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温泉逍遥 https://blog.goo.ne.jp/onsen_shouyou

思いつきで巡った各地の温泉を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

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2013/12/12

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  • 堺市 トキワ温泉 2023年6月頃閉業

    (2023年2月訪問)前回記事に続いて閉業してしまった温泉施設の記事となってしまい申し訳ございません。前回記事の「弥生の里温泉」は訪問前から閉業することはわかっていましたが、今回ご紹介する堺市の銭湯「トキワ温泉」はこの度ブログで記事にするまで閉業の事実を知らず、記事を書くにあたって事実関係を確認すべくネットを調べたら2023年6月下旬に閉業していたことを知ってビックリした次第です。近年は温泉施設が相次いで閉鎖していますので、行きたい温泉があれば「また今度でいいや」ではなく、可及的速やかに訪問日程を立てるべきでしょう。後悔先に立たず。この言葉ほど温泉巡りにピッタリな教訓はありません。さて、2023年2月に堺市を訪問した私は、阪堺電車に乗って神明町電停で下車。電停から数ブロック歩いてゆくと・・・目的地である「...堺市トキワ温泉2023年6月頃閉業

  • 弥生の里温泉 2023年2月閉館

    (2023年2月訪問)いつも1年以上前の訪問記を記事にしている情報鮮度感ゼロな拙ブログですが、今回はそれどころか既に閉館してしまった施設を取り上げます。入れない温泉を紹介することになり申し訳ございません。過去帳入りした温泉のアーカイブとしてご覧下さいますと幸いです。今回取り上げる「弥生の里温泉」は大阪南部の和泉市にあり、阪和線信太山駅から徒歩1~2分という便利な立地で営業していたのですが、残念ながら私が訪ねた2023年2月の末に閉館してしまいました。上述のように、電車でアクセスするならば阪和線を利用するのが最も便利なのですが、生来のへそ曲がりである私は敢えて阪和線に乗らず、南海高野線から分岐する泉北高速鉄道に乗車し、終点の和泉中央駅で下車して、和泉市のコミュニティーバスに乗り換え、「信太山駅前」バス停で下...弥生の里温泉2023年2月閉館

  • ホテル阪神大阪 客室の天然温泉

    (2023年2月訪問)まだまだ冷たい冬の北風がスギ花粉を伴って街を吹き抜け、私の鼻をムズムズさせることで、いよいよ春が近づいてきたことを感じさせた2023年2月の某日、大阪の福島駅前に屹立する「ホテル阪神大阪」で一晩を過ごしました。このホテルは「全客室のバスルームで自家源泉の温泉に入れるホテル」として温泉ファンには夙に有名ですから、いまさら拙ブログで取り上げることも無いような気がしますが、関西方面の記事がまだまだ弱いので、少しでも嵩増しを図るべく、その際の記録を今回記事に致します。お付き合いください。当たり前ですが、まずはフロントでチェックイン。アメニティ類はフロント前に用意されていますので、各自で必要なものを必要な分だけ手に取ってから客室へ向かうことになります。こちらが私の泊まった客室。独りで泊まるには...ホテル阪神大阪客室の天然温泉

  • 熱海温泉 玉の湯ホテル

    (2023年1月訪問)国道135号線は熱海の海岸沿いで小田原方面と伊東方面の車線が分かれてそれぞれ一方通行になりますが、伊東方面行の車線が熱海親水公園の南端でクランク状に曲がって上り車線と合流しようとする角に、今回取り上げる「玉の湯ホテル」が位置しています。本来こちらのお宿では予約無しの日帰り入浴を受け入れていないようですが、昨年実施された某イベントの参加者は事前予約を条件に日帰り利用が可能となっていましたので、その機会に入浴利用させていただくことにしました。入館しようと玄関まで進んだら、玄関前に興味深い設備を発見。赤い御影石には「源泉」と刻まれており、側面に水栓が取り付けられています。そして説明プレートには、地下436メートルから源泉が汲み上げられており玉のような温泉が出たことから玉の湯ホテルと名付けら...熱海温泉玉の湯ホテル

  • 世界一遅い2ヶ月遅れの台湾総統選レポート 2024年 後編

    前回記事の続編です●選挙当日投票前夜、私は新北市板橋の高層ビルにあるホテルで宿泊。明けて翌朝の選挙当日。ホテルの部屋から眺める新北市の眺望は、投票日和と申し上げましょうか、雲一つない素晴らしい天気でした。ホテルでチェックアウトを済ませ、歩いて板橋駅へ向かいます。ちょうどホテルと駅の間に新北市役所があり、たまたま市役所から最も近い投票所の前を通り過ぎたのですが、朝から既に有権者の方が並んでいらっしゃいました。こちらの投票所はビル1階の吹きさらし状ホールに設置されているため、中の様子が丸わかりでした。なお、台湾の投票は朝8時から夕方4時まで。日本と比べると、投票できる時間がかなり短いですね。この日は台湾中部へ行きたかったので、板橋駅から台鉄の自強号に乗車しました。このブログをご覧の方で、もし今後台湾で選挙があ...世界一遅い2ヶ月遅れの台湾総統選レポート2024年後編

  • 世界一遅い2ヶ月遅れの台湾総統選レポート 2024年 中編

    前回記事の続編です。●18時以降の応援集会決戦前日だというのに、どの陣営も盛り上がりに欠けており、お祭り騒ぎを期待していた私はすっかり拍子抜け。ちょっぴりガッカリしながらネットを見ていたところ、夕方18時から各党が最後の応援集会を開くとの情報を得ましたので、早速行ってみることにしました。これまでの選挙ですと、最終夜の応援集会で数十万という支援者が一堂に会してフェスのような盛り上がりを見せていましたが、果たして今回はそのような盛り上がりが起きるのでしょうか。(1)民衆党応援集会(台湾総統府前・凱達格蘭大道)台湾総統府の東側に伸びる凱達格蘭大道では、総統選の前夜になると必ず応援集会が開催されます。総統府前という土地柄なのか、前回は与党民進党がこの場所で開催しましたので、今回も民進党の支持者が集まっているのかと...世界一遅い2ヶ月遅れの台湾総統選レポート2024年中編

  • 世界一遅い2ヶ月遅れの台湾総統選レポート 2024年 前編

    みなさまご存知の通り、2024年1月13日の土曜日に、世界が注目する中、台湾で総統選が実施されました。そして総統には民進党の頼清徳氏が選出され、1996年に有権者が直接総統を選ぶ現在の制度になってから初めて、同じ政党が3期連続して政権を担うことになりました。一方、同日実施された立法院選挙(日本の国会に相当。一院制)では野党の国民党が第一党となったため、総統(政権)と立法院でネジレが発生してしまいました。とはいえ、国民党は52議席で民進党は51議席ですからその差はたった1議席。両党とも単独過半数を確保できていません。このため8議席を獲得した新興勢力である第三党の民衆党が今後国政運営のキャスティングボードを握るのではないかと言われています。台湾の選挙で有名なのが、その盛り上がり方。まるでお祭りかフェスかといっ...世界一遅い2ヶ月遅れの台湾総統選レポート2024年前編

  • 東埔温泉 勝華大飯店

    前回記事の北投温泉からかなり離れてしまいますが、今回取り上げるのは台湾・南投県の南部に位置する東埔温泉です。台湾屈指の観光地である日月潭と阿里山の中間にあり、また台湾最高峰である玉山(標高3,952m)の麓に位置しているこの温泉地は、日本統治時代に「トンボ温泉」と称されており、長い歴史を有する山間のいで湯ですが、観光の周遊ルートに組み込まれるような立地ではなく、また公共交通機関の便が悪くて車が無いと周辺の有名観光地へアクセスしにいためく、今ではかなり鄙びて寂しい温泉街となってしまっています。温泉街から東の山へ伸びる急な坂道をひたすら登ってゆくと東埔温泉の源泉があり、そこに設けられた露天風呂では湧出したばかりの新鮮なお湯に入ることができます。この露天風呂については拙ブログでも以前に取り上げたことがあり(当時...東埔温泉勝華大飯店

  • 北投青礦名泉(旧北投温泉公共浴室) 2024年1月再訪

    (2024年1月訪問)このブログでもほぼ定期的に記事にしているように、毎年私は台湾へ出かけておりますが、最近は台北を観光する機会が減っており、行き帰りの飛行機に乗るために台北を経由する程度です。しかしながら、先日行われた台湾総統選ではやはり大都市の台北市や新北市で選挙運動が盛り上がっていましたので、総統選を見学することが主目的だった今年(2024年)1月の台湾訪問時では台北近郊の新北市板橋で1泊しました。そして、せっかく台北にいるのだから温泉に入らないのはもったいないと考え、MRTに乗って久しぶりに台北の温泉に入ってまいりました。台北は地下鉄に乗れば温泉に入れるのでとっても便利ですね。今回訪ねた台北の温泉は全てこれまで拙ブログで取り上げている施設ですので、改めて拙ブログで取り上げることは避けますが、その中...北投青礦名泉(旧北投温泉公共浴室)2024年1月再訪

  • 台中市 清新温泉飯店(日帰り入浴)

    (2024年1月)台中市の近郊には麒麟峰温泉など数は少ないものの温泉が点在しています。今回は高鐵(台湾新幹線)台中駅から比較的近い位置にある「清新温泉」を取り上げます。高鐵台中駅から比較的近いと申し上げたものの、約6kmほど隔たりがあるため車で10分強はかかり、しかも結構急な坂道を登り詰めた丘の上の立地しているので、迂闊に駅から歩こうとするとえらい目に遭います。レンタカーなど使えない場合はタクシーを利用しましょう。ちなみに私はレンタカーで現地へ向かったのですが、ナビとして使ったGoogleマップは、なぜか表側の道ではなく、ホテル裏手の山に広がる墓地の中を貫く細い一本道を案内したため、本当にこの道で良いのだろうかと不安を抱きながら運転するはめになりました。場所柄、車でのアクセスを前提にしているものと思われ、...台中市清新温泉飯店(日帰り入浴)

  • 廬山温泉 仁愛郷農会農特産品展售中心

    (2024年1月訪問)前回記事で取り上げた廬山温泉の源泉付近から温泉街へ戻る途中、歩道に面して建つ施設の塀から湯気を立てながらお湯が捨てられている光景を目にしました(上画像)。あれれ?と思って塀の隙間から内側を覗いてみますと、露天風呂のようなものがあるではありませんか。ダメ元でこの塀を擁する「仁愛郷農会農特産品展售中心」と書かれた建物を訪ねてみることに。位置としては源泉へ向かう歩道の入口付近、警光山荘の斜前に当たります。はたして旅館ではない施設でも温泉に入れるのでしょうか。農会農特産品展售中心、つまり地元農協の特産品販売センターといったところでしょうか。でも観光客の姿がすっかり消えてしまった現在の廬山温泉で商売などできるはずもなく、保存の利く飲料や乾燥した物などが僅かに売られている程度で商売っ気はほとんど...廬山温泉仁愛郷農会農特産品展售中心

  • 台湾 廬山温泉の現状(2024年1月)

    (2024年1月訪問)拙ブログでは珍しく鮮度の良い情報を記事に致します。私は2024年1月に数日だけ台湾へ出かけてまいりました。その主たる目的は4年に一度行われる総統選の様子を見学することでしたが、せっかく台湾へ来たのですから温泉もいくつか巡ってきました。今回の記事ではその中でも日本統治時代から温泉地として台湾の方々に長年親しまれてきた南投県・廬山温泉の現状についてお伝えいたします。現状をお話しする前に、ここ数年の廬山温泉を巡る状況について簡単にご説明します。拙ブログでも過去記事でお伝えしておりますが、日本統治時代に富士温泉と呼ばれた廬山温泉は、急峻な地形が災いして土砂災害に遭いやすく、ここ20年近い間でも大雨に伴う土砂災害に何度か見舞われています。2008年や2012年6月の豪雨では土石流が温泉街を集中...台湾廬山温泉の現状(2024年1月)

