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読んだ本について僕の語ること https://scout.hatenablog.com/

読んだ本について僕の語る書評ブログです。

読んだ本について僕の語る書評ブログです。読書を通じて勉強になったこと、腑に落ちたこと、思い出したこと、エピソード、連想されるもの、感想を書いています。

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2014/01/24

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  • 切ない心情が繊細な言葉で書かれた物語 - 乳房 (講談社文庫)伊集院 静

    『乳房』伊集院静108円(中古・ブックオフ)。 切ない心情が繊細な言葉で書かれた物語が読みたくなって探した。いろんな検索キーワードを駆使して辿りついたのがこれだった。(どの記事に載っていたか、どんな風に紹介されていたかは忘れてしまった) 短編5編を収録。 表題作の『乳房』は、気付けば物語に入り込んで、あっという間に読み終えていた。とても感動的であった。夫が妻を思い、妻が夫を思い、何を言葉にして、何を伝えようとするのか。期待していたとおりの繊細な物語だった。 伊集院静の元妻であった夏目雅子がモデルではないかとも言われているらしく、そう思って読んでみるとまた趣がある。 表題作の『乳房』しか読んでい…

  • 論理的に考える力を引き出す―親子でできるコミュニケーション・スキルのトレーニング(一声社)三森 ゆりか

    皆さん、こんな経験はありませんか?◆何となく会話が噛み合わないまま仕事を進めた結果、トラブルになった◆会議で議論しても、論点がよくわからず、アバウトな話で終わる◆部下に説教してもイマイチ響かない◆英語が話せない 上の4つの項目は、一見、何の関連もないように思えますが、実はすべて日本人特有の「コミュニケーション下手」に起因するものです。 この本は、物事を論理的に考え、それを的確に表現するスキルを磨くことで上記のような「コミュニケーション下手」を解消しようというのが主旨です。 サブタイトルに「親子でできるコミュニケーション・スキルのトレーニング」とあるように、本来は子育てをする親のために書かれた本…

  • 日経新聞と日経流通新聞(日経MJ)

    新聞を紹介します。日経新聞と日経流通新聞(日経MJ)です。 新聞は知識とアイデアの宝庫。というわけで、現在購読している2つの新聞をご紹介します。 ===================================================== ●日本経済新聞 いわずと知れた、日本を代表する経済紙です。当然ですが、他の新聞に比べて、経済、産業、企業活動などに関する記事が大きなウェイトを占めています。 一般の全国紙と同じく、1面から総合→政治→経済→国際という感じで構成されているのですが、日経新聞を読むなら、ぜひ「企業」という欄に目を通すことをオススメします。大企業から中小企業まで、さま…

  • すぐ「ブラック企業」とか呼ぶけど - 督促OL 修行日記 (文春文庫)榎本 まみ

    ちょっと前に話題になったのでご存知の方もいると思いますが、クレジットカードなどの督促を請け負っている会社に新卒で入社した著者が、もがき苦しみながらも一人前になっていく様子を紹介している本です。 カバー裏には、こんな紹介文が書かれています。 朝から晩まで、怒鳴られ、脅され、謝る毎日。洗濯の時間もなくて紙パンツ生活。入社半年で10キロ減……。 こんなストレスフルな仕事でも、ちょっとしたコツで、出口は見つかったのです。 最近は仕事がキツイと、すぐ「ブラック企業」とか呼ぶ風潮がありますが、どんな仕事も最初は理不尽に感じるものです。 この本の舞台は督促を請負う会社ですが、顧客からはムチャを言われ、会社か…

  • 仕事のふとした時に役立つ言葉 - 電通「鬼十則」 (PHP文庫)植田 正也

    電通『鬼十則』。電通の4代目社長、吉田秀雄という人が作った「仕事の哲学」とでもいうもので、広告業界に限らず様々な業界の人にバイブルとして読まれてきたものです。 その十則に対して、著者である大学教授が長々と解説を加える形で本は書かれているのですが、はっきり言ってその解説はあまり役に立ちません… 実際、Amazonのレビューでもかなり酷評されており、そっちを読んでいる方が面白いです。 Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: 電通「鬼十則」 (PHP文庫)www.amazon.co.jp というわけで、その「鬼十則」をそのまま紹介します。 ----------【電通「鬼十則」】 (1)仕事…

