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2014/09/06

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  • 京都3番「城南宮」~神仏霊場巡拝の道・100(とうとう100ヶ所目!)

    4月14日、近鉄の桃山御陵前から竹田に移動する。この日3ヶ所目で、今回の目的地である京都3番・城南宮の最寄り駅である。ここ竹田は近鉄京都線と地下鉄烏丸線が合流する駅で、双方乗り入れている。桃山御陵前から乗ったのも地下鉄の車両だ。駅名標を見ると、表と裏で地下鉄、近鉄それぞれのデザインである。それにしても今回は京都市南部のジャンクションを渡っている。六児童、桃山、そして竹田。城南宮へは駅から徒歩15分ほどとある。バス乗り場もあるが、城南宮方面に行く便はなかなかなさそうだ。そのまま歩くことにしよう。その一方、「伊藤忠グループ社員ご家族ご招待会会場行き無料送迎バスのりば」の看板が立ち、その先にバスが停まっている。どこで何が行われるのだろうか。竹田駅の上を名神高速が横切っており、その高架沿いに歩くと名神高速を跨ぐ道...京都3番「城南宮」~神仏霊場巡拝の道・100(とうとう100ヶ所目!)

  • 京都2番「御香宮神社」~神仏霊場巡拝の道・99(伏見の安産祈願と御香水)

    春の京都・伏見の神仏霊場めぐりである。まずは京都46番・醍醐寺に向かい、地下鉄で六地蔵までやって来た。ここ六地蔵は地下鉄、京阪、そしてJRと3路線が接続している。元々は京阪の駅だけだったのが、平成になってJR奈良線の駅ができ、そこに地下鉄が延伸してきた。それぞれに使い勝手があることから周辺にはマンションも建ち並ぶようになった。さて、次に向かうのは京都2番・御香宮神社。読みは「ごこうのみやじんじゃ」である。六地蔵からどう行くかだが、JRで1駅、次の桃山で下車するのが最短のようだ。221系使用の普通で移動する。途中右手に高台があるが、その奥に広がるのが明治天皇陵(伏見桃山陵)である。明治維新に際して都が京都から東京に遷ったわけだが、陵墓が京都に造営されたのは明治天皇の「生まれ故郷である京の地で眠りたい」という...京都2番「御香宮神社」~神仏霊場巡拝の道・99(伏見の安産祈願と御香水)

  • 京都46番「醍醐寺」~神仏霊場巡拝の道・98(醍醐の桜は葉桜で)

    4月14日の神仏霊場めぐり。新大阪から特急「ひだ25号」に乗車し、京都で下車するという荒技を使い、山科に到着。まずは、京都46番・醍醐寺を目指す。山科から醍醐寺へは、地下鉄で醍醐駅まで行って歩くか、バスで醍醐寺前に行くかである。どちらでも所要時間にはさほど差はないようだが、たまたま京阪六地蔵行きバスの時間が近いようなのでそちらで行くことにする。醍醐寺といえば桜の名所、さぞかし参詣者、花見客で混雑すると思いきや、朝9時前という時間帯のためか空席もあるくらいで出発。途中、特に渋滞することもなく順調に醍醐寺に到着。最寄りである醍醐寺前のバス停は寺の門前の決して広くない通り沿いにあるのだが、桜の時季の混雑対策ということで、駐車場内に各方面への醍醐寺バス停が設けられている。改めて門前に出る。枝垂桜があるのだが、さす...京都46番「醍醐寺」~神仏霊場巡拝の道・98(醍醐の桜は葉桜で)

  • 神仏霊場巡拝の道~特急「ひだ」で春の京都へ

    神仏霊場巡拝の道めぐり、しばらくはJR西日本の西国三十三所めぐりキャンペーンのデジタルスタンプラリーをコンプリートさせるべく、札所めぐりは該当の寺院(というより駅)を訪ねることを優先した。そのおかげで3月に無事「満願」となり、記念品として三十三所があしらわれたオリジナル手ぬぐいをいただいた。さらに、満願の記念プレゼントにも応募したが、さすがにこちらは倍率も高いようで、当選の通知はない。さて、前回の札所めぐりのゴールとなった青岸渡寺からの帰途で行ったあみだくじの結果、次の目的地は京都3番・城南宮となった。京都にもまだまだ札所が残っているが、今回は洛南地区。京都3番・城南宮の他、桃山御陵前にある京都2番・御香宮神社、そして京都46番にして西国11番である醍醐寺が東西に並ぶ。醍醐寺については、札所より先にデジタ...神仏霊場巡拝の道~特急「ひだ」で春の京都へ

  • 第78番「三光院」~広島新四国八十八ヶ所めぐり(廿日市の桜を愛でながら)

    広島新四国八十八ヶ所めぐり。やれ西国三十三所だ、神仏霊場めぐりだ、九州八十八ヶ所百八霊場だと言っている中で、地元で超スローペースとなっている札所めぐりである。それでも第77番まで来ているのだが、前回訪ねたのは今年の1月。江波にある2ヶ所を訪ねた後、当日行われた都道府県対抗男子駅伝(ひろしま駅伝)を自宅近くの沿道で応援した。それ以来だから3ヶ月ぶりとなる。今回訪ねるのは廿日市市。地御前にある第78番・三光院である。地図で見ると国道2号線・西広島バイパス沿いにある。一方で、広電宮島線の地御前電停からもそれほど離れていないようだ。クルマでサッと行ってもいいが、ここは広電で出かけることにする。4月13日、広電宮島線で地御前の手前の広電廿日市で下車する。4月も半ばとなり、桜も散り始める時季であるが、廿日市に行くなら...第78番「三光院」~広島新四国八十八ヶ所めぐり(廿日市の桜を愛でながら)

  • 東好投も残念。なかなか、上手くいきませんな。まだまだこれから!

    ペナントレースもカード一回りの最終シリーズとなった。バファローズは大阪でファイターズと対戦。12日の初戦はプロ入りここまで負けなし、ファイターズにも好投を続けていた東が先発。6回一死まで無安打投球、結果7回1安打1失点(その失点も盗塁悪送球での進塁後、野選によるもの)と好投したが、打線の援護なくプロ初黒星となった。打たれまくっての黒星ではないだけ、余計にもったいないところだが、ここまで好投を続けていることには変わりない。これからも楽しみである。ただ打線が・・あと1本が出ないし、波に乗れない。チームもここまで3タテこそなく、直前のイーグルス戦ではシーズン初のカード勝ち越しとなったが、この日の敗戦でシーズン初の連勝はまたもお預け。シーズン始まったばかりとはいえ、なかなか思うようにはいかない。まだまだこれから。...東好投も残念。なかなか、上手くいきませんな。まだまだこれから!

  • 新型「やくも」273系は快適なり・・

    「君の運命のヒトは僕じゃない辛いけど否めないでも離れ難いのさ」グッバイ・・・とともに出雲市を13時40分に出発した「やくも20号」。新型車両の車内チャイムの曲は、Official髭男dismの「Pretender」。ちょっと切なく感じるのだが、JR西日本も「岡山へ向かう場面は多くのお客様が帰路となることから、情緒的な楽曲の雰囲気が旅情にマッチする」ということでの選曲である。一方、岡山からの新型「やくも」では同じOfficial髭男dismの「ILOVE...」が使われている。山陰は縁結びの地として、「多くの人の胸を打った恋愛を歌った楽曲が旅情にマッチする」とのこと。いずれも「ヒゲダン」の楽曲が使われているのは、メンバーの出身地が米子や松江だったり、島根大学でバンド活動を始めた「山陰ゆかり」ということからで...新型「やくも」273系は快適なり・・

  • 出雲の「献上そば」を味わい、温泉に浸かっていよいよ新型「やくも」に乗車

    新型「やくも」車両に乗るために広島から出雲市に移動。ちょうど昼の時間帯に出雲市にいるわけだが、出雲大社には行かず、かといって一畑電車に乗るわけでもなく、駅近くで時間を過ごすことにする。昼食は出雲そばとしよう。近くに店があればと検索すると、徒歩5分ほどのところにある「羽根屋」が有名らしい。江戸時代末期に創業という老舗で、「献上そば」の店として知られているそうだ。時刻は11時過ぎ、ちょうど開店して間もない時間帯だが、おそらく混雑しているのだろう。私は食事のために並ぶのは好きではないのだが、今日は多少時間を要してもよいので行ってみることにする。商店街を抜けたところにある「羽根屋本店」。やはり人気店らしく順番待ちの人が店の外まで出ている。店内のタブレットで受付をするよう案内される。画面には10組待ちとあるが、タッ...出雲の「献上そば」を味わい、温泉に浸かっていよいよ新型「やくも」に乗車

  • 新型「やくも」に乗るために出雲市へ

    4月6日、岡山~出雲市間の特急「やくも」に新型車両となる273系がデビューした。岡山や出雲市での出発式の様子がニュース番組で紹介されていた。また一方、撮り鉄さんの仕業で初日早々緊急停車する事態もあったそうで、沿線は早速賑わっているようである。その新型「やくも」に乗ってみよう。また、これと引き換えに期間を置いて国鉄型381系の「やくも」も引退する。前日の4月5日限りで、パノラマ型グリーン車を備えた「スーパーやくも」として運転されていたラベンダー色の編成は運行を終了している。デビュー2日目となる4月7日、せっかくなら新型「やくも」と、国鉄型の中でも旧国鉄特急色の「やくも」を組み合わせたい。時刻表を見る限りでは、岡山10時13分発「やくも7号」でまず新型に乗り、出雲市からは15時35分発「やくも24号」で旧国鉄...新型「やくも」に乗るために出雲市へ

  • 「スーパーやくも」引退、新型「やくも」デビュー

    4月5日から6日にかけて、山陽と山陰を結ぶ特急「やくも」が転換期を迎えた。これまで長年伯備線の「やくも」として活躍した国鉄型381系が、順次新型の273系に置き換わることになった。273系のデビューと引き換えにまず置き換わったのが、パノラマ展望のグリーン車を備えた381系の1編成。かうて紫色の「スーパーやくも」として活躍した編成である。ラストランとなった4月5日は多くの人たちが別れを惜しんだようで、SNSでも多くの画像がアップされていた。ちょうど沿線の桜も満開を迎えたことで、桜と組み合わせたショットも多い。この先6月までの2ヶ月ほどをかけて順次置き換えが進むという。国鉄型車両が多く残る岡山~山陰地区にあってこれからが転換期である。かくいう「乗り鉄」、「呑み鉄」の私、新型「やくも」にも乗りたいし、一方で旧国...「スーパーやくも」引退、新型「やくも」デビュー

  • 北大阪急行、千里中央~箕面萱野にて延伸開業

    3月23日、北大阪急行の千里中央から北へ2駅、箕面萱野までの2.5kmが延伸開業した。北大阪急行といえば1970年の大阪万博に合わせて江坂~千里中央間が開業し、万博終了後も御堂筋線と直通して大阪市街と千里ニュータウンを結ぶ路線としておなじみである。御堂筋線の利用客からすれば「千里中央行き」というのはおなじみの存在で、その昔、新大阪からの新幹線に間に合わない!と慌てて乗った列車が「中津行き」だとガッカリする・・というのがあった。まあ、今はそうした折り返し列車もほとんど「新大阪行き」だが。その北大阪急行の延伸構想というのは、平成の初めあたりからあったそうで、2010年代になると延伸を公約に掲げた市長の誕生も後押しとなって、箕面萱野までの延伸が決定した(当初の計画では「新箕面」という駅名)。2020年度の開業を...北大阪急行、千里中央~箕面萱野にて延伸開業

  • 観戦記・バファローズ対ホークス@京セラドーム大阪開幕第3戦(この試合も後半で・・)

    3月29日、NPBの公式戦が開幕した。今季はバファローズのオープン戦を現地で観ることもなく、開幕までの選手の動向も結果だけで知るところではあるが、いきなり開幕戦は今季打線を強化したホークスとの3連戦である。第1戦、第2戦とも接戦となった後の31日の第3戦、今季初めてとなる京セラドーム大阪に向かう。開幕シリーズ来場者特典(この日は、リーグ3連覇記念のリング)の引き換えや、コンコースでしばらくぶらついて入場までの時間を過ごす。グッズショップは長蛇の列でさすがに並ぼうとまでは思わなかった。山本由伸もメモリアルのコーナーとなったのか・・。早いうちに前売りチケットを購入したのだが、この3連戦は連日満員御礼で、3試合で10万8000人あまりと、本拠地開幕3連戦としては球団過去最多の観客動員となった。12時前に入場した...観戦記・バファローズ対ホークス@京セラドーム大阪開幕第3戦(この試合も後半で・・)

