ?を「お上りさん」として楽しもう。店じたいは最近の開業のようで、1階はカウンターとテーブル、2階は座敷。ここでいただくのは「七谷地鶏」。亀岡の七谷川のほとりで完全放し飼いで育てられた地鶏で、餌もフランスの基準に沿って抗生物質、化学調味料を一切使用していないという。「幻の地鶏」という評価もあるそうだ。「竹とり」はその養鶏業者の直営店である。メ...神仏霊場巡拝の道めぐり~京町家にて七谷地鶏を味わう
洛西をめぐる今回の神仏霊場巡拝の道めぐり。前編では大原野神社、松尾大社、車折神社と神社が続き、妙心寺の南側の門前に到着。妙心寺は臨済宗妙心寺派の大本山。天龍寺と違って神仏霊場めぐりの札所ではないが、広大な境内を有しており、洛西にあって存在感は大きい。ここを訪ねるのは初めてである。臨済宗は私にとってはあまり馴染みのない宗派なのだが、全国にある臨済宗寺院約5600ヶ所のうち、3分の2以上の3400ヶ所が妙心寺派ということで最大勢力を占めている。この地には元々、鎌倉時代~南北朝時代の花園上皇の御所があり、後に落飾して法皇になるにあたり、禅寺に改められた。妙心寺の開基は花園法皇、開山として招かれたのは関山慧玄である。後に室町3代将軍・足利義満の怒りを買って寺領を没収されたり、応仁の乱で伽藍が焼失したりという歴史が...神仏霊場巡拝の道めぐり~一泊は臨済宗大本山・妙心寺前
京都11番「車折神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・123(芸能人も集うパワースポット)
神仏霊場巡拝の道めぐりの洛西シリーズ。松尾大社からはいったん嵐山を素通りして、車折神社に到着。神社の北は嵐電、そして南はバス停という立地である。車折神社といえば境内に並ぶ朱色の玉垣、そしてそこに記されるのは数多くの芸能人の名前である。その数は4000枚以上あるそうで、駐車場の周りにも及んでいる。その中で有名な人や、自分が推している人を見つけるのも神社での楽しみとなっている。それにしても、「芸能人」の定義って何だろう。「芸能を職業としている人の総称」とされるが、「芸能」の定義もこれまた広い。演劇、音楽、映画、演芸、舞踊・・いろいろ連想するが、それを「職業としている」となるとどうだろうか。もちろんそれで食べている、あるいは巨額の富を得ている人もたくさんいるが、全体で見るとごく一握りというのが実態だろう。生活の...京都11番「車折神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・123(芸能人も集うパワースポット)
京都7番「松尾大社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・122(言わずと知れた酒の神様)
初日の早朝に広島を出発したのだが、今回私が目的地とした洛西エリアの7ヶ所のうち、最初の大原野神社を訪ねた時点で午前中は終了。まあ、東向日駅前の餃子の王将で昼食に時間をかけたのもあったのだが・・。結構腹が膨れた後、阪急京都線で桂に移動。嵐山線に乗り換える。使用されているのはかつて京都線の特急で活躍していた6300系である。現在は4両編成で内装も改造され、往年のエースが余生を楽しむかのようにのんびり走るが、嵐山という京都有数の観光地へのアクセスで活躍している。松尾大社で下車。駅名にもなるくらいだから、今回2ヶ所目となる松尾大社へはすぐである。なお、駅名は「まつおたいしゃ」だが、神社として正しくは「まつのおたいしゃ」と呼ぶとのこと。「の」の使い方、難しいですな。松尾大社の祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)、中...京都7番「松尾大社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・122(言わずと知れた酒の神様)
京都6番「大原野神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・121(洛西、大原野へ)
今回の神仏霊場巡拝の道めぐりは洛西にある7つの札所を2日間でめぐるルート。まず下車したのは阪急京都線の洛西口駅。開業は2003年と阪急の中でも新しく、周辺の開発もまだまだ進められている一帯である。ちょうど京都市と向日市の境界に位置している。これから向かう大原野神社だが、以前に西国四十九薬師めぐりの際に一度訪ねたことがある。薬師霊場の正法寺、勝持寺を訪ねた際、近くにある大原野神社にも立ち寄った。その時は阪急の東向日から阪急バスで善峯寺まで上り、その帰途に灰方で下車し、徒歩でこれら寺社をめぐり、南春日町から阪急バスで東向日に戻った。その南春日町へはJRの桂駅から洛西口駅を経由する便があり、今回はこれに乗ることにする。洛西口から乗ったのは私を含めて3人だけだったが、団地や住宅地が広がる一帯に入り、洛西バスターミ...京都6番「大原野神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・121(洛西、大原野へ)
今回は神仏霊場巡拝の道めぐりである。訪ねたのは1月25日~26日、前回の札所めぐりのあみだくじで出たのは京都12番・仁和寺である。仁和寺にはこれまでも他の札所めぐりや、四国八十八所巡拝前の「京都三弘法めぐり」などで何度か訪ねたことがある。世界文化遺産「古都京都の文化財」を構成するスポットの一つでもある。さて、私の神仏霊場巡拝の道めぐりもだいぶ進む中、あれだけあった京都市内の札所もかなり消化されている。ただ嵯峨、嵐山、洛西の一帯はまだ訪れていない。この中には京都の中でも国内外の観光客で大人気の嵐山が含まれており、できれば新緑や紅葉の時季は避けたいところだが、冬、そして正月明けならそこまでの混雑はないかな。今回、1泊2日の行程として、これらの地区で未訪の7ヶ所を回ることにしよう。さすがにここまで京都への交通、...神仏霊場巡拝の道めぐり~今回は洛西シリーズ
これまで長々と書いてきた九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの熊本シリーズもようやく最後。結局、札所以外の記事のほうが多かった。三井三池炭鉱の三川坑跡を訪れた後、レンタカーを返却するには少し時間があるので三池港方面に行ってみる。その道沿いにあるのが、三池港展望所である。遠くに雲仙普賢岳を見ることもできる。三池炭鉱で採掘された石炭は有明海に面する三池港から各地へと運ばれ、日本の近代化、あるいは戦後の復興に役立てられた。この有明海は遠浅で、干潮時には干潟が現れるくらいのところ。三池の石炭は当初は小型船で島原半島の口之津まで運ばれ、大型船に積み替えられていた。当然のことながら時間とコストがかかるため、大牟田に直接大型船に石炭を積むことができる港を造る構想が持ち上がる。その実現に貢献したのが工学者で後に三井財閥の総帥とな...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~夕日とともに
