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訪問介護事業所で勤務するサービス提供責任者の日々思うことを書いてます

利用者さんとの関わりのなかで、笑いあり涙あり、悔しかったこと、嬉しかったことなど、 冥利に尽きるよう日々奮闘!

りうら
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2014/03/31

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  • 訪問介護事業所に実地指導がやってくる 【当日編】

    実地指導当日、気もそぞろで出社する。過去に勤務していた事業所で実地指導を経験したことがある。現れた行政の職員は険しい顔付きをした男三人であった。口ぶりは見た目通り荒々しく、ランダムに書類を見ては重箱の隅を突くような質問をしていた。 さて今回は、どういう風貌の実地指導員が来るのだろうか。 実地指導員は男性と女性の二人連れで、時間きっかりに現れた。笑顔で挨拶をし、爽やかである。 さっそく業務に取り掛かり始めた。書類はどこに保管しているのか。もちろん鍵付きの書庫である。扉を開き、数々のファイルを流し見していた。 手洗いの消毒場所やマスクや手袋の保管場所を廻り、就業規則のファイルがどこに置かれているの…

  • 訪問介護事業所に実地指導がやってくる 【準備編】

    きたる介護保険の実地指導に向け、人員や設備、タイムカード、雇用契約書、従業員の資格証、勤務体制一覧、管理者の雇用形態、請求書や領収書なども確認。この辺りはテコ入れ無し。ずさん経営でなくて良かった。運営規程は壁に貼り付けてあるのと、おつぼね事務員さんが、きちんと管理して保管してくれている。わたくしに非はございませんと涼しげである。 本番に向け、次はサービス提供責任者が管理する書類の確認だ。 重要事項説明書や契約書に署名や捺印はあるかどうかイチから見直していく。署名や捺印など当たり前のことであるが、10年もの間、実地指導無しできた我々にとって緊張感が欠けてしまっているゆえ、うっかりは常である。 個…

  • 訪問介護事業所に実地指導がやってくる

    ちょっと前、訪問介護の事業所に介護保険の実地指導を行うという通知が届いた。 実地指導とは、役所の担当職員が、介護サービス事業所を訪れ、書類を見ながら、利用者の生活実態やサービスの提供状況、報酬基準の適合状況などを確認し、時に指摘をして、より良いケアの実現と、保険給付の適正化を図る為に行われる。 ヘルパーが利用者宅に訪問し、何を行ったかという証拠になる書類はヘルパー自身が書くものであり、それを毎月確認をしているので、そこには不正の不安がない。問題は、サービス提供責任者が作成する計画書の作成と書類の管理である。10年近く、介護保険の実地指導が来なかったため、気の緩みがある。 改めて書類を見直してみ…

  • 【コザクラインコ】 プーちゃんの呼び鳴き

    コザクラインコのプーちゃんが成長して飛ぶようになった頃、呼び鳴きのその大きな鳴き声に驚いた。飼い主の姿が少しでも見えなくなると、鳴き叫ぶのだ。 朝、ゴミ出しに外に出ると、外まで聞こえるほどの大鳴きをする。 もともとインコは群れで暮らす習性があり、仲間と共に行動をするらしく、幼鳥ならなお更のこと、ケージでポツンと取り残されてては死活問題なのだろう。 身にせまるものを感じ大鳴きしているのだろう。なるほど、それならとんでもない大きな声になるわな。 『ひとり取り残していくなんて許さない!』 とは言え、毎朝、私は仕事に出かける。 駐車場まで聞こえるプーちゃんの鳴き叫び。こう毎日後ろ髪を引かれる思いで留守…

  • インコ芸「輪投げ」までの道のり

    コザクラインコのプーちゃんが1才になった。病気やケガもなくスクスクと育ってくれている。 飼い方については習性なんぞコレっぽっちも知らずにいたもんだから、日に日に成長するプーちゃんをどう育てていけばいいのか、ネットで検索したりインコ関連の本を読んだりしてフムフムと。なかには芸をするインコもいると知って、プーちゃんも!!と私はその気になってしまった。生後4ヶ月目、プーちゃんに芸を覚えてもらうべく、木製の小さな輪投げを100均で買ってきた。輪の部分は嘴でつまみやすく入れやすいものが良かろうと思い、文具用品のカードリングで輪投げの練習をスタートした。 その本には、まずは輪をくわえさせる事から始めると書…