  • 岡山のスーパー銭湯、そして最後は「ミシュラン居酒屋」へ

    3月24日、倉敷から総社を経て岡山に着く。雨が降り続いており、この分だと午後からの「国鉄水島計画」イベント、倉敷貨物ターミナルでのキハと機関車の撮影会も雨模様だろう。午前中、雨が降る前に少しでも撮影できたのがラッキーだった(イベント時間の後半は休憩用の気動車で過ごす形になったが・・)。岡山で少し時間がある。令和の大改修を終えた岡山城、日本三名園の一つ・後楽園に行くのもいいかと思ったが、絶対に行かなければならないとまでは思わない。別に城が嫌いなわけではないが、世にいう城マニアもない。ふと思いついたのが、どこか温泉、スーパー銭湯にでも行こうかというもの。スマホで検索すると、「後楽温泉ほのかの湯」というのが見つかった。岡山駅からだと日赤病院方面行きのバスで20分ほどとある。途中、岡山電気軌道の線路と並走するが、...岡山のスーパー銭湯、そして最後は「ミシュラン居酒屋」へ

  • 倉敷から桃太郎線経由で岡山へ~「Urara」にも初乗車

    「国鉄水島計画」のイベントとして水島臨海鉄道のキハ、機関車の撮影会を終え、倉敷市まで戻る。撮影会は午後の部もあるが、天気はこの後も雨が続く模様だ。この後は特に何時の列車に乗らなければならないというわけではなく、倉敷で昼食としよう。訪ねたのは、駅の南のアーケード街に入ったところにある「ぶっかけうどんふるいち」。倉敷を代表するうどん店で、岡山駅の新幹線ホームにもスタンドがあるが、ここに入るのは初めてである(一度、水島店に入ったことがあるかな)。普通の出汁のうどんもあるが、ここは温ぶっかけ、そしてさまざまな具材がのったスペシャルをいただく。味は、・・・甘い、甘すぎる。まあ、これは好みの問題で店が悪いわけではない。次に来た時は出汁のうどんをいただくとするか。この後、倉敷駅の自由通路を抜けて反対側の北口に出る。かつ...倉敷から桃太郎線経由で岡山へ~「Urara」にも初乗車

  • 「国鉄水島計画」~水島臨海鉄道 キハと機関車の撮影会

    3月24日、「国鉄水島計画」のイベントの一環で行われた水島臨海鉄道の撮影会。かつて国鉄~JRで走っていた気動車、水島臨海鉄道の貨物輸送で活躍する機関車、そして現在旅客輸送の主力である各種粗糖の気動車が一堂に会するとあり、特に国鉄型気動車「キハ」を近くで見ようということで参加した。倉敷市からのキハ38+キハ37が倉敷貨物ターミナル横の水島臨海鉄道の車両区に到着し、昇降台を使って線路に降り立つ。そのまま誘導されてまずはヘルメットを着用し、係の人から撮影会の案内を受ける。準備ができ、撮影会開始。一応、スポーツ観戦時に使用する大きいほうのデジカメを使うのだが、一眼レフではなくただのデジカメである。まあ、画像はそれなり。まずはキハが並ぶゾーンに向かう。やはり目を引くのは、手前にあるキハ205。引退したものの、クラウ...「国鉄水島計画」~水島臨海鉄道キハと機関車の撮影会

  • 「国鉄水島計画」~キハに揺られて倉敷貨物ターミナルへ

    「国鉄水島計画」というのを見つける。2024年、専用鉄道としての開業から80周年を迎える水島臨海鉄道。「国鉄」とあるのは、かつての国鉄型気動車が在籍していることからである。3月のはじめ、倉敷で行われたオープン戦の観戦に出かけた時、試合までの時間に久しぶりに水島臨海鉄道に乗ったのだが、その時に倉敷市駅や、同社のホームページでこの言葉を目にした。「国鉄水島計画」とは、水島臨海鉄道が保有している「キハ205」を「復活」させたプロジェクトである。このキハ205とはかつての国鉄型気動車キハ20で、水島臨海鉄道に譲渡された車両である。老朽化もあり2017年に引退しして車庫で眠っていたが、この形式で動かすことが可能な車両が全国に2両しかないことから、鉄道ファンを中心に「復活」を望む声が高まった。そこで活用したのがクラウ...「国鉄水島計画」~キハに揺られて倉敷貨物ターミナルへ

  • 神仏霊場巡拝の道~最後は「くろしお」でロングラン

    3月10日、熊野三山詣でからの帰りは紀伊勝浦15時21分発「くろしお30号」である。終点新大阪着は19時21分ということで、ちょうど4時間の乗車となる。4時間の乗車といえば、ちょうど東京から広島までの「のぞみ」の所要時間と同じくらい。新幹線と在来線特急で単純比較はできないが、紀伊半島をぐるりと回って大阪に至る道のりはやはり遠いということだ。今は国道バイパスができたり、和歌山3区のあの方のご威光で高速道路も少しずつ延伸してはいるが、遠いのは遠い。列車の発車前に、駅近くのコンビニまで行って車内での飲食物を購入する。その一方で、駅前の土産物店でマグロやクジラの加工品を購入する。クジラといえば大和煮の缶詰が有名だが、この辺りならではの一品が「鯨ハム」。鯨ベーコンとは違うし、一般的な豚肉のハムとも異なる。鯨肉の切り...神仏霊場巡拝の道~最後は「くろしお」でロングラン

  • 和歌山2番「青岸渡寺」~神仏霊場巡拝の道・97(那智の滝を拝む)

    神仏霊場めぐりの熊野三山詣では熊野那智大社の参詣を終え、隣接する青岸渡寺に入る。隣接といっても、元々は那智の滝を中心とした自然信仰の場として開かれ、神仏習合の考えが広まった平安時代からは那智大社と一体化していたところである。青岸渡寺にも山門があり正しくはそちらから参詣するところだが、毎度こうして那智大社の通用門のようなところから境内に入る。まあ、元々一体化しているのならこうした通用門もなかったはずだが・・。青岸渡寺の本堂は元々熊野権現における如意輪堂として、安土桃山時代、豊臣秀吉の手により再建されたものである。明治時代の神仏分離、廃仏毀釈の際、熊野本宮大社、熊野速玉大社にある仏堂はすべて取り壊されたが、熊野那智大社の如意輪堂は、西国三十三所の1番札所であったこともあり、仏像は他に移されたものの、建物だけは...和歌山2番「青岸渡寺」~神仏霊場巡拝の道・97(那智の滝を拝む)

  • 和歌山3番「熊野那智大社」~神仏霊場巡拝の道・96(JR西日本スタンプラリーを「満願」)

    紀勢線の特急「南紀1号」でハイブリッド気動車の乗り心地を少しだけ楽しみ、紀伊勝浦に到着。こちらの駅前も外国人旅行者の姿が目立つ。忘れないうちに、紀伊勝浦駅にあるJR西日本「駅からはじめるデジタルスタンプラリー」の青岸渡寺のデジタルスタンプを獲得。これで、3月31日の期限まであとわずかのところで、このラリーを無事コンプリートすることができた(西国第33番・華厳寺のスタンプは最初からサービスでついていた)。「満願」達成者には記念品のほか、「満願コース」のプレゼント応募の権利が発生する。早速そのままスマホを操作して応募したのだが、後日、JR西日本の事務局から電話がかかってきた。何でも、「満願コース」の応募には、札所を回った証として各札所で配付している散華を33枚出せという。さすがに、駅のQRコードだけで集められ...和歌山3番「熊野那智大社」~神仏霊場巡拝の道・96(JR西日本スタンプラリーを「満願」)

  • 和歌山1番「熊野速玉大社」~神仏霊場巡拝の道・95(ハイブリッド気動車特急に揺られる)

    熊野三山めぐりは熊野本宮から速玉大社に入る。バス停から速玉大社の鳥居に向かう。速玉大社は、神倉山の磐座であるゴトビキ岩に熊野速玉大神と熊野夫須美大神を祀ったのが始まりとされるが、後の景行天皇の時に現在地に移された。そのため、元々祀られていた神倉山は元宮、そして移された後の速玉大社は新宮と呼ばれるようになった。現在の新宮の地名の由来である。私は長い間、新宮というのは熊野「本宮」に対しての呼び方だと思っていたのだが・・。後に、神仏習合が進むとこちらも上四社、中四社、下四社に、祭神と本地仏が祀られるようになった。境内に入ると、江戸時代に熊野詣でを八度行ったことの記念として奉納された石碑や、樹齢千年以上とされる梛(ナギ)の木が出迎える。古くから、熊野牛王と梛の葉を授与されることで熊野詣でを無事果たす支えとなったと...和歌山1番「熊野速玉大社」~神仏霊場巡拝の道・95(ハイブリッド気動車特急に揺られる)

  • 和歌山4番「熊野本宮大社」~神仏霊場巡拝の道・94(大斎原と「運」)

    3月10日、神仏霊場巡拝の道めぐりは熊野三山詣でである。まずは熊野本宮大社に向かうべく、前日宿泊した川湯温泉を8時すぎに出発。このバスは紀伊田辺駅6時16分に出発した便だが、多くの席が埋まっている。手前の湯の峰温泉や、あるいはそこまでの道中のどこかで宿泊し、早い時間に熊野古道を歩くらしき出で立ちの人、また外国人旅行者の姿も目立つ。キャンプ場もある大塔川から熊野川に出て、いったん川沿いにさかのぼる。8時20分、本宮大社前に到着。ここで下車した人は意外に少なかった。このバスは奥の発心門王子行きだが、そこまでバスでアクセスして、熊野本宮に向けて歩くのだろう。発心門王子から熊野本宮大社までは約7キロ、緩やかな下りで歩きやすいという。うーん、私はといえば時間の制約もあって札所をピンポイントで回るだけだが、前日のコー...和歌山4番「熊野本宮大社」~神仏霊場巡拝の道・94(大斎原と「運」)

  • 神仏霊場巡拝の道~川湯温泉にて一泊

    3月9日、紀伊田辺からバスに乗り、熊野本宮を前にして、熊野川の支流である大塔川沿いに旅館が並ぶ川湯温泉に到着する。川原を掘れば温泉が湧くことからこの名がつき、12月~2月には川の流れをせき止めて作られる「仙人風呂」という巨大な露天風呂で知られている。訪ねたのが3月初めということで、これなら2月終わりに訪ねた丹後シリーズと入れ替えてもよかったかなと思う。その川湯温泉の代表的なホテルといえるのが、バス停のすぐ横にある「山水館川湯みどりや」。仙人風呂ではないが川原の露天風呂があり、ビュッフェ形式の夕食・朝食がついて20000円ほどかかるとある。まあ、熊野三山まで行くのだから宿泊費も思い切って出そうと思っていた。ただ後日、改めて予約サイトを見ると、同じ川湯温泉で「川湯まつや」というのを見つけた。「川湯みどりや」か...神仏霊場巡拝の道~川湯温泉にて一泊

  • 神仏霊場巡拝の道~熊野古道を路線バスでたどる

    紀伊田辺から熊野古道の中辺路ルートに入る。これから乗るのは紀伊田辺駅14時50分発、道の駅奥熊野行きの龍神バスで、途中宿泊する川湯温泉で下車する。時刻表を見ると所要時間は約2時間。路線図が何重にも折り重なっており、道のりの遠さがうかがえる。バスはそれなりの乗車があり、外国人の旅行者の姿も見える。インバウンドの増加もあるが、熊野古道や熊野三山は外国人、特に欧米やオーストラリア人気スポットだそうで、もちろん熊野の自然や歴史文化が豊かなこともあるが、外国人向けのプロモーションの成功によるところが大きいという。まずはきのくに線の線路に沿って朝来まで進む。途中の工業高校前とは県立田辺工業高校で、大阪勤務時代、ここまで高校生の募集に来たことがある。よくこんな遠いところから採用しようと思ったものだ。朝来から朝来街道に入...神仏霊場巡拝の道~熊野古道を路線バスでたどる

  • 和歌山5番「闘鶏神社」~神仏霊場巡拝の道・93(熊野古道への出発道)

    神仏霊場めぐりとJR西日本デジタルスタンプラリー獲得のための熊野三山詣で。初日は朝ゆっくりと出発し、午後になって紀伊田辺に到着。今回は熊野古道中辺路ルートをたどる形である。その出発道といえる紀伊田辺にあるのが、和歌山5番・闘鶏神社。正しくは「鬪雞」という名称だそうだが、このブログでは簡単な「闘鶏」の表記とする。駅前では源義経に仕えた武蔵坊弁慶の像が出迎える。弁慶は紀伊田辺の生まれ、熊野別当・湛増の子とされる。幼い時に比叡山に入れられるが乱暴が過ぎ、三井寺や圓教寺などにはその痕跡も残されている。そんな荒くれ者が五条大橋での牛若丸(源義経)との出会いを境に、忠実な家来として活躍するのだから物語としては面白い。駅前の商店街も「弁慶」の名が冠せられている。目指す闘鶏神社は駅から徒歩で5分ほど。こちらも、熊野古道の...和歌山5番「闘鶏神社」~神仏霊場巡拝の道・93(熊野古道への出発道)

