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  • 合目

    先日、裏山の桜ヶ峠までの1.4kmの登山道を10等分した個所に、山登りする人の目安として自称「1町塚」という道標を掲げておいた。太いマジックインキで、立木やガードレールに「1号目」とか「5号目」などと目立つような個所を選んで書いておいた。数日たったころ、この道標を見ながら山歩きしているとき、奥さんが「この『号目』という書き方はおかしいのではないかしら」と言う。改めて言われてみればそうである。山歩きをしているときに見る道標では「号目」ではなくて「合目」と書いてある。改めて「合目」と書く理由を調べてみた。「合」とは、尺貫法における体積の単位である。中国・漢代の長さの標準器であった黄鐘管を満たす水の量の2倍の量に由来するもので、2倍であるので「合」という名称となった。後に升と関連づけられて、その10分の1の量とされる...合目

  • 小積の河津桜

    毎年この季節に「川津桜を見に行った」という話を聞くことがある。河津桜と言っても、伊豆の河津町まで出かけてきたという話ではない。近くに植樹されている所があり、このシーズンに一般の人に解放されているのを見に行ったという話である。この年になるまで、ソメイヨシノの下では毎年花見をしてきたが、ついぞ河津桜のお世話になったことはない。ネットで調べてみると、近くの周防大島町の小積(おつみ)、下松市の笠戸島、上関町の城山歴史公園などで見ることが出来ることを知り、小積に行ってみることにした。その前に河津桜についても少し調べてみた。「河津桜とは、日本固有種のオオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑から生まれた日本原産の栽培品種の桜のこと。一重咲きで4cmから5cmの大輪の花を咲かせ、花弁の色は紫紅。早咲きが大きな特徴で、2月から3月...小積の河津桜

  • 格安スマホプラン

    4年前、電話機能しかないケータイから、UQモバイルという格安のスマホに乗り換えた。車を運転するとき、公衆電話の代わりの備品として携帯している。そのほかは、外出時、ネットで情報取集するために時々使う程度である。そんな使い方でも、毎月2950円ばかりを支払っていた。ところが、昨年来、大手の携帯電話の各社が、競うようにして低額のスマホプランを売り出し始めた。2㎇、5分以内かけ放題の電話であれば、毎月2980円という低額プランを売り出した。ずいぶん安くなったものだと感心していたが、これであれば今使っている格安スマホのUQモバイルの出番はなくなっている。こちらの方も割安のものは出ないものかと思っているとき、先日、期待していた新料金の広告が出ているのを見つけた。3㎇、10分以内かけ放題の電話で、月額が約2300円というもの...格安スマホプラン

  • 「生クリームの中の蛙」

    生クリームの瓶に落ちてしまった蛙が2匹いた。2匹とも浮いていることが難しく沈み始める。手足をばたつかせても浮き上がることが出来ない。1匹は「こんなことをしてもどうせだめだ」と諦めて沈んでいった。もう1匹は「いくら死が迫っていても最後まで生きるんだ」と足をばたつかせている。しかし、1cmも上がれず同じ場所で何度も足を動かし続けていた。すると、さんざん足を動かしたために突然生クリームが固まってバターになり、蛙は驚いて足をけると瓶の縁に飛び移ることが出来て助かった。以上は、ブエノスアイレスの精神科医で作家のホルヘ・ブカイ氏の「寓話セラピー」という作品中の「生クリームの中の蛙」という寓話である。この話には「どうやってもダメ」と思って努力を放棄する傾向がある時のヒントが隠されている。今いる環境の中で「自分が出来る限りのこ...「生クリームの中の蛙」

  • 一町塚

    江戸幕府は、慶長9年(1604年)に全国の主要街道を整備し、日本橋を起点として1里(約4㎞)ごとに道路の両側に5間四方の塚を築き、その上に榎・松・欅などの木を植えた。これを一里塚といい、旅人のための里程標となった。1里は、人間が1時間に歩く距離にほぼ等しく、長距離を歩く旅人にとってはいい目標であったものと思われる。最近、夕方の散歩のルートを変えて、少し坂はあるものの裏山に登っている。狭いけれど車が走ることが出来る舗装道路は、桜ヶ峠を越えて隣の和木町まで続いている。朝夕は混雑する国道の抜け道として通勤する車が多い道路となっている。麓から標高150mの桜ヶ峠までの距離は1.4㎞ある。先日、久しぶりにその峠まで歩いてみた。ひと頃に比べると足腰が少し辛く感じられる。そうは言いながら30分そこらで登ることが出来た。そして...一町塚

  • 差別発言

    「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと、時代錯誤の女性蔑視発言をしたあげく、居直り謝罪の醜態にもかかわらず、東京オリ・パラ大会組織委員会会長の座にとどまっている森喜朗元首相に対する風当たりは、日を増すごとに強くなっている。この発言がテレビで流されたとき、世間が猛烈なバッシングをするのを見て、あの程度の発言で辞任を迫るなんて少し大げさ過ぎないかと一時は感じていた。しかし、ここぞとばかりに、我も我もと森会長たたきはエスカレートしてゆき、今や、女性蔑視の権化にまでされつつある。最近はとみに「差別」に厳しくなってきている。行動のみならず言葉でも差別用語は禁じられている。子供の頃は、日常会話で使っていた単語も、今は禁句となっているものは結構ある。森会長が発した言葉の中では、単語としての禁句はないが、語られ...差別発言

