拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。このたび、gooブログのサービス終了にともない、はてなブログへの移行を行いました。1日の閲覧数はどこぞのローカル線の利用者数と同じようなもので、記事もほとんど自己完結のようなものですが、ぼちぼちやっておりました。新ブログはこちらです。https://matsunaru2323.hatenablog.com/はてなブログへの移転完了しました
まつなる兄さんのよしなしごと、鉄旅・町歩き、野球(バファローズ、独立リーグ)について書きつづります。
10月26日の大相撲広島場所。プログラム前半は稽古公開だったが、11時50分から取組開始である。まずは序二段の取組が9番組まれている。序二段といえば東西それぞれ90枚以上あるが、その中で広島場所に参加する力士はどのように決まるのだろうか。必ずしも序二段上位とは限らないし、関取衆の付き人としてか、あるいは「強化指定力士」のようなものか。その後も三段目、幕下と取組が進む。かなりの巨漢力士や元関取、中にはショーを意識して仕切り時ににらみ合いをする取組もある(本場所なら絶対審判から怒られるだろう)。このあたりの番付にも個性的な力士、将来を期待される若手も多く、それを楽しみにするファンも多い。幕下までの取組が終わり、再び翔大夢、もといショータイムである(翔大夢とは、この日序二段で土俵に上がった「しょうたいむ」という...大相撲広島場所を観戦~やはり力士は絵になるな
11月10日から始まる大相撲九州場所の番付が発表された。すでに発表されているが新大関に大の里が昇進し、新入幕、帰り入幕、新十両、帰り十両、幕下陥落・・と入れ換えが大きい。これに先立ち、10月26日に行われた大相撲広島場所を観戦した。秋巡業の最終盤である。前日の25日が岡山、そして26日が広島、さらに27日が倉敷(水島)という、何とも変則的な移動のようだが・・。広島で巡業を観るのは初めてである。とはいえ昨年同じ東区スポーツセンターで行われた安芸場所に行こうと思い、チケットも確保していた。しかし昨年の安芸場所、日本シリーズのバファローズ対タイガースの第1戦と重なった。高倍率となった抽選の結果チケットに当選したものだから、そりゃ野球優先でしょう。そして今年も日本シリーズ第1戦と大相撲広島場所が重なったが・・・・...大相撲広島場所を観戦・・巡業ならではの稽古風景
第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~これで鹿児島県コンプリート
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは鹿児島県最後となるさつま町の2ヶ所を回り、その後はかつての国鉄宮之城線~山野線をたどる形で熊本県の水俣に到着。水俣病資料館を見学した後、レンタカーの返却のために再び鹿児島県は出水に戻る。国道3号線を走り、袋駅を過ぎると肥薩おれんじ鉄道と並走したまま鹿児島との県境に差し掛かる。その名も境川という川が境目だという。さてこのまま出水駅近くのトヨタレンタカーに戻ればよいのだが、さすがに予約した新幹線の列車まで時間がありすぎる。もう1ヶ所くらいどこかに寄れそうなものだが、ここで思いついたのが温泉である。午前中から訪ねていた薩摩川内市、さつま町で立ち寄り入浴をしようと思えばできたのだが、先に進む中でパスしていた。どこか近くに温泉、スーパー銭湯でもあればと思い、地図で検索する。そして見つけ...第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~これで鹿児島県コンプリート
ちょっと間隔が空きました。今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは宮之城線~山野線をたどるルートとなり、いったん熊本県に入り、水俣に到着。これまで鉄道で通ったことはあっても、街中に入るのは初めてである。そして、水俣といえば・・とは失礼かもしれないが、連想されるのは水俣病である。小学校の社会科で「四大公害病」として習ったのがはじめで、水俣病、新潟(第二)水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく・・・というのをセットで覚えたかな。ただ、小学校の頃のそうした地名の刷り込みというのはある意味恐ろしいもので、「水俣=公害の町」というのが私の頭の中でインプットされてしまった。大学生になって初めて九州を訪ね、鹿児島線の水俣も通過したが、町もくすんだ様子だったし、今も病気にあふれているのかなという勝手な印象を持った覚えがある。...第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~水俣病資料館
札所めぐりなのか、現役および廃線の鉄道めぐりなのかという今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐり。宮之城線の薩摩永野、そして永野金山の跡を見た後、宮之城線の終点、山野線との接続駅である薩摩大口を目指す。かつての薩摩大口駅跡に「大口ふれあいセンター」という建物があり、その中の伊佐市大口歴史民俗鉄道記念資料館にかつての資料が展示されているという。かつての宮之城線に沿うなら県道407号線に入るところだが、今回はカーナビそのままで国道504号線で先ほど経由したさつま町役場の薩摩支所まで行き、県道を経て国道267号線に出る。まあ、このほうが安全なルートなのだろう。さつま町から伊佐市に入り、途中、「曽木の滝」への案内標識を見る。今回はそのまま立ち寄ることなくそのまま国道を走ったが、スケールが大きく、「東洋のナイアガラ」とも...第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~薩摩大口から水俣へ
第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~薩摩永野・かつてのスイッチバックと金山の駅
今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは目的地である第46番・峰浄寺、第48番・薩摩薬師寺を回り、鹿児島県内の札所をコンプリートした。この後はレンタカーの返却地である出水に向かうのだが、まだ昼前。もう少しこのエリアを回ることにしよう。先ほどから触れている国鉄宮之城線。薩摩薬師寺を出発して国道267号線を行くと、「求名駅前」というバス停を過ぎる。一応、薩摩薬師寺の最寄りのバス停と言っていいのかな。さつま町役場の薩摩支所の前を過ぎ、カーナビに案内されるままさつま広瀬インターから北薩横断道路に乗る。鹿児島空港から県北を結ぶ道路である。向かうのは出水とは正反対の方向だが・・。2つ先の永野インターで下車。書いていなかったが、これから向かうのは宮之城線の薩摩永野駅である。永野鉄道資料館というのが残っているので行ってみるこ...第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~薩摩永野・かつてのスイッチバックと金山の駅
第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第48番「薩摩薬師寺」(薩摩で一風変わった札所にて・・)・・)
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりはさつま町の宮之城を行く。第46番・峰浄寺から第48番・薩摩薬師寺に向かう。宮之城温泉というのがある。ここに来るまでにあちこちの温泉の案内板があり、せっかくなのでどこか1ヶ所に入ってもいいかなと思う。その中で、竹細工で知られる宮之城らしい「ちくりん温泉」という看板に惹かれて行ってみたが、あくまで宿泊用の施設のようだった。まあ、温泉はこの先どこかで入れるかどうか・・。進むうち、カーナビには出てこない高架道路が現れた。北薩横断道路という。鹿児島空港を起点として、さつま町、出水市を通り、東シナ海沿いの阿久根市を結ぶ道路として現在一部区間が開業している。こういう道路がかつての宮之城線、山野線に替わって県内北部の都市間を結んでいる。いったん「ちくりん温泉」に向かったために遠回りとなったが...第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第48番「薩摩薬師寺」(薩摩で一風変わった札所にて・・)・・)
