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2014/01/27

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  • 埼玉県虐待禁止条例改正案について

    今話題の、埼玉県虐待禁止条例の改正案について、少し調べてみました。報道では、子どもを留守番させる=放置=虐待=通報とされることもありますが、改正案を見る限りは、放置=虐待とはなっておらず、放置すると直ちに虐待に該当するわけではなさそうです。ただ、放置概念が広範すぎる点は明らかに問題で、批判されてもやむなしかと思います。また、条例案を提出した自民党の県議団団長が、放置は虐待に当たると明言したことで、放置=虐待という理解がされ、批判が大きくなっているようにも思います。 ■概要 埼玉県虐待禁止条例は、平成29年に制定された埼玉県の条例(平成二十九年七月十一日条例第二十六号)です。平成30年4月1日に…

  • パートナー弁護士になって思うこと(弁護士事務所の組織について)

    今回は、弁護士事務所の組織という、おそらくあまり世の中的に興味を持たれないであろうことを書こうと思います。 さて、複数のパートナー弁護士が所属する弁護士事務所というのは、多くの場合、パートナーシップ制に基づき運営されています(弁護士法人かどうかを問わない)。このパートナーシップ制というのは、非常にわかりにくい制度ですが、民法上の組合や、取締役会非設置の株式会社のようなもので、意思決定にあたっては、パートナー弁護士の少なくとも過半数の同意を得る必要があります。 その仕組みとして、ある程度の規模事務所であれば、パートナー会議という最高意思決定機関があり、事務所の意思決定は同会議で行われます。また、…

  • パートナー弁護士になって思うこと(採用とその後の成長について)

    弁護士事務所にとって、最も重要な要素は、人材です。弁護士事務所の価値というのは、弁護士が提供するサービスの組み合わせですから、人材の中でも特に弁護士が重要です。そのため、優秀な新人を採用して優れた弁護士となってもらい、または中途の優秀な弁護士を採用し、事務所に残ってもらわなければなりません。 ここでよく聞くのが「いい人が(昔に比べて)いない」という声です。しかし、パートナーになる前から薄々思っていたことではありますが、これを言っている事務所は生き残れないか、少なくとも今後の成長はできないだろうと思っています。すなわち、企業法務分野における人材獲得競争が激しさを増していること、弁護士志望者の減少…

  • パートナー弁護士になって思うこと(リクルート関係)

    都内にある某大手法律事務所にてパートナー弁護士になってしばらくの期間が経過したので、今後不定期に感じたことを書いてみようと思います。今回は、丁度司法試験が終わった時期なので、リクルートについてです。 さて、私が所属する事務所は、いわゆる五大法律事務所ではなく、世の中的には大手と思われているのに、リクルート生からは大手ではないと思われているような企業法務を取り扱う総合法律事務所です。リクルート生から見ると、最もキャラが立っていないタイプということになります。そのため、しょっちゅう受ける質問は「なぜこの事務所で弁護士のキャリアを始めようと思ったのですか?」とか、「他の総合法律事務所との違いは何です…

  • いま世界で起きている事象について

    ロシアがウクライナに侵攻して数日が経過しました。この件について思うところを少しだけ書いておこうと思います。 まず、大前提として、ロシア側に歴史的な経緯や認識に基づく言い分が仮にあろうとも、今回の侵攻を正当化できる事情はないということです。確かに、ロシアの安全保障の観点から、ウクライナがNATOに加盟したら大変だというのは理解できますが、だからといって侵攻を正当化できるはずがありません。今回のことについて、いろんな分析・意見があるべきとは思いますが、この点は動かせないと思います。 次に、過去の歴史を踏まえて感じたことですが、ロシアがウクライナに侵攻する前の軍事演習については、まるで関特演だな、と…

