天竺堂の本棚
住所
八代市
出身
ハンドル名
天竺堂さん
ブログタイトル
天竺堂の本棚
ブログURL
http://tenjikudo.com/book/
ブログ紹介文
読書は娯楽の最高峰。楽しい読書体験をつづります♪
自由文
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37回 / 365日(平均0.7回/週)

ブログ村参加:2014/01/30

天竺堂さんの人気ランキング

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天竺堂さんのブログ記事

1件〜30件

  • 読解力が足りませんでした 『キュー』

     本書に描かれてる世界では、あまり遠くない未来、人類は融合して巨大アメーバみたくなるらしい。 戦争は起きなくなる…というか、みんなひとつだから争いようがない。人類補完計画みたいな? そんな未来世界の情景よりも、「モノリスみたいな『All T

  • 痛々しい男女の痛々しい言動 『木に登る王』

     スティーブン・ミルハウザーの中編集。 全3話いずれも、男女の愛憎っつーか、浮気に絡んだ三角・四角関係の物語。 ニンゲンは愚かで弱いから、自分の危機に真正面から向き合うなんて、そうそうできはしない。 裏切られた惨めな自分を認めたくないあまり

  • 歴史的観点から分かりやすく回答 『中国とアラブがわかる世界史』

     中国共産党はキビしい言論統制をやってるけど、そんなに“民衆”が怖いの? アラブ諸国って一体的に見えるのに、妙にド突き合いが多いのはなぜ? …ニュースとか見ていて浮かんでくる疑問に、歴史的観点から分かりやすく回答してる本。 過去に起きたこと

  • “選べる”方が怖い 『重力ピエロ』

     本書の主人公には、特殊な変わった弟がいる。 ちなみに私にも、特殊な弟がいる。 私の弟はダウン症。偶発的な染色体異常で、700分の1ほどの確率で発症するらしい。 ダウン症は知的障害などを伴うため、クジなら“ハズレ”に相当するかも知れない。実

  • いざとなれば人海戦術? 『三体』

     ノーベル賞を受賞した日本の科学者たちは、みんな口ぐちに基礎研究の大切さを力説してる。 「今日のコンピューターは今より1世紀ほど前に行われた数学の基礎研究なしには成立し得ないが、当時はその数学の実用的応用が知られていなかった」なんて記述が目

  • 繊細で凝った描写 『私たち異者は』

     スティーブン・ミルハウザーの短編集。 個人的には最初の2編が良かった。 1話目「平手打ち」は、閑静な街に男が出没し、老若男女へ無差別にビンタを喰らわせるという話。この不条理な事件に、街の人たちがさまざまに反応する様子が面白い。 2話目「白

  • どうして今こーなっちゃってるの? 『構造がわかる世界史』

     「歴史を学ぶことで何が分かるのか」が分かる本。 昔むかし、ご先祖さまたちの間で、どんな事件や衝突が起きたのか? それらを経て、どんな認識や価値観が培われたのか? それらの影響で、どんな状況や問題が続いてるのか? 学生時代に先生から「過去を

  • 会えばイヤになるんだろうな 『昨日がなければ明日もない』

     何となく“波長”が合わない人、苦手意識を覚えてしまう人がいる。 できれば関わり合いになりたくないし、関わるとしても最低限の接触で済ませたい。分かり合おうと歩み寄っても、結局は無駄に疲れるだけにしか思えない。 本書には中編3作が収められてお

  • 共同プロジェクトとして取り組む  『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』

      お金を払えば何でも手に入る…訳ではない。 例えば学力。 それなりにお金を出せば、学習塾にかよったり、家庭教師を雇ったり、参考書や問題集を入手することはできる。けれど、それらに100万円を支払ったからと言って、100万円分の学力が得られる

  • そんな教育、私はいやだ 『掃除で心は磨けるのか』

     現在の公教育がはらむ危うさを指摘した本。 著者は全国紙の記者で、取材や実体験を通し、教育行政が何を目指そうとしてるのかを探る。 個人的に興味深かったのは、甲南大の田野教授による「ファシズムの体験学習」。 受講生たちは、同じ服装をし、独裁者