第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第46番「峰浄寺」(宮之城にて八十八ヶ所めぐり)
レンタカーで薩摩川内市からさつま町に入る。先ほど、かつての国鉄宮之城線の入来駅跡(入来鉄道記念公園)を通った。宮之城線では廃止後も広場や記念碑等を設けて歴史を伝えるスポットとして整備された駅跡がいくつもあるそうだ。今回は札所めぐりがメインということで、国道や県道から外れてその全てに立ち寄ることはできないが、単調になるかもしれないと思われたドライブも一気に楽しみが出てきた。廃線、廃駅跡めぐりについては他の方がブログ等で詳しく書いてらっしゃるので、それらを読むことにしよう。国道328号線から国道267号線に入り、宮之城を目指す。宮之城は現在のさつま町の中心で、周りの商店や人家も少しずつ増えてきた。いったん宮之城の中心を過ぎ、川内川を渡る。やがてこれから目指す第46番・峰浄寺の看板が現れ、脇道に入る。そして広い...第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第46番「峰浄寺」(宮之城にて八十八ヶ所めぐり)
第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~入来麓武家屋敷群と宮之城線
10月14日、川内にて朝を迎える。まずは朝風呂に入り、レストランでの朝食である。この日は祝日だが月曜日ということで、現場に出るとおぼしきユニフォーム姿の人も目立つ。この日は川内から内陸のさつま町にある札所2つをめぐり、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの鹿児島編を終了することになる。一応、川内駅からバス路線も出ているがあまりにも本数が少なく、また乗り継ぎも大変なのでここはレンタカー利用である。ルートとしてはさつま町に向かった後、伊佐市を経由していったん熊本県に入り、水俣に出る。時間があれば水俣病の資料館を見学し、返却は出水。同一県内なら乗り捨て無料というトヨタレンタカーならではの特典を活かす。この日乗ったのは昨年生産が終了したコンパクトカーのパッソ。さて、今回川内から出水までたどるこのルートだが、かつてこの地域...第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~入来麓武家屋敷群と宮之城線
肥薩おれんじ鉄道で川内に着いたのは16時すぎ。北薩にあって工業も盛んで、川内原発もある。この九州八十八ヶ所百八霊場めぐりで初めて宿泊する地である。駅のコンコースには「薩摩川内市誕生20周年」を祝う横断幕が掲げられている。平成の大合併で誕生した薩摩川内市は、先ほど海の彼方に見た甑島列島も含まれており、面積は鹿児島県内で最も広い市である。駅前には大伴家持の像が立つ。「万葉集」の編者である大伴家持だが、各地の国主にも任じられており、一時は薩摩守を務めていた。現在の鹿児島県の県庁は鹿児島だが、その昔の薩摩の国府は川内に置かれていた。当時の薩摩、大隅で勢力を持っていた隼人に対する最前線としてこの地が選ばれたそうだ。駅周辺にホテルがいくつかある中、選択したのはルートイン薩摩川内。やはり大浴場と朝食がポイントである。駅...第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~川内にて一泊
出水で途中下車し、出水麓の武家屋敷群の見学の後、14時54分発の肥薩おれんじ鉄道隈之城行きに乗る。こちらは同鉄道の公式キャラクター「ディーゼルガールズ」のラッピング車両。出水といえばツルが渡来して越冬するところである。例年1万羽を超える数がやって来るそうで、今回の旅の後、10月18日には今季初めて9羽の渡来が確認されたとのこと。折口を過ぎると再び海沿いの景色が広がる。先ほどの不知火海とは対照的な東シナ海である。同じ海でも内海、外海それぞれの景色が広がるのが肥薩おれんじ鉄道の売りである。漁港のある阿久根を過ぎ、牛ノ浜へ。ここから薩摩高城まで海岸沿いを走る。いよいよ南国に来たと感じる。新幹線とはまた違った楽しみである。遠くに見えるのは上甑島。駅ごとにぽつぽつ乗客があり、川内川を渡り16時03分、川内に到着。出...第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~川内に到着
八代から肥薩おれんじ鉄道で不知火海の車窓を楽しみ、出水に到着。ここで列車を降り、出水の武家屋敷群に向かうことにする。駅からはおよそ2キロの道のりである。せっかくなのでどこかで昼食を・・と思うが、駅から武家屋敷群に向かう道中では店じたいほとんど目にしない。もっとも、さすが北薩地方の中心で新幹線も停まるところ、翌日レンタカーで出水に戻った時、ロードサイドにさまざまな店、スポットがあった。その中で見つけたのが「ダイニングおきしん」。居酒屋がベースで、ランチ営業もやっている・・ということでいいのかな。テーブルに通されるとさまざまな定食が並ぶ。そして昼飲みも可能。まずはビールをいただく。食事として頼んだのは「活〆萬サバのゴマサバ丼」。萬サバとは鹿児島北部の長島で養殖されているサバで、脂のノリがよく身が締まっており、...第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~出水武家屋敷群へ
第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~肥薩おれんじ鉄道で不知火海を行く
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりだが、とりあえず初日の10月13日は札所めぐりはなく、九州の鉄道旅行記である。札所を目印としつつ九州のあちらこちらを回ることができるのがこの札所の面白さと思う。初めてというところも結構あったなあ。さて今回、札所めぐりの前泊地である川内を目指す。新幹線乗り継ぎで新八代に到着し、鹿児島線で1駅、八代に移動。ここから肥薩おれんじ鉄道に乗る。川内を目指すならそのまま新幹線で行けばよいところ、ここはかつての本線であり、現在は第三セクターのローカル鉄道に揺られるのもいいだろう。肥薩おれんじ鉄道に乗るのは2004年3月、九州新幹線の新八代~鹿児島中央間の先行開業の時以来である。当時は1回目の広島勤務で(この直後、大阪への異動となるのだがその時はつゆ知らず)、九州新幹線が開業したニュースを見て...第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~肥薩おれんじ鉄道で不知火海を行く
第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~いよいよ鹿児島編も最後・・・
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは、当初は前月のお出かけにて鹿児島県の北部・さつま町にある二つの札所である第46番・峯浄寺、第48番・薩摩薬師寺を訪ね、鹿児島編を終了する予定だった。そこに急遽入って来たのが、JR九州主催のリバイバル急行「ひのくに」乗車ツアー。これで八代に行き、そのまま市内の札所に立ち寄った後、1泊。翌日はレンタカーで人吉に移動し、人吉市内および周辺の札所をめぐった。この時は鹿児島県に入ることなく、エリアを先取りした格好である。それから1ヶ月後となったが、スポーツの日の連休絡みで改めて北薩編とする。先にも触れたが、今回の二つの札所は内陸部のさつま町にある。この辺りはその昔、川内から国鉄宮之城線というのが走っていたところ。現在もバス路線はあるようで、バスと組み合わせて回るのも面白いかと思ったが、...第18回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~いよいよ鹿児島編も最後・・・
WEST EXPRESS銀河 復路・下関から乗車して日付変更前の広島で下車・・
