わぁヒトデ流星群だ! 綺麗。早く願いごとをいわなきゃ そんなに急がなくても大丈夫 ヒトデは幾らでも俺たちの空から流れてくる 口を開くのは後からでも遅くないさ
「ねぇねぇ、今テレビで新しい島がこの国の近くでできてるらしいよ」 「ああ、そうだってな」 「凄いよね、新しい生命が誕生している瞬間が近くで起こってるなんて」 「ん、まだ生命が宿るってわけじゃないし。住めるようになるにはだいぶ時間がかかるらしいわよ」 「え――。でもさいつかは生命が宿るわけでしょ、そう考えるとわくわくしない?」 「そうだな、今までみたことないようなゾンビが誕生して住み着くかもよ」 …
「お薬って用法を守って飲むの難しいよねー」 「どうして?」 「いや、例えば2錠でいいのに効果を期待して4錠とか5錠のんじゃったり、そうかと思えば飲むことをすっかり忘れちゃう日ってない?」 「確かに、うかっり飲むのを忘れることもあるわね」 「別にいいんじゃないか、うっかり忘れたところで生活に支障がないような薬なら1回や二回忘れたって」 「そうなんだけどさ、なんか守れるような工夫ないかな」 「大切な…
のら猫をたまには撫で撫で しようと追っかけたが ぴょんぴょんとがけ下に逃げられた 素早いのな猫って
ブーン、ウィ――ン、……すぽ 「ああ、また駄目だったよ」 「無理、無理、だってクレーンのところゆるゆるじゃんかよ」 「そうだけどさ、このアザラシのヌイグルミが私に連れて帰ってくれと言っているような気がするんだよ」 「気のせいだろう、はぁ、まだやるのか?」 「うん、もう10回だけ挑戦してみる、だって今だけ1回20円だよ、超お得じゃん」 「もう20回は挑戦してるぞ」 「そうだけどさ」 「きっと客寄せ商品で…
チャイムの音がなる夕方 みんなでお菓子を広げて食べていた。 「あれもうお菓子なくなっちゃった」 「ほんとだ、結構少なかったな」 「最近は価格を変えない変わりに内容量を落としてるみたいよね」 「こんなとこまで省エネが浸透してなくていいのに」 「いつもより少ないとやっぱりなんか満足度指数が減るよね」 「そうだよな」 「どうせなら私の脳もそれに平行して省エネになれば、問題ないのになぁ」 「そんな機能が…
「おはよ。あれぽんこ今日はいつもの席と違うな」 「あ、おはよ撫子。それがさもう先に取られてたのよ」 「珍しいな、席替えでもしたのか?」 「昨日の講義じゃ先生そんなこと話してなかったよ」 「まあ、席なんて先生のまん前じゃなけりゃどこでもいいことか」 「そんなことないよ、あの席は私のだったのにショック」 「なんだよ、何かいいもんが見えるのかあの席から」 「違うよ、カッターナイフでぽんこの席って初日に…
「ぽんこさ、さっきから携帯で何眺めてるの?」 「ああ、今は、洋服を眺めてるとこ」 「へぇ、珍しいじゃん、ネットショッピング?」 「んや、ウィンドウショッピングだよ」 「ネットでウィンドウショッピング?」 「そうそう、眺めるだけ眺めて、あれもいい、これもいいなって思ってると幸せな気分になれるでしょ?」 「そうか?実際に買ってみなくちゃ良し悪しなんてわかんないと思うけどな」 「それは撫子に妄想力が足…
ポキ チョコレートスティックの折れる音がする お菓子を食べながら私は未熟のベットを独占しまだ読んだこと無かった雑誌を開いて読んでいた。 部屋の中にはしっとりとしたクラシックの音が流れている。 誰も話さない 静かな時間が観覧車が一周まわり終わるくらいは続いていた。 「未熟、上手だな。それだけひければ、プロにはなれないでも、保育園の保母さんとかになれそうだな」 未熟は閉じていた目を開けて少し…
「美味いなこのしょうが焼き」 「ほんと。丁度いい甘辛さだわ」 「いやあ、誉められるっていいもんだねぇ。作ったかいがあったってもんだよ」 私は上機嫌で味噌汁をぐいっと飲んだ。本当はサツマイモを入れたかったんだけど時期はずれなのでジャガイモにした。 人のうちの味噌の味はいつもと違って新鮮な感じがする 「生姜焼きは和の心だね」 「え、そうか?生姜焼きって別の国の食べ物じゃねぇのか?」 「生姜焼きは…
買い物から帰ると、料理前に少しだけ勉強をすることになった。 ご飯がたけるのまで少し時間がかかるからだ。 「あ、くそ面倒くせぇなこの問題は、誰が考えたんだよ」 そう言いシャーペンを放りなげた。 私は未熟にわからない問題の解き方を教わっていた 「お腹すいてきた、飯食おうぜ、飯」 「ん。丁度いいころあいね」 未熟が時計を見て言った。 「よし、私がつくるから、撫子は補助。未熟は漫画でも読んでて」…
スーパーは割合賑わっていた。 「それでは、さてさて、みんな何が食べたい?」 「私はお好み焼き」 「カツどんだろジューシーで濃くのある甘辛ダレで絡めたあの味が最高だ」 「う――ん。お好み焼きは3人前つくるのに時間がかかるし、この時期のキャベツはちょっと時期はずれかも。カツどんは揚げ物してもいいけど未熟のうちに揚げ物ようの道具はあるの?」 「ないわ。あんまり揚げ物は食べないし、食べたくなったら外で食…
私も未熟にマンツーマンで教えてもらうことによりなんとか勉強がはかどっていた。 いやあ、身近に教えてくれる人が居るっていうことは誠に助かることなのだと改めて思ったところなのだ。 カラオケで疲れた喉が今頃若干痛み始めた頃には、もう夕暮れ時を迎えていた。 そろそろ家族がベンに餌さをあげている時間だ。 今日もよく食べてるよきっと。 「ああ、もう無理お腹すいた」 私は煮えたぎった頭を抱て、さけん…
「ねぇ撫子、不思議なポケットからカラオケしてるときくらい勉強がしたくなるような魔法の飴玉を頂戴」 「なんだよ、まだ勉強初めて三十分もたってねぇのに話しかけてくんなよ。集中できなくなるじゃん」 「そんなこと言われたって、計算問題は解けないし、暗記問題は暗記してると瞼が落ちてくるしさ、ちょっと何か話とかないと私が勉強できないんだよ」 「めんどくさい奴だなぁ、そんなんなら普段どうやって勉強してるんだよ…
お昼ごはんを食べた後少し歌い、私たちは未熟の家に向かった。 大通りから一つ離れた路地の中に未熟の住んでいるマンションはあった。 「結構頑丈そうなマンションに住んでるんだな」 「鉄筋コンクリート製だからね、少々叩いたって壊れはしないわ」 玄関を入るとホールになっておりドアの前に立つが開かない 「ほぇ、セキュリティまであるの?」 「ええ、一応安全のためにね。最近のマンションじゃあまり珍しくない…
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