  • 家田荘子『昼、介護職。夜、デリヘル嬢。』(ブックマン社)を読んだ

    『昼、介護職。夜、デリヘル嬢。』を両立している幅広い年齢層の女性たちが取材に応じ、介護と風俗を語っている。私と同じ介護職に就く同業の女性たちが何をどう語っているのか興味を持ったので読んでみた。 “ 風俗を取材すると今の日本の縮図が見えてくる。(中略) その結果、特に目立って見えてきたのが介護職の賃金の安さ、地位の低さ、そして利用者さんたち高齢者の性欲だった” 昼、介護職。夜、デリヘル嬢。 作者: 家田荘子 出版社/メーカー: ブックマン社 発売日: 2016/06/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る “訪問介護はデリヘルとちょっと似てるなって思うんです”(P.…

  • コザクラインコ

    インコを飼ってみたくなり、できれば雛から育てたくなって鳥専門店へ行ってみた。店主は、飼い易くて人懐こく手のなかでスヤスヤ眠ったりするコザクラインコが可愛くてオススメですよと言って、幼鳥の白いコザクラインコをケージから出して手に包ませてくれた。 その幼鳥は見ず知らずの私の手のなかで騒ぎもせずジッとしていて、いつまでも撫でさせてくれるので、ウッカリすると心を奪われかねないと思い一目惚れをする前に店主に値段を尋ねたら、鳥専門店だけあってか予算を遥かに上回る驚きの金額であった。 一万円前後ポッチを握りしめ高嶺の花を手に入れようというのが間違いで、ここは諦めて店を出た。 「可愛いなぁ、コザクラインコ。」…

  • 女性ホルモンの変化で心の不調に心療内科がオススメ

    昨年、患ったプレ更年期の影響がいよいよ日常に支障をきたすようになった。 それまでは漢方の加味逍遙散が功を成し不定愁訴を鎮めていた。漢方の効きはそれだけに止まらず、服用して間もなく秋口から大量に抜け続けていた抜け毛をピタリと止まさせ、種から発芽したかのようにピンピンとした髪が一斉に仲良く並んで生やしもした。育毛剤を買うより安い金額の漢方が、頭皮という畑に髪も生やす婦人科系の漢方を(個人差はあると思うけど)このまま飲んでいれば女性ホルモンが減少しても安泰だと、人より早くババア行きの切符を手渡されてしまった気がせんでもないが、そうなった事を嘆くよりお座敷列車にでも乗ったつもりで窓から見える老いの景色…

  • 中庸が良さそう

    プレ更年期だとかで自律神経失調で処方された漢方の加味逍遙散を飲み出して1ヶ月が経った。体質に合っているのかコレがなかなかの効きをみせ、今はもう死を思わせるような激しく打ち付ける動悸や尋常ではない波打つ脈拍に右往左往せずに済んでいる。それでも油断して気分が良いからといって調子に乗ると気が上がったまんまドッドッドッドッドッドッと体内で振動するか、みぞおちがソワソワとなる。微弱といえ今までなかった体感は不快であり不安を誘うので、そーっと用心しながら日々を過ごしている。 『ライフサイクルの心理学―こころの危機を生きる』という本に、中年期は再び迷いの中へという見出しがあり、そこには中年期の危機という興味…

  • 油断できないプレ更年期

    自律神経を狂わせてしまった。 夜、寝ようとしたら胸がドキドキとして、みぞおち辺りもソワソワとしていた。このソワソワ感というのがワクワクした時に感じるものと似ていて、これに誘発されて胸のドキドキが起きているのだろうかと考えるが、これといって近々浮かれるような予定はない。取り立てて特別変わった日中を過ごしたわけでなく思い当たる節がなかった。人並みに心配事はあるが別に今に始まったわけではない。決まりきった明日の為さぁ寝ましょうとクールダウンして眠りにつきたいところをこのドキドキとソワソワときたら時と場所を選ばず私を叩き起こして眠る事を取り上げ布団から追い出した。 それに加え困ったのが、寝付けない時間…