  • モノやサービスの値段がどのような原理で上がり下がりするのか、を知る - 「値段」でわかる日本経済 (日経ビジネス人文庫)日本経済新聞社

    「値段でわかる日本経済」という本をご紹介します。日本経済新聞社の中で、様々なモノの値段を調査している部署が中心となって執筆したものです。 タイトルの通り、値段の動きから日本や世界の経済的な背景を読み解こうとする内容で、食料品から電気製品、通信サービス、人材派遣…などなど幅広い業界を取り上げています。 発売されたのは約14年前の2001年11月なので、そこから状況はかなり変化していますが、モノやサービスの値段がどのような原理で上がり下がりするのか、を知るには便利な一冊だと思います。 ということで、本の紹介はこの辺で置いといて… 「日本グラフィックデザイナー協会」という団体のホームページに「デザイ…

  • パワポの使い方を1見開きで解説 - 他人に聞けない「パワーポイント」超★活用法 (中経の文庫)国本温子

    『他人に聞けない パワーポイント超・活用術』をご紹介します。タイトルの通り、パワーポイントの使い方をレクチャーしている本です。2008年に出た本なので、扱っているバージョンがパワポ2007なんですが、2010とかへの汎用も効く内容だと思います。 大まかに本の構成を説明すると…●第1章…手軽にできる!スライド作成の技●第2章…自由に操る!文字入力の技●第3章…かっこよく、わかりやすい!デザインの技●第4章…イメージがふくらむ!図形作成の技●第5章…見やすいデータで納得!表・グラフ作成の技●第6章…印象に残る発表に!プレゼンテーションの技●第7章…資料にも気配りを!印刷の技 それぞれの章の中に「特…

  • 具体的なプロセスが詳細に書かれている - 新版 戦略PR 空気をつくる。世論で売る。 (アスキー新書)本田 哲也

    著者はブルーカレント・ジャパンという、マーケティングPRを手がける企業の代表で、日本で“PR”をマーケティングに取り入れた先駆者的な人です(だそうです)。 サブタイトルの「空気をつくる。世論で売る。」という言葉通り、広告による商品の訴求ではなく、その商品が売れるための“空気”を世の中に広めるためのノウハウが詰まった本です。 例えば、ニュースなどで新型インフルエンザやPM2.5が話題になると、宣伝なんかしなくてもマスクが飛ぶように売れますよね。これって世の中全体に「マスクを付けなきゃ!」という“空気”が広がるからですよね。 この“空気”そのものを意図的に生み出してやろう、というのが「戦略PR」の…

  • 素朴な疑問に読売新聞が答える - 雑学新聞―身のまわりの疑問を徹底取材! (PHP文庫)読売新聞大阪編集局

    これは読売新聞大阪本社の執筆によるもので、普段何げなく抱いている素朴な疑問に読売新聞が答える、というもの。 もともと読売新聞の夕刊に、読者から寄せられた様々な日常の疑問に答える「もの知り百科」という連載コーナーがあったのですが、その記事を1冊の本にまとめたのがこの『雑学新聞』です。 どんな疑問が寄せられたかというと… ●各国の首脳が直接電話で会話するとき、通訳はどういうふうにするのでしょうか。●強制送還のとき、帰国費用はどこが持つのですか。 といったマジメなものから ●交通信号の青信号は緑色に見えるのに法律上は「青信号」と呼んでいるそうですが、本当は何色なのですか。●牛肉の部位で「ヘレ」といっ…

  • 「慣習や常識にとらわれず、柔軟に考える」ということ - 『経済ってそういうことだったのか会議』『トヨタ生産方式』

    『経済ってそういうことだったのか会議』、『トヨタ生産方式』の2冊を紹介します。ここで取り上げたいテーマはズバリ、「ニーズからの出発」です。 経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫) 作者: 佐藤雅彦,竹中平蔵 出版社/メーカー: 日本経済新聞社 発売日: 2002/09 メディア: 文庫 購入: 38人 クリック: 1,058回 この商品を含むブログ (276件) を見る まず『経済ってそういうことだったのか会議』229ページに、ソビエト型とアジア型の産業の違いを表した面白いイラストがありました。 この本によると、ソビエト型を「前方連環」、アジア型を「後方連環」と呼ぶそうです…

