ひたね小さなひたね燃え上がり、不意に風に吹かれて焔に向かって絵を書いた焦げた魂の中核焼き尽くして立ち去っていく案山子の焼け跡に灰一片百年の古樹花が散り枯葉に花弁細長く伸びて何時か空に届く剥げた漆の門彼岸の手がノック流浪した幽霊におかえり
千年の古刹十五重塔の近くの階段の隅っこで風化されてるツバメの白骨は黒く剥がれた羽に潜り込んでる少し離れたところで蟻の群れはりんごのカスを囲い詰め匂いを嗅いでる湖の真ん中に聳え立つ観音様を仰ぎながら涙ぐみながら湖の深さを探るように少年は飛び降り入水したお坊さんのお経の声と古刹...
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