第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~三池炭鉱の産業遺産群・三川坑
三池炭鉱の産業遺産群をダイジェスト的にめぐる一時。宮原坑を訪ねた後、レンタカーで市街地を抜け、三池港方面に向かう。このエリアには大牟田市石炭産業科学館があるが、以前にも行ったので時間的に割愛して、初めて向かったのが三川坑である。先に訪ねた万田坑や宮原坑は明治、大正からの歴史があるが、三川坑が開かれたのは戦時下の1940年。戦後は三池炭鉱の最主力坑として、戦後復興を支えるために多くの石炭を産出することになる。戦後、昭和天皇の全国巡幸の際には天皇自ら坑内に入り、採炭の模擬体験も行ったという。三池炭鉱は1997年に閉山したが、最後まで稼働していたのがここ三川坑であった。なお、世界文化遺産に三池炭鉱の産業遺産群も含まれているが、その対象はあくまで明治の近代化に関連するスポットということで、同じ大牟田にあっても昭和...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~三池炭鉱の産業遺産群・三川坑
第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~三池炭鉱の産業遺産群・宮原坑
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの後、三池炭鉱の産業遺産群をそのままレンタカーでめぐっている。荒尾市の万田坑を訪ね、そのまま境界線が入り組む中、大牟田市に入って宮原(みやのはら)坑に到着。かつての炭鉱電車の跡地も残るところである。宮原坑は、三井三池が官営の炭鉱を払い下げられてから最初に開発した坑口で、当初は従来の竪坑からの排水用として開発されたが、明治から大正にかけて、三池炭鉱の中でも万田坑をしのぐ最大の出炭量を占めるまでになった。しかし昭和の不況下、炭鉱の整理統合が行われる中で1931年に閉坑となった。宮原坑は近くの三池集治監に収容されていた囚人たちが坑内の主な労働力となっていたが、国から囚人の坑内労働の禁止令が通達されたことも閉坑のきっかけになったという。現在は第二竪坑の櫓や巻き揚げ機室が閉坑当時の姿で残...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~三池炭鉱の産業遺産群・宮原坑
第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~三池炭鉱の産業遺産群・万田坑
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは、第57番・誕生寺の奥之院も訪れることができ、レンタカーの機動力を活かす1日となった。再び荒尾市に戻り、三池炭鉱の産業遺産の一つである万田坑跡に向かう。以前、この辺りの札所を訪ねた時にも三池炭鉱の産業遺産である万田坑、宮原坑跡を訪ねたが、こうした産業遺産というのもなかなか面白いものである。今回、道順でまず荒尾市側の万田坑から訪ねる。まずは万田坑ステーションにて予習である。万田坑や炭鉱電車の模型が展示されている。かつての規模が計り知れる。また三池の炭鉱電車は専用鉄道といいつつも従業員輸送の役割も担っており、客車列車も走っていた(従業員以以外の地元の人たちも利用していただろう)。炭鉱電車についてはやはり注目する方が多いようで、ネットで検索するとサイト、ブログ記事がいくらでも出てく...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~三池炭鉱の産業遺産群・万田坑
第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第57番の続編「誕生寺奥之院」(本院よりも立派だった・・)
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは熊本県の札所をコンプリートして、荒尾、大牟田にある三池炭鉱の産業遺産を見物するところだが、その前に時間もできたことから、前回訪ねることがなかった第57番・蓮華院誕生寺の奥之院に行ってみることにする。札所めぐりとしては本院を訪ねたからクリアしているのだが、やはり気にはなっていた。ここはレンタカー移動の利点である。カーナビ、そして道路の案内板に従って走り、両側に灯籠が並ぶ坂道に差し掛かる。途中には広い敷地と玉名から有明、雲仙、天草を見渡せるという庭園墓地の蓮華院御廟がある。坂を上り切り、誕生寺奥之院に到着。それなりの数のクルマが停まっているし、食堂・売店もある。玉名の街中にある本院は巨大な南大門や五重塔、多宝塔があったが、むしろこちら奥之院のほうが本院であるかのようである。訪れる...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第57番の続編「誕生寺奥之院」(本院よりも立派だった・・)
第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第101番「成田山大勝寺」(グリーンランドで厄除け祈願)
先に訪ねた荒尾の第58番・金剛寺に続いて、第101番・成田山大勝寺を訪ねる。県道に入り、鹿児島線の線路を渡って東に進む。しばらく走ると左手にショッピングモール、その向こうに観覧車やアトラクションが見える。グリーンランドである。グリーンランド・・もちろん、現在アメリカが買収を狙っている北極海のあの島ではなく、九州最大級の遊園地である。かつては、三池炭鉱を保有していた三井鉱山が経営していたことから「三井グリーンランド」という名前だったが、現在は西部ガスグループが筆頭株主であるリゾート会社が運営している。そのグリーンランドの敷地の北に成田山の看板が出迎える。グリーンランドへは大牟田からバスが出ているので、公共交通機関でのアクセスも可能な札所である。成田山大勝寺は、その名が示すように千葉の成田山新勝寺が本山で、そ...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第101番「成田山大勝寺」(グリーンランドで厄除け祈願)
第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第58番「金剛寺」(四国と西国のお砂踏み)