  • 「重労働で低賃金」は介護職の共通言語

    「日々の介護に疲れていた。私の苦しみを誰かに気付いて欲しかった」 介護を必要とする高齢者の暮らしの場である施設に事件が起こった。その衝撃は勿論のこと、逮捕された介護士の言葉から、仕事とプライベートの境界がぼやけてしまっていることが窺える。日々の介護に疲れていたと言うが、業務として介護をするというよりも、この言葉はまるで、介護が必要な高齢者と同居する家族のようであるし、苦しみに気付いて欲しかったとも言ったようだが、事件を起こさなくとも辛くて苦しい「重労働で低賃金」が世に知れ渡り介護職以外の人にも広く認知された事で「重労働で低賃金」は全国に通用する共通言語となり、それは介護従事者の苦を共有する合言…

  • 第153回芥川賞受賞作 家族介護がテーマの小説 『スクラップ・アンド・ビルド』羽田圭介 【読書感想】

    介護がテーマの小説を初めて読んだ。 第153回芥川賞受賞作、羽田圭介氏の『スクラップ・アンド・ビルド』 スクラップ・アンド・ビルド (文春e-book) 作者: 羽田圭介 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/08/07 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る ざっと内容をいうと、主人公の孫の健斗28才は求職中で家にいることが多く、同居する祖父87歳(要介護3)を次第に意識するようになっていく。リビングでは祖父が視野に入る、祖父が歩けば杖をつく音が聞こえる、祖父が繰り返す言葉は「早う死にたか」。健斗は革命戦士として自らをビルドし祖父の魂の声であるに違いな…

  • 作文に苦労した話し

    せっせこと作文を書いた。全国老施協てとこが主催する『介護 作文・フォトコンテスト』に応募しようと思って。このコンテストは介護に対する社会のイメージや理解を深める為にするのだそう。興味深いのが賞金で最優秀賞には10万円、優秀賞には3万円、入選すると1万円の現金が出るらしい。 これに目がくらんだ。賞金の現金なんて博打より低い確立だと知りつつ10万円!3万円!1万円!と頭の中でコールを鳴り響かせ、せっせこ書いた。 今年のお題は「つながる気持ち」で毎年お題が違うようだ。今年のお題は私が勤める会社のキャッチコピーの一文の中にこのフレーズが用いられている。 これを考えたのは事業所立ち上げ当初のメンバーの一…

  • パンダを見たよ

    和歌山県の南紀白浜アドベンチャーワールドに行きました。お目当ては専らパンダ。 パンダと出会う 憧れのジャイアントパンダに感動接近。しあわせパンダファミリーがお待ちしています。 <a href="http://www.aws-s.com/search/" data-mce-href="http://www.aws-s.com/search/">目的別検索|アドベンチャーワールド&…

  • 『お年寄り 孫の手本 いい横断』 超高齢化社会の危険な交通社会

    超高齢化社会は交通社会にも影響を及ぼしているようで、ここ最近、高齢ドライバーの事故ニュースなんかをよく目にするようになった。警視庁の調べによると、85才以上の男性45%が運転をしているだとか。身近では、渋滞でもしてるのかと車線変更して追い越すと、高齢者マークを貼った車の数珠繋ぎだったという事があった。車間距離を十分に取られ走られていた。 <a href="http://www.sankei.com/west/news/150814/wst1508140033-n1.html" data-mce-href="http://www.sankei.com/west/news/1…

  • イソヒヨドリ

    イソヒヨドリという海岸周辺に生息する鳥が、私が住む賃貸住宅の外廊下の塀に止まっていた。ここは山側なのでイソヒヨドリは珍しく初めて見たが、さほど気にも止めずに外廊下を歩くと、その鳥は何処かへ飛んでいった。 翌日、ドアに鍵をかけ振り向くと、昨日見たイソヒヨドリが外廊下の塀に止まっていた。口ばしには昆虫をくわえている。視力のいい私は昆虫の無惨さに目がいってしまい、一瞬たじろぎヘッピリ腰になったが気を取り直して外廊下を歩いた。鳥は、私との距離を保ちながら塀の上を跳ねて後ずさりをして、なかなか飛ばずにいるので人馴れしているように見えた。角っこで私と距離が縮まって鳥は飛んでいった。 www.youtube…