  • 神仏霊場巡拝の道~いよいよ、熊野三山へ

    JR西日本の「駅からはじまる西国三十三所デジタルスタンプラリー」の実施期間が3月末までとなる中、最後に残る紀伊勝浦駅での青岸渡寺のスタンプを獲得すべく、神仏霊場めぐりとしての熊野三山詣でに出かける。さすがに広島からの日帰りは無理で1泊2日の行程となるが、3月9日~10日の土日にスケジュールを組み込んだ。地図にて、神仏霊場めぐりの和歌山県内の札所の分布を眺める。高野山方面は先に訪ねているが、和歌山から南、広大な範囲に札所が散らばっている。デジタルスタンプ獲得で遠征するなら青岸渡寺、紀三井寺の両方を一度で回ればよかったのだが一度には難しく、先にデジタルスタンプの紀三井寺と、神仏霊場の竈山神社を回った。熊野三山を目指すべくきのくに線を南に下ると、海南の藤白神社、御坊の道成寺、紀伊田辺の闘鶏神社と続き、熊野古道の...神仏霊場巡拝の道~いよいよ、熊野三山へ

  • オープン戦観戦後、倉敷の「鳥好」で一献

    3月3日、倉敷マスカットスタジアムでのオープン戦観戦を終え、中庄駅に戻る。午前中は晴れの天気だったが、試合途中からは雲が出て、傘を差すほどではないが小雨も降って来た。終盤には一部照明灯もついた。この日は16000人ほどの観客が詰めかけたが、最寄りの中庄駅は一時入場制限をかけるほどの混雑だった。今回は広島から新倉敷への「こだま」往復プランのため新倉敷まで向かうのだが、いったん倉敷で下車する。この後は帰宅するだけなので、これも久しぶりとなる倉敷での一献としよう。時刻はもうすぐ17時、この時刻から開店する店なら飛び込みでも入れるだろう。駅前のアーケード街をぶらつく中、入ったのは「鳥好」。「鳥好」と聞いて連想するのは、岡山駅前にある「ミシュラン居酒屋」。岡山のミシュラン居酒屋は「駅前本店」を名乗っているのだが、倉...オープン戦観戦後、倉敷の「鳥好」で一献

  • 水島臨海鉄道に乗車

    3月3日は倉敷マスカットスタジアムで行われたイーグルス対カープのオープン戦を観戦した。その観戦記は試合前、試合後とこのブログで記事にしたのだが、日帰りとはいえ倉敷まで行くのだから・・とその前後にスケジュールをくっつけた。今回は日本旅行の日帰り新幹線往復プランを利用して、新倉敷まで「こだま」往復のプランである。まずは広島7時39分発の「こだま838号」にて新倉敷に移動する。倉敷、それも1駅岡山寄りの中庄が最寄り駅となるマスカットスタジアムに行くのなら岡山往復でもいいのだが・・。新倉敷から山陽線に乗り継ぎ、ともかく倉敷で下車する。時刻は9時。オープン戦の開門は11時、試合開始は13時だから、12時前後に入場できればというくらいの感じでやって来た。倉敷といえば美観地区観光もあるが、午前中のプランとして選択したの...水島臨海鉄道に乗車

  • 神仏霊場巡拝の道~京丹後・野村克也ベースボールギャラリー

    丹後シリーズの神仏霊場めぐりを終えて広島に戻るのだが、昼までにもう1ヶ所、どこか訪ねることにする。丹後まで来たということで足を延ばして、例えば舟屋がある伊根に行くとか、いっそのこと経ヶ岬まで行くということも考えたが・・。広島に戻るといっても、軽自動車でひた走ることになるし、翌朝を考慮すればそれほど遅くならないように帰宅したい。そこで、天橋立から少し西に移動することに。丹後出身のプロ野球選手として思いつくのが、野村克也(ここに、糸井嘉男も加わるが)。数年前、自身が寄贈したトロフィーなどを展示した「野村克也ベースボールギャラリー」が出身地である網野町(現・京丹後市)の複合施設に開館し、名選手、名監督の功績を讃えている。別に野村克也や南海ホークスのファンというわけではないが、歴史スポットを訪ねるようなものである...神仏霊場巡拝の道~京丹後・野村克也ベースボールギャラリー

  • 神仏霊場巡拝の道~笠松公園、成相寺から天橋立見物

    天橋立にある丹後一の宮、籠神社から傘松公園に向かう。下の駅は府中駅で、この辺りはかつて丹後の国の中心部だったことがうかがえる。ケーブルカーは15分ごとの運転で、先ほどの便が出たばかりなのでしばらく待つことに。並走するリフトは随時動いているのでそちらに乗ればよいのだが、さすがに寒そうだ。ケーブルカーに乗車。一直線に上り、4分ほどで中腹の傘松駅に到着する。ケーブルカーを降りるとまず目につくのはスカイデッキ。天橋立に少し近づく形で設けられた展望台だが、やって来た観光客に写真屋が声をかける。1枚撮影して、気に入ったら後で買ってもらうというスタイルである。傘松公園といえば「股のぞき」発祥の地とされる。体を曲げて股の間から天橋立を見ると天と地が逆転して、天にかかる橋のように見えるとされるが、私にはどうもピンと来ない。...神仏霊場巡拝の道~笠松公園、成相寺から天橋立見物

  • 京都51番「籠神社」~神仏霊場巡拝の道・92(元伊勢、むすび詣り)

    話は再び2月の神仏霊場めぐり、西国三十三所めぐりに移る。今回は播磨に立ち寄った後の丹後シリーズで、2月23日は西舞鶴で1泊。2月24日、朝風呂に入った後、バイキング形式の朝食をいただく。この日の天気予報は曇り。7時30分頃に舞鶴グランドホテルを出発する。この日向かうのは日本三景・天橋立である。神仏霊場の京都51番・籠神社と、西国三十三所の第28番・成相寺をめぐる。同じ丹後にある西国三十三所の札所のうち、松尾寺が神仏霊場の札所を兼ねる一方、成相寺がそうではないのは何か理由があるのかな。国道27号線から国道175号線に入る。舞鶴港とれとれセンターの前を通過する。せっかく来たのだからこうしたスポットで海の幸を味わうべきだろうが、この時間ではどうしようもない。ならば帰りにどうか・・。由良川を渡り、そのまま川沿いに...京都51番「籠神社」~神仏霊場巡拝の道・92(元伊勢、むすび詣り)

  • オープン円観戦記・イーグルス対カープ@倉敷(投手戦が一転、終盤にもつれ・・)

    3月3日、倉敷で行われているイーグルス対カープのオープン戦3連戦の第3戦を観戦。倉敷マスカットスタジアムを訪ねるのも20年以上ぶりである。まずはカープの攻撃ということで、レフトスタンドからファンファーレが流れる。イーグルスの先発はベテランの岸。まずは宇草、田中、秋山を難なく打ち取る立ち上がりを見せる。一方のカープの先発は新外国人のハッチ。プロフェールによると150キロ後半のストレートとチェンジアップ、カットボールを投げるとある。こちらも入江、辰己、浅村をいずれもフライでアウトにする。2回表、カープの4番はこちらも新外国人のシャイナー。しかし岸の前に空振り三振。隣に座っていたカープファンからは「またダメ外人じゃのぉ・・」とぼやく。続く坂倉も凡退し、打席にはまたも新外国人のレイノルズ。しかしこちらも凡退。「打...オープン円観戦記・イーグルス対カープ@倉敷(投手戦が一転、終盤にもつれ・・)

  • オープン戦観戦記~イーグルス対カープ@倉敷(地方球場もよいものです)

    ・・いったん、神仏霊場巡拝の道の紀行文から離れる。3月に入り、NPBも各地でオープン戦が始まっている。バファローズファンとすれば、3月3日のベイスターズ戦を皮切りに大阪での試合が続き、その後は静岡、関東と回り最後は大阪でのタイガース変則3連戦という日程。ということで、本来であれば3月3日は大阪に日帰りで向かうべきなのだろうが、向かったのはタイトルにあるように倉敷、イーグルス対カープの1戦である。さすがに毎週のように大阪に向かうのは費用面で厳しいし(この後、西国三十三所めぐり・神仏霊場めぐりとしての熊野三山詣でが控えているし)、また大阪には公式戦で行くことになる。それよりも、久しぶりとなる倉敷マスカットスタジアム観戦もいいかなと思い、前売りチケットを確保する。3日の午前中はよく晴れており、広島から新倉敷まで...オープン戦観戦記~イーグルス対カープ@倉敷(地方球場もよいものです)

  • 神仏霊場巡拝の道~舞鶴にて1泊

    2月23日、松尾寺から東舞鶴駅に出て、JRのデジタルスタンプを獲得。宿泊だが、かなり以前に一度東舞鶴に泊まったこともあり、西舞鶴に向かうことにする。当初は翌日京都丹後鉄道に乗るつもりで、起点となる西舞鶴に泊まったほうが翌日も動きやすいこともある。結局クルマでの移動に切り替えたが、宿はそのままとする。国道27号線を走ると赤れんが館や海上自衛隊の基地の横を通るのでちらりと見ることができるかと思ったが、カーナビは内陸部をショートカットする県道を案内。むしろ、鉄道の舞鶴線に沿ったルートである。今回、神仏霊場めぐりで舞鶴まで来た割には訪ねたのが松尾寺ピンポイントというのが惜しいようなもったいないような・・。到着したのは西舞鶴駅のロータリーにある舞鶴グランドホテル。駐車場は駅横のコインパーキング利用で、駐車券をフロン...神仏霊場巡拝の道~舞鶴にて1泊

  • 京都52番「松尾寺」~神仏霊場巡拝の道・91(松尾寺本堂は解体工事中・・)

    2月23日、雨が降りしきる中、軽自動車は舞鶴若狭道を走り、舞鶴東インターで下車する。舞鶴の東地区の玄関口で、市役所や赤れんが博物館、引揚記念館、新日本海フェリーの乗り場などへのアクセスがよい。もちろん、これから向かう松尾寺にもほど近い。雨が降る中、今回わざわざ長距離をクルマで来てよかったと思う。小浜線の松尾寺駅から寺までは徒歩50分の坂道、雨の中をとぼとぼ歩くのもつらいところである。そういえば、前回松尾寺を訪ねたのは2020年1月(コロナ禍の少し前のことである)、まだ大阪在住時代だったが、福知山からレンタカーにて松尾寺や、西国四十九薬師の多祢寺、そして成相寺を回る中、同じように天気も目まぐるしく変わった。松尾寺駅に立ち寄る。大正時代の開業の時からの建物だが、最近登録有形文化財に指定されるとともに、事務室ス...京都52番「松尾寺」~神仏霊場巡拝の道・91(松尾寺本堂は解体工事中・・)

  • 神仏霊場巡拝の道~北条鉄道のキハ40に出会う

    播磨から丹後に向かう神仏霊場巡拝の道、西国三十三所めぐりのドライブで、まず訪ねたのは加西市の一乗寺。この先、中国道で吉川ジャンクションに出て、舞鶴若狭道で舞鶴を目指す。一乗寺から県道を経て国道372号線に出ると、すぐ右手に酒蔵がある。江戸時代後期・天保年間創業の富久錦である。西国三十三所めぐりで北条鉄道の法華口から一乗寺まで歩いた際、この酒蔵が沿道で光るスポットに見えた。運転中なので試飲はできないが、せっかくなので立ち寄ることにする。富久錦は地元加西市産の米だけを使った純米酒にこだわりがあるという。かつての蔵を使った「ふく蔵ショップ」に向かう。今回クルマで来ていることもあり、酒の4合瓶やら地元の米、そして各地のご飯・酒のお供などを買い求める。軽自動車とはいえ、多少の土産物を後部座席に置くことができるので、...神仏霊場巡拝の道~北条鉄道のキハ40に出会う

  • 兵庫12番「一乗寺」~神仏霊場巡拝の道・90(賽の河原は単なる石積み?)

    今回の神仏霊場巡拝の道めぐりは、JR西日本の「駅からはじまる西国三十三所デジタルスタンプラリー」の終盤で丹後地方が目的地なのだが、あえて広島から軽自動車で向かうにあたり、途中の山陽姫路東で下車して、こちらも西国三十三所の札所の一つである兵庫12番・一乗寺に向かう。ちなみに、一乗寺のデジタルスタンプは先に獲得済みである。自宅を出てちょうど4時間、道端に山門の跡が見えるので停車する。西の総門は加古川市と加西市の境界に位置しているという。この先本堂までは数百メートルあり、さらに東に向かうと東の総門跡がある。往年の規模がうかがえる。そのまま進み、正面の入口前を過ぎて駐車場に向かう。今回はクルマで来たが、公共交通機関だと姫路からバス、あるいは北条鉄道の法華口からバスまたは徒歩でアクセスが可能である。入口で入山料を納...兵庫12番「一乗寺」~神仏霊場巡拝の道・90(賽の河原は単なる石積み?)