九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、いよいよ熊本県シリーズの最終日である。第58番・金剛寺へは荒尾駅から徒歩圏内だが、いったん福岡県に入り、大牟田で下車する。今回、大牟田でレンタカーを利用して札所めぐりのほか、世界文化遺産の一つでもあるかつての三池炭鉱の産業遺産を回ることにする。いったんJRの駅舎を出た後、跨線橋を渡って西鉄の駅舎に出る。駅前にはかつて西鉄大牟田市内線の路面電車として走っていた車両が保存されている。国道389号線沿いにあるトヨタレンタカーに向かう。これで夕方までの行動半径が大きく広がる。炭鉱関連のスポットは後で回るとして、まずは金剛寺に向かう。国道389号線を南下し、県境を跨いで荒尾市に入る。大牟田市と荒尾市は県は違うが炭鉱の発展とともに栄えた歴史があり、生活圏としては一つといってよいところであ...第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第58番「金剛寺」(四国と西国のお砂踏み)
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拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。このたび、gooブログのサービス終了にともない、はてなブログへの移行を行いました。1日の閲覧数はどこぞのローカル線の利用者数と同じようなもので、記事もほとんど自己完結のようなものですが、ぼちぼちやっておりました。新ブログはこちらです。https://matsunaru2323.hatenablog.com/はてなブログへの移転完了しました
7月6日、生國魂神社から谷町筋を南下する。神仏霊場巡拝の道めぐりも終盤の中、ここに来て「日本仏法最初」の四天王寺が登場する。聖徳太子ゆかりの和宗という宗派であるが、あらゆる宗派の垣根を超えたような存在である。四天王寺のメインの入口は西側だが、まず出迎えるのは石鳥居。ここで記念撮影する人も多い。寺といいながらこうした石鳥居が立つことこそ神仏習合の表れといえる。扁額には「釈迦如来転法輪処当極楽土東門中心」とある。古来インドでは、鳥居とは聖地の結界を示すものであり、仏教寺院に鳥居があることじたい不思議ではないという。それが神社専用となったのは、やはり明治の神仏分離によるものか。西大門をくぐる。西大門は極楽門とも呼ばれ、極楽浄土への入口(東門)として信仰されている。春分の日と秋分の日はここから鳥居越しに真西に沈む...大阪2番「四天王寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・142(日本仏法最初の懐深い寺院)
近畿2府4県プラス三重県に広がる神仏霊場巡拝の道めぐり。前回、鞍馬・貴船を訪ねたところで140ヶ所となり、満願まで残り14ヶ所、最後の1割ほどとなった。前回の貴船神社の水くじ・・ではなく、スマホアプリのあみだくじで出た行き先が大阪2番・四天王寺。大阪にあって日本仏教最初の本格寺院である四天王寺がここでようやく登場する。近畿2府4県のうち、札所が多い京都、奈良を先にコンプリートする中、ここまでもっとも多く残っているのが大阪である。その中に四天王寺も残っている。7月6日、先に観戦記も書いたが、この日は京セラドーム大阪にてバファローズ対マリーンズ戦を、高松在住のマリーンズファンとともに観戦する予定にしていた。今回は広島から日帰りとして、午前中に大阪に移動、合流までの限られた時間を札所めぐりに充てることにする。と...大阪7番「生國魂神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・141(真夏の「いくたまさん」へ)
長々と書いてきた九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの長崎市編。結局1泊2日で訪ねた札所は1ヶ所だけということで、効率という点ではどうかと思うが、平和公園、軍艦島、中国関連・・のいくつかのスポットを訪ねることができてよかった(今回、オランダ関連のスポットはほぼなかったが・・)。これで今回の長崎市編を終え、往路を高速バス「九州号」に変更したために乗らなかった西九州新幹線に乗るつもりでいた。ただ、前日28日に長崎駅に着いた時、在来線の改札口前に「6月30日から以下の列車の乗車口が変更となります」との案内板を見た。「乗車口の変更」とは車両じたいが変更になるということだが、ここで思い出したのが、今回長崎に来る前に見た「長崎線のキハ47がYC1に置き換わる」という記事。長崎線のキハ47というのは、2022年の西九州新幹線開...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~長崎線から引退のキハ47に乗る
軍艦島への上陸ツアーから戻り、時刻は13時前である。すぐ近くには長崎のちゃんぽん、皿うどん発祥の店である四海樓があるが、この時間はレストランも満席。まあ、食事は後でいいだろう。その一方、すぐ横を通ったにもかかわらず行けばよかったと後から気づいたのが、軍艦島デジタルミュージアム。まあ、先ほど周遊、上陸して現在の姿を間近に目にしたし、ガイドの話もいろいろ訊けたので満足感があったのだろう。向かったのは長崎孔子廟中国歴代博物館。ここも久しぶりに訪ねる。明治時代、日清戦争の直前のことではあったが、当時の清国政府と日本の華僑が協力して建立したのがこちらの孔子廟である。孔子廟の総本山といえば山東省の曲阜にあるが、長崎の孔子廟は日本で唯一の本格的な中国様式の建物である。孔子の高弟72賢人像が両脇に並び、正面の大成殿へ。内...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~長崎孔子廟へ
6月29日、天候、海の条件もよく無事に軍艦島に上陸。上陸は2度目だが、前回が冬、元日だったのに対し今回は真夏。コンクリートの島ということで照り返しがきつく、日陰になるようなところもない。上陸前から熱中症予防、水分補給がしきりに呼びかけられる。麦わら帽子の貸し出しもある。軍艦島は立ち入ることができるエリアが限られており、見学広場は3ヶ所。他のツアーとの兼ね合いもあってか、まずは第2見学広場に向かう。ここでガイドが昔の写真なども使いながら軍艦島について解説。第2見学広場には、主力坑であった第二竪坑への桟橋跡が残る。島の底に広がる坑内は温度36℃、湿度90%、鉱員は危険と隣り合わせの中、8時間、3交代で働く。作業を終え、この階段に戻ったところで安堵感をにじませる鉱員の表情の写真が印象的である。無事に生還したとい...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~軍艦島に上陸、時の流れを感じる
