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  • ZK『あの頃』って

    電車の窓越しの景色に今日も あゝ《あの頃》は… と思う いったいいくつの《あの頃》が窓の外を流れていったのだったか (鈍色の雲は低く針葉樹の頂きに触れ、冬枯れの田圃には藁草の残骸が捨てられている) あゝ《あの頃》は… とひとは思う 《あの頃》に何があったか、何があったというのか 《あの頃》の私は やはり窓の外を眺めながら ただ あの頃は… とひとりごちていたのではなかったか (2020.3.4)

  • ZK 『自宅映画の日々』

    dTVとChromeCastで自宅寝室がプチ映画館になっています。梅雨時、休日は自宅で映画鑑賞もなかなかです。 映画、読書、コーヒー、どれもみな梅雨時の休日と相性が良いようです。5月の鑑賞メーター観たビデオの数:2本観た鑑賞時間:257分海街diary DVDスタンダード・エディション《TV地上波》生命の意味や家族の絆、人生のあり方などを4姉妹の生活を通じて、優しくじんわりと問いかける作品でした。2015年のMy Best Movieです。鑑賞日:05月28日 監督:アンナ・カレーニナ [DVD]原作を読まないで観るとおそらくあら筋を理解するのも難しいかもしれません。作品自体は一見の価値あり、…

  • ZK 『人生の扉』ということ

    先日、川島なお美さんが胆管がんのため、54歳でなくなられました。同い年の自分としては、そろそろそういう年齢を迎えつつあるのだということを改めて実感しました。実は私自身も定例の人間ドックで胃に腫瘍が見つかり、今月初めに入院して手術を受けました。がんではないものの、腫瘍が悪性か否かはまだ検査結果が出ていません。 仮に悪性であれば今後も再発・転移に備えての治療が必要になってくるようです。日本人の平均寿命がかなり長くなっているとは言え、必ずしも自分がそこまで生きられる保証があるわけではもちろんありません。 残りの人生の時間がどれ程あるのか、誰にもわからないことですが、だからこそ一日一日が素晴らしい。既…

  • ZK インフルエンザにかかり考えたこと

    毎年、予防接種をして体調管理に気を付けていたためか、ここ10年以上、インフルエンザにかかったことはありませんでした。 ところが今年は何故かインフルエンザにかかり、先週末から出勤停止、自宅療養となりました。抗インフルエンザ薬の効果もあり、熱は比較的早くおさまりましたが、頭痛と喉の痛みはかなり続きました。 ベッドに臥しつつ日がな考えたこと。それは、『エイジング』という事実。 安易に年齢のせいにはしたくありませんが、年々、体力が衰えつつあることはやはり否定できない事実ではあります。そのことに気付いていなかったのではなく、気付きながらも何も手当てしようとしなかったこと。それこそが一番の問題。体調を管理…

  • MV 『おくりびと』 観ました

    『おくりびと』(H20.9.13公開 監督:滝田洋二郎)久しぶりの休日、ちょっとだけ早起きをして自宅で『おくりびと』を観ました。以前、一度テレビで放映されたときにも観たのですが、その時は何かとバタバタしていて落ち着いて観ることができなかったので、今日は改めてゆっくり最初からエンドロールまで一人で集中して観ました。山崎努、本木雅弘、広末涼子、吉行和子、笹野高史、余貴美子など出演者は錚々たるメンバー。公開当時とその後アカデミー賞外国語映画賞を受賞した折りには、かなり話題にもなり、久々に大ヒット日本映画だったと記憶していますが、「売れた作品はすぐには観ない」という私の信条から、この作品も当時は観たい…

  • BR 『されどわれらが日々-』柴田翔 『20世紀の思想』加藤尚武

    久し振りの更新です。8月後半にちょっとバタバタしてしまい、気づいたら既に9月。台風が通り過ぎるとともに、夏も通り過ぎてしまったようです。 そんなわけで、8月はあまり本は読めませんでした。その中でちょっと良かった本を2冊ご紹介。 されどわれらが日々― (文春文庫) 作者: 柴田翔 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2007/11 メディア: 文庫 クリック: 7回 この商品を含むブログ (19件) を見る 20世紀の思想―マルクスからデリダへ (PHP新書) 作者: 加藤尚武 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 1997/11 メディア: 新書 クリック: 5回 この商品を含むブロ…

