本音と建前が見え隠れする・・・・・！

またまた所変わって・・・・・「ば、ばかな！そんなことを・・・・・何を言っているのか分かっているのか！」明らかにうろたえた・・・・・狼狽しきった表情はクリアンサスのクメールだ。サルートの言葉に・・・・・サルートはちらりとオンカーの方を見ると、「全軍ファルカタリアに侵攻した方が被害も少なく、得られる領土もでかいぞ。どうだ！」オンカーの表情を見ると『いい加減にしなよ』と言わんばかりの・・・・・そして、「...

娘を持つ親なら・・・・・グランデッツァは変わる・・・・・！

ここは・・・・・グランデッツァの・・・・・デルフィウッドの居城・・・・・いや・・・・・主を失いしこの城にグランデッツァのつわもの達が集まっていた。「・・・・・・・・・・・・・・・」大会議室に・・・・・玉座に座るものはなし・・・・・中央に位置する円卓には赤鬼ローズウッドをはじめとする幹部が顔をそろえている。玉座の左右に陣取っているのが・・・・・王子リチャードと王女エリザベス・・・・・重苦しい雰囲気が...

アルフレードの覚悟！

所変わってファルカタリアのアルフレードの居城。今しがた、ボストクが軍をひきいて城を出発したところだ。これで、この城に残っているのはアルフレード一人となった。城に仕えていた従者たちを一斉に解雇し何一つ残すものを失くして・・・・・コツーン・・・・・コツーン・・・・・磨き上げられた廊下に響くアルフレードの足音・・・・・立ち止るアルフレード・・・・・背後に感じるのは・・・・・『ようやく・・・・・ここまで辿...

囚われの姫と・・・・・！

高笑いを残しながらバイオレッタは薄暗い部屋を出ていった。後ろをついていく青い眼の男は米つきバッタのようにへこへこと・・・・・（いい体してんだけどな・・・・・姫って奴は・・・・・性格が歪んでいるのが多いのか・・・・・）バイオレッタの尻を見つめながら、後ろをついていく青い眼の男はそう思っていた。フッと上を見ると、「ちょっと！どこ見てんのよ！！！」立ち止ってこちらを睨みつけているバイオレッタの姿が・・・...

恐ろしすぎて近寄れない・・・・・！

ファレノプシスの国民会議本部・・・・・その一室にクメールとオンカー、そしてファルカタリアの3本槍の一人サルートの姿が・・・・・「・・・・・・・・・・・・・・・」「・・・・・・・・・・・・・・・」無言で視線を交わす・・・・・いや火花を散らしているのが正解か・・・・・クメールとサルートの二人だ。オンカーが、「と、とにかくだ。黙っていても話は進まない。まずは挨拶でも・・・・・」不穏な雰囲気にいたたまれな...