遅くに始めた、ぎこちない恋のお話。
道を外れた恋とも言えない、恋の話しも含まれます。 堪忍して下さいね。 事実とフェイクを織り交ぜながら綴らせて下さいますか。
気になる人が現れた掲示板は 確か、夫婦の悩み掲示板だったように思う。 かなり前の事なので、 詳細は覚えていない。 また、その人のハンドルネームも ちょっとセンスを感じる、 他の人に無いものを感じた。 ---------- よろしければ、クリックお願いします↓↓(*^▽^*)ノ
とある真面目な掲示板で 好感を覚える書き込みを見ました。 紫への返信ではなかったけれど とても誠実な返信内容でした。 この人、良い人だな。 分かりやすい文章だな。 きっと、頭の良い人だろうな、 なんとなく気になる男性だった。 ---------- よろしければ、クリックお願いします↓↓(*^▽^*)ノ
倉田は経験豊富だった(らしい)。 山田は経験は少なかったようだ。 けれども、二人に共通していたのは、 ‥つまらない人達なのだ。 倉田は妻が太ったと言い、 山田は地味で面白くない妻、と言った。 けれども二人共、自分自身を見ていないと思った。 結局、妻に相手にされていない気がした。 二人とも、受け身な感じで あれこれ、してくれないと文句を言うだけ。 自分からの働きかけはしない。 多分、ずっと変わら…
公園には 小さいなテーマパーク風の建物がある。 公的期間の施設同様な建物で 親子連れがまばらに来ている。 そこを二人で見て回った。 館内を見終え、 公園のベンチに並んでかけた。 合わない‥と思い始めた、紫。 背が、顔がではなく うまく言い表せないが、 山田の話は薄っぺらい感じがした。 山田は、別れ際、 また会いたい、もっと親密になりたいと言っていた。 紫は曖昧に、またねと言い、 ちょっと微笑…
山田は白い愛車でやって来た。 彼を見た紫は、 あれ、思ったより小さいなと感じていた。 多分、聞いている身長よりは 実際は低いと思われる。 顔は、写真の顔だった。 が、一回り大きいような‥ 顎も二重顎に成りかかっている。 写真は随分前に写したものなんだろう。 格好良さは無いにしても、 端正な、 どちらかと言えば整っていたのだろうかつては。 喋らなければ。 紫の、第一印象は小太りの背の低い男性。…
山田は不幸せではないが、 幸せとも思えないと洩らしていた。 地道そうな女性を選んだ結果、 毎日が詰まらなくて、 退屈でたまらないと語った。 妻は不機嫌な時が多いそうだ。 山田と紫の中間地点で会ってみようか、 話の流れで、そうなった。 紫は、昼間の公園でどうかと申し出た。 比較的、人のいる、海の見える公園。 そこで待ち合わせは決まった。 -----
チャットでは 紫は聞き役に回っていた。 山田は、家庭の事も語っていた。 子どもはいないらしかった。 妻とは、なんとなくレスで。 (お決まりの台詞かもしれない。) 山田は毎日会社へ行き、 妻は毎日、パートへ行く。 あまり会話もなく、共通の話題もなく。 決まりきったパターンを繰り返す、毎日毎月。 結婚するなら、地道な女性が良いと決めていたそうだ。 会社の慰安旅行で、一番質素な装いで来た女性を見…
倉田、ユウトとの事が終わり、 まだなんとなく、メールサイトは続けていた。 隣の県に住んでいて、 チャットで話すようになった人がいた。 仮に、山田として。 山田は技術職らしかった。 車関係のように思われた。 紫より、一つか二つ年上だった。 とにかく、チャットでは饒舌な男、だった。 ----------
配偶者が怒り出すのを、 何とか回避出来ないかと 紫も考えた。 しかし、 誕生日プレゼントなど要らない、 買わなくていいと言ったところで機嫌は悪くなる。 連れていかれた店で、 気を遣って少し安そうな物を選べば、 俺に恥をかかせやがってとなる。 妥当かと思える物を選べば、 お前はセンスが悪い、最低だと詰られ、 気に入ったモノを言えば、 帰宅してから、高過ぎる、お前なんかに!と怒られる。 右を向…
それからは、 事ある事に、 鬼のような形相で怒り狂うようになった。 例えば、機嫌良く、 誕生日にプレゼントを買ってくれたと思いきや、 翌日には、俺に、あんなものを買わせやがって! 付け上がるな! 結婚したやつに、なぜプレゼントなんか 買わなきゃいけないんだ!!! そう怒り狂う。 紫がねだって、買ってもらったプレゼントではない。 買ってやる、と言われて 連れていかれた店で 紫が選んだだけ、で…
新婚旅行は海外へ行った。 移動に20時間程かかる、遠い国だった。 帰国し、空港からさらに新幹線や電車を乗り継ぎ 帰宅したのは夜も更けてからだった。 10日程、家を開けていた。 帰国した翌朝の早い時刻、 まだ新婚の夫が 鬼のような形相で紫を叩き起こした。 その日は、まだ休暇中だったが 朝食はどうした! 炊きたてのご飯や味噌汁や おかずが幾つか並んでいて 当たり前だろう!!! 何を寝ているんだ…
この当時の紫の事情。 結婚して10年以上、過ぎていた。 子どもは女の子が二人。 結婚生活は最初からおかしな事ばかりの連続。 数年の交際期間を経て、結婚した相手。 結婚式の直前から、ほんの少しおかしな言動がかいま見え、 入籍翌日からは、別人相に変わったかのような変身ぶり。 愛情や情の欠片も窺えない。 不可思議な男。
ユウトは昔付き合っていた学生時代の彼と 雰囲気が似ていて、 紫の方がやや本気になりそうな気がした。 でも、奥さんとうまくいってる人なのにと思うと 背徳感でいっぱいになった。 話しが合うよ、楽しい。 ドライブとか、キャンプとか そんな事も一緒に行きたいよ。 そう言われて嬉しかった紫。 けど、彼のホームページに載っている、 バーベキュー等の仲間達との写真。 それを思いおこすと、ずっと日陰な関…
ユウトは自分のホームページも教えてくれていた。 友人も多くて、 健康的な感じだった。 顔は出していないけれど、 奥さん、子どもの写真も アップされていた。 紫は当時、 配偶者との間は、 とても重苦しく、先のない関係だった。 年下のユウトはイイヤツで ちょっとタイプだったかもしれない。 でも、幸せそうな家庭の雰囲気が窺えると、 更に辛さが増していった。 浮気しようとして、 奥さんに悪いと思わないの?…
仲が良いのに、 何故サイトを使ってメールしてるの? そう、ユウトに尋ねた。 痛がるんだ。 そっとしても、入れたら痛いと言うし、 結婚してからずっとなんだ。 自分でしていたけど、いたたまれなくなって。 けど、メールが続いたのも 紫くらいだし、 風俗とかは行かないし。 これからは、 自分でして、我慢するよ。 そう、結ばれていた。 ----------
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