  • BR 『タイムトラベルの哲学』 青山拓央

    タイムトラベルの哲学―「なぜ今だけが存在するのか」「過去の自分を殺せるか」 (講談社SOPHIA BOOKS)作者: 青山拓央出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/01メディア: 単行本 クリック: 41回この商品を含むブログ (14件) を見る先日、立ち寄った古書店で見つけ、即買いしました。著者の当時のプロフィールとして、「千葉大大学院の学生」という点にも惹かれました。内容は、一見、哲学とは相性の良くない(?)タイムトラベルを素材として「時間論」について語っています。しかし、ちょっとわかりにくいのは、あらかじめ「時間」の定義が明らかにされていないということ。著者は、いきなり「私の時間…

  • BR 『知の技法』 小林康夫/船曳建夫[編] 東京大学出版会

    (注:イメージ画像) 先日、高校生の息子といっしょにいくつかの大学のオープンキャンパスに行ってきました。私が通ったころの大学と現在の大学はその風景も大きく変わり、時間の流れを痛感せずにはいられませんでした。 大学での授業、講義は今はどんな感じなのでしょう。オープンキャンパスの際に模擬授業があり、息子は参加してきましたが、私は外で待っていました。ちょっと受けてみればよかったかなと今になって思うところも・・・。 ところで、本書『知の技法』は今から20年くらい前に東京大学教養学部で文系1年生のテキストとして使用されていたものとのこと。久々に大学生に戻った気分で読んでみました。おお、何十年かぶりに大…

  • BR 『夢をかなえるゾウ』 水野敬也

    かなり売れた本として、前々からタイトルは知っていました。でも、とかく売れた本って逆に手を出しづらいというか、まあ、急いで読まなくなっていいんじゃないかという気持ちになってしまい、結局、そのまま忘れてしまうということがままあります。 流行るということは、同時にすぐに忘れられるということでもある、と誰かが言っていましたが、まさにそんなちょっと天の邪鬼な気持ちから、本書も私の中ではしばらく忘れた存在となっていました。 ところが、ふとした拍子で本書のことを思い出し、そろそろ読んでみようかという気になって、BOOKOFFで購入。 読み始めて、すぐに「う~ん、さすがに売れただけのある本だ」と唸りました。文…

  • BR 『ルサンチマンの哲学』 永井均

    昨日の休みは、息子のオープンキャンパス見学に付き合って(無理矢理同行して?)都内まで電車で出かけてきました。 日曜日ということもあり、比較的電車は空いていて座れたので、久し振りの電車内読書を堪能しました。電車の中って、適度な雑音とリズム的な揺れがあるので、私にとっては読書に集中するのにとても都合がよいのです。(あんまり静かすぎるとかえって気になるタイプなので…。) というわけで、都内までの往復の時間で読んだ本、 ルサンチマンの哲学 / 永井均著 河出書房新社 でした。 ルサンチマンの哲学 (シリーズ 道徳の系譜) 作者: 永井均 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 1997/05 メデ…

  • BR 『西洋哲学の10冊』 左近司祥子 編著

    岩波ジュニア新書から出ている 『西洋哲学の10冊』 読みました。このシリーズは、基本的に中高生を対象としたものですが、なかなかレベルが高いものが多く、大人でも十分に楽しめます。本書は、西洋哲学の代表的な哲人10人とその著作を分かりやすく紹介しています。 この本がきっかけとなって原著へたどり着いたならば、本書の目的とするところは十二分に達成されたと言って良いでしょう。多くの哲学者の中から10人を選び出すことはなかなか容易ではない作業だと思われますが、比較的バランスのとれた人選になっているように思います。 まあ、個人的にはショウペンハウアーとウィトゲンシュタインも加えて欲しかったところですが😅とこ…

  • MV 『人間の証明』 角川映画 を観て思うこと

    人間の証明 [DVD] 出版社/メーカー: 角川ヘラルド映画 発売日: 2006/10/20 メディア: DVD クリック: 12回 この商品を含むブログ (21件) を見る 久々に70年代後半の角川全盛時代への幕開けとも言える日本映画然とした作品を観ました。 角川映画第二弾、森村誠一の同名小説を原作とした作品だったように記憶しています。 当時は、ジョー山中の主題歌と西條八十の詩が印象的で、結構、あか抜けたイメージの邦画だったように記憶していたのですが、あれから数十年がたって改めて観てみると、スクリーンロールの文字や映画の作り方がいかにもあの時代を物語っているような気がします。 賛否両論があり…

