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2014/08/02

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  • 【文章には問いが大事】書評:伝わる・揺さぶる! 文章を書く/山田ズーニー

    伝わる・揺さぶる! 文章を書く (PHP新書) 作者:山田ズーニー PHP研究所 Amazon 概要 出版社で編集を長らく務めてきた著者が、伝わる文章を書き方を教えてくれる本です。 おすすめポイント よりよい文章を書けるようになりたいな~と思っている方には学びがあるかも。メールの書き方など実践的なテーマもあり、ビジネスマンにオススメ。 感想 久しぶりに「文章を書く」というテーマで何か良いインプットをしたいなあと思って見つけた本です。 20年前の本ですが全く古さを感じない良い本でした。文章を書くという行為は普遍的で、根幹は全く変わっていないのだなと思わされました。 「文章には意見が必要」「意見を…

  • 【戦争を陰で動かす】書評:ドキュメント 戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争/高木徹

    ドキュメント 戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫) 作者:高木徹 講談社 Amazon 概要 1992年に始まったボスニア紛争の裏で行われた激しい情報戦争を描いたドキュメンタリーです。主役はアメリカの広告代理店。なぜ彼らが介入することになったのかから始まり、事の詳細が明らかにされます。 おすすめポイント 日本人にあまり馴染みのない分野だと思うので、こんなことが起きていたのかと素直に驚きました。PR戦略という観点ではビジネスにも通ずるところがあって、意外と自分の仕事にも還元できそうだなと思いました。 感想 日本だと広告代理店が必ずしも良いイメージを持たれているわけではないことと…

  • 【集められた理由は?】書評:かがみの孤城/辻村深月

    かがみの孤城 作者:辻村深月 ポプラ社 Amazon 概要 不登校になってしまった主人公の部屋の鏡が、不思議なお城へと繋がり、同じようにして集められた子どもたちと出会います。この出会いはなんのためなのか。 おすすめポイント 少年少女の繊細な心情描写と、その裏に緻密に組み立てられたミステリー。辻村深月さんらしさ全開の作品でした。 感想 主人公「こころ」がなぜ不登校になってしまったのかを繊細に描くのが序盤パート。辻村深月さんらしいリアルな描写が光ります。この部分が意外と長くて、個人的にはちょっとしんどかったですね。 中盤は城に集められた子どもたちと仲良くなっていくパート。このへんから終盤の種明かし…

  • 【日本組織の失敗研究】転落の歴史に何を見るか/齋藤 健

    増補 転落の歴史に何を見るか (ちくま文庫) 作者:齋藤 健 発売日: 2011/04/08 メディア: 単行本 概要 「日露戦争で輝かしい勝利を収めた旧日本軍が、なぜ第二次世界大戦では愚かな組織に成り下がってしまったのか」という分析を通して、日本組織の失敗の典型例を探っていく一冊です。 おすすめポイント 丁寧に一次資料を集めて、歴史の本質に迫ろうとする著者の真摯な姿勢に頭が下がります。ミリタリーものとしても面白いですし、ビジネス系の組織論としてとらえても勉強になります。 感想 著者の齋藤健さんは経済産業省の官僚から埼玉県の副知事を歴任されています。「官」と「政」の立場から、日本をよりよくする…

  • 【人材管理の最先端】書評:NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く/パティ・マッコード

    NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く 作者:パティ・マッコード 発売日: 2018/08/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) 概要 NETFLIXで長年人事の役員を担当されていたパティ・マッコード氏が、同社の人材管理や企業文化について解説した一冊です。 おすすめポイント 今世界で最も伸びている会社が、どんな考え方をもって人材を管理しているかが書かれています。真似しろと言われても難しいと僕は思いました。でも、少なくとも彼我の距離を知っておくだけでもためになると思います。 感想 企業側が社員をすぐに解雇する、解雇されたらすぐに次の就職先が見つかるというシリコンバレーの雇用の流…

  • 【学習する組織作りとは】書評:チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ/エイミー・C・エドモンドソン

    チームが機能するとはどういうことか ― 「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ 作者:エイミー・C・エドモンドソン 発売日: 2014/09/05 メディア: Kindle版 概要 著者はハーバード大学の教授で、組織学習とリーダーシップの専門家。様々な組織を調査してきた経験をもとに、良いチーム作りのいろはを解説します。 おすすめポイント 実例を交えながら説明することで、非常に説得力のある議論が展開されています。腹落ちしない部分もあるかもしれませんが、印象に残るところもあるはずです。 感想 原題は「TEAMING. How Organizations Learn, Innovate, an…