6月29日、快晴。それにしても朝から暑い・・。長崎駅前の「ウイング・ポート長崎」をチェックアウトして、長崎駅のコインロッカーに荷物を預けて、海岸べりを歩きつつ本日の軍艦島ツアー乗り場に向かう。軍艦島。この名前に初めて触れたのが30年以上前、大学生の時である。当時の旅といえばJRの乗りつぶしが主な目的だったが、この時初めて訪ねた長崎では平和公園など市内の観光スポットを回るつもりでいた。ただ、その時泊まったユースホステル(高校生~大学生~社会人当初では何ヶ所か泊まったものである)で、オーナーや相客から「軍艦島に渡ってみない?」と誘われた。当時は上陸禁止だったが、地元の釣り船をチャーターして上陸する・・ということも行われていたようである。ただ、人数の条件があったのかな、そこで私が誘われたようだ。初めての長崎で市...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~軍艦島を目指してのクルーズ
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは第65番・延命寺の参詣を終えて長崎市街に到達している。もっとも長崎県でも先に参詣した札所もあり、九州一周のコマとしては早岐まで進んでいる形である。諫早~長崎間は鉄道と同様、飛び出し区間のような形になったが、やはり長崎は何度訪ねても面白いところである(結局、翌日も含めて訪ねることができたスポットはごくごく限られたもので・・)。長崎駅前の「ウイング・ポート長崎」に早い時間にチェックインし、シャワーで汗を流してちょうどNHK地上波でやっていたバファローズ対イーグルスの中継を観戦。この日(6月28日)バファローズは快勝し、交流戦後もチームの調子が良い感じであることに喜んだ。さて、まだ日も高いがここで一献である。グルメサイトにて、「長崎居酒屋和-KAZU-」を予約した。長崎駅近くという...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~長崎で一献、そして翌日は軍艦島へ・・
6月末の九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、長崎市街の寺町通りにある第65番・延命寺を訪ね、今回の札所の当初の目的地はこれでクリアとなった。ここからだが、宿泊地である長崎駅前に戻るだけである。長崎というところは実に見どころの多い街で、わずかな時間で訪ねることができるスポットも限られるのだが、先ほど訪ねた延命寺の隣に位置する興福寺に向かう。興福寺という名を目にすると、関西出身の私とすれば奈良の興福寺、藤原氏の氏寺を連想する。実際、単に「興福寺」で検索すると、ヒットするのは奈良の興福寺ばかりである。ここに「長崎」というキーワードを加えて、ようやくこちらの興福寺にたどり着く。こちらの興福寺は江戸時代初期、やはり明の混乱の中、長崎に渡っていた真円により開かれた。こちらも現在の福建省、浙江省、江蘇省あたりから日本に渡った...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~中華の寺をめぐり、長崎駅へ
長崎の平和公園、原爆資料館の見学後、路面電車で市中心部に向かう。さて、これから肝心の目的である札所めぐりである。この日、そして翌日と路面電車に何回か乗ったがいずれも地元客、観光客で混雑していた。全線均一150円というのもあるのかな。原爆資料館から路面電車で終点の崇福寺まで乗りとおす。これから目指す九州八十八ヶ所百八霊場第65番・延命寺の最寄りの停留所は別系統のめがね橋、あるいは市役所だが、崇福寺まで乗りとおしたのは乗り換えが面倒だったのと、崇福寺からでもそう遠くなく、崇福寺通りから寺町通りをたどるのもよいかなと思ったためである。電停の脇を抜けるとまず見えるのが八坂神社(祇園社)の鳥居。石段の上には神社の拝殿、さらに九州西国霊場で訪ねた清水寺がある。清水寺の境内から周囲を見渡すこともできるが、暑さのため石段...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第65番「延命寺」(和の寺、中華の寺)
7月4日~6日のバファローズ対マリーンズ戦は、4日、5日が神戸での「がんばろうKOBE30th」ということでブルーウェーブユニフォームでの復刻試合、そして6日は七夕前ということで「オリ姫デー」として大阪での試合だった。この6日の試合、私と同じ勤務先企業に属する高松のマリーンズファンのⅠ氏とともに観戦した。3週間前の大阪でのジャイアンツとの交流戦でも同じパ・リーグファンとして一緒に観戦したが、今回はバファローズ対マリーンズの「直接観戦対決」である。このⅠ氏との「直接対決」は近鉄時代から続くイベントで、途中ブランクがあったがこのところ再開している。今回陣取ったのは3塁側ベンチ上にあたるS指定席。チケット流通センター(公式リセールでもある)にてどなたかのアドバンス席を入手したもの。ちょうどこの辺りだと、バファロ...観戦記・バファローズ対マリーンズ@京セラオリ姫デー(長年の「現地観戦」直接対決で勝利)
長崎の平和公園に来たのはいつ以来だろうか。長崎じたいは何度も来ているがそのたびに主な目的が異なっており、今回は九州八十八ヶ所百八霊場めぐりと被爆80年のタイミングが合った形である。爆心地から階段を上がり、長崎原爆資料館の入口に着く。玄関横には、2024年のノーベル平和賞を受賞した日本被団協を称える看板がある。ノーベル賞の中でも平和賞はその時の社会情勢に関連することが多いのだが、被爆80年を前にしてというのもあったのかな。デルタ地帯にある広島の平和記念資料館とは異なり、坂の町の高低差を活かした構造で、まず1階かららせん通路を通って地下2階からの見学である。まず出迎えるのは「長崎を最後の被爆地に」という、日本語のほか10か国語で記されたメッセージ。どうしても被爆というと個人的には「最初」の広島のイメージが強く...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~改めて核のない世界を願う