  • ちょっとした楽しみ

    目的さえ果たせば、それでいい。と食器棚の中央部は手に取りやすいので普段使う食器を収納している。これらの器は100均と景品のものばかりだ。嫁入り道具の食器棚は離婚する時に処分した。母と家具屋巡りの末に選んで購入した食器棚はデザインや色合いは気に入っていたけど、離婚後、世帯主となって生活していく私の住まいに置くには、ちと自己主張がすぎる食器棚のように思えて、こじんまりとしたものに買い換えた。 新しい食器棚に入れる器の数も離婚と同時に減らした。調理した料理を入れる皿が無くて困らない程度の数があればいいと、必要な食器類は最小限に抑えた。結婚していた当時、飼い猫そっくりの猫柄のマグカップにときめいて買っ…

  • 蛍鑑賞

    蛍の乱舞が見れる鑑賞スポットがあるというので、夜の山里へと向かった。街灯一つない真っ暗がりの山道を車で走っていく。片側一車線の山道は見通しが悪く、正面衝突や脱輪や崖崩れといった不運の想像をしてしまい、対向車とすれ違うたびに緊張したが、想像に越した事なく臨時駐車場と書かれた看板が見えてきてホッとした。車から降りると、昼間の蒸し暑さとは打って変わって肌寒くひんやりしていた。 蛍乱舞の見ごろ時間帯を過ぎての到着で人けは少なく、緩やかな細いS字カーブが連なった一本道を蛍を探してキョロキョロして歩いていると、川のせせらぐ音が近づいて聞こえてきた。先にある小川の水辺付近で漂う蛍が、ふわりふわりと光を放ちな…

  • 訪問介護で自分の事をよく喋るという苦情について

    介護保険において訪問介護の現場で起こるクレームの一つに、「自分の事をよく喋る」という口は禍の門となった内容のものがある。 利用者である要介護者がお喋りに興じてしまい、ヘルパーは都度業務の手を止め傾聴に明け暮れ挙句に業務が時間内に納まらず時間超過してしまい、どうにかしてくれ!と言うヘルパー側からの苦情も深刻であるが、今回は思考がクリアである軽度の要介護利用者側からの、「自分の事をよく喋る」という苦情を考えてみる。 援助者側が自身の情報提供を利用者に話しすぎるのは、何も悪気があってのことではない。援助者自身の家族構成や生活歴を利用者に告白したり、テレビで見た番組の感想ほか地域のショップ情報、ついで…

  • 利用者の自立を応援しますという支援

    良かれと思ったことが裏目に出ると、良好な関係に亀裂が走る。先日、仕事でこういうトラブルがあった。新規の障害者福祉サービス利用者宅でのこと。私ともう一人のヘルパーが交互に家事援助を行うのだが、利用者は、ヘルパーの動きに反応しては手厳しく聞こえる言葉を投げ掛けていた。が、訪問を重ねていくうちに、それは、『嫌、やめて、触らないで』という利用者のメッセージが含まれた意思表示の言葉だというのが分かってきた。ドキッとする言葉が投げ掛けられる度に、利用者にそれを確認する。長らく続くであろう関係性の構築の為にも、悪意からきた言葉でないことを確認して知っておくことは必要だ。そうして得た気付きや発見は、ヘルパー間…

  • アジサイの花と老婆

    仕事柄、老齢の女性と会う機会が多い。中には、ジイさんとバアさんの区別がつきにくい方もおられるが、私が知る限り、老婆であっても、どこかに必ず女性の記号を身に付けているような。それを目にする度に思うのが、幾つになっても女は女である、と。 私は、リスペクトしている老婆がいる。その老婆はもうこの世にはいないが、その老婆を超える老婆はいるのだろうか。幼少の頃、近所にどこかの旦那の妾だったという婆さんが住んでいた。立派な門構えを開けて中に入ると奥行きのある平屋と納屋、そして、だだっ広い庭があり、団塊世代を親に持つ私の家や友達の家の佇まいとは違っていた。私は保育園から帰ると、よくそこへ遊びに行った。明治生ま…