  • 強引に折り畳まれていく 『天冥の標10 青葉よ、豊かなれ』(1~3)

     小川一水の大河SFシリーズ完結編。 さまよう人類たちの行く先では、さまざまな星間文明がにぎやかに交戦中。 そんなところへ割り込みつつ、人類同士の抗争もエスカレート。ややこしい事態のまま、終幕へ向けて大乱戦が展開する。 出てくるエイリアン

  • 良薬だって飲みすぎれば毒に 『自己信頼』

     ラルフ・ウォルドー・エマソンの思索を集めた本。 ちょっと過激だけど、いろんな言葉が心に響きます。 自分がちっぽけで無力に思え、どうにも自信がわかず、わずかな行動さえ起こせない…なんて人が読むと、重い腰を上げる気合いが出せるかも。 経験のな

  • 誰もが別の顔を隠してる 『嘘の木』

     フランシス・ハーディングによる、ミステリ風味のファンタジー。 舞台は19世紀後半のイギリス。 主人公は利発な少女で、著名な博物学者の父親が捏造事件を起こし、一家で離島に移り住むことに。 ところが、スキャンダルは島まで伝わり、父親は家族を残

  • 50年分の痛快評論 『日本の同時代小説』

     斎藤美奈子による、現代日本の文芸評論。 1960~2010年の純文学を中心に、SFやミステリ、ケータイ小説まで、幅広く網羅。 年代ごとの社会情勢や出来事に絡んで、その時に話題だった文芸作品がズラズラ並ぶ。 時代の影響を受けて作品が生まれた

  • 幽霊の視点に立てば 『墓場の少年』

     ニール・ゲイマンのファンタジー。 何者かに家族を殺害され、たまたま墓地に迷い込んで命拾いした男児が主人公。墓地に棲む幽霊たちに育てられて成長し、やがて、家族の仇と向き合うことに…という物語。 暗くて寂しそうに見える墓地も、棲んでる幽霊の

  • 訴えられないか心配に 『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン:センチュリー』

     さまざまなフィクションのキャラクターたちが共演し、大英帝国で冒険を繰り広げるコミック・シリーズの3作目。 主人公は、吸血鬼ドラキュラに噛まれて不老不死になってる、ウィルヘルミナ・マリー。 世界へ破滅をもたらそうとする悪漢との、1910年か

  • 父娘のハードな逃避行 『拳銃使いの娘』

     イジメられっ子としてビクビクしながら生きてた少女の前に、突然、強盗を働いて服役してたはずの父親が現れる。 釈放と同時に、因縁のあったギャングの首領から処刑宣告(家族全員)を受け、11歳の娘を守りに飛んで来たという。 すでに母親は殺されたと

  • 前半の緊迫感、後半の疾走感 『カッコーの歌』

     フランシス・ハーディングのファンタジー。 舞台は第一次大戦後のイギリス。 冒頭、主人公の少女は、記憶喪失の状態で目覚める。池でおぼれかけたらしく、徐々に記憶がよみがえる。 裕福な家庭で、両親はあれこれ世話を焼いてくれるものの、どうにも居心

  • やっぱ第4次稿が好き 『カムパネルラ』

     『銀河鉄道の夜』をモチーフにした、山田正紀のSF。 舞台は現代日本なんだけど、メディア管理庁という思想統制機関が支配するディストピア。 ここでの「銀河鉄道の夜」は、自己犠牲を賛美してるとも読み取れる第3次稿が定本。 主人公の少年は、宮沢

  • 右派/左派とは別次元にある“自由” 『リバタリアニズム』

     アメリカなどで拡大してる自由至上主義、その歴史や現状などをまとめたルポルタージュ。 信奉者は「リバタリアン」と呼ばれ、市場の自由化とか、公権力の縮小、個人尊重などを進展させようと活動してる。 個人の自由を阻害するとして、人種差別や移民排斥