今年2025年は戦後80年の節目である。日本は満州事変~日中戦争~太平洋戦争と戦を続けたわけだが、その最後となる1945年は東京をはじめ各地での大空襲、熾烈な沖縄戦、そして広島・長崎への原子爆弾・・と日本全国に戦争による惨禍が広がった年である。私の住んでいる広島も今年は被爆から80年ということで、ニュース番組でも被爆者に関すること、また核兵器廃絶を訴える声の報道も例年より大きいと感じる。しかし80年という歳月は長いようで短く、また短いようで長い。被爆して生存した方も寿命で亡くなったり高齢化が進む中で、その方の生の声で被爆体験に接する機会も今や極めて少なくなっている。改めて語り部として活動する方々や、メディアに残されたものでかろうじて受け継がれているのが現状である。ただ、広島・長崎以降80年もの間、戦争は常...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~80年を迎える被爆地へ
今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは長崎へ。札所は1ヶ所で、相変わらずそれ以外の要素が多いのが私の札所めぐりだが、今回は博多から武雄温泉乗り換えで西九州新幹線に乗ると思いきや、所要時間は遜色なく、運賃はJR九州のネット限定きっぷよりも安い高速バス「九州号」を選択した。目的地への交通手段もいろいろ変化を出すこともあり、さすがに翌日の復路は長崎からの西九州新幹線を予約した・・(これが当日になって覆ることになるのだが、それはまた後の話)。博多駅から博多バスターミナルに移動する。1階は市内、近郊を結ぶ路線バス、そして3階の高速バス乗り場からは九州各地、そして中国地方以東に向かう高速バスが発着し、博多駅にも負けていない交通の要衝である。乗り鉄ということもあってこれまでの札所めぐりでここから高速バスに乗ることはなかっ...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「九州号」で長崎への移動を楽しむ
九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、今回の目的地は長崎の市街地にある第65番・延命寺である。九州一周という意味では、そのコマは諫早から大村湾沿いの彼杵、そして早岐まで進んでいる。そのため、諫早~長崎間は行き止まり区間を往復する形となる(まあ、地図を見れば大村湾の西側、西海市エリアをレンタカーやバスでたどれば循環ルートとなるのだが)。延命寺があるのは新地中華街や眼鏡橋などがある中心部から少し東の寺町地区で、広島から単純に往復するだけなら日帰りでも行けそうなところである。ただ、そこはせっかくの長崎である。他のスポットも訪ねたいということで、週末の6月28日~29日の1泊2日のプランを組む。いくつかのキーワードが浮かぶ。2022年の開業日に乗って以来ご無沙汰の西九州新幹線でのアクセス、そして今年広島と同じく被爆80年...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今回は長崎へ「九州号」に乗る
神仏霊場巡拝の道めぐり、京都最後となる鞍馬・貴船を訪ねて最難関のコンプリートとした後、貴船口から叡山電車に乗る。このまま出町柳に向かってもいいが、どこかで途中下車しよう。ということで下車したのは一乗寺。一乗寺といえばそもそも剣豪・宮本武蔵が吉岡一門と壮絶な決闘を繰り広げた伝説で知られるが、「ラーメン街道」として人気である。近隣に大学が多いことから安くて美味しいラーメンが好まれたことから多くの店が並ぶようになり(もっとも、現在はラーメンは必ずしも「安い」食事ではなくなっているが・・)、現在は各地に支店を持つ店もある。一乗寺で下車したのは、先ほどあゆ茶漬やゆばの刺身で一献したにも関わらず、ラーメンを食べようという健康にとって必ずしもよくない行動に出たわけで・・。一乗寺駅近くの店に入ったが、一献の後にもかかわら...神仏霊場巡拝の道めぐり~一乗寺から清水五条へ・・
6月14日、神仏霊場巡拝の道めぐりは京都府の最終シリーズで鞍馬・貴船を訪ねている。前回のあみだくじで出た目的地は鞍馬寺だったが、そのまま奥の院、魔王殿を経由する山越えでそのまま貴船神社に向かった。貴船川のせせらぎ、青もみじ、そして川床・・。この日は雨のため京都の市街地でもそこまで気温は上がらなかったが、さすが京の避暑地、清涼さを感じる。ここまで来れば川床料理をいただきたいところだが、予約必須のようだし、お値段もそれなりにするし・・。貴船神社に参拝である。主祭神はタカオカミノカミという水を司る神で、創建の年代は不明だが白鳳時代には社殿建て替えの記録がある。平安時代に上賀茂神社の摂社となり、それ以後長らくその関係だったが、明治になって貴船神社として独立したとある。黒馬、白馬の像がある。古くから、干ばつの時には...京都24番「貴船神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・140(これで京都府をコンプリート)
6月14日、雨が降る中、叡山電車の鞍馬に到着。ここから鞍馬~貴船と訪ねるのだが、時季のせいか天候のせいか、訪れる人もまばらである。鞍馬寺の山門で入山料を納める。本来ならここから参道まで九十九折の坂道を歩くところである。かつて清少納言が「近くて遠きもの」として「枕草子」で紹介し、牛若丸が修行し、また由岐神社などの見どころもあり、鞍馬寺も参道を歩くことを薦めている。私も以前来た時は参道を15~20分ほど歩いたことがある。・・ただ今回、逆の意味で迷わずケーブルカー乗り場に直行した。この鞍馬山ケーブル、正式には「鞍馬寺鞍馬山鋼索鉄道」といい、鉄道事業法による許可を受けた鉄道としては日本一短い路線(0.2キロ)であり、唯一宗教法人が運行する路線である。まあ、雨を理由として初乗りのケーブルカーに乗ってみよう。乗車を待...京都23番「鞍馬寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・139(雨の鞍馬山)
特別札所の伊勢神宮(外宮・内宮)を含めて154ヶ所をたどる神仏霊場巡拝の道めぐり。ここまで138ヶ所をめぐり、残りもわずかとなってきた。前回訪ねた大阪24番・勝尾寺でのあみだくじで出たのは京都23番・鞍馬寺。そして鞍馬寺に行くなら京都24番・貴船神社もセットで訪ねるわけで、これで京都市内を中心に神仏霊場めぐり全体の約3分の1を占める京都府の札所がコンプリートとなる。神仏霊場めぐりを始めた時、京都にあれだけある札所を果たして回れるのかと思ったが、時間はかかったがいろいろな旅の組み合わせを重ねて、残すは鞍馬・貴船というこれも人気の観光スポットとなった。さて、いつ行こうか考えたが、結局翌15日に京セラドーム大阪での交流戦・バファローズ対ジャイアンツの観戦が決まり、それなら前日に宿泊を絡めて洛北まで足を延ばすこと...神仏霊場巡拝の道めぐり~京都府コンプリートに向けて叡山電車に乗車
