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  • 白羽の矢

    28日に安倍首相は、体長不良のため突然辞任を表明した。その後継を決める党総裁選に、菅官房長官が立候補する意向を固めたと、今朝(31日)の毎日新聞の1面トップで報じられている。インターネットの時事通信社の記事にも、これに関連したものが出ているのを読んでみた。「主流派、菅氏に白羽の矢派閥主導で石破氏封じ」という見出しで、菅官房長官が出馬を固めるに至った経緯が書かれている。いつの時代も、相も変らぬ内輪の論理で繰り返される総裁選びであるが、見出しにある「白羽の矢」という言葉が気になって、改めて調べてみた。「白羽の矢」とは、文字の通り「白い羽がついた矢」を意味する言葉である。ヤマタノオロチの伝説などにおける「人身御供」が語源である。神様の怒りを沈めるために、川や池に人を沈めて捧げる人身御供の儀式で、白い羽の矢を生贄にする...白羽の矢

  • 残暑に思う

    昨日、庭に植えているナツツバキ、ヤマボウシ、ヒメシャラを見上げると、葉の水分が失われて、張りのない縮んだ状態になっている。こんな様子を見るのは初めてである。そういえば、8月に入ってからというもの、雨らしい雨が降った記憶はない。慌てて散水ホースを伸ばして木の根元に水をかけてやった。どれほどの水をやれば生気を取り戻すのか見当はつかないが、たっぷりと撒いておいた。ふと裏の山を見ると、相変わらず木々は青い葉を茂らせ、元気そうに風にそよいでいる。山だって、雨は降ってはいないのに、枯れるような気配は見えない。庭の植木だって放っておいてもいいのかなと思いながら家に入った。今日も、相変わらず朝から暑い。1歩も出歩かない日が続いているが、これではいけない。意を決して久しぶりに錦帯橋へ出かけてみた。目的は、橋の真下の日陰に座って、...残暑に思う

  • 同音異義語

    「同音異義語」とは、発音が同じで意味の異なる語のことをいう。パソコンで、キーを叩いてブログなどを書いていると、手書きで文字を書いている場合とは違って、意識せずに同音異義語を打ち込んで見過ごしたまま公開していることが間々ある。最近では、「四球」を「死球」、「初めて」を「始めて」、「最近」を「細菌」などと打っていた。公開する前に、書き終わった文章を読み返した時に、はっきりと意味が間違っている同音異義語はすぐに気がついて直すことが出来るが、気がつきにくい同音異義語が日本語にはたくさんある。例えば「答える」と「応える」、「回答する」と「解答する」、「関心する」と「感心する」、「機械」と「器械」、「電気」と「電器」、「時期」と「時機」、「制作」と「製作」、「終了」と「修了」、「特徴」と「特長」などがその例である。ここで問...同音異義語

  • TPO

    TPOとは、time(時)・place(場所)・occasion(場合)の頭文字をとって作られた和製英語である。「時と場所によって服装や言葉を使い分ける」という意味で、1964年に東京オリンピックが開催されるのを機に使われるようになった。テレビのワイドショーなどで、ときどき気になる会話を聞くことがある。社会的にしかるべき立場にあるようなゲストを呼んでメインキャスター(MC)が色々と話を聞きだすような場面がある。問題はMCがゲストと学生時代の同級生であったり、個人的に親しい間柄の場合、会話の口調が「これはどうなん?」とか「そういうことなの?」というようなタメ口となる時がある。ゲストへの呼びかけも「○○君」とか「おい○○、それは違うんじゃあないの」など名前も呼び捨てとなることもある。全国放送であるにもかかわらず、ま...TPO

  • 「カープ 3タテ」?

    目下、セ・リーグの最下位を、首位の巨人からなんと10ゲーム差で独走していた広島カープが、本当に久しぶりに溜飲が下がるような試合をしてくれた。21日からマツダズームズームスタジアムで行われた対巨人の3連戦である。初戦はエースの大瀬良が、第2戦はドラフト1位の森下が好投して大差で勝った。さて、3連勝が期待される第3戦である。若手の島内が先発し、1点は取られたが、誠也がホームランを放ち、1対1のまま7回まで好投した。8回は塹江が2アウト2、3塁まで攻められたが何とか抑えた。その裏、代打・坂倉がホームランを打って2対1とリードする。さあ、最終回だ。押さえには、このところ好調のフランスワが登板する。どうしたことか先頭打者にヒットを打たれ、犠打で走者は2塁となった。続く打者の坂本は三振して2アウト。あと1人で勝利という段に...「カープ3タテ」?