  • 東京五輪の感想

    閉会式を見ていて、相変わらず開会式同様、大きなコンセプトもなく、何が伝えたいのかさっぱり分からないし、大会場に見合わないテレビ的な小ネタの蓄積のような演出に辟易しながら、改めてこの五輪は、昭和又は前回の東京五輪に対するノスタルジー好き世代による、同世代のためのものだったのだろうと思わされました。また、国家間競争が激しくなっているこの時代において、世界に胸を張って打ち出せるコンセプトというものを持てないわが国が、今後衰退していくであろうことを改めて思い、嘆息しました。 趣味で歴史を勉強していると、自分も長い歴史の中で生きていること、自分は大きな歴史の流れには逆らえないこと、そして、人生はその流れ…

  • 革新なき伝統

    2021年7月24日、東京五輪の開会式が行われた。その印象から。なんだろう、この感覚は、何かに似ていると思った。翌日わかった。複数の弁護士がパートを分担して調査報告書を作成する仕事の、各パートを統合しただけの報告書である。この手の報告書は、各パートにいい出来のものがいくらあっても、一本の筋が通ってないと、全体として何が言いたいのかよく分からなくなるのである。これをビシッと筋の通ったものにするのが、仕事の総指揮を執る指揮官ポジションの弁護士の責務である。 この種の仕事の出来は、総指揮を執る弁護士の腕にかかっているというのが、私の経験上の結論である。特に、事務所の規模が大きくなると、各パートを担当…

  • 事実の探求について

    弁護士1年目の際に、沢山の指導をしてくれた先輩弁護士から言われたのが「弁護士は自分の目以外信じるな」ということでした。 さて、今世間を騒がせている以下のニュース。 【全文】小室圭さん金銭問題の説明文書公表 皇室 NHKニュース 私は、時間を見つけてすべて全文を読みました。読んですぐに、先輩弁護士の言葉を思い出したのです。そこで受けた印象は、およそ世間で言われている評価とは異なるものでした。 世間では、弁護士やジャーナリスト等の多くの人たちがこの件についてコメントをしています。しかし、そのかなりの部分について、本当にこの文書を読んだうえでコメントをしているのだろうかという感想を持ちました…

  • 漆器と供物台の彫刻と

    本日偶々目にした記事で大きな衝撃を受けました。 dot.asahi.com 私が衝撃を受けたのは以下の部分です。 この日の会見で記者は毎回、手を上げ続けたが、約10問の質問全てに指されることはなかった。それでも手を上げ続けたが、彼女は、 「それでは、会見は終了させていただきます」 と、強引に会見を打ち切り、菅首相は去って行った。 会見後、山田氏が記者席にやってきたところを、挨拶がわりに名刺を差し出し、「次はあてていただけませんか」と頼んだ。名刺には「週刊朝日」とネット媒体の「AERA.dot」の記者と印刷されている。 山田氏は名刺を見ながら「AERAはいつも読んでいます。AERAさんなら」。「…

  • 言葉の重み

    言葉というものは厄介なもので、発するときは気を付けないといけないというのは、弁護士をやっていると本当によく思うところです。特に、日本の訴訟はその傾向が強く、裁判官の内心を言葉の節々から探り、それを踏まえて訴訟追行をしていくわけですが、法廷で喋りすぎると自縄自縛に陥ることもあるわけです。まさに、あまりきれいな表現ではないですが、吐いた唾は飲めないということだと思います。 その意味で、評価するのも畏れ多いところではありますが、天皇陛下のお言葉というのは、まさに練られ尽くされています。私が本当にお言葉を拝読して涙が出たのは、上皇陛下の御譲位にあたってのお言葉の以下の部分でした。 即位から30年,これ…

  • 弁護士9年目を迎えて

    無事弁護士9年目を迎えた今年から、現在の事務所でパートナーに就任することになりました。幸か不幸か、新卒で入った事務所でそのままパートナーになることとなりました。そこで、以下に、何を考えて事務所に残ろうと思ったのかを書いておこうと思います。 私は弁護士5年目くらいから、大変ありがたいことに、ベンチャー企業を中心として、私自身の顧客が増えてきました。そのため、パートナーのオファーを受けた時点で、友人の事務所に合流し、または直ちに自分で独立しても問題ない程度の売上は期待できました。つまり、その時点で、手元には、パートナーになるというカードの他、独立というカードがあったということになります。しかし、私…

