【主な乗り物:高速バス新宿-TDL線、JR京葉線】「今まで、あなたにあちこち連れていって貰いましたけど」T子がハンカチで鼻を押さえながら呟いた。「ここからバス…
旅日記・紀行文が主体です。長距離高速バスや鉄道の一人旅が好みですが、その他日々のつれづれも。
高速バスと鉄道で、四季折々の日本の風土と、その地に生きる人々の姿に思いを馳せながら、ひと通り48都道府県をめぐりました。「思い出のバス紀行」「鉄路遥かなり」「高速バス風土記」は日本各地を回った旅の懐かしい思い出を、「愛車放浪記」は家族とのドライブを綴りました。「ある医療現場の素描」は僕の仕事のこぼれ話などです。 長文が多いのですが、内田百間・宮脇俊三のファンですので御容赦下さい(笑)
常磐高速バス盛衰記(5)~平成元年 新宿-常陸太田「常陸太田」号が開いた新境地~
昭和から平成へと年号が変わり、最初に登場した「常磐高速バス」である「常陸太田」号は、定刻16時に常陸太田駅前を発車した。昭和2年の建築という古さを感じさせない…
常磐高速バス盛衰記(4)~昭和63年東京-平「いわき」号の苦難~
(この記事は、以前に掲載した「東京発みちのく行き高速バス慕情第3章~昭和63年いわき行き常磐高速バス・いわき号~」を加筆して再掲したものです) 福島県には、…
常磐高速バス盛衰記(3)~昭和63年東京-日立・高萩「ひたち」号の旅情~
常磐自動車道を走る「常磐高速バス」の車窓の佳境は、水戸ICを過ぎたあたりから左手より山並みが近づいてきて関東平野が窄まり、ハイウェイが少しずつ高度を上げ始める…
常磐高速バス盛衰記(2)~昭和63年東京-水戸「みと」号の挑戦~
昭和63年4月に開業した「常磐高速バス」第2弾、東京駅と水戸駅を結ぶ「みと」号に初めて乗車したのは、開業後間もない春の週末であった記憶がある。 「みと」号は…
常磐高速バス盛衰記(1)~昭和62年東京-つくば「つくば」号登場~
このような列に並ばなければ、乗れないのか── 国鉄の分割民営化後に初めて開業する高速バス路線として、昭和62年4月にJR東日本バスと関東鉄道バスが東京-つくば…
現在定期的に発行されている高速バス専門の時刻表としては、交通新聞社の「高速バス時刻表」が唯一である。 昭和60年代から爆発的に高速バス路線網が増え始め、その…
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【主な乗り物:高速バス新宿-TDL線、JR京葉線】「今まで、あなたにあちこち連れていって貰いましたけど」T子がハンカチで鼻を押さえながら呟いた。「ここからバス…
【主な乗り物:東京-勝浦・御宿線、特急「わかしお」】平成14年8月に開業した東京-勝浦・小湊・御宿間高速バスは、平成11年開業の東京-安房鴨川線「アクシー」号…
【主な乗り物:高速バス新宿-大宮・大子・烏山線、JR烏山線】 烏山駅行き高速バス「山あげ」号は、昼でも薄暗い穴倉のような新宿駅南口JR高速バスターミナルを…
【主な乗り物:高速バス東京-君津線、東京湾フェリー】 平成12年7月に、東京と君津を結ぶ高速バスが走り始めた。君津の地名は、首都圏の鉄道をよく利用する人なら…
【主な乗り物:リムジンバス羽田空港-館林・太田・桐生線、高速バス新宿-館林・太田・桐生線】 群馬県は交通に恵まれている印象がある。隣りの長野県で育った人間の…
【主な乗り物:高速バス品川-木更津線、都営バス「品91系統」、東急バス「井01系統」】品川駅の橋上に設けられたコンコースから東西連絡通路を東口に進むと、以前と…
【主な乗り物:高速バス浜松町-真岡・益子・茂木線、真岡鉄道】 茂木行きの高速バスは、定刻16時30分に、浜松町バスターミナルを発車した。首都高速1号線の高架…
【主な乗り物:高速バス「シーサイドライナー」】 平成14年3月に東京と成東を結ぶ高速バス「シーサイドライナー」の開業を知った時には、そう言えばこの区間に高速…
【主な乗り物:「常磐高速バス」東京-三郷・吉川・松伏線、東武バス「有52系統」亀有-吉川線、京成バス「金52系統」金町-戸ケ崎線】 「三郷に行ってほしい」職場…
【主な乗り物:高速バス「アクシー」号、高速バス「カピーナ」号】 JR浜松町駅のホームは、いつも混雑している。 山手線、京浜東北線の2つの通勤路線が停車し、昭…
【主な乗り物:リムジンバス「エアポートライナーマロニエ」号羽田空港-宇都宮線、高速バス「マロニエ新宿」号、東急バス「井03系統」、京浜急行バス「蒲41系統」】…
【主な乗り物:「常磐高速バス」東京-江戸川台線、リムジンバス羽田空港-草加・越谷線、東武鉄道野田線】この少々間抜けな、僕にとっては不可思議な話のきっかけは、東…
【主な乗り物:リムジンバス羽田空港-大宮線】 比較的短距離かつ東京指向であった羽田空港や成田空港のリムジンバスにおいて、新境地を開いたのは、平成元年4月に開…
【主な乗り物:常磐高速バス東京-江戸崎線、JRバス関東霞ヶ浦線】 東京駅と江戸崎駅を結ぶ高速バスが走り始めたのは、平成12年7月のことで、僕はその直後に乗り…