  • 記者の眼

    安倍首相が8月17日午前、東京・信濃町の慶応大病院に入った。日帰りの検診だとみられるが、新型コロナウイルスへの対応が長期化する中、野党が要求する閉会中審査への出席を拒否。長時間の記者会見には姿を見せない状態が続いており、健康状態を不安視する声もあがっている。そんな中、首相が毎朝車から降りて官邸の玄関に入った後、記者の前を通り過ぎて姿が消えるまでの歩く速度を測定・解析しているのをテレビのニュースでやっていた。4月の初めから8月まで、1カ月おきの所用時間をグラフ化している。正確な数字は記憶していないが、初めは9.5秒であったものが、月を追って徐々に長くなり、8月には12秒くらいまでになっている。元気な時には、首相が官邸内を歩く速度は比較的早い足取りであった。私が、速足で散歩するときは、1.2m/s(4.3km/h)...記者の眼

  • いじわる爺さん

    裏庭での用事を思いついて玄関のドアを開けたとき、ドアの外枠のちょうど目の高さのところに、久しぶりに見る面白いものを見つけた。緑色をしたオンブバッタのカップルが、上向きにとまっていた。名前の通り、体長4㌢くらいのメスの上に、体長2.5㌢ほどのオスがちゃっかりと乗っかっている。まるでジャンボ機に乗せられたスペースシアトルのようである。白菜などに対しては害虫だというが、情が移ってアオムシと同じように踏みつぶすことができない。デジカメを取りに入って又出て見ても、依然としておんぶしたままで移動していない。見るからに固い絆で結ばれたカップルに見える。この状態は交尾の際に観察されるが、他のバッタ類が速やかに離れるのに対し、オンブバッタは交尾時以外でもオスはメスの背中に乗り続けるという。それにしてもオンブバッタのオスは、なんと...いじわる爺さん

  • デッキでシャワー

    お盆休みの最後の日、残暑とはいえ朝から暑く、気温はうなぎ上りでエアコンのセットを1度下げた。その時、奥さんが「お父さん、デッキでシャワーを浴びることが出来るようにしてほしいわ」と言うではないか。「シャワーなら、風呂場で浴びればいいじゃあないか」と答えると「青空を眺めながらの解放感がある方が気持ちいいわよ」とのたまう。それならば、一肌脱いでやろうということで、デッキシャワーの設備工事を開始した。シャワー本体は、近くにある洗車用のスプレーノズルが付いたホースをデッキまで引っ張ってくる。次は、このスプレーノズルを頭上に固定する細工をしなければいけない。そんな時のために保管していたアルミパイプと取付金具を持ち出して、デッキの支柱にビスで取り付ける。試運転してみると、当然のことながらデッキの上がびしょ濡れとなった。これで...デッキでシャワー

  • 瑞風のフレンチ

    先日、山陰の益田に出かける時、昼食をとる店を予約しておいた。人口がわずか4.6万人という小さな町にしては珍しく、フレンチレストラン「BONNE-MAMANNOBU」(ボンヌママンノブ)という店がある。ネットで調べて見つけた店である。2017年にJR西日本が「美しい日本をホテルが走る」というキャッチフレーズで豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」を山陽・山陰線にデビューさせた。以来、車内のフレンチ料理のプロデュースは、沿線でレストランを経営しているシェフの中から数名が抜擢されて担当している。そのうちの1人が、この店のオーナーシェフだと書いてある。地元の老舗料亭の息子だという。店の名前を翻訳すると「やさしいお婆ちゃんのぶさん」というところか。オーナーシェフのやさしかったお婆ちゃんをイメージしてつけた名前なのか...瑞風のフレンチ

  • 天空の避暑地

    8月に入ってすぐ、東京にいる2人の息子から「今年はお盆に帰らないことにしたよ」という電話がかかってきた。「そのほうがいいよ。こちらは2人とも元気にしているから」と答えておいた。さあ、こうなると、例年なら帰省してくる孫の相手をする必要もない。お盆休みといっても、今年は日中の最高気温は37、38度になるという。体温をも超える気温では安易に出かけると干物になりそうである。そうだ、こんな時には海ではなく、山に行って避暑をしよう。数日前から調べておいた周南市の北45km、中国山脈の中にある標高が1015mの「長野山」を目指すことにした。岩国からは75km、錦川の源流の里である鹿野町を経由して、車で2時間足らずで標高1000mの長野山緑地公園に到着する。家を出る時に32度を示していた温度計が、着いた時には27度になっている...天空の避暑地