  • 井波律子先生の逝去を悼む

    2020年5月13日、井波律子先生が逝去された。 www.kyoto-np.co.jp 初めて井波先生の本に接したのは、大学生の時に読んだちくまの正史三国志であった。当時私は貧乏学生で、通常の新書の倍の値段がすることもあって、好きな人物について立ち読みをしていたのだが、最後には我慢できなくなって曹操が載っている魏書だけ買った。白文を読む能力がない私にとって、井波先生は、漢籍に接させてくれる有難い指導者だった。私は先生にお会いしたことすらないが、勝手に自分の人生における師匠の一人のように思っていた。 正史三国志もそうだが、とにかく井波先生の翻訳は読みやすく、文章も美しい。たとえば、ご著書の「完訳…

  • 検察OB有志の意見書のまとめー「司法の前衛」たる矜持

    本年5月15日、元検事総長を含む検察OB有志の14名が、法務省に対し、東京高検検事長の定年延長について意見書を提出しました。検察OBがこのような連名での提出をするのは極めて異例のようで、世間では色んな評価がされています。 ところで、朝日新聞のウェブ記事*1において、意見書の全文が掲載されていました。この内容を読んだところ、法律家の意見書として非常に力強く、かつ、検察OBの矜持を各所に感じる名文だと感じました。私は検察官が100%正義であるとは思いませんが、それであっても、たとえば、検察官は「司法の前衛たる役割を担っている」とか、「正しいことが正しく行われる国家社会でなくてはならない」といった言…

  • 「お察しください」

    極めて感覚的な話を書く。 日本人、正確には日本の文化で育った人たちは、意見を直言しない傾向が強い。「言わずもがな」の文化とでも言えばいいのだろうか。だから、リーダーは基本的に、その統括するグループの構成員の「言わずもがな」の意見を看取する能力に長けている必要がある。また、構成員も、社会の中で知らず知らずに身につく同一性・均質性を前提としたコミュニケーションを身に着ける。このようなコミュニケーションができる人間が日本では「大人」と評価される。日本人の多くは多感なのである。 たとえば、漢籍の話だが、貞観政要で太宗の臣である魏徴が太宗に対して頭を垂れて述べた「ただ願わくは、陛下、臣をして良臣とならし…

  • 「令和」で感じたこと

    新しい元号の「令和」が発表されて1週間。この1週間は、私にとって、この国を憂うには十分な期間でした。 4月1日に、NHKの元号発表の生放送をテレビの前で見ていた私が、最初に受けた印象を整理すると、「令和」というのは、和することを命令するという意味であり、書き下せば「和せしむ」になるのではないかということで、漢字が強烈だなということと、「令」という漢字は元号では見たことがないような気がするな、ということでした。 元号発表をNHKのスタジオで見守っていた本郷和人教授が、元号において令という漢字が使われたことはないように思うし、人名でも使われないと思われること、「和せしむ」と読めることを指摘され、微…

  • 新元号についての雑感

    新元号が発表されました。 私は、この時代の変遷を生で見るべく、家でテレビの前にずっとおりまして、菅官房長官が額縁を掲げたとき、の第一印象としては、音はいいと思いつつ、「和せしむ」と読めることや、「令」という漢字がどうしても「命令」という意味の印象を受けてしまい、和の押しつけ?という第一印象を受けました。 また、趣味の問題なのかもしれませんが、漢籍ではなく花を愛でる歌からというのも、私にとってはメッセージ性が弱く感じます。その意味では、あはれさを大事にする非常に日本っぽい(国学的な意味で)概念でしょうし、首相の説明を拝聴しても、今どき感を強く感じる元号という印象です。震災以降なのか、日本国内で感…

  • 地獄への道は善意で舗装されている

    数日前、某有名人がツイッターでお年玉を配ったのが話題になりました。これを見たときに私が思ったのが、「ただより高いものはない」というものでした。両親からは色んな金言をもらっていますが、その中の一つがこれです。 今の私の理解では、この言葉には二つの含意があり、①○○にキスするようなことはするな、②謂れのない金をもらうと後でより大きな損をするということです。弁護士になってから、根拠なく何かしてもらうと借りができてしまうし、信用できる相手以外から借りを作ると碌なことにならないというのを実感していますので、本当に親の意見と茄子の花は千に一つも無駄はないなというところでしょうか。 一方で私は、「やらない善…