  • 【ゆるやかな繋がりの中で】書評:昨夜のカレー、明日のパン/木皿泉

    昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫) 作者:木皿 泉 発売日: 2016/01/07 メディア: 文庫 概要 若くして夫を亡くしてしまったテツコは、夫の父であるギフと暮らしています。テツコの周りの人々との交流の中で、少しずつテツコの中に変化が起きていくお話です。 オススメポイント 独特の世界観で、今まで読んだことのない新体験でした。ふさげているように見えて、とっても真面目。最後にはじんわりと感動させられて、人生について考えさせられます。 感想 ヘンな人しかでこない、ヘンなお話だなと読み始めたときは思いました。言葉遣い独特ですし。でも不思議とイヤではなく、むしろ心地よささえ感じます。 主人公は…

  • 【目指せ覇権】書評:ハケンアニメ!/辻村深月

    ハケンアニメ! (マガジンハウス文庫) 作者:深月, 辻村 発売日: 2017/09/06 メディア: 文庫 概要 ハケンとは覇権のこと。派遣ではありません。1クール12話のアニメ放送で、同時期の作品の中でのナンバーワンの称号。アニメ制作を仕事としている登場人物たちが、覇権を目指して奮闘する物語です。 おすすめポイント 複数の視点から物語を描き、アニメ制作の裏側が立体的に描写されていきます。誰もが良いアニメを作りたいという想いで仕事に打ち込む姿に胸を打たれます。自分も仕事を頑張ろうという気分になれます。 感想 単行本で出版されたのは2014年のことなので、もう6年も前の話なのですね。でも古さを…

  • 【新時代の企業戦略】書評:D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略/佐々木康裕

    D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略 (NewsPicksパブリッシング) 作者:佐々木康裕 発売日: 2020/01/10 メディア: 単行本 概要 今までとは全く違うメーカーが現れている、ということを解説した1冊です。モノだけを作るのではなく、プロダクトにストーリーを作り、デジタルを駆使して販売戦略を組み立てる企業。Direct to Consumerを略してD2Cと呼ばれています。 感想 自分のおさらいも兼ねて、本書から表を2つ引用します。 D2C企業と伝統的な企業との違い D2C企業と伝統的な企業の世界観の比較 正直に言うと、わかるような、わからないようなという感じな…

  • 【異世界医療が紡ぐ命の物語】書評:鹿の王/上橋 菜穂子

    鹿の王 1 (角川文庫) 作者:上橋 菜穂子 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/06/17 メディア: 文庫 概要 2015年本屋大賞第1位、そして第4回日本医療小説大賞を受賞した作品です。ファンタジー世界を舞台にした医療小説という異色の設定なのですが、丁寧に語られる物語にとっつきにくさは全くありません。 おすすめポイント 恐ろしい感染症と対峙する人々の思惑を描く中で、「命」という究極のテーマに迫っていく壮大な作品です。老いや病が原因となり人はいつか死んでしまうという絶対的な事実を前にしても、勇敢に進んでいく人々に勇気づけられます。 感想(ここからネタバレします) 国家…

  • 【残業を減らせ】書評:人間使い捨て国家/明石順平

    人間使い捨て国家 (角川新書) 作者:明石 順平 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/12/07 メディア: 新書 概要 著者はブラック企業訴訟に数多く携わってきた弁護士。人間を使い捨てるように働かせる日本企業の問題点を糾弾し、解決策を提言する一冊です。 おすすめポイント 僕自身の肌感覚として、本書の主張は真っ当だなと感じました。労働者にきちんと対価を払い、稼いだお金を消費に回してもらわないと日本全体が沈没していってしまうのではないかと思います。 感想 「人間使い捨て国家」。なかなかインパクトのあるタイトルだと思いませんか。センセーショナルなタイトルを付けて、なかば炎上気…

  • 【結婚式場のドタバタ】書評:本日は大安なり/辻村深月

    本日は大安なり (角川文庫) 作者:辻村 深月 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2014/01/25 メディア: 文庫 概要 結婚式場の1日を追いかけていく群像劇形式の長編小説です。この日執り行われれる4組の式には、それぞれ問題がありました…。無事に幸せな式を上げることはできるでしょうか? おすすめポイント 最近友人の結婚式に立て続けに出席した自分としては、なかなかリアルな話だなと思いながら読んでいました。辻村深月さんらしいミステリー調の展開で、先が気になるお話の作り方でした。 感想 4組が1つの会場で式をあげる様子を描いていきますが、それぞれの物語の重なりは大きくは…