10月5日、朝の広島から「WESTEXPRESS銀河」に乗って下関に行き、山陰線~美祢線の代行バスに乗り、夕方に厚狭に到着。このまま広島に向かえば帰宅できるところ、あえて進路を逆に取って下関に向かう。下関には17時20分に到着。下関に再び降り立ったのは、19時43分発の「銀河」京都行きに乗るため。日付変更前の広島まで乗車するのだが、せっかくなら始発から約4時間、しっかり楽しもうということでわざわざやって来た。・・とはいえ、発車まで2時間以上ある。関門トンネルをくぐって九州に上陸することもできるが、今回は昼に続いて下関での一献とする。夜行列車に乗る前(もっとも、途中で下車するのだが)に心持ちよくなって・・というのも現在ではなかなかできないことだろう。向かったのは、昼に訪ねた「大衆食堂一善」・・の奥にある「豊...WESTEXPRESS銀河復路・下関から乗車して日付変更前の広島で下車・・
山陰線に続き、長門市から乗るのは美祢線の代行バスである。こちらも2023年の豪雨の影響で全線の不通が続いている。その被害は山陰線よりも大きく、現在のところ復旧時期は明らかにされていない。美祢線は2010年にも大雨の被害に遭い、復旧まで1年かかったことがある。1年が長かったか早かったかはともかくとして、その時は何とか復旧できた。ただ今回の不通は、当時と比べてJRや地域を取り巻く状況も厳しくなっていることもあり、見通しが立っていない。JRとしても、美祢線については単独での持続的な運行は困難だとの見解を示しているそうだ。その一方で、美祢線の利用促進協議会はさまざまな活性化策を出しており、この10月からは復旧後の利便性向上に向けた実証実験として「快速」が増便運行されている。通学利用や厚狭駅での新幹線接続も考慮して...美祢線を代行バスでたどる
山陰線の小串~長門市間を結ぶ代行バス。広い下関市をようやく抜け、長門市に入る。車窓に広がるのは油谷湾。その対岸には油谷半島が広がる。中国四十九薬師霊場めぐりでたどったことがある。また、楊貴妃伝説のあるところだ。唐の時代、安禄山の乱で捕えられ処刑されるところ、近衛兵により逃され、海を渡って長門のこの地に漂着したという。油谷湾を見るうち、伊上に到着。続いて人丸に到着。長門の有名スポットといえば、鳥居がシンボルの元乃隅稲成神社。人丸は一応その最寄り駅である。駅舎の前にも鳥居が建つし、ホームには案内板もありPRされてはいるが、だからといって元乃隅稲成神社までバスが出ているわけではない。まあ、タクシーは呼べそうだが・・。人丸といえば、元乃隅稲成神社よりよほど近いところにあるのが安倍家墓所。もちろん観光地ではないのだ...山陰線代行バスで長門市へ
「WESTEXPRESS銀河」で下関までやって来て、折り返しまでの約9時間をどのように過ごすか。九州に渡ることも含めてさまざまな動きが取れるところだが、まずは駅前の大衆食堂で郷土料理の鯨で一献。時刻表を見て、山陰線~美祢線をたどって下関に戻ることができることがわかり、現在不通区間を代行バスでたどることにした。青春18きっぷの期間中にたどることを検討したこともあったが、今回下関まで来たことで、ついでと言っては失礼だが行ってみよう。12時05分発、下関から山陰線の小串行きに乗る。キハ47の2両編成。山陰線ではICカードは使えないので、券売機でとりあえず長門市までの乗車券を購入した。それぞれのボックス席に1~2人という乗車数で発車する。幡生から山陽線の複線の間に潜り込み、上りの線路をくぐって山陰線へと入る。この...山陰線~代行バスで下関市をたどる
朝の山陽線を西に走る「WESTEXPRESS銀河」。徳山を過ぎ、「藍と愛」の海である富海を過ぎる。ここが山陽線で海沿い最後の区間。防府に停車し、次は9時45分着の新山口である。新山口到着前に、「SLやまぐち号」の紹介放送が流れる。ふと時刻表を見ると、「SLやまぐち号」は10時54分発。そして一瞬、機関車D51ともすれ違う。津和野行きも空席があるようで、「銀河」を下車して乗り換えるのも面白いかと思った。かつての新快速117系を使った夜行列車で一夜を過ごし、翌朝はさらに時代をさかのぼるSL列車に乗る。新山口で下車した人の中にはこの乗り継ぎを実行した方もいるのでは(ちなみに、この逆の乗り継ぎも可能である)。この先、駅間の長い区間も多い。新山口の次は宇部に停車。一方、美祢線との乗換駅・厚狭は通過である。宇部と厚狭...WESTEXPRESS銀河本州の端、下関に到着
バファローズ・岸田新監督誕生・・・「勝つには彼の力が必要だ」
2024年のレギュラーシーズン終了後、中嶋監督が電撃退任を発表。その理由は様々伝えられている中、後任監督をどうするか気になるところだった。候補としては水本ヘッドコーチ、田口守備走塁コーチ、あるいは小林2軍監督といったところの内部昇格が言われていた。外部からの招聘はなかなか難しいし、在野のOBも大勢いるがどうだろうか・・。その中で決まったのは、岸田投手コーチの昇格である。さすがにこれは意外だった。かつてのブルーウェーブ~阪急の系統だと梶本隆夫、近鉄の系統だと鈴木啓示までさかのぼるそうだが、それは別にどうでもいい。あの球団合併から20年を経て、ついに「オリックス・バファローズ」として生え抜きの監督が誕生したことのほうが大きいと思う。ちょうど首相が交代し、衆議院も解散したタイミングということもあってか、一部マス...バファローズ・岸田新監督誕生・・・「勝つには彼の力が必要だ」
9月5日の朝、広島から乗り込んだ「WESTEXPRESS銀河」下関行き。この日は4号車のフリースペース「遊星」に陣取り、山口県の特産品の展示など眺める。以前「銀河」に乗った時はコロナ禍の中で、座席も間隔を空けて発売されていた(そもそも列車じたいが日本旅行のツアー専用で、席割は旅行会社により行われていた)一方、こうした公共スペースにはパーティションが立てられており、「遊星」の4人掛けテーブルの真ん中にもあった。ただこれが取り払われたことで車内も広く感じる。また、4人掛けで向かいの席に他の乗客も来たが、適度に離れており気にならない。7時16分、宮島口に到着。何人かの下車がある。この時間、すでに宮島行きのフェリーも運航されている。今からなら厳島神社もゆったり参拝できることだろう。7時37分、岩国到着。ここで貨物...WESTEXPRESS銀河朝の山陽線を走る
JR西日本の臨時特別急行列車「WESTEXPRESS銀河」。2020年、かつての新快速117系車両を改造してデビューした列車である。運行開始当初はコロナ禍の中、政府の観光支援「GoToトラベル」の一環で、日本旅行が企画したツアー専用列車として運行されていた。いずれも事前応募、抽選があり、私も「繰り上げ当選」で山陰、紀南、そして「一発当選」で山陽の各ルートに参加したことがある。私としてはその中で山陽ルートが印象的だった。当選したのがグリーン車にあたる「ファースト」で、実にゆったりした空間でのんびりした時間を過ごすことができた。早朝に大阪を出発し、約12時間かけて夕方に下関に着くのだが、私はこの時、大阪から「WESTEXPRESS銀河」」に乗るために広島からわざわざ夜行バスで大阪に向かい、翌朝早朝、大阪から下...WESTEXPRESS銀河山陽コース初日に広島から乗る
10月6日、バファローズの今季最終戦は仙台・楽天モバイルパーク。バファローズの先発は宮城。最優秀防御率のタイトルをホークスのモイネロと争うが、タイトル獲得にはまず規定投球回に到達する必要がある(その意味では、タイトルを「争う」までにも至っていないのだろうが)。その規定投球回までは7回3分の1で、タイトル獲得にはそこまで自責点0で投げ切ることが求められる。あるいは、8回3分の1を自責点1でとどめる必要がある。同じBクラスが確定したイーグルス相手ということでまだ期待が持てそうだが・・。その宮城は序盤から好投を見せた。そして珍しく?打線も若月の満塁本塁打、セデーニョの2ランで序盤からリードを広げた。しかし4回に浅村の犠牲フライで1点を失う。タイトルにはもう1点も許せない展開となった。もう一つの「敵」はこの日の雨...バファローズ今季最終戦、宮城残念、そして中嶋監督が・・・
9月27日に行われた自民党総裁選。9人の立候補者が連日論戦を繰り広げ、ニュースにも取り上げられていた。ならばこうした選挙の時だけでなく、通常の政権運営でももっと熱くアピールしろよ・・と思ったのだが、9人それぞれ主張するところにうなずけるところはあった。中国地方からは石破茂(鳥取)、林芳正(山口)、加藤勝信(岡山)の3氏が立候補。さすが、昔から自民党の勢力が強いところである。そして総裁選当日。高市早苗、石破茂両氏の決選投票の結果、石破氏が当選。まあ最後は数の力というか、旧派閥間の駆け引き、そして今後の総選挙をにらんで・・といろいろあったが。10月1日の臨時国会にて石破首相が選出。内閣発足となった。ただ、今月には衆議院解散、そして総選挙である。諸事情があるのだろうというのは理解するが、何だかなあ。結局この石破...岸田前首相「広島ふみきゅん焼き」