  • 神仏霊場巡拝の道~播磨から丹後まで一気に走る・・

    神仏霊場巡拝の道と西国三十三所めぐりを兼ねたお出かけ、JR西日本の「駅からはじまる西国三十三所デジタルスタンプラリー」も大詰めとなる中、第28番・成相寺、第29番・松尾寺のデジタルスタンプを獲りに行くことにした。キャンペーン期間の終了まで残り1ヶ月あまりとなる中での出発である。当初は新幹線で関西に向かうことを考えていた。初日、京都まで新幹線に乗り、山陰線と舞鶴線を乗り継いで東舞鶴へ。小浜線で1駅、松尾寺まで移動して寺までの山道を往復し、西舞鶴に宿泊。そして2日目は京都丹後鉄道で天橋立に向かい、遊覧船で一の宮に渡り、神仏霊場の籠神社、そして西国三十三所の成相寺を訪ねる。午後の列車で福知山に出て福知山線で大阪に戻ってもよし、目先を変えて和田山に出て播但線で姫路に出るのもよし・・ということで、公共交通機関での巡...神仏霊場巡拝の道~播磨から丹後まで一気に走る・・

  • 神仏霊場巡拝の道~和歌山駅前「多田屋」にて

    和歌山電鐵で和歌山に戻る。これから帰途に就くのだが、少し時間ができたので遅い昼食を兼ねての一献とする。朝方、和歌山でいったん下車した時、「そういえば」ということで駅前の店をチェックしていた。時刻は10時すぎだったがすでにのれんが表にかかっていた。訪ねたのは「多田屋」。知る人ぞ知る和歌山の大衆酒場で、朝9時から開いている。私も以前大阪在住時に、札所めぐりの帰りに一度訪ねたことがあるのを思い出し、今回久しぶりに入ることにした。ちょうど中途半端な?時間帯だったためか、カウンター席にも余裕で腰かけることができた。こちらでは昼の定食もやっており、中にはメインディッシュの単品を注文するより定食を注文したほうが安いものもある。大衆酒場の雰囲気を楽しむ。瓶ビールも各社ある中で、珍しいサッポロラガービール、通称赤星をいただ...神仏霊場巡拝の道~和歌山駅前「多田屋」にて

  • 神仏霊場巡拝の道~和歌山電鐵にて「たま駅長」のもとへ・・

    2月12日、西国三十三所の紀三井寺、そして神仏霊場の竈山神社を訪ね、今回の札所めぐりはこれで終了。後は和歌山でのオプションである。オプション・・・昔加入していた旅サークルのことを思い出すなあ・・。竈山神社から和歌山電鐵の竈山に着き、まずは和歌山ではなく終点の貴志に向かうことにする。和歌山電鐵に乗るのも10何年かぶりだが、ちょうどやってきた貴志行きは「たま電車」の車両。これも懐かしい。2007年に貴志駅の「駅長」を任命された猫の「たま」をモチーフにした車両である。前回来た時にも「たま電車」に乗っており、車内にあふれる「たま駅長愛」に驚いたやら感心したやら。いわゆる「水戸岡デザイン」車両のヒット作の一つで、今でも現役なのがすごい。ある意味和歌山電鐵の看板車両といえ、わざわざこの車両を目当てに来たとおぼしき国内...神仏霊場巡拝の道~和歌山電鐵にて「たま駅長」のもとへ・・

  • 和歌山8番「竈山神社」~神仏霊場巡拝の道・89(神武天皇の長兄を祀る、建国に関わる神社)

    JR西日本の西国三十三所のデジタルスタンプラリーのために、神仏霊場巡拝の道には加盟していない紀三井寺を訪ねた後、近くにあるということで和歌山8番・竈山神社に向かう。公共交通機関ならJRで和歌山に戻り、和歌山電鐵貴志川線にて最寄り駅の竈山まで行く。ただ今回、スマホ地図を見る中で、紀三井寺から名草山の周りをたどれば徒歩で直接竈山神社まで行けるのではないかとして、4キロほど歩くことにする。紀三井寺の山門前から、県道135号線を歩く。135号線といえば通称「国体道路」として地元の主要道路の一つだが、今歩いているのは狭い旧道である。それでもクルマの交通量は結構多い。和歌山県立医科大学のキャンパスからショートカットできそうなので、旧道を離れて住宅街の中を行く。その一角に石仏が並んでいる。案内板には「歴史の古道三葛嶺(...和歌山8番「竈山神社」~神仏霊場巡拝の道・89(神武天皇の長兄を祀る、建国に関わる神社)

  • 神仏霊場巡拝の道~紀三井寺に参詣

    神仏霊場巡拝の道めぐりとしつつ、JR西日本の「駅からはじまる西国三十三所デジタルスタンプラリー」が気になって、神仏霊場の札所ではない紀三井寺を目指す。デジタルスタンプそのものは和歌山駅で獲得したが、ここまで来れば西国三十三所めぐりの4巡目としてお参りしよう。紀勢線(きのくに線)の紀三井寺で下車し、まずは寺まで歩いて向かう。別にすべての札所が重なることもないと思うが、西国三十三所の和歌山県の札所のうち、第1番・青岸渡寺は熊野三山とともに神仏霊場の札所となっているが、第2番・紀三井寺、第3番・粉河寺はいずれも対象外である。それぞれの寺のスタンスもあるのだろうか。山門に着くと以前とは何やら様子が異なっている。山門の右手にあるのはケーブルカーの乗り場。紀三井寺といえば231段の石段で知られていて、結縁や厄除けのご...神仏霊場巡拝の道~紀三井寺に参詣

  • 神仏霊場巡拝の道~そや、和歌山行こら・・

    2月12日、神仏霊場巡拝の道と西国三十三所めぐりを兼ねて播州清水寺に行き、JR西日本の「駅からはじまる西国三十三所デジタルスタンプラリー」は残り4ヶ所となった。何だか最近、神仏霊場めぐりといいつつ気になるのはこのデジタルスタンプラリーのことばかりである。今回、その一つである西国第2番・紀三井寺に行こうと思う。元々、第1番・青岸渡寺を含む熊野三山を1泊で回るプランを立てており、その帰りに和歌山で途中下車して紀三井寺のデジタルスタンプだけ獲得しようと計画していた。事実、他にも駅でスタンプだけ獲得して札所には行っていないところもいくつかあるのだが、和歌山はなかなか行けるところではない。神仏霊場の札所は紀勢線(きのくに線)沿線にいくつかあり、どのみちそれらを一グループとして訪ねる時が来るが、ともかく急遽、和歌山に...神仏霊場巡拝の道~そや、和歌山行こら・・

  • 兵庫13番「播州清水寺」~神仏霊場巡拝の道・88(ワンちゃんに開放的な寺院)

    3月16日、北陸新幹線の金沢~敦賀間が開業する。ちょうど1ヶ月前となった2月16日、開業初日の指定席が発売開始となった。さぞ、指定席は秒殺で売り切れだろうなとニュース記事を見ると、はたして金沢から敦賀に向かう一番列車は秒殺だったとある。さすがだ。もっとも、この記事を書いている16日夜の時点では、それ以降の列車には十分な空席があり(さすがに窓側が全部埋まっている列車はあったが)、何なら今から思い立って開業初日に広島から日帰りで金沢まで行くことも可能だ。まあ、特に開業初日に乗って「きれいな体」を保つ必要もないし(そもそも、北海道新幹線や東北線など、未乗区間もぽつぽつ出ている)、そもそもその日は所用があるので、これから乗る機会はいくらでもあるだろう。能登半島地震の影響も残る中、これが東京から金沢まで新たにつなが...兵庫13番「播州清水寺」~神仏霊場巡拝の道・88(ワンちゃんに開放的な寺院)

  • 神仏霊場巡拝の道~大阪駅で115系と新型「やくも」に巡り合う

    「大阪来てな!TRAINDAYS」のイベント列車として運転された115系湘南色車両による急行「鷲羽」のミニツアー。11時26分、列車は大阪駅の10番ホームに到着。日中は大阪止まりの列車が到着するくらいでそれほど多くの人はいないのだが、ホームには大勢の撮り鉄、見物客が待ち構えていた。テレビの取材陣も来ているようだ。ホームにはロープが張られ、ツアー客はその内側で12時頃まで撮影ができ、ツアーに参加できた特典といえる。ただ、後ろからの罵声、怒号というのが半端ない。乗りたかったけど乗れなかったのでせめて見物に来た・・という人も多いことだろう、その無念さも籠っているように聞こえる。ただそのホームの内側も、先頭部の撮影のためにツアー客が集まって来る。駅員も危険を呼びかけるのに必死だ。向かいの11番ホームは特急「サンダ...神仏霊場巡拝の道~大阪駅で115系と新型「やくも」に巡り合う

  • 神仏霊場巡拝の道~115系湘南色「鷲羽」ミニツアー

    今回の神仏霊場巡拝の道めぐりは、目的地である兵庫13番(西国三十三所第25番)・播州清水寺に向かう前に「大阪来てな!TRAINDAY」のイベントの一環である急行「鷲羽」ミニツアーとして、神戸~大阪間を移動する。当日の様子を伝えるネット記事によると、100名の募集人員に対して競争率は35倍もあったという。使われる車両は現在も岡山地区で走っている115系の湘南色3両編成。急行が走っていた当時は幼かったので実物は見たことないが、湘南色といえば東海道線、山陽線の普通や快速として走っており、その意味では懐かしいところだ。列車が入線すると、ツアー参加者が乗車する1番ホームは人数が少ないので比較的穏やかな雰囲気だったが、向かいの2番線は一般の新快速利用客に加えて大勢の撮り鉄が集まっており、ざわついたものだった。この車両...神仏霊場巡拝の道~115系湘南色「鷲羽」ミニツアー

  • 兵庫5番「湊川神社」~神仏霊場巡拝の道・86(急行「鷲羽」ミニツアーに参加)

    JR西日本の「駅からはじまる西国三十三所デジタルスタンプラリー」。実際の西国三十三所めぐりの4巡目とはリンクしていないのだが、3月末までのキャンペーン残りの期間で、第1番・青岸渡寺(紀伊勝浦)、第2番・紀三井寺(和歌山、紀三井寺)、第25番・播州清水寺(相野)、第28番・成相寺(天橋立)、そして第29番・松尾寺(東舞鶴)の5ヶ所となった。もっとも南と北が残り、その中間に一つ残っている。とりあえず、和歌山方面と丹後方面で1泊ずつのプランを組み、間の相野駅には丹後方面に向かう途中で組み入れられないか、あるいはここだけ単独で訪ねるかという両方でプランを考えていた。・・・タイトルは神戸の湊川神社となっている。そして急行「鷲羽」ミニツアーとは何ぞや??ということで、いつものことながら前置きが長くなる。1月、鉄道関連...兵庫5番「湊川神社」~神仏霊場巡拝の道・86(急行「鷲羽」ミニツアーに参加)

  • 第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~黒さつま鶏で一献、広島に戻る

    2日間にわたった九州八十八ヶ所百八霊場めぐり。今回で東九州を回り終えて鹿児島まで来たことで一段落である。次回からはアクセスに九州新幹線を使うことができ、現地の滞在時間も少しずつ長くなる。帰りも「バリ得」プランで鹿児島中央18時59分発「つばめ334号」博多行き~博多20時52分発「ひかり592号」新大阪行きを乗り継いで広島に戻る。それよりも早い時間の「みずほ」や「さくら」に乗れば早く帰ることができるが、「バリ得」プランの基本は「つばめ」、「こだま」利用である。それでも19時前まで鹿児島にいられるとは、やはり新幹線の強みである。鹿児島駅に戻ったのは16時すぎ。ならば、鹿児島でちょっと一献くらいはできそうだ。鹿児島中央までの乗車券を持っていたが、残り1駅間は放棄して市電で繁華街の天文館まで移動する。鹿児島に来...第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~黒さつま鶏で一献、広島に戻る

  • 第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~仙巌園から桜島を望む

    今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは鹿児島市に入った不動寺で終わり、午後の残りの時間は鹿児島のスポットめぐりとする。そこで向かうのは、ちょうど日豊線沿いにある「名勝仙巌園」である。確か以前は「磯庭園」という名ではなかったかと思う。先ほどの不動寺から地図で見ると徒歩で30分くらいで行けそうだ。スマホ地図を見ながら進み、国道10号線に出る。片側1車線で、クルマがひっきりなしに行き交っている。とそこに、トンネルが穴を開けて待ち構えている。よく見ると幅1メートルもないわずかばかりの歩道があり、何とか通れそうだ。ここが通れないと結構な大回りになってしまう。長さは400メートルほどあり、向こうから歩行者、自転車が来たらすれ違いも相当困難に思ったが、幸いそうしたこともなくトンネルを抜けた。後で地図を見ると山登りの道もあ...第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~仙巌園から桜島を望む

  • 第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第44番「不動寺」(鹿児島の廃仏毀釈の名残を見る)

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりはいよいよ鹿児島に入った。下車した鹿児島駅は鹿児島線と日豊線の正式な終点である。これは鹿児島線の歴史によるところだが、元々の鹿児島線は先ほど通って来た肥薩線~日豊線のルートで錦江湾沿いに東から建設され、終点・鹿児島となった。後に八代から海岸周りのルートが開通し、鹿児島とつながった。その時にできた駅が武、後の西鹿児島である。戦後、鹿児島の市街地整備にともない、従来の鹿児島から西鹿児島が発展するのにともない、列車の運転も西鹿児島が中心となった。そして、九州新幹線の開業にともない、西鹿児島は鹿児島中央へ。文字通り、鹿児島の中央となった。市の代表駅を譲った鹿児島駅だが、貨物ターミナルはかつての歴史を受け継いでこちらに残っている。また駅周辺も再開発が進み、駅舎も最近改築された。自由通路か...第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第44番「不動寺」(鹿児島の廃仏毀釈の名残を見る)