  • 【解説が本編】書評:V.T.R./辻村深月

    V.T.R. (講談社文庫) 作者: 辻村深月 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/02/15 メディア: 文庫 クリック: 3回 この商品を含むブログ (8件) を見る 概要 「スロウハイツの神様」の登場人物「チヨダコーキ」のデビュー作をそのまま文庫にしたという、面白い建付けの作品です。「スロウハイツ」を読んだあとに、表紙や帯や解説まで含めて楽しむのが正しい味わい方です。 おすすめポイント 短い作品なので、「スロウハイツ」と一緒にぺろっと読んでしまうのがオススメです。赤羽環はこういう作品に影響を受けて育ってきたんだなというところがとても感慨深い一冊でした。 感想 最後のたった数ペ…

  • 【経営戦略の名著】書評:企業参謀―戦略的思考とはなにか/大前研一

    企業参謀―戦略的思考とはなにか 作者: 大前研一 出版社/メーカー: プレジデント社 発売日: 1999/10/29 メディア: 単行本 購入: 7人 クリック: 37回 この商品を含むブログ (37件) を見る 概要 大前研一さんの名著。何度も改定を重ねられています。初期の部分は1975年に書かれたということで、実に40年以上も前なのですが、全く色あせない面白さがあります。 おすすめポイント 難しい内容のはずなのに、不思議と簡単に読めてしまうのがすごいところです。僕は経営に直接かかわったことはないのですが、意外と内容が理解できるものだなと驚きました。著者の技量の高さを思い知ります。 感想 「…

  • 【見えない心に謎がある】書評:満願/米澤穂信

    満願 (新潮文庫) 作者: 米澤穂信 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/07/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (12件) を見る 概要 ミステリー短編集としては史上初めて三冠を達成した作品です。ミステリー作家としての米澤穂信さんのすごさがぎゅっと詰まっています。 おすすめポイント 6つの短編を貫く共通のテーマがあり、そのテーマに沿って書かれているのに、毎回毎回あっと驚く結末が用意されています。すごいの一言です。 感想 文庫版の解説で綺麗に言語化されていますが、収められている6つの短編には共通したテーマが設定されています。「外からは伺い知れない人間の本性」と言ったとこ…

  • 【PMの基礎】書評:「プロジェクトマネジメント」実践講座

    「プロジェクトマネジメント」実践講座 作者: 伊藤大輔 出版社/メーカー: 日本実業出版社 発売日: 2017/01/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 概要 プロジェクトマネジメントの研修を行ったり、支援ツールを作ったりする会社を立ち上げた著者が、プロジェクトマネジメントの基本を解説する一冊です。 おすすめポイント とにかく基礎から丁寧に解説してくれているので、プロジェクトマネジメントの勉強をするにあたって、一冊目に読むのに最適だと思いました。プロジェクトの流れに沿って、計画段階からフィニッシュに至るところまでを追っていきます。 感想 自分は事前の知識が何もなか…

  • 【あの頃といま】書評:ロードムービー/辻村深月

    ロードムービー (講談社文庫) 作者: 辻村深月 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2011/09/15 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を含むブログ (16件) を見る 概要 短編4つと、さらに短い小話が収められた短編集です。続編というわけではないですが、過去作品である『冷たい校舎の時は止まる』とのつながりが意図的に込められた短編集です。『冷たい...』を先に読むことをおすすめします。 おすすめポイント 『冷たい…』の登場人物たちの過去や未来のお話で、『冷たい...』で交差した彼らが、どのような人生を歩んできたのかを立体的に知ることができます。彼らの正体を知ることがひとつのミ…

  • 【ストーリー形式で学ぶ】書評:はじめてのプロジェクトマネジメント/近藤哲生

    はじめてのプロジェクトマネジメント 日経文庫 作者: 近藤哲生 出版社/メーカー: 日本経済新聞社 発売日: 2005/05/14 メディア: 新書 購入: 15人 クリック: 123回 この商品を含むブログ (15件) を見る 概要 ストーリー仕立てでプロジェクトマネジメントの基礎が学べる一冊です。 おすすめポイント さくっと気軽に読める一冊です。入門書を読む前に読んでおくと、とっつきやすくなりそうだなと思いました。 感想 最近、プロジェクトマネージャーの仕事を徐々に任されるようになったので、改めて勉強しておこうと思い読みました。何冊かまとめて購入したうちの一冊です。 ストーリー形式になって…

