共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』今週は気持ちのいい人情喜劇『あまろっく』山田太一の小説をイギリス人監督が映画化『異人たち』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1430699【ほぼ週刊映画コラム】『あまろっく』『異人たち』
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新作映画、映画コラム、名画投球術、雄二旅日記ほか 『ほぼ週刊映画コラム』 http://tvfan.kyodo.co.jp/category/feature-interview/column/week-movie-c
「山梨湯けむりツアー殺人事件」「尾道・倉敷殺人ルート」、そして『三十六人の乗客』
妻に付き合って、バスツアーを題材にしたトラベルミステリードラマを続けて見た。1本目は、名取裕子主演の「早乙女千春の添乗報告書10山梨湯けむりツアー殺人事件」(00)。監督・長尾啓司、脚本・いとう斗士八。舞台は山梨ということで、甲府、石和温泉、昇仙峡などを巡る旅。ツアー客は、記憶喪失の兄(辰巳琢郎)と妹(細川ふみえ)、訳ありの夫婦(中西良太、相本久美子)など。途中で殺人事件が起きても平気でツアーを続けるのはご愛敬。名取演じる千春の上司役の蟹江敬三、執事役の沼田爆がいい味を出していた。2本目は「西村京太郎サスペンス十津川警部シリーズ15尾道・倉敷殺人ルート」(98)。監督・脇田時三、脚本・長坂秀佳。尾道・倉敷2泊3日のツアーバスがジャックされたという報を聞き、十津川警部(渡瀬恒彦)は驚く。そのバスには十津川の...「山梨湯けむりツアー殺人事件」「尾道・倉敷殺人ルート」、そして『三十六人の乗客』
共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』今週は「幸せな気分で映画を作るのはこんなにいいものなんだ」『さかなのこ』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/?p=1347352&preview=true【ほぼ週刊映画コラム】『さかなのこ』
今となってはペレストロイカも功罪がささやかれ、評価が分かれるところもあるが、ミハイル・ゴルバチョフの登場と政策は衝撃的だった。映画でも、例えば、『ロッキー4/炎の友情』(85)『パッケージ/暴かれた陰謀』(89)にはそっくりさんが登場した。その頃、アメリカ映画でゴルバチョフを演じられそうな俳優は、その髪形や風貌から、ピーター・ボイルが案外適役だと思うと書いたことがあった。『ロッキー4/炎の友情』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/da804f5f7be18494b66c20d6f952312d『レッドブル』(88)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7ec9ceca04ab3527dd5babb7e6095a5c『パッケージ/暴かれた陰謀』htt...ゴルバチョフとアメリカ映画
2004年、イチローは、84年間破られることのなかったジョージ・シスラーのシーズン通算安打257本を更新して262本とし、2度目の首位打者を獲得した。あの夏の日の興奮は今もはっきりと覚えている。イチローとメジャー・レコード(2004.8.21.)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/29873f0cd4eda02605d5765bb94e14feやったぜイチロー(2004.8.27.)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c17a5fc656fc37d40258102d42d3a5a4イチローとメジャー・レコード続き(2004.9.5.)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c1434a5638ca2bfd1d124935...イチロー、マリナーズの殿堂入り2
イチローがマリナーズの殿堂入りを果たした。史上10人目だという。過去は、最後は近鉄に来たアルビン・デービスをはじめ、ランディ・ジョンソン、ケン・グリフィー・ジュニアという、マリナーズ球団史上の名選手が名を連ねている。後の6人は、イチローがメジャーデビューをした2001年の時のメンバーだ。専属アナウンサー:デイブ・ニーハウス、監督:ルー・ピネラ、DH:エドガー・マルティネス、捕手:ダン・ウィルソン、投手:ジェイミー・モイヤー、かつてのスターでこの年限りで引退したジェイ・ビューナー、そして右翼:イチロー。2001年の主なラインアップは、1.右翼:イチロー:打率350.8本塁打.69打点.56盗塁2.左翼:マーク・マクレモア:打率286.5本塁打.57打点.39盗塁3.DH:エドガー・マルティネス:打率306....イチロー、マリナーズの殿堂入り
『川っぺりムコリッタ』(2022.8.28.オンライン試写)荻上直子監督が自身の小説を映画化。孤独な青年がアパートの住人たちとの交流を通して社会との接点を見つけていく姿を描く。北陸の小さな町にある小さな塩辛工場で働き口を見つけた山田(松山ケンイチ)は、社長(緒形直人)から紹介された古い安アパート「ハイツムコリッタ」で暮らし始める。できるだけ人と関わることなく、ひっそりと生きたいと思っていた山田の静かな日常が、隣の部屋に住む島田(ムロツヨシ)が「風呂を貸してほしい」と訪ねてきたことから一変する。山田と島田の間には、少しずつ友情のようなものが芽生え始めるが、ある日、島田は山田がこの町にやってきた秘密を知ってしまう…。タイトルの「ムコリッタ(牟呼栗多)」は、時間の単位を表す仏教用語で、ささやかな幸せなどを意味す...『川っぺりムコリッタ』
伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』を、『デッドプール2』のデビッド・リーチ監督が映画化した『ブレット・トレイン』が9月1日から公開される。本作で、ブラッド・ピットが演じる主人公レディバグを翻弄(ほんろう)する謎の女子学生プリンスを演じたジョーイ・キングの日本語吹き替えに山本舞香が起用された。吹き替え初挑戦となった山本に話を聞いた。「改めて、声優さんはすごいなと思いました」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1344808【インタビュー】『ブレット・トレイン』山本舞香
魚類に関する豊富な知識で学者としてさまざまなメディアでも活躍するさかなクンの半生を、沖田修一監督が映画化した『さかなのこ』が9月1日から公開される。主人公のミー坊を演じたのんと、ミー坊との絆を深める不良の総長を演じた磯村勇斗に話を聞いた。のん「『男か女かはどっちでもいい』という貼り紙を見て、純粋にお魚が好きなミー坊を演じればいいんだと思いました」磯村勇斗「日常的に魚をさばいたりするのが好きになりました」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1345755【インタビュー】『さかなのこ』のん&磯村勇斗
今回のお題は、エルビス・プレスリー主演の『燃える平原児』(60)。エルビスがチェロキーの血を引いていることを考えると、この映画は象徴的なものとして映る。今回は、同時期にオードリー・ヘプバーンが白人に引き取られたインディアン娘を演じた、ジョン・ヒューストン監督の『許されざる者』(60)があったことも話題となった。https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/124989c17be6492d8a800406942c54b5ビデオ通話で西部劇談議『燃える平原児』
『犬も食わねどチャーリーは笑う』(2022.8.27.オンライン試写)裕次郎(香取慎吾)と日和(岸井ゆきの)は結婚4年目を迎える仲良し夫婦、というのは表向き。毎日、鈍感な夫にイライラする日和は、積もりに積もったうっぷんを、SNSの「旦那デスノート」に書き込み始める。そこには、夫たちが見たらゾッとするような、妻たちの恐ろしい本音の投稿がびっしりと書き込まれていた。ある日、裕次郎も「旦那デスノート」の存在を知ってしまう。投稿者のペンネームはチャーリー。それは日和と一緒に飼っているフクロウの名前。ということは「これって俺のことか…」。果たして夫婦生活の行方は…。ある夫婦のすれ違いとバトルを描いたブラックコメディ。監督・脚本は『箱入り息子の恋』(13)『台風家族』(19)の市井昌秀。すれ違いの合間に挿入される、仲...『犬も食わねどチャーリーは笑う』
