あたしが変わらなければいいだけなんだ・・・と、ずっと自分に言い聞かせてた。あいつに忘れられて。それでもあたしは忘れられなくて。いつか、何かの拍子に記憶が戻ったら、あいつはあたしのところに帰って来てくれる筈。だって言ってたもん。NYには帰らないって。家を出るって。正気に戻ったら、絶対に有言実行しちゃうよ。あいつはそういうヤツだもん。だから、あたしはその時まで変わらなければいい。いつも通りに暮らして。自...
花より男子の二次小説 総×つくメイン ちょい暗総二郎とエロ門さんがいます あき×つく・類×つくもあり
花男にはまって幾星霜… いつまで経っても、自分の中の花男Loveが治まりません。 コミックは類派! 二次は総二郎派!(笑) 総×つくメインですが、総×つくメインですが、類×つく、あき×つくも、ちょっとずつUPしています!
徹夜明けでぼーっとした頭に、微かなシャワーの水音が沁みてくる。目を瞑っていると瞼の裏に牧野のシャワーシーンを投影してしまいそうで、これではダメだと、ハッキリパッチリ目を見開いた。一晩俺を抱き枕扱いしてくれた牧野。俺を抱き締めている・・・と認識していなかったのは、目覚めた後の狼狽っぷりで一目瞭然。それと共に、このまま『ペット』の振りしてるだけでは、俺達の関係は進みっこないというのも分かった。『ペット...
俺が計画していた『牧野がウットリするようなデート』の帰り道。タクシーで寝こけた牧野は、マンションの前に着いて降りる時になっても、揺すろうが、声を掛けようが全く目を覚まさなかった。多少「うーん・・・」と声を漏らすだけだ。そんなに飲ませてもないのに・・・何でこんなにガッツリ寝てるんだ、コイツは?仕事で疲れてたのか?ちょっと訝しく思いながらも、牧野を抱きかかえてマンションの狭い階段を上る。ポケットにねじ...
お昼休み、ユカちゃんの興味津々な視線と質問を何とかやり過ごして、はあ・・・と溜息。気持ちが落ち着かないせいか、頼まれていた書類が仕上がらなくて、2時間くらい残業してしまった。あー、駄目だ、駄目だ、こんなじゃ・・・ちゃんとしなくちゃ・・・あたし、暫くお酒控えよ・・・重たい身体を引き摺ってのろのろと部屋へ帰る夜道。何だか痺れたような脳味噌であんまり頭が回らない。晩ご飯、どうしよ・・・冷蔵庫、色々入って...
手早くシャワーを浴びて、パッと服を着て。急いで髪の毛を乾かしたら、テキトーに化粧水と乳液を顔にピタピタして、BBクリームをぐいぐい塗り広げ、眉を描いた。今は時間がない。顔は眉と口元さえ整ってればそれなりに見える・・・はず!脱衣室の引き戸をがらっと開けると、部屋にはふわーんとコーヒーの香りが漂っていた。なんと、キッチンでコーヒーを淹れているペットがいる。ブラのホックが外されていた件についてしっかり意見...
あたしのベッドは身に余るセミダブルサイズ。それは何故かって言うと、F3が買ってくれた品だからだ。これが部屋に搬入された時、てっきりシングルベッドが届くと思っていたあたしは、そのドーンとした存在感に驚かされた。そして慌ててF3に電話した。「類! ベッド届いたけど、これ大き過ぎるよ!」「寝室に入んなかった?」「入ったけどさ!」「じゃ、いいじゃん。」「いや、圧迫感が凄いっていうか、無駄に大きいっていうか・・...
ふらっと夕方の街を気儘に散歩しているように見せ掛けながら、カジュアルなアクセサリーショップに誘導する事に成功した!「あ、俺、ちょっとここ入りたい。」「別にいいけど・・・」全く興味無さ気な牧野を連れて入った店内は、シルバーと革を組み合わせたアクセサリーや、ストラップ、キーホルダーが沢山並んでいる。「俺、こーいうの結構好きなんだよな。」黒い革紐にシルバーの艶消しのペンダントトップがぶら下がっているのを...
