ご無沙汰しております、十文字兄人です。長らくブログの更新が滞っていましたが、来年度より再び掌編小説を書いていこうと思います。ただ、等ブログではなく別の投稿サイトに今後は活動の場を移そうと考えております。現状、カクヨムというサイトにて、転載をこれまでにもしておりましたので、恐らくそのサイトで随時更新していこうと思います。そのため、等ブログの更新は、この記事を持って終了致します。とはいえ、ブログはしば...
この世界は生きにくい。 そう感じ始めたのは、いつからだっただろうか。 イベント終わりのある日、私の唯一何でも話せる相手である真美に、あることを言われた。「優子は大人っぽいよね」と。 私はこの国の制度であれば十分に大人の年齢だ。○○ぽいという表現があったからこそ、私は真美に対して首をかしげた。「意味わからん」 つい、素っ気ない言葉を返してしまう。「いやいや、別に老けて見えるって訳じゃないよ。なんとな...
ご無沙汰しております、十文字です。約一ヶ月ほど更新が滞ってしまいました。すみません。 そのためという訳ではございませんが、文字数が掌編と呼べる範囲を少し越えてしまい3000文字弱ありますが、最後までお読みいただけると幸いです。 今回は、『チーズはどこへ消えた?』のオマージュです。 真冬の早朝、二階建てのアパートの一室で事件起きた。 その部屋に住む大学生の香山京介は、刺殺体で発見された。部屋は荒らされ...
2階「それで、どうするの?」「ファミレスで良いんじゃない。俺、好きだし」 結局、ファミレスか。という私の表情を、彼は全く見ていない。それもいつも通りだったので、私は諦めていた。 彼が私のことを見てくれなくなったのは、いつ頃からだったのだろうと考えてはみたが、全く思い出せなかった。 3階「近所のとこ?」「うん。美味しいからね。あそこは」 彼は楽な人生を歩んでいる。好きな時に好きなことをする。嫌な...
※※※ 強くて格好いい、僕のお兄ちゃん。 僕ら兄弟は、生まれた時からずっと一緒に過ごしている。 兄ちゃんは物知りで何でも知ってるから、僕にとっては先生でもあるんだ。だからといって、喧嘩をしないわけじゃない。 僕がわがままなことを言うと、ちゃんと叱ってくれる。その時は、いつも僕はふてくされるのだけれど、僕もすぐに反省して謝る。最近は少なくなったけどね。 そんな頼れるお兄ちゃんにとっても苦手なことがあ...
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