亡くなったときの2代目三遊亭金翁よりも、4代目三遊亭金馬の方がなじみ深い。うろ覚えだが、子どもの頃、言葉を話す馬を主人公にした「お馬のエドくん」(「ミスター・エド」)というアメリカのテレビドラマが放送されていた。そのエドの声を吹き替えていたのが金馬師匠だった。その縁は金馬という名前からだったのか…。エドの飼い主の声を吹き替えた柳沢真一とのやりとりが面白かったことと、「馬がしゃべるそんなバカな」という主題歌も何となく覚えている。歌っていたのはビンチャンこと楠トシエだったような気がするが、これも定かではない。さて、金馬師匠の落語を最後に聴いたのは、2017年11月の上野鈴本演芸場での昼の部で、演目は十八番の一つである、「目が回る、家が回る」の「親子酒」だった。https://blog.goo.ne.jp/ta...「お馬のエドくん」(「ミスター・エド」)三遊亭金馬
『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(2022.8.26.オンライン試写)10月25日、月曜日の朝。プレゼン資料の準備で徹夜明けの吉川朱海(円井わん)は、後輩の2人組から「僕たち、同じ1週間を何度も繰り返しています」という報告を受ける。ところが、タイムループからの脱出の鍵を握ると思われる永久部長(マキタスポーツ)は、いつまでたってもタイムループに陥っていることに気付いてくれない。朱海たちは“上申”を利用して、次々に同僚たちにループを気付かせ、最後は部長に届くように画策するが…。「もう仕事なんて放り出してしまいたい」「新しいスキルを身につける、いい機会かも?」「仕事がうまくいくまで繰り返して、最高の状態で転職する」…。社員たちのさまざまな思惑が交錯する中、また同じ月曜日がやっ...『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
『地下室のヘンな穴』(2022.8.26.オンライン試写)平凡な中年夫婦のアラン(アラン・シャバ)とマリー(レア・ドリュッケール)は、怪しげな不動産業者に案内され、郊外に建つ一軒家を下見に訪れる。購入すべきか迷う彼らに、不動産業者は、この家の地下室に空いた穴に入ると「時間が12時間進み、肉体が3日分若返る」と話す。夫婦は半信半疑のままその家に引っ越すが、やがてマリーは穴に入ることにのめり込んでいく。監督・脚本のカンタン・デュピューの映画は、これまで見たことがなかったが、殺人タイヤを描いた『ラバー』(10)や鹿革男の狂気を描いた『ディアスキン鹿革の殺人鬼』(19)などの、独創的な作風で知られ、フランスの鬼才(あるいはスパイク・ジョーンズ)と呼ばれているらしい。それらに違わずこの映画も相当変だ。表向きは、いか...『地下室のヘンな穴』
『夏へのトンネル、さよならの出口』(2022.8.25.オンライン試写)ある田舎町で「ウラシマトンネル」の存在がうわさされていた。その不思議なトンネルに入ると、年を取る代わりに欲しいものが手に入るのだという。事故で妹を亡くしたことが心の傷となっている高校生の塔野カオル(声・鈴鹿央士)は、偶然トンネルを発見し、自身の理想像と現実との違いに苦悩する転校生の花城あんず(声・飯豊まりえ)と共に、トンネルを調査してそれぞれの願いをかなえるための協力関係を結ぶが…。八目迷の同名小説をアニメーション映画化。トンネルを媒介とした変則的なタイムスリップもので、夏、青春、淡い恋、SF、ノスタルジーという定番の要素を組み入れたジュブナイルの一種。大昔の「少年ドラマシリーズ」のことを思い出した。田舎町の写実的な風景と、トンネル内...『夏へのトンネル、さよならの出口』
『キャプテン・フィリップス』トム・ハンクス来日記者会見https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/324df3a98ac8ccc512f9db4c3983a2f5「午後のロードショー」『キャプテン・フィリップス』
【ほぼ週刊映画コラム】『異動辞令は音楽隊!』『オカルトの森へようこそ THE MOVIE』
共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』今週はストーリーの着想が面白い『異動辞令は音楽隊!』『オカルトの森へようこそTHEMOVIE』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1346108【ほぼ週刊映画コラム】『異動辞令は音楽隊!』『オカルトの森へようこそTHEMOVIE』
『ブレット・トレイン』新幹線での“動く”レッドカーペット開催!
日本を舞台にしたハリウッド映画『ブレット・トレイン』が9月1日(木)から公開される。それに先立ち、主演のブラッド・ピットが3年ぶりに来日した。そして、8月23日、JR東海の協力のもと、東海道新幹線「のぞみ」の全車両を借し切り、東京駅から京都駅までの「動くレッドカーペット・イベント」が行われた。レディバグ役のピットのほか、初来日となったタンジェリン役のアーロン・テイラー・ジョンソン、本作のプロモーションのために緊急帰国したエルダー役の真田広之、そしてデビッド・リーチ監督が乗車した。ブラッド・ピット「『ブレット・トレイン』を撮影した現場にいるような気がして、デジャビュを感じている」東京駅から京都駅へ史上初!新幹線での“動く”レッドカーペット開催!https://tvfan.kyodo.co.jp/?p=134...『ブレット・トレイン』新幹線での“動く”レッドカーペット開催!
『サンダーボルト』(74)(1978.9.25.月曜ロードショー)監督・脚本は『ダーティ・ハリー2』(73)の脚本でイーストウッドに認められたマイケル・チミノ。テーマ曲はポール・ウィリアムズの「WhereDoIGofromHere」。一度襲った銀行を再び襲う男たち。その準備のためにアルバイトをする姿がおかしい。そして死に方も、もの悲しくもどこかおかしい。で、重要な大道具は小学校の黒板とくる。その4人組はクリント・イーストウッド…サンダーボルト(バイトは工場)ジェフ・ブリッジス…ライトフット(バイトは工務店。レッドに暴行された傷がもとで死ぬ)ジョージ・ケネディ…レッド(バイトは清掃。ドーベルマンにかみ殺される)ジェフリー・ルイス…エディ(バイトはアイスクリーム売り。警察に撃たれ、レッドに車から放り出される)...WOWOWプラス『サンダーボルト』
『愛と哀しみの果て』(85)(1986.6.30.日劇プラザ)20世紀初頭、デンマーク人のカレン(メリル・ストリープ)は、スウェーデン人の貴族(クラウス・マリア・ブランダウアー)と結婚し、夫が経営するコーヒー農園のあるケニアにやってくる。不実な夫に代わって事業に懸命に取り組むカレンは、教養ある冒険家で、自由に生きるイギリス人・デニス(ロバート・レッドフォード)と出会い、引かれ合うが…。2時間41分の大作である。シドニー・ポラックがこうした大河ドラマ風叙事詩を撮るとはいささか驚いた。どちらかといえば、彼は『追憶』(73)『コンドル』(75)『トッツィー』(82)などの都会的な佳作の監督という印象が強かったのだが、それを改めなければならないか。だが、この映画が、スピルバークの『カラー・パープル』(85)を凌駕...「BSシネマ」『愛と哀しみの果て』
アルジェリア戦争、五月革命がフランスの社会にもたらしたものは?伝統と革新がせめぎ合い、政治と芸術が交差した60年代のパリ。米ソとは異なる独自の道を模索した国の60年代とは。映画は、ジャン・リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』(60)『小さな兵隊』(60)『女は女である』(61)『気狂いピエロ』(65)『中国女』(67)、フランソワ・トリュフォー『ピアニストを撃て』(60)『突然炎のごとく』(62)『夜霧の恋人たち』(68)『家庭』(70)、ルイ・マル『地下鉄のザジ』(60)『鬼火』(63)、ジャック・ドゥミ『シェルブールの雨傘』(64)人物は、シャルル・ド・ゴール、シルビー・バルタン、ジョニー・アリディ、ジャンヌ・モローカトリーヌ・ドヌーブ、ジャン・ポール・ベルモンド…。興味深い考察もあったが、60年代の...世界サブカルチャー史欲望の系譜「フランス興亡の60s」