  • 那須川vsメイウェザーに見る国際契約交渉の留意点

    私は大晦日は基本的に紅白歌合戦をツイッターの寸評と合わせて見ているのですが、今年は、那須川選手対メイウェザー選手のときだけはチャンネルを変えました。私は格闘技はそんなに興味がなく、せいぜい「はじめの一歩」をたまに読むくらいで、ボクシングの試合も昔何度か行きましたが、長谷川穂積選手のKO負けを見たのを最後に行くのをやめた程度です*1。そんな私でも、Pound for poundで最強のメイウェザー選手は知っていますし、那須川選手は、ファミレスで知らないお兄さんが、電話でいかに那須川選手が凄いかを友人に力説するのを聞いたことがありましたので、興味は持っていました。 さて、試合の結果は周知のとおりで…

  • 弁護士7年目の所感

    あけましておめでとうございます。 気づいたら弁護士も7年目ですが、幸か不幸か、入所した時と同じ事務所で引き続き弁護士として働いています。これまでの6年間をざっとまとめてみると以下のようなところです(後輩の皆様のご参考になれば)。 1年目(2013年) 泥臭い紛争とM&Aの兵隊(一番下で手を動かす弁護士)を担当。交渉・訴訟案件が多かったので、交渉のやり方や書面の書き方を一通り勉強できた一年。 2年目(2014年) 事件の傾向は変わらないが、僅かだが初めて中国の仕事を経験。兵隊としての面倒を見てくれていた下士官(プレイングマネージャ或いは中間管理職)たる先輩弁護士の独立により、兵隊やりながら下士官…

  • 読書の話

    今年も気づくとあと2週間ほどとなりました。齢を取るごとに、一年が早くなると言われますが、私にはまだその実感はありません。弁護士になって満6年ですが、それぞれの年にはそれぞれの思い出や挑戦があったように思います。 今年の振り返りはまたそのうちとして、去年くらいから、時間があれば本を読むようにしています。具体的には、通勤路の途中にある本屋に2週間に一度くらいは立ち寄り、気になった本はさっと立ち読みし、有益と思えば全部買います。正直に告白すれば、もちろんそれらの半分くらいは積読になり、そのうちの半分くらいは旬をすぎて読まれることがないまま朽ちていきます。しかし、その時点での自分の問題意識を確認する意…

  • 熊野詣

    熊野に行ってみたいと思い立ったのは平成21年で、ロースクールの最初の夏学期が終わった時だった。理由ははっきりしないが、熊野を初めて認識したのが小学校の頃読んだ平家物語の「熊野別当」であり、その言葉がずっと引っかかっていたことのような気がする。初めての訪問は同年9月で、伊勢神宮と合わせて三山を訪れたのだが、伊勢神宮の緊張感のある雰囲気より、どことなく緩やかな熊野の方が好みだった。 その後、24年に2度、28年に1度熊野を訪れたが、回数を重ねるたび、熊野には、ただの南国的な風景とは異なる独特の空気を感じるようになった。城址から眺める熊野川と山々、速玉大社の社殿とその裏の木々、花の窟の鳥居の奥には、…

  • チャンスの神様には前髪しかないが、そもそも神様が見えないという話

    子供の時分に親に小言というか、アドバイスというか、よく言われていたことに「30過ぎたら自分の顔に責任を持て」というのと「チャンスの神様には前髪しかないから、迷わず掴め」というのがありました。 齢を重ねるにつれ至言だなと思う訳ですが、後者については最近少し考えが変わってきました。つまり、「チャンスの神様には前髪しかないが、そもそも神様が見えるようになるまで掴みに行くしかない」と。 これはおそらく仕事のチャンスで言えば、所内の弁護士、所外や海外の専門家*1、クライアントと一緒に仕事をする過程でチャンスをつかんでいる方々を見てきたからかもしれません。また、最近私より相当年下のある学生さんと食事をして…