  • 【1人を深堀せよ】書評:たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング/西口一希

    たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング(MarkeZine BOOKS) 作者: 西口一希 出版社/メーカー: 翔泳社 発売日: 2019/04/08 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 概要 著者はP&G、ロート製薬、ロクシタン等でマーケティングを担当してきた人物です。いまはスマートニュースの執行役員。様々な業界でマーケティングを行ってきた経験をもとに、著者が編み出した分析手法を解説する1冊です。 オススメポイント わかりやすくユニークな主張で、最後まで面白く読めました。汎用性の高い顧客分類のフレームワークが紹介されているので、マーケティ…

  • 【すべてのクリエイターに贈る】書評:スロウハイツの神様/辻村深月

    スロウハイツの神様(上) (講談社文庫) 作者: 辻村深月 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2010/01/15 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 60回 この商品を含むブログ (78件) を見る 概要 5人の視点から描かれる群像劇形式の物語です。彼らは漫画家、画家、脚本家などの創作活動で生計を立てていくことを目指し、互いに切磋琢磨しながらスロウハイツでの共同生活を営んでいます。何人もの著名漫画家が暮らしていたトキワ荘のように。 おすすめポイント 様々なジャンルのクリエイターの卵たちが奮闘する物語。創作活動をするすべての人に刺さる物語だと思います。伏線が回収されるクライマックス…

  • 【統計との付き合い方入門】書評:統計はこうしてウソをつく―だまされないための統計学入門/ジョエルベスト

    統計はこうしてウソをつく―だまされないための統計学入門 作者: ジョエルベスト,Joel Best,林大 出版社/メーカー: 白揚社 発売日: 2002/11/01 メディア: 単行本 購入: 8人 クリック: 52回 この商品を含むブログ (27件) を見る 概要 タイトルだけを見ると、「統計は悪者だ!」と言っているようにも捉えられますが、そういう主張ではありません。統計は時として事実と反することがあるのですが、なぜそういうことが起きてしまうかを分析し、わかりやすくまとめた一冊です。 おすすめポイント 統計に関する知識は必要ありません。統計(=加工されたデータ)を扱うときに、どのようなことに…

  • 【文明を形作ってきた発明とは】書評:50(フィフティ) いまの経済をつくったモノ/ティム・ハーフォード

    50(フィフティ) いまの経済をつくったモノ 作者: ティム・ハーフォード,遠藤真美 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2018/09/20 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 概要 タイトルの通り、「いまの経済をつくったモノ」が次々に紹介される1冊です。一見すると「なんでこんなものが?」と思うようなものも、実は文明に大いに貢献しているのだということが丁寧に説明されています。 おすすめポイント 著者の博識さがにじみ出ている1冊です。あらゆる分野から重要な発明がピックアップされていて、予想外のモノがどんどん登場します。次はどんなものが出てくるのだろうと…

  • 【数学をビジネスに活かす】確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力/森岡毅,今西聖貴

    確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力 作者: 森岡毅,今西聖貴 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2016/06/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 概要 ユニバーサルスタジオジャパンの経営をV字回復に導いた立役者が、「数学マーケティング」について解説する一冊です。 おすすめポイント マーケティング担当者だけでなく、何かを売って利益を得る仕事に就いている人ならば、誰が読んでも非常に勉強になると思います。数学を使って需要を予測する手法をあますことなく解説しています。 感想 自分はマーケティングを担当したことがなく、自分…

  • 【まさかの学園モノ】書評:アクアマリンの神殿/海堂尊

    アクアマリンの神殿 (角川文庫) 作者: 海堂尊 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2016/06/18 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る 概要 「チームバチスタの栄光」から派生した海堂尊さんの桜宮サーガの一作。「モルフェウスの領域」の続編に当たります。 おすすめポイント このシリーズには珍しい学園モノのお話。学生の恋愛エピソードや、学園祭の場面、そしてスポ根小説ばりのボクシングの描写もあります。まさに新境地といった感じでした。続編でがらっと空気を換えるという緩急のつけかたがお見事ですね。 感想 主人公の佐々木アツシが中学生から高校生へと成長して…

  • 【語源を辿るとこんなに面白い】語源でわかる中学英語 konwの「k」はなぜ発音しないのか?