  • 数字の背景を理解しよう - ビジネスマンのための「数字力」養成講座 (ディスカヴァー携書)小宮 一慶

    普段、会社で色々な数字を意識していると思います。売上、粗利、仕入れ、営業利益、ノルマ、経費など、会社の業績に関わる数字のほか、媒体の発行部数、WEBのユーザー数、クライアントの業種の市場規模、株価、為替相場といった社会的な背景についての数字まで、本当にたくさんの数字が身の回りで渦巻いていますね。 それらの数字について、ちゃんと定義や意味を理解しましょう、というのが本の趣旨です。同じ意識するなら、どんな計算式を経て出てきた数字なのか、という所まで意識しましょう、ということですね。 というわけで、本の紹介はこのくらいにして、ちょっと脱線します。 皆さんが毎月受け取る給与明細ですが、ここに「健康保険…

  • これからの「消費」を読み解くヒント - キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)佐々木 俊尚

    「キュレーションの時代」という本を紹介します。著者は佐々木俊尚という、フリーのITジャーナリストです。 ところで、「キュレーター」という言葉を聞いたことはありますか?元々は、博物館・美術館などの施設で、展示品の収集・管理・研究などを行う専門職員を指す言葉です。 しかし5年くらい前から、インターネット上の情報を収集・整理し、再編集した上で他のユーザー(読者)に提供するサイトなどを指す言葉として使われるようになりました。 いわゆる「まとめサイト」みたいなやつです。 本書は「キュレーター」という言葉を軸に、現代社会の情報の流れを分析した本ですが、単純に「キュレーターとは何か?」という内容ではありませ…

  • 宣伝はすべてファン、お客様への心づかい - サマンサタバサ 世界ブランドをつくる(日本経済新聞社出版局)寺田 和正

    「サマンサタバサ」といえばバッグのブランドですね。現・代表取締役会長兼社長の寺田和正という人が、「海外の一流ブランドに肩を並べるファッションブランドを日本にも作りたい」という一心で1994年に創業しました。 なので、外国のブランドと誤解している人も多いそうなのですが、実は純粋な日本発のブランドなんです。 今年で創業から20年になりますが、その間にバッグからジュエリー、アパレル、シューズ、スイーツ…とアイテムの幅は広がり、社員数約1,400人、売上高280億円、営業利益18億円(いずれも連結・2014年2月期予想)という規模の企業へと育ちました。 この本は、寺田さん自身が2007年に執筆したもの…

  • ガイアの夜明け:『未来へ翔けろ』と『不屈の100人』

    ガイアの夜明け」というテレビ番組をご存じでしょうか。関東ならテレビ東京、関西ならテレビ大阪で毎週火曜日22時から放送されている経済ドキュメンタリーです。 毎回、ビジネスの現場に密着し、業界の裏側や社員の奮闘ぶりをリアルに伝えています。そんな番組から生まれた本を2冊ご紹介します。 ■ガイアの夜明け『未来へ翔けろ』 ガイアの夜明け 未来へ翔けろ (日経ビジネス人文庫―日経スペシャル) 作者: テレビ東京報道局 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2007/01 メディア: 文庫 クリック: 7回 この商品を含むブログ (10件) を見る 2005年7月から2006年6月までに放送され…

  • 課長になったのに - そうか、君は課長になったのか。 (WAVE出版)佐々木常夫

    次の人事で課長になると思っていた。なれなかった。主任になった。課長になれば買おうと思っていた本がある。「そうか、君は課長になったのか」だ。確実に課長になるものだと思っていたので、この本も確実に買うものだと思っていた。課長にはなれなかったが、その買うテンションを抑えられず、買った。 読み進めていくが、どうも入り込めなかった。課長ではなく主任だから入り込めないのだ、きっと。読むのをやめた。 その次の人事で課長になった。「そうか、君は課長になったのか」を再び読みはじめた。今回も、どうも入り込めなかった。主任ではなく課長なのに入り込めなかった。読むのをやめた。 いつの人事になるかわからないが、部長にな…