  • はてなブログへの移行について

    今までこのブログははてなダイアリーを使っていましたが、来春頃はてなダイアリーが廃止されるということで、はてなブログに移行しました。移行により一部のリンクが切れたりしている気がしますが、ご容赦ください。 また、本ブログのサブタイトルについて、「Fake」だったのを「Joke」に変えましたが、これは私の人生観の変化によるものです。開設当時の私は虚無的な思想が強かったので、Fakeとしていました。しかし、2008年6月にあることを切っ掛けに楽観的というか、ぐだぐだ悩む前に動け!という思想が強くなりました。とはいえ、自分の本質を見失わないためにFakeを維持していたのですが、楽観的思想は社会人として人…

  • 次官・若手ペーパーについて

    フェイスブックやツイッター上でも話題ですね。 http://www.meti.go.jp/committee/summary/eic0009/pdf/020_02_00.pdfこのペーパー、私のライン上では批判的な意見が圧倒的多数でした。 私も一読してそれなりに違和感を感じました。ひょっとしたら、知り合いが作成に関与しているかもしれませんが、批判される覚悟で世に出したんでしょうし、炎上マーケティング狙いかもしれないので、ここでその狙いの達成に寄与しておきます。こういう提案が公の場に出てきて議論が起きることはいいと思いますし、結論について異論はない所もあるのですが、以下の違和感がありました。・ま…

  • 弁護士5年目の所感

    久しぶりの投稿です。 前回の投稿が4年目に入った時でしたから、実に1年半ぶりくらいですかね。その時と今を簡単に比べると以下のようなところです。1.業務における渉外に占める割合が過半数を超える(タイム・案件数ベース) 弁護士になった時から、中国帰国子女の経歴を生かして中国に関する業務をやりたいやりたいと言い続けていた結果、昨年1年通算すると、仕事の過半数が渉外(ほとんど中華圏)になりました。日本語と中国語、時々英語を使って楽しく仕事ができています。2.業務分野をざっくり分けると、紛争(訴訟・交渉)、M&A、その他渉外の3類型 これは事務所のカラーもあると思いますが、国内案件では紛争とM&Aがメイ…

  • 弁護士を3年やってわかったこと

    明けましておめでとうございます。 おかげさまで弁護士4年目に突入しました。今も弁護士になって以来事務所を移籍することもなく、弁護士業に励んでおります。ということで、弁護士を丸3年務めての感想を書こうと思います。その前に、私のこの1年、すなわち弁護士3年目を振り返ると、非常に充実した1年でした。2年目までは紛争とM&Aが中心でしたが、3年目は渉外を自分の専門性の柱にしようと決心し、事務所内で渉外案件を担当させてくれとPRしまくったこともあり、渉外案件が増加しました。やっている最中は無我夢中でしたが、1年間やってみて、ドヤ顔で渉外案件について語れる程度には経験を積むことができたように思います(も…

  • 司法試験合格発表の雑感

    今年も合格発表の季節です。 おそらく一方的に私が気にかけていた方々の合格を聞いてうれしく思う一方、失敗した方々の報告も見て、何とも言えない気持ちになります。弁護士になって気づけば早くも3年目ですが、学部の後輩なんかに「弁護士になりたいんですが、どうですか?」と言われると、いつも厳しめなことを言っています。労働時間も長いし、景気も悪いし、最終的に自分の食い扶持は自分で稼がなきゃいけない厳しい業界だよと。これらを聞いた後輩のリアクションは様々です。実際、弁護士の業界は決して楽ではなく、実入りという意味では決しておいしくない業界だなあとしょっちゅう思います。隣の芝生は青く見えるのかもしれませんが、他…

  • RIP

    ここしばらく旅行記をまったく更新できていないのですが、これはひとえにもう仕事がばたついているせいです。土日関係なく仕事ばかりというところ。心が折れそうになることもありますが、年を取るにつれて、それでも、やりがいがある仕事をやれているだけいいのだと思うところです。昨年の8月末に親友を亡くして既に一年。時が経つのは早いものです。彼との最後の別れの場面は一生忘れないと思います。その時に、狂ったように雷鳴がとどろき、豪雨が地面を殴りつけるように降っていたのがつい昨日のようです。一日一日を大切に生きていきたいと改めて思います。