    語源でわかる中学英語 knowの「k」はなぜ発音しないのか? 作者: 原島広至 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版 発売日: 2018/07/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 概要 英単語の疑問を語源から解説するという、ありそうでなかった一冊です。シンプルに易しく書かれているのでさらっと読めます。 おすすめポイント 今まで英語を勉強するなかで「覚えるしかない」と言われてきた不規則な文法が、なぜこのような形になったかを説明してくれているのが感動的でした。 感想 タイトルにあるように発音がメインの話題です。canの過去系がなぜcouldなのか、というよう…

  • 【人間が凍眠できるようになったら?】モルフェウスの領域/海堂尊

    モルフェウスの領域 (角川文庫) 作者: 海堂尊 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2013/06/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (14件) を見る 概要 チームバチスタの栄光からスタートした海堂尊氏の「桜宮サーガ」の中の1冊。様々な医療技術・医療問題にスポットを当てる今作において取り上げられているのは人工凍眠。SFチックな近未来技術ですが、もしそれが実現したとしたらどのような物語が考えられるかを、あくまで現実的に描いた作品になっています。 おすすめポイント 人体を数年間凍眠させることができるとしたらどのような問題が起こるでしょうか?また、冬眠した人に関わる人々の…

  • 【現代社会を作った究極の要因は?】書評:鉄・銃・病原菌/ジャレドダイヤモンド

    銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎 文庫 (上)(下)巻セット メディア: セット買い この商品を含むブログを見る 概要 現代社会を形作った究極の要因はなんだろうか。極めてシンプルで難しい問いに、鮮やかな答えを提案する歴史学の名著です。 おすすめポイント とてもわかりやすく書かれており、途中で迷子になってしまうということがありません。極めて科学的な研究結果でありながら、一歩一歩踏みしめるように結論へと近づいていく最高のミステリーのようだとも思いました。名著と言われるだけはあります。 感想 人類社会の歴史を理解することは、歴史がさほど意味を持たず、個体差の少ない科学分野における問題…

  • 【戦乱の傷跡を超えて】流/東山彰良

    流 (講談社文庫) 作者: 東山彰良 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/07/14 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る 概要 国共内戦の時代、つまり中国で共産党と国民党が内戦状態だった頃のお話です。祖父の代に台湾に逃れてきた一家の一員である秋生が主人公です。戦争によって翻弄されながらも力強く生きる秋生の葛藤が描かれる青春小説です。 おすすめポイント 当時の台湾の様子が生き生きと描かれ、臨場感を持って目の前に立ち上がってきます。様々な理不尽に襲われながらも懸命に生きる人々の様子に不思議と勇気をもらえる一冊でした。 感想 台湾でつつましく暮らしていた秋生の家族で…

  • 【自殺を止めるタイムスリップ】名前探しの放課後/辻村深月

    名前探しの放課後(上) (講談社文庫) 作者: 辻村深月 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2010/09/15 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 17回 この商品を含むブログ (42件) を見る 概要 主人公の”いつか”は、クラスメイトの誰かが自殺してしまうという記憶とともに3か月前にタイムスリップしてしまいます。自殺を止めることを決意し、友人たちに協力をあおぐところから物語が始まります。 おすすめポイント ミステリーであり、若者たちの葛藤を描いた青春小説でもある。まさに辻村さんの真骨頂といった作品です。 感想 面白い構成をしている物語でした。なんとなくの直感で、自殺するのは「…

  • 【合田刑事の転落】照柿/高村薫

    照柿〈上〉 (新潮文庫) 作者: 高村薫 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2011/08/28 メディア: 文庫 クリック: 1回 この商品を含むブログ (3件) を見る 概要 「マークスの山」の続編、合田雄一郎警部補シリーズ第2作目です。今回は幼馴染の野田達夫をめぐるお話です。 オススメポイント じりじりとした転落劇の先にある衝撃の顛末と、その原因。合田の渋い魅力が全開の物語です。 感想 マークスの山は山登りに関する記述が多かったですが、今回はほぼありませんでした。主人公の合田雄一郎と、彼の幼馴染の野田達夫の視点から交互に描かれる物語です。 いろいろ問題を抱えながらもそれなりに上手くい…

  • 【著者ならではの視点】教養としてのテクノロジー―AI、仮想通貨、ブロックチェーン/伊藤穰一

    教養としてのテクノロジー―AI、仮想通貨、ブロックチェーン (NHK出版新書 545) 作者: 伊藤穰一,アンドレー・ウール 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2018/03/08 メディア: 新書 この商品を含むブログ (4件) を見る 概要 MIT(マサチューセッツ工科大学)のメディアラボという最先端の研究を行う研究所の所長を務めている伊藤穰一氏の著書です。今後世の中に浸透していくテクノロジーを紹介していきます。 オススメポイント 著者ならではの視点が面白い一冊でした。AIや仮想通貨に関しては、専門書より深いことは書かれていません。あくまで入門書です。 感想 著者の伊藤穣一氏のこと…