【インタビュー】『ブレット・トレイン』ブラッド・ピット&デビッド・リーチ監督
伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』を、ブラッド・ピットを主演に迎え、『デッドプール2』(18)のデビッド・リーチ監督が映画化したミステリーアクション『ブレット・トレイン』が、9月1日(木)から劇場公開される。今回、『ファイト・クラブ』(99)『トロイ』(04)『Mr.&Mrs.スミス』(05)など、数々の作品でピットのスタントマンを務めたとリーチ監督とピットとのツーショットインタビュー映像が解禁となった。「脚本を読んで、世界にはこれが必要だと思った」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1345229【インタビュー】『ブレット・トレイン』ブラッド・ピット&デビッド・リーチ監督
ウォルフガング・ペーターゼンの映画『ザ・シークレット・サービス』『アウトブレイク』『エアフォース・ワン』『ポセイドン』
ハリウッドに渡ってからは、その才能が存分に発揮されたとは言い難いことが残念だ。『ザ・シークレット・サービス』(93)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/db88b1c855c5913ebc20cccce6658b8c『アウトブレイク』(95)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/add1a7194072c7025df2ecc6b6156506『エアフォース・ワン』(97)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0d9267bfabd2336dd77879f6da1a57bc『ポセイドン』(06)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/bef725ce0a3eab36f88495acf981a6fcウォルフガング・ペーターゼンの映画『ザ・シークレット・サービス』『アウトブレイク』『エアフォース・ワン』『ポセイドン』
「午後のロードショー」『マッドマックス』『マッドマックス2』
『マッドマックス』(79)『マッドマックス2』(81)(1983.6.29.蒲田パレス座)パレス座で、ジョージ・ミラー監督によるバイオレンス・アクション「マッドマックス」大会。というわけで、1~2と通しで見ることができたのだが、自分としては、どちらかというと、ストーリー的には1の方に好感が持てた。『1』は、凶悪な暴走族の暴行殺人が多発する近未来。相棒の死をきっかけに警察を引退したマックス(メル・ギブソン)は、家族と休養の旅に出る。ところが旅先で暴走族グループに妻子を殺されてしまう。復讐心に燃えるマックスは、暴走族用に開発された追跡専用パトカー「インターセプター」を駆って、単身、壮絶な闘いを仕掛けていく、というストーリー。『2』は、暴走族に妻子を殺されたマックス(メル・ギブソン)の壮絶な復しゅう劇から一転、...「午後のロードショー」『マッドマックス』『マッドマックス2』
【ほぼ週刊映画コラム】『サバカン SABAKAN』『ロッキーVSドラゴ ROCKY IV』
共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』今週は1986年がよみがえる!和製『スタンド・バイ・ミー』の『サバカンSABAKAN』『ロッキー4炎の友情』が生まれ変わった『ロッキーVSドラゴROCKYIV』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/?p=1344899&preview=true【ほぼ週刊映画コラム】『サバカンSABAKAN』『ロッキーVSドラゴROCKYIV』
『スティング』(73)観客にだまされる快感を与える痛快娯楽作https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/93af990237e7f69d1ca525dbb4c5b798「BSシネマ」『スティング』
『U・ボート』(81)(1982.1.13.東洋現像所・技術検討試写会)またドイツがすごい映画を作った。最近、『マリア・ブラウンの結婚』(78)や『ブリキの太鼓』(79)など、ドイツならではの、戦争の傷や痛みを感じさせる映画が作られているが、この映画も、第二次大戦に敗れ、ナチスという悪霊から解き放たれるために、いまだに必死にもがいているドイツにしか作れない映画だと感じた。同じく第二次大戦の敗戦国でありながら、日本で作られる戦争映画とは、残念ながら一味も二味も違う。同じような傷を持ちながら、この違いは一体どこから生じるのだろう。もし、この映画のような題材を日本で映画化しても、恐らくラストのどんでん返しは出てこないだろう。すると、潜水艦の乗組員たちの苦労を描くのにとどまり、チームプレーを描いたスポーツ映画を見...ウォルフガング・ペーターゼンの映画『U・ボート』
『ロスト・バケーション』(16)B級アクションの鑑のような傑作https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/de751dbdee0386953d118265108f4276「午後のロードショー」『ロスト・バケーション』
共同通信社が発行する週刊誌『KyoudoWeekly』(共同ウイークリー)8月15・22日合併号で、『映画の森』と題したコラムページに「2022年8月の映画」として、5本の映画を紹介。独断と偏見による五つ星満点で評価した。改めて人種問題の根深さについて考えさせられる『L.A.コールドケース』☆☆☆不器用なSFファンタジー『TANGタング』☆野球に狂え!『野球部に花束を』☆☆☆☆長崎版『スタンド・バイ・ミー』『サバカンSABAKAN』☆☆☆☆時代に取り残された男の再生劇『異動辞令は音楽隊!』☆☆☆クリックで拡大↓『映画の森』「2022年8月の映画」
『レッドクリフ』(08)(2009.4.11.)三国志の「赤壁の戦い」を、ジョン・ウー監督が壮大なスケールとアクションで描いたスペクタクル史劇。テレビで見る映画ではないとは思いつつもちらちらと見る。スローモーションを多用するジョン・ウーの“我慢弱い”アクション、定まらないカメラワーク。本当にこれが傑作とされ、大ヒットしたのかといささか疑問に思う。個人的には、偶然直前に再見した『ドラゴン・キングダム』(08)の方が好きだ。「BSシネマ」『レッドクリフ』
1979年の大河ドラマ「草燃える」の原作となった永井路子の直木賞受賞作で、頼朝の異母弟・阿野全成を主人公にした「悪禅師」、頼朝の寵臣・梶原景時に焦点を当てた「黒雪賦」、北条政子の妹・保子の半生を描く「いもうと」、頼朝を補佐し、後に2代執権の座に就いた北条義時を主人公とした「覇樹」からなる連作短編集。同時代を、異なった4人の人物の視点から描き、どれも読み応えがあるが、とりわけ、頼朝の異母弟・全成の目を通して語られる「悪禅師」、いつもは憎まれ役の梶原景時を気骨のある人物として描いた「黒雪賦」が出色。「鎌倉殿の13人」の脚本の三谷幸喜自身が、「草燃える」の影響を口にしているのだから、当然原作となったこの小説も、大きな影響を与えていると思う。こちらもドラマに影響されて、また読んでみようかと思っている。「鎌倉殿の1...『炎環』(永井路子)
『ヘルドッグス』IN THE HOUSE OF BAMBOO
『ヘルドッグス』INTHEHOUSEOFBAMBOO(2022.8.9.東映試写室)深町秋生の小説『ヘルドッグス地獄の犬たち』を、原田眞人監督が映画化したクライムアクション。元警官の出月梧郎(岡田准一)は、愛する人が殺された事件を阻止できなかった後悔から闇に落ち、兼高昭吾と名を変えて復讐だけを糧にして生きてきた。そのどう猛さから警察組織に目をつけられた兼高は、関東最大のやくざ「東鞘会」への潜入という危険なミッションを強要される。兼高の任務は、組織の若きトップ・十朱(MIYAVI)が持つ秘密ファイルを奪取すること。警察はデータ分析により、兼高との相性が98%という東鞘会のサイコパスな若者・室岡秀喜(坂口健太郎)とバディとなるように仕向ける。かくしてコンビを組んだ2人は、組織内での地位を上げていき、十朱のボデ...『ヘルドッグス』INTHEHOUSEOFBAMBOO
伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』を、ブラッド・ピット主演、『デッドプール2』のデビッド・リーチ監督でハリウッド映画化したミステリーアクション『ブレット・トレイン』が、9月1日(木)から公開される。海外を拠点に活躍する真田広之が、本作のオファーを受けた理由、そしてピットとの初共演について語るインタビュー特別映像が解禁となった。真田が演じたのは、何かと“運命”を語りたがる剣の達人エルダー。一見、つつましく寡黙な男でありながら、断固とした姿勢で家族を守るという多層的なキャラクターでもある。「『乗車します!』って感じでした(笑)」真田広之がブラッド・ピットとの初共演について語るhttps://tvfan.kyodo.co.jp/?p=1344486&preview=true【インタビュー】『ブレット・トレイン』真田広之
1986年の長崎を舞台に、“イルカを見るため”に冒険に出る2人の少年(久田と竹本)のひと夏の友情を描いた『サバカンSABAKAN』が8月19日から公開される。本作で、大人になった久田を演じた草なぎ剛に話を聞いた。「お父ちゃんとお母ちゃんが、子どもを抱き締めてさえいれば、子どもは強く大きく育っていくんだと思いました」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1339902【インタビュー】『サバカンSABAKAN』草なぎ剛
『高原のお嬢さん』(65)舟木一夫のヒット曲「高原のお嬢さん」を基に製作され、舟木自身が主演した日活映画。蓼科高原の農場で暮らす北川和夫(舟木)は、高原の別荘地に遊びにきていた小泉淳子(和泉雅子)と知り合い、互いに心引かれる。そんな中、和夫のいる農場を買収しに観光開発会社社長(嵯峨善兵)の息子である三島進(山内賢)がやって来るが、進と和夫は小学校の同級生で、進と淳子は旧知の仲だった。西尾三枝子、堺正章が助演し、ザ・スパイダースも登場する。監督の柳瀬観は、舟木の主演映画を多く手掛けたというが、この時代の日活映画はほとんど見たことがないので、ある意味、自分にとってはウイークポイントの一つになっている。アサヒビールが提携しているためか、やたらとビールを飲むシーンが出てくる。山内がビールを飲みながら運転するシーン...『高原のお嬢さん』(チャンネルNECO)
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が、アークランド・アスレチックス戦で、ベーブ・ルース以来、104年ぶりとなる「2桁勝利&2桁本塁打」の偉業を成し遂げた。また、25号本塁打を放ち、通算本塁打は118本となりイチローの117本を抜いた。MLB公式サイトは「大谷が同じ試合でルースに並び、イチローを超す」と見出しを付けた。『カメレオンマン』(83)か『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)か、という一枚。大谷翔平で思い出した『ナチュラル』と『フィールド・オブ・ドリームス』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b0b6b618ef31f381b74268d648db0664大谷翔平とベーブ・ルース、そして映画https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1ba43b...大谷が同じ試合でルースに並び、イチローを超す
共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』今週は夏の甲子園たけなわの今だからこそ心に響くものがある『野球部に花束を』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1343929【ほぼ週刊映画コラム】『野球部に花束を』
『激流』(95)初めて本格的なアクションに挑んだメリル・ストリープhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8940b912e2ec39bbb4eca66630dfec7c「午後のロードショー」『激流』
イギリス生まれのオーストラリア育ちだが、アメリカのカントリーミュージックの歌姫として成功したオリビア・ニュートン・ジョン。透き通るような美声の持ち主で、おまけに清楚な美人(死語か)とくれば、人気が出るのは当たり前。その白眉は「そよ風の誘惑=HaveYouNeverBeenMellow」(75)だろう(ななかなかいい邦題だ)。そのほか、ジョージ・ハリスンの「イフ・ノット・フォー・ユー=IfNotForYou」(71)と「美しき人生=WhatIsLife」(72)のカバー、ジョン・デンバーの「カントリー・ロード=TakeMeHome,CountryRoads」(72)のカバーと、デンバーとデュエットした名曲「フライ・アウェイ=FlyAway」(75)、名バラード「愛の告白=IHonestlyLoveYou」(...「そよ風の誘惑」オリビア・ニュートン・ジョン
小林清志といえば、何と言ってもジェームズ・コバーンの吹き替えである。変な言い方だが、自分の中では、チャールズ・ブロンソンの大塚周夫と並んで、声のイメージでは、本人よりも、2人の方がコバーンであり、ブロンソンなのだ。わが、小林コバーンのベストスリーは、『荒野の七人』(60)のブリット、『大脱走』(63)のセジウィック、そして『夕陽のギャングたち」(71)のジョン・マロリー。そのほかリー・マーヴィンも得意としたが、『ゴッドファーザー』(72)と『ゲッタウェイ』(72)のアル・レッティエリもよかった。アニメでは、「妖怪人間ベム」のベム(「早く人間になりたい!」)、「巨人の星」のアームストロング・オズマ(「ヒューマ・ホシ」)、「男どアホウ甲子園」の丹波左文字、そして「ルパン三世」の次元大介…。ドラマ「ベン・ケーシ...小林清志=ジェームズ・コバーン
『怪獣大図鑑』(朝日ソノラマ・1966.10.1.)『写真で見る世界シリーズ怪獣画報』(秋田書店・1966.12.5.)監修・円谷英二『写真で見る世界シリーズ図解怪獣図鑑‐続・怪獣画報‐』(秋田書店・1967.3.1.)大伴昌司『怪獣解剖図鑑』(朝日ソノラマ・1967.3.10.)『世界怪物怪獣大全集』(キネマ旬報・1967.5.15.)監修・大伴昌司『月刊ぼくら』付録『怪獣大百科事典』(講談社・1967.6.)『別冊少年サンデー怪獣怪物大特集』(小学館・1967.8.1.)『写真で見る世界シリーズ『カラー版怪獣ウルトラ図鑑』(秋田書店・1968.5.30.)大伴昌司これらは、今でいうメディアミックス。功罪はあるが、怪獣ブームの仕掛け人は紛れもなく大伴昌司だったと思う。このうち『図解怪獣図鑑』は、浩宮時代...「ウルトラマン」関連本
最近、テレビシリーズ「ウルトラマン」(66~67)の内の何本かを見る機会を得た。「ウルトラマン」は、円谷プロのスタッフの多くはもちろん、キャストもキャップ役の小林昭二以外は、東宝の出身だし、ゲストとして平田昭彦ら、東宝の俳優たちがたびたび出演した。だから、東宝の特撮映画の残り香というか、面影を感じさせるところが多分にあった。そして、そこにテレビ局(TBS)のスタッフが加わることで、保守と革新が一緒になったような、魅力的なドラマが展開されたのだ。監督の一人で、当時TBSにいた実相寺昭雄は、著書『ウルトラマン誕生』の中で、「監督のローテーションはベンチ入りするピッチャーの使い分けに似ている。エース格の円谷一さんをふくめて、飯島(敏宏)さん、野長瀬(三摩地)さんの三本柱。おさえの切り札として満田(かずほ)さん、...「ウルトラマン」考
『ブレット・トレイン』(2022.7.15.ソニー・ピクチャーズ試写室)なぜかいつも不運な出来事に遭遇してしまう、運の悪い殺し屋レディバグ=てんとう虫(ブラッド・ピット)。ブランクからのリハビリを兼ねて彼が請けたミッションは、東京発の超高速列車内でブリーフケースを盗み、次の品川で降りるという簡単な仕事のはずだった。ところが、盗みは成功したものの、なぜか殺し屋たちから次々と命を狙われ、列車から降りるタイミングを逸してしまう。列車はレディバグを乗せたまま、世界最大の犯罪組織のボス、ホワイト・デス(マイケル・シャノン)が待ち受ける終着点・京都へ向かってばく進していく。伊坂幸太郎の『マリアビートル』を、『デッドプール2」(18)のデビッド・リーチ監督が映画化したクライムアクション。まず、思わず「これが日本なのか!...『ブレット・トレイン』