  • 房総半島 入浴できない鉱泉めぐり

    (2023年9月訪問)今回の記事は久しぶりに小ネタを取り上げます。房総半島にはマニア受けするような、入浴できないけれども興味深い鉱泉がたくさん湧出していますが、今回はその中でも比較的見つけやすく訪問も容易な2ヶ所をご紹介します。●大多喜町某所のガス井戸夷隅郡の大多喜町と言えば、千葉県内に地産地消の天然ガスを供給している都市ガス会社「大多喜ガス」の名称として、千葉県内では有名かと思われます。いすみ鉄道の大多喜駅前には「天然ガス記念館」もあり、また当地は房総エリアにおける天然ガス掘削発祥の地でもありますので、大多喜は天然ガスの街と言っても過言ではないでしょう。房総エリアの地下には膨大な天然ガスが埋蔵されていますが、ガスだけで湧出することはなく、水溶性ガスとして鉱泉と一緒にメタンガスが地下から上がってきます。温...房総半島入浴できない鉱泉めぐり

  • 人見温泉 神門コミュニティーセンター

    (2023年9月訪問)前回記事の「小糸川温泉」から小糸川を下って、東京湾岸に面する河口付近へとやってまいりました。この河口付近はかつて漁村だった面影を残す庶民的なエリアと海岸沿いの工業地帯が隣り合っている興味深い景色が広がっているのですが、この両エリアの境界を成すゾーンに位置している君津市の公営施設「神門コミュニティーセンター」には天然温泉の浴場があり、基本的には地元の方々に向けた準ジモ泉みたいな施設となっているのですが、市外の者でも入浴利用可能ですので、どんな温泉に入れるのか、行ってみることにしました。昭和の後期に建てられた河川敷ゴルフコースのクラブハウスみたいな建物壁面には、独特の字体で"GODOC.C"と記されており、ゴルフ場銀座の房総という土地柄、「神門カントリークラブ」と読みたくなりますが、おそ...人見温泉神門コミュニティーセンター

  • 君津市 小糸川温泉

    (2023年9月訪問)前回記事の外房から、今度は同じく房総半島の内房へと回ってまいりました。内房にも興味深い鉱泉がたくさんあるんですね。君津市の長閑な農村部にある「小糸川温泉」は、土日月といった曜日に限定して営業している温泉旅館で、房総の鉱泉施設では珍しくかけ流しのお湯に入れます。コロナ禍以降は宿泊営業を中止しているようですが、日帰り入浴は現在も積極的に受け入れています。通りに立つ幟を目印にして路地に入ると、その奥には渋い佇まい平屋建てがお出迎え。玄関に入り、帳場で直接湯銭を支払って浴室へ向かいます。なお帳場の前には100円リターン式ロッカーがありますので、貴重品はこちらへ預けましょう。昭和の趣きを濃く漂わせる館内の廊下を進んで浴室へ。暖簾を潜った先の脱衣室は至ってシンプルな造りで、室内には棚と扇風機があ...君津市小糸川温泉

  • 矢指ヶ浦温泉館

    (2023年2月訪問)前回記事に続いて外房の魅力的な鉱泉を巡ってまいります。今回取り上げるのは県内では歴史ある鉱泉宿「矢指ヶ浦温泉館」です。1952(昭和27)年に千葉県温泉指定の第一号を受けた鉱泉で、その渋い佇まいは温泉ファンから支持を集めており、日帰り入浴も可能なので、私も訪問してみることにしてみました。九十九里浜に沿って伸びる県道30号線を東に向かって走ると、施設の看板が目に入ってきます。施設自体はこの看板の下から左の路地に入ればすぐなのですが、車の場合はここを右に曲がって・・・廃車体が放置されているこの場所(お寿司屋さんの向かい)に車を停めます。3〜4台は駐車できるでしょうか。なお駐車場の目と鼻の先は九十九里浜ですので、お風呂上がりにこの雄大な景色を眺めるもの良いかと思います。さて、車を停めて県道...矢指ヶ浦温泉館

  • 飯岡福祉センター 飯岡温泉

    (2023年1月訪問)地熱資源や温泉資源に恵まれている日本でも、千葉県は例外的に地熱にあまり恵まれず、それゆえ25℃以上で湧出する温泉法上の温泉も多くなく、浴用に供される鉱泉のほとんどは冷鉱泉として湧出しているのですが、冷鉱泉だからと侮るなかれ、千葉県の冷鉱泉は個性的なものが多く、その個性も強烈なものばかり。そこで今回から千葉県の鉱泉をいくつか取り上げてまいります。まずは外房の「飯岡温泉」から。かつて当地は海上郡飯岡町でしたが市町村合併によって現在は旭市の一部になっています。その旧飯岡町の役場があった付近には、上画像のようなシンメトリな造りの建物があり、右側は旭市の保健センター、そして左側が・・・今回の目的施設である「飯岡福祉センター」です。この建物の1階に鉱泉を沸かした入浴施設があり、基本的には地元市民...飯岡福祉センター飯岡温泉

  • 熱海駅前温泉(田原浴場) 濃い濁り湯だった某日

    (2023年1月訪問)近年は観光客が戻りつつある熱海。需要が高ければ相場も上がるため、最近熱海で温泉に入ろうとすると料金が比較的高めに設定されており、その金額を目にしてたじろぐこともしばしばです。また慎重に施設を選ばないと高いばかりか、お湯もいまいちだったりしますから、熱海での入浴は施設数の割りに意外と難しかったりします。そんな中で、昔から鉄道利用者にとっての有難い見方が「熱海駅前温泉(田原浴場)」です。拙ブログでは今まで「既に取り上げているはず」と私が勘違いして紹介から漏れてしまっている施設がいくつもありますが、この「熱海駅前温泉」もそんな紹介漏れ施設のひとつ。とっくにブログでご紹介していたかと思っていましたが、調べてみたら今まで一度も触れたことが無かったため、ようやく今回取り上げさせていただきます。私...熱海駅前温泉(田原浴場)濃い濁り湯だった某日

  • 網代温泉 竹林庵みずの(日帰り入浴)

    (2023年1月訪問)明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。新年1回目の記事は伊豆の網代温泉「竹林庵みずの」で日帰り入浴した際の記録を書き綴ってまいります。車で熱海方面から伊東方面へ海沿いを南下して、網代の市街地をちょっと過ぎた先を丁字路を山側へ右折し、道なりに進んで急な坂を上がっていきます。その坂の途中には「竹林庵みずの」で使われている温泉の源泉井があり、今からここで湧いたお湯に浸かるんだ、という意識を持ちながら更に急坂を上がってゆくと、やがて道はどん詰まりになり、その先が今回の目的地です。お宿はいかにも伊豆らしい急傾斜地の上に立地しており、下から見上げた感じでは敷地が狭そうに思えるのですが、実際には奥に広く、駐車場もまずまずの市ペースが確保されています。なんと駐車場の向こう側に...網代温泉竹林庵みずの(日帰り入浴)

  • 磐梯熱海温泉 湯kori

    (2022年10月訪問)磐越西線の磐梯熱海駅へやってまいりました。郡山の奥座敷である磐梯熱海温泉の玄関口として、かつては特急「あいづ」も停まったそこそこの主要駅でしたが・・・いまでは1時間に1本の普通列車、そして1日3往復の快速列車が止まる程度で、かなり地味なローカル線の閑散駅になってしまいました。磐梯熱海温泉の人気には陰りがあり、また地元の方は自家用車で移動するため、この駅の利用者数は年々減少しています。駅前も観光地らしくなくひっそりとしており、私が訪問した時も観光客の姿は見られませんでした。でもそんな状況を打破してくれそうな施設が駅前に2019年に開業しました。上画像の左側に写っている・・・「湯kori」です。画像の建物をご覧になるとお気づきになるかと思いますが、新築開業ではなく、かつて「小松屋」とい...磐梯熱海温泉湯kori

  • 赤湯温泉 好山荘 リニューアル後に再訪(2022年10月)

    (2022年10月訪問)福島の吾妻連峰と安達太良山の両山麓を縫うように走りながら土湯峠を越える福島県道70号線。私が訪問した時には山々が錦秋の彩りで大変美しく、所々で車を停めては、見事な紅葉を楽しませていただきました。さて今回目指すのは土湯峠温泉郷の「赤湯温泉好山荘」です。こちらの温泉は以前拙ブログで取り上げておりますが(当時の記事はこちら)、2021年に発生した地震によって一度は休業に追い込まれてしまいました。その後1年近く閉鎖が続き、もう復活は難しいかと思われていましたが、地元の方々によってクラウドファンディングによる再興が図られ、目標額に達したことで見事にリニューアルが進行し、晴れて営業再開と相成りました。私もクラウドファンディングに参加した一人として、どのように生まれ変わったのか自分の目で確かめる...赤湯温泉好山荘リニューアル後に再訪(2022年10月)

  • 横向温泉 滝川屋旅館

    (2022年10月訪問)福島県の安達太良山周辺は、言わずもがな温泉の宝庫です。その北麓に位置する横向温泉「滝川屋旅館」は、以前は宿泊しないとお風呂に入浴できなかったのですが、最近になって事前予約制で日帰り入浴を受け付けてくださるようになったので、秋の色合いが深まってきた2022年10月某日に日帰り入浴で利用させていただくことにしました。風情ある木造の旅館。宿泊客は1日一組しか取らないとのこと。そんなお宿のお風呂に入れるのですからありがたいですね。玄関の引き戸を開けて声を掛けますと、ご主人がご丁寧に案内してくださいました。ご主人に導かれながら館内の廊下を奥へ奥へ、階段を下へ下へと進んでゆくと、その突き当たりが浴場棟になっていました。温泉巡りの経験則から申し上げますと、下って向かう施設のお風呂は良い傾向にあり...横向温泉滝川屋旅館

  • 川渡温泉 高東旅館 2022年10月再訪問(後編 2つのお風呂)

    前回記事の続編です。さてお風呂へまいりましょう。お風呂は新館・別館いずれの宿泊客も同じ浴室を利用します。●男女別浴室前回記事で取り上げた宿泊客用のラウンジの前に男湯の暖簾がさがっており、女湯はその右手の廊下を進んだ先にあります。以前もこのお風呂の様子を拙ブログで取り上げたことがありますが(以前の記事はこちら)、基本的には前回記事当時と変わっていません。お湯が湯船に落とされる音だけが木霊するシンプルで静かな浴室に入ると、湯気と共に川渡温泉ならではの硫黄臭がプンと香り、硫黄泉好きな私の気持ちが条件反射的に高揚しました。なお室内のカランは1つだけです。U字形の湯船は2~3人サイズ。暗い鶯色を帯びた濁り湯が湛えられています。お湯の色合いや濁り度合いはその時々によって違うような印象を受けました。湯口から静かにお湯が...川渡温泉高東旅館2022年10月再訪問(後編2つのお風呂)

  • 川渡温泉 高東旅館 2022年10月再訪問(前編 お部屋など)

    (2022年10月訪問)温泉番付で東の幕内に必ず入る宮城県の鳴子温泉郷。ひとくちに鳴子と言っても場所によって泉質がかなり異なるのですが、私は温泉郷の東端に位置する川渡温泉のお湯が大好きで、機会があれば川渡の湯に浸かりたくなります。鶯色を呈した川渡のお湯は硫黄臭が強く、湯の花も多いので、温泉に入っている感が強いんですよね。今回はそんな川渡にあるお宿のひとつ、高東旅館で一晩お世話になった時のことを記事にします。なお、こちらのお宿は以前にも拙ブログで記事にしたことがあり(当時の記事はこちら)、お湯の良さが忘れられず、今回宿泊利用で思う存分湯浴みを堪能しようと思ったわけです。宿泊は別館と新館のいずれかを利用でき、新館の方が若干高い料金設定なのですが、それでも素泊まりで1泊5,000円未満ですから(私の利用時)、何...川渡温泉高東旅館2022年10月再訪問(前編お部屋など)

  • 青根温泉 名号湯

    (2022年10月訪問)今回記事からしばらくの間はみちのくの温泉を連続して取り上げてまいります。東北は私の第二のホームグラウンドと言うべきエリアですので、ブログ記事を書いている時でも訪問時を思い出して気分が高揚してしまいます。宮城県青根温泉は、蔵王連峰の麓にある温泉地で、拙ブログでもこれまで何度が取り上げています。今回取り上げる「名号湯」は、かつて「大湯」とともに当地の共同浴場として親しまれてきましたが、2006年の「じゃっぽの湯」開業に伴って「大湯」とともに一旦閉鎖されてしまいました。その後、「大湯」は旅館「湯元不忘閣」の宿泊者専用内湯として復活。一方「名号湯」は長年閉鎖されたままでしたが、数年前に貸切風呂としてようやく復活に至っています。私は蔵王山麓に紅葉が広がり始めた2022年10月に利用させていた...青根温泉名号湯