牧野の部屋に転がり込んで3日目。ここでの生活にも段々慣れて来た。牧野の態度も少し軟化してきた・・・ような気がする。手早く朝食を用意しながら、自分が会社に持って行く弁当を詰めている牧野の背中を、ほんのりと幸せを感じながら見ていた。いつか2人で暮らせたら、毎朝こんな風景が見られるのかも知れない・・・なんて想像したりして。出来立てのベーコンエッグやサラダが載ったプレートが俺の目の前と、向かいの席に運ばれて...
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あたしが変わらなければいいだけなんだ・・・と、ずっと自分に言い聞かせてた。あいつに忘れられて。それでもあたしは忘れられなくて。いつか、何かの拍子に記憶が戻ったら、あいつはあたしのところに帰って来てくれる筈。だって言ってたもん。NYには帰らないって。家を出るって。正気に戻ったら、絶対に有言実行しちゃうよ。あいつはそういうヤツだもん。だから、あたしはその時まで変わらなければいい。いつも通りに暮らして。自...
試験期間直前の週末。レポート採点の科目は締切が迫るし、試験勉強はしなきゃいけないしで、あたしはバイトを休んで勉学に勤しんでいる。この土日はF3が入れ替わりで得意科目を教えてくれるというので、美作さんちのライブラリーに通わせてもらっていた。お天気のいい日曜日。青空の下をお散歩でもしたら気持ちいいだろうに、あたしは勉強に次ぐ勉強だ。でも美作さんちって勉強捗るの。ライブラリーは落ち着いた雰囲気で、双子ちゃ...
今日は牧野の誕生日。分かっちゃいたけど、年末年始はどうにも忙しくて。やっと牧野の部屋に辿り着いた時には日付が変わる直前。牧野は俺が来るなんて思ってもなかったんだろう。独りぐうすか眠ってた。薄暗い部屋の中、微かな寝息を吐きながら、牧野がぎゅうっと抱きついているのは俺・・・じゃなくて、俺が普段使っている枕だ!何だよ?もーのすごく虚しい。まるでこれじゃ俺なんかいなくても枕さえありゃいいみたいじゃね?と思...
このお話は「fake」の後日譚「独り占め」の更にその後…の2人です。とっくに書き終わったお話でしたが、あのソファで2人はどんな風に過ごしてるのかな?とぼんやり考えていたのです。お誕生日SSとしてお納め下さい。♡┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈♡お早う。頂きます。ご馳走様。行ってきます。ただいま。お休み。そんな日常の挨拶にいちいち律儀に応えてくれる。お早う。召し上がれ。お粗末様でした。行ってらっしゃい。お帰りなさい。お休みなさ...
皆様、今晩は。hortensiaです。開店休業状態、スミマセン。安定のギリギリ告知ですが。明日12月3日は我らが総二郎のお誕生日です。なので例年通り「お誕生日おめでとー!」を😱チャット会開催します。今回もLINEのオープンチャット機能を使ってのチャットルームです。(LINEされていない方、申し訳ないです・・・)既に開放中ですが、管理人はいつでもINしている訳ではないので、チャット会まではしーんとしているかもしれません。...
牧野の部屋で何をするともなく過ごしてる夕べ。10月も今日で終わり。日が暮れるのは早くなり、外の空気はかなり肌寒くなったけれど、この牧野の部屋はまだ暖房器具は使わないのだそうだ。そんなタイミングではないらしい。郷に入っては郷に従え。我儘は言わない事にしている。畳の床で脚を投げ出し、ぼうっとテレビの画面を見ていたら、不意にブランケットが目の前に降ってきた。「類、それ掛けてるとあったかいよ!肌触りもいいの...
「なあ、牧野・・・俺、今から物凄く格好悪い事言うよ。」間近にある牧野の濡れたように耀く瞳に、俺だけが映っている。それはとても嬉しい事なのに、俺の中に隠されている後ろ暗い思いを何も知らないからこんなに無垢なのだと思うと、自分の中に罪悪感が芽生える。そして胸のどこかがじくじくと疼く。引っ越して欲しいだなんて、単なる俺の我儘でしかない。俺の独占欲からこんな事を言い出してる。なあ、牧野。頼むから、司をずっ...