  • BR 『いちご物語』 大島弓子

    気が付けば7月も下旬。いまだ梅雨明け宣言は出されていないようですが、ほとんど夏のような暑さの毎日。今年もまた、梅雨が明ければ、昨年のようなゲリラ豪雨に見舞われる季節となるのでしょうか。 さて、今日から三連休。月曜日は「海の日」でお休み。7月に入ってからは私事ながら大変多忙で、休みもままならない状況がずっと続いていました。ここへきてやっと一段落、今日は朝からまた読書三昧でした。 以前、ブックオフオンラインで購入した『いちご物語』を読みました。高校時代にすっかりはまった大島弓子の作品です。 多感な十代という世代にとっては、大島弓子の作品はどれも胸に鋭く突き刺さり、コミックではありながらも、そこらの…

  • ZK 6月中の読書のまとめ

    だいぶ、ご無沙汰してしまいました。 梅雨に入ったというのに、あまり梅雨らしからぬ空模様。今日も夏空のような晴れの空が広がっています。 さて、6月中に読んだ本の感想をまとめてアップしました。振り返ってみると、6月は読書に充てられた時間が少なく、あまり冊数は読めませんでした。 でも、以前からずっと読みたかった伊藤計劃の「虐殺器官」を読めたのは私にとってはかなりの収穫。 世の中に数多くの作品が発表されている中で、真に読み応えがあり、読む価値のある本に巡り合えるのは、実は奇跡に等しいのかもしれません。 今月もまた、素敵な作品に巡り合えますように。私にも、皆さんにも。 2014年6月の読書メーター読んだ…

  • ZK 初めてのブックオフオンライン

    初めて、ブックオフオンラインで、この6冊の中古本を購入しました。ネットサイトでの注文なのでどの程度の本が送られてくるのか少し心配だったのですが、値段の割にはどれも良品でした。ブックオフの実店舗では何度も買っていますが、それと比較するとかなりコスパは高いように思います。 ブックオフの実店舗では、品揃えにばらつきがあり、欲しい本が必ずしも手に入りませんが、オンラインではあらかじめ在庫状況が確認できるので、とても便利です。 また、一定額以上の注文ならば送料が無料なのも嬉しい。Amazonでもよく本を購入しますが、Amazonが直接販売しているもの以外は基本的に送料がかかるので、送料を含めた価格で比較…

  • ZK 人間ドック受けてきました

    42歳のころから毎年、この時期に人間ドックを受診するようになりました。 恒例行事化しているので、私にとってはちょっとした夏の風物詩のような感じです。 さすがに身体のあちこちにガタがきているようで、昨年あたりから再検査項目が少しずつ増えてきています。 まあ、身体は確実に老化していき、時間の流れが確かなものであることをはっきりと告げているということなのでしょう。人間にとっては時間は有限であり、誰もみな例外なく自分の持ち時間を減らしながら生きている。その事自体を年に一度の人間ドックを通じて、実感するのもなかなか悪くない気がします。 さて、明日からまた日常に忙殺され埋没する日々に帰っていきます。 今日…

  • BR 『数学でつまずくのはなぜか』 小島寛之

    数学って、学生時代からちょっと苦手…っていう人、多いのではないでしょうか。 特に私みたいに根っからの文系人間って、たいがい高校時代に数学や物理に挫折して、文系に進んだというパターンでは?(えっ、やっぱり私だけですか、そんな意気地なしの人生を歩んできたのは…。) そんな数学に対する挫折が、いったいどこから始まったのか、ターニングポイントはどこだったのか。この本で、そんな過去の自分をちょっと振り返ってみました。 数学でつまずくのはなぜか (講談社現代新書) 作者: 小島寛之 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2008/01/18 メディア: 新書 購入: 50人 クリック: 1,019回 この…

  • ZK ブログタイトル変更しました

    今まで、初期設定の「SOHSA'S blog」というブログタイトルだったのですが、あまりにシンプル過ぎるかなと思い、「本と音楽と珈琲の日々」に変更しました。 タイトルが変わると何か気分も変わりますね。 と言っても、書く内容はあまり変わらないのではとも思うのですが。 まあ、気楽に、読書録を中心に日々のライフログを兼ねて、書き連ねていきたいと思います。 そうそう、タイトルに「音楽」が入ったとおり、これからは音楽についてもちょっと書いていければと思います。音楽は、心の奥にしみこんで、喜びや悲しみといった感情を増幅したり、半減したりしてくれます。お気に入りの曲は何度でも、それこそ、すり切れるまで聴く、…