共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』今週はジョニー・デップ好演、改めて人種差別や警察の腐敗について考えさせられる『L.A.コールドケース』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1342869【ほぼ週刊映画コラム】『L.A.コールドケース』
『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』(2022.7.29.オンライン試写)1968年、ザ・ビートルズが、「ザ・ビートルズ」(「ホワイト・アルバム」)レコーディングの前に訪れたインドのマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーの僧院で、偶然彼らと遭遇した23歳のカナダ人・ポール・サルツマンが、当時の模様を振り返りながら製作したドキュメンタリー。メディテーションに傾倒しているデビッド・リンチが製作総指揮、モーガン・フリーマンがナレーションを担当。サルツマンは、彼らと瞑想(メディテーション)を学びながら、共に過ごした8日間をカメラに収めた。それから50年、サルツマンがビートルズ研究者のマーク・ルイソンと共にインドを再訪する。サルツマンとビートルズが交わる映像はないので、ザルツマンの証言を基に、アニメーションで再現...『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』
『さかなのこ』(2022.7.26.映画美学校)「好きが、人生を決めていく」さかなクンの自叙伝『さかなクンの一魚一会~まいにち夢中な人生!~』を原作とし、少年ミー坊がさかなクンに成長するまでの過程を描く。監督は沖田修一。最初に「男か女かは、どっちでもいい」という字幕が出る。確かに、この映画の最大のポイントは、女性ののんが男性のさかなクンを演じるところにあると思ったのだが、少年時代の子役(女子)も含めて、見ているうちにそんなことはどうでもよくなってくる。つまり「男か女かは、どっちでもいい」と思えることが、この映画の最大のポイントだったのだ。その点、どこか中性的で、不思議キャラののんの魅力が存分に発揮されている。沖田監督に『子供はわかってあげない』(21)についてインタビューをした際、「生活感やコメディーを映...『さかなのこ』
『異動辞令は音楽隊!』(2022.7.28.リモート試写)部下に厳しく、犯人逮捕のためなら手段を選ばない捜査一課のベテラン刑事・成瀬司(阿部寛)。高齢者を狙ったアポ電強盗事件を捜査する中で、強引な捜査を繰り返した結果、広報課内の音楽隊への異動を言い渡される。嫌々、音楽隊を訪れた成瀬を待っていたのは覇気のない隊員たち。ドラム担当となった成瀬は仕方なく参加するが、刑事だった頃がなかなか忘れられない。そんな中、音楽隊廃止の話が持ち上がる。音楽隊のメンバーを、清野菜名(トランペット)、高杉真宙(サックス)、板橋駿谷(チューバ)、渋川清彦(パーカッション)、酒向芳(隊長・指揮者)らが演じ、捜査一課の若手刑事を磯村勇斗が演じる。監督・脚本は『ミッドナイトスワン』(20)の内田英治。物語の骨子は、時代に取り残された男の...『異動辞令は音楽隊!』
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共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』今週は気持ちのいい人情喜劇『あまろっく』山田太一の小説をイギリス人監督が映画化『異人たち』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1430699【ほぼ週刊映画コラム】『あまろっく』『異人たち』
『許されざる者』(60)(1974.1.11.ゴールデン洋画劇場)西部開拓時代のテキサス。父親を亡くし、母親(リリアン・ギッシュ)と3人の息子(バート・ランカスター、オーディ・マーフィ、ダグ・マクルーア)、養女レイチェル(オードリー・ヘプバーン)の5人で暮らすザカリー家。レイチェルは長男のベン(ランカスター)を慕っているが、ある日、一人の老人(ジョセフ・ワイズマン)が現れ、レイチェルが先住民の娘だと言いふらしたことから、一家に困難がふりかかる。オードリーが出演した唯一の西部劇。監督はジョン・ヒューストン。「BSシネマ」『許されざる者』(60)
長野県の自然豊かな高原を舞台に、代々つつましい生活を続けてきた住民の、レジャー施設の開発をめぐる生活の変化を描いた『悪は存在しない』が、4月26日から全国公開される。本作で第80回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門で銀獅子賞に輝いた濱口竜介監督に話を聞いた。「今回は、極上のエンターテインメントを作ったつもりです」https://tvfan.kyodo.co.jp『悪は存在しない』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b96f0d234da3544fdba1a8b6e6b5c795【インタビュー】『悪は存在しない』濱口竜介監督
20世紀初頭、映画の都・ハリウッドで頂点へ上り詰めた日本人俳優・早川雪洲。千葉の漁村に生まれた男がなぜ米国へ?きっかけは大きな挫折と運命的な事件。当時、日本人への差別意識が高まる中、なぜ雪洲は2年足らずでトップスターになれたのか?そこには自分の価値を高める巧みな戦略があった。雪洲が成功を手にするまでの前半生の知恵に迫る。実は、雪洲の故郷である千葉県朝夷郡千田村(現・南房総市千倉町千田)は、亡母が生まれ育った白間津の隣村。それ故、雪洲にまつわる伝説の幾つかは、母から聞いていたので親しみがあった。後年、雪洲のことを調べた際には、『聖林の王早川雪洲』(野上英之)と『早川雪洲-房総が生んだ国際俳優』(大場俊雄)がとてもためになった。一時、大島渚監督が坂本龍一を雪洲役にして伝記映画を撮る企画があったが、残念ながら流...知恵泉「早川雪洲」(NHK)
映画監督の小島桐子はロードムービーを撮りたいと思っているが、限られた予算や決まらないキャストなど、数々のトラブルに見舞われる。理想と現実がずれていく中で、彼女はある選択をする。台湾出身で日本に留学し、東京藝術大学大学院映像研究科で学んだ蘇鈺淳(スー・ユチュン)監督が、卒業制作として手掛けた長編デビュー作『走れない人の走り方』が4月26日から公開される。本作で主人公の映画監督を演じた山本奈衣瑠に話を聞いた。「自由に映像を撮れることを楽しんでいる作品だと思います」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1430395『走れない人の走り方』(2024.3.12.オンライン試写)監督は、もともと台湾で映像を学んでいたが、東京藝術大学大学院映像研究...【インタビュー】『走れない人の走り方』山本奈衣瑠
『ゴジラ×コング新たなる帝国』(2024.3.28.東宝試写室)怪獣と人類が共生する世界。未確認生物特務機関「モナーク」が異常なシグナルを察知したことを発端に、ゴジラが君臨する地上世界とコングが生きる地底世界の2つのテリトリーが交錯し、ゴジラとコングが激突する。しかし、その先には人類にとってさらなる未知の脅威が待ち受けており、怪獣たちの歴史と起源、さらには人類の存在そのももの謎に迫る新たな冒険が繰り広げられる。『GODZILLAゴジラ』(14)から始まったハリウッド版「ゴジラ」シリーズと『キングコング:髑髏島の巨神』(17)の世界観をクロスオーバーさせた「モンスターバース」シリーズの通算5作目。前作『ゴジラvsコング』(21)に続いて監督はアダム・ウィンガード。出演は、レベッカ・ホール、ブライアン・タイリ...『ゴジラ×コング新たなる帝国』
『風とライオン』(75)(1977.1.22.渋谷全線座.併映は『さらば愛しき女よ』)1904年、モロッコのタンジールで、アメリカ人のペデカリス夫人(キャンディス・バーゲン)と2人の子どもがリフ族の首長ライズリ(ショーン・コネリー)に誘拐された。事態は国際紛争となり、アメリカのセオドア・ルーズベルト大統領(ブライアン・キース)は大西洋艦隊をモロッコへ向かわせる。一方、誘拐されたペデカリス夫人は確固たる信念を持つライズリに温かな感情を抱くようになるが…。ジョン・ミリアス監督の豪快な演出、ビリー・ウィリアムズの撮影、ジェリー・ゴールドスミスの音楽も魅力的。『アラビアのロレンス』(62)を思わせるところもある映画。コネリーがやたらとカッコいい。特にライズリが馬に乗りながら銃を持って去っていくラストシーンは感動的...「BSシネマ」『風とライオン』