  • 【心を科学する】ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」/荒木香織

    ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」 (講談社+α新書) 作者: 荒木香織 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/02/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る 概要 2015年のラグビーワールドカップで、大躍進を果たした日本代表のメンタルコーチを担当していた人物が著者です。五郎丸選手が表紙に大きく書かれていますが、チーム全体のメンタル面を強化した経験を活かして、自分のメンタルとの向き合い方が説明されています。 オススメポイント メンタルは鍛えることができるという新鮮な主張を展開する本書。やたらと不安になってしまう、緊張に弱いなどといったメンタル面の問題を解決…

  • 【より少なく、より良く】書評:エッセンシャル思考/グレッグ・マキューン

    エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする 作者: グレッグマキューン,高橋璃子 出版社/メーカー: かんき出版 発売日: 2014/11/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (19件) を見る 概要 著者のグレッグ・マキューン氏はエッセンシャル思考を広めるべくコンサルティング会社を立ち上げた人物です。自身の経験と、多数の企業経営者にインタビューした結果をもとに、エッセンシャル思考の神髄を書き表した一冊となっています。 オススメポイント 胡散臭そうな名前ですが、エッセンシャル思考は非常に明快でわかりやすい考え方です。完璧に実践するのは簡単なことではありませんが…

  • 【ナイキはいかに生まれたか】書評:SHOE DOG(シュードッグ)/フィル・ナイト

    SHOE DOG(シュードッグ) 作者: フィル・ナイト,大田黒奉之 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2017/10/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る 概要 ナイキの共同創業者であるフィル・ナイトの自伝です。ナイキという会社がどのようにして生まれたかを、そして自身の人生を振り返る1冊になっています。 オススメポイント 靴にかける熱い想いだけで、まったくのゼロから世界的なブランドを確立するに至った軌跡が書き残されています。並大抵の努力では叶わない境地を垣間見ることができます。 感想 自身の人生を順を追って振り返る内容になっています。彼の人生はナイキの…

  • 【本物って何?】書評:豆の上で眠る/湊かなえ

    豆の上で眠る (新潮文庫) 作者: 湊かなえ 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/06/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る 概要 主人公結衣子が子供の頃に経験した姉の失踪事件を巡る物語。過去と現在を行き来しながら、姉の身に何が起きたのかという真相に迫っていきます。 オススメポイント 種明かしですべてが繋がり、すべてが崩れ落ちる衝撃の顛末でした。湊かなえさんらしい緻密に組み上げられた物語と、ダークな描写が光る作品です。 感想 結衣子が実家に帰るところから始まる物語。結衣子は過去に起きた姉の万佑子の失踪事件を追憶していきます。 万佑子がいなくなってしまう前、…

  • 【地方行政のリアル】書評:県庁おもてなし課/有川浩

    県庁おもてなし課 (角川文庫) 作者: 有川浩 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2013/04/05 メディア: 文庫 クリック: 1回 この商品を含むブログ (68件) を見る 概要 高知県庁の中に実在する「おもてなし課」の活動にスポットを当てた物語です。 オススメポイント 地方の行政組織が抱える問題をリアリティたっぷりに描いています。固いテーマに思えますが、有川さんお得意の恋愛要素もあってすっきり読みやすい一冊です。 感想 学生のころに読んでもピンと来ない部分が多々あっただろうなと思いました。 1つは、物語の中でしきりに言われる民間の仕事のスピード感とお役所のスピード感の差。これは…

  • 【我々はいかにして世界を征服したか】書評:サピエンス全史/ユヴァル・ノア・ハラリ

    サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2016/09/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (45件) を見る 概要 我々ヒト(サピエンス)がいかにして現在の地位を築いたのか。"全史"というタイトルの通り、その歴史のすべてを語りつくした上下巻。テレビや雑誌等でも取り上げられた話題の1冊です。 おすすめポイント 壮大なテーマに臆することなく、いくつかのターニングポイントを斬新な切り口で読み解いていきます。長い作品ではありますが非常にスリリングな読書体験でした。 感想 ターニングポイントの捉え方が…

