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警備員虎の巻 https://guardman.hatenablog.com/

「簡単そうで難しい」警備員の仕事。実践的で「面白い」警備員必読の虎の巻です。

「マジメに警備員をやっている人たち」の役に立つ、実践的なネタを提供できればと思っている。とはいえ、交通誘導警備の教科書的なものにする気はまったくない。とにかく楽しく読めて味のあるものにしていきたいと思っている。 私は警備員であると同時にモノ書きでもあるんだよ。面白いものにしないと始まらないんだよ。 警備員でなくて普通の人にも面白いと思ってもらえると、これ以上うれしいことはありません。

yamauchi45
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越谷市
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福井市
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2014/05/14

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  • 腰椎ヘルニア闘病記~帰省編~

    これは奇跡だ。私は母親の待つ実家に帰ってくることができたんだ。 近所のコンビニに行くのも決死の覚悟で出かけなくてはならなかったのに、遠く離れた実家まで帰ってこれるなんて、実は想像できていなかった。 近所での買い物の途中で、何度も痛々しく道路に体を投げ出さなければ往復できない。実は座ることすら困難で、食事する間すら座っていることができない。できるのは寝ていることだけだった。 そんな状態でバスや電車を乗り継ぎ、長時間座って移動し帰省するなんてことは、暴挙に近い。 でも、私にはそれしか生きる道がない。そう思えば奇跡だって起きるんだと、私ははじめて知った。 道中では多少の痛みは出たものの、座っていられ…

  • 明けましておめでとうございます

    皆様、明けましておめでとうございます。 昨年はいろいろとありました。今ブログで書いてますがw 今年は無事に勤め上げたいものです。 本年も微力ではありますが、少しでも同じ警備員の人たちのお役に立てれば幸いです。 本年もよろしくお願い申し上げますm(_ _)m ←面白かったら、応援クリック! PR » blog ツール ■□■お読みいただき、ありがとうございます■□■

  • 腰椎ヘルニア闘病記~決意編~

    坐骨神経痛がひどくてとても動けなかったこの頃、身体だけでなくて金銭面がかなり辛くなってきていた。 日当いくらの警備員だ。有給があるわけでもなく休職制度があるわけでもない。働けなければ、当然金は入ってこない。 加えて連日のカイロプラクティックや整骨院通い。手持ちの金も底をついてきた。 そんな私の脳裏には、働けずに寮の一室で息絶えた同僚の警備員が浮かんでいた。 私の班にも来たことのある彼は、仕事ができない警備員だった。彼を呼んでくれる警備班はなくなり、行ける仕事がなくなってしまった。 彼は寮の部屋にたてこもったあげく、亡くなった。 自分もこのままではヤバい。これは他人事ではない。なんとかしなくては…

  • 腰椎ヘルニア闘病記~苦闘編~

    坐骨神経痛がひどくて仕事を休み始めたこのころ、実は腰椎ヘルニアが原因だってことはまだわかっていなかった。坐骨神経痛が出始めた3月頃に行った整形外科では、診断の結果「ヘルニアではなさそう」と言われていたからだ。 同僚の「やっさん」は坐骨神経痛から2週間で復帰してきた。ヘルニアでもないことだし、自分もそのくらいで復帰できるんじゃないだろうか?この頃はそう思っていた。 整形外科にいけば痛み止めはもらえる。でも、痛み止めもよく効かない今、自分はなんとかこの病気を治さなきゃならない。そう考えていろんなところに通った。 カイロプラクティック、整骨院、鍼灸、整体。 痛む体を引きずり、何度も路上で休憩しながら…

  • 腰椎ヘルニア闘病記~序章~

    久しくブログをお休みしていたのだが、それには理由がある。 一番大きな理由は「腰椎ヘルニア」で長らく療養していたからだ。 痛みが出始めたのは今年の3月ごろ。このころは右の腰からおしり・足にかけて痛みが出始めた。歩けないというほどではなくて、仕事も普通にしていたし鎮痛剤もさほど必要ではない。自分のガマンの範疇内で収まっていた。 これが6月に入るとそうはいかなくなってきた。 月初めくらいから痛みがだんだんと強くなってきて、朝に家を出て駅に行くのがやっとの状態になってしまった。家から普通に歩いて12分くらいの最寄り駅に着くまでに5回も6回も休憩が必要で、痛む体をなんとか自力で駅まで運ぶ作業は精神的にと…