  • ダンディなエグゼクティブになれるスーツ 『カエアンの聖衣』

     高級ブランドのスーツを自然に着こなしてる人は、大企業に勤めてるように見えたり、シゴトができそうに見えたりする。 だけど実は、着てる人なんか無関係で、すべてはスーツの効果かも知れない。その人からスーツを脱がせ、ダボシャツや腹巻きやステテコを

  • 文化を担っていた行商人たち 『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』

     イタリア在住の日本人ジャーナリストによるルポルタージュ。 トスカーナ州の山奥にある「モンテレッジオ」は、本の行商人たちの村だった。…という話を、ベネツィアの古書店で小耳にはさんだ著者。 実際にモンテレッジオを訪れ、かつての行商を知る関係者

  • キレイごとだけでは済まないジンセイの妙味 『燃えよ、あんず』

     タイトルから想像したのは、あんずという名の元気な主人公が、逆境や挫折を乗り越えてシアワセになるという、NHKのドラマっぽい物語。「燃えよドラゴン」ネタが少々入ってたりして。 実際には、室生犀星の詩から取ったタイトルで、物語とはあまり関係が

  • ちょっとナナメ上を行く幕切れ 『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』

     押見修造のマンガ。 主人公・大島志乃は吃音(作中での言及はない)に悩む高校生。 しゃべろうとすると発話がおかしくなり、焦るほどに何も言えなくなってしまう。教師やクラスメイトらは、志乃のつらさを理解できず、冷ややかに笑ってる。 そんな志乃に

  • 人間同様に弔いたい需要が 『ペットと葬式』

     近年メジャー化しつつある“ペット葬”について取材した本。 著者は新聞記者や雑誌編集者を経て、実家の寺(浄土宗)を継ぐため仏門に入ったという人物。 現代ではペットの地位が“家族の一員”に昇格し、人間同様に弔いたいとの需要が高まってる。これを

  • 荘厳にしてドロドロな 『零號琴』

     飛浩隆のSF大作。 謎の知性体「行ってしまった人たち」が残した文明遺産のおかげで、人類が外宇宙へ進出してる未来世界が舞台。 惑星・美縟に埋もれてた超巨大楽器・美玉鐘が復元され、開府500年の記念祭で鳴らされることになった。70万個もの鐘か

  • 殷周革命の立役者 『太公望』(上・中・下)

     古代中国で殷周革命を果たしたとされる、呂尚を主人公に据えた歴史小説。 遊牧民の少年・望(後の呂尚)は、一族を商(殷)王家に滅ぼされたことから、生き残った子供たちと復讐を決意。長じて望はレジスタンスを組織し、商王朝の打倒と、部族の再興を掲げ

  • 「腑に落ちたい」私たち 『カササギ殺人事件』(上・下)

     図書館で借りた本だったか、古本屋で買った本だったか。カバーの折返し部分に載ってる登場人物リストに「こいつが犯人」と落書きされてるのが目に入り、ゲンナリさせられたことがある私。 本書では、主人公がミステリを読みふけっていたところ、犯人が明か

  • もっと“遊び”がほしかった 『機巧のイヴ 新世界覚醒篇』

     謎の高性能カラクリ美女・伊武(イヴ)が登場する、架空の日本である“日下國”を舞台にしたSF時代劇の続編。 前作から100年後、新大陸の都市ゴダムで開幕する万国博覧会に、機能停止状態のイヴが“出品”されることになり…という物語。冒険小説っぽ

  • ユルい“散歩”エッセイ 『ニッポン線路つたい歩き』

     久住昌之の紀行エッセイ集。旅行雑誌に連載されたものらしい。 全国各地のローカル路線を訪れ、駅に降り立って、線路沿いをテクテクと歩く。“旅”ではなく“散歩”に近い、何ともユルい企画。 食堂で腹ごしらえをしたり、銭湯でひとっ風呂浴びたり。雨に