アニメーション『映画きかんしゃトーマス大冒険!ルックアウトマウンテンとひみつのトンネル』が4月19日から全国公開される。本作で、ゲスト声優として、リサイクル工場で発明をしている機関車のウィフを演じたディーン・フジオカと、トンネルを掘るドリルが自慢の掘削機のダーシーを演じたやす子に話を聞いた。「トーマスの世界に、SDGsやリサイクルという概念が出てきた驚きがある」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1430249完成披露上映会https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/bf1317a3f1556614374ba7097627dceb【インタビュー】『映画きかんしゃトーマス大冒険!ルックアウトマウンテンとひみつのトンネル』ディーン・フジオカ、やす子
『マンティコア怪物』(2024.4.5.オンライン試写)空想のモンスターを生み出すゲームデザイナーの内気な青年フリアン(ナチョ・サンチェス)は、同僚の誕生日パーティで美術史を学ぶディアナと出会い、聡明でミステリアスな彼女に引かれる。その一方、フリアンは隣人の少年を火事から救ったことをきっかけに、謎のパニック発作に悩まされるようになる。やがてフリアンが抱えるある秘密が、思わぬ“怪物”を生み出してしまう。「マジカル・ガール』(14)のスペインの鬼才カルロス・ベルムト監督が、独創的なストーリーと予測不能の展開で描く、人間の心の闇に踏み込んだアンチモラルロマンス。怪物というと何やらホラーやサスペンスを予測させるが、結局怪物の姿は見せずに終わる一種の心理劇だった。アンモラルな欲望を心の内に秘めることや、それを創造す...『マンティコア怪物』
日曜劇場「アンチヒーロー」第2話最速試写会・スペシャル舞台あいさつが15日、東京都内で行われ、出演者の長谷川博己、北村匠海、堀田真由、大島優子、林泰文、岩田剛典、木村佳乃、野村萬斎が登壇した。「アンチヒーロー」は戦隊物?役名に隠された色の秘密が判明https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1430369「アンチヒーロー」舞台あいさつ
『ブロンコ・ビリー』(80)「BSシネマ」https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/e4581e4721136ea4f67d1f0f6a4c93e1「午後のロードショー」『ブロンコ・ビリー』
『ミセス・ダウト』(93)(1994.6.9.日本劇場)3人の子どもたちと過ごすのが何より大切なダニエル(ロビン・ウィリアムズ)は、失業中にもかかわらず、仕事も家事も妻のミランダ(サリー・フィールド)に任せきりで子どもと遊んでばかり。ついに離婚を宣言され、週に1度しか子どもたちと会えなくなってしまう。ダニエルは初老の英国婦人に変装し、家政婦としてミランダの家に入り込むが…。この映画を見る前は、どうせウィリアムズが『トッツィー』(82)のダスティン・ホフマンの向こうを張った女装コメディなのだろうと高をくくっていた。ところが、女装をすることによって初めて見える別の視点という共通項はあったものの、そこに家族の姿を描き込んだところで、『トッツィー』とは全く違う映画という印象を抱かせる。つまり、ここでは離婚大国とし...「BSシネマ」『ミセス・ダウト』
「ダークな長谷川博己がいい」「明墨先生、やっていることはえげつないのにかっこいいと思ってしまう」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1430218【ドラマウォッチ】「アンチヒーロー」(第1話)
『アンストッパブル』(10)午後のロードショーhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/dfe79989844027075c26fcc55fbc1380「BSシネマ」『アンストッパブル』
「人の愚かさとおかしさと悲しさと優しさって全部切り離せない」「仲野太賀の演技は本当に心に残る」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1430153【ドラマウォッチ】「季節のない街」(第二話・親おもい)
「70年代外国映画ベストテン」裏ベストテン(年代順)。『激突!』(71・スティーブン・スピルバーグ)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1af06278bf3912f93bc663fde8ba09b0『フォロー・ミー』(72・キャロル・リード)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/e43a36097bd1c306f57dbb2cd042f669『ホット・ロック』(72・ピーター・イェーツ)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d2bc268a174fdaecd1defbacf47569b0『暗黒街のふたり』(73・ジョゼ・ジョバンニ)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3b8a070bcbd...「70年代外国映画ベストテン」裏ベストテン
さる映画同好会での非公式映画アンケート「70年代外国映画ベストテン」結果は第1位(6票)『タクシードライバー』第2位(5票)『ポセイドン・アドベンチャー』第3位(4票)『ゴッドファーザーPARTⅡ』『ダーティハリー』第5位(3票)『アメリカの夜』『狼たちの午後』『激突!』『ゴッドファーザー』『ジュリア』『ジョーズ』『スーパーマン」『スター・ウォーズ』『ディア・ハンター』「フレンジー』『フレンチ・コネクション』『未知との遭遇』『わらの犬』次点(2票)『がんばれ!ベアーズ』『エクソシスト』『オリエント急行殺人事件』『傷だらけの挽歌』『キャリー』『さすらいのカウボーイ』『タワーリング・インフェルノ』『時計じかけのオレンジ』『ピクニックatハンギングロック』『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』『ペーパー・ムーン』『燃...「70年代外国映画ベストテン」
1993.1.曙がついに“公称外国人初の横綱”に昇進する。とかく仕来りや伝統という言葉に捉われ、閉鎖的な角界の厚い壁をぶち破ってくれた。痛快である。ただ、彼の偉業は高見山、小錦という2人のハワイ出身の先達の存在を抜きにしては語れない。高見山こそは外国人力士のパイオニアであり、メジャーリーグに例えるなら、黒人初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンに匹敵する存在なのだ。そして、ロビンソン同様、さまざまな差別や偏見、加えて文化や言葉の違いとも戦いながら実績を残し、後に続く者たちの道標ともなったのだ。それに続いた小錦は、高見山が成し得なかった大関昇進を果たし、一時実力は横綱に近づきながらも、差別と偏見に遭って阻まれた。だが、その際の諸々が、今回の曙の昇進をすんなりと決める布石になったことも、皮肉ではあ...曙逝く
『ジョン・ウィック』(15)ここまでやるか!という違和感https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/401dd6840d5a14d0ffa19d1b5211ec3a『ジョン・ウィック:パラベラム』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/616be653d06aa421d61af4870ac442b8「午後のロードショー」『ジョン・ウィック』