6月15日、「バファローズ高校」対ジャイアンツの第3戦は、大阪桐蔭高校の吹奏楽部がスタンドで応援歌を演奏するイベント。試合前にはグラウンドで演奏を披露した後、大阪桐蔭野球部出身で、現在希少がんとの闘病中である福森大翔さんが同学年の森友哉を相手に始球式。そしてこの試合のスポンサーである不動産ベンチャー企業「センス・トラスト」の社長・今中康仁さんが野球経験者らしい快速球の始球式・・と、大阪桐蔭づくしである。さて試合開始。バファローズの先発は曽谷。まずはジャイアンツの先頭、今季レギュラーに定着の泉口がセンター前へのポテンヒット。続くオコエだが、いとも簡単に打ち上げて一死。「こういうところが、今一つ定着できんのでしょうなあ」というのは、この試合ご一緒の高松在住のマリーンズファン・Ⅰ氏(一時、仙台に勤務していたこと...観戦記・「バファローズ高校」対ジャイアンツ@京セラドーム大阪(森友哉、涙のお立ち台)
7月中旬の3連休、いろいろな所用があったのだが15日の海の日は体が空くことに。さてどうしようか・・。このところ、日帰りで中国・四国への「乗り鉄」も楽しんでいるが、山口県が少しご無沙汰である。そこで思いついたのが、「SLやまぐち号」の乗車である。「SLやまぐち号」といいつつも、2022年に肝心の蒸気機関車C57、D51に故障が相次ぎ、それ以降はディーゼル機関車DD51が牽引する「DLやまぐち号」として運転された。まあ、機関車が牽引する客車列車に乗ることじたいが今や貴重な体験で、それはそれで人気を博していた。その「SLやまぐち号」、今年5月の連休からD51の牽引で復活したという。ここは一つ行ってみようか・・。ただ、九州北部から山口県、さらには中国山地にかけては大雨の影響で運転見合わせ、あるいは終日計画運休の路...D51使用の「SLやまぐち号」に乗りに行く
7月7日、早朝、広島から呉に移動して松山への「シーパセオ」に乗船し、JR松山駅前で温泉、そして生ビールをあおり、予讃線~瀬戸大橋線と乗り継いだ。広島から岡山に向かうのに、わざわざ瀬戸内海を渡って四国の鉄道も楽しむという、なんとも欲張りな一日である。瀬戸大橋を渡る。広島から松山にかけての区間とはまた違った島々の景色である。児島に到着。ここからは時間つぶしを兼ねて鈍行に乗り換えてもよかったが(次の岡山行きは新型227系だった)、そのまま特急で乗り通す。松山から3時間弱の鉄道旅で岡山に到着。さて、向かいの津山線ホームにはキハ47の旧国鉄急行色「ノスタルジー号」編成が停まっている。16時27分発の津山行きに充てられる。実をいうと、今回乗り鉄で岡山に行くに当たり、広島から山陽線で倉敷、以後、伯備線~姫新線~津山線を...髙島屋岡山でビアガーデンのはずが・・・結局はミシュラン居酒屋へ
松山駅前の「喜助の湯」に浸かった後、松山13時26分発「しおかぜ20号」に乗る。この列車の岡山着は16時11分。駅前のビアガーデンの開店前だが、駅前で少しゆっくりして、それから繰り込めば・・というつもりだった。「しおかぜ20号」にも十分な空席がある。改札口の向こうのホームに赤と黄色の車体が見える。観光列車「伊予灘ものがたり」である。JR四国の中でも人気の列車で、私はリニューアル前、キハ47改造の「伊予灘ものがたり」には一度乗車したことがあるが、現在のキハ185系になってからはまだである。これから出発するのは13時31分発の「八幡浜編」で、車内ではフレンチのミニコースをいただくことができる。伊予市~伊予長浜間は「愛ある伊予灘線」を経由し、海沿いの景色で知られる下灘駅にも停車し、八幡浜には15時50分の到着で...特急「しおかぜ」で予讃線から瀬戸大橋を渡る
7月7日、呉から松山まで瀬戸内海汽船「シーパセオ」にて渡る。定期航路だがクルーズ船の気分も楽しめる船であった。その後、高浜から伊予鉄道で移動し、大手町からJR松山駅に到着する。さて今回の日帰りお出かけの目的地は、岡山駅前の髙島屋のビアガーデンでの一献。夕方に岡山にたどり着くためのルートをいろいろ考える中、フェリーでいったん松山に上陸し、予讃線~瀬戸大橋線をたどって向かうことにしたのだ。その予讃線にしても、鈍行でたどる、特急に乗って途中の駅でも下車する・・いろいろ考えたが、結局は直通の岡山行き13時26分発特急「しおかぜ20号」に乗ることにして、それまで松山で過ごす。特急の発車まで3時間近くあるのだから、松山城や道後温泉まで往復するだけの時間はある。もっともこの時は道後温泉本館はまだ工事中(リニューアルオー...松山駅前「喜助の湯」でととのい、潤う。
7月7日、松山に向かうべく呉から乗船したのは旅客船「シーパセオ」である。「海の散歩道」という意味だという。松山までの移動手段ではあるが、クルーズ気分も味わうことができる。先に広島から乗船していたのは20人いるかいないかという程度で、やはり宇品6時45分発に間に合う公共交通機関がないというのはいかがなものかと思う。呉からの徒歩の乗船も数名、クルマも数台というところで出航する。乗船客が少ない分、船内ではゆったりと過ごせる。客室の前方は前面の景色が楽しめるソファーシート、そしてテーブル付きのリクライニングシートが並ぶ。また側方には靴を脱いで上がる「OZASEKIエリア」、そして「GORONEエリア」がある。このうち「GORONEエリア」は、ごろ寝するとちょうど海が見える小窓がついているのが特徴で、広島からの乗船...松山行き「シーパセオ」乗船
・・・今回、松山に行った記事を書こうというのだが、7月12日朝、松山城がある城山で土砂崩れが発生し、周辺の住宅やマンションに土砂が流入した。行方不明の方もいるようだ。前日まで松山は大雨が降っていた中での出来事である。道後温泉本館が修復工事を終えてリニューアルオープンという明るい話題の直後、松山城にこうした影響が出るとは・・。毎年毎年、どこかの地域が当番が回って来るかのごとく大雨による災害に遭っている。連日「○○豪雨から×年」というニュースに接しているように感じる。この週末も雨雲が心配である。・・さて、本題に入ろう。雨が降る日もある一方、晴れの天気だと真夏日、猛暑日というこのところ。ふと、ビアガーデンに行きたいな・・という気になった。ビールを飲むのならいくらでも居酒屋があるのだが、ビアガーデンは夏独特のもの...目的地は岡山だが・・・フェリーで松山に渡る・・・そのために呉に行く
