成膜技術の主流といえば真空蒸着ですね。 蒸着は別に真空にしなくても処理はできるのですが、 なぜ真空にするのか? 別に習ったわけではありませんが、 蒸着装置を扱っている管理人が説明させて頂きますと、 キレイな膜付けができるからです。(これに限る!) 大気と真空では、 真空の方が空間にある不純物が少なくなります。 なので、蒸着源からワークに飛んでいった膜は 真空の方がキレイな…
蒸着のるつぼ形状と冷却の仕方で 特許をとってしまった(・∀・)b この技法のメリットとして、蒸着速度(レート)が上がります! また何れやらなければならない、るつぼ交換が簡単にできます!! ちなみに特許の報酬は1カ月で1250円なりwww これから同型装置に展開して、報酬を増やします(・∀・)/
蒸着とスパッタは、どちらもナノレベルの 薄膜加工をすることに違いはありませんが、 原理などは全然違います。 蒸着は試料を電子ビームで熱を加え溶かし、 その溶けた試料の膜が基盤に付着します。 それに対しスパッタとは、 真空槽内に充填したArガスに、電気を通してイオン化し、 それをターゲット(試料)にアタックさせ、 飛び出した試料が基盤に付着します。 スパッタの利点は一般的には 大きな基盤でも膜…
蒸着といえば、宇宙刑事ギャバンを連想する人もいるのでは? 私が初めて「蒸着」という言葉を知ったのは、 宇宙刑事ギャバンです。 宇宙刑事ギャバンは、全44話で 1982年3月5日〜1983年2月25日まで放送されました。 平均視聴率13パーセントという大ヒットでした。 あれから約30年経ち、 自分が蒸着に携わるとは思いませんでした(・∀・)w 私は今、ギャラクシーですが、iPhoneにしたらこれを使…
蒸着装置はなかなか繊細な装置です。 蒸着処理をする空間をチャンバーと言いますが、 蒸着処理をすればする程、チャンバーの中は膜が付着します。 この膜は、定期的に取り除かなければ、 装置としての性能は落ちてしまいます。 例えば、チャンバーはポンプ等で真空にしますが、 チャンバー内の膜が多ければ、真空になるスピードは遅くなります。 これは、膜が大気中の水分などを吸い込んでしまうためです。 普通の…
蒸着装置で“るつぼ”は超重要(・∀・)b 蒸着する金属や、その膜厚にもよりますが るつぼで重要なのは、容積、形状、冷却でしょうね。 これらのバランスがきわめて重要(・∀・) 蒸着は試料を溶かしているので、試料が熱くなった方が膜は飛びます。 でも、るつぼの冷却を落とすと、試料とるつぼがくっつく恐れあり! るつぼも金属だからね。 じゃあ、冷却を上げるとどうなるか? 試料が溶けにくくなり、蒸着…
蒸着の技術はあらゆる用途に使うことができ、 蒸着紙もその一つです。 蒸着紙には、アルミ膜を蒸着した アルミ蒸着紙が主流です。 表面の平滑性やアルミのもつ光沢により 独特の輝きがあり、 なおかつ紙の特性をも兼ね備えています。 化粧品やビン類のラベル、高級品のパッケージ 装飾効果を高めたい雑品などに使用されます。 ちなみにアルミ蒸着をした製品には こんなものがあります。
今日の記事は蒸着とは直接関係のない話ですが、 何やら“蒸着”というタイトルの曲があるそうなので 紹介したいと思います。 その曲は、 仮面ライダーとスーパー戦隊、宇宙刑事がコラボした 映画「スーパーヒーロー大戦Z」の主題歌で、 蒸着 〜we are brothers〜という曲です。 なぜ蒸着というワードが入っているのか、 私は知りませんが、 蒸着に携わっているものとして、 何か親近感を感じます。
実際に蒸着装置を使っている人なら 分かると思いますが、 蒸着を英語で言うと『deposition』といいます。 蒸着装置付帯の膜厚計の表示を見ていると “deposit”と表示されるものもありますよね。 (depositは蒸着するという動詞) ちなみに、 真空蒸着→vacuum deposition アルミ蒸着→aluminum evaporation 金蒸着→gold evaporation と言うそうです。
蒸着フィルムとは、その名のとおり蒸着により 薄い金属膜を紙やフィルムなどに膜付けします。 薄膜を付けることで、防湿性やガス遮断性、 透明性、香気保存性など、あらゆる面で優れます。 蒸着フィルムは環境にも優しいというメリットがあり、 着実に使用実績が伸びているんです。 蒸着フィルムの使用用途に多いのは食品業界です。 例えば、スナック菓子やレトルト食品の包装紙です。 蒸着フィルムは安全面、衛生…
初めに断っておきますが、蒸着メッキは私の専門外です。 ただ蒸着に携わる者として、 蒸着メッキの知識の初っ端くらいは知りたいと思い、 このブログを通して、語らせて頂きます 堅苦しい前置きはこの辺にして... 蒸着メッキは、メッキ物(金属)を高温加熱して メッキ物の蒸気を発生させ、 ワークの表面に薄膜を形成するという 蒸着の工法を取り入れた加工です。 安価にできて、どんなものでも加工が出…
蒸着とは、金属や酸化物を蒸発させて ターゲット(素材)の表面に膜を付着させることです。 薄い膜を形成する工法のひとつで メジャーな方法です。 金属や酸化物を蒸発させる方法は 電子ビームやレーザーなどで加熱して溶かします。 溶かす金属にはアルミやチタン、 ニッケル、金、プラチナなどの 金属材料を使います。 蒸着は私たちの身近なものにも その技術が使われています。 例えば、 ゴーグルレンズの…
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