  • 第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~霧島神宮詣で、そして錦江湾へ

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは加治木にある第43番・法城院を参詣し、そのまま鹿児島中央方面に向かうところだが、いったん特急「きりしま6号」で国分方面に逆戻りし、国分の次の霧島神宮で下車する。真言宗の八十八ヶ所めぐりの中で、南九州の天孫降臨、神武東征というのは無視できないし、これまでの九州旅行でも訪ねたことがないので、この機に行ってみることにした。やはり、広島から直接南九州に来てよかった。変に、いったん関西に向かった後で夜行フェリーに乗る・・というプランにしていたら、鹿児島での過ごし方も中途半端なものになっただろう。「きりしま6号」からは20人ほどが下車した。その多くから聞こえるのはアジアの言語である。インバウンドで霧島神宮を訪ねるのか。霧島神宮へのアクセスは容易ではない。国分駅~霧島神宮駅~霧島神宮への鹿...第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~霧島神宮詣で、そして錦江湾へ

  • 第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第43番「法城院」(加治木へ、桜島へ)

    1月28日、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの2日目、いよいよ鹿児島県の札所めぐりである。27日は霧島市の中心にある国分に宿泊。28日は早起きして、南日本放送の「さつま狂句」を観る。鹿児島弁で詠まれる一句、鹿児島の言葉を郷土文芸の形で残そうという取り組みなのだが、お題を見た時点でどういう意味か他所者にはすでにわからない。今回宿泊した「ホテルネクステージ」では、朝食はレストランではなく、あらかじめ予約した時間帯に部屋まで配膳してくれる。時間帯になると、廊下から「朝食をお持ちしました~」と部屋を回る係の人の声がする。私は部屋も散らかっているだろうし、わざわざ配膳してもらうほどでもないなということで、前日コンビニで仕入れたもので朝食とする。この日の鹿児島の天気は、午前中は曇りところにより雨、午後からは晴れ間も出ると...第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第43番「法城院」(加治木へ、桜島へ)

  • 第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「霧島」の地で一献

    1月27日、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりでの鹿児島行きの宿泊は大隅の国分である。「花は霧島煙草は国分」で始まる「おはら節」に登場する。国内での煙草の生産地の一つが南九州で、大隅の国分の煙草は上質のものとして高い評価をえ得ていたという。ただ現在は喫煙人口も大幅に減っており、鹿児島県の葉タバコ農家も廃業が相次いでいるという。この日の宿泊は国分駅から少し歩いた「ホテルネクステージ」。ホテルのSNSによると、屋上からは霧島連山と桜島の両方を望むことができるとある。今回宿泊したのは通常タイプのシングルだが、部屋は結構広く、窓際の備え付けデスクとは別に椅子と丸テーブルがある。まずはテレビで大相撲初場所14日目を観戦。初場所の優勝争いは終盤14日目を前にして、横綱・照ノ富士、大関・霧島、そして関脇・琴ノ若が11勝2敗で...第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「霧島」の地で一献

  • 第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~隼人塚に歴史ロマンを感じる

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりのアプローチとして、都城から吉都線~肥薩線を直通するローカル鈍行に揺られ、終点の隼人に到着した。時刻は15時半を回ったところ。この日(1月27日)の宿泊は、日豊線で1駅東の国分である。一方、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの最初の目的地である第43番・法城院は日豊線で1駅西の加治木の駅前にある。この日のうちに1ヶ所回ってしまうのもいいし、そのまま早めに国分のホテルにチェックインしてゆっくりしてもいい。ちょうど大相撲初場所が14日目、ここ隼人や国分がある「霧島」がそのまま四股名になっている大関・霧島の綱取りの可能性も残されている。いったん改札の外に出る。駅名にもなっている「隼人」といえば、古代の日本において南九州に住んでいた人たちで、薩摩隼人、日向隼人などという呼び方もあるし、「熊襲...第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~隼人塚に歴史ロマンを感じる

  • 第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~吉都線・肥薩線ローカル鈍行にて

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは、鹿児島に向かうのにまず東へ、いったん宮崎県は都城に向かう。九州一周のコマを進めるためで、この後は吉都線で鹿児島県に入り、肥薩線で隼人に進む。都城北で乗り継いだバスで都城駅に到着。次に乗るのは13時05分発の吉都線、肥薩線経由の隼人行きで、1時間ほど時間があるのでいったん駅前から国道10号線方面に向かう。駅前には飲み屋が多いのだが(前回の九州めぐりではそのうちの1軒で一献とした)、逆に昼食を取る店がほとんど見当たらない。結局、松屋/松のやでロースかつの定食で昼食として、コンビニで飲食物、そして土産がわりに地鶏、豚足の真空パックを買い求める。駅に戻る。目に入るのは「キット、願いかなう。縁起のよい吉都線」の文字。これは「吉都(きっと)線」と「キットカット」のコラボ企画。ちょうど受...第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~吉都線・肥薩線ローカル鈍行にて

  • 第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今回でいよいよ折り返しだが・・まずは都城へ

    2024年の札所めぐり、JR西日本「駅からはじまる西国三十三所めぐりデジタルスタンプラリー」において残り訪問すべき駅が(しかも遠方に)ある中、スタンプラリーの期限も近づいている。その中で、こちらはこちらで・・ということで九州八十八ヶ所百八霊場めぐりである。前回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは2023年12月、えびの、都城と回り、第42番・弘泉寺、第41番・天長寺をたどって、宮崎県がコンプリートとなった。帰りは、南宮崎から日豊線全線開通100周年記念のイベント列車にて日向の車窓を楽しむことができた。そして、今回の第14回、舞台はいよいよ九州南端の鹿児島県に移る。札所順でいえば、加治木にある第43番・法城院、そして鹿児島市に入って第44番・不動寺、第45番・大歓寺と続く。鹿児島県に入り、鹿児島市内に入ることで...第14回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~今回でいよいよ折り返しだが・・まずは都城へ

  • 佐々木朗希、契約はどうなるのか

    2月からはNPB各チームがキャンプに入る。広島ではカープの新井監督はじめ選手たちが広島護国神社に必勝祈願に訪れたとか、キャンプでの1軍・2軍の振り分けが決まったというのをローカルニュースでやっていた。また、バファローズも宮崎でのキャンプである。私も、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりと組み合わせて宮崎へキャンプ見物ができないかプランニングしてみたが、宮崎の札所が残っていればまだしも、次の目的地である大隅との組み合わせだと限られた日程で両方めぐりのは難しい。まあ、キャンプの様子はJ-SPORTSでも観られるだろうから、それでもよしとするか。そんな中、まだ一般ニュースで大きく取り上げられはいないが野球ファンの中で「どないなっとんねん?」というのが、マリーンズ・佐々木朗希投手の契約更改がまだというもの。佐々木投手側が...佐々木朗希、契約はどうなるのか

  • 第77番「龍光院」~広島新四国八十八ヶ所めぐり(被爆地の江波山へ)

    広島新四国八十八ヶ所めぐりの江波編。まずは本川沿い、かき打ち通りにある不動院を訪ねる。そして、牡蠣の水産業者が並ぶ中、次の龍光院を目指す。地図を見ると遠回りするのかなと思いつつ、龍光院の東にある衣羽神社に着く。さてこの「衣羽」だが、何と読むのだろうと迷った。きぬはね?きぬは?かと思ったが、「えば」と読むそうだ。ああそうか、「江波」だから。振り仮名がないのは、それは自明のことだからだろうか。なお、江波の地名の由来は、漁業の餌が豊富で魚が多く獲れたことから、「餌場」ということで「えば」となったという。後は、どのように漢字を当てたかの違いのようだ。衣羽神社の創建は明らかではないが、古くとも平安時代末期には記録に出ている。平清盛が厳島神社に般若心経を奉納した時にはすでにあったのかな。石段を上がり、社殿にて手を合わ...第77番「龍光院」~広島新四国八十八ヶ所めぐり(被爆地の江波山へ)

  • 第76番「不動院」~広島新四国八十八ヶ所めぐり(江波の港、かき打ち通りへ)

    広島新四国八十八ヶ所めぐり、伴中央にある第75番・薬師院の次は江波にある第76番・不動院、第77番・龍光院である。広島新四国もこの2ヶ所で市内中心部は終了し、以後は市の西側をめぐり、結願の宮島に続く。薬師院に参詣後はアストラムラインで本通に戻り、その後はあの辺で過ごした。不動院、龍光院はまとめて訪ねるとして、日を改めて1月21日に出かける。この日の午後から広島で第29回全国男子駅伝が行われるので、それまでに参詣を済ませ、自宅に戻って沿道から応援する予定である。江波まで行くならそのまま平和記念公園に向かってスタート、またはゴールの瞬間を見るほうがイベントを楽しむ感じがより一層強まるのだろうが、「全国の選手が自宅の近所を走る」というのを楽しもうと思った。その「自宅の近所」は往路1区と復路7区のコースにあり、将...第76番「不動院」~広島新四国八十八ヶ所めぐり(江波の港、かき打ち通りへ)

  • 第75番「薬師院」~広島新四国八十八ヶ所めぐり(市内から伴までぐるりと回る)

    広島新四国八十八ヶ所めぐりを発願したのが2021年の元日。それから3年が経過し、2024年に入った。他にも札所めぐりを進めている中、もっともペースがゆっくりなのがこの広島新四国である。広島市内を中心としたエリアで、基本日帰りで回れるところばかりである(1回、気分転換を兼ねて泊まりで出かけたこともあったが・・)。他の札所めぐりなら旅の計画としてスケジュールを組むのだが、近くでいつでも行けるところだとつい後回し、先延ばしにするということはよくある話である。その広島新四国、次は第75番・薬師院である。70番台となってから、市内中心部~宮島~市内中心部~草津ときて、今度は沼田、伴である。これまでもそうだったが、広島新四国は札所の移転、廃止・入替などの歴史があり、必ずしも札所順番とエリア順が一致しておらず、こうして...第75番「薬師院」~広島新四国八十八ヶ所めぐり(市内から伴までぐるりと回る)

  • 第29回全国男子駅伝

    1月21日、広島を舞台に行われた第29回都道府県対抗全国男子駅伝。2020年10月に2回目の広島勤務となったが、コロナ禍の影響で2021年、2022年の大会は中止。2023年は3年ぶりに開催されたが、沿道での応援は控えるように・・ということもあってか、その日私は広島を離れていた。今回、従来からの応援スタイルに戻ったこともあり、せっかくなので沿道で応援としよう。午前中に広島新四国八十八ヶ所霊場めぐりで江波地区を訪ねた後、自宅に戻る。広電の車内にはどこの県だろうか、応援の幟を手にした人も見かける。レースは12時30分、平和記念公園をスタート。テレビで見届けた後、自宅近くの宮島街道に向かう。ちょうど1区の高校生区間である。選手がやってくるのに先立ち、白バイやパトカーが道路上のクルマをどかせる。ちょうど、沿道の店...第29回全国男子駅伝

  • 京都44番「三室戸寺」~神仏霊場巡拝の道・86(源氏物語ゆかりの寺は店じまいも早く・・)

    奈良の西ノ京と宇治を1日でめぐる今回の神仏霊場巡拝の道。時間的にこの日最後となる京都44番・三室戸寺に着いたのは14時30分すぎ。先ほど、京都45番・平等院では鳳凰堂の内部拝観があったが、13時50分からの組ということで時間を持て余すため、宇治川を渡り、宇治神社、宇治上神社の参拝、そして源氏物語ミュージアムの見学を経てこのタイミングでの到着である。入口で拝観料を納め、境内の坂を上る。ちょうど、西国三十三所の先達輪袈裟や笈摺をまとった団体とすれ違う。入口の駐車場に観光バスが1台停まっていたから、西国バスツアーのようだ。私も今回、神仏霊場と西国三十三所の4巡目をかねての参詣で、さらにJR西日本のデジタルスタンプを3月末までにコンプリートしよう・・という慌ただしいプランである。三室戸寺は花の寺、特に初夏のあじさ...京都44番「三室戸寺」~神仏霊場巡拝の道・86(源氏物語ゆかりの寺は店じまいも早く・・)

  • 神仏霊場巡拝の道~宇治川右岸をめぐる

    1月6日の神仏霊場めぐり、平等院に参詣後、次の三室戸寺まで歩くことにして、まず宇治川を渡る。先陣争いで知られる宇治川の戦いの石碑がある。源平の戦いの中で、源義仲と源義経の合戦で、佐々木高綱と梶原景季による先陣争いがあって義経軍が宇治川を突破し、京洛になだれ込んだことで勝敗が決まった。その宇治川を渡ったところに宇治神社の鳥居がある。神仏霊場の札所ではないが、境内を抜けると三室戸寺への近道なのでお参りしよう。祭神は応神天皇の皇子である菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)。応神天皇は、菟道稚郎子命を後継ぎに定め、兄の大鶴鷯命(おおささぎのみこと)を補佐とした。弟に継がせるのは当時の慣例だったようで、年が若い者に継がせたほうが一代の活躍期間が長く、その分国家が繫栄すると考えられていたという。しかし、菟道稚郎...神仏霊場巡拝の道~宇治川右岸をめぐる

