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成均館スキャンダル/リロード http://hinge2014.blog.fc2.com/

『トキメキ☆成均館スキャンダル』の二次小説を綴っています。ドラマ版派生のオリジナルストーリーです。

ドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』を元に派生したオリジナルストーリーです。 もしも、10年前にユニの父キム・スンホンが亡くなっていなかったら ――― そんな1つの仮説から、物語は進行していきます。 その時、花の四人衆の運命は、ユニはどういう人生を歩んでいくのか…… 読んでいただけると、うれしいです^^

ヒンジ
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2014/04/30

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  • 強い絆 第6話

    「この調書を見る限りでは、どう見ても黒幕は老論だ。 10年前にはそのことを明るみにしなかたのに、なぜ今になって俺に見せようと思ったんだ?」ジェシンの問いに、紙巻に視線を落としていたグンスの表情が沈み、その重い口を開いた。「……10年前、あの暴行事件の黒幕が老論だということは、程なく調べが着いた。 関わった漢城府の役人は消されたが、それこそが計画が失敗に終わったとみる証拠となった。 老論は、キム・スン...

  • 新年を迎えて

    新年 あけましておめでとうございますお久しぶりの御挨拶となりますが、皆様いかがお過ごしですか。昨年は、1年前からはとても想像できないような年となりました。ヒンジは幸いにして、家族ともども元気で、新しい年のお正月を自宅にて過ごしております。例年とはまた違ったささやかなお正月ではありますが、皆変わりなくいられることが一番ですね。本当に賑やかです^^;昨年は、いつもにも増して更新も滞り、きっとご覧にな...

  • 強い絆 第5話

    雲従街の道端には、所狭しと露天商がひしめき合い、賑わいをみせていた。色とりどりの髪飾りが並べられた店には、これまた色とりどりの揺れるチマを纏った娘たちが、先を争うように店先に並んだ。その中でもひと際、艶やかな娘たちが甲高い声で囁き合っていた。お互いに髪飾りをあてがいながら、片端から品定めをしている。雲従街一と謳われた牡丹閣(モランガク)の妓生たちは、どの娘も人目を惹く美しさだ。そして、”美”を極めるため、...

  • 秋の夜長に

    お久しぶりです。またまた、更新を止めてしまって久しいですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今月も新しくお話をUPすることができず、とりあえず……とはなってしまいますが、お知らせ記事です。次のお話をただいま途中まで執筆中なので、今月は無理でも今年中には……?との思いです。すいません(><)ヒンジの勤務は、夏から年末にかけてが毎年一番忙しいのですが、今年はコロナもあって、しわ寄せが一気にきています。コロナ回...

  • 強い絆 第4話

    あたたかな日差しが心地よく感じるようになってきたある日、ユニは雲従街の水多拍手(スタバクス)を訪れていた。日頃は、ヒョウンや女友達と訪れることが多いが、今日はヒョウンは男性連れである。「こちらが、以前話したカン・ジホ様。 戸曹の参議様のご子息なの」ヒョウンは、いつも以上にそわそわと落ち着かなげで、隣の男性と目を合わせると、途端にはにかんでみせた。以前、ヨンハに紹介されたと話していた士大夫(ソンビ)は、歳はユ...

  • 強い絆 第3話

    淡い月明りに照らされながら、二人はユニの屋敷まで歩いた。廃屋からは、大した距離でもないのに、なかなか離れがたかった。しばらくぶりで、お互いに夢中にもなったが、さすがに時間を忘れるわけにもいかない。朝までユニを抱いていたいと、心からソンジュンは思ったが、情事におぼれてあの寒い廃屋で一晩過ごして、ユニに風邪でもひかれたら大変だ。女人の服に着替え、チマに包まれたユニは、本当にきれいだ。笠を被る姿よりも、...

  • 強い絆 第2話 그리고

    ドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』の二次小説です

  • 過ぎ去っていく季節

    皆様、お元気でいらっしゃいますか?ヒンジは、家族ともども変わりなくおります。今回は、また更新ではないのですが、とりあえず生存確認も兼ねたご挨拶に伺いました。執筆は、あれからあまり進んではいないです……家にいる時間は増えても、家族がいるとやることは増えていくもんですね(笑)皆様のご家庭もそうでしょうか。でも、少しづつまた進めていこうと思います。近所のスーパーで売られていた、ヒンジが一番好きな芍薬の花。...