  • 山陰のモンサンミッシェル

    先日、島根県の益田に日帰りのドライブをしてきた。水平線しか見えない夏の日本海を見たくなって106㎞走ると、誰一人いない美しい白浜が続く小浜海岸というところに着いた。そこには、紺碧の海の上に浮かぶ絶景の神社「宮ヶ島衣毘須(えびす)神社」という小さな神社が、小さな島の上に祀ってある。これこそが知る人ぞ知る「山陰のモンサンミッシェル」と呼ばれている神社である。あの有名なモンサンミッシェルとは、フランス西北海岸にあるサン・マロ湾上に浮かぶ小島にそびえる修道院のことである。この2つに共通することといえば、ふだんは海で隔てられた陸地と島が、干潮の時にのみ隔てていた砂州が現れて繋がる「トンボロ現象」が見られ、島の頂上には象徴的な建物が立っていることである。この衣毘須神社が脚光を浴びたのは、昭和43年4月に昭和を代表する日本絵...山陰のモンサンミッシェル

  • 電池の残量

    外側に面した掃き出し窓には「どろぼーセンサー」と命名された防犯用のアラームを取り付けている。万一、泥棒がガラスを破ってロックを外し、侵入するために引き戸を開けると大音響を出すという代物である。泥棒が入っても、家の中に価値のあるようなものは何もないが、身の危険を避けるために数年前にこのアラームを取り付けた。部屋の掃除をするときなど、このアラームを解除するのを忘れて開けて、大音響を響かせるようなことを過去何度も繰り返している。ある日、アラームを解除することなく窓を開けたとき、音が出ないことに気がついた。「あっ、電池が切れたんだ」と思い、交換する前に電圧計を持ち出してチェックしてみた。電池は公証3Vの「CR2032」という二酸化マンガンリチュウムイオンボタン電池である。測定してみると2.4Vあった。新品が3Vなのでま...電池の残量

  • 真夏の夜の珍事

    我が家は、東西を走る国道から100m離れたところにある。国道の直ぐ向こう側には岩徳線が並行して走っていて、近くには普通車がやっと1台通り抜けることができるほどの踏切がある。線路は国道側に出っ張った形で湾曲しており、列車の接近が見えづらい踏切である。そのため、子供のころから何度も人身事故が起きたことから、後になって警報機付きの遮断機が設置され、以後事故は無くなっている。そんな踏切であるが、朝は5時過ぎから夜は12時近くまで、上り下り合わせて1日に46便の列車が通過している。その都度、約1分間警報機の音が家の中にいても聞こえてくるが、もはや生活音となっているので気に障るようなことはない。ところが昨夜のことである。2階のベッドでエアコンをつけて寝ていた時、警報機が鳴る時間ではないと思う真夜中に鳴る音が聞こえてきた。時...真夏の夜の珍事

  • 目 線

    以前から、テレビを見ていてどうしても気になっていることがある。アナウンサーがニュースを伝えるときや、ワイドショーなどのゲストが自分が出ているドラマの番組を宣伝するようなときのことである。あらかじめ準備されている原稿を読むときには、ときどき目線を上げて視聴者をしっかりと見ながら伝えてくれる。ところが時に、番組スタッフがカンペを掲げたものを読み上げる場面がある。そんな時、画面にアップされた顔はなんとか視聴者の方に向けているにもかかわらず、目線は視聴者の方ではなく、正面から外れたカンペの方に向けている。目線を外していては伝える力は半減する。なまじっかカンペを読むよりは手渡されたペーパーをきちんと読むほうが自然な画面のように感じている。人に話しかける時には、相手の目を見ながら話すのがまずは基本であろう。目線を合わさない...目線

  • 萬福寺

    梅雨が明けた翌日から、雲の多い日が続いていた。朝からすかっとした夏らしい陽が照る朝、一度ゆっくり巡ってみたいと思っていた街に車で出かけることにした。岩国から110kmのところにある島根県の益田市である。国道187号線を北上し、途中道の駅で小休止しながらひた走ること2時間半、昼前に益田駅に到着する。日本海に面した丘の上に立つ藍色の瀟洒なレストランで食事をした後、日本絵画の巨匠・東山魁夷が宮内庁から障壁画の依頼を受けた際にモデルにしたという「宮ヶ島衣毘須神社」に向かった。碧く美しい海に囲まれ、白い砂浜でつながる参道は、潮の満ち引きにより砂洲が現れたり消えたりするトンボロ現象で刻々と姿を変える。観光パンフレットによれば「山陰のモンサンミッシェル」と呼ばれているという。規模は小さいが、まさにあのモンサンミッシェルを彷彿...萬福寺

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