  • 絶対買おう - 俺はその夜多くのことを学んだ (幻冬舎文庫)三谷 幸喜

    いつか買いたいなと思って、本屋に寄るたびに探していた。Amazonで買えばいいんだけど、一度ぱらっと立ち読みぐらいしてから買いたい。なかなか置いている本屋はないだろうと踏んでいたけど、本当になかなかない。京阪モールの紀伊国屋書店で見つけたときは、どうせないだろうと思っていただけに二度見した。 念願の本を立ち読みする。数行を読み、“これは面白いな。絶対買おう”と思った。もうちょっと立ち読みしたらレジに持って行こう。さらに数ページ読み、“めちゃめちゃ面白いがな。絶対買おう”と思った。ページをめくる手が止まらない。おもしろい。次のページ、次のページとずんずん読み進めた。全部読んだ。本当にめちゃめちゃ…

  • 声がでかいだけで出世するやつもいれば、その逆もある。 - ナガオカケンメイの考え (新潮文庫)ナガオカ ケンメイ

    川合俊一の話。日本代表の補欠メンバーだった彼は、ある試合で、怪我をしたエース選手の交代で出場した。川合俊一はとにかく声を出そうと、あまり何もしてないのに「ヨッシャー!」などと声を張り上げていた。エース選手のけがの手当か何かで試合の様子をちゃんと見ていなかった監督は、その「ヨッシャー!」を何度も聞き、やけに川合俊一が活躍していると勘違いした。それ以降、川合俊一がスタメンとして起用されるようになったらしい。 声がでかいだけで出世するやつもいれば、その逆もある。 僕は、声が小さいと言われる。人前で話す機会を与えられるたび言われる。 声が大きいくせにしょうもないことを言っている人はきらいだった。 しか…

  • スタンプが景品に変わるまで - 本当はちがうんだ日記 (集英社文庫)穂村 弘

    水泳、バスケ、空手、ラグビー、ダンス思い返せば、小学校入学から大学を卒業するまで、途切れること無く何かしらの運動をしていた。そのおかげで、学生時代はたいへん引き締まった体をしていた。大学を卒業してから全く運動をしなくなったが、しばらくは宴会などで脱いでも恥ずかしくない肉体を維持できていた。脇腹の肉が気になり出したのは数年前からだ。 ジョギング、ウォーキング、サイクリング、筋トレetc脇腹の肉が気になり出してから、様々な運動を試みては頓挫してきた。スタンプカードを自作してみたりもした。ジョギングをしたら1個押す、筋トレを1セットしたら1個押す。カードいっぱいになったら何か好きなものを買ってよい。…

  • 僕のしごと - 国語 算数 理科 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」(日本経済新聞出版社)岩谷 誠治

    仕事、約束、会計。この三位一体を一冊で学べる本書は、まさに「国語算数理科社会」の「社会」をおきかえる教科書となりうる。本書の内容を、小学校で教えて欲しい。中途半端に英語を教えるよりはずっと簡単で、そして得るものは大きいのだから。(仕事、約束、会計。 - 書評 – 国語算数理科しごと/404 Blog Not Found) お父さんが娘に「仕事」とは何かを教えるという設定で書かれた本。お父さんは、仕事とは約束を守ることであり、それを実現するために考えられた仕組みが会計なのだと語る。本書はわずか150ページ、イラストも豊富に掲載されていて、一見子ども向けの学習書の体を取っているが、内容の密度はすさ…

  • 一流に触れる - 達人に訊け! (新潮文庫)ビートたけし

    僕は普段、社内のパソコンの前に座って作業をしている。デスクワーク。人と話したりする機会は少ない。 だからこんな風に、“すごい人”の考え方を、本ででも得られるのはとても貴重なことのように思う。 ビートたけしとその道のプロ。活躍の場は違えど、一流同士。同じレベルで話が通じ合っている。 ■ 僕らはみんな虫なんだ虫の達人 奥本大三郎 ・たけしだいたい人間が想像できるような組織の作り方や戦争の仕方まで、すべて既に昆虫はやってるんですね。 ・奥本人間の思いつくようなことは大体あります。むしろ、人間の科学が進んできて、虫がやっていることの意味がようやく少し分かってきたと言ったほうが正確ですね。 ■ 「勝つ」…