  • BR 『哲学史のよみ方』 田島正樹

    哲学史のよみ方 (ちくま新書) 作者: 田島正樹 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1998/02 メディア: 新書 クリック: 13回 この商品を含むブログ (11件) を見る 今日は久し振りの休みでしたので、途中まで読みかけてしばらく放ってあった本を改めて読み直しました。 この本は、著者が序文で書いているように、哲学史の観光ガイドといった感じの本。それもありきたりの定番観光コースではなく、読み手に「ああ、こういうルートもあったのね」と思わせるような、ちょっとマニア好みのコースに連れて行ってくれる本でした。 途中、時折、ここぞというポイントでは、立ち止まって読み手に「お客さん、こ…

  • BR 『虐殺器官』 伊藤計劃

    『ハーモニー』に続き、伊藤計劃作品読了2冊目でした。物語の順序から言えば、本作『虐殺器官』『ハーモニー』の順なのでしょうが。 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) 作者: 伊藤計劃 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2007/06 メディア: 単行本 購入: 26人 クリック: 817回 この商品を含むブログ (333件) を見る 近未来を描いたSF作品ですが、全体を流れる色調は、単にSFの領域のみには留まってはいないようです。 「人間は脳細胞だし、水だし、炭素化合物だ。とてつもなく長いけれど、ちっぽけなDNAの塊だ。人間は生きているときから物質なんですよ。その人工筋肉と同…

  • BR 『読書脳 ぼくの深読み300冊の記録』 立花隆

    関東地方も一昨日、ついに梅雨入りしました。今日も朝から雨。これからの季節、休みの日には家でゆっくりと読書して過ごすのが一番かと。 ということで、立花隆氏によるブックレコメンド 読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 作者: 立花隆 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2013/12/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る この本は、実際に著者が読んだ本の中からおすすめを、読者が思わず買いたくなるように紹介した本です。立花隆というとどうも専門的で難解な本ばかり読んでいるのではないかというイメージがあったのですが、この本で紹介されている中には、比較的読みやすく柔らか…

  • ZK 5月中の読書のまとめ

    あっという間に5月も終わり、今日から6月。梅雨入りもまもなくでしょうか。 降る雨を時折眺めながら、家で読書をするのもなかなか雰囲気があって良いかもしれません。 さて、5月中に読んだ本は14冊でした。読書ペースはあまり変わりませんでした。まあ、量より質ということで、とりあえず納得しておきましょう。 2014年5月の読書メーター読んだ本の数:14冊読んだページ数:2778ページナイス数:749ナイスグリーン・マイル〈1〉ふたりの少女の死 (新潮文庫)の感想まさにスティーブン・キングといった見事な語り口の作品。敢えて分冊化することで、読み手の欲求を増幅させるアイディアも面白い。さて物語は始まったばか…

  • ZK 英語学習として洋画DVDを観てはいかかでしょうか

    ティファニーで朝食を [DVD] 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン 発売日: 2006/04/21 メディア: DVD 購入: 8人 クリック: 119回 この商品を含むブログ (125件) を見る 少し前から、昔の映画のDVDがだいぶ安くで買えるようになりましたね。 たまに行くCD店でも、映画のDVDを置いていて、それもどれでも3枚1000円とか1500円とかでまとめ売りされています。 さすがにここ数年に公開された新作映画はありませんが、往年の名作などと呼ばれるものが既に版権が切れているためか、たくさんラインアップされているようです。 レンタル店で借りるのもいいけれど、借りに行った…

  • ZK 初夏の香り

    ご近所からの頂き物。 そらまめは、初夏の香りがします。 ビールのお供にまさに今だけの、季節の贈り物。 ちょっと早い夏に想いを馳せながら、ゆっくりと味わってみようと思います。

  • BR 『乱読のセレンディピティ』 外山滋比古

    乱読のセレンディピティ 作者: 外山滋比古 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日: 2014/04/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る 爽やかな読後感でした。 著者の本を読んだのは、名著『思考の整理学』に続いて2冊目ですが、本書も前著に優るとも劣らない内容であったと思います。 私自身、日々、ただ自らの思いにまかせ、あまりカテゴリーも気にせずに、ひとつの本から受けたインスピレーションやらキイワードのようなものを頼りに、連鎖的に次の本へと辿り着くような読書を続けていたので、果たしてこんな読書で良いのかと時折思っていたところでしたが、この本を読んで胸の奥に溜まった澱がす…