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりはこれから徐々に北に向けて駒を進める。枕崎の火之神公園を出発する。国道226号線に入り、耳取峠を越える。その先が坊津である。歴史資料センター「輝津館」に入る。こちらは南さつま市役所の坊津庁舎も兼ねた建物である。坊津の歴史、民俗についての紹介が充実した施設だった。館内撮影禁止のため画像はないが・・。坊津は古くから立地的に海上交通の要地であり、遣唐使船の寄港地となっていた。仏教の公式的な伝来よりも先に龍蔵寺一乗院という寺が建立されたし、この先の秋目地区には鑑真和上が唐から上陸している。また中世では倭寇や遣明船、琉球貿易の拠点にもなっていた。明の歴史書「武備志」では近隣の地誌も紹介しており、「日本三津」として安濃津、博多津と並び、ここ坊津を挙げている。同時期に日本で成立した式目では「...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~坊津から薩摩半島北上
先ほどの大国寺から一気に山道を下り、枕崎の市街地に入る。そして、日本最南端の終着駅・枕崎に到着する。前回に続いての来訪だが、前回は列車乗り遅れのためタクシー移動、そして今回はレンタカー・・。列車から終着駅に降り立つ、という演出はならなかった。ちょうどこの時間、列車の姿はない。もっともこの日(6月30日)は先日来の大雨で指宿枕崎線じたい運転を見合わせている。しばらく、誰もいない終着駅の雰囲気を楽しもうかと思ったが、それより先に食事である。枕崎に来たからにはかつお料理をと思っていたが、いろいろ立ち寄っている間に時刻は14時すぎ、そろそろ昼の営業を終えている頃ではないだろうか。幸い、駅の目の前にある「一福」は14時30分ラストオーダーでまだ営業中だった。駅の見物は後にして、先に食事にしよう。いただいたのはかつお...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~枕崎
西大山駅から途中の海岸スポットを見た後、国道226号線から内陸に入る。いよいよ、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの最南端にある第97番・大国寺に向かう。97という番号は、当初番外札所だったのが百八霊場になるにあたり新たに振られたものである。当初は茶畑の中を一直線に走るが、坂道を上り、集落を抜けるとカーナビは狭い道を案内する。コンパクトカーのヤリスといえども道幅ぎりぎりのところに出会い、ヒヤリとする。かといってここからバックで引き返そうにもUターンできるところがない。ようやく離合可能なところに出て、さらに山道を上る。人家もなくなり、果たしてこの上に寺があるのかなと不安になったが・・・。ここで大国寺の山門が見えた・・というより前に弘法大師像が出迎える。「人々に慈悲と感謝を与え、安心して生きられる様に、又人々に金運...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第97番・大国寺(枕崎のスピリチュアルスポット)
九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、目指すのは最南端の枕崎にある第97番・大国寺である。その前に知覧に立ち寄って特攻平和会館を訪ね、そのまま枕崎に向かうと思いきや、レンタカーは逆の南東方向に向かう。そして国道226号線を東に進む。海岸が見え、駐車スペースがあったので思わず停める。瀬平公園というところで、ちょうど海の向こうには頂上は雲で覆われているが薩摩富士・開聞岳を望むことができる。少し、開聞岳の方向に歩く。今は海にせり出した国道の橋がかかるが、かつては岩と岩の間を波しぶきを受けながら渡っていたそうで、与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌も残されている。迫平まで我れを追い来りて松かげに爪を裂くなり頴娃の村をさ(鉄幹)片はしを迫平に置きて大海の開聞が岳立てるなりけり(晶子)夫妻が鹿児島各地を周遊する中で、地元の村長の歓待を受...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~日本最南端の駅・西大山で列車を出迎えるが・・
6月30日、日曜日。鹿児島の朝は「さつま狂句」から始まる(始まるというのも変だが)。今月の入選の句の紹介だが、文字で見るから一句の意味がわかるが、これ、選者の先生の鹿児島弁でのコメントも含め、耳で聞いたらさっぱりわからないぞ。前日の夕方、夜、そして今朝と地下の大浴場に計3回入り、バイキング形式の朝食をいただく。こちらも地元のものを含めて種類は豊富である。身支度を整えてチェックアウト。この日はトヨタレンタカーのお世話になる。同じ県内、一定のエリア内であれば乗り捨て無料ということで、夕方に川内駅前での返却である。乗るのはコンパクトカーのヤリス。8時半に出発。これから目指す札所があるのは本土の端の枕崎だが、せっかくの薩摩半島なのでいくつかのスポットに立ち寄りながらである。指宿温泉は前回に札所と合わせて訪ねており...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~特攻基地・知覧へ
今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは前回5月に続き鹿児島に宿泊。そしてホテルも前回と同じ「ホテルタイセイアネックス」である。今回は部屋おまかせプランで予約していたが、何とツインルーム。もっとも、部屋の広さじたいはシングルルームとさほど変わらないように見える。テーブルをテレビ台と切り離した小ぶりなものとして、ベッドの向きを変えることで2台収めたのかな。荷物を置き、部屋着に着替えて、早速地下のサウナ・大浴場に向かう。今回もこのホテルを選んだのはこの大浴場目当てである。本来は地階で別途24時間営業しているサウナ・カプセルホテルの設備だが、アネックスの宿泊者は無料で利用できる。部屋着のままで行けるのもありがたい。先ほど大雨に濡れたこともあり、早速の入浴はありがたい。普段は入らないサウナも試してみる。さっぱりした。...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~鹿児島駅前にて癒しの一時
第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは鹿児島市内。第45番・大歓寺から城山公園、黎明館と回り、そのまま天文館までやってきた。そして少し遅めの昼食として、鹿児島王将・中町店に向かう。前回5月に鹿児島を訪ねた時は、夜の天文館で一献の後、ひとり二次会として入ったのだが今回は昼食、いや、町中華での一献である。公共交通機関での札所めぐりならではの楽しみである。全国チェーンの「餃子の王将」(いわゆる「京都王将」)から、あの稲盛和夫の仲介によりのれん分けが許された「鹿児島王将」。その1号店は繁華街から1本入ったところで、町中華の風情がある。「餃子の王将」だが、ある意味郷土料理の店といえる。テーブル上の伝票に鉛筆で数字を入れて注文する独特のスタイル。厨房から対応するスタッフはすべて男性で、「鹿児島=男性社会」というのを体...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~再びの鹿児島王将、鹿児島知事選挙、そして豪雨・・