  • 流行り病

    ちかごろ、私の周りで流行っている病気がある。 それは坐骨神経痛。警備員によくある症状だ。私の周りにも症状が出ている隊員、それが原因で仕事を休む隊員がすごく多くなってきている。 私もどういうわけか、この流行に乗ってしまった。 最初は弱い痛みから始まり、多少のガマンでなんとかなっていたが、次第に鎮痛剤に手を出すようになり、ついには強い痛みが出て100mぐらい歩いたら休憩しないとその先歩けないくらいにまでなってしまった。 現場でも強い痛みが出て他の隊員に迷惑をかけてしまい、実はここ1週間ほど休みが続いている。 私は基本的に体が強くはなくて、いろんな病気で仕事を休むことがある。ただ、今回の「坐骨神経痛…

  • ジュリアナ東京

    同じ警備班の元木さんが朝一番の後進誘導のため、手旗を持って工事車両の後方に立った。元木さんはベテラン警備員で、後進の指導も熱心にやってくれるとてもありがたい方だ。ドライバーさんがバックにギアを入れると、同時に「ピーッ、ピーッ」というバックブザー音が鳴り響いた。 「はい、オーライ!」元木さんの後進誘導が始まったその時だ。 わが警備班のエースであり、お調子者の滝田くんがちょっかいを出しはじめた。 「ジュリアナー!トウキョー!」 滝田くんは周りの警備員に聞こえるようにかん高い声を上げた。周りの警備員はみんな笑っていた。そう、元木さんの後進誘導時の旗の振り方が「ジュリアナ東京」のお立ち台にいるボディコ…

  • 消費税増税と警備員

    今年の4月に消費税率が上がり、世間では多少の混乱があった。 小売店では税込価格と税抜価格が混在し、新税率が厳密にはいつの取引から適用されるかといった問題もあった。 私たちがいる警備員の世界も、消費税増税は無縁のことではなかった。 増税前の道路工事の駆け込み需要で、今年の2月~3月あたりは警備員が不足していた。うちのような会社にも知らない会社から警備員の動員要請がきたり、一時的に警備員の値段も上がったりもした。 値段が上がったとはいえ、私たちの日当にはなんの影響もないんですけどね。 * * * * うちの警備班にもしばらく来ていた警備員で、岩本君という若い警備員がいた。 19歳と若い岩本君には問…

  • アクロバティックな片側交互通行

    あるガス工事の現場で警備をしていると、近くに電気工事の作業班がやってきた。 二車線の道路で、私たちは片側交互通行を行っていた。電気工事の作業班はちょうどガス工事の作業帯の少し先に車を止め、作業帯を作り始めた。 ほどなくして警備員が出てきて、片側交互通行を始めた。電気工事の作業帯は交差点付近。その交差点には小柄で少し背中の曲がった、お年を召した警備員が立った。 通常は交差点絡みで片側交互通行を行う場合、交差点側には片側交互通行の上手な、比較的機敏な警備員を付けるのが普通だ。申し訳ないが、電気工事の交差点に立っている警備員はそうは見えなかった。背中が曲がっているせいだろうか。おっちゃん、というより…

  • 誰でも成長できる

    私の警備班に深田さんという隊員がいた。 深田さんは60歳を過ぎていて、そのころ入ったばかりの新米警備員だった。深田さんは歩行者に声もかけられないし、誘導灯も手旗も上手に振れない。もちろん片側交互通行もうまくできなかった。 深田さんは新任教育を終えた後仕事についたが、あまりのお荷物ぶりに警備班の隊長から見放され、私の警備班にやってきた。 (さて、どうするかな…) 私はまず、片側交互通行ができるようにしようと考えた。他ができなくても、片側交互通行が出来れば警備員としての使いでがあるし、深田さんが警備員として生き残る道ができると。 * * * * 実際にやってみると、深田さんの片側交互通行には難題が…

  • 朝一番の後進誘導

    今日も新しい警備員が私の警備班に助っ人にやってきた。私には新しい警備員が来たときに、まず最初にやってもらうことがひとつある。それが、 「朝一番の後進誘導」 である。私の警備班では、まず最初に詰所から工事車両を出すことから始まる。この工事車両の後進誘導をやってもらうわけだ。 この後進誘導を見れば、その警備員の力量や仕事の取り組み方がなんとなく推し量れる。 声が出ているか、立ち位置はどうか、慣れた落ち着きはあるか、旗を振っての誘導のしかたはどうか、道路上の安全確認はどうか、ドライバーさんとコミュニケートできるか。そんなところを観察する。 今までもいろんな警備員がいた。声が出ないでオドオドしながら誘…