  • 日常のありがたさ

    皆様、御無沙汰しております。更新も滞っており、申し訳ありません……新型コロナの影響で、日本各地だけでなく、世界中で当たり前の日常が奪われています。皆様が元気でお過ごしか、ご家族もお変わりないか、気がかりでおります。ヒンジは、このご時世でも仕事を休むことができず、むしろ以前より業務の負担も大きく、不安な日々です。医療関係ではないのですが、簡単にテレワークや在宅というわけにはいかない人も、私だけではない...

  • 強い絆 第2話

    久々に訪れた筆洞の貰冊房(セクチュバン)は、斜陽に照らされた舞い上がる塵が、不思議なほど綺麗に瞬いていた。人気もなく、店はがらんとしている。かつては、度々訪れていた場所に、ユン君は久しぶりに顔を出した。朝から界隈を闇雲に徘徊し、今は足が棒のようになっている。ユニは、思いつきで人探しを始めたことを、少々後悔していた。何も手掛かりがないものを、捜しまわったところで、どうにかなるものでもないのはわかっていたが...

  • 強い絆 第1話

    人の出入りもあまりない泮村の酒場で、ヨンハとジェシンは、軒に張り出した卓を囲んだ。夏の夜空の下であれば、最高に上手い酒を飲めるだろうが、今は人通りのまばらな通りから吹き付ける風が堪える。酒と火鉢で体を温めながら、二人は頼んだばかりの鍋(ケジャン)を待ちわびた。「何か尻尾は掴めたのか?」ヨンハの言葉に、ジェシンは首を横に振る。「チョン博士の言っていた通りだ。 昼間、ヨンジェの実家の薬問屋といわれた場所に...

  • 令和2年 年始の御挨拶

    あっという間に、令和2年となってしまいましたね。皆様は、どんな新年をお迎えでしょうか?私事の近況ですが、身内でおめでたがあり、それにともなって身内の上の子を預かっているため、冬休みは一時的に大家族となっております。いやはや……もう、大掃除など早々にあきらめ、家の中はどうとでもなれ!という有様です。これもまた、思い出に残る年末年始となるでしょう……恐らくは(^^;)お察しの通りかはわかりませんが、未だに...

  • しばらくお休みさせていただきます。。。

    本日は、プレミアムフライデー。1か月に1度の更新をさせていただいておりましたが、本日はこのようなお知らせになってしまいました。昨年と同様なのですが、毎年ヒンジの仕事は、8月あたりから年末にかけて忙しさがピークになり、残業や休日出勤が続いたりします。その間は、お話の続きもなかなか執筆する時間が持てずにいるため、やはり思い切って数か月お休みをいただくことにしようと、お盆の間いろいろと悩んだ末の決断でし...

  • 王の密命 第12話

    「さぁさぁ。ぐいっと呑もう!」陽気な声とともに、下級役人たちが盃を交わした。まだ、燦々とした陽の光が白い障子を浮き立たせている。ここは、漢城府(ハンソンブ)の役人の詰所だが、男たちは豪華な酒とつまみを前に、そんなことも忘れている様子だ。「うまい酒だなぁ。 おい若いの。 朝報(チョボ)なんか見てないで、お前も飲め。 酒をもらったのに、悪いだろ」役人たちの中でも年長者らしい男が、隣の机で山のように積まれた書類に...

  • 王の密命 第11話

    「俺は興味ない」煌びやかな笠飾りを揺らしながら、あっさりとヨンハは答えた。「仮に、どこかに先王の文書が残っているとしよう。 そしたら、世の中が変わるのか? 身分の差を取り払い、党派争いをなくす? この漢陽を捨てて、新たな国で? ―――そう簡単にいくなら、とっくに変わってる。 その文書に何が書かれているかは知らないが、文書一つで何もかも変わるとは思えないし、本当にそれが存在するのかもわからない。 し...