  • 五橋を渡る

    2月に入って第1日曜日の7日、日中は16度という3月上旬の陽気に誘われて、久しぶりに錦帯橋へ出かけた。吉香公園の中をゆっくりと車に乗って回ってみるが、どの駐車場も満車状態で止めるところはない。錦帯橋の上河原にある広い駐車場もほぼ満車の有り様。少し待って、やっと空いた所に止めることが出来た。下河原の駐車場を見ると、乗用車は日ごろになく多いが、観光バスは1台も止まっていない。コロナ下で不要不急の外出がはばかれ、不本意にも巣ごもり状態を強いられている人が、家族単位で観光に来ているだけであろう。団体客は全くいないようである。久しぶりに錦帯橋を渡ってみる。岩国市に住む高齢者に配られている敬老優待券を示せば無料で渡ることが出来る。欄干が思いの外、痛みが進んでいることに気がついた。思えば「平成の架け替え」があったのが、200...五橋を渡る

  • ああ、ややこしや

    先日、「任期満了に伴う西之表(にしのおもて)市長選挙は、開票の結果、現職が2期目の当選を果たしました」というテレビのニュースを見ていた奥さんが、「『にしのおもて』じゃあなくて、『いりおもて』でしょう。アナウンサーは間違って読んでいるんじゃあないの」という。この市長選は、同市の無人島・馬毛島で、国が計画する米空母艦載機の陸上離着陸訓練の移転と自衛隊基地整備が大きな争点となっていた。基地整備に反対していた無所属現職が自民推薦候補を抑えて当選したことが、全国ニュースとなって流されていた。「西之表」という文字を見て私も「いりおもて」と読みそうになったが、そう読むには「之」という字が余分である。果たして、アナウンサーの読み違いかどうか、ネットで調べてみた。西之表市とは、鹿児島の南西、僅か30㎞のところにある鹿児島県の種子...ああ、ややこしや

  • 辛いを幸いに

    今朝(4日)、東レの渥美由喜氏が書いた新聞のコラムで、いいことを学んだ。自殺大国と言われて久しいに日本は、危機感を持って対策を講じ、2019年の自殺者数は、1978年以降、最低水準まで下がった。しかしながら、コロナ禍で11年ぶりに増勢に転じ、6年前の水準に戻る勢いだという。対策の一つは、自らが多面性を持つこと。辛い時には家族の声援や、家庭人やボランティアなどの地域人としての側面に支えられる。もう一つの対策は、辛い人には横から手を伸ばしてあげる。「辛い」という字は、横に一本線を引くと「幸い」という字に代わる。つまり、横から差し伸べられる手があれば、幸いな日に変わるという。こうして人の心を照らした輝きは、明るいところでは分からない。薄暗い中で周りの人を照らす人が、輝いている人である。先の見えないコロナ禍であるからこ...辛いを幸いに

  • 縁の下の力持ち

    お昼を済ませた後、奥さんがスーパーに買い物に出かけてくると言って、出窓の下にあるガレージに出た。しばらくすると、出窓のガラスを叩いて私を呼ぶ。窓を開けると「エンジンがかからないのよ」と訴えるではないか。そう言われれば、心当たりは無きにしもあらずであった。昨年の9月、車検を受けた時、バッテリーの交換を勧められていたが、まだ特に不都合を感じるようなことはなかったので、「またの機会にします」と断っていた。年が明けると毎日寒い日が続いていた。そんな日々、車で出かけようとしてエンジンのスイッチを押す。いつもなら直ぐにブルブルと快音を残してエンジンがかかるのに、10日くらい前からエンジンの始動が、ブルブルブル~と少し時間がかかるようになっていた。思えば7年も前に買ったバッテリーである。そろそろ寿命が近づいたのかなとは思って...縁の下の力持ち

  • 感性って何

    散歩しているとき、名も知らぬ野の花が咲いているところを通りかかる。その時、①花が咲いていることに気がつかない人、②花が咲いていることに気がつく人、③花を見つけて、何という名前の花だろうと思う人、④家に帰ってこの花の名前を調べてみる人と、人それぞれである。①は感性のない人。②はごく普通の人。③は感性がある人。④は感性の鋭い人だという。「感性」を表現する面白い例えであるが、「感性」とは一体何だろうと思って調べてみた。辞書を引くと、「感性」とは、「人間の持つ知覚的な能力のひとつ」と書いてある。「何かを見たり聞いたりした時に深く心に感じ取ることや、感覚的に物事に対して感じていること」ともある。「感性」とよく似た言葉に「感受性」というものがあるが、この違いは何か。共に外から受けた刺激を、知覚や感情に結びつけるという点では...感性って何

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