  • 京都45番「平等院」~神仏霊場巡拝の道・85(鳳凰堂は外から鑑賞)

    1月6日、日帰りで出かけた神仏霊場巡拝の道めぐり、西ノ京の薬師寺、唐招提寺の次は、近鉄京都線の大久保に到着。ここで、JR宇治、京阪宇治を経由してJR黄檗まで行くバスに乗車する。当初は、大久保から歩いてJRの新田に向かい、奈良線に乗るつもりだったが、現地でこうしたバスルートを見つけるのも旅の面白さである。バスは住宅地の中を行く。スマホで地図を見ると「カムループス通り」とある。カムループスとはカナダにある市で、宇治の友好都市だという。宇治と町の景色が似ているから・・とのことだが、どのあたりがそうなのだろうか。立命館宇治高校に到着。女子駅伝、野球、アメフトなどの強豪で知られている。部活動だろうか、大久保から乗って来た学生らしき客が一斉に下車する。まずは部活動のことについて触れたが、学業の偏差値も高い学校。さらに...京都45番「平等院」~神仏霊場巡拝の道・85(鳳凰堂は外から鑑賞)

  • 奈良11番「唐招提寺」~神仏霊場巡拝の道・84(鑑真和上、そして宇治へ)

    薬師寺の参詣を終え、そのまま5~6分歩いて唐招提寺に着く。この寺に来るのは、私がさまざまな札所めぐりをするようになってからは初めてである。門をくぐると、幅広い参道の向こうに金堂が広がる。この光景である。唐招提寺といえば鑑真和上である。奈良時代、僧たちに戒律を授けるために唐から招かれた僧である。これまで日本では正式な授戒の制度がなく、課税を逃れるために勝手に出家して相を名乗る者も相次いだ。そんな中、遣唐使船で普照と栄叡の2名の留学僧が唐に渡り、鑑真に対して授戒僧を日本へ派遣してほしいと願い出た。ところが鑑真の弟子たちは航海の危険を理由に手を挙げようとしない。そこで鑑真自らが日本に渡ることとした。しかし当時の唐は出国を禁止しており、鑑真の渡航も極秘裏に進められた。しかし密告、嵐による船の難破などもあり、5回に...奈良11番「唐招提寺」~神仏霊場巡拝の道・84(鑑真和上、そして宇治へ)

  • 奈良12番「薬師寺」~神仏霊場巡拝の道・83(修理を終えた東塔に歴史時間を感じる)

    2024年の年末年始、3日に広島に戻り、4日は広島でのさまざまな用事を済ませ、5日から仕事始め。そして6日が休日で、7日と8日は当番勤務という変則的な動きとなった。正月休み後の3連休の初日である6日、日帰りで再び関西を目指す。神仏霊場めぐりの続きに加えて、JR西日本「駅からはじまる西国三十三所デジタルスタンプラリー」の追い込みである。今回取りに行くのは、西国第10番・三室戸寺(宇治駅または黄檗駅)、醍醐寺(六地蔵駅または山科駅)である。その前に、神仏霊場めぐりで次の行き先となった奈良11番・唐招提寺に行くことにする。そして、唐招提寺と近接する奈良12番・薬師寺もセットで参詣することに。まずは西ノ京の2ヶ所を回り、近鉄で北上して宇治方面に向かう。宇治では京都45番・平等院、京都44番でもある三室戸寺と回る。...奈良12番「薬師寺」~神仏霊場巡拝の道・83(修理を終えた東塔に歴史時間を感じる)

  • 能登半島地震に揺れた2024年正月

    2024年は元日に発生した能登半島地震、2日に羽田空港の滑走路で発生した旅客機と海上保安庁の航空機の衝突事故という、何とも衝撃的な出来事から始まった。亡くなられた方、被災された方にはお悔やみ、お見舞い申し上げます。元日の16時すぎの地震発生時、私は奈良県の橿原神宮前から近鉄南大阪線に乗車中で、電車の中で一斉にスマホのアラームが鳴り出し、何事かと動揺した。電車の中だと特に地震の揺れを感じることはなく、電車はしばらく徐行したものの安全確認できたとして通常運転に戻った。それでも、能登半島の地震で奈良や大阪にまでアラームが鳴るとは・・と思ったが、藤井寺の実家マンションに戻った際、この辺りでも結構揺れを感じたとのことだった。テレビはどの局も地震特番、画面には「津波」「逃げて」の大きな字幕とともに、北陸や山陰の一部に...能登半島地震に揺れた2024年正月

  • 京都50番「穴太寺」~神仏霊場巡拝の道・82(元日の参詣、そしてその夕方・・・)

    2023年~2024年の年越し神仏霊場めぐりは、京都大原、近江八幡の札所を訪ねた後、もう一丁ということで京都まで出て、亀岡にある京都50番・穴太寺を訪ねることにした。こちらを押さえると、西国三十三所の4巡目も進むし、期限切れ間近のJR西日本「駅からはじまる西国三十三所デジタルスタンプラリー」も進む。京都に到着。この先のJR嵯峨野線だが、今やインバウンドの影響で混雑路線のイメージがついてまわる。また、この先の行程を考えて、短区間だが亀岡まで特急で移動する。乗るのは京都11時25分発の「きのさき5号」。J-WESTチケットレス特急券利用で特急料金は600円。なお現在、北近畿方面の特急は全車指定席である。城崎温泉行きだが、正月をあちらで過ごすとおぼしき旅行客も目立つ。あるいは城崎温泉のその先、香住や浜坂まで乗り...京都50番「穴太寺」~神仏霊場巡拝の道・82(元日の参詣、そしてその夕方・・・)

  • 滋賀10番「日牟禮八幡宮」~神仏霊場巡拝の道・82(参拝はしたが、札所めぐりにはカウントせず・・)

    2024年の元日、まずは神仏霊場と西国三十三所をめぐりが合わさった長命寺に参詣。新たな年がよき年になることを願った。その帰途、八幡山の麓にある日牟禮八幡宮に向かう。こちらも神仏霊場の札所で、近江八幡の地名の由来となったところである。日牟禮八幡宮の由来は長命寺よりも古いようだ。西暦だと131年、成務天皇が即位の折、武内宿禰に命じてこの地に大嶋大神を祀ったのが始まりとされる。その後、平安時代になって八幡山の上に社が建てられ、宇佐八幡を勧請したという。その後、豊臣秀吉の甥である秀次が近江八幡に入り、八幡山に城を築くとともに、山麓を城下町として整備した。城は廃城となったが、城下町は近江商人の拠点として整備され、日牟禮八幡宮はその守り神として信仰を集め、現在にいたる。境内横の八幡堀は近江八幡の観光スポットで、時代劇...滋賀10番「日牟禮八幡宮」~神仏霊場巡拝の道・82(参拝はしたが、札所めぐりにはカウントせず・・)

  • 滋賀11番「長命寺」~神仏霊場巡拝の道・81(新年は808段の石段から)

    「吉田類の年またぎ酒場放浪記」を見ながらのカウントダウンで2024年を迎え、もうしばらく飲んでから横になる。元旦、太平洋側では初日の出が期待できるという。近江八幡だと八幡山が初日の出スポットということで、日牟禮八幡宮から八幡山行きのロープウェーが早朝運転される。ただ、ロープウェー乗り場まで歩くにはさすがに遠く、初日の出よりは朝食と朝湯を選択した。朝食会場へ。特に正月メニューがあるわけでもないが、リーズナブルなビジネスホテルだから仕方ない。まあ、この日(元日)の夕方には藤井寺の実家に戻ることにしており、昨年父が亡くなったことで正月飾りもせず質素にするが、ささやかながら雑煮やおせちは用意するつもり。チェックアウト後、荷物を駅のコインロッカーに入れ、7時30分発の長命寺行きバスに乗る。長命寺といえば参道の808...滋賀11番「長命寺」~神仏霊場巡拝の道・81(新年は808段の石段から)

  • 神仏霊場巡拝の道~近江八幡にて年越し、酒場放浪記に乾杯!

    2023年の年越しは近江八幡ということになった。神仏霊場めぐりの中であるが、JR西日本の「駅からはじまる西国三十三所デジタルスタンプラリー」の期限が近づく中、まだスタンプを収集していない駅を訪ねること考えての宿泊先選びもあった。その一つが近江八幡である。結局大晦日は夕方に近江八幡に着いたのでそのまま宿泊し、元日は朝のバスにて長命寺を訪ね、帰りに日牟禮八幡宮に参拝する予定である。宿泊する「ABホテル」は愛知県を中心としたホテルチェーンだが、滋賀県では近江八幡のほか、彦根、湖南に店舗がある。他の店舗を利用したことがあるが、全般的に機能的、割安な印象である。デスクの上には「どん兵衛」の天ぷらそば(ミニサイズ)が置かれていた。年越しそばとして、ホテルからのちょっとしたサービスである。先ほど、コンビニで普通サイズを...神仏霊場巡拝の道~近江八幡にて年越し、酒場放浪記に乾杯!

  • 神仏霊場巡拝の道~近江鉄道にてちょこっと乗り鉄

    今回の年末年始神仏霊場めぐりの当初の目的地である三千院、寂光院を訪ね、バスで京都駅に戻る。雨はやみ、雲の中から晴れ間も見えるかと思えばまたどんよりとするなど、冬の空らしく安定しない。時刻は13時を回ったところで、このまま大晦日の宿泊地である近江八幡に向かい、大晦日に長命寺、日牟禮八幡宮を先に回ってしまうこともできそうだ。たださすがに、それは元日でもよいのではないかとも思う。ここでふと思い立ったのが、近江鉄道に乗ってみようというもの。以前、滋賀県内の札所をクルマで回った際、水口~日野~八日市の区間で近江鉄道の線路と並走したことがあるが、経営が厳しいローカル鉄道ということもあり、やはり鉄道に乗っておきたいという思いがあった。今回は札所めぐりの直接のアクセスではないが、近江鉄道の南半分に乗ることにする。まずは貴...神仏霊場巡拝の道~近江鉄道にてちょこっと乗り鉄

  • 京都25番「寂光院」~神仏霊場巡拝の道・80(建礼門院と再建地蔵菩薩の寺)

    三千院の参詣を終え、次は大原のバス停を挟んで西側にある寂光院を目指す。まずは川沿いの脇道を抜け、案内板に沿って歩く。この辺り、京都市とはいっても完全に洛中からは外れており、里山の景色が広がる。雨は三千院以来ぽつぽつ降ったままだ。その中で、民宿である「大原の里」などの看板も見える。京都の奥座敷といったところで、のんびり、ゆっくりするにはよいかもしれない。寂光院の入口に着く。通りに面して木戸はあるものの、まずは拝観料を納め、朱印帳を預けて石段を上がる。寂光院は、聖徳太子が父の用明天皇の菩提のために開いたとされる。ただそれよりも、「平家物語」に登場する建礼門院が壇ノ浦の戦いの後に隠棲したところとして知られている。石段を上がり、雨の中、本堂の外からお勤めしようとすると、寺の方が扉の中から顔を出し、本堂に入るよう呼...京都25番「寂光院」~神仏霊場巡拝の道・80(建礼門院と再建地蔵菩薩の寺)

  • 京都26番「三千院」~神仏霊場巡拝の道・79(ひっそりとした大原へ)

    さて、2023~2024年末年始の神仏霊場巡拝の道。当初の予定では、12月30日の朝の新幹線で新大阪まで移動し、その後京都を経て大原の地に向かうはずだった。しかし30日の朝に寝坊してしまったことで、いっそのこと出発を昼にして、大阪までの移動、そして夜に予定されていた大学時代の友人たちとの一献で終了。31日は西から天気が崩れるとの予報が出ている。その中、30日宿泊の「大阪コロナホテル」を出発し、新大阪8時04分発の新快速で京都に移動する。気がかりだったコインロッカーだが、さすがにこの時間は余裕があり、ホーム内の大型ロッカーを確保できた。8時40分発の京都バス大原行きに乗車する。こちらも時間帯のせいか乗客も多くない。まあ、観光客で年中賑わう京都といっても、この時季の大原はシーズンオフなのかもしれない。京都駅か...京都26番「三千院」~神仏霊場巡拝の道・79(ひっそりとした大原へ)

  • 神仏霊場巡拝の道~年末年始の予定が最初から・・・

    この年末年始休みは、帰省をかねての神仏霊場巡拝の道めぐりである。前回巡拝したあとのあみだくじにて、次の行き先は京都25番・寂光院である。寂光院はこれまで訪ねたことはないが、京都・大原にあり、大原のバス停を下車して三千院とは逆方向に歩いたところにある。平清盛の娘で、安徳天皇の母である建礼門院徳子が平家滅亡の後に隠棲したところとして知られる。寂光院に行くなら、同じ大原にある三千院とセットで訪ねることとする。そしてその組み合わせだが、あることを考えていた。それは、JR西日本でキャンペーン中の「駅からはじまる西国三十三所デジタルスタンプラリー」。これまで、西国三十三所の4巡目と、神仏霊場めぐりの組み合わせの中でこのデジタルスタンプラリーもやっていたが、このキャンペーンも2024年3月末で終了予定である。どうせなら...神仏霊場巡拝の道~年末年始の予定が最初から・・・