共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』今週は世界的なスターと恋に落ちた少女の波乱の日々を描く『プリシラ』昭和初期を思わせるようなレトロな世界観が見もの『クラユカバ』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1429894【ほぼ週刊映画コラム】『プリシラ』『クラユカバ』
『水は海に向かって流れる』(2023.4.18.オンライン試写)高校通学のため、叔父の家に居候をすることになった直達(大西利空)。だが雨の中、駅に迎えにきた榊さん(広瀬すず)に案内されたシェアハウスには、26歳のOLの榊さん、脱サラした漫画家の叔父・茂道(高良健吾)のほか、女装の占い師・颯(戸塚純貴)、海外を放浪する大学教授の成瀬(生瀬勝久)が住んでいた。さらには、拾った猫のムーを気にしてシェアハウスを訪れるようになった直達の同級生で颯の妹の楓(當真あみ)も加わり、予想外の共同生活が始まる。いつも不機嫌だが、気まぐれにおいしいご飯を振る舞ってくれる榊さんに淡い恋心を抱き始める直達だったが、なぜか「恋愛はしない」と宣言する彼女との間には、思いも寄らぬ因縁があった。田島列島の同名コミックを前田哲監督、大島里美...『水は海に向かって流れる』
『小さな恋のメロディ』(71)「メロディ・フェア」「Fのロマンス・テーマ」https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/efea4ffa5306b5216c121b6566fc1f03「BSシネマ」『小さな恋のメロディ』
ドゥービー・ブラザーズ結成50周年のリユニオン・ツアーが開催中。今回の目玉はトム・ジョンストンとマイケル・マクドナルドの競演。行きたいが値段が高過ぎる…。最後に彼らを見たのはもう30数年前のことになる。「THEDOOBIEBROTHERSCYCLES」(1989.11.22.代々木オリンピックプール)まさに滑り込みで会場に駆け込むと、いきなり「ロッキン・ダウン・ザ・ハイウェイ」が始まった。席の都合上、豆粒ほどにしか見えないが、まさしく歌っているのはトム・ジョンストン率いるドゥービー・ブラザースの面々だ。ここから先は、「希望の炎=ジーザス・イズ・ジャスト・オールライト」「ブラック・ウォーター」「ザ・ドクター」「エコーズ・オブ・ラブ」「君の胸に抱かれたい=テイク・ミー・イン・ユア・アームズ」「チャイナ・グロー...ドゥービー・ブラザーズ結成50周年
『ベニスに死す』(71)『世界で一番美しい少年』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/91d5a3fa42e9fd7602aaa32a251c34db『ベニスに死す』ニセ淀川長治https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/9f06a934bd133528d6399c1be99cb1e2「BSシネマ」『ベニスに死す』
『うれしはずかし物語』(88)(1995.7.)何の気なしに見始めたのだが、中年夫婦(寺田農と実に色っぽい本阿弥周子)それぞれの浮気のやり取りを半ばポルノチックに、しかもコメディタッチで見せる、語り口の面白さに誘われて、結局最後まで見てしまった。これは誰ぞ名のある者の仕業に違いないと思ったら、監督・東陽一、脚本・竹山洋だった。にっかつロマンポルノ終焉前の佳作と言えるのではないか。『四十七人の刺客』(94)(1994.12.8.日劇東宝)これまで「忠臣蔵」に関する芝居や映画やドラマは一体どのぐらい作られたのだろうか。およそ300年前の出来事なのに、これほど日本人の中に浸透している事件も珍しい。しかも、目撃者は誰もいないし、真実を知っている者もいない。つまり、浅野内匠頭の江戸城松の廊下での吉良上野介への刃傷、...脚本・竹山洋映画編『うれしはずかし物語』『四十七人の刺客』『SABU~さぶ~』
松本清張「砂の器」(91)今西栄太郎(田中邦衛)吉村弘(伊原剛志)和賀英良(佐藤浩市)監督:池広一夫(11)吉村弘(玉木宏)和賀英良(佐々木蔵之介)今西栄太郎(小林薫)監督:藤田明二この原作を基に2本別々のドラマの脚本を書いたのは、竹山ただ一人だろう。2本目の主役は今西ではなく、吉村になっている。清張物の脚本では「点と線」(07)も書いている。ヒロインと弟役が重要な役割を果たす「竹中直人+竹山洋の三部作」大河ドラマ「秀吉」(96)妻のおね役は沢口靖子、弟の秀長役は高嶋政伸「坊さんが、ゆく」(98)ヒロイン役は沢口、弟役は長嶋一茂「菜の花の沖」(00)高田屋嘉兵衛(竹中)、妻役に鶴田真由、弟の金兵衛役に筧利夫大河ドラマはもう一本『利家とまつ~加賀百万石物語~』(02)がある。https://blog.goo...脚本・竹山洋ドラマ編
「驚きももの木20世紀」「遥かなるメジャーリーグ江夏豊・ジャッキー・ロビンソン」(1995.10.13.)ロサンゼルス・ドジャースの野茂英雄の活躍にあやかって、こうしてメジャーリーグ関連の番組が作られるのはうれしいのだが、逆にそこからメジャーリーグの暗部が見えてくるところもある。例えば、タイ・カッブ、ベーブ・ルースらは、不世出のプレーヤーだが、1人の人間としては決して褒められたものではなかった。黒人初のメジャーリーガー、ブルックリン・ドジャースのジャッキー・ロビンソンの存在、忍耐、勇気、影響などはどれも素晴らしいのだが、彼の登場は約50年前、つまりメジャーリーグのおよそ130年の歴史の半分以上は、白人だけで行われていたことが分かる。ロベルト・クレメンテ。今でこそラテン、ヒスパニック系の選手たちは珍しくもな...「驚きももの木20世紀」「遥かなるメジャーリーグ江夏豊・ジャッキー・ロビンソン」
『42~世界を変えた男~』(13)チャドウィック・ボーズマンジャッキー・ロビンソンとジェームス・ブラウンを演じた男https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d54c9022bea21d1f91cc2d297fb1496b「映画で見る野球その1」『打撃王』『甦る熱球』『42~世界を変えた男~』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/031d59decb01df8fc64df847f7a96531【映画コラム】『42~世界を変えた男~』ほか、伝記映画が目白押しhttps://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/57923/2「BSシネマ」『42~世界を変えた男~』
今回のお題は、ウィリアム・A・ウェルマン監督、ヘンリー・フォンダ主演の『牛泥棒』(43)。日本では劇場未公開の作品で、長い間“伝説”になっていたが、今はBSで頻繁に放送され、DVDも出ている。いい映画だが、あまりにも暗く、後味も悪い。この映画のフォンダは、冤罪に異を唱えない傍観者の役。その後悔が、後に『十二人の怒れる男』(57)の一人だけ無罪を主張する陪審員役につながったと考えると面白い。それにしてもこの邦題はひどい。原題の「オックスボー事件」のままでよかったのではないか。「BSシネマ」『牛泥棒』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ece23e0e3797582cf82b0e8a091db19e『十二人の怒れる男』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/...ビデオ通話で西部劇談議『牛泥棒』
現在の将棋界で無敵の強さを誇る藤井聡太六冠(20歳)が、思わぬ苦戦を強いられた王将戦七番勝負。立ちはだかったのは復調を果たした「レジェンド」羽生善治九段(52歳)だった。AIを駆使して研究を深め、正確無比な読みを誇る藤井。対する羽生は、藤井の経験が少ない作戦を採用、得意とする複雑な展開に持ち込む。両者の持ち味が存分に発揮された「天才対決」。熱戦の舞台裏で何が起こっていたのか、羽生の証言を軸に解き明かす。年齢も、経験も、背景も全く違う2人の対決の様子を興味深く見た。羽生が藤井を称して、「どんなところに球を投げても打たれてしまう感じがする」と語っていたのが面白かった。『聖(さとし)の青春』(17)では、東出昌大が羽生を演じていた。【コラム】「将棋に人生を懸けた男たち」将棋映画https://blog.goo....「羽生善治52歳の格闘~藤井聡太との七番勝負~」(NHK)