  • 王の密命 第10話

    ある日の夜、ジェシン、ヨンハ、ソンジュン、そしてユンシクは、突然、チョン博士に呼び出された。しかも、場所は成均館ではなく、筆洞の貰冊房(セクチュバン)だ。相変わらず『花の四人衆』の続編で知らぬ間に儲けている店主は、すっかり成均館の御用達となり、こころよく地下の隠し部屋を貸してくれたようだ。4人は理由もわからず、お互いの顔を見合わせながら、怪訝に眉を潜めていた。ほどなくして、チョン博士が姿を見せ、4人は冷...

  • 令和を迎えて

    新しい『令和』という時代をお迎えの皆様、いかがお過ごしでしょうか。新しい時代を無事に迎えられたことを喜びつつ、当ブログがついに5年という歳月を経たことを、皆様に感謝申し上げます。マイペースでゆっくりな歩みでも、あたたかく見守ってくださった皆様と共にここまでこれたことを、本当に嬉しく思います。時代は、5年前と比べていろいろと変化し、国と国との関係や、最近の悲しい報道など……思いがけない出来事が次々と起...

  • 王の密命 第9話

    主を失ってまだそれほど日が経っていないというのに、もぬけの殻となった薬房は、隙間から吹き込む木枯らしのために、徐々に精細さを失っていった。部屋の中に入ると、舞い上がる塵が陽の光できらめく。中を探らなくても、人気がないことがわかる。ヨンジェが大事に手入れを怠らなかった作業台や寝台には、うっすらと埃が積もっている。ユニは、そこかしこにヨンジェのかつての姿を重ねた。ユニの記憶には、自らの仕事に誇りをもっ...

  • 王の密命 第8話

    毎晩のように、血相を変えて青壁書を追っていた役人たちも、しばらく姿が見られなくなった。活気を取り戻した雲従街は、青壁書騒ぎから今も客足が遠のいている泮村とは違い、以前通りに戻ったかにみえる。青壁書が現れなくなってから数日後、漢陽のそこかしこには、青壁書の疑いをかけられたパク・ヨンジェの人相書きが一斉に張られた。成均館の学生に向けられていた疑いは晴れ、学生たちも雲従街まで足を運ぶ者が増えた。たものの...

  • 王の密命 第7話

    「一杯注ぎにきたのだろう?」見るからに狼狽するウギュの前で、ジョンムは何事もないかのように促す。ユン・ヒョングは、床に手を付くなり狡猾さを垣間見せた。「私は、左議政様がこの国の政治の実権を握るためのお手伝いをしたいと、こっそり参りました」「どなたの前で、ふざけたことを抜かしておる!」吠えるウギュを、ジョンムは手を挙げて制し、話を続けさせた。「10年前、私は大監の命で、ある書とそれを運ぶ人物の命を狙...

  • 王の密命 第6話

    「お話しください。 王様にも伏せられた、あの事件の真実を……」ユンシクは、重苦しい表情のまましばらく動かぬ父を、静かに待った。苦悩に満ち、その苦悩の中で生きてきたような父は、この10年で刻まれた皺をより深く浮き上がらせた。「私は、王の密命を受けていた。 金縢之詞(クムドゥンジサ)を守り、”その時”が来たら、王の元へ運ぶという密命だ。 王様は、老論と対峙するため、時を待っておられた。 そして、”その時”は来た...

  • 新年あけましておめでとうございます

    あけましておめでとうございます平成最後の年を、皆様いかがお過ごしでしょうか。ヒンジは、冬休みは比較的長くとれるので、のんびり?とは言い難いものの、貴重なお休みをいただいております。三十年続いた【平成】の世も間もなく終わります。いろいろと思い出の詰まった時代。感慨深いものですね^^今年も日々大事にしながら、皆様と楽しんでいきたいと思います♪ ...

  • 王の密命 第5話

    不意に、苦しそうに短く咳き込む音が聞こえた。かつては、いつも聞きなれていた音だ。いつもその苦しそうな様子が、ユニの胸を締め付けて、少しでも代わってやれないかと心を痛めたものだ。ユンシクが成均館に入学してから、その音を屋敷で聞くことなどなくなっていたため、空耳ではないかと自分の耳を疑った。陽が短くなって、すっかり暗くなった屋敷に、再び咳き込む音が響いた。それは、父スンホンの自室からだった。久しぶりに...

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