  • 新年のご挨拶・・どころではない元日の地震

    本年もよろしくお願いします・・・という元日のはずだったが、ちょうど実家に向かう電車の中で、乗客のスマホから一斉に警報が鳴ったのに驚いた。石川県能登地方で最大震度7の地震、そして大津波警報。今後被害が心配である・・・。新年のご挨拶・・どころではない元日の地震

  • 第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「日豊本線開業100周年記念列車」、後半の夜空を行く

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの帰途、「日豊本線開業100周年記念列車」にて南宮崎から小倉に向かう途中、佐伯で一息つく。改札口には「浦100」のロゴが入ったのれんが出迎える。線路も描かれており日豊線の開業100年を祝ってのことかなと思う。ただ実際は必ずしもそうではなく、佐伯市観光協会の「100年後も人の営みが豊かな浦を残すための観光プロジェクト」だという。佐伯藩が魚類の生息を保護するために森林を残す御触書を出したのが1623年だそうで、2023年はちょうど400年。そして次の100年に向けて・・・ということだそうだ。鉄道のほうも、2024年春に福岡・大分ディスティネーションキャンペーンが行われ、日豊線も次の100年に向けて・・といっていいだろう。九州八十八ヶ所百八霊場めぐりでも佐伯に泊まり、さまざまな郷土の...第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「日豊本線開業100周年記念列車」、後半の夜空を行く

  • 第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「日豊本線開業100周年記念列車」、日豊線を大爆走

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの帰りにツアー参加をかねて乗車した「日豊本線開業100周年記念列車」。宮崎を13時08分に発車し、6時間かけて小倉まで日豊線をたどる。宮崎~小倉間はこれまでの九州八十八ヶ所百八霊場めぐりのアクセスとして「にちりんシーガイア」号に宮崎発、小倉発それぞれ乗ったのだが、いずれも所要時間は約5時間だった。それが6時間というのは、途中の停車駅でゆっくりするためと思われる。宮崎発車後の車内放送では、小倉までの停車駅は延岡、佐伯、大分、別府、中津、行橋と流れる。ツアー申込画面では下車駅は大分、小倉のどちらかしか選べなかったのだが、ここに出た停車駅とはドアを開放する駅ということのようだ。この先6時間と長い道のり、先ほど南宮崎駅近くのコンビニでしこたま仕入れたので「呑み鉄」としては何とか持つかな...第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「日豊本線開業100周年記念列車」、日豊線を大爆走

  • 第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「日豊本線開業100周年記念列車」、出発進行

    今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの帰りは、南宮崎~小倉間で運行される「日豊本線開業100周年記念列車」に乗車する。1923年に小倉~吉松(当時は現在の吉都線が日豊線の一部だった)が開業してから100年、現在も東九州においてなくてはならない路線である。この記念列車は団体専用で、JR九州トラベルデスク主催のツアーに申し込む必要がある。今回、たまたまJR九州の列車ツアーのページを見ていて目に留まった。普段は大分までの「ソニック」として運転される885系が宮崎まで乗り入れる。12月16日の小倉~宮崎間、12月17日の南宮崎・宮崎~小倉間がそれぞれ単独のツアーで企画され、オプションとして、17日の午前中には南宮崎に隣接する宮崎車両センターでの運転体験や車両見学などのイベントも行われた。さて、往路16日の小倉発の列...第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「日豊本線開業100周年記念列車」、出発進行

  • 第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~都城見物の後、思わぬアクシデントで・・

    11月27日、都城の天長寺の参詣を終えて九州八十八ヶ所百八霊場めぐりも宮崎県をコンプリート下。福岡県東部、大分県、宮崎県と回ったことで、札所めぐりもそろそろ折り返しが見えてきた。天長寺から西都城駅に歩いて戻る途中、先ほど建物を目にした都城歴史資料館に立ち寄る。都城という地名からして、かつて城があったと推察されるのだが、現在の町の中心部からは少し離れたところにある。城跡は資料館のほか、公園として整備されていて地元の人たちの憩いの場となっている。まずは大手門風に再現された門をくぐる。都城が築かれたのは南北朝時代、北郷義久による。この北郷氏は薩摩の島津氏の分家で、南北朝の戦いでは北朝方についた功績で都城の地を与えられた。その後、周辺の大名たちの勢力に押される中、北郷忠相の代に勢力の拡大に成功した。先ほど訪ねた天...第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~都城見物の後、思わぬアクシデントで・・

  • 第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第41番「天長寺」(これで宮崎県をコンプリート)

    11月27日、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりの2日目。外はまだ暗いが、この日の宮崎県は晴れの予報である。朝5時から地下の人工温泉がオープンしているので入りに行く。普段はそうした習慣がないのに、大浴場つきのホテルに泊まると必ず朝風呂に行くのはどういうメカニズムなのかなと思う。朝食まで少し時間があるのでテレビをつけていると、「さつま狂句」という番組をやっていた。鹿児島・南日本放送のローカル番組で、鹿児島弁をテーマにした一句を募集し、入選した作品を発表する内容。12月のお題が「沢山」というものだが、鹿児島弁では「ずばっ」とか「ずんばい」と読むそうだ。いくつかの作品がイラストとともに紹介される中、それを解説する先生らしいのがもう鹿児島弁丸出しで、何を言っているのかわからない。さて、バイキング形式の朝食。チキン南蛮や...第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第41番「天長寺」(これで宮崎県をコンプリート)

  • 第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~都城で一献

    12月16日、都城で泊まるのは都城グリーンホテル。建物に向かうとフォーマルスーツや黒留袖姿の人を目にする。そしてクリスマスちりーも飾られるロビーでは数十人の人ががやがやしている。どうやら結婚式のようだ。こちらは単なるビジネスホテルではなく、会議や宴会、ウェディングにも対応しており、通りを挟んだ向かいに教会もある。ちょうどこれから教会で結婚式が始まるようで、ロビーで待っていた人たちがぞろぞろと移動する。建物は本館と「ザ・プレミアムクラス」に別れており、私が泊まったのはリーズナブルな本館だが、シャワールーム、トイレ、洗面台がそれぞれ独立したセミダブルルーム。さて部屋にはシャワールームがあるが、フロントでも勧められたのが大浴場。「ザ・プレミアムクラス」の地下1階にあるので本館からフロントの前を伝って移動する必要...第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~都城で一献

  • 第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~吉都線で都城入り

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは、札所順が逆になるが、まず第42番・弘泉寺に参詣後、吉都線のえびの飯野駅から都城行きに乗車する。吉都線が開業したのは大正時代の初め。当時鹿児島線の駅だった吉松から小林までが宮崎線として開業し、間もなく都城まで延伸した。宮崎線はさらに豊州線として大分方面まで延伸し、最後に県境の宗太郎越えの区間が開業して日豊線となった。それが今からちょうど100年前の1923年のことである。翌日には「日豊本線開業100周年ツアー」としての貸切列車に南宮崎から乗車するのだが、今、えびの飯野から都城行きの乗るのも日豊線の一部を走っているといえる。1932年、都城から先の現行の日豊線ルートが開業したことで吉松~都城は吉都線となった。かつては博多~宮崎の特急も走っていたが、やがて典型的なローカル線となり...第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~吉都線で都城入り

  • 第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第42番「弘泉寺」(えびのの札所とえびの飯野駅)

    「道の駅えびの」で、荷物になるとわかっていながら地場のみやげを買い求め、小林駅行きのバスに乗る。いよいよここからが今回の札所めぐりで、まずは第42番・弘泉寺を目指す。昼間の時間帯というせいか、バスには先客が誰も乗っていない。まあ、たまたまだと思いたいが・・。国道221号線を少し走り、えびの市役所やえびの駅がある加久藤地区を回る。この辺りがえびの市の中心といっていいだろう。もっとも駅があるといっても、実質の玄関口はえびのインターである。仮に肥薩線が災害前の時のように運転されていたとしても、広島からえびのに来るだけで1日仕事になっていたことだろうから、新幹線プラス高速バスというのは大きい。雨の中、バスは淡々と走る。国道に戻り、今度は文化センター・図書館にも立ち寄る。その手前に城のような建物が見えたが、島津義弘...第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第42番「弘泉寺」(えびのの札所とえびの飯野駅)

  • 第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「B&Sみやざき号」でえびのへ

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは、新八代と宮崎を結ぶ「B&Sみやざき号」に乗車する。新八代10時28分発の「543号」はJR九州バスの車両。窓側の席がほぼ埋まるくらいの乗車率で、実質1人で2席を使っての移動である。窓側の壁にはUSBポートも備え付けられており、またWi-Fiもあるので移動時間も退屈しない。この「B&Sみやざき号」は、2011年の九州新幹線全通に合わせて運行を開始した路線で、新幹線が走らない宮崎方面への利便性向上を目的としている。「B&S」とは「バス&新幹線」の意味である。走行する九州道~宮崎道はJR肥薩線~吉都線~日豊線と並走するが、JR九州も難所区間を走る在来線より、高速道路を利用してフレキシブルな運用ができるバスを活用する現実策を取っている。雨が降りしきる中、先ほどの松中信彦スポーツミュ...第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~「B&Sみやざき号」でえびのへ

  • 第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~八代・松中信彦スポーツミュージアム

    九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは、宮崎の札所最後となるえびの~都城をたどり、当初は鹿児島に出る計画だったのを宮崎に向かい、日豊本線開業100周年ツアー列車に乗るルートである。宮崎県には新八代から「B&Sみやざき」でアクセスするが、途中のえびのインターに停車する便まで少し時間がある。ということで、駅から200メートルほどのところにある「松中信彦スポーツミュージアム」をのぞくことにした。新八代での約1時間の待ち時間を過ごすのにはぴったりだろう。松中信彦・・・ダイエー~ソフトバンクとホークス一筋で、ダイエー球団として最後のシーズンとなった2004年には、「平成唯一」となる三冠王を獲得した選手である。2000年代初期の松中、小久保、城島、井口、バルデス、ズレータ、川﨑らが並ぶ「ダイハード打線」は実に強力だった。また...第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~八代・松中信彦スポーツミュージアム

  • 第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~宮崎県のコンプリートに向けて、行程をいろいろ思案

    第13回となる九州八十八ヶ所百八霊場めぐり。前回は9月、NPBのペナントレースも終盤に差し掛かった頃で、行き先はカープのキャンプ地でもある宮崎県日南。この時は札所2ヶ所に参詣したほか、青島神社、鵜戸神宮にも参拝、さらには日南線で終点の志布志まで足を延ばし、帰途にはライオンズのキャンプ地である南郷から特急「海幸山幸」にも乗ることができた。ある意味「日南線シリーズ」といっていい。それ以来、およそ3ヶ月ぶりとなる九州行きだが、都城にある第41番・天長寺、そしてえびのにある第42番・弘泉寺と回り、宮崎県の札所がコンプリートとなる。時計回りの九州一周のコマでいえば、都城からそのまま日豊線を進むのではなく、吉都線のルートに入る形だ。この中で気になったのは、えびのの弘泉寺へのアクセスである。検索したところ、弘泉寺へは鉄...第13回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~宮崎県のコンプリートに向けて、行程をいろいろ思案

  • 最後の「サロンカーなにわ」金沢~新大阪に乗る(その3)

    11月26日、金沢から乗車した「サロンカーなにわ」も敦賀まで走り、いよいよ新大阪までの終盤である。もっとも、敦賀の発車は17時19分だったが、新大阪着は20時14分。この先は湖西線を経由するのだが、特急なら1時間10分~20分、新快速で2時間のところ、所要時間3時間である。途中駅での列車退避の待ち時間が多いためだが、少しでも長く「サロンカーなにわ」の風情に浸ってほしいというクラブツーリズム鉄道部の思いもあるのかな。敦賀を発車した後に通るのが、北陸線上りの鳩原(はつはら)ループ線。1957年の北陸本線新鮮として建設されたところである。乗務しているJR西日本のレジェンド・長尾車掌からループ線の案内がある。ループ線を上る途中、進行方向左手には、先ほどいた敦賀の市街地の景色を眺めることができることでも知られている...最後の「サロンカーなにわ」金沢~新大阪に乗る(その3)

  • 最後の「サロンカーなにわ」金沢~新大阪に乗る(その2)

    11月26日、おそらく北陸線を走るのは最後になるであろう「サロンカーなにわ」に、クラブツーリズム鉄道部による貸切ツアーにて乗車する。金沢を13時59分に発車し、途中加賀温泉で27分停車してドア扱いの下車タイムがあった後、福井で運転停車。ここまでおよそ1時間半だが、「サロンカーなにわ」の旅はまだ5時間近く続く。この先も、本日乗務のJR西日本のレジェンド車掌といえる長尾車掌によるエピソードの披露などもあり、15時43分、武生に到着。ここでも29分停車だが扉は開かない。その間に、「サロンカーなにわ」を一目見ようとホームに多くの人が集まる。乗客としては座席で待つほかないが、現在はほぼすべての人がスマホを持つ時代である。乗客の一人だろうか、これまでの様子を投稿する人もいるし(画像の片隅に私もちらりと写っていたぞ)、...最後の「サロンカーなにわ」金沢~新大阪に乗る(その2)