  • 今をいきる - 新・片づけ術「断捨離」(マガジンハウス)やました ひでこ

    時間軸は今。主役はモノではなく、自分。 過去の思い出にすがることも、来るかもわからない未来のためにストックすることも、馬鹿馬鹿しい。 とりあえず、いつか使おうと思って置いていた、頂き物の食器を使うことから始めよう。 新・片づけ術「断捨離」 作者: やましたひでこ 出版社/メーカー: マガジンハウス 発売日: 2009/12/17 メディア: 単行本 購入: 21人 クリック: 300回 この商品を含むブログ (166件) を見る

  • 初体験 - 伊豆の踊子 (新潮文庫)川端 康成

    中学の時に、読書感想文の題材として読んだ。内容は覚えていないけど、全部読めて嬉しかった、ということだけ記憶に残っている。 これが読みやすかったのか、その時の自分のモチベーションが高かったのか。それまでも何度か読書感想文の宿題が出て、その度に本は買うが、全部読めたことはなかった。 とにかく全部読めてうれしかった。どんな内容かは覚えていない。どんな感想文を書いたかも覚えていない。 伊豆の踊子 (新潮文庫) 作者: 川端康成 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/05 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 70回 この商品を含むブログ (90件) を見る

  • 人のせい - 芸術ぎらい(Kindle版)太宰 治

    工芸高校のオープンキャンパスに行った。 一通り校内を見学したあと、授業の体験があった。内容は、貼り絵の作品を作ること。ポストカードサイズの紙に、切ったり、ちぎったりした紙を貼っていく。 テーマは「夢」。何も思い浮かばなかった。僕が「夢」についてアレコレ考えている間、周りのみんなは、紙を切り、ちぎり、貼り、どんどん作業を進めている。いくら考えても、僕には夢がなかった。「夢」というものに対して、明確な答えを持たない自分に罪悪感も出てきた。残り10分ほどになった。“何もない”ということを、貼り絵で表現することにした。 ポストカードサイズの紙の、左下から右上へむかって放射状に、こまかくちぎった白と黒の…

  • せっかくのタイミング - 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)村上 春樹

    「国境の南、太陽の西」を立ち読みした。 今まで村上春樹の作品をいくつも読んだが、ほとんど途中でやめてしまっている。最後まで読めた作品でも、面白かったものはひとつもない。なのに、何度も違う作品を買っては読もうとする。何故、彼がそんなに人気があるのかを知りたいのだ。世の多くの人たちが熱狂するように、僕も彼の作品の面白さを知り、熱狂をしたい。たまたま今回のものが合っていなかったのだ、次こそは。と期待をし続け、村上春樹作品に挑戦をし続けている。 立ち読みをした「国境の南、太陽の西」は、冒頭から引き込まれた。今まで読んだ村上春樹作品とは何か違う感じがした。 これはおもしろそうだ、欲しい。と思ったが、給料…

  • 自分で買って読む - イニシエーション・ラブ (文春文庫)乾 くるみ

    「おもしろいから是非読んで」と言って、上司が貸してくれました。上司はそれをかなり気に入っている様子で、僕以外にも数人に貸したあとでした。「絶対に最後のページから読むなよ」という、面白く読むためのアドバイスもいただきました。 その時、ちょうど読みかけの本があったので、それを先に読んでしまうことにしました。それを読み終わるころ、違う本が読みたくなりました。早くイニシエーションラブを読まないと、と思いながらも自分の読みたい本を優先しました。とても失礼なことをしている、と思いながらも自分の読みたい本を優先しました。しばらくすると、また違う読みたい本が2冊出てきました。僕は、とうとう読まずに返しました。…