  • BR 『桜の首飾り』 千早 茜

    桜の首飾り作者: 千早茜出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2013/02/07メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (4件) を見る桜の花の季節は少し前に終わってしまいましたが、それだからこそ、静かに咲いて、ほろほろと散った桜の花びらが瞼の奥に浮かぶようでした。 本書「桜の首飾り」に納められたどの短編も、桜そのものをテーマにしたほんのりと香り漂う作品でした。その1編1編は、ほんのわずかずつ濃淡の違いを見せる桜の花びらのように、色合いの違いを見せてくれていました。 しかし、それらは1本の糸に綴られた首飾りのように、全体でそれはまた別の美しさをもった作品となっているように…

  • BR 『最果てアーケード』 小川 洋子

    最果てアーケード 作者: 小川洋子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/06/20 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 20回 この商品を含むブログ (27件) を見る 小川洋子氏の小説を読んだのは、「人質の朗読会」「猫を抱いて象と泳ぐ」に続いて3冊目でした。 前2作と同様、やはり著者の描く世界には独特の空気感があるように思います。物語を流れる風はどこまでも透明で、時間は流れるでもなく淀むでもなく、ただそこに静かに漂っているといった感じです。 本書「最果てアーケード」の舞台は、まさに日常から隔絶された特別な空間でした。物語に登場する義眼屋、輪っか屋、紙店、勲章屋、遺髪専門…

  • BR 『傷つきやすくなった世界で』 石田衣良

    傷つきやすくなった世界で (日経プレミアシリーズ 2) 作者: 石田衣良 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2008/05/09 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 16回 この商品を含むブログ (40件) を見る タイトルに惹かれて書店で手に取りました。石田衣良氏の小説は、今までに多く読んでいて、個人的に好きな作家の一人です。 本書は、小説家石田衣良氏が、20代の若者に向けて書いたエッセイ集で、平成18年から平成20年にかけてリクルートR25に連載されたエッセイを一冊の本にまとめたものです。 書かれた時から既に6~8年が経っていますが、とりあげられているテーマは現在の…

  • ZK 仕舞い込んだままのカメラと風景と

    オリンパス Olympus XA2 + A11(ストロボ)付き出版社/メーカー: オリンパスメディア: この商品を含むブログを見る 机の奥から仕舞い忘れていたフィルムカメラがひょっこり出てきました。 オリンパス XA2 当時としては画期的な小型カメラで、その風貌と機能性に一目惚れして即購入したのでした。出かける時にはいつも鞄の中に入れ、気軽に気ままにたくさんの写真を撮りました。 20代前半に青年の船事業に参加し、約2ヶ月ほどインドやスリランカ、パキスタンなどの国々を訪れた際にも連れていった1台でした。 あれから30年近くたち、その間、数度にわたる引っ越しのはざまでいつのまにかどこかへ潜り…

  • ZK 4月中の読書まとめ

    4月は全部で16冊ほど読みました。まあ、2日に約1冊くらいの割合ですかね。 昨年秋から電車通勤から車通勤に変わったため、通勤途中の読書タイムがなくなってしまい、月に読む本の数も激減してしまいました。 それでも何とか隙間時間を見つけての読書。これからもオンとオフを上手に切り替えながら、読書したいと思っています。 2014年4月の読書メーター 読んだ本の数:16冊読んだページ数:3418ページナイス数:893ナイス読書進化論‾人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか‾ (小学館101新書)の感想紙の本の有義性を説きながら、ウェブの発展性について売る側の立場から言及している。話の内容としては…

  • BR 『ダック・コール』『セント・メリーのリボン』 稲見一良

    ダック・コール (ハヤカワ文庫JA) 作者: 稲見一良 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1994/02 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 14回 この商品を含むブログ (28件) を見る セント・メリーのリボン (光文社文庫) 作者: 稲見一良 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2006/03/14 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 8回 この商品を含むブログ (30件) を見る 久々に素晴らしい作家に巡り会った。 『ダック・コール』は第四回山本周五郎賞を受賞した代表作。野生動物と狩猟をテーマにした作者いわく「狩猟小説」である。生命の有り様、自然の理、人のある…

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