庵野秀明監督の『シン・仮面ライダー』の製作現場に密着。新たなヒーローアクションに挑んだクリエーターたちの2年間の記録。主人公・本郷猛を演じた池松壮亮の頑張り、庵野監督とアクション監督の田渕景也との対立など、映画製作の裏側を知らされた。それにしても、監督とはつくづくわがままな輩だと思う。関係者へのインタビューなどの取材もそうだが、こうしたメーキング物を見ると、完成した映画の出来や好みとは別の感情が湧いて困るところがあるが、今回もそうだった。これを踏まえて、もう一度見直してみようかと思わせれば、よくできたドキュメンタリーということになるだろう。『シン・仮面ライダー』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/07a793b5e838aa3c4cd17ad9ca48e672『ドキュメント「シン・仮面ライダー」~ヒーローアクション挑戦の舞台裏~』(NHK)
物理学者のサム・ベケット博士(スコット・バクラ)は砂漠に建てられた研究所でタイムトラベルの研究に没頭していた。しかし政府が助成金の打ち切りを表明。サムは自分の研究の価値を証明すべく、未完成のタイムマシンに試乗し、姿を消す。気がつくとサムはタイムスリップし、別人の体に乗り移っていた。主人公のサムがクォンタム・リープ(量子跳躍)というタイムトラベルを繰り返し、その時代の名もなき人々を助けるSFドラマ。サムはタイムリープによって精神(または魂)のみが過去の人物と入れ替わり、何らかの使命を果たすことで次のリープへと移ることを繰り返す。タイムリープは「ジギー」と呼ばれるコンピューターが管理しており、サムの相棒のアル(ディーン・ストックウェル)は、サムにしか見えないホログラムとして登場し、ジギーの予測などを伝えてサム...「タイムマシーンにお願い」(89~93)
『續姿三四郎』(45)(1991.11.8.)自分にとっての黒澤明作品で、『一番美しく』(44)とともに未見だったこの映画を、やっとビデオで見ることができたのだが、残念ながら、随分と我慢しながら見たという印象が残った。つまり、ほかのどの黒澤映画と比べても、全く不出来であったというのが偽らざる心境だった。まあ、黒澤にとっては、もともと気乗りがしない企画だったらしいし、先日見た稲垣浩監督の『江戸最後の日』(41)同様の、フィルムの悪さ、録音のひどさ、という戦時下故のマイナスを背負った不幸な映画という言い方もできるだろう。また、今や完璧主義の巨匠監督としてのイメージしか浮かばない黒澤の、若き日の模索の姿が浮かんできて、どこかほほ笑ましく感じるところもある。と、ここまで書いてきて、ではこの映画には全く見るべきとこ...『續姿三四郎』
『虎の尾を踏む男達』(45)(1982.11.23.)この映画は、歌舞伎の「勧進帳」と能の「安宅」が基になっているという。それ故か、古色蒼然とした印象を受けるのは否めないし、弁慶役の大河内傳次郎のセリフなどは、録音状態の悪さやフィルムの古さを差し引いたとしても、かなり分かりづらい(まあ、彼独特のセリフ回しの難解さは毎度のことであり、それが彼の個性にもなっているのだが…)。それに、歌舞伎や能についての知識があるかないかで、この映画についての感慨は全く違うものになるだろうという気もする。というわけで、終戦間際に、限られたセットで、よくこれだけのものを撮ったなあと思う半面、やはり古い映画だと思わずにはいられなかった。ところが、たった一人の俳優の存在が、この映画を忘れ難いものにした。その名はエノケンこと榎本健一。...『虎の尾を踏む男達』
黒澤明監督が、撮影を始めたものの未完に終わったドキュメンタリー映画『能の美』(83)のフィルムが残されていた。日本の伝統芸能「能」の神髄を伝えようとしたものだ。黒澤は『續姿三四郎』(45)『虎の尾を踏む男達』(45)『蜘蛛巣城』(57)『乱』(85)など、能を取り入れた作品を数多く撮ってきた。「能の美」を入り口に、俳優や関係者の証言から黒澤映画の秘密を解き明かすというもの。なかなか興味深いドキュメンタリーだった。https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/J62WVLY7Z4/『蜘蛛巣城』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/81a09e31895979e6bc445d0224ea335d『乱』https://blo...ETV特集黒澤明が描いた『能の美』
『メジャーリーグ2』で日本人メジャーリーガー、タカ・タナカを演じた石橋貴明がアーロン・ジャッジらヤンキースの選手たちに歓迎されたらしい。映画の力は大きいということか。思えばタナカは、イチローや松井秀喜や大谷翔平よりも早く、日本人野手として“メジャー入り"していた選手なのだ。『メジャーリーグ2』(94)(1994.6.27.日本劇場)前作とこの映画のモデルになった、実際のクリーブランド・インディアンスは映画の効用もむなしく相変わらず弱い。だからこそ作られた続編なのだろうが、残念ながら前作ほどの面白さはなかった。これは、前作との5年というブランクの間に、見る側の印象がいささかぼやけていたにも関わらず、話の方はブランクなく続いていたので、予習でもしない限り、見ながら各キャラクターのおさらいをしなければならなかっ...『メジャーリーグ2』タカ・タナカ
共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』今週はデジタルネットワークはもろ刃のつるぎ『search#サーチ2』ダリオ・アルジェント監督10年ぶりの新作『ダークグラス』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1381492【ほぼ週刊映画コラム】『search#サーチ2』『ダークグラス』
『地球の静止する日』(51)(1971.1.30.土曜映画劇場)ある日、謎の円盤がアメリカの首都ワシントンの上空に飛来。人の言葉を話す異星人クラトゥ(マイケル・レニー)と、巨大ロボットのゴートが出現し、周囲は騒然となる。クラトゥは、無意味な争いに明け暮れる地球の将来の危機的状況を伝えることが目的だと語るが…。宇宙平和のため、地球へ警告しに来た異星人と人類のファーストコンタクトを描いたロバート・ワイズ監督作。ワイズは「原作を読んで、原水爆や核戦争を告発する内容だと感じ、ぜひ撮りたいと思った」と語っている。そんなこの映画は、スピルバーグの『未知との遭遇』(77)など、後の多くの映画に影響を与え、キアヌ・リーブス主演の『地球が静止する日』(08)としてリメークされた。『地球の静止する日』(2009.1.8.)キ...「BSシネマ」『地球の静止する日』
こういうのも撮っていた。『ホット・ショット』(91)(1992.2.18.日比谷映画.)アメリカが誇る?パロディ野郎ジム・エイブラハムズお得意の一本。今回はお仲間のザッカー・ブラザースは抜き。こちらも彼らの映画にだいぶ慣れてきたこともあり、大いに笑えるかと期待したのだが、残念ながらそれほどでもなかった。思うに、こうしたエイブラハムズ単独の映画を見ると、ザッカー・ブラザースの方が一枚上なのかと思う。同種の映画でありながら『裸の銃を持つ男』(88)方が、もっと突き抜けていて大いに笑わせてくれたからだ。ただ、こうした映画を見るたびに感じる言葉の壁の大きさは今回も同様だった。字幕を読んでから笑うのでは明らかに笑いのテンポがずれるのである。だからアメリカではもっとストレートに受けたのかもしれないとも思った。とはいえ...撮影監督ビル・バトラーの仕事3
シルベスター・スタローンとは気が合ったのか。『ロッキー2』(79)(1979.11.7.渋谷スカラ座.)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b9dab2190294be7d340be9b00517b185『ロッキー3」(82)(1982.7.12.川崎グランド.)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/4671af8668560f74725f00855c8bf66a『ロッキー4/炎の友情』(85)(1986.6.13.)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/da804f5f7be18494b66c20d6f952312d『ブルースが聞こえる』(88)(1988.9.20.みゆき座)https://blog.goo.ne.j...撮影監督ビル・バトラーの仕事2