観戦記・カープ対ドラゴンズ@マツダスタジアム~9月最後の試合で月間20敗目
9月29日、バファローズとの交流戦以来のマツダスタジアムである。混戦の中で9月は首位で迎え、これは最後ぎりぎりで優勝するかな?と思わせながらズルズルと黒星を重ね、気づけばBクラス、また前夜はジャイアンツの4年ぶりリーグ優勝をここで決められるという有様である。カープファンの方々にとっては急に秋の空が訪れたようで、このドラゴンズ戦はチケット完売ながら、売買サイトには多数の出品があり、価格も大幅に下がっている。この日は内野2階席を確保してやって来た。ペナントレースは秋の空かもしれないが、実際の空気はまだまだ暑い。熱中症対策として、ライトスタンドの奥のコンコースでは名物の「大雲海」が定期的に発生し、また無料の氷配布コーナーもできている。ビニール袋に氷詰め放題で、これを体に当てると実に気持ちいい(もっとも、飲むのは...観戦記・カープ対ドラゴンズ@マツダスタジアム~9月最後の試合で月間20敗目
とうとうカープはCS出場ならず・・・1ヶ月でここまで転落するのか
NPBプロ野球のレギュラーシーズンもそろそろ終わりを迎え、2日までに両リーグの優勝、クライマックスシリーズ進進出球団が決まった。3連覇を受けたバファローズは結局序盤からそのまま低空飛行で、一転して5位に終わった。特に優勝したホークス、3位のマリーンズにはことごとくやられた感がある。特に福岡でのホークス戦は1勝8敗1分と散々なものだったが、その唯一の1勝を現地で観ることができたのは私にとっては(福岡での観戦連敗を何年かぶりに止めたこともあり)今季の思い出である。またバファローズといえば、今季5月終わりにマツダスタジアムで行われたカープとの交流戦も観戦した。ありがたいことに平日夜のナイターながら訪ねることができたのだが、試合は14対0でカープが圧勝。カープはこの試合の直前にセ・リーグの首位に浮上し、苦手の交流...とうとうカープはCS出場ならず・・・1ヶ月でここまで転落するのか
小倉~八代間のツアー列車・リバイバル急行「ひのくに」乗車から始まった今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐり。九州一周を前倒しする形で八代、人吉の札所を回り、2020年の豪雨災害からの復興、あるいは復旧道半ばの様子を見たところで、ようやく最終ルートである。国道219号線の不通区間を迂回する形で、県道27号線(芦北球磨線)を走り、国道3号線に出る。ここを右折してそのまま走れば新八代のニッポンレンタカーに戻れるのだが、まだ少し時間があるので、海べりのルートを少し走ることにする。芦北海浜総合公園の看板も見える。途中、佐敷港を通る。かつては天草との間にフェリーが出ていたという。天草は島とはいえ、三角ルートで九州本土と直接結ばれているし、天草、そして鹿児島県の長島と連なって内海である不知火海を形成する。その一角のスポット...第17回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~芦北から八代へ
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拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。このたび、gooブログのサービス終了にともない、はてなブログへの移行を行いました。1日の閲覧数はどこぞのローカル線の利用者数と同じようなもので、記事もほとんど自己完結のようなものですが、ぼちぼちやっておりました。新ブログはこちらです。https://matsunaru2323.hatenablog.com/はてなブログへの移転完了しました
7月6日、生國魂神社から谷町筋を南下する。神仏霊場巡拝の道めぐりも終盤の中、ここに来て「日本仏法最初」の四天王寺が登場する。聖徳太子ゆかりの和宗という宗派であるが、あらゆる宗派の垣根を超えたような存在である。四天王寺のメインの入口は西側だが、まず出迎えるのは石鳥居。ここで記念撮影する人も多い。寺といいながらこうした石鳥居が立つことこそ神仏習合の表れといえる。扁額には「釈迦如来転法輪処当極楽土東門中心」とある。古来インドでは、鳥居とは聖地の結界を示すものであり、仏教寺院に鳥居があることじたい不思議ではないという。それが神社専用となったのは、やはり明治の神仏分離によるものか。西大門をくぐる。西大門は極楽門とも呼ばれ、極楽浄土への入口(東門)として信仰されている。春分の日と秋分の日はここから鳥居越しに真西に沈む...大阪2番「四天王寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・142(日本仏法最初の懐深い寺院)
近畿2府4県プラス三重県に広がる神仏霊場巡拝の道めぐり。前回、鞍馬・貴船を訪ねたところで140ヶ所となり、満願まで残り14ヶ所、最後の1割ほどとなった。前回の貴船神社の水くじ・・ではなく、スマホアプリのあみだくじで出た行き先が大阪2番・四天王寺。大阪にあって日本仏教最初の本格寺院である四天王寺がここでようやく登場する。近畿2府4県のうち、札所が多い京都、奈良を先にコンプリートする中、ここまでもっとも多く残っているのが大阪である。その中に四天王寺も残っている。7月6日、先に観戦記も書いたが、この日は京セラドーム大阪にてバファローズ対マリーンズ戦を、高松在住のマリーンズファンとともに観戦する予定にしていた。今回は広島から日帰りとして、午前中に大阪に移動、合流までの限られた時間を札所めぐりに充てることにする。と...大阪7番「生國魂神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・141(真夏の「いくたまさん」へ)
長々と書いてきた九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの長崎市編。結局1泊2日で訪ねた札所は1ヶ所だけということで、効率という点ではどうかと思うが、平和公園、軍艦島、中国関連・・のいくつかのスポットを訪ねることができてよかった(今回、オランダ関連のスポットはほぼなかったが・・)。これで今回の長崎市編を終え、往路を高速バス「九州号」に変更したために乗らなかった西九州新幹線に乗るつもりでいた。ただ、前日28日に長崎駅に着いた時、在来線の改札口前に「6月30日から以下の列車の乗車口が変更となります」との案内板を見た。「乗車口の変更」とは車両じたいが変更になるということだが、ここで思い出したのが、今回長崎に来る前に見た「長崎線のキハ47がYC1に置き換わる」という記事。長崎線のキハ47というのは、2022年の西九州新幹線開...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~長崎線から引退のキハ47に乗る
軍艦島への上陸ツアーから戻り、時刻は13時前である。すぐ近くには長崎のちゃんぽん、皿うどん発祥の店である四海樓があるが、この時間はレストランも満席。まあ、食事は後でいいだろう。その一方、すぐ横を通ったにもかかわらず行けばよかったと後から気づいたのが、軍艦島デジタルミュージアム。まあ、先ほど周遊、上陸して現在の姿を間近に目にしたし、ガイドの話もいろいろ訊けたので満足感があったのだろう。向かったのは長崎孔子廟中国歴代博物館。ここも久しぶりに訪ねる。明治時代、日清戦争の直前のことではあったが、当時の清国政府と日本の華僑が協力して建立したのがこちらの孔子廟である。孔子廟の総本山といえば山東省の曲阜にあるが、長崎の孔子廟は日本で唯一の本格的な中国様式の建物である。孔子の高弟72賢人像が両脇に並び、正面の大成殿へ。内...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~長崎孔子廟へ