  • 松崎温泉 炉ばた館

    (2022年10月訪問)前回記事に引き続き西伊豆の松崎を巡ります。今回訪ねるのは松崎市街の南部、道部交差点(丁字路)の角に位置する「旅宿炉ばた館」です。一見すると何の変哲もないごく普通の民家のようであり・・・玄関もやはり民家と勘違いしてしまいそうな佇まい。でもれっきとした温泉宿なのです。しかも訪問した時期には立ち寄り入浴ができるという情報を得ていたので、余計に驚きます。私も実際に訪ねるまでは「本当に立ち寄り入浴できるのかしら」と不安でいっぱいだったのですが、引き戸を開けて中に入り、奥にある帳場で声を掛けたところ、快く受け入れてくださいました(現在の立ち寄り入浴営業実施状況については直接施設へお問い合わせください)。お風呂は帳場の目の前にあります。ドアを開け、細長くて質素な脱衣室を抜けて浴室へ。建物の外観か...松崎温泉炉ばた館

  • 松崎温泉 伊豆まつざき荘

    (2022年10月訪問)風光明媚な西伊豆にはたくさんの温泉が湧いており、なかでも松崎エリアはなまこ壁の街並みと美しい自然が相まって観光地として人気がありますが、今回はそんな松崎市街の入り江に面して建つ国民宿舎「伊豆まつざき荘」で日帰り入浴した際のことをレポート致します。港町である松崎の市街地は駿河湾に面して入り江のような地形を有しており、「伊豆まつざき荘」はその入り江の北側に立地しています。6階建のホテルで、日帰り入浴の利用も可能。1階の立派なフロントで入浴したい旨を申し出ると「町内の方ではないですよね」と聞かれたのですが、後で調べたところによると、松崎町民の入浴料金はなんと半額。ご当地にお住まいの方がちょっぴり羨ましくなりました。私は町外ですので通常料金を支払いますと、引き換えに小さなタオルを下さいまし...松崎温泉伊豆まつざき荘

  • 野沢温泉 新田の湯

    (2022年6月訪問)野沢温泉の共同浴場では「熊の手洗い湯」が近年全面改築され、伝統的な趣きを残しながらもすっかり綺麗な姿へ生まれ変わりましたが、同様に最近建て直された共同浴場がもうひとつあります。今回取り上げる「新田の湯」は2018年に全面改築され、入口の破風や高い湯気抜きなど以前の姿の特徴を残しつつ、以前のような白壁ではなく材木の素材感を全面的に活かした総木造の湯屋建築として、完全リニューアルされました。男女別の浴室へ入ってみましょう。内部構造としては、野沢温泉の他の共同浴場と同じく、脱衣ゾーンと入浴ゾーンが一体化している伝統的な造りを踏襲しており、壁や天井などに全面採用されている木材の美しさと温かみが優しく湯浴み客を包んでくれることでしょう。浴槽は横に長い長方形で、3~4人サイズといったところでしょ...野沢温泉新田の湯

  • 野沢温泉 横落の湯

    (2022年6月訪問)野沢温泉の共同浴場といえば大湯に代表されるような立派な木造湯屋建築が印象的ですが、肩ひじを張らず周辺の建物と同化しながらひっそりと佇む共同浴場もあります。今回取り上げる「横落の湯」もそんな浴場のひとつ。バスターミナル付近の十字路付近に位置しており、浴場がある建物を表通りから見るとインバウンド向けのお店が目立っているため、どこに浴場があるのかわかりませんが・・・十字路から坂の下の方へまわってみると、出入口には浴場名が揮毫された扁額がかかっており、ここに至ってようやく共同浴場であることがわかります。男女別の浴室には、他の共同浴場より若干大きなサイズの浴槽が一つずつ据えられています。黒い御影石の縁により、お風呂が引き締まって見えますね。お風呂そのものの造りは至って質素で、これは他の共同浴場...野沢温泉横落の湯

  • 野沢温泉 上寺湯

    (2022年6月訪問)引き続き野沢温泉の共同浴場を巡ります。今回取り上げるのは、野沢温泉のバスターミナルから「熊の手洗い湯」へ下ってゆく途中にある共同浴場「上寺湯」です。こちらの浴場の内部構造は、野沢温泉の共同浴場では一般的な、更衣スペースと入浴ゾーンが一体になっているタイプなのですが、ドアを開けたら浴室まで丸見え、という事態を防ぐため、出入口から奥の方まで仕切り塀が設置されています。浴槽は3人サイズといったところでしょうか。ほぼ無色透明ながらぼんやり霞んだような感じのお湯が張られており、湯中では白い湯の花が浮遊しています。ちょっと熱めの湯加減ですが、肩まで湯船に浸かると心身がシャキッと冴えるので、大変気持ち良いです。湯口から出てくるお湯を掬って口に含んでみますと、砂消しゴムを思わせるゴムのような硫黄感が...野沢温泉上寺湯

  • 野沢温泉 滝の湯

    (2022年6月訪問)前回記事では野沢温泉の旅館「げんたろう屋」で一晩お世話になったことをご紹介しましたが、お宿のお風呂に掲示されていた温泉分析表には、源泉名として滝の湯の名前が記載されていました。そこで、今回は同じ滝の湯源泉を使用している共同浴場「滝の湯」を取り上げます。野沢温泉のシンボル的な存在である「麻釜」から更に急な上り坂を登った先にあり、観光客が訪れるような場所ではないため、野沢温泉の共同浴場の中では比較的目立たない存在かもしれません。とはいえ総木造の伝統的な湯屋はさすが野沢温泉というべき佇まいであり、コンパクトながら実に立派です。この「滝の湯」は野沢温泉の共同浴場では一般的な、更衣スペースと入浴ゾーンが一体型になっているレイアウトであり、男女別の出入口から中へ入ると、そこはもう浴室です。おっ、...野沢温泉滝の湯

  • 野沢温泉 げんたろう屋(後半 お風呂)

    前回記事の続編です。お風呂は1階へ下ります。1階エレベータホールには上画像のような小上がりが設けられていますので、湯上がりのちょっとした休憩に使えそうですね。こちらのお風呂は宿泊客のみ入浴可能。つまり立ち寄り入浴は不可です。男女の暖簾替えは無いらしく、私の宿泊時は男女が固定されていました。浴室はご覧の内湯のみ。室内には白いタイルが多用されている一方、換気性と目隠しを両立させていると思しき格子の窓が印象的です。なおもう一つの浴室(女湯)は総檜造りなんだとか。洗い場にはシャワー付き混合水栓が4つ。浴槽にはちょっと熱い無色透明のお湯が張られており、しっかり掛け流されています。お湯は綺麗に澄んでおり、湯中で浮遊する湯の花は少なかった一方、黒い繊維のような湯の華の沈殿が目立っていたように記憶しています。お宿の案内を...野沢温泉げんたろう屋(後半お風呂)

  • 野沢温泉 げんたろう屋(前半 お部屋など)

    (2022年6月)2022年6月に野沢温泉を訪ねた際の記録を連続して記事にしておりますが、その時に一晩お世話になったお宿は、前回取り上げた「松葉の湯」の斜前に位置する「げんたろう屋」さんです。こちらのお宿は、外壁に描かれた大きなアートが印象的。壁一面に描かれ、しかも鮮やかな色遣いなので、通りを往来する人は間違いなく立ち止まって見上げてしまうでしょう。小規模なお宿ですが鉄筋PC造の4階建で、館内にはエレベーターも設置されていますので、館内の上下移動がとても楽。なおフロントは2階です。今回私が案内されたお部屋はこちら。6畳の和室で、エアコンやテレビなどひと通りの設備は揃っており、心地よく一晩を過ごすことができました。今回私は地獄釜のように暑かった東京の猛暑から逃れるために野沢温泉へやってきたのですが、その目的...野沢温泉げんたろう屋(前半お部屋など)

  • 野沢温泉 松葉の湯

    (2022年6月訪問)前回記事に引き続いて野沢温泉の共同浴場を巡ってまいります。今回訪ねるのは「松葉の湯」。小規模な旅館が軒を連ねる温泉街の中にあり、スキー場へ上がる坂道の途中に位置しています。この浴舎は2階層になっており、道路に面した1階部分は・・・地元の方が洗濯など日々の生活で使用する洗濯場。当然入浴は出来ません。野沢温泉ではこの「松葉の湯」のほか、「熊の手洗い湯」にも洗濯場があります。洗濯場内部の様子。その名の通りに温泉のお湯を使って洗濯するほか、野沢菜を洗う時にも洗濯場のお湯を使うそうです。さすが歴史ある温泉地らしく、温泉と生活が密接に結びついているのですね。階段を上がった2階がいわゆるお風呂。男女別に分かれた出入口のドアを開けて脱衣室へ上がります。野沢温泉に計13ヶ所ある共同浴場の多くは、脱衣場...野沢温泉松葉の湯

  • 野沢温泉 真湯 2022年6月再訪

    (2022年6月訪問)当たり前かもしれませんが、自分が気に入っている温泉は何度入っても気持ち良く、いつでも何度でも感動出来ちゃいます。私は野沢温泉に数ある源泉の中でも「真湯」が特に好きで、当地を訪ねる度に必ず立ち寄って入っています。道祖神の隣に立つ石柱に「天下乃名湯」と刻まれている通り、その言葉に異論は全くありません。拙ブログで記事にするのは2回目ですが、私個人としてはいままでこの「真湯」に何度入ったことか。いつも変わらないお風呂の様子。他の共同浴場と地元の方にも愛されており、とても綺麗に維持されています。客としてもありがたく大切に使わなければなりませんね。野沢温泉を訪れる観光客とこのお風呂で何度も会うのですが、皆さん異口同音にお湯が熱いと仰います。でもこの熱さが私には心地よいのです。熱さのみならず実際の...野沢温泉真湯2022年6月再訪

  • 野沢温泉 麻釜の湯

    (2022年6月)今回から連続で、温泉ファンにはお馴染みの野沢温泉に点在する共同浴場を取り上げます。既にご存知の方も多いかと思いますので、いつもより文量を少なめに致します。まずは「麻釜(おがま)の湯」から。その名の通り麻釜からお湯を引いている浴場ですね。それでは早速おじゃまします。更衣ゾーンと入浴ゾーンの間に仕切りが無い一体型の構造。男女別の浴室に湯船がひとつずつ設けられ、それぞれに麻釜から引かれた熱い温泉が注がれています。入浴の際、あまりに熱すぎたら水を入れることになりますが、下手に加水すると普段からこちらに入っている地元の方に失礼ですので、多少熱い程度でしたら我慢して入っちゃいましょう。お湯は無色透明で、溶きタマゴのような白い湯の花が浮遊しています。湯口のお湯を口に含んでみますと、軟式テニスボールのよ...野沢温泉麻釜の湯

  • 百合居温泉

    (2022年6月訪問)鄙びた温泉浴場が好きなファンから評価が高い信州の百合居温泉を取り上げます。プレハブ造の簡素な湯小屋はなんとご当地(栄村)の村営の施設なんだとか。こんな渋い施設を公営にしちゃう栄村、すばらしいですね。上画像では入口の右横に地元のご老人がここまで乗ってきたと思しきセニアカーが写っていますが・・・目の前には長閑な田園風景が広がっており、ご老人が乗ったセニアカーがのんびり移動する光景がぴったり似合います。建物の脇には貯湯タンクが設置されていますね。さて、周囲の長閑な環境に心がほっこりしたところで、中へお邪魔します。出入口を入って左側にはロッカーがありますので、貴重品はこちらへ預けましょう。こちらは無人施設です。受付の方はいらっしゃいませんので、入浴料は出入口付近に置かれている小型の券売機で購...百合居温泉