  • うなずき警備員

    ある現場でのことだ。うちの警備班の有望若手隊員・滝田君に交差点を任せ、私は他の見通しのよい位置から状況を見守っていた。 滝田君の誘導を見ていて、あることにハタと気づいた。滝田君の歩行者誘導にはどうにも違和感がある。 違和感の正体は滝田君の「うなずき」だ。回数がどうにも多すぎる。誘導は出来ているし、独特の通りのよい声もよく出ているが、「うなずき」があまりにも多すぎる。誘導していて、「そうそう、そちらです」というようなニュアンスを出すためにうなずくことはあるが、それにしてもそこまでうなずきばかりを多用することはあまりない。 私は折りを見て滝田君に駆け寄り、真意を聞いてみた。 「滝田君、何かさ、誘導…

  • ファンタスティックに声をかけろ

    交通誘導警備という仕事は、見方によってはこうもとれる。 「通りすがりの見知らぬ人たちに声をかけ、お願いし続ける仕事」 実は私は自分の仕事をこういうものだと思っている。 何も歩行者誘導に限った話ではなくて、車でも同じことだ。車を運転しているのは人間で、その人間に合図を送り、お願いし続けている。 見知らぬ人にいきなり声をかけるわけだから、当然だけれどそれなりの礼儀というものがある。 例えば、何の前振りもなく、いきなり「どうぞ」なんて声をかけるような誘導をする人もいるが、それだとお世辞にも礼儀正しいとは言いがたい。 基本的にまずはあいさつと御礼から入る。朝なら「おはようございます」と声をかけて頭を下…

  • 微差

    同僚に千里さんという警備員がいる。私よりもかなり年上のおっちゃん警備員だが、頭がよくて判断がよく、アイデアもよく出る。経験から積み重ねた誘導技術も持っていて、私も現場で何度も助けてもらったことがある、仲間内から見てもとても優秀な警備員だ。 けれども、この千里さんの顧客や会社の評価というのは決して高くない。これはなぜなんだろうか? おそらく、警備員にとって大事なのは、誘導技術や正確な判断だけじゃないってことだ。 * * * * 千里さんは優秀な警備員だが、見てくれはあまりよくない。 薄めの白髪頭で背も低く、少し猫背気味にガニ股で歩く。私がいるここは東京だが、千里さんは早口の関西弁でしゃべくる。誘…

  • 誘導灯と手旗

    交通誘導警備につきものなのが誘導灯と手旗だ。路上に出ている警備員は、こういうものを使って車両に合図を送り誘導している。 ◎誘導灯 ◎手旗 道路工事の誘導では誘導灯をつかう場合の方が多いように思うが、最近は手旗でやることも増えているようだ。電気・電話・ガス工事あたりでは手旗を使っているし、他の工事でも手旗を見ることが多くなってきた。 手旗の利点はやはり二色でわかりやすいことだ。赤なら止まればいいし、白なら誘導に沿って進めばいい。 ただ、警備員の中には誘導灯を使う仕事ばかりしている人も多くて、旗になるとうまく振れないという人もたくさんいる。一本なら振れても二本で両手がふさがるとうまくいかなくなって…

  • 三秒ルール

    新しい警備員が私の班に入ってきたとき、まず最初に教えることのひとつに 「三秒ルール」 というのがある。これは、 「三秒間どこかを見たと思ったら、他のところを必ず見るようにしなさい」 というものだ。交通誘導警備では警備員は車道に立つことも多い。車ってのは常に速いスピードで動いているから、周りの状況を常に把握するようにしていないと自分の御身が危険だ。 また、こういうルールを常に意識しておくことで警備員の緊張感が保たれる。ボーッとしたり、一点に意識を集中してしまったりする場合にもこのルールはとても有効だ。すぐに意識を自分の周囲に向けることができる。 実は他にもメリットはいろいろとある。「パッと見てパ…

  • はじめに

    「道路に立ってる警備員」について、みんなどんなイメージを持つんだろうか。 「定年過ぎの年寄りでも出来る仕事」 「道路で棒を振る簡単な仕事」 なんてイメージを持っているかもしれない。私は交通誘導警備に従事している警備員だが、オレの実感から言わせてもらうと、交通誘導警備の仕事ってのは 「簡単そうで難しい」 仕事だと思っている。もちろん中には「警備員の制服を着て立っていればいい」なんて思ってやってるような警備員がいるのも事実だ。 けれども、私はこの仕事をやればやるほど難しい仕事だと実感している。 単に棒だの旗だの振ってるように見えるかもしれないけれど、決してそうではない。振り方も振るタイミングも重要…

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