【主な乗り物:リムジンバス羽田空港-高崎・前橋線、「関越高速バス」池袋-高崎・前橋線】 日本中央バスという会社がある。色々な意味で、気になってしょうがない。大…
【主な乗り物:高速バス東京-館山・安房白浜線「房総なのはな」号、JRバス関東房州本線「フラワー」号、特急「さざなみ」】 東京駅を午前10時きっかりに発車した…
【主な乗り物:常磐高速バス東京-水海道線・東京-岩井線、関東鉄道バス水海道-岩井線】 東京と水海道、そして東京と岩井を結ぶ「常磐高速バス」の「常総ルート」が…
【主な乗り物:高速バス川崎-木更津線、「マリンエキスプレス」川崎-木更津航路】川崎と木更津を結ぶフェリー航路を僕が初めて利用したのは、平成7年の初夏のことだっ…
【主な乗り物:東武鉄道特急「けごん」、高速バス新宿-日光線、高速バス新宿-鬼怒川温泉線】 日光へ初めて行ったのは昭和50年のこと、僕が小学校4年だった年の家族…
【主な乗り物:東関道高速バス東京-八日市場線】 東京駅八重洲南口を定刻11時00分に発車した八日市場駅行きの高速バスは、首都高速都心環状線、6号向島線、9号…
平成20年の7月の週末のこと、立川駅で中央線快速電車を降りた僕は、北口のバス乗り場に歩を運んだ。ペデストリアン・デッキに出ると、真夏の太陽の眩しさにくらくらし…
昭和30年代から50年代にかけて、帰省バスが全国を走り回っていた時期があった。お盆や年末年始などの多客期に、殺人的な混雑を呈していた鉄道を補完して、地方から大…
新宿駅西口高速バスターミナルが面した狭隘な路地を抜け出したバスは、高層ビル街を抜けて甲州街道から山手通りに右折し、一路信州を目指して走り始めた。 関越自動車…
平成18年の真夏に、珍しい旅をした。埼玉県のさいたま新都心から仙台へ向かう昼行高速バス、仙台から前橋・高崎へ向かう夜行高速バス、前橋から新潟へ向かう昼行高速バ…
東京駅八重洲南口高速バスターミナルは、広い敷地が狭く感じる程の人出だった。前日は首都圏に雪が降り、東京都内でも数センチの積雪が見られたが、この日はすっかり晴れ…
年末に「中央道特急バス」名古屋-長野線で帰省した僕は、平成18年の正月が明けると、13時05分に長野駅を発車する中部国際空港行きのリムジンバスに乗り込んだ。 …
もうじき日付が変わる頃合いに、東京駅八重洲南口バスターミナルに足を踏み入れると、何台もバスを連ねた23時40分発の名古屋行き「ドリームなごや」3号と、同時発車…
浅草駅を16時20分に発った東武鉄道の特急「りょうもう」号は、時刻表通りの17時25分に館林駅に滑り込んだ。東武鉄道の特急電車と言えば、浅草と日光や鬼怒川を結…
僕の故郷信州と、志賀高原や白根火山を隔てた草津温泉は、首都圏から様々な高速バスで結ばれている。 信州にも温泉は数あれど、高速バスで他県と直結しているのは、「中…
軽井沢駅前には、質素だが鮮やかなイルミネーションが置かれていた。この日は平成16年12月23日、クリスマスが近い。長野新幹線が開通して6年が経ち、新装なった軽…
平成16年の2月の週末、僕は深夜の鳥取駅前にいた。新幹線で神戸入りし、三宮を17時に発つ倉敷行き高速バス「ハーバーライナー」号で日没の山陽自動車道を駆け抜けて…
平成15年の初秋の週末、新宿駅南口の高速バスターミナルを定刻8時20分に発車した「南アルプス」号は、狭い通路をくぐり抜けて明治通りに出ると、新宿4丁目の交差点…
平成14年の盆を長野市の実家で過ごし、急行バス長野-野沢温泉線と長野電鉄木島線の廃止代替バスで木島まで往復した僕は、長野電鉄の特急「志賀高原」を長野駅で降り、…
長野電鉄に初めて乗ったのはいつのことだったか。実は、はっきりと憶えていない。確実であるのは、自宅から1kmと離れていない西長野にあった信州大学教育学部附属長野…
平成9年10月の長野新幹線開業は、長野を故郷とする人間としてこよなく嬉しかったが、それにも増して僕の心を躍らせたのは、新幹線に接続して長野駅から各地に走り始め…
朝の8時50分に池袋駅東口を発車した「関越高速バス」池袋-臼田線は、ぎらぎらと照りつける真夏の太陽の光を浴びながら、一目散に関東平野を走り続けている。車内に冷…
令和5年が明けました。新型コロナウイルスの流行も4年目となり、生活が大きく変わりましたが、少しずつ、元に戻りつつあるのかな、とも思います。いわゆる、ウィズ・コ…
昭和50年代まで、中央本線の下り列車に乗って岡谷駅を発車すると、北西方向の塩尻・松本方面に向かうはずなのに、線路は、諏訪湖から流れ出る天竜川に沿って、ぐいぐい…
どの駅にも、昼と夜が移り変わる時間帯がある。 帰宅ラッシュの潮が引く時間帯に相当することが多く、ホームやコンコースを歩く人々の姿が目に見えて減り、大量の乗降客…
平成9年10月に開業した、長野と直江津を結ぶ高速バスの記憶は、曖昧模糊としている。何処から乗車したのか、ということすら、忘却の彼方である。初乗りしたのが、平成…