6月29日、天候、海の条件もよく無事に軍艦島に上陸。上陸は2度目だが、前回が冬、元日だったのに対し今回は真夏。コンクリートの島ということで照り返しがきつく、日陰になるようなところもない。上陸前から熱中症予防、水分補給がしきりに呼びかけられる。麦わら帽子の貸し出しもある。軍艦島は立ち入ることができるエリアが限られており、見学広場は3ヶ所。他のツアーとの兼ね合いもあってか、まずは第2見学広場に向かう。ここでガイドが昔の写真なども使いながら軍艦島について解説。第2見学広場には、主力坑であった第二竪坑への桟橋跡が残る。島の底に広がる坑内は温度36℃、湿度90%、鉱員は危険と隣り合わせの中、8時間、3交代で働く。作業を終え、この階段に戻ったところで安堵感をにじませる鉱員の表情の写真が印象的である。無事に生還したとい...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~軍艦島に上陸、時の流れを感じる
6月29日、快晴。それにしても朝から暑い・・。長崎駅前の「ウイング・ポート長崎」をチェックアウトして、長崎駅のコインロッカーに荷物を預けて、海岸べりを歩きつつ本日の軍艦島ツアー乗り場に向かう。軍艦島。この名前に初めて触れたのが30年以上前、大学生の時である。当時の旅といえばJRの乗りつぶしが主な目的だったが、この時初めて訪ねた長崎では平和公園など市内の観光スポットを回るつもりでいた。ただ、その時泊まったユースホステル(高校生~大学生~社会人当初では何ヶ所か泊まったものである)で、オーナーや相客から「軍艦島に渡ってみない?」と誘われた。当時は上陸禁止だったが、地元の釣り船をチャーターして上陸する・・ということも行われていたようである。ただ、人数の条件があったのかな、そこで私が誘われたようだ。初めての長崎で市...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~軍艦島を目指してのクルーズ
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは第65番・延命寺の参詣を終えて長崎市街に到達している。もっとも長崎県でも先に参詣した札所もあり、九州一周のコマとしては早岐まで進んでいる形である。諫早~長崎間は鉄道と同様、飛び出し区間のような形になったが、やはり長崎は何度訪ねても面白いところである(結局、翌日も含めて訪ねることができたスポットはごくごく限られたもので・・)。長崎駅前の「ウイング・ポート長崎」に早い時間にチェックインし、シャワーで汗を流してちょうどNHK地上波でやっていたバファローズ対イーグルスの中継を観戦。この日(6月28日)バファローズは快勝し、交流戦後もチームの調子が良い感じであることに喜んだ。さて、まだ日も高いがここで一献である。グルメサイトにて、「長崎居酒屋和-KAZU-」を予約した。長崎駅近くという...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~長崎で一献、そして翌日は軍艦島へ・・
6月末の九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、長崎市街の寺町通りにある第65番・延命寺を訪ね、今回の札所の当初の目的地はこれでクリアとなった。ここからだが、宿泊地である長崎駅前に戻るだけである。長崎というところは実に見どころの多い街で、わずかな時間で訪ねることができるスポットも限られるのだが、先ほど訪ねた延命寺の隣に位置する興福寺に向かう。興福寺という名を目にすると、関西出身の私とすれば奈良の興福寺、藤原氏の氏寺を連想する。実際、単に「興福寺」で検索すると、ヒットするのは奈良の興福寺ばかりである。ここに「長崎」というキーワードを加えて、ようやくこちらの興福寺にたどり着く。こちらの興福寺は江戸時代初期、やはり明の混乱の中、長崎に渡っていた真円により開かれた。こちらも現在の福建省、浙江省、江蘇省あたりから日本に渡った...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~中華の寺をめぐり、長崎駅へ
長崎の平和公園、原爆資料館の見学後、路面電車で市中心部に向かう。さて、これから肝心の目的である札所めぐりである。この日、そして翌日と路面電車に何回か乗ったがいずれも地元客、観光客で混雑していた。全線均一150円というのもあるのかな。原爆資料館から路面電車で終点の崇福寺まで乗りとおす。これから目指す九州八十八ヶ所百八霊場第65番・延命寺の最寄りの停留所は別系統のめがね橋、あるいは市役所だが、崇福寺まで乗りとおしたのは乗り換えが面倒だったのと、崇福寺からでもそう遠くなく、崇福寺通りから寺町通りをたどるのもよいかなと思ったためである。電停の脇を抜けるとまず見えるのが八坂神社(祇園社)の鳥居。石段の上には神社の拝殿、さらに九州西国霊場で訪ねた清水寺がある。清水寺の境内から周囲を見渡すこともできるが、暑さのため石段...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第65番「延命寺」(和の寺、中華の寺)
7月4日~6日のバファローズ対マリーンズ戦は、4日、5日が神戸での「がんばろうKOBE30th」ということでブルーウェーブユニフォームでの復刻試合、そして6日は七夕前ということで「オリ姫デー」として大阪での試合だった。この6日の試合、私と同じ勤務先企業に属する高松のマリーンズファンのⅠ氏とともに観戦した。3週間前の大阪でのジャイアンツとの交流戦でも同じパ・リーグファンとして一緒に観戦したが、今回はバファローズ対マリーンズの「直接観戦対決」である。このⅠ氏との「直接対決」は近鉄時代から続くイベントで、途中ブランクがあったがこのところ再開している。今回陣取ったのは3塁側ベンチ上にあたるS指定席。チケット流通センター(公式リセールでもある)にてどなたかのアドバンス席を入手したもの。ちょうどこの辺りだと、バファロ...観戦記・バファローズ対マリーンズ@京セラオリ姫デー(長年の「現地観戦」直接対決で勝利)
長崎の平和公園に来たのはいつ以来だろうか。長崎じたいは何度も来ているがそのたびに主な目的が異なっており、今回は九州八十八ヶ所百八霊場めぐりと被爆80年のタイミングが合った形である。爆心地から階段を上がり、長崎原爆資料館の入口に着く。玄関横には、2024年のノーベル平和賞を受賞した日本被団協を称える看板がある。ノーベル賞の中でも平和賞はその時の社会情勢に関連することが多いのだが、被爆80年を前にしてというのもあったのかな。デルタ地帯にある広島の平和記念資料館とは異なり、坂の町の高低差を活かした構造で、まず1階かららせん通路を通って地下2階からの見学である。まず出迎えるのは「長崎を最後の被爆地に」という、日本語のほか10か国語で記されたメッセージ。どうしても被爆というと個人的には「最初」の広島のイメージが強く...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~改めて核のない世界を願う
今年2025年は戦後80年の節目である。日本は満州事変~日中戦争~太平洋戦争と戦を続けたわけだが、その最後となる1945年は東京をはじめ各地での大空襲、熾烈な沖縄戦、そして広島・長崎への原子爆弾・・と日本全国に戦争による惨禍が広がった年である。私の住んでいる広島も今年は被爆から80年ということで、ニュース番組でも被爆者に関すること、また核兵器廃絶を訴える声の報道も例年より大きいと感じる。しかし80年という歳月は長いようで短く、また短いようで長い。被爆して生存した方も寿命で亡くなったり高齢化が進む中で、その方の生の声で被爆体験に接する機会も今や極めて少なくなっている。改めて語り部として活動する方々や、メディアに残されたものでかろうじて受け継がれているのが現状である。ただ、広島・長崎以降80年もの間、戦争は常...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~80年を迎える被爆地へ
今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは長崎へ。札所は1ヶ所で、相変わらずそれ以外の要素が多いのが私の札所めぐりだが、今回は博多から武雄温泉乗り換えで西九州新幹線に乗ると思いきや、所要時間は遜色なく、運賃はJR九州のネット限定きっぷよりも安い高速バス「九州号」を選択した。目的地への交通手段もいろいろ変化を出すこともあり、さすがに翌日の復路は長崎からの西九州新幹線を予約した・・(これが当日になって覆ることになるのだが、それはまた後の話)。博多駅から博多バスターミナルに移動する。1階は市内、近郊を結ぶ路線バス、そして3階の高速バス乗り場からは九州各地、そして中国地方以東に向かう高速バスが発着し、博多駅にも負けていない交通の要衝である。乗り鉄ということもあってこれまでの札所めぐりでここから高速バスに乗ることはなかっ...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「九州号」で長崎への移動を楽しむ