  • 温泉関連書籍 おすすめの2冊

    久しぶりに温泉に関連する書籍を取り上げます。温泉に関する情報をネットから入手することが主流になって久しいものですが、とはいえ今でも書籍は重要な情報源です。玉石混淆のネット情報と違い、情報が整理されている、わかりやすくまとめられて編集されている、そして編集者など複数の人の目がフィルターになっている、など多くのメリットがあり、そして何より著者の思いが文面から伝わってくるので、その思いにつられて記事で紹介されている場所へ行ってみたくなるのが大きな魅力です。今回は直近1年の間に刊行された温泉関連書籍の中から、私が特にレコメンドしたい2冊を取り上げます。●温泉百名山著:飯出敏夫2022年10月集英社インターナショナル刊行から1年が経とうとするタイミングで紹介するのはちょっと遅いように思いますが、でも秋の登山シーズン...温泉関連書籍おすすめの2冊

  • 舘山寺温泉 旅館ふじや(後編 お風呂)

    前回記事の続編です。さてお腹を満たした後はお風呂に入りましょう。お宿には2つの浴室があり、右の浴室には紺の、左の浴室には紅の暖簾が掛けられているのですが、特に男女で分けているわけではなく、女将さん曰く空いていればどちらを使っても構わないとのことでしたので、両方入ってみることにしました。まずは右側のお風呂から。お宿のお風呂とはいえ、家庭のそれと同じかやや大きい程度で、かなりコンパクトなつくりです。でもこのコンパクトさが実は重要なのかもしれない、と後で気づくのでした。どういう意味なのかは後述します。なお(話が前後しますが)更衣室にはエアコンが設置されているので、夏の湯上がりのクールダウンも、冬のヒートショック対策も問題ないかと思います。洗い場にはシャワー2つあるので、夫婦や家族での利用も大丈夫。湯船は1人なら...舘山寺温泉旅館ふじや(後編お風呂)

  • 舘山寺温泉 旅館ふじや(前編 お部屋・お食事)

    (2022年9月訪問)日本には温泉地が星の数ほどありますが、比較的有名にもかかわらず温泉ファンからの評判が芳しくない温泉地もいくつか存在します。静岡県西部の舘山寺温泉はその典型と言えるでしょう(関係者の皆様、名指しして申し訳ございません)。ファシリティもサービスも良いのに温泉ファンが納得しない理由は、正直申し上げればお湯の質に難があるからです。舘山寺温泉は風光明媚な浜名湖畔に比較的規模の大きな旅館や日帰り入浴施設が約20軒も営業しており、それぞれが大きな浴室と広い浴槽を擁しているのですが、にもかかわらず2つしかない源泉のお湯をこの約20軒で分け合っており、源泉の湧出量はわずか毎分66.6リットル。ということは1軒当たりの配湯量が相当少なくなり、その一方でそれぞれが広い浴槽を有しているのですから、かけ流しな...舘山寺温泉旅館ふじや(前編お部屋・お食事)

  • 倉真赤石温泉

    (2022年9月訪問)鄙び系の温泉が好きなファンから評価が高い静岡県掛川市の倉真赤石温泉。最近は利用に際して事前の予約が必要になり、また営業日も土日祝のみになったため(2023年6月から水曜日も追加)、以前よりも利用のハードルが高くなったのですが、そもそも現地へ向かうまでのアクセスがちょっと大変です。集落から山の方へ伸びる道を進み、途中から上画像に写っている林道のようなアプローチ路を入ってゆくのですが・・・この道が細くて怖いのです。車1台しか通れないコンクリ舗装の狭隘路で、路側の片方は崖になっており、ガードレールなどは無いため、谷側へ脱輪したら転落してしまいそう。行き違うスペースも無いため対向車が来てもお手上げでしょう。この悪路は距離こそ短いもののスリリングな道程なので、冷や冷やしながらハンドルを握り、現...倉真赤石温泉

  • 清水西里温泉 やませみの湯

    (2022年9月訪問)静岡県の温泉は多くが伊豆半島に偏在していますが、県央部にも温泉ファンが推す名湯がいくつかあります。その中から今回は静岡市清水区にある「清水西里温泉やませみの湯」を取り上げます。清水といってもその地名から連想するような海岸部ではなく、次郎長の賭場がありそうな市街地でもなく、興津川をひたすら遡った山奥の里にあり、平屋の建物が周囲の緑に囲われている、自然豊かな環境に抱かれた日帰り温泉入浴施設です。「やませみの湯」という施設名が表すように、付近を流れる渓流ではヤマセミが棲息しているのかもしれませんね。現地に到着してから軽く周辺を散策してみましたが、そう簡単に飛んでいるヤマセミと出会えるわけもなく、施設の前に設置された石像のヤマセミにご挨拶するのが精いっぱいでした敷地の外れにあるこの設備は源泉...清水西里温泉やませみの湯

  • 熊の湯温泉 熊の湯ホテル 2022年8月宿泊

    (2022年8月訪問)あ゛~暑ぃ。逃げ場が無い。もうやってらんねぇ。そうお嘆きのあなた。標高の高いところへ避暑するのはいかがでしょうか。2022年8月の某日、地獄釜のような東京の猛暑に参っていた私は、体が茹で上がる前に涼しいところへ逃れようと、信州の志賀高原を目指しました。その時にお世話になったのは、温泉ファンならおなじみの名湯である熊の湯温泉「熊の湯ホテル」です。日帰り入浴で何度か利用しており、拙ブログでは2009年に一度取り上げておりますが(当時の記事はこちら)、今回は宿泊して高原の冷涼な気候に体を休めながら名湯をたっぷり堪能しようと考えたわけです。建物自体は結構年季が入っていますが、客室はしっかりお手入れが行き届いており、快適に滞在できました。快適なのはお部屋のみならず、志賀高原の気候も実に快適。こ...熊の湯温泉熊の湯ホテル2022年8月宿泊

  • 四万温泉 山ばと(後編 お風呂)

    前回記事の続編です。さて食欲を満たした後は、四万温泉のお湯に浸かりましょう。お宿にはお風呂が3室あり、すべて貸切で使います。貸切とはいえ予約制ではなく、空いていれば3室のうち好きなお風呂をいつでも利用でき、しかも全てのお風呂が源泉かけ流し。他人に気兼ねなくかけ流しの温泉に浸かれるんですから、有難いことこの上ありません。館内には3つのお風呂の使用状況をランプで知らせる設備があるほか・・・(上画像は一部加工しています)スマホで専用のQRコードを読み取ると、3つのお風呂の空室状況を確認できます。わざわざお風呂まで行って空いているかを確認することなく、客室にいながら空き状況がわかるので大変便利ですね。私もスマホで空き状況を確認して、3階の客室から1階のお風呂へ階段を下って向かいました。まずは階段下って左側にある「...四万温泉山ばと(後編お風呂)

  • 四万温泉 山ばと(前編 お部屋・食事)

    (2022年8月訪問)2022年8月某日、山の緑の中でぼんやり寛ぎたくなり、四万温泉の「山ばと」で一晩お世話になりました。四万温泉は温泉口、山口、新湯、ゆずりは、日向見という5つのエリアに分かれていますが、こちらのお宿は最奥の日向見に位置しており、山の緑に囲まれ、脇をせせらぎが流れる、とても静かな環境です。小規模なお宿であるため、一晩に泊まれるお客さんは6組限定。玄関は2階にあり、客室は3階で、お風呂が1階という造りです。今回案内された客室は、角部屋の「つつじ」。10畳の和室で、手入れが行き届いているため綺麗で明るく、心置きなくゆったり寛げました。また館内にはWifiも飛んでいるため、ネット環境も問題ありません。お部屋の中に備え付けられているアメニティでは足りない場合は、廊下や階段の踊り場にあるアメニティ...四万温泉山ばと(前編お部屋・食事)

  • 石和 旅館日の出温泉(後編・お風呂)

    (前回記事の続編です)さてお風呂に入ってゆっくりしましょう。浴室は1階の離れにあり、手前が男湯で奥が女湯。脱衣室には籠と扇風機、そして洗面台が1ヶ所あるだけで、至ってシンプルです。お風呂も奇を衒わない質実剛健な造りであり、むしろ邪念に囚われずお湯の良さと向き合うには最適の設えと言っても差し支えないでしょう。浴室の手前には洗い場が配置され、大きな窓の下に御影石造りの湯船が2つ並んでいます。画像をご覧になってもわかるように、窓の外には大きな岩が屹立していますが、これは露天風呂の跡のようです。残念ながら現在露天風呂は使われていません。以前は露天にも入浴できたので、何らかの理由で使用が中止されてしまったのでしょうね(勝手な推測ですが、たとえば隣のマンションから露天風呂がまる見えになっちゃうこととか、湯温の問題とか...石和旅館日の出温泉(後編・お風呂)

  • 石和 旅館日の出温泉(前編・お部屋とお食事)

    (2022年7月訪問)近年の猛暑はもはや殺人的であり、屋外を歩くだけでも眩暈がしますが、こんな時には体温と同程度のぬるいお湯に浸かって副交感神経を優位にさせ、心身をリラックスさせたいものです。関東近圏でぬる湯の宝庫といえば山梨県ですが、その中でも今回は「旅館日の出温泉」で一泊お世話になったときのことを記事にさせていただきます。私は自分の車で現地へ向かいましたが、中央線の石和温泉駅北口から徒歩10分圏内にあるので、電車でのアクセスも良好です。敷地の入口には「元湯瀧鉱泉」と記された石碑が立ち、その後ろには源泉設備があります。敷地内に源泉があるということは、つまり宿のお風呂で自家源泉の温泉に入れるわけですね。なおこの日の出温泉は石和春日居エリアで最も古い温泉で、開湯は明治42年なんだそうです。石和温泉といえば昭...石和旅館日の出温泉(前編・お部屋とお食事)

  • さがら子生れ温泉会館

    (2022年7月訪問)私は全国津々浦々の温泉巡りを趣味としているので、北から南までいろんなところを訪ねてきましたが、訪問先はどうしても温泉資源が多いところに偏りがちなので、私とはあまりご縁が無い地域も結構あります。静岡県の旧榛原郡や旧小笠郡の両エリアはその典型であり、通過することはあっても、このエリアを目的とすることはほとんどありません。端的に申し上げれば私好みの温泉浴場がほとんど無いからです。しかしながら、よく調べてみたら「源泉かけ流し」を謳っている施設が営業しているらしいので、静岡県中部へ出かけた際に、ついでに立ち寄ってみることにしました。東名高速を相良牧之原インターで下りて国道473号線に入り、日本屈指のお茶どころである牧ノ原台地を車で南下してゆくと、やがて今回の目的地である「さがら子生れ温泉会館」...さがら子生れ温泉会館

  • 川根温泉 ふれあいの泉

    (2022年7月訪問)箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川。子供の頃に学校で習った言葉ですが、自分で旅するようになって実際の大井川を見たら、荒涼とした礫の河原がだだっ広く広がるだけで、肝心の川の流れは想像よりはるかに細く、これならば馬でも川を越せるのではないかと古の言葉を疑ったものですが、それもそのはず、上流に30以上もある水力発電用のダムで取水してしまうから、川の本流を流れる水が激減してしまうんですね。とはいえ、細くなってしまった大井川を流れる川の水は、今でも大変綺麗であり、上流に向かって右岸から左岸へ川を越す大井川鉄道の車窓から川面を見下ろすと、その清らかさに心が洗われる思いになります。さてこの大井川鉄道が大井川を越す鉄橋のそばには、川根温泉の露天風呂があり、湯浴みしながら鉄橋を走るSLが眺めら...川根温泉ふれあいの泉

  • 焼津温泉 元湯なかむら館

    (2022年7月訪問)静岡県の温泉といえば、その多くが伊豆半島に集中しています。静岡市など県の中央部にも温泉は点在しているものの、寸又峡温泉以外は温泉地として確立されていないような気がしますが、意外にも温泉資源が豊富なところとして挙げられる県央部の街が、マグロの水揚げで有名な焼津市です。焼津駅を中心に市街地には複数の温泉入浴施設があり、どの施設でも同一源泉を引いて浴用などに供しています。例えばJR焼津駅の南口ロータリーには温泉の足湯があり・・・しょっぱいかけ流しの温泉で足湯を楽しむことができます。足湯には焼津の温泉について詳しく説明されている他、焼津の温泉に入れる施設もリストアップされています。そこで今回はこの中から「元湯なかむら館」を訪ねることにします。駅北口にまわって4~5分歩くと到着です。以前は渋い...焼津温泉元湯なかむら館