  • エチオピア・ケニアの旅:9.エチオピアのタクシー・車事情

    ブルを手にした我々は、空港を出て、とりあえず時間も遅いし、アディスアベバの治安もよくわからなかったので、エアポートタクシーを利用してホテルに向かおうと考えます。ホテルは、歩き方を見て、街の真ん中あたりに位置するNational Hotelに決定します。 エアポートタクシーは黄色に塗られており、歩き方によれば、それ以外のタクシー(白と青に塗られている。とりあえず白タクと呼びます。)よりも割高だが安全とのこと。そこで、「Taxi」の標識に従い、空港を出て乗り場に向かいます。私は、先進国以外でよくある客引きラッシュを警戒していましたが、まったく声を掛けられることなく、乗り場に到着。客待ちをしているタ…

  • エチオピア・ケニアの旅:8.エチオピアの通貨

    何はともあれエチオピアの通貨を手に入れる必要があるので、中年職員に銀行はどこかと聞くと、親切に教えてくれます。銀行でとりあえず200米ドル分エチオピアの通貨である「ブル」(巻き舌で発音する。)に変えます。だいたい1ブル=5日本円位です。 現地人の相場感覚は1米ドル=20ブルというもので、アディスアベバ市内では、入場料のように定価が決まっているもの以外の支払は、米ドルもブルもいずれでもOKという感じでした。そのため、我々も、最初に両替した以外には両替することもなく、米ドルが使えるところは米ドルで支払いをしました。 ブル通貨は、最高額が100ブルです。なぜか100ブル札はよれよれで汚いものが多いの…

  • エチオピア・ケニアの旅:7.エチオピアの洗礼2

    アクスム、ラリベラ行きをほぼ断念した我々は、ふと気づきます。 我々は、イミグラの外にいるが、イミグラを通っていないのではないか…? そこで、ターミナルにあるイミグラのお姉さんに英語で話を聞くが、よくわからないと言われ、違うイミグラに行けと言われます。そこで、我々は、別のイミグラに移動します。日本だと、一度荷物受取場を出ると逆走はできないが、まったく止められることもありません。 イミグラに行って、若いイケメンの係員に、我々がイミグラを通っていないことを説明すると、なぜそんなことが起きるんだと聞かれます。いやいや、こっちが聞きたいよと思いつつ、事情を説明すると、一応納得したらしく、イミグラの座席に…

  • エチオピア・ケニアの旅:6.エチオピアの洗礼

    アディスアベバ空港で、エチオピア航空職員にベンチで待っているよう指示され、待っている我々。しかし、待てど暮らせど職員は何も言ってきません。そうしている間に、周りのベンチに座っている人たちは入れ替わります。私はアフリカ大陸初上陸なので、周りの人々・物の全てが珍しく、観察して待ちます。書いてある文字はアムハラ語で全く読めませんが、面白い形をしていて見ていても面白いです。また、周りの人々は大きく分けると、洋服を着ていまどきな格好をしている人、伝統衣装らしきものを着ている人(ほとんど女性)、ムスリムらしき人に分かれます。こうやって時間を過ごしていると、もう昼時です。すると、隣のマダム2人連れが、昼ご飯…

  • 日本のいちばん長い日

    本日、見てきました。原作は半藤一利氏の同名ドキュメンタリーです。 敗戦から70年という年に作られたこの映画をぜひ見たいというのもありましたし、原作はドキュメンタリーですので、これをどのようにして映画にするのかなというところにも興味がありました。 【2018年最新】転職エージェントおすすめランキング 口コミからわかった本当に使えるエージェントはコレ!映画の感想としては、いい映画だと思いました。とりわけ、役所広司氏演じる阿南陸軍大臣と本木雅弘氏演じる天皇陛下は素晴らしかったです。また、井田中佐・竹中中佐もよかったです。 一方で、原作を読んでいないと、或いはある程度日本近代史を知らないと、よくわ…