九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、今回の目的地は長崎の市街地にある第65番・延命寺である。九州一周という意味では、そのコマは諫早から大村湾沿いの彼杵、そして早岐まで進んでいる。そのため、諫早~長崎間は行き止まり区間を往復する形となる(まあ、地図を見れば大村湾の西側、西海市エリアをレンタカーやバスでたどれば循環ルートとなるのだが)。延命寺があるのは新地中華街や眼鏡橋などがある中心部から少し東の寺町地区で、広島から単純に往復するだけなら日帰りでも行けそうなところである。ただ、そこはせっかくの長崎である。他のスポットも訪ねたいということで、週末の6月28日~29日の1泊2日のプランを組む。いくつかのキーワードが浮かぶ。2022年の開業日に乗って以来ご無沙汰の西九州新幹線でのアクセス、そして今年広島と同じく被爆80年...第28回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今回は長崎へ「九州号」に乗る
神仏霊場巡拝の道めぐり、京都最後となる鞍馬・貴船を訪ねて最難関のコンプリートとした後、貴船口から叡山電車に乗る。このまま出町柳に向かってもいいが、どこかで途中下車しよう。ということで下車したのは一乗寺。一乗寺といえばそもそも剣豪・宮本武蔵が吉岡一門と壮絶な決闘を繰り広げた伝説で知られるが、「ラーメン街道」として人気である。近隣に大学が多いことから安くて美味しいラーメンが好まれたことから多くの店が並ぶようになり(もっとも、現在はラーメンは必ずしも「安い」食事ではなくなっているが・・)、現在は各地に支店を持つ店もある。一乗寺で下車したのは、先ほどあゆ茶漬やゆばの刺身で一献したにも関わらず、ラーメンを食べようという健康にとって必ずしもよくない行動に出たわけで・・。一乗寺駅近くの店に入ったが、一献の後にもかかわら...神仏霊場巡拝の道めぐり~一乗寺から清水五条へ・・
6月14日、神仏霊場巡拝の道めぐりは京都府の最終シリーズで鞍馬・貴船を訪ねている。前回のあみだくじで出た目的地は鞍馬寺だったが、そのまま奥の院、魔王殿を経由する山越えでそのまま貴船神社に向かった。貴船川のせせらぎ、青もみじ、そして川床・・。この日は雨のため京都の市街地でもそこまで気温は上がらなかったが、さすが京の避暑地、清涼さを感じる。ここまで来れば川床料理をいただきたいところだが、予約必須のようだし、お値段もそれなりにするし・・。貴船神社に参拝である。主祭神はタカオカミノカミという水を司る神で、創建の年代は不明だが白鳳時代には社殿建て替えの記録がある。平安時代に上賀茂神社の摂社となり、それ以後長らくその関係だったが、明治になって貴船神社として独立したとある。黒馬、白馬の像がある。古くから、干ばつの時には...京都24番「貴船神社」~神仏霊場巡拝の道めぐり・140(これで京都府をコンプリート)
6月14日、雨が降る中、叡山電車の鞍馬に到着。ここから鞍馬~貴船と訪ねるのだが、時季のせいか天候のせいか、訪れる人もまばらである。鞍馬寺の山門で入山料を納める。本来ならここから参道まで九十九折の坂道を歩くところである。かつて清少納言が「近くて遠きもの」として「枕草子」で紹介し、牛若丸が修行し、また由岐神社などの見どころもあり、鞍馬寺も参道を歩くことを薦めている。私も以前来た時は参道を15~20分ほど歩いたことがある。・・ただ今回、逆の意味で迷わずケーブルカー乗り場に直行した。この鞍馬山ケーブル、正式には「鞍馬寺鞍馬山鋼索鉄道」といい、鉄道事業法による許可を受けた鉄道としては日本一短い路線(0.2キロ)であり、唯一宗教法人が運行する路線である。まあ、雨を理由として初乗りのケーブルカーに乗ってみよう。乗車を待...京都23番「鞍馬寺」~神仏霊場巡拝の道めぐり・139(雨の鞍馬山)
特別札所の伊勢神宮(外宮・内宮)を含めて154ヶ所をたどる神仏霊場巡拝の道めぐり。ここまで138ヶ所をめぐり、残りもわずかとなってきた。前回訪ねた大阪24番・勝尾寺でのあみだくじで出たのは京都23番・鞍馬寺。そして鞍馬寺に行くなら京都24番・貴船神社もセットで訪ねるわけで、これで京都市内を中心に神仏霊場めぐり全体の約3分の1を占める京都府の札所がコンプリートとなる。神仏霊場めぐりを始めた時、京都にあれだけある札所を果たして回れるのかと思ったが、時間はかかったがいろいろな旅の組み合わせを重ねて、残すは鞍馬・貴船というこれも人気の観光スポットとなった。さて、いつ行こうか考えたが、結局翌15日に京セラドーム大阪での交流戦・バファローズ対ジャイアンツの観戦が決まり、それなら前日に宿泊を絡めて洛北まで足を延ばすこと...神仏霊場巡拝の道めぐり~京都府コンプリートに向けて叡山電車に乗車
6月15日、「バファローズ高校」対ジャイアンツの第3戦は、大阪桐蔭高校の吹奏楽部がスタンドで応援歌を演奏するイベント。試合前にはグラウンドで演奏を披露した後、大阪桐蔭野球部出身で、現在希少がんとの闘病中である福森大翔さんが同学年の森友哉を相手に始球式。そしてこの試合のスポンサーである不動産ベンチャー企業「センス・トラスト」の社長・今中康仁さんが野球経験者らしい快速球の始球式・・と、大阪桐蔭づくしである。さて試合開始。バファローズの先発は曽谷。まずはジャイアンツの先頭、今季レギュラーに定着の泉口がセンター前へのポテンヒット。続くオコエだが、いとも簡単に打ち上げて一死。「こういうところが、今一つ定着できんのでしょうなあ」というのは、この試合ご一緒の高松在住のマリーンズファン・Ⅰ氏(一時、仙台に勤務していたこと...観戦記・「バファローズ高校」対ジャイアンツ@京セラドーム大阪(森友哉、涙のお立ち台)
7月中旬の3連休、いろいろな所用があったのだが15日の海の日は体が空くことに。さてどうしようか・・。このところ、日帰りで中国・四国への「乗り鉄」も楽しんでいるが、山口県が少しご無沙汰である。そこで思いついたのが、「SLやまぐち号」の乗車である。「SLやまぐち号」といいつつも、2022年に肝心の蒸気機関車C57、D51に故障が相次ぎ、それ以降はディーゼル機関車DD51が牽引する「DLやまぐち号」として運転された。まあ、機関車が牽引する客車列車に乗ることじたいが今や貴重な体験で、それはそれで人気を博していた。その「SLやまぐち号」、今年5月の連休からD51の牽引で復活したという。ここは一つ行ってみようか・・。ただ、九州北部から山口県、さらには中国山地にかけては大雨の影響で運転見合わせ、あるいは終日計画運休の路...D51使用の「SLやまぐち号」に乗りに行く
7月7日、早朝、広島から呉に移動して松山への「シーパセオ」に乗船し、JR松山駅前で温泉、そして生ビールをあおり、予讃線~瀬戸大橋線と乗り継いだ。広島から岡山に向かうのに、わざわざ瀬戸内海を渡って四国の鉄道も楽しむという、なんとも欲張りな一日である。瀬戸大橋を渡る。広島から松山にかけての区間とはまた違った島々の景色である。児島に到着。ここからは時間つぶしを兼ねて鈍行に乗り換えてもよかったが(次の岡山行きは新型227系だった)、そのまま特急で乗り通す。松山から3時間弱の鉄道旅で岡山に到着。さて、向かいの津山線ホームにはキハ47の旧国鉄急行色「ノスタルジー号」編成が停まっている。16時27分発の津山行きに充てられる。実をいうと、今回乗り鉄で岡山に行くに当たり、広島から山陽線で倉敷、以後、伯備線~姫新線~津山線を...髙島屋岡山でビアガーデンのはずが・・・結局はミシュラン居酒屋へ
松山駅前の「喜助の湯」に浸かった後、松山13時26分発「しおかぜ20号」に乗る。この列車の岡山着は16時11分。駅前のビアガーデンの開店前だが、駅前で少しゆっくりして、それから繰り込めば・・というつもりだった。「しおかぜ20号」にも十分な空席がある。改札口の向こうのホームに赤と黄色の車体が見える。観光列車「伊予灘ものがたり」である。JR四国の中でも人気の列車で、私はリニューアル前、キハ47改造の「伊予灘ものがたり」には一度乗車したことがあるが、現在のキハ185系になってからはまだである。これから出発するのは13時31分発の「八幡浜編」で、車内ではフレンチのミニコースをいただくことができる。伊予市~伊予長浜間は「愛ある伊予灘線」を経由し、海沿いの景色で知られる下灘駅にも停車し、八幡浜には15時50分の到着で...特急「しおかぜ」で予讃線から瀬戸大橋を渡る