  • 某所 ヒューム管の硫黄泉風呂

    (2022年7月・8月訪問)梅雨がまだ明けていないというのに、東京をはじめ全国的に真夏のような暑さが続く今日この頃。仕事が忙しくて遠くへ出かけられないので、せめて昨年出かけた高原の画像でも見て、その時の気分を思い出しながら、束の間の現実逃避を試みたいと思います。具体的な場所の説明は敢えて避けますが、上画像の場所は既にある程度の知名度を有しているらしく、昨年私が二度訪ねた際は、いずれも先客と後客がいらっしゃったほどです。付近の源泉施設から温泉が排出されており、沢水と一緒にヒューム管に流れ込んで、うまい具合に露天風呂となっているのです。あたりには硫黄の香りが立ち込めており、オーバーフローで周囲の地面や石ころは白く染まっています。排出口の温度は52.6℃ですので、このままでは熱くて入れません。そこで、直下の管か...某所ヒューム管の硫黄泉風呂

  • 志賀高原 木戸池温泉ホテル

    (2022年6月訪問)下界が暑くなると標高が高いところへ避暑したくなるものです。まだ梅雨が明けやらぬ2022年6月下旬某日、東京の蒸し暑さに音を上げた私は信州の志賀高原へ逃げ、冷涼な空気に抱かれながら束の間の休息を得たのですが、その際に日帰り入浴で立ち寄ったのが「木戸池温泉ホテル」です。その名の通り、志賀高原で静かに水を湛える木戸池の池畔に位置しており、周囲はとても爽やかな環境です。昭和の高度経済成長期に流行った団体客向けのホテルを思わせる建物で、館内もやはりその当時の面影が色濃く残っていますが、綺麗にメンテナンスされており、スタッフの方の対応も明るく丁寧です。私がフロントで日帰り入浴をお願いすると快く受け入れてくださいました。館内の通路を進んで浴室へ。お風呂は男女別の内湯のみで露天風呂はありません。浴場...志賀高原木戸池温泉ホテル

  • 長嶺温泉

    (2022年6月訪問)至る所に温泉が湧いている信州は、多少無計画に巡ってもそれなりの温泉に出会えるのが嬉しいところ。今回は北信の中野市にある温泉旅館「長嶺温泉」を訪ねます。中野市の北部、飯山市との境界に近い場所にあり、国道292号からちょっと西へ入った集落の中に上画像のような年季の入った建物が建っています。初めて訪問する私は、建物の草臥れ方、建物の周囲に設置された謎の立像、そして館内の薄暗さを目にし、ちょっと不安を覚えたのですが、玄関の中の様子を窺うとどうやら営業しているらしく、玄関の引き戸に手を掛けたらちゃんと開いたのでまずはひと安心。こちらのお宿は地域の公衆浴場的な役割も果たしており、日帰り入浴を積極的に受け入れていますので、私も今回は入浴のみ利用させていただきました。番台前に置かれている小さな券売機...長嶺温泉

  • 伊東温泉 東海館

    (2022年6月訪問)たまには観光客向けの施設も取り上げてみましょう。伊東温泉の真ん中を貫きながら流れる松川に沿って、歴史ある重厚な旅館建築が並んでいるのは皆さまご存知の通りかと思います。以前拙ブログでは「K'sハウス(旧いな葉)」を取り上げたことがありますが、今回はその隣にある「東海館」をご紹介します。昭和3年(1928)年に開業した「東海館」は、戦前までに何度か増築が繰り返され、戦後まもなく望楼も建てられてたんだそうです。昭和初期の立派な木造3階建ては、余多ある伊東の旅館建築の中でも群を抜いた存在感を放っており、誰しもが足を止めて眺めてしまうことでしょう。1997年に旅館としての営業を終えた後、2001年に伊東市へ寄贈されて観光施設となり、入館料を支払うことで館内を見学できるようになりました。しかもこ...伊東温泉東海館

  • 網代温泉 大成館

    (2022年6月訪問)熱海エリアに数ある温泉郷の中でも、網代は私が大好きな場所にひとつであり、拙ブログでも既に何ヶ所かご紹介しています。今回取り上げる「大成館」も良いお湯に入れるお宿の一つ。2022年6月某日に日帰り入浴で利用させていただきました。海岸に沿って伊豆半島を南北に貫く国道135号の沿道に位置しており、風格ある玄関廻りや綺麗に維持された館内など、非日常を感じさせてくれる造りは、さすが立派な旅館だと思わせてくれます。帳場で日帰り入浴をお願いすると快く応じてくださいました。館内にはお風呂が4室あり、うち2つは貸切風呂です。公式サイトの目立つ位置に紹介されているオーシャンビューのお風呂はこの2つの貸切風呂で、日帰り入浴客は利用できません。一方、いわゆる大浴場は2室あり、この日私が案内されたのは、内湯「...網代温泉大成館

  • 上山田温泉 国楽館 戸倉ホテル

    (2022年5月訪問)温泉巡りを趣味にしている方ならお分かりいただけるかと思うのですが、日帰り入浴に比較的寛容な温泉地であっても、なぜか訪ねた旅館の全てで入浴を悉く断られてしまうことってありますよね。私も2022年5月某日に信州の上山田温泉でこのような経験をしてしまい、温泉街の真ん中で途方に暮れていたのですが、そんな私を救ってくれたのがこちらのお宿でした。お宿の名前には「ホテル」とカタカナが含まれていますが、実際には純然たる和風の温泉旅館です。周囲の旅館群に埋もれるかの如くひっそりとたたずんでおり、うっかりすると通り過ぎてしまうかもしれません。見るからに古そうな外観のお宿。破風を頂く玄関の下には「源泉掛け流し」と書かれた札が立っており、それを目にしながら、ほのかな期待と投げやりな諦観がごちゃ混ぜになった心...上山田温泉国楽館戸倉ホテル

  • 新戸倉温泉 湯のさと ちくま 白鳥園

    (2022年5月訪問)私は戸倉上山田温泉が大好きなのですが、特に千曲川右岸の戸倉温泉(新戸倉温泉)には私好みの温泉浴場が点在しているため、これまで幾度も訪問しては当地のお湯を堪能してきました。しかし、なぜか1ヶ所だけ行きそびれていた施設があり、その施設が最近リニューアルしたとの情報を得ていたため、信州へ出かけた某日、その施設へ立ち寄ってみることにしました。まずは戸倉駅からコミュニティバスに乗車します。一般的な路線バスと違って、役場や各種公共施設を次々に立ち寄ってゆくのがコミュニティバス。直線距離では大したことないのに、妙にあちこちグルグル回ってかなり遠回りしつつ、ようやく目的地の目の前にあるバス停へたどり着きました。下手すりゃ駅から歩いても所要時間は変わらなかったかも。その目的地とは「白鳥園」です。千曲川...新戸倉温泉湯のさとちくま白鳥園

  • 裾花峡温泉 うるおい館

    (2022年5月訪問)今回から信州の温泉を取り上げます。温泉天国である信州には、県庁の裏手にもかけ流しの温泉浴場がありますので、所用で長野市街へ出かけた際、ついでに立ち寄ってみることにしました。まずは長野駅から路線バスに乗って「長野県庁」バス停で下車します。バス停から目的地へ向かう途中、温泉関係と思しき設備を発見。温泉マニアとしては、浴槽へ供給される前の温泉に関わる設備を目にすると、なぜか興奮してしまいます。画像に写っている看板にも書かれていますが、後述する本館の裏手には足湯があり、傍を流れる川や緑豊かな山の景色を眺めながら足湯を楽しむことができます。できればその足湯の写真も撮っておきたかったのですが、実際に足湯で寛いでいらっしゃる方が数名いらっしゃったので、撮影は控えさせていただきました。バス停から歩く...裾花峡温泉うるおい館

  • 広田温泉 家族風呂

    (2022年4月訪問)これまで私が何度も利用しているのに、なぜかブログの記事にしてこなかった温泉がいくつかあり、五所川原市の「広田温泉」もその中のひとつ。特に他意は無いのですが、長年にわたって紹介できないままでしたので、満を持して今回取り上げます。と言っても、既にネット上では広田温泉を紹介する記事が多く存在するため、へそ曲がりな拙ブログでは家族風呂に限定して取り上げます。こちらは大衆浴場の建物です。家族風呂を利用の際は、まず大衆浴場の券売機で所定の料金を支払い、番台で受付を済ませます。駐車場の片隅にある源泉施設を一瞥しながら・・・駐車場の奥に建つ家族風呂棟へと向かいます。なかなか立派な建物ですよね。家族風呂棟の広いロビーには誰もおらず、ガランと静まり返っていました。このロビーに各浴室の出入口扉が面して並ん...広田温泉家族風呂

  • 五所川原市 ロイヤル温泉旅館

    (2022年4月)津軽平野は犬も歩けば温泉に当たると表現しても決して大げさではないほど温泉施設の多い地域であり、その多くは拙ブログで既にご紹介しておりますが、まだまだ取り上げていない施設もあるので、今後も少しずつ紹介してまいります。今回取り上げるのは五所川原の市街地からちょっと離れたところにある「ロイヤル温泉旅館」です。以前からその存在は知っていましたが、どこか怪しい雰囲気を漂わす外観の他、湯使いが循環であるという情報を聞いていたためこれまで利用を敬遠していました。しかし、ここ最近の情報によれば湯使いがかけ流しへ変更になったらしいので、五所川原方面へ行く機会があった際に、ついでに立ち寄ってみることにしました。旧十川の土手沿いに位置しており、五所川原の市街からアクセスする場合は途中から土手上の河川管理用道路...五所川原市ロイヤル温泉旅館

  • 碇ヶ関温泉 関の庄 御仮屋御殿

    (2022年4月訪問)青森県碇ヶ関といえば、藩政時代は津軽藩の関所として、今日では県境の温泉地として、そこそこの知名度がある場所かと思います(いや、ご存知無い方も多いかも)。この碇ヶ関の国道沿いに位置する道の駅には以前から公営の温泉施設があり、私も二度程利用したことがあったのですが、その当時の施設はいかにも公営らしく無機質だったのであまり印象には残りませんでした。しかし、いつの頃か全面的に建て直されてリニューアルオープンし、ネット上で見られる温泉ファンからの評判もまずまずだったので、ちょっと立ち寄ってみることにしました。場所は「道の駅いかりがせき津軽関の庄」の奥にあり、すぐ裏手には奥羽本線の線路が敷かれています。津軽藩時代の関所をイメージした施設になっていて、たとえば駐車場から温泉施設へ向かう歩道の途中に...碇ヶ関温泉関の庄御仮屋御殿

  • 杣温泉旅館

    (2022年4月訪問)このブログをご覧の方でしたら一度は名前を耳にしたことがあるだろう森吉山麓の名湯「杣温泉」。5月の連休に宿泊しようと試みたのですが、ギリギリまで予定が定まらずに予約ができなかったため、日帰り入浴で訪ねることにしました。秋田県道309号線を東進して巨大なロックフィルダムである森吉山ダムを通過すると、車から見える景色は湖面と山の緑ばかりになり、奥深い山の中にいることを実感します。沿道には以前集落があったことを知らせる石碑がいくつか立てられていますが、現在は生活の気配が感じられません。古くからあった集落はみな湖底に沈んでしまったんですね。そんなことを思いながらハンドルを握り、旧湯之谷集落にある「森吉山荘」(現在休業中)の手前を左に曲がって細い橋を渡り、更に左折して山道を進んでゆくと、そのどん...杣温泉旅館

  • 打当温泉 マタギの湯

    (2022年4月訪問)林業とマタギで知られる秋田県阿仁地区は温泉の数が多くないため、みちのくを得意とする拙ブログでも今まで触れたことは無かったのですが、当エリアでは珍しいかけ流しの温泉に入れる打当地区の温泉旅館「マタギの湯」で日帰り入浴してきましたので、その時のレポートを書き綴ります。秋田県道308号線を東に走り、秋田内陸縦貫鉄道の阿仁マタギ駅を通り過ぎてしばらくすると、右手に見えてくる大きな建物が今回目指す「マタギの湯」です。こちらは宿泊業の他に日帰り入浴や食堂営業など、センター系施設としての要素も兼ね備えており、私が訪問したときにも、界隈にお住まいと思しき爺さん婆さんが軽自動車でやってきて、大きな建物へと吸い込まれていきました。駐車場の一角には再現したマタギ小屋があり・・・小屋の中ではクマの剥製がおっ...打当温泉マタギの湯