  • 【死神の目線で】書評:死神の精度/伊坂幸太郎

    死神の精度 (文春文庫) 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2008/02/08 メディア: 文庫 購入: 24人 クリック: 178回 この商品を含むブログ (500件) を見る 概要 主人公は千葉と呼ばれている死神です。彼ら死神の仕事は、死の対象となる人物を八日間追跡調査し、「可」か「見送り」かを判定すること。6つの短編が収められていて、千葉が担当した6人の対象者と、千葉の関わりを描いた作品です。 おすすめポイント 突拍子もない設定ながらあくまで現実的に、千葉が死神としての職務を果たしていく様子を、ユーモアを交えて描きます。死が目前に迫った人と、その可否を決める千…

  • 【視点が変わると世界が変わる】書評:盲目的な恋と友情/辻村深月

    盲目的な恋と友情 (新潮文庫) 作者: 辻村深月 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/01/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 概要 タイトルの通り、「盲目的な恋」が描かれるパートと、「盲目的な友情」が描かれるパートの二部構成になっています。同じ時系列を、別々の視点から眺めることで、いろいろなものが浮かび上がってくるストーリーです。 おすすめポイント ストーリーは重くて暗めですが、視点が変わると同じ物語でもここまで違って見えるというのが非常に面白かったです。私たちの見ている世界は一つではないのだなと再認識させられます。 感想 「恋」のパートは蘭花の視点、…

  • 【原点回帰の短編】書評:虚像の道化師/東野圭吾

    虚像の道化師 (文春文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/03/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (17件) を見る 概要 探偵ガリレオシリーズ第7弾。7つの短編が収められています。ガリレオシリーズは話の続きがないため、この作品から読み始めても大丈夫です。 おすすめポイント コンパクトながら読み応えのある短編が7つ並んでいてたっぷり楽しめる1冊です。もちろん似たような話はなく、全く違った展開を楽しめます。 感想 『探偵ガリレオ』『予知夢』『容疑者Xの献身』『ガリレオの苦悩』『聖女の救済』『真夏の方程式』に続くガリレオシリーズ7作目です。直前の2…

  • 【ちゃんとした大人なんて】書評:漁港の肉子ちゃん/西加奈子

    漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫) 作者: 西加奈子 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2014/04/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (19件) を見る 概要 タイトルの通り、漁港に住んでいる「肉子ちゃん」と呼ばれるパワフルな女性と、その子供であるキクの暮らしを描いた物語です。 おすすめポイント 肉子ちゃんの底抜けに明るいキャラクターは読んでいて自然と元気をもらえます。後半は泣けます。 感想 前半と後半のギアチェンジが印象的な一冊でした。肉子ちゃんが抱えている秘密が明らかにされると思いきや、語られるべき過去を持っていたのは実はキクの方、というか両方。前半部分で描かれいてるよう…

  • 【内なる言葉を磨け】書評:「言葉にできる」は武器になる。/梅田悟司

    「言葉にできる」は武器になる。 作者: 梅田悟司 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2016/08/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (9件) を見る 概要 電通の有名コピーライターが、強くてキャッチーなコピーを書く技術を伝える一冊。小手先の技術にこだわるのではなく、自分の中にある「内なる言葉」に目を向けることが大事だと説きます。 感想 著者が自分と同じ理系院卒ということで興味を持った一冊です。また最近仕事で企画を行う機会が増えたため、プレゼンする相手に響く言葉の使い方を勉強したいと思って読んでみました。 キャッチコピーを作る上で、小手先の技術は重…

  • 【母胎に仕掛けられた謎】書評:ジーン・ワルツ/海堂尊

    ジーン・ワルツ (新潮文庫) 作者: 海堂尊 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2010/06/29 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 58回 この商品を含むブログ (81件) を見る 概要 海堂尊さんのチームバチスタの栄光シリーズの派生作品です。起承転結は本作の中で完結しているので、シリーズを読んでいなくても楽しめます。大学病院に勤める産婦人科医のお話です。 おすすめポイント 現実の医療問題に対する鋭い問題提起はこのシリーズに一貫して見られる特徴ですが、本作では産婦人科の抱える問題と、代理母出産の可否にスポットが当てられます。また、良く練られたミステリー要素があるのも面白いポイ…

  • 【少年少女は論理の果てに何を見る】書評:ソロモンの偽証/宮部みゆき

    ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫) 作者: 宮部みゆき 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/08/28 メディア: 文庫 概要 文庫にして6冊の大長編。ある雪の日、中学校の校舎の屋上から生徒が転落死する。自殺で決着がつくかと思いきや他殺だと証言する告発状が届き、中学生たちは自分たちの手で真相を明らかにしようと学内裁判を行います。 おすすめポイント スーパー中学生たちのロジカルな戦いと、中学生らしい心の揺れ動きが違和感なく共存する物語。宮部みゆきさんだからできる繊細な書き分けに感動します。 感想 これだけ長い物語にも関わらず、読みやすいお話だなと思いました。登場人物の…