  • エチオピア・ケニアの旅:5.トランジットの失敗

    我々は、午前8時10分にアディスアベバ空港に降り立ちました。飛行機をタラップをでおり、ターミナル行のバスに乗り込みます。 【写真:アディスアベバ空港は緑に囲まれています。】 我々は、午前9時のエチオピア航空のアクスム行に乗らねばなりません。しかし、ターミナル行のバスはしばらく発車しません。しばらくして発車したバスは、ターミナルに到着しますが、我々を含む、この便の利用者はしばらく足止めされる。どうやら、通路を他の便の利用者が通っているらしく、それが終わるまで足止めされていたようです。多少時間がタイトなので焦りますが、仕方ないので、壁に書いてある「ようこそエチオピアへ」というような写真を眺めて過ご…

  • エチオピア・ケニアの旅:4.アフリカ大陸の第一印象

    目が覚めて機内食を食べると、飛行機はもうアフリカ大陸の空に到達します。 エチオピア航路が最初に到達するアフリカ大陸の空は、あの失敗国家で有名なソマリアの空です。アラビア海を渡り、ソマリアの海岸を見下ろします。ソマリアの大地は黄色く、緑が少なく、いかにも土地が豊かでないという印象でうす。ただただ、黄色い大地をぼーっと眺めます。飛行機から見たソマリアの海岸線。黄色い大地が広がる。 一方、ソマリアからしばらく山地の上を飛ぶと、エチオピアに入ります。しばらくすると、ソマリアとは一転して、緑豊かな土地が目に入ってきます。その後アディスアベバ郊外を回って思いましたが、エチオピアは本当に緑が豊かで気候が穏や…

  • エチオピア・ケニアの旅:3.エチオピア航空

    我々は香港国際空港にてエチオピア航空に乗り込み、アディスアベバへ向かうことになります。 乗り込む際の出入口には、エチオピアの民族衣装らしきデザインの制服を着用した女性フライトアテンダントが立って迎えてくれます。民族衣装らしきデザインの制服を着用しているのは一人か二人で、他はみなさん洋服でした。エチオピア航空はナショナルフラッグだからか、飛行機は新しいボーイング787を使っています。一席に一つモニターがついています。モニターのオープニング画面では、いろんな言葉で「歓迎」ということばが表示されています。日本語はなく、わかる範囲では、英語、中国語、フランス語、アムハラ語がありました。そのモニターで提…

  • エチオピア・ケニアの旅:2.香港国際空港

    午後、香港国際空港は物凄く大きな空港です。我々はここで、深夜発のエチオピア航空アディスアベバ行に乗るため、12時間ほど時間をつぶすことになります。超広大な香港国際空港。 成田を午前中出発した我々が香港国際空港についたのは午後の早い時間です。したがって、一万円ほど香港ドルに替えたうえで、まずはご飯を食べようということになります。空港内は、レストランやスタバが充実しており、どこで食べるか迷うくらいです。我々は、結局、中国大陸で展開している味千ラーメンを頂きましたが、日本的感覚からするとあまりおいしいとは言えませんでした。中国ナイズされているのかもしれませんね。ただ、長居しても何も言われず、良くも悪…

  • エチオピア・ケニアの旅:1.旅の始まり

    今回、夏休みを使って、10日間ほど、海外旅行に行ってきました。 今回は、日本人にとってあまりメジャーではないであろう国を行先に含んでいることと、自分にとっても非常に大きな刺激があった旅行であったことから、きっちり旅行記を記録しておこうと思います。この旅行記は、もっぱら自分の記録でもありますが、特にエチオピアは現地の情報があまり日本語のウェブサイトでは取れないので、公開することにも意味があるだろうと思い、ここに載せる次第です。1日1更新を目標にしますが、果たして…さて、私は海外出張はちょこちょこあるものの、弁護士となってからの海外旅行は初めてです。当然、事務所のメンバーには多大なる迷惑をかけてい…

  • サマクラのすすめ(2)