  • じっと座る

    雑念まみれの脳を休めたく、一日の終わり夜寝る前、座禅瞑想をすること2ヶ月が経過した。 www.yube.com スピリチュアルだ平常心だ集中力だ、その為に座禅!というのは求めてなくて、ただ少し静けさが欲しくて、じっと座ること30分、次から次へと飽きもせず考えは浮かんでは消えるを繰り返し雑念に呑まれてしまって心までソワソワするから、そんな日は座禅「やーめた」でセロトニンにありつけない。 無を選択するのは難しい。愚痴も不安も怒りも嫉妬もいっぱいあるようで、座禅した途端ここぞとばかりに何処からともなく浮上する考えや感情らをひっくるめた我であるが、生まれてからこのかた我と共に歩んできたのだから、やみく…

  • 声という音の倍音を意識するようになった

    人と会話する時、声のトーンや口調、話す速度を意識する。仕事では特にそうで、理由は保身の為でもあるが、そうであったとしても、 “声” という人様の耳に入れる音は、なるべくなら不快でない方がいいように思う。 心理士の肩書きを持つ人と仕事で一緒になる時がある。私はその人の声を聞いていると緊張がほぐれて、一瞬仕事を忘れる。湯船に浸かって一日の疲れを癒している時のようにリラックスしてしまい、目の前にいる利用者の困り事をちっぽけな困り事だと捉えて、前向きに取り組んでいこうという気になる。 以前から、この人の声と口調には魅せられていたのだが、話しをするだけで気持ちが和み親しみを感じるのは、心理士の知識や実践…

  • 介護福祉士実技試験の思い出

    第24回以降の合格率が6割を越えている事がわかります。それまで5割弱だった合格率が6割を越えて <a href="http://nakedkendy.hatenablog.com/entry/2015/02/26/174639" data-mce-href="http://nakedkendy.hatenablog.com/entry/2015/02/26/174639"&a…

  • たわいのない話

    日常会話もほどほどに、これといって彼とは語り合うような話しもなく、かといって彼の前では無言であっても気兼ねせず、思いつきの一言二言の言葉を彼と交わして過ごす。 彼はなかなか無口な方で、筋金入りの聞き手といった役回りが板についているようにも見えるが、彼の無口と私の無言の沈黙した時間が経過するにつれ、退屈さを感じているのではないかと気にかかる時があり、他愛もない会話を持ちかけ様子を探るが、さほどそれを気にしているような風でないことが分かると、再び私は気兼ねなく気ままに振舞う。 私が無言のときは、彼を観察して楽しんでいる時でもある。顔の輪郭だとか髪型とか、たまに表情だとか、肉付きの良さなど。彼に目が…

  • しがらみから離れて暮らす想像をしてみた

    「リセットしたくなった」と言って、退職されたヘルパーさんがいる。その方はオールマイティに仕事をこなす中高年の女性で、仕事を選ぶが一貫して安定した業務を遂行されるので、会社にとっては重要な存在であった。わりかし優遇された働き方をしていたこのヘルパーさんが言うリセットとは、どういう事なんだろうかと、詳しく話しを聞いてみると、家守りは子供に任せることにして従妹のいる地域へ夫婦で移住して心機一転するのだという。そして新たに移り住んだ地で再びヘルパーをすると言っていた。 訪問介護で日本全国まわれたら最高かもしれない。 石切の坂道がファンタジーな件 - kaztrellaの日記より &am…

  • 『女性たちの貧困 "新たな連鎖の衝撃"』を読み

    貧しさにあえぐ女性たちを放置することで、社会になにが起きるのか。取材を通じて実感したのは深刻な"貧困の連鎖"だ。 『女性たちの貧困 “新たな連鎖"の衝撃』より 女性たちの貧困 “新たな連鎖"の衝撃 作者: NHK「女性の貧困」取材班 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2014/12/16 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 著書では、親の世代の貧困が子の世代へと連鎖し、特に若い女性たちがその影響を受けている現在進行形の問題であると繰り返し述べらている。 第一章では、一家の大黒柱の死により環境が一変し、外へ出て働く母親のかわりに、その子どもが母親に代わって家事を担う…