7月7日、呉から松山まで瀬戸内海汽船「シーパセオ」にて渡る。定期航路だがクルーズ船の気分も楽しめる船であった。その後、高浜から伊予鉄道で移動し、大手町からJR松山駅に到着する。さて今回の日帰りお出かけの目的地は、岡山駅前の髙島屋のビアガーデンでの一献。夕方に岡山にたどり着くためのルートをいろいろ考える中、フェリーでいったん松山に上陸し、予讃線~瀬戸大橋線をたどって向かうことにしたのだ。その予讃線にしても、鈍行でたどる、特急に乗って途中の駅でも下車する・・いろいろ考えたが、結局は直通の岡山行き13時26分発特急「しおかぜ20号」に乗ることにして、それまで松山で過ごす。特急の発車まで3時間近くあるのだから、松山城や道後温泉まで往復するだけの時間はある。もっともこの時は道後温泉本館はまだ工事中(リニューアルオー...松山駅前「喜助の湯」でととのい、潤う。
7月7日、松山に向かうべく呉から乗船したのは旅客船「シーパセオ」である。「海の散歩道」という意味だという。松山までの移動手段ではあるが、クルーズ気分も味わうことができる。先に広島から乗船していたのは20人いるかいないかという程度で、やはり宇品6時45分発に間に合う公共交通機関がないというのはいかがなものかと思う。呉からの徒歩の乗船も数名、クルマも数台というところで出航する。乗船客が少ない分、船内ではゆったりと過ごせる。客室の前方は前面の景色が楽しめるソファーシート、そしてテーブル付きのリクライニングシートが並ぶ。また側方には靴を脱いで上がる「OZASEKIエリア」、そして「GORONEエリア」がある。このうち「GORONEエリア」は、ごろ寝するとちょうど海が見える小窓がついているのが特徴で、広島からの乗船...松山行き「シーパセオ」乗船
・・・今回、松山に行った記事を書こうというのだが、7月12日朝、松山城がある城山で土砂崩れが発生し、周辺の住宅やマンションに土砂が流入した。行方不明の方もいるようだ。前日まで松山は大雨が降っていた中での出来事である。道後温泉本館が修復工事を終えてリニューアルオープンという明るい話題の直後、松山城にこうした影響が出るとは・・。毎年毎年、どこかの地域が当番が回って来るかのごとく大雨による災害に遭っている。連日「○○豪雨から×年」というニュースに接しているように感じる。この週末も雨雲が心配である。・・さて、本題に入ろう。雨が降る日もある一方、晴れの天気だと真夏日、猛暑日というこのところ。ふと、ビアガーデンに行きたいな・・という気になった。ビールを飲むのならいくらでも居酒屋があるのだが、ビアガーデンは夏独特のもの...目的地は岡山だが・・・フェリーで松山に渡る・・・そのために呉に行く
九州八十八ヶ所百八霊場めぐりはこれから徐々に北に向けて駒を進める。枕崎の火之神公園を出発する。国道226号線に入り、耳取峠を越える。その先が坊津である。歴史資料センター「輝津館」に入る。こちらは南さつま市役所の坊津庁舎も兼ねた建物である。坊津の歴史、民俗についての紹介が充実した施設だった。館内撮影禁止のため画像はないが・・。坊津は古くから立地的に海上交通の要地であり、遣唐使船の寄港地となっていた。仏教の公式的な伝来よりも先に龍蔵寺一乗院という寺が建立されたし、この先の秋目地区には鑑真和上が唐から上陸している。また中世では倭寇や遣明船、琉球貿易の拠点にもなっていた。明の歴史書「武備志」では近隣の地誌も紹介しており、「日本三津」として安濃津、博多津と並び、ここ坊津を挙げている。同時期に日本で成立した式目では「...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~坊津から薩摩半島北上
先ほどの大国寺から一気に山道を下り、枕崎の市街地に入る。そして、日本最南端の終着駅・枕崎に到着する。前回に続いての来訪だが、前回は列車乗り遅れのためタクシー移動、そして今回はレンタカー・・。列車から終着駅に降り立つ、という演出はならなかった。ちょうどこの時間、列車の姿はない。もっともこの日(6月30日)は先日来の大雨で指宿枕崎線じたい運転を見合わせている。しばらく、誰もいない終着駅の雰囲気を楽しもうかと思ったが、それより先に食事である。枕崎に来たからにはかつお料理をと思っていたが、いろいろ立ち寄っている間に時刻は14時すぎ、そろそろ昼の営業を終えている頃ではないだろうか。幸い、駅の目の前にある「一福」は14時30分ラストオーダーでまだ営業中だった。駅の見物は後にして、先に食事にしよう。いただいたのはかつお...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~枕崎
西大山駅から途中の海岸スポットを見た後、国道226号線から内陸に入る。いよいよ、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの最南端にある第97番・大国寺に向かう。97という番号は、当初番外札所だったのが百八霊場になるにあたり新たに振られたものである。当初は茶畑の中を一直線に走るが、坂道を上り、集落を抜けるとカーナビは狭い道を案内する。コンパクトカーのヤリスといえども道幅ぎりぎりのところに出会い、ヒヤリとする。かといってここからバックで引き返そうにもUターンできるところがない。ようやく離合可能なところに出て、さらに山道を上る。人家もなくなり、果たしてこの上に寺があるのかなと不安になったが・・・。ここで大国寺の山門が見えた・・というより前に弘法大師像が出迎える。「人々に慈悲と感謝を与え、安心して生きられる様に、又人々に金運...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第97番・大国寺(枕崎のスピリチュアルスポット)
九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、目指すのは最南端の枕崎にある第97番・大国寺である。その前に知覧に立ち寄って特攻平和会館を訪ね、そのまま枕崎に向かうと思いきや、レンタカーは逆の南東方向に向かう。そして国道226号線を東に進む。海岸が見え、駐車スペースがあったので思わず停める。瀬平公園というところで、ちょうど海の向こうには頂上は雲で覆われているが薩摩富士・開聞岳を望むことができる。少し、開聞岳の方向に歩く。今は海にせり出した国道の橋がかかるが、かつては岩と岩の間を波しぶきを受けながら渡っていたそうで、与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌も残されている。迫平まで我れを追い来りて松かげに爪を裂くなり頴娃の村をさ(鉄幹)片はしを迫平に置きて大海の開聞が岳立てるなりけり(晶子)夫妻が鹿児島各地を周遊する中で、地元の村長の歓待を受...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~日本最南端の駅・西大山で列車を出迎えるが・・
6月30日、日曜日。鹿児島の朝は「さつま狂句」から始まる(始まるというのも変だが)。今月の入選の句の紹介だが、文字で見るから一句の意味がわかるが、これ、選者の先生の鹿児島弁でのコメントも含め、耳で聞いたらさっぱりわからないぞ。前日の夕方、夜、そして今朝と地下の大浴場に計3回入り、バイキング形式の朝食をいただく。こちらも地元のものを含めて種類は豊富である。身支度を整えてチェックアウト。この日はトヨタレンタカーのお世話になる。同じ県内、一定のエリア内であれば乗り捨て無料ということで、夕方に川内駅前での返却である。乗るのはコンパクトカーのヤリス。8時半に出発。これから目指す札所があるのは本土の端の枕崎だが、せっかくの薩摩半島なのでいくつかのスポットに立ち寄りながらである。指宿温泉は前回に札所と合わせて訪ねており...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~特攻基地・知覧へ