  • 最後の「サロンカーなにわ」金沢~新大阪に乗る(その1)

    11月26日、クラブツーリズム鉄道部主催の貸切ツアーにて、金沢から「サロンカーなにわ」に乗る。今回のお出かけはこの「サロンカーなにわ」に乗るためのもので、その前段として金沢市内散策、北陸線の特急や鈍行での移動、敦賀での宿泊・一献、神仏霊場巡拝の道めぐりである・・・。金沢駅兼六園口の地下に行くと、クラブツールズムの係員が受付の最中で、すでに100人ほどがそこら辺りにたむろしている。私も人のことは言えないのだが、その筋の人たちがずらり固まる光景、他から見たら異様だろうな。クラブツーリズム鉄道部の2023年のツアーリストが書かれたクリアファイルの中には、座席指定や行程が記された用紙、オリジナルのサイドボード、記念乗車証などが入っている。行程によると、「サロンカーなにわ」は13時52分に入線、13時59分に発車。...最後の「サロンカーなにわ」金沢~新大阪に乗る(その1)

  • 金沢城、石川県立博物館で加賀・能登の歴史に触れる

    11月26日、「サロンカーなにわ」に乗る前の金沢散策。ひがし茶屋街から金沢城まで歩き、石川門をくぐる。金沢城があるこの台地は、かつて加賀の一向一揆の拠点であった尾山御坊があったところ。寺というよりはそれこそ城郭のような造りだったそうで、織田信長が一向一揆を鎮圧した後、佐久間盛政が金沢城を築いた。後、盛政が賤ヶ岳の戦いに敗れたことで、豊臣秀吉が前田利家に加賀を与え、金沢城は大規模な改修が施された。当初は天守閣もあったが関ヶ原の戦いの後、落雷により焼失。しかし徳川方の目を気にして天守閣は再建せず、三層櫓が建てられた。明治時代になると陸軍の拠点となったが、火災により多くの建物が焼失。戦後は金沢大学のキャンパスとなった。百万石の加賀藩の居城だったとはいえ、隣の兼六園は昔から有名だが、金沢城じたいが公園として整備さ...金沢城、石川県立博物館で加賀・能登の歴史に触れる

  • 久しぶりの金沢訪問

    11月26日、「サロンカーなにわ」に金沢から新大阪まで乗るために北陸線で北上した。北陸新幹線の開業にともない第三セクターに移管されるJRの北陸線として乗車するのが最後ということもあり、「サロンカーなにわ」には初めて乗ることになる(この客車列車も製造から40年を迎え、この先いつまで走ることができるやら)。せっかく金沢に行くからには、少しだけでも金沢の街をめぐることにしよう。金沢に来るのはいつ以来だろうか。限られた時間をどうしようかと思ったが、結局はポピュラーなところで町の中心部に行くことにする。その前にコンコースを歩くと、大相撲力士の等身大パネルが並ぶ。いずれも石川県出身の輝、遠藤、そして炎鵬。輝と炎鵬の身長差がよくわかる。このパネルが登場したのは2021年とのことだが、炎鵬はケガのため三段目まで番付を落と...久しぶりの金沢訪問

  • 北陸新幹線の「並行在来線」を行く

    11月26日、前日宿泊した敦賀を出発し、金沢に向かう。北陸新幹線の延伸にともない、北陸線は石川県内が「IRいしかわ鉄道」、福井県内が新たに「ハピラインふくい」という第三セクター鉄道に移管される。JRとして乗る最後の機会かと思い、乗車する。それにしても、このところ第三セクターに移管した区間の鉄道名、どうしてこうキラキラの要素が強くなるのだろうか。共通するのは、地名をひらがなで表記すること。JR北陸線のお別れ乗車ならもう少し後でもよいのだが(さすがに2024年に入るとそうした利用客が増えるのではないかと思う)、あえてこのタイミングで金沢に向かうのは、あるイベント列車のためである。「サロンカーなにわ」。JR西日本の「ジョイフルトレイン」客車である。製造は国鉄時代の1983年だが、JR移行後はJR西日本エリアのあ...北陸新幹線の「並行在来線」を行く

  • 北陸新幹線開業間近の敦賀で一献

    11月25日、神仏霊場巡拝の道めぐりや東海道線、北陸線の車窓を楽しみ、敦賀に到着。2024年3月16日、いよいよ北陸新幹線の金沢~敦賀間の開業ということで、駅のあちらこちらではPRがなされている。北陸新幹線は高崎から信州、北陸をぐるりと回り、大阪に到達することを目的として建設が進み、福井県南部の敦賀まで来ることになった。ただその先はどうか。一応、小浜を経由して京都、そして京阪奈のエリアを通って大阪までということになっているが、さまざまな反対意見もあり、着工は早くても2025年度以降とされている。そのため、費用がかかること、環境への影響を最小限とすべく、北陸線に沿って米原ルートで開業すべきという声もあるようだ。北海道新幹線の新函館北斗~札幌の開業も当初の計画から延期が決まったし、西九州新幹線は武雄温泉から先...北陸新幹線開業間近の敦賀で一献

  • 神仏霊場巡拝の道~北陸新幹線終点の地へ

    神仏霊場巡拝の道めぐりは一連の参拝を終え(今回は神社ばかりだった)、大阪から新快速で東に向かう。いったん、彦根で下車する。別に彦根城に行くわけでも、彦根に宿泊するわけでもなく、JR西日本の西国三十三所めぐりのデジタルスタンプ獲得のためである。今年の元日に長浜から竹生島に渡ったのだが、デジタルスタンプを獲得するのを忘れていた。宝厳寺のスタンプは長浜のほかに彦根、近江今津でQRコードを読み込むことができる。跨線橋の窓から彦根城の天守閣をちらりと見る。後続の列車で米原に到着。次に乗るのは15時56分発の特急「しらさぎ57号」。時間があるのでいったん改札の外に出る。新幹線、東海道線、北陸線のジャンクション駅だが、改札の外というのはあまりイメージがない。東口への通路には「TETTE」という文字が目立つ。その先、連絡...神仏霊場巡拝の道~北陸新幹線終点の地へ

  • 大阪8番「坐摩神社」~神仏霊場巡拝の道・78(渡辺さんと上方落語の地)

    近畿2府4県と伊勢神宮に広がる神仏霊場巡拝の道。2022年4月以降、ここまで77ヶ所を回り、154ある札所のちょうど半分まで来ている。1年半あまりで半分とは、思ったよりも早いペースで回っているように思う。それでもまだ熊野三山を含む紀州路や湖東、丹波・丹後といったところが残っており、これからも遠方への旅が控えている。さて、前回の西宮神社でのあみだくじで出たのは、大阪の中心部にある大阪8番・坐摩神社。今回は最終的に金沢まで行く途中ということで、少し時間もあるのでそのまま坐摩神社に参拝し、次のあみだくじとする。大阪メトロ四つ橋線の本町で下車し、地上に出る。大阪在住時代、月に一度通院のため本町に来ており、土曜日のビジネス街という独特の雰囲気を味わったものである。ちょうどここから東は船場センタービル。阪神高速の高架...大阪8番「坐摩神社」~神仏霊場巡拝の道・78(渡辺さんと上方落語の地)

  • 兵庫2番「西宮神社」~神仏霊場巡拝の道・77(福男生まれる神社)

    神仏霊場巡拝の道めぐりは阪神の西宮まで戻り、今度は駅の南側に出る。向かうのは今回の目的地である兵庫2番・西宮神社である。西宮神社は全国にある「えびす神社」の総本山とされており、西宮という名前も、以前は都から見て西に当たる廣田神社を中心とした一帯の神社群を指していたのだが、えびす信仰の広まりにより、西宮といえばこのえびす神社のことを呼ぶようになったと言われている。西宮神社といえば、1月の十日えびすで行われる「開門神事福男選び」が有名である。朝の6時に表大門が開くのと同時に大勢の人が本殿までの230メートルを走り抜ける。そして1番から3番までが福男に選ばれる。今では朝の情報番組でも中継が出るほどで、新春の風物詩ともいえる。この「走り参り」も今年、コロナ禍以降3年ぶりに復活した。この福男選び、スタートの時点で表...兵庫2番「西宮神社」~神仏霊場巡拝の道・77(福男生まれる神社)

  • 兵庫3番「廣田神社」~神仏霊場巡拝の道・76(アレのアレは、アレになるのか・・?)

    神仏霊場巡拝の道めぐりは垂水から西宮に移動。これから、今回の目的地である西宮の2つの神社を参拝する。まずは、駅からバスでアクセスする兵庫3番・廣田神社に向かう。荷物をいったんコインロッカーに入れ、北側のバス乗り場に向かう。乗るのは阪神バスの山手東回りの路線。国道2号線を過ぎ、JR、阪急のガード下をくぐる。広田神社前バス停で下車。昔ながらの石灯籠と、まだ新しい石鳥居が出迎える。ちょうど七五三の時季で、晴れ着姿の子どもを連れた家族連れが目立つ。そして、参道沿いの参集殿には早速「祝阪神タイガースセ・リーグ優勝おめでとう!」に並び、「祝阪神タイガース日本一おめでとう!」の手書きの幕が掲げられている。廣田神社といえば、タイガースの監督、コーチ、選手が毎年キャンプイン前に必勝祈願に訪れることで知られる。今季は18年ぶ...兵庫3番「廣田神社」~神仏霊場巡拝の道・76(アレのアレは、アレになるのか・・?)

  • 兵庫8番「海神社」~神仏霊場巡拝の道・75(明石海峡から須磨浦へ)

    11月25日、神仏霊場巡拝の道めぐりは西宮シリーズだが、その前に、神戸市内の札所で広島から見てもっとも手前にある兵庫8番・海神社を押さえることにする。神戸市内にはこの他にいくつかの札所があるのだが、それらはまたの機会とする。この日は広島から新幹線で姫路、姫路から新快速と普通を乗り継いでJRの垂水に到着。南口に出ると狭いロータリーがある。このまま、海神社の横手から境内に入ることもできるが、ここは正面から入ろうと、いったん国道2号線まで出る。2号線に出ると向こうに垂水漁港が見える。せっかくなので少し眺めるとしよう。明石海峡大橋を望み、釣りのスポットでもある。神戸といえば日本有数の貿易港のイメージがあるが、中心部から西の方向、須磨・垂水・舞子辺りまで来ると海の幸にも恵まれている。垂水といえば、2号線で明石海峡大...兵庫8番「海神社」~神仏霊場巡拝の道・75(明石海峡から須磨浦へ)

  • 神仏霊場巡拝の道~さて今回の行き先は・・・金沢?

    今回の神仏霊場巡拝の道めぐりの目的地は、前回の札所めぐりでの当初の目的地としていた兵庫2番・西宮神社である。繰り返し書くが、前回の札所めぐりは10月の日本シリーズ第1戦、そして西国三十三所先達研修会に合わせてのことで、タイガースの必勝祈願で知られる兵庫3番・廣田神社とともに参拝をいったん見合わせ、他の札所を回ったのだが、「なんば線シリーズ」とも呼ばれた決戦・日本シリーズはタイガースがバファローズに勝って38年ぶりの日本一となった。28日にNPBのMVP、新人王が発表され、パ・リーグのMVPは山本、新人王は山下と、ともにバファローズから順当に選出された。一方セ・リーグはどうなるのかと思ったが、村上がMVP、新人王のダブル受賞となった。MVP、新人王のダブル受賞は過去に木田(ファイターズ)、野茂(バファローズ...神仏霊場巡拝の道~さて今回の行き先は・・・金沢?

  • 第74番「海蔵寺」~広島新四国八十八ヶ所めぐり(草津の町並みと八幡宮)

    広島新四国八十八ヶ所めぐりは第74番。次は私が住んでいるのと同じ広島市西区である。広島新四国めぐりも徐々に西に進んでおり、2023年内での結願はさすがに無理にしても視野に入ってきた。前回の11月19日に続いて、23日に訪ねる。途中立ち寄るところもあり、どうせならと自宅から歩いて向かう。到着したのは広電宮島線の草津電停。江戸時代頃まではこの南の宮島街道辺りに海岸線があったそうで、ちょうど山と海とが近づくところである。線路の向こうにはかつての西国街道があり、山陽線の線路を跨ぐ形で第74番・海蔵寺の参道の石段が続く。ここだけ見れば、尾道辺りにありそうな風景に見えなくもない。そのまま石段を上がると海蔵寺の山門に出る。振り返ると草津の町並みが広がる。草津は神武天皇の頃から水運や水軍の拠点となったところで、特に戦国時...第74番「海蔵寺」~広島新四国八十八ヶ所めぐり(草津の町並みと八幡宮)

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