3月に入った途端、身辺にいろいろなことが起きた。連日その対応に努め、全てが無事に解決し、気がつけばもう3月の終わり。古い新聞を取り出して読んでみると、今年の錦帯橋の桜の開花日は、3月18日と出ている。それから11日後となる29日の月曜日、散歩がてら錦帯橋に出かけてみた。時おり吹いてくる強い春風に数片が舞い散る程度で、今が真っ盛りに咲いている。上河原には、そこかしこに2~3人の家族連れが弁当を広げている。大勢が車座になって大声を出しているようなものはいない。さすがにコロナ禍である。皆さん節度を保って花見を楽しんでいる。暖かい日差しを浴びながらお茶を飲み、奥さんと2人だけの花見を楽しんで帰ってきた。絶好の花見日和ではあったが、人出は随分少なかったと夕方のテレビが伝えていた。今年の錦帯橋には、例年よりも一足早く、そし...さくら
2010年の1月に10人の仲間と「岩国検定」というご当地検定を立ち上げて、その年の11月に第1回の検定試験を実施した。その後2012年と2014年に試験を実施して以来、受験者が減ってきたのを機会に活動を休止している。世代が代われば又ぞろ始めてもいいのではないかと思い、全ての資料は大切に保存し、新しい情報など追記したりしている。そんな中、突然見知らぬ人から電話がかかってきた。「岩国検定の事務局ですか?」という。周南市に住む若々しい声の男性からであった。過去、周南市と山口市の検定を受験したことがある。岩国検定も受験したいというが、現在は休止している旨を説明する。検定というものに非常に熱心なので「失礼ですがお年は?」と聞いてみると、昭和13年生まれ・82歳だというではないか。未だ現役で、公民館で仕事をしているという。...岩国検定の残り火
徳川家康の良く知られた遺訓がある。「人の一生というものは、重い荷を背負って遠い道を行くようなものだ。急いではいけない。不自由が当たり前と考えれば、不満は生じない。心に欲が起きたときには、苦しかった時を思い出すことだ」という意味のことが書かれている。昨日、いつものように奥さんと2人で裏山の散歩に出かけた。その都度、夫婦連れや仲間と連れ立って上る何組かと挨拶したり、少し立ち止まってその日の天気やよもやま話をしたりする仲となっている。裏の団地に住むKさんが、白いスポーツウエアを着て、竹の杖を突いて下りてくるのと出会った。1年以上も顔を見ることはなかったが、元気そうな足取りである。お母さんと2人だけの住まいであるが、5年前にお母さんが脳梗塞で倒れたあと、1人息子で独身のKさんが自宅で面倒をみていることは以前聞いていた。...運否天賦(うんぷてんぷ)
裏山の散歩道の2合目に、ミモザの木が1本ぽつんと立っていて、数日前からポンポンのような小さく丸い黄色の花が咲き始めている。4合目にある林には、背の高いアカシアの木が10本ばかり群生している。5月になれば、藤のように房状の白い小花を沢山咲かせる。アカシアと言えば、中国の大連で生まれた私にとっては忘れることのできない花である。街路樹には、どこにもアカシアが植えられていたことを覚えている。引き揚げた後も母から「アカシアの花房は、よく天ぷらにして食べていた」と何度も聞かされていた。ところが十数年前、私が知っているアカシアは本来のアカシアではなく、マメ科ハリエンジュ属の「ニセアカシア」といい、和名は「ハリエンジュ」というものであることを知った。明治期に日本に輸入された当初は、このニセアカシアをアカシアと呼んでいた。後に本...ニセアカシア
日曜日の夜、今人気のある「ポツンと一軒家」というテレビ番組を見ていた。今回は島根県の出雲の山奥に住む老夫婦の物語であった。場所は雲南市の掛合町入間で、冬は雪深いが江戸時代から住んでいる。昔は、たたら製鉄や炭焼きで随分と賑わったようであるが、今はたった一軒でひっそりと暮らしている。近くに、巨大な岸壁に張り付くように八重山神社という立派な神社が建っている。テレビ局のスタッフをこの神社に案内した。昔から、氏子のいない神社であり、牛馬の守護神として崇敬されてきた。岩窟の中に建つ八重山神社への苔むした長い石段は、さながら幽玄の世界へ誘われるようである。神社に登る石段の下に、一瞬、テレビの画面に神社の案内板が映った。書かれている文字の中に「宇野千代」という文字が目に入った。「あっ、宇野千代と何か関係がある神社なのか」と思い...八重山神社
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