今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは前回5月に続き鹿児島に宿泊。そしてホテルも前回と同じ「ホテルタイセイアネックス」である。今回は部屋おまかせプランで予約していたが、何とツインルーム。もっとも、部屋の広さじたいはシングルルームとさほど変わらないように見える。テーブルをテレビ台と切り離した小ぶりなものとして、ベッドの向きを変えることで2台収めたのかな。荷物を置き、部屋着に着替えて、早速地下のサウナ・大浴場に向かう。今回もこのホテルを選んだのはこの大浴場目当てである。本来は地階で別途24時間営業しているサウナ・カプセルホテルの設備だが、アネックスの宿泊者は無料で利用できる。部屋着のままで行けるのもありがたい。先ほど大雨に濡れたこともあり、早速の入浴はありがたい。普段は入らないサウナも試してみる。さっぱりした。...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~鹿児島駅前にて癒しの一時
第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは鹿児島市内。第45番・大歓寺から城山公園、黎明館と回り、そのまま天文館までやってきた。そして少し遅めの昼食として、鹿児島王将・中町店に向かう。前回5月に鹿児島を訪ねた時は、夜の天文館で一献の後、ひとり二次会として入ったのだが今回は昼食、いや、町中華での一献である。公共交通機関での札所めぐりならではの楽しみである。全国チェーンの「餃子の王将」(いわゆる「京都王将」)から、あの稲盛和夫の仲介によりのれん分けが許された「鹿児島王将」。その1号店は繁華街から1本入ったところで、町中華の風情がある。「餃子の王将」だが、ある意味郷土料理の店といえる。テーブル上の伝票に鉛筆で数字を入れて注文する独特のスタイル。厨房から対応するスタッフはすべて男性で、「鹿児島=男性社会」というのを体...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~再びの鹿児島王将、鹿児島知事選挙、そして豪雨・・
6月29日、鹿児島市内めぐりの続きである。城山公園から遊歩道を下って着いたのは鶴丸城跡。関ヶ原の戦いの後、薩摩藩初代藩主となった島津家久により築城された。それまでは島津氏の本拠地は鹿児島市内でも少し奥まった内城だったが(その近くに、九州八十八ヶ所百八霊場の第44番・不動寺がある)、関ヶ原で勝利した徳川氏の脅威に対抗すべく、錦江湾を前に、城山を後ろにするこの地に強固な城を建てた形である。その後、徳川氏が鹿児島まで攻めてくることはなかったが、幕末の薩英戦争の時には海岸から近かったことでイギリス軍の砲弾を受け、明治の西南戦争では政府軍の攻撃の末、西郷隆盛が城山で自刃するという歴史が繰り広げられた。正面には2020年に復元された御楼門が建つ。周りの堀にはハスの花が開いていて、これも鹿児島の夏の風景だという。現在の...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~鹿児島・黎明館
6月29日、九州新幹線で鹿児島中央に到着。第45番・大歓寺まで市営バスで向かうことにする。中草牟田バス停が最寄りのようだ。JR九州の在来線は前日からの大雨で運転見合わせとなっているが、鹿児島市内、この時間は雨も小止みである。バスの乗車口にはICカードリーダーがあるが、使えるのはラピカという鹿児島市交通局独自のカードのみで、他の全国交通系ICカードには対応していない。出張や旅行で鹿児島に来た人は一見不便で戸惑いそうだが、鹿児島市交通局の市電、市バスではクレジットカードのタッチ決済が導入されている。市バスでは今年の3月から導入されたそうで、車内ポスターによると、1ヶ月の利用金額が市バスの定期運賃に相当する9660円に達するとそれ以降は無料になるとある。考えようによっては、専用のカードを買う必要もなく、チャージ...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第45番「大歓寺」(鹿児島市街から城山へ)
今年もまた線状降水帯が発生する季節となった。このところ毎年どこかの地域でまるで当番にでも当たるがごとく被害が出ている。7月に入り、広島県内は前夜から大雨が続き、幸い大きな被害はないようだがそれでも気がかり。またこの直前には南九州が大雨だった。さて、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりである。前回は5月中旬、鹿児島で行われるホークス対バファローズの試合観戦と組み合わせてのものだったが、残念ながら雨天中止。代わりに、日置市にある第49番・剣山寺に先に参詣した後、午後の時間を指宿枕崎線の乗り鉄に充てたのだが、途中停車の日本最南端の駅・西大山でのわずかな停車時間にホームに出てそのまま列車に置き去りにされるというハプニング。雨の中タクシーで枕崎に向かい、枕崎で車内に置いたままの荷物は回収できたが、帰りの列車は途中大雨のため...第16回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今年もまた大雨の時季がやって来た
雨は仕方ないでしょう・・・。運営のマズさはあったかもしれないが、こうなることが想定された試合ならなおのこと途中コールドになる前に1点でも多く得点しとけやというだけのこと。審判に八つ当たりはないでしょ。見苦しい。監督の無能さが露呈するだけ。・・・今季、バファローズの現地観戦成績1勝5敗「1雨天中止(ここ大事)」のおっさんのひとりごと。試合途中降雨コールドゲームにバファローズ監督が激怒しているようですが・・
パ・リーグは依然としてホークスが首位独走、2位~5位が混戦で、ライオンズが大きく離されての最下位という展開が続く。ファイターズが若手台頭、イーグルスも交流戦優勝というプラス材料で健闘しているがホークスが抜きんでている状況は変わらない。バファローズはそのホークスを大阪に迎えての3連戦。この第2戦である26日、現地観戦に出かけた。この日は大阪で行われる会議出席のため日帰り出張だったのだが、出張が決まった際たまたま日程表を見ると大阪での試合である。まあ、帰りに立ち寄ればのぞいてみようというくらいの気持ちで、ファンクラブ特典の指定席引換券を使って一塁側上段中央指定席を確保していた。仮に観戦できなくなったとしても金銭的に損はしない。会議終了後はそのまま散会となり、自由行動である。帰宅の時間を考えると試合終了までの観...観戦記・バファローズ対ホークス@京セラドーム大阪(出張帰りの現地観戦で自力優勝消滅)
神仏霊場巡拝の道、京セラドーム大阪での野球観戦との組み合わせで広島から日帰りでまず京都に向かう。当初、6月22日と23日のどちらに行くか迷ったが、22日の午前中だとまだ雨は降らない、しかし23日は西日本で広く雨の予報ということで、22日の朝から出かけることにした。そして、バファローズとライオンズの両日の試合はどうだったか。選択した22日はバファローズ先発の齋藤を序盤に攻略したライオンズが4対2で勝利し、連敗を止めた。そして23日はバファローズ先発のカスティーヨが好投、私の勤務先企業出身の古田島がデビューから22試合連続無失点というNPB記録に並び、4対1でバファローズが勝利。23日の試合は広島の自宅にて外が大雨の中テレビ桟敷での観戦だったが、こういう巡り合わせなら23日、京都で雨に濡れての参拝の後、ドーム...京都47番「毘沙門堂」~神仏霊場巡拝の道・104(八方睨みの龍、動く襖絵)
交流戦明けのカードとなったライオンズ3連戦の2戦目の観戦に出かける。当初は22日にするか23日にするか迷ったのだが、天気予報を見て22日に遠征とした。ドーム球場だから雨は関係ないのだが、そこに1ヶ所、神仏霊場めぐりを絡ませようというのがある中で、22日は夕方以降に雨というので日帰りで出かけた。広島からいったん京都に出かけた後、大阪に移動する。神仏霊場めぐりのことはまた別の記事として・・。このカードは恒例の「オリ姫デー」として行われる。今季のテーマはロックとポップということで、選手たちがミュージシャン風にキメている。離脱者が多いのはさておき、限定ユニフォームの配布には長い列ができている。さてこの日座ったのは三塁側、大商大シートのすぐ後ろである。普段はグラウンド全体を見渡す内野上段に陣取るのだが、たまにはこう...観戦記・バファローズ対ライオンズ@京セラドーム大阪(オリ姫デー、100敗ペースの相手に・・)