  • 繋温泉 癒しの宿ロデム

    (2022年4月訪問)前回記事と同様、今回の記事も私が2022年4月に訪問した際の記録を書き綴っております。繰り返しになりますが、今回取り上げる宿を運営している宗教法人は、私が調べた限り、2022年7月以降に世間を騒がせている某宗教団体とは別組織であるらしいことを、改めてお伝えしておきます。御所湖の湖畔に位置する盛岡市の繋温泉は、その奥にある鶯宿温泉より知名度も規模感も劣るためか、温泉地としての存在感は今一つのような気がしますが、それでも良いお湯に入れるお宿があり、個人的には好きな温泉地のひとつです。今回はその中でも異色なお宿で日帰り入浴してまいりました。今回訪ねた「癒しの宿ロデム」は温泉街からちょっと外れた湖畔の道路沿いにあり、一見すると保養所みたい地味な外観ですが、れっきとした温泉旅館です。察しの良い...繋温泉癒しの宿ロデム

  • 鶯宿温泉 ホテルレムナント鶯宿

    (2022年4月訪問)まず念頭に申し上げておきますが、今回の記事は私が2022年4月に訪問した際の記録を書き綴っております。また今回取り上げるホテルを運営している宗教法人は、私が調べた限り、2022年7月以降に世間を騒がせている某宗教団体とは別組織であるらしいこともお伝えしておきます。しがない勤め人の私は日々質素な生活を心がけており、2022年4月の東北旅行でも旅の出費を抑えることが非常に重要な問題でした。とはいえ旅に出ようと思いついたのは出発の数日前。4月下旬の連休に入って間もないタイミングだったため、宿泊料金の相場が全体的に上がっており、しかも既にお部屋が埋まっているホテルや旅館が多く、どうしようか困っていたのですが、そんな中、お部屋が空いていて且つ激安のホテルを大手宿泊予約サイトで見つけたので、ほぼ...鶯宿温泉ホテルレムナント鶯宿

  • 山の神温泉 優香苑 なごみの湯

    (2022年4月訪問)花巻から北西へ伸びる岩手県道12号を進んでいくと、志戸平温泉や大沢温泉、鉛温泉など有名な温泉が点在していますが、この沿道に最近新しい施設が開業して人気を博しているという噂を耳にしたので、実際に行ってみることにしました。今回訪ねるのは旅館「山の神温泉優香苑」に付帯する日帰り入浴専門施設「なごみの湯」。大沢温泉をちょっと越えた辺りの県道沿いというわかりやすい立地で、どうやら3年ほど前に開業したようです。黒を基調としたシックで落ち着いた現代的和風といったファサード。広い駐車場には多くの車がとまっており、人気の程が伺えます。下足ロッカーに靴を入れて中に入っているスリッパへ履き替え、鍵をかけます。そして受付の券売機で料金を支払い、下足箱の鍵とともに入浴券を受付に差し出すと、引き換えに脱衣室のロ...山の神温泉優香苑なごみの湯

  • 作並温泉 作並ホテル

    (2022年4月訪問)今回記事よりみちのくの温泉を連続してご紹介いたします。まずは仙台の奥座敷である作並温泉から取り上げてまいりましょう。今回ご紹介する「作並ホテル」は大型旅館「一の坊」の陰に隠れるような場所にあるため、初見では少々わかりにくいのですが、かけ流しのお湯に日帰り入浴できる施設として、温泉ファンから一定の評価があるお宿のひとつです。作並で営業する他の旅館と比べて明らかに地味な感じが否めない玄関を入ると・・・ロビーは薄暗くガランとしていて不気味な静けさに包まれているのですが、声を掛けると奥の方からスタッフの方が現れ、丁寧に対応してくださいました。今回は日帰り入浴での利用です。旅館というより、昭和のお役所というか学校というか、どことなく無機質で前世紀的な佇まいの館内を歩き、案内表示に従って階段を下...作並温泉作並ホテル

  • 宮ノ下温泉 太閤湯

    (2022年4月訪問)拙ブログは私が行き当たりばったり的にご紹介しておりますので、有名なのにご紹介が漏れていた温泉施設も数多くあります。箱根の宮ノ下温泉にある公衆浴場「太閤湯」もその一つ。てっきり取り上げていたつもりだったのですが、記事を振り返ってみたところ「太閤湯」の「た」の字も見当たらなかったので、今回ご紹介させていただきます。宮ノ下の「太閤湯」には私が温泉巡りをするようになってから何度か利用しているのですが、それからしばらく足が遠のいていました。特に理由はないのですが、灯台下暗しと申しましょうか、どうしても遠方の温泉を優先するばかり、箱根など近場の温泉は優先順位が下がってしまうのですね。今回はおそらく約20年ぶりの再訪ではないかと思います。以前は箱根という観光地にもかかわらず常連さん相手の共同浴場と...宮ノ下温泉太閤湯

  • 強羅温泉(大涌谷造成泉) 国民宿舎太陽山荘

    (2022年4月訪問)久しぶりに箱根の温泉を取り上げましょう。まずは強羅から。箱根登山鉄道強羅駅の改札を出てすぐ右に曲がり、地下通路を潜って駅の裏手に出て、線路と並行する坂を登って函嶺白百合の脇を通り過ぎると、その先の右手に今回の目的地である「国民宿舎太陽山荘」があります。できれば宿泊したかったのですが、今回は日帰り入浴で利用させていただくことにしました。お手頃なイメージがある国民宿舎ですが、建物はなんと重文指定を受けており、戦時中の昭和17年に建てられた木造2階建(一部3階建)の伝統的な木造建築なのです。重文に入れるというだけでワクワクしちゃうのは私だけでしょうか。玄関の手前から建物を眺めると、2つの棟を連絡する渡り廊下が掛けられていたり、玄関横に掛けられている扁額が立派だったりと、外観だけでもとても風...強羅温泉(大涌谷造成泉)国民宿舎太陽山荘

  • 畑毛温泉 誠山

    (2022年3月訪問)前回記事に引き続き静岡県伊豆半島の付け根にある畑毛温泉を巡ります。今回訪ねる「誠山」は畑毛温泉を南北に貫くメインストリートから東側へ入った細い道に面しているので、初見だとちょっとわかりにくいかもしれません。以前別の名前の老舗旅館でしたが、2018年にリニューアルして現在の名前で営業が再開されました。午前中の比較的早い時間に訪ねたところ、女将さんが丁寧に対応してくださいました。こちらのお宿は日帰り入浴を積極的に受け入れており、日帰り専用のスタンプ帳を用意しているほどです。私が入館した時点(2022年3月)では、コロナ対策として、所定の用紙に住所・名前・電話番号の記入を求められました。なお下駄箱と脱衣室ロッカーの2ヶ所が100円式リターン式ロッカーになっていますので、日帰り入浴利用の際に...畑毛温泉誠山

  • 畑毛温泉 大仙家

    (2022年3月訪問)今回記事から日本国内の温泉へ戻ります。静岡県伊豆半島の付け根に当たる函南町と伊豆の国市の境界付近には、200年近い歴史を有する畑毛温泉(奈古谷温泉)があり、現在は数軒の旅館が営業しています。今回はその中でも規模の大きな「大仙家」のお風呂に入ってきましたのでレポート致します。路線バスが通るメインストリートに面したこちらの旅館は大正時代に創業し、平成5年に全面改築して現在に至っています。外観からして上品且つスタイリッシュであり、駐車場に止まるお客さんの車もみな高そうな車種ばかり。私のような下賤の客は門前払いを食らうのではないかと緊張しながらエントランスを入り、フロントのスタッフさんに日帰り入浴したい旨を伝えると、豈図らんや丁寧に対応してくださいました。なお普段は日帰り入浴を受け付けていな...畑毛温泉大仙家

  • 台湾南投県 福興温泉エリア(廬山温泉移転先)の現状

    以前に拙ブログで何度か取り上げたことがある南投県の廬山温泉は、日本統治時代に富士温泉と呼ばれており、戦前から温泉地として有名な場所でした。しかし、急峻な地形が災いして何度も水害や地滑りなどの災害に襲われており、このまま営業を続けると甚大な被害が発生してしまうため、2012年には南投県政府が廬山温泉の廃止を決め、当地で営業している温泉旅館は、同じく南投県埔里近郊にある復興里の福興温泉エリアへ移転するよう、行政によって働きかけが行われました。しかし実際のところ、2023年1月の今日に至っても、旅館の移転は全く進んでいません。廬山温泉で経営する旅館の多くが許認可を受けていないため、移転に際して補償など一切受けられないためです。このあたりの事情は以前に拙ブログで取り上げていますので、よろしければ2013年の記事も...台湾南投県福興温泉エリア(廬山温泉移転先)の現状

  • 泰安温泉 錦水温泉会館

    (2023年1月訪問)引き続き台湾苗栗県の温泉を訪ねます。台湾にはたくさんの温泉地がありますが、なかでも近年注目されているのが泰安温泉です。最奥部には日本統治時代に上島温泉と呼ばれていた「警光山荘」の古い温泉があるほか、渓谷に沿って広がる温泉地には高級路線のリゾートホテルや新しい施設などが建ち並び、緑豊かな自然環境と相まって、魅力的な温泉地として人気を博しています。拙ブログでも以前に泰安温泉の施設をいくつか取り上げたことがありますが、今回ご紹介するのは「錦水温泉会館」です。2023年1月の台湾旅行では、宿泊したい温泉ホテルの候補を予め挙げていたのですが、具体的な日程が決まらなかったため予約が出遅れてしまい、しかも旅程が旧暦の「尾牙」つまり忘年会の時期と重なってしまったため、宿泊を予定していた1月上旬の週末...泰安温泉錦水温泉会館

  • 苗栗県大湖郷 湯神温泉会館

    (2023年1月訪問)前回記事に引き続き、イチゴの産地である苗栗県大湖郷の温泉を取り上げます。以前拙ブログで取り上げた大窩温泉は廃墟になってしまいましたが、その大窩温泉跡から左斜め(南東)方向に逸れる路地に入り、イチゴ畑に囲まれた坂をひたすら上って登ってゆくと、上画像のような門が見えてきます。ここが今回の目的地である「湯神温泉会館」です。早速門を潜って敷地内へ入りましょう。門を潜ると坂道の勾配が急になり、更に進んでゆくとお宿の建物の前にたどり着きました。敷地全体が急な傾斜地に広がっており、本棟や宿泊棟、そして駐車場も傾斜地にあるのですが、駐車場を求めて無闇に上の方へ登ってしまうとスペースが無くなって難渋するので、車は無難に下の方で止めておいた方が良いでしょう。本棟に入り、フロントで日帰り入浴の料金を支払い...苗栗県大湖郷湯神温泉会館

  • 苗栗県大湖郷 温泉民宿 湖畔花時間

    (2023年1月訪問)拙ブログでは久しぶりに台湾の温泉を取り上げます。まだ2022年の国内ネタがたくさん残っているのですが、海外については変化のスピードが激しいので、国内ネタは取り敢えず脇に置いておき、台湾ネタを優先させます。台湾に温泉が多いことは、近年あらゆるメディアで紹介されるようになっていますので、温泉に興味がある方なら多少の情報は既にお耳に入っているかと思います。台湾で温泉と言えば、台北近郊の北投や烏来、中部の泰安や谷關、南部の關子嶺や四重溪、東部の礁溪や知本などが有名な温泉地として日本のメディアに取り上げられますが、もちろんそればかりでなく、各地にいろんな温泉が数多く点在しています。今回取り上げる苗栗県大湖郷は、台湾屈指のイチゴの産地として偶に日本のメディアでも紹介されることはありますが、実は温...苗栗県大湖郷温泉民宿湖畔花時間