美作さんの腕の中はドキドキする。ただドキドキするだけじゃなくて、優しく護られている安心感もある。なのに同時に、足元を何かに掬われそうな心許ない気持ちも湧いてきて、広く温かな胸に触れてしまった緊張で身体をカチコチにさせながら、自分の中の様々な感情の波に揺られて混乱していた。頭の上から「はぁ・・・」という溜息が小さく聞こえてくる。その意味に思いを巡らす前に、美作さんが「ヤバい。」と呟いた。え?何がヤバ...
牧野と手を携えて歩いていくと決めた。そしてそれを牧野も受け入れてくれた。だけど、その次に何をしていいか見えなかった。牧野がずっと抱えてきた痛みや、俺と一緒にいる事で新たに抱えてしまった不安を和らげる為に、どうするべきなのか?そして、牧野との距離感も分からない。ずっと手を繋いできた。時々ハグもした。だけど、それ以上の事をするのはどうしても躊躇われた。牧野はそんな事を求めてないんじゃないかと思ったから...
想いを告げた日から1週間。今日は牧野のアパートに招かれている。俺の誕生日をうっかり忘れていた牧野による、仕切り直しの祝いの食事をご馳走してくれる約束だった。12時丁度。牧野が指定してきた時間にドアをノックすると、「はあい!」と朗らかな声が聞こえてきて、そしてドアが開いた。俺の顔を見た途端、ぱっと明るく輝くような笑顔になった牧野が現れる。「流石美作さん。時間ぴったり!」「今日はお招きありがとう、牧野。...
梅雨はどこに行ったのか?と思う程に蒸し暑い東京の7月が始まった。そこかしこで鮮やかに咲いていた紫陽花は色が淡くなり、それと反比例して街路樹の葉の緑とその下に落ちる影は濃くなった。それらも本格的な夏の始まりを告げているようだ。それでも陽が傾くと空気は急に涼しくなる。今夜はいつものメンバーで食事する事になっている。店を予約したのは俺で、邸から店に行く途中に牧野のバイト先があるから、ピックアップするのも...
皆様、今晩は。hortensiaです。またもやギリギリ告知でございますが。本日7月7日、七夕ですね。夏は誰のお誕生日もないので、七夕にかこつけてチャット会しようかな・・・と思います!今回もLINEのオープンチャット機能を使ってのチャットルームです。(LINEされていない方、申し訳ないです・・・)既に開放中ですが、管理人はいつでもINしている訳ではないので、チャット会まではしーんとしているかもしれません。もし事前に覗か...
久しぶりに会えるという日の夜。折角「ご飯作って待ってるね。」と言ってくれていたのに、俺が牧野の部屋に辿り着いたのは、飯の時間どころか、日付が変わってしまった午前1時過ぎ。怒って寝てしまっているだろうか?と思いつつ、そうっとドアを開けた先に見えたのは、テーブルの上に並べられたラップのかかった皿と、待ちくたびれてその狭間に突っ伏して眠っている牧野の姿だった。俺と一緒に食べようと思って、料理に手を付けず...
いつもお運び有り難うございます。hortensiaです。コメントへのお返事、溜め込みまくってて、ホント申し訳ないです。もうちょっと落ち着いたら、少しずつでもお返事していきたいと思っております。この度、拙blogの「小さい字が読みにくい」とのご意見を頂きました。ナルホド、ほかにも同じように思われている方もいらっしゃるかもしれない…と思って、記事にてご回答させて頂く事にしました。...
ああ、そろそろ夏なんだな・・・と思ったのは、あいつが自分の半袖Tシャツの右袖で目元を拭っているのを見つけた時だ。講義が終わった広い教室に一人ぽつんと座ったまま、あいつは声もたてずにひっそりと泣いていた。俺がそれを見てしまったのなんか、まるっきり気付いていない。手元の携帯の画面を見詰め、ぽろりと涙を流し、そしてそれをそっと拭ってから、目を瞑って大きく深呼吸した。携帯で何を見たのか、聞かなくても分かる...