6月29日、鹿児島市内めぐりの続きである。城山公園から遊歩道を下って着いたのは鶴丸城跡。関ヶ原の戦いの後、薩摩藩初代藩主となった島津家久により築城された。それまでは島津氏の本拠地は鹿児島市内でも少し奥まった内城だったが(その近くに、九州八十八ヶ所百八霊場の第44番・不動寺がある)、関ヶ原で勝利した徳川氏の脅威に対抗すべく、錦江湾を前に、城山を後ろにするこの地に強固な城を建てた形である。その後、徳川氏が鹿児島まで攻めてくることはなかったが、幕末の薩英戦争の時には海岸から近かったことでイギリス軍の砲弾を受け、明治の西南戦争では政府軍の攻撃の末、西郷隆盛が城山で自刃するという歴史が繰り広げられた。正面には2020年に復元された御楼門が建つ。周りの堀にはハスの花が開いていて、これも鹿児島の夏の風景だという。現在の...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~鹿児島・黎明館
6月29日、九州新幹線で鹿児島中央に到着。第45番・大歓寺まで市営バスで向かうことにする。中草牟田バス停が最寄りのようだ。JR九州の在来線は前日からの大雨で運転見合わせとなっているが、鹿児島市内、この時間は雨も小止みである。バスの乗車口にはICカードリーダーがあるが、使えるのはラピカという鹿児島市交通局独自のカードのみで、他の全国交通系ICカードには対応していない。出張や旅行で鹿児島に来た人は一見不便で戸惑いそうだが、鹿児島市交通局の市電、市バスではクレジットカードのタッチ決済が導入されている。市バスでは今年の3月から導入されたそうで、車内ポスターによると、1ヶ月の利用金額が市バスの定期運賃に相当する9660円に達するとそれ以降は無料になるとある。考えようによっては、専用のカードを買う必要もなく、チャージ...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第45番「大歓寺」(鹿児島市街から城山へ)
今年もまた線状降水帯が発生する季節となった。このところ毎年どこかの地域でまるで当番にでも当たるがごとく被害が出ている。7月に入り、広島県内は前夜から大雨が続き、幸い大きな被害はないようだがそれでも気がかり。またこの直前には南九州が大雨だった。さて、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりである。前回は5月中旬、鹿児島で行われるホークス対バファローズの試合観戦と組み合わせてのものだったが、残念ながら雨天中止。代わりに、日置市にある第49番・剣山寺に先に参詣した後、午後の時間を指宿枕崎線の乗り鉄に充てたのだが、途中停車の日本最南端の駅・西大山でのわずかな停車時間にホームに出てそのまま列車に置き去りにされるというハプニング。雨の中タクシーで枕崎に向かい、枕崎で車内に置いたままの荷物は回収できたが、帰りの列車は途中大雨のため...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今年もまた大雨の時季がやって来た
雨は仕方ないでしょう・・・。運営のマズさはあったかもしれないが、こうなることが想定された試合ならなおのこと途中コールドになる前に1点でも多く得点しとけやというだけのこと。審判に八つ当たりはないでしょ。見苦しい。監督の無能さが露呈するだけ。・・・今季、バファローズの現地観戦成績1勝5敗「1雨天中止(ここ大事)」のおっさんのひとりごと。試合途中降雨コールドゲームにバファローズ監督が激怒しているようですが・・
パ・リーグは依然としてホークスが首位独走、2位~5位が混戦で、ライオンズが大きく離されての最下位という展開が続く。ファイターズが若手台頭、イーグルスも交流戦優勝というプラス材料で健闘しているがホークスが抜きんでている状況は変わらない。バファローズはそのホークスを大阪に迎えての3連戦。この第2戦である26日、現地観戦に出かけた。この日は大阪で行われる会議出席のため日帰り出張だったのだが、出張が決まった際たまたま日程表を見ると大阪での試合である。まあ、帰りに立ち寄ればのぞいてみようというくらいの気持ちで、ファンクラブ特典の指定席引換券を使って一塁側上段中央指定席を確保していた。仮に観戦できなくなったとしても金銭的に損はしない。会議終了後はそのまま散会となり、自由行動である。帰宅の時間を考えると試合終了までの観...観戦記・バファローズ対ホークス@京セラドーム大阪(出張帰りの現地観戦で自力優勝消滅)
神仏霊場巡拝の道、京セラドーム大阪での野球観戦との組み合わせで広島から日帰りでまず京都に向かう。当初、6月22日と23日のどちらに行くか迷ったが、22日の午前中だとまだ雨は降らない、しかし23日は西日本で広く雨の予報ということで、22日の朝から出かけることにした。そして、バファローズとライオンズの両日の試合はどうだったか。選択した22日はバファローズ先発の齋藤を序盤に攻略したライオンズが4対2で勝利し、連敗を止めた。そして23日はバファローズ先発のカスティーヨが好投、私の勤務先企業出身の古田島がデビューから22試合連続無失点というNPB記録に並び、4対1でバファローズが勝利。23日の試合は広島の自宅にて外が大雨の中テレビ桟敷での観戦だったが、こういう巡り合わせなら23日、京都で雨に濡れての参拝の後、ドーム...京都47番「毘沙門堂」~神仏霊場巡拝の道・104(八方睨みの龍、動く襖絵)
交流戦明けのカードとなったライオンズ3連戦の2戦目の観戦に出かける。当初は22日にするか23日にするか迷ったのだが、天気予報を見て22日に遠征とした。ドーム球場だから雨は関係ないのだが、そこに1ヶ所、神仏霊場めぐりを絡ませようというのがある中で、22日は夕方以降に雨というので日帰りで出かけた。広島からいったん京都に出かけた後、大阪に移動する。神仏霊場めぐりのことはまた別の記事として・・。このカードは恒例の「オリ姫デー」として行われる。今季のテーマはロックとポップということで、選手たちがミュージシャン風にキメている。離脱者が多いのはさておき、限定ユニフォームの配布には長い列ができている。さてこの日座ったのは三塁側、大商大シートのすぐ後ろである。普段はグラウンド全体を見渡す内野上段に陣取るのだが、たまにはこう...観戦記・バファローズ対ライオンズ@京セラドーム大阪(オリ姫デー、100敗ペースの相手に・・)