  • 『クマのプーさん』で老荘思想を理解 - クマのプーさんの「のんびり」タオ (講談社プラスアルファ文庫)ベンジャミン ホフ

    この本は、世界的に有名なあの絵本『クマのプーさん』を通して、老荘思想の一端を理解しようという面白い試みのもとに書かれた本である。 1998年に出版された本だが、以降日本では、2011年にPHP文庫から『くまのプーさん しあわせに気づく言葉』が、2012年には同じくPHP文庫から、『くまのプーさん 心がフッと楽になる言葉』が出版されるなど、『クマのプーさん』が持つ底知れない魅力をほじくり出す、さきがけとなった本でもある。2014年に至ってもPHP文庫からは『プーさんと仲間たち そのままでいこう』なる文庫が発売され、プーさんの思想的人気は衰えることを知らない。 さて、『「のんびり」タオ』であるが、…

  • 大切な人の命を守るための一冊! - 「ニセ医学」に騙されないために 危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る!(メタモル出版)NATROM

    amazonで在庫切れになるほど話題だったこの本。やっと入荷していたので、すぐに買って読みました。 著者であるNATROMさんは内科医です。その知識と経験を生かしブログ等で情報を発信しつづけています。テーマは主に「ニセ医学」について。理論的で説得力のある文章にはファンが多くいます。 この本の本のテーマも同じく「ニセ医学」についての反論をまとめたものです。「ニセ医学」とは、科学的・医学的な根拠がないにも関わらずちまたに広まってしまった代替療法や健康法のことです。 様々な文献や理論をもとにわかりやすく間違いを指摘しています。 なにか体に不調があると、自分の生活サイクルや食生活を見直して改善に努めま…

  • 読後の爽快感がやみつきに。 - ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)池井戸 潤

    2014年春にTBSでドラマ化された「ルーズヴェルト・ゲーム」。 弱小の社会人野球チームを舞台とした、男たちの汗と涙の熱いストーリーです。 作者は池井戸潤氏。 彼の名前が広く世に知られるようになったのは「半沢直樹」でしょう。この「半沢直樹」シリーズは、「ルーズヴェルト・ゲーム」と同じ日曜劇場の枠でドラマ化され、空前の大ヒットとなりましたよね。 なんと言っても、彼の作品の魅力は勧善懲悪に徹したストーリー。この「ルーズヴェルト・ゲーム」でも、個性的で魅力溢れる人々が果敢に悪に立ち向かい、読者の気分を爽快にしてくれます。 中堅電子部品・青島製作所は、ライバルのイツワ電器が台頭してきたことに伴い経営に…

  • 映画化決定!繊細な青春ラブストーリー - ホットロード 1 (集英社文庫―コミック版)紡木 たく

    80年代に大ヒットした少女漫画「ホットロード」。 あまちゃんの主人公で大ブレイクした能年玲奈が主演だというので、原作を読んでみることにしました。 物語は万引きのシーンから始まります。かなりパンチの効いたストーリーだということがここで伝わり、身構えてしまいました。 しかも、万引きをしたその日は母親の誕生日だというのですから二重に驚きました。 主人公の和希は中学2年生。母親から愛されていないことに寂しさと不安を感じて暮らしていたところ、二歳年上のハルヤマと出会います。 ハルヤマはいわゆる「暴走族」の一員で、和希はハルヤマと出会ったことでよりいっそう非行に走ってしまいます。 80年代の漫画ということ…

  • それでも吸いたくなる時 - 読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー(ロングセラーズ)アレン・カー

    これまでに何十回と禁煙を試みてきました。3日と続かないことが多いのですが、2度、長い禁煙をしています。1度目は半年。2度目は7年半で、現在も続いています。その2度とも「禁煙セラピー」を読んでのことでした。 とはいえ、1度目の禁煙は地獄でした。 半年間、毎日、たばこの夢を見ました。夢の中で煙草を吸ってしまい、「うわああああ!」と言って飛び起きる。そして、煙草を吸ってしまった罪悪感と挫折感を引きずったまま、その日1日を過ごし、夜はたばこを吸う夢を見る。そんな日々が半年つづき、心身ともに衰弱しきった僕は、たばこをまた吸い始めました。 2度目は、驚くほどスパッとやめられました。夢にも出て来ません。飲み…

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