  • 観光渡航が再開された台湾でレンタカーを利用 2023年1月版

    (本記事の内容は2023年1月上旬時点のものです)各地の温泉を取り上げている拙ブログですが、その中でも閲覧回数が多いのは2013年にアップロードした台湾のレンタカーに関する記事です。温泉ではないという点に私はちょっとしたモヤモヤを覚えるのですが、いや、むしろ皆さんにとって必要な情報をご提供できたのだと嬉しく思っております。当時はまだ日本人が台湾でレンタカーを利用するためのHowto記事がネット・書籍ともに少なく、ネットで調べてみても「危ないからやめるべき」「海外資本のレンタカー業者が無いので利用しにくい」など否定的な書き込みが散見されるばかりで、積極的に利用するための知識や知恵をネットから拝借することは難しい状況でした。しかしながら、レンタカーがあれば公共交通機関やタクシーに頼ることなく自由に行動できるの...観光渡航が再開された台湾でレンタカーを利用2023年1月版

  • 船原温泉 船原館

    (2022年3月訪問)中伊豆から土肥方面へ抜ける船原峠の東側には船原温泉があり、日帰り入浴施設と温泉旅館がちょっと離れた位置でそれぞれお客さんを迎え入れています。今回は温泉旅館「船原館」で日帰り入浴させていただきました。帳場にて声をかけて入浴をお願いしますと、ご主人が快く受け入れてくださいました。湯銭をお支払いするとき、帳場のカウンター上に面白い案内を発見。宿泊客向けに書かれたその日のお食事の食材に関する説明で、シイタケは上船原産、ワサビは天城産、という感じで食材とご当地の地名が書かれているのですが、イノシシの肉については「このあたりの山」という大雑把ながら簡潔かつ分かりやすい言葉で表現されており、具体的な固有名詞よりも寧ろリアリティがあってユニークです。さて私はご主人の案内に従いお風呂場へ向かいました。...船原温泉船原館

  • 温湯温泉 佐藤旅館 後編(お風呂)

    前回記事の続編です。さて今度は温泉のお風呂へと参りましょう。前回記事で紹介した小さな売店や自由に使える大広間の前を歩いてお風呂へと向かいます。大広間の先からお風呂までの間は建物が新しくなっており、真新しい緩やかなスロープを下った先がお風呂です。以前は混浴内湯だったためか、男湯の出入口は2つあり、脱衣室も二手に分かれていますが、浴室でつながっているので、どちらの脱衣室を利用しても同じお風呂に入れます。なお脱衣室と浴場は以前の建物のまま使われています。男湯の暖簾の前で後ろを振り返ると、新しい洗面台が設けられていました。ここにはドライヤーが備え付けられており、明るくて使い勝手が良いので、私が宿泊中は、洗顔や歯磨きなどをここで済ませました。なお男湯入口の先にロッカーがあり、その更に奥が女湯です。正面向こう側に積み...温湯温泉佐藤旅館後編(お風呂)

  • 温湯温泉 佐藤旅館 前編(お部屋・お食事)

    (2022年4月訪問)あけましておめでとうございます。本年(2023年)も宜しくお願い申し上げます。さて新年第1回目の記事は、私が大好きなみちのくの温泉から始めてまいりましょう。宮城県大崎市の「温湯温泉佐藤旅館」は、2008年の岩手宮城内陸地震で被災した温泉のひとつ。しばらくは営業できずに休業が続いていましたが、2020年11月にまず日帰り入浴営業を再開させ、2021年4月からは宿泊営業も復活しています。復活の報を耳にしていた私は、機会があれば是非宿泊利用したいと考えていたので、久しぶりに東北縦断の旅へ出た2022年4月下旬の某日、一晩お世話になりました。栗原市から国道398号線を北上し、仙台藩花山村寒湯番所跡を過ぎた辺りで右折します。国道398号線はこの番所跡の前から秋田県側が4月下旬まで冬期通行止とな...温湯温泉佐藤旅館前編(お部屋・お食事)

  • 屏風山温泉 2022年5月宿泊

    (2022年5月訪問)2022年最後の温泉レポートは、私にとって第二の故郷である青森県津軽地方の温泉を取り上げることにします。2022年5月に私は青森県つがる市の屛風山温泉で一泊お世話になりました。この温泉は拙ブログでも以前に取り上げており(初回記事はこちら、2回目の記事はこちら)、大好きな温泉なのでこれまで何度か公衆浴場を利用しておりますが、今回は宿泊して家族風呂を利用しました。青森県の温泉施設でよく見られる営業形態ですが、公衆浴場に付帯している家族風呂でリーズナブルに宿泊することができるのです。温泉の目の前に広がるだだっ広い田んぼの向こうには、津軽富士(岩木山)が綺麗に聳えています。市町村合併により現在この地域はつがる市となっていますが、以前は西津軽郡木造(きづくり)町でした。太宰治は『津軽』でこの木...屏風山温泉2022年5月宿泊

  • 古奈(伊豆長岡)温泉 コナステイ伊豆長岡 後編(お風呂)

    前回記事の続編です。さて温泉のお風呂に入って旅の疲れを癒しましょう。お宿のお風呂には大浴場と小浴場の2種類があって、いずれも1階に位置しており、男女で使い分け、日付が変わると暖簾を替えています。私がチェックインした日は小浴場が男湯となっていましたので、まずが小浴場からご紹介します。(なお大観荘時代には露天風呂もありましたが、現在は使われていないようです)●小浴場2階へ上がる階段の袂に暖簾が掛かっています。このお風呂の出入口は存在感が控えめなので、うっかりすると見落とすかもしれません。なお訪問時はコロナ感染対策のため、入口に利用人数をカウントする札があり、入室時に客が自分で札を1枚めくることにより(退室時には1枚戻す)、室内に何人の利用客がいるのか、混雑の目安がわかるようになっていました。でもお風呂上がりで...古奈(伊豆長岡)温泉コナステイ伊豆長岡後編(お風呂)

  • 古奈(伊豆長岡)温泉 コナステイ伊豆長岡 前編(客室他)

    (2022年3月訪問)伊豆は東京に比べると春が一足早くやって来るので、春が待ち遠しくなった2022年3月某日に伊豆半島へ出かけ、伊豆長岡温泉のお宿「コナステイ伊豆長岡」で一晩お世話になりました。伊豆長岡と表現すると地理的な文言に厳しい方から怒られてしまうかもしれません。伊豆長岡温泉の定義には広義と狭義があり、源氏山という山を挟んだ西側の「長岡地区」と東側の「古奈地区」を2地区を合わせて表現する場合は広義、それぞれを分けて西側のみをさす場合は狭義ということになります。もっとも現在ではあまり両者を分けることはなく一括りにまとめて伊豆長岡温泉と称するのが一般的かと思いますが、敢えて狭義で表現しますと、今回取り上げる「コナステイ伊豆長岡」は古奈地区の古奈温泉に所在していることになります。古奈交差点の角という好立地...古奈(伊豆長岡)温泉コナステイ伊豆長岡前編(客室他)

  • 川治温泉 リブマックスリゾート川治

    (2022年1月訪問)前回記事の中塩原温泉から再び路線バス「ゆ~バス」に乗車し、塩原温泉郷を抜けて野岩鉄道の上三依塩原温泉口駅まで来ました。山を越えて西へ進むと積雪量が一気に増えて、まさに一面銀世界、雪国の景色そのものです。所在地としては栃木県ですが、ちょっと北へ行けばすぐ福島県会津地方ですから、土地の雰囲気としては下野というより会津に近いものがあるように思います。ざて、上三依塩原温泉口駅から野岩鉄道の上り電車に乗車。やってきたこの電車は特急「リバティ」浅草行ですが、野岩鉄道線内は各駅に停車し、乗車券のみ(特急券不要)で利用可能でなんですね。20分弱の乗車を経て川治湯元駅で下車し、川治温泉で日帰り入浴を試みます。どこのお風呂に入ろうかしら、と足取り軽く温泉街へ向かったのですが、コロナ禍の影響により市営「薬...川治温泉リブマックスリゾート川治

  • 塩原・中塩原温泉 赤沢温泉旅館

    (2022年1月訪問)前回記事で取り上げた塩原の古町温泉から上三依方面へ向かう路線バスに乗り、「木の葉化石館入口」バス停で下車。県道266号線に入って橋を渡り、箒川の対岸へ歩きます。橋を渡ってすぐのところに、目的地の大きな看板が立っていますので、それに従う形で川沿いの路地を川下へ向かって数百メートル歩いてゆくと・・・路地のどん詰まりにある今回の目的地「赤沢温泉旅館」にたどり着きました。玄関の前では守衛のワンちゃんが侍っており、不審人物と思われたのか、私が玄関へ近づくと軽く威嚇されてしまったのですが、日頃培った社畜根性をここでもフルに駆使しながらワンちゃんたちに下卑た愛想を目いっぱい振りまくことで、どうにかこうにか館内へお邪魔することができました。なお本館の左右には白い大きなドームが左右にひとつずつ設けられ...塩原・中塩原温泉赤沢温泉旅館

  • 塩原・古町温泉 ホテルおおるり

    (2022年1月訪問)栃木県の塩原温泉郷は箒川に沿って複数の温泉地が点在していますが、その中でも最も旅館が多くてバスターミナルもある中心地のようなエリアが古町温泉です。以前にも拙ブログでは古町温泉のお風呂をいくつか紹介してまいりましたが、今回取り上げるのは当地の中でもリーズナブルに利用できることで有名な「ホテルおおるり」です。今回は日帰り入浴で利用させていただきました。一般的に旅館やホテルの日帰り入浴営業時間は、宿泊客利用の合間を活かすという事情があるため、日中の限られた時間になってしまうことが多いのですが、この「ホテルおおるり」はなんと早朝5時というかなり早い時間から深夜11時まで受付時間帯がかなり広いので、入浴だけでも利用しやすいかと思います。余談ですが、以前このホテルは「塩原リゾートホテル」だったら...塩原・古町温泉ホテルおおるり

  • 熱川温泉 熱川プリンスホテル

    (2022年1月訪問)海へ向かってストンと落ちるような急傾斜地沿いに温泉街が広がり、そのあちこちから真っ白な湯煙があがっている熱川温泉。その独特なランドスケープは、温泉地が多い伊豆の中にあってもかなり印象的であり、伊豆急行の特急「踊り子」に乗っていると、車窓に広がる熱川独特の景色に驚く声がかなりの高確率で車内からあがります。そんな熱川には多くの温泉宿がありますが、今回は国道沿いに位置している「熱川プリンスホテル」で日帰り入浴を楽しんでまいりました。なおプリンスホテルといっても旧西武系のホテルグループとは関係無いようです。ホテルは国道に面して大きな建物で、フロントも大変立派です。日帰り入浴利用も歓迎してくださいますが、訪問時はコロナ対策のためか所定の用紙へ名前や電話番号の記入を求められました。記入と支払いを...熱川温泉熱川プリンスホテル

  • 稲取温泉 竜宮の使い

    (2022年1月訪問)毎日の寒さに身を縮めていた2022年1月の某日。東京よりも伊豆半島の方がいくらか暖かいだろうと考え、日帰りで温泉をハシゴすることにしました。まず向かったのは稲取温泉「竜宮の使い」です。以前こちらの施設は「KKR稲取」でしたが、近年規模を拡大させている関西資本の専門学校「滋慶学園グループ」が買い取って建物をリニューアルし、2018年に現在の形でオープンさせました。今回の訪問で私は伊豆急の電車に乗って稲取へ向かい、往路は駅から路線バスに乗り継いで最寄りバス停から歩いてアクセスしましたが、帰路はバスに乗らずてくてく歩いて駅まで戻りました。つまり駅から徒歩でもアクセスできる圏内に位置しています。建物は海岸沿いにあり、目の前は真っ青な大海原が広がっていてとても爽快です。敷地内にはダイビング練習...稲取温泉竜宮の使い

  • 塩原・塩の湯温泉 明賀屋本館 その3(露天風呂)

    前回記事の続編です。内湯で汗と垢を洗い流した後は、露天風呂へと向かいましょう。露天風呂は渓流の岸にあるため、一気に谷底へ下ってゆきます。まずは一旦内湯から出て、B1階の廊下を奥へ進み、専用のドアを開けて表に出ます。屋外へ出てスノコの上を歩いていると、地面に埋め込まれている蓋の下からお湯が溢れ出ていました。これって源泉からの湧出なのか、あるいは中継枡からお湯がこぼれているだけなのか・・・。スノコ敷きが終わると、谷底へ向かって一気に下ります。膝や腰が悪い方だと行き来がちょっと厳しそうなほどの急傾斜です。急なだけではなく、階段そのものも危なっかしい。古くて床板を踏み抜きそうなほど古い木造の階段は気を付けないと転落してしまいそうなほど急で、しかも薄暗く、初めて目にした時にはちょっとした恐怖感をおぼえました。なおこ...塩原・塩の湯温泉明賀屋本館その3(露天風呂)