「あたし、雨上がりの夜って好き!」そう言って、腕に掛けた傘をぶらぶら揺らしつつ笑う牧野の横顔が、街灯に照らされて淡く浮かび上がる。「色んな物に雨粒がくっ付いてるからキラキラして見えて。空気がしっとりしてて、ほら、深呼吸するといつもより酸素が濃いような気までしてくるでしょ。」立ち止まって軽く目を閉じて、本当に深く息を吸い込んでいる。ばーか、雨上がりに急に空気中の酸素濃度が上がったりする訳ないだろうが...
空が薄らと白み始めた明け方。しとしとと降る雨の音が、細く開けられた窓から冷気と共に流れ込んでくる。気に入っていると言っていた柔らかなブランケットに無造作に包まって、カーテンの狭間から窓の外を見ている牧野がいた。こんな朝早くに何してんだ?窓開けてて寒くないか?雨音聞いてんのか?それとも・・・ 雨の日に別れた男を思い出してる?どれもこれも口には出さないまま、半分ブランケットで隠れている後ろ姿をじっと見...
空が薄らと白み始めた明け方。しとしとと降る雨の音が、細く開けられた窓から冷気と共に流れ込んでくる。気に入っていると言っていた柔らかなブランケットに無造作に包まって、カーテンの狭間から窓の外を見ている牧野がいた。こんな朝早くに何してんだ?窓開けてて寒くないか?雨音聞いてんのか?それとも・・・ 雨の日に別れた男を思い出してる?思い付いた言葉はどれもこれも口には出さないまま、半分ブランケットで隠れている...
プレゼント企画に5月1日にご応募頂いた、和田様メールをお送りしたいので、下の問い合わせフォームからご連絡をお願いします。[FC2メールフォーム]...
祝・Blog開設9周年!先日、拙宅はなんと10年目に突入しました。こんなに続けられるとは、始めた時は思っていなかったです。いつもお読み頂き、応援してくださって有り難うございます!去年の総二郎のお誕生日の時にプレゼント企画をさせて頂きましたが、色んな方から喜んで頂けたり、楽しいやり取りをさせて頂いた事に、管理人、味をしめまして笑9周年のお祝い企画してとして、また考えてみました。良かったらご参加下さいませ。...
このところずっと海外に行く度に、宝飾店に足を運んでしまう。いや、海外だけじゃない。日本でだって、どこでも目に付いた店があったら入ってしまう。探しているものはただ一つ。牧野の薬指を彩る為の指輪。だけど、どこでどんな指輪を見ても、これだ!というものに巡り会えない。大きな石の綺羅びやかなもの、小さな石の可愛らしいもの、石のグレードが高いもの、デザインが優れているもの・・・。美しい指輪は沢山ショーケースの...
ちょっとご無沙汰してます、hortensiaです。今晩は。まあ、色々ありまして…春は花粉とか、花粉とか、花粉とか(´༎ຶོρ༎ຶོ`)いや、それ以外にも色々とございまして、頑張れないでおりました。そしていつも通り、ギリギリ告知でスミマセン。明日、30日は類のお誕生日なのです。なので、平日ですが今夜チャット会開催します。また0時になったら皆様で「おめでとー!」と叫べたら嬉しいです。今回もLINEのオープンチャット機能を使っての...
牧野を腕の中に閉じ込める。どこにも行かないように。他の誰かが牧野の目に入らないように。そう、俺の腕は柔らかな檻なんだ。牧野を捕らえて逃さないようにする為の檻。素直に抱き留められているこいつは、俺を見上げて、ふんわりと笑う。そしてふっくらとした頬を俺の胸に添わせて、「こうしていると安心する。」と呟いた。俺はちっとも安心なんか出来やしない。こんな時間はいつこの手から零れ落ちてしまうか分からない。檻の格...
昨日もとい今朝牧野の部屋を出てから半日ぶりに顔を合わせた。牧野はどこか気恥ずかしそうだ。あまり俺と目を合わせてくれない。昨夜いっぱい泣いてしまったことや、うっかり寝入ってしまったのを気にしているんだろうか。そんなの、気にしなくていいのに。そう思いながら車に乗せた。「今日はどこに行くの、美作さん?」「うーん、どこ行こうか?昨日遠出したから、今日は近場がいいかな。牧野はまた明日からはバイトなんだろうし...