  • 【お金の時代は終わるかも】書評:お金2.0 新しい経済のルールと生き方/佐藤航陽

    お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book) 作者: 佐藤航陽 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2017/11/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 概要 メインテーマはシンプル。テクノロジーによって資本主義は価値主義に移行していくという提言でした。斬新な考え方を中心におきつつ、暗号通貨を含めた最新技術のトピックスをわかりやすく解説していく1冊。 おすすめポイント お金というものの歴史を紐解きつつ、お金がそこまで重要なものではないと気付かせてくれる1冊。もしかしたらお金というものは僕が生きているうちに役目を終えるのかもしれない。わく…

  • 【引っ込み思案に読んでほしい】書評:内向型を強みにする/マーティ・O. レイニー

    内向型を強みにする 出版社/メーカー: パンローリング株式会社 発売日: 2013/06/16 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (5件) を見る 概要 性格によってすべての人は内向型か外交型に分類され、両者に優劣などないと主張する一冊。引っ込み思案で自分に自信が持てない人にとくにおすすめです。自分は単に内向型の人間なだけで、人として劣っているわけではないのだと勇気をもらえる内容です。 おすすめポイント 僕自身が典型的な内向型の人間なので非情に感銘を受けました。嫌いだった自分の性格が、単にそういう気質なのだと考えることで楽になりました。特に僕と同じような理系人間の方には多いと思…

  • 【何もしない投資法】書評:お金は寝かせて増やしなさい/水瀬ケンイチ

    お金は寝かせて増やしなさい 作者: 水瀬ケンイチ 出版社/メーカー: フォレスト出版 発売日: 2017/12/08 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 概要 インデックス投資の入り口から出口までをわかりやすく解説した一冊。とっつきやすい漫画もついています。 おすすめポイント とにかく平易ですらすら理解できます。難しい数式などはありません。著者が金融業界の人間ではないというのもポイント 感想 自分は売買を前提とした投資をやろうとすると、株価を気にしすぎてしまうだろうなと思ったので、この本を読んでみることにしました。素敵なタイトルですね。 うさんくささはなく、わかりやすい理屈…

  • 【飲み物で歴史を探索】書評:歴史を変えた6つの飲物 ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラが語る もうひとつの世界史/トムスタンテージ

    歴史を変えた6つの飲物 ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラが語る もうひとつの世界史 作者: トムスタンデージ,新井崇嗣 出版社/メーカー: 楽工社 発売日: 2017/05/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 概要 人類の歴史に大きな影響を与えた6つの飲み物を取り上げ、その1つ1つがどのようなインパクトをもたらしたのかを解説しています。 おすすめポイント 飲み物というユニークな切り口で歴史を探索するこの1冊。普段僕らが何気なく口にしている飲み物には、あんな歴史やこんな歴史が隠されていたのかと、とても興味深く読むことができます。 感想 知り合いからオススメされたので…

  • 【多数の謎と重き問い】書評:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド/村上春樹

    世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2010/04/08 メディア: ペーパーバック 購入: 8人 クリック: 25回 この商品を含むブログ (61件) を見る 概要 「世界の終わり」と「ハードボイルドワンダーランド」という2つの世界で起きる物語が交互に進んでいく物語です。2つの世界はどのような関わりを持っているのか、というところを軸に話が進んでいきます。 おすすめポイント 現実世界に近いけど、ありえない話が展開されるという村上春樹さんらしい物語になっていて、彼の独特の文章にどっぷり浸れる作品になっ…

  • 【乱世を生きた海賊たち】書評:村上海賊の娘/和田竜

    村上海賊の娘(一) (新潮文庫) 作者: 和田竜 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/06/26 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る 概要 1570年、織田信長が大阪本願寺に籠った一向宗の信徒と対峙した「石山合戦」が舞台です。本願寺攻略のために、大阪湾で起こった海賊たちの戦いを描いた小説です。 おすすめポイント 主人公は当時最強を誇った海賊、村上海賊の当主の娘。名前は「景」。男勝りの腕っぷしを持ち、不細工だったため嫁の貰い手がありません。景のキャラクターが素敵で、さらに彼女を取り巻く戦国の武将たちも個性豊か。それでいて戦いのシーンはしっかりと大迫力に描かれる、…

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