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猫団がお送りいたしますオリジナル小説です。 恋愛はもちろん、ファンタジー系など他にはないプレミアな小説を目指して活動しております。
これは、夢なんだ。 だって、みたことのない世界だから・・・ とても、キレイな景色。 みたことのない木。 はじめてみる透明で青い川。 しばらく、探索してみたけど やっぱり、みたことのない世界。 そして、みたことのない猫。 だけど、なぜか知っている気がする 不思議な猫。 何か、話しかけているようだけど やっぱり、聞き取れない。 ・・・・・・・・ ——————目覚めると、…
『…だよねっ、志保?』という優衣の問いかけにも、 私は『そうだね。』と当たりさわりなく答える。 あまり入り込んでしまうと、今日は特にむずがゆくなる。 そんな感傷に浸っていると、ふいに記憶が途切れた————————
やはりそれぞれが何かを思い、何かを感じているのだろう。 カラオケも中盤にさしかかり皆のテンションも最高潮。 やたらとオーバーにはしゃぐメンバーたち。 『ねぇ、私このメンバー好きぃ!!』と、普段なら絶対に言わない 優衣が勢い任せに叫んでいる。
皆と合流し、お決まりのカラオケ。 卒業の定番ソングが次々と流れていく。 みんな、楽しみつつも寂しさを隠すためなのか、 空元気の騒ぎ方をしている。 珍しくそんな友達をいとおしく感じる。
一度家に帰り、準備を始める。 優衣を中心とした数人の仲良しグループで 中学卒業の打ち上げと題した女子会へ向かうのだ。 何だかソワソワしている。卒業とはこんなものなのだろうか。
▼第3話 卒業ダイジェスト pt01 pt02 pt03 pt04
よくある内容の卒業式も終わり たわいもない話をして、たわいもない卒業。 『志保、三年間ありがとう…。』と優衣が切なそうに言った。 私は『優衣…。』と、何とも言えない気持ちで答える。 友達との別れは惜しいが高校が違うので仕方ないだろう。
そいうえば、さっきネコをひきそうになったときの物だろうか。 『志保、スカート変になってるよ。』 中学時代で特に仲の良かった友達、長谷川優衣が 乱れたスカートの折り目を直してくれた。 『あ、優衣ありがと。』とお礼を言い、卒業式の為に体育館へ向かった。
『…ふぅ。…え?あれ?』 荒れた息遣いが、たいぶ落ち着いてきたときに 気がついたことがある。 なぜか、足から血がうっすらと出ていた。
『志保、笑わせないでっ!ww』と口々に 仲のよい友達数名から、中学校生活の中でも 一番を争うほどの大爆笑を頂いた。 笑いなんて、狙うタイプではないのだが。 それでも、まだ、体がしんどい。
第2話 時間という魔物ダイジェスト-まだ名前のない物語(仮)-
第2話 時間という魔物 pt01 pt02 pt03
なんとか、間に合うだろうか。 『早くしなきゃ、早くしなきゃ…。』と 自分に言い聞かせるように呟く。 そんな時間との戦いの中に、ギリギリ中のギリギリで 最後のホームルームには間に合った。
ネコも突然なことで、たいへん驚いたのだろう。 シャーッと驚きの叫び声をきいた。 幸いにも、ネコを自転車でひくことはなかったが。 それにしても、時間がない。
こんなときに限って、いつもは降りてない踏み切りにひっかかった。 『ほんと、こんな時に限って。。。』 より気持ちが焦っていて、ほとんどのカーブを ノンブレーキで進んでいたため、思いもしないところで 野良猫をひきそうになる。
■第1話 声のする方へダイジェスト pt01 pt02 pt03 pt04
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