眠りに落ちていく寸前の牧野がすこぶる可愛い。これがデレるってやつなんだろうか?今も俺の肩先にこめかみの辺りを擦り寄せてる。ぱっちり目が覚めてる時の牧野なら絶対しないであろう、ダイレクトに甘えてくる仕草に自然と頬が緩んでしまう。想いが溢れてしまって、そっと額にキスをすると、擽ったかったのか牧野がほんの一瞬だけ目を開けた。「悪い、起こしたか?」「みま・・・さか、さん・・・?」「うん?」「ぎゅ・・・」そ...
今日はー、hortensiaです。ギリギリでスミマセン。気付いたら、もう明日があきらのお誕生日でした。忘れてない、忘れてないよ!例年通り、今夜チャット会開催します。0時になったら皆で「おめでとー!」と叫びましょう♪今回もLINEのオープンチャット機能を使ってのチャットルームです。(LINEされていない方、申し訳ないです・・・)既に開放中ですが、管理人はいつでもINしている訳ではないので、チャット会まではしーんとしてい...
目が覚めたら電気を点けっぱなしのまま、炬燵で眠ってしまっていたのに気が付いた。眩しくて、脚がちょっと暑くて、喉がカラカラだ。ああ、あたしってばまたやっちゃった・・・ホント炬燵ってぬくぬくあったかくて抜けられないんだよねぇ。そう思ったけれど、何だかいつもとちょっとだけ違う。息をするとふわりと優しい香りが鼻をくすぐる。もう一度目を瞑って、その香りを胸いっぱい吸い込んだ。うーん、これって何だっけ?何か美...
涙を流している牧野を背中から抱き締めながら、頭の何処かで司の事を考えていた。あの時『あきら、牧野を頼む。』と言った司の事を。牧野を護る為に、自分を犠牲にすると決めた司の想いを。俺はそれを踏み台にして、今牧野を手にした。牧野をこの腕に抱き締めて、この世の誰よりも幸せになった筈だというのに、胸には鈍い痛みが走っている。牧野と共に生きていくという事は、この身に幸せを浴びるように受ける・・・という事ではな...
牧野の手の怪我の事を知った翌朝、俺が独りダイニングで朝食を食べているところにお袋が入ってきた。いつも俺とは同じテーブルについたりしないから、この時間にこの空間で姿を見るだけで違和感を覚える。「お早う、総二郎さん。」「・・・お早うございます。」「少しお話ししたい事があるのですけれど。お食事が終わったら、私の部屋までお願いします。」なんなんだ、朝っぱらから。こんなの良いニュースの訳がない。一気に気分が...
新年明けましておめでとうございます。今年も拙宅を宜しくお願いします。年明けて、戯れに思い付いたものを書き留めてみました。_________ふうー。つい溜息吐いてた。いけない、いけない。幸せ逃げてっちゃう、こんなの。しっかりするのよ、つくし!お正月はさ、会えないの。忙しいんだよね、あの人。お家の事、色々あるらしい。特に年越しの時間は、ご家族でお茶室に籠ってやる、何か儀式的なものがあるんだって。へえー...
クリスマス。クリスマスってなんだろう?何で世間がこんな盛り上がってるのか、ちっとも分からない。だって、2000年以上前に生まれた誰かの誕生日だって言われても、全然その人を祝いたい気持ちにならないし。赤い服に白い髭のお爺さんがプレゼント配る夜って伝説もぴんと来ない。だけど牧野はすごく楽しそうなんだ。部屋の中に小さなツリーを飾って、「クリスマスディナーは何にしよう?」とか、「ケーキは小さいのを買おっか?」...
クリスマスSSの総二郎は、ご要望が多かった、「distance」の続編です。_________寒い。とても寒い。そして数多の人でごった返している。分かっていながらクリスマス・イヴに屋外スケートリンクなんて所に来たのは、牧野が雑誌のページを捲りながら、「わぁ、素敵ー。こんなとこ行ってみたーい!」と瞳をキラキラさせながら言ってたのを盗み見てたからで。その願いを叶えてやりたい!と思ってしまうのは不可抗力ってもんだ...