    (1)からの続きです。まず、サマクラに応募するにしても、何を書けばいいのかとかと頭を悩ませているうちに、応募期間がもうすぐ終わりそう!となってしまう方も多かろうかと思います。しかし、サマクラの採用をパスするための必勝法で最も簡単なのは、「募集開始直後に応募する」に尽きます。採用担当者も人間ですので、早いほうが心証がいいですし、最初に見たもののほうが印象に残ります。また、採用プロセスを考えても、後になればなるほど候補者が増えるので、早い方が圧倒的に有利です。また、何を書けばいいのかというのは、思うところを書いてくださいというほかありません。ただ、個人的によく思うのは、応募書面の文章は結構平板で没…

  • サマクラのすすめ(1)

    ご無沙汰しています。3月は弁護士になって以来一番忙しい月でした。もう、目の前の仕事をやっているだけで一日が終わるというような日々です。日中はクライアントとの打ち合わせ・電話対応や期日、後輩アソシエイト・秘書の決裁のようなことをやっていると終わり、起案は夜に回ります。さりとて夜は夜で予定が入っていたりするので、起案は早朝か週末に回ります。訴訟中心の業務内容ならそれでも十分回ると思うのですが、企業法務(を中心とする事務所のアソの業務)はそういうものではなく、唐突に仕事が降ってきて短期間での対応が求められるものが多いです。つまり、「明後日までにパートナーに出すとして、起案は明日の朝やるか…」と予定し…

  • それでも人生は続く

    今年の夏、10年来の親友を亡くしました。 九州の地方都市出身であった彼は、その地や家族の期待を一身に受け、上京し、学問を修めたのに、まだ三十になる前に亡くなってしまいました。最後に会ったのは今年の4月でしたが、昨年転職をした彼は、職場が充実していることを明るい顔で話していて、いかにも人生これから、というようなところだったのに。彼との最後のお別れに、九州に戻りました。弔辞の前には雷が鳴り、信じられないくらいの豪雨が降り始めました。 せめてお別れにいかねば、自分の中で彼がいなくなることを受け入れられないと思い行きましたが、何も変わりませんでした。 自分が弁護士になって10日後、一緒に博多のラーメン…

  • 我々はなぜ面接で厳しい質問をするのか

    まだまだ絶賛リクルート期間です。 ということで、少しリクルートについて書きます。前の記事にも書いたとおり、面接はその人の能力を様々な面から見る場ですから、志望者は能力をアピールをする必要がありますし、採用側はそのアピールをもとにその人の能力を判断します。したがって、志望者の方は、面接での所作から発言までの全てが、評価の対象であるということを頭に入れて行動する必要があります。喋る機会が限られているのにアピールと関係ない話をしたり、アピールを怠ったりするのは、面接の本来の目的に適う行動ではありません。また、採用側(少なくとも私の場合)は、特に一次面接や集団面接のような場合、限られた時間の中で志望者…

  • JAGGLAが素晴らしい

    JAGGLAって最近まで知らなかったんですが、韻踏の遊戯とリレーしているKansaiiiiの下拓REMIXで聴いていいなあと思ってYOUTUBEチェックしてみたらこれがなかなかいい。思わず出てきた動画全部見てしまいました。リリックが素晴らしいですね。 ちなみに、Kansaiiiiはこちら↓GAZZILA、遊戯が好きだし、音も好みだったのでitunesで即買いしました。 524723

  • 弁護士の採用活動にて思うこと

    司法試験が終わって半月、弊事務所にはリクルートの季節がやってまいります。 このリクルートというもの、大きな事務所でアソシエイトが山のようにいるとそんなことはないのでしょうが、弊事務所のような中堅事務所にとってはなかなかしんどいものでして、とりわけ二年目の丁稚アソシエイトである私にとっては、通常業務に加えてリクルート関係業務もとなると、途端に勤務時間が長くなります。私の場合、通常業務だけの時期でも終電くらいまで働いていますので、リクルートが入ると、途端にタクシー帰りが増えます。それでいて朝は普段通り出勤するので、睡眠不足です。それでも、弁護士事務所の発展は、弁護士と事務局(秘書)という人材に支え…

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