  • 山田詠美『賢者の愛』を読み

    登場人物どれも全く共感できない。この物語に登場する二人の女には警戒心を抱く。 読み終わった後、万が一のことがあったとして、"真由子"や"百合"といった登場人物に触発され、どちらかに肩入れしてしまい、それをこの物語のキーワードの一つである“親友”かもしれない私の友人に共感と理解を求め自分の内にある野心を思い切って打ち明けたとして、その後も以前と変わりなく私の友人として親友のように存在していてくれるのだろうか。私の現実では多分それは無理だろう。 愛に尊敬など必要ない。 ええ、まったく。 (帯より引用:賢者の愛) 賢者の愛 作者: 山田詠美 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2015/01…

  • ダウン症の女の子の買い物に付き添ったときのこと

    ダウン症の女の子の買い物に付き添うことがある。何を買うのかは本人が選び、小遣いの範囲内で購入する。本人が働いて得た給料で買い物をするのだから何を選ぼうと口出し手出しは無用。ヘルパーはこうした付き添の仕事もする。 買い物を楽しむ姿を見ていると、親に付き添われ買い物していた自分の幼少時を思いだす。私の母は随分とヒステリックに「早く!」とか「だめ!」とせっかちにせっついてくるので買う楽しさが半減してしまい、よく祖母を買い物に連れ出しダダをこねて買ってもらっていた記憶がある。年寄りの気の長さにかこつけて購入に至るまで存分に物を吟味しゲットするというのは、この上ない満足感であった。 そんなことを思いだし…

  • きらきら女子が高齢化社会に立ち向かう

    日々充実している、と負け惜しみではなく自分の日常に満足する人はどれくらいいるだろう。介護サービスの現場で働く女性にスポットを当てた以下の記事を読み。 女性スタッフの仕事ぶりからプライベートまで充実した日常を紹介することで、介護職への喜びや意義を感じてもらいたいとの思いから、求職者向けに「ウエルビィ女子」を発行しました 介護職のイメージを変えたい! 仕事ぶりからプラベートまで充実した生活を紹介する冊子 「ウエルビィ女子」を発行!! 無料プレスリリース【シルバープレス】より 介護職に就いたことのない人が抱く介護職のイメージとは、「低賃金」「過酷」「労働環境の悪さ」など、ではないだろうか。私はこ…

  • 介護報酬引き下げで思うこと

    あちこちで目にする介護報酬引き下げニュース、どよめいているのは私だけではないようだ。介護事業者に介護保険から支払われるサービス費用が大幅に削減されるんだって。 <a href="http://www.asahi.com/articles/ASH1841M2H18UTFL001.html" data-mce-href="http://www.asahi.com/articles/ASH…

  • テレビが欲しくなった

    明けまして、おめでとうございます。 これといった正月らしい過ごし方をするわけでなく、休みが終わっていく。 年末のNHK紅白歌合戦に中森明菜が出るというので、これは見逃すまいとテレビを久しぶりにジックリ見たことが正月の思い出だろうか。 中森明菜「Rojo Tierra 」第65回NHK紅白歌合戦 2014 - YouTube ほとんどテレビを観なくなって久しく、テレビを見なくても日常で困ることもなく、やしきたかじんが亡くなってから益々番組の興味と価値を見失い、テレビは無くても平気な家電ぶっちぎりの一位であったんだけど、この年末は、そんな私の無関心を一掃して紅白歌合戦の中森明菜見たさにテレビにかじ…

  • 今年は「別れ」の一年だったなと・・

    5年前、高齢者施設を辞め、訪問介護事業所に転職し、三ヶ月の使用期間を終えた頃に出会った利用者二人と、今年の春と秋に「別れ」をした。このお二人は疾患は違えど難病患者であり、介護保険の利用者ではなく障害者福祉を利用する中途障害者である。 双方とも病気の進行により徐々に床に伏せる時間が長くなり、次第に全介助となっていった。仕事として施設での経験が自宅での介助に活かされたのは、せいぜい新人ヘルパーさんの身体介護の技術指導くらいなもので、改めて利用者の気持ちの波に寄り添うことの難しさを感じてならなかった。 難病患者等ホームヘルパー養成研修テキスト 出版社/メーカー: 社会保険出版社 発売日: 2008/…

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