天気予報の通り、ちらちらと雪が降り始めた。このまま東京にとって返すと思っている牧野を次に連れて行くのはうちの別荘だ。こんな雪の夜でも寒くないように、今頃暖炉には火が入って、管理人が俺達が着くのを今か今かと待っているだろう。「はー、美味しかったぁ。でも美作さん、あたしの分のお食事代払わせてくれないんだもん。あたし、ただ車に乗ってるだけで、高速料金だってガソリン代だって幾らくらいか全然分かんないし・・...
12月23日、金曜日の朝。何気なく点けていたテレビの天気予報で、お天気キャスターが言った言葉につい手を止めて画面を観た。「今夜から、冬型の気圧配置が強まり、上空には強い寒気が流れ込む見込みです。日本列島の広い範囲で雪が降るでしょう。最も積雪が多いのは東北の日本海側と北陸で、予想降雪量は、明日18時までの24時間に多い所で50cmとなっています。また、関東甲信越、東海の山間部でも雪が降る恐れがあります。お出掛け...
4人で会うのは久しぶりだった。タイミングが合えば総二郎と2人で飲んだり。偶に牧野が邸に遊びに来て、絵夢と芽夢を交えて食事をしたりはしていたけれど。牧野を俺達3人で囲んでいるのは本当に久々だ。総二郎が誕生日だったから・・・とか、ちょっと早い牧野の誕生祝いと忘年会を兼ねて・・・とか、無理に理由をつけないと、4人の都合を合わせて会う・・・なんて気軽に出来なくなったのは、全員が社会人になった証とも言えた。俺達...
時折頭の中を黒い陰が過ぎる。大きな翼を持った真っ黒な鳥が、音もたてずにすうっと飛んでいくみたいに。その時は嫌な感じがして胸がざわりと騒ぐけれど、直ぐにどこかに消えていくから、忘れた振りをしてやり過ごしていた。だけど、不意に襲って来る黒い陰は現れる間隔が段々と短くなっていく。ほんの時たまだったのが、ひと月に一度になり、二度になり。1週間に一度になり。気付けば毎日の様に現れるようになっていた。自室で独...
長年、拙Blogを愛でて頂き有り難うございます!Blog開設から9年目・・・一度も思い浮かんだ事すら無かったんですけど^^;この前、不意に思い付きました!総二郎のお誕生日だけど、いつも読みに来て下さってる皆様に総二郎からご恩返しをさせようじゃないか!と。管理人の趣味に物凄く偏った企画ですが、お楽しみ頂けたらと思います。...
俺が眠り込んでいると思ってる時の牧野が可愛くて、いつもついつい狸寝入りをしてしまう。夜中、ふと目を覚ましたらしい牧野が、こっそりとベッドを降りて、部屋着を着ていたり。冷蔵庫を開けて飲み物を飲んでいたり。牧野がベッドから抜け出そうとゴソゴソし始めた時に俺も目が覚めてるんだけど、目を瞑ったまま耳を欹てて、牧野の動きをトレースしてる。やりたい事をし終えたら、忍び足でベッドに戻ってくる気配がする。そろりそ...
色々自分の中で決めてる事がある。その1、なるべく2人きりにならない事!その2、常に1m以上の距離を保つ事!その3、目をしっかりとは合わせない事!その4、真面に話を取り合わない事!その5、一緒に歩く時は隣を歩かない事!2人きりになると、あたしテンパって変なこと口走るかもしれないから。細心の注意を払って、2人きりにならないようにしてた筈なのに。どうしてか、今はカフェで向かい合ってる・・・。何でこんな事になっちゃ...
21cm。それは俺と牧野の身長差。丁度俺の顎の位置と牧野の頭の天辺が同じ高さなんだ。このまま抱き締めたら、あのつやつやさらさらとした黒髪が唇に触れるんだろうな・・・とか。バックハグして、俺の顎をあの頭の天辺に載せて、牧野をすっぽりと俺に取り込んでしまいたい・・・とか。エスカレーターの蹴上げ1段分が丁度同じ目線になる高さだから、上りエスカレーターで牧野が前に乗って、くるりと俺の方に振り向くと、間近で顔を...