  • 塩原・塩の湯温泉 明賀屋本館 その2(内湯)

    前回記事の続編です。さて続いては拙ブログのメインコンテンツであるお風呂について取り上げます。内湯と露天風呂がありますが、まずは内湯から利用することにします。傾斜地に沿って建てられているこちらのお宿は、館内設備の利用に際して上下方向の移動が多くなります。内湯は地下1階にありますので、客室があるフロアからエレベータで移動します。なお手前が男湯で奥が女湯。宿泊中に男女の暖簾替えはありませんでした。脱衣所は飾り気が少なく、一部の照明カバーや壁紙に損傷が見られるものの、まずまずの広さがあって清掃も行き届いており、ロッカーやドライヤーの備え付けもあるので問題なく使用できます。真冬の寒い日に利用しましたので、浴場内には湯気が立ち込めており、しかも昼間でも薄暗くて独特な雰囲気でした。浴室の右側に浴槽が2つ並び、左側には洗...塩原・塩の湯温泉明賀屋本館その2(内湯)

  • 塩原・塩の湯温泉 明賀屋本館 その1(客室・食事)

    (2022年1月訪問)2022年の冬、露天に入りながら雪を見たくなった私は、東京から比較的容易にアクセス出来て且つ雪見風呂も楽しめる塩原温泉で一泊することにしました。今回訪ねるのは塩の湯温泉「明賀屋本館」です。まずは西那須野駅でJR宇都宮線の電車を降り、路線バスに乗り換えて、塩原塩釜バス停で下車します。塩原温泉郷を東西に貫く箒川を渡って・・・圧雪状態の一本道を歩いてゆくと・・・左手に工事中の新しい施設を発見しました。ここにはかつて「玉屋」という旅館があったかと思いますが、現在はすっかり別の施設へと姿を変えています。訪問時はまだ開業していなかったのですが、この3か月後に共立リゾートの「塩の湯温泉蓮月」としてオープンし、既に人気の温泉宿として高い評価を得ているようです。更にここから奥へ歩いて・・・バス停から約...塩原・塩の湯温泉明賀屋本館その1(客室・食事)

  • 鶴岡北京田温泉 SUIDEN TERRASSE その3(お風呂など)

    前回記事の続編です。さて拙ブログの主題である温泉浴場について紹介してまいります。館内表示(デザイン性を優先しているため少々見難い感あり)に従って通路や階段を歩いてゆき、浴場棟へと向かいましょう。敷地の隅の方にある浴場棟はドーム状の建物で、宿泊棟とは連絡通路でつながっているのですが、この通路は暖房されているとはいえ厳寒期は寒く、とくに「月白の湯」へ向かう際には一旦屋外へ出るため、その出入口から雪が吹き込んできます。冬にお風呂を利用する際には、上から羽織るものを着た方がよいでしょう。お風呂は「天色の湯」「朱鷺色の湯」「月白の湯」の3つがあり、時間によって男女の暖簾を入れ替えています。「天色の湯」は内湯・露天・サウナの3種を全て擁している一方、「朱鷺色の湯」は内湯のみ、「月白の湯」は内湯が無いかわり露天とサウナ...鶴岡北京田温泉SUIDENTERRASSEその3(お風呂など)

  • 鶴岡北京田温泉 SUIDEN TERRASSE その2(食事など)

    前回記事の続編です。話の順番は前後しますが、まずは朝食からご紹介しましょう。フロントがある共用棟の2階にレストランもあり、朝食付きプランの場合はこちらで景色を眺めながらいただきます。ガラスを多用し、天井も高く、明るくて開放的な空間です。なお座席は2階のみならず1階にもあり、スタッフの方が適宜空いている席へと案内してくださいます。なおテラス席もあるようですから、冬以外はテラスで田んぼを吹き抜けるそよ風を感じながら食事することもできるのでしょう。前回記事で客室のベッドなどに紙管が使われていることをご紹介しましたが、このレストランのイスにも紙管が使われています。上画像をご覧になるとお分かりいただけますが、背もたれから座面にかけてたくさんの紙管が用いられていますよね。座っているだけではその材質に全く気付かず、周囲...鶴岡北京田温泉SUIDENTERRASSEその2(食事など)

  • 鶴岡北京田温泉 SUIDEN TERRASSE その1(客室等)

    (2021年12月訪問)相変わらず1年前の訪問記をブログの記事にするタイムリー性の無さに、我ながら呆れかえっておりますが、もしよろしければ引き続きお付き合いください。2021年の年末に、山形県庄内地方で最近人気を集める「SUIDENTERRASSE」で2泊利用してまいりました。東京から庄内地方へ向かう場合は、飛行機のほか、山形新幹線で新庄へ出てそこから陸羽西線に乗り換えるルートか、あるいは上越新幹線で新潟へ出てそこから羽越本線で北上するといったルートが考えられますが、今回は後者のルートを選択し、新潟から鶴岡まで「特急いなほ」に乗車しました。かつて常磐線を疾走していたE653系は、いまや羽越本線へ活躍の場を移して日々日本海の潮風を受けているわけですね。なおホテルは鶴岡駅から北西へ約2kmほどの場所にあるので...鶴岡北京田温泉SUIDENTERRASSEその1(客室等)

  • 伊豆中部の某共同浴場

    (2021年12月)温泉巡りを趣味とする方々にとって、地元民向けの鄙びた共同浴場という存在は極めて蠱惑的であり、その魅力に一度でも惹きつけられると、なかなか見つけられない施設ゆえに、あたかも秘宝を追い求めるかのように、つい血眼になって浴場を探してしまうものです。共同浴場は地元の方以外が利用できないクローズドな施設と、お金を支払えば外部の人間でも利用できるオープンな施設があり、伊豆にもその両方が各地に点在しています。このブログではあまりクローズドな施設は取りあげたくないのですが、オープンな施設だからといっても、元々は地元の方が寛ぐために設けられていますから、私が紹介したことによって外来者が押し寄せるような事態は避けたいため、今回の記事では固有名詞や位置に関する情報を極力避けた上で取り上げたいと考えております...伊豆中部の某共同浴場

  • 大沢温泉 依田之庄

    (2021年12月訪問)「白い恋人」と並んで有名な北海道のお土産お菓子と言えば六花亭の「マルセイバターサンド」。新千歳で買う人も、それをもらう人も、どなたもマルセイの意味を考えることは無いかと思いますが、そのマルセイと今回取り上げる伊豆松崎の大沢温泉とは浅からぬ関係があるのです。大沢温泉でかつて営業していた「大沢温泉ホテル依田之庄」は歴史ある庄屋建築を改造した温泉旅館でしたが、経営不振に陥って2017年に破産してしまいました。その後、ホテルの跡地を松崎町が買い取り、浴場などをリニューアルさせて2020年12月27日にオープンした新しい公営日帰り入浴施設が今回訪ねる「大沢温泉依田之庄」です。リニューアルに当たって、受付の建物は新しく建てられたようです。私の訪問した時点ではコロナ感染症対策のため、入館時に名前...大沢温泉依田之庄

  • 七滝温泉ホテル 溶岩洞窟風呂

    (2021年12月訪問)伊豆南部に点在する観光名所のひとつ、河津七滝(ななだる)。河津川にはいくつもの滝が続いていますが、特に観光名所になっている7つの滝を七滝と呼んでおり、歩きやすい遊歩道も整備されています。さて、周遊のスタート地点に当たるバス停や公共駐車場がある箇所から上流へ向かってこの歩道を歩き、お土産屋さんが建ち並ぶ一角を抜けると、序盤で上画像のような場所を目にします。川の対岸に見えるあの洞窟のようなものは一体何なのかしら。温泉ファンには言わずもがなですが、この洞窟は付近の「七滝温泉ホテル」が管理している「溶岩洞窟風呂」です。ホテルからはちょっと離れていますが、宿泊客は無料で利用できるほか、日帰り入浴客も所定の料金を支払うことで利用が可能です。まずはホテルのフロントで洞窟風呂を利用したいと申し出て...七滝温泉ホテル溶岩洞窟風呂

  • 下田温泉 浜辺の湯 下田荘

    (2021年12月訪問)下田と言えば白浜の美しい海水浴場が有名ですが、白浜よりも市街地に近い場所にある外浦という海岸も素晴らしくておすすめです。小さくて地味ながらも景色が美しく、海水の透明度も飛びぬけており、個人的には大好きな砂浜なのです。とはいえ、上画像は海水浴なんてできっこない師走の暮方。人影の無い砂浜で、世間の波に揉まれて疲れ果てた中年オジサンたる私がひとりポツンと佇み、潮騒を聞きながら寒風を受けて侘しく黄昏れておりました。しばらく海を眺めて心を癒しながら黄昏れていたのですが、伊豆の南端とはいえさすがに冬の潮風は冷たく、徐々に体が冷えてきたので、砂浜すぐ近くにあるお宿「浜辺の湯下田荘」を訪ね、日帰り入浴で温泉へ入ることにしました。こちらのお宿では日帰り入浴を積極的に受け入れており、回数券も販売してい...下田温泉浜辺の湯下田荘

  • 蓮台寺温泉 大地の彩 花月亭

    (2021年12月訪問)伊豆下田の蓮台寺温泉は行基の開湯伝説を有していながら、なぜかあまりメジャーではないのですが、それゆえに静かでしっとりとした時間が過ごせる穴場的な温泉地でもあります。今回訪ねるのは「大地の彩花月亭」というお宿で、日帰り入浴で利用させていただきました。なかなか立派な門構えに加え、その門の前で案内スタッフの方が立っていらっしゃったので、もしかしたら日帰り入浴は断られてしまうのではないかと物怖じしていたのですが、豈図らんや快く受け付けて下さり、帳場で料金を支払った後は係の方がお風呂の前まで案内してくださいました。先入観で決めつけてしまうのは良くないですね。お宿の建物は中庭を囲むように作られており、カモたちが戯れる庭の池を眺める場所には上画像のような足湯が設けられていました。庭を左手に見なが...蓮台寺温泉大地の彩花月亭

  • 伊豆の入れなさそうな温泉たち その2(南伊豆・西伊豆編)

    前回記事の続編です。引き続き、一般受けしない伊豆の入れなさそうな温泉を取り上げます。(2021年12月訪問)(4)源泉井のこぼれ湯津々浦々にある温泉の源泉井では、自噴もしくはポンプアップして余ったお湯(オーバーフロー)を、付近の河川や下水などへ捨てており、温泉地の方々にとってはごくごく当たり前の光景なのですが、普段お風呂の湯口から出るお湯しか目にしない都会暮らし且つ温泉マニアの私にとって、捨てられてゆくオーバーフローを目にすると即座に嬉しくなってしまいます。南伊豆の山の中を貫く県道を車で走っていると、沿道にある某源泉井(上画像)を通過しました。以前からこの界隈を何度も通り過ぎるたびにこの源泉井が気になっていたので、ちょっと見学してみることにしたのです。施設には立派な櫓も立っています。車で通りすぎている時に...伊豆の入れなさそうな温泉たちその2(南伊豆・西伊豆編)

  • 伊豆の入れなさそうな温泉たち その1(東伊豆編)

    (2021年12月訪問)常軌を逸した変態温泉マニアには、普通に入れる温泉より、一般的には入れそうにない温泉を見つけて悦に入る傾向があります。数年前までの私もそのような好事家の一人であり、方々から情報を搔き集めたり、得た情報を基に推測することで目的地を特定し、わざわざその現地まで足を運んで、入浴向きではない温泉を見つけては人知れぬ達成感を得ていましたが、日々の仕事の忙しさに行動力を奪われてしまった最近は、のんびり湯あみできる温泉に入り、日々の汗や垢と共に疲労や懊悩をきれいさっぱり洗い流して、日常を忘れながら心身を養生させたいという極めて一般的な温泉利用方法をこよなく愛するようになりました。私も世間の荒波に揉まれることで、ようやく常識人に仲間入りできたようです。でも、たまに数年前までのどうかしていた志向が頭を...伊豆の入れなさそうな温泉たちその1(東伊豆編)

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