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  • 【江戸文学】善悪二つの取物【子どもたちが屠殺ごっこをした話類話】

    メインブログで紹介したグリム童話の削除されたストーリー『 子どもたちが屠殺ごっこをした話類話 』。 これによく似た話が江戸時代の作家の 井原西鶴の推理小説『 本朝桜陰比事 』にある。 今日はその物語を紹介したい。 昔、京の町で7歳の子供が誤って9歳の子を小刀で刺して死な...

  • 【日本の妖怪】旧鼠(きゅうそ)

    旧鼠とは古いネズミ。ネズミが歳を取って齧歯類から妖怪にジョブチェンジしたものと思われます。 江戸時代に書かれた『 絵本百物語 』によれば、室町時代の文明年間(1469~1486年)、出羽国(現在の山形県と秋田県)の那曾和太郎(なそのわたろう)さんちの馬小屋にでかいネズミが棲み...

  • 【キリスト教説話】天上の悦び【浦島太郎類話】

    ある坊さんが神に対して「天上の悦楽のうち最も小さいものを一つお示しください」と祈った。 するとこれまで見たことのない小鳥が飛んできて歌いだした。 小鳥が移動を始めたので、坊さんは小鳥について行って森の中に分け入っていった。 木に止まって歌う声に坊さんは聞き惚れた。 や...

  • 【グリム童話】トゥルーデおばさん【グレートマザー】

    むかしむかしあるところに糞生意気な女の子がおりました。 わがままで親の言うことなど全く聞かない糞ガキでした。 ある日、女の子は両親にこう言いました。 「わたし、トゥルーデおばさんのところに行ってくるね。 変わった人で、珍しいものをたくさん持ってるんだって!」 そ...

  • 【哲学】コウモリであるということ【思考実験】

    仕事でお世話になっている方にコウモリの研究者がいる。 生物学の研究者でありまた教育者でもある彼は、自然と人間の関わりを学ぶ様々な活動をしていて、身近に生息するコウモリを観察しようというワークショップに一度参加したことがある。 コウモリと一口に言っても様々な種類がいて、哺乳...

  • 【人物伝】毛利勝永【安土桃山時代~江戸初期の武将】

    大坂の陣において豊臣方の勇将としては真田信繁(幸村)と後藤基次(又兵衛)らが有名であるが、今回紹介する毛利勝永も前記の二人に劣らず天晴れな武将だ。 以下ほとんどWikipediaのコピペ。 勝永は、羽柴秀吉の家臣の毛利勝信の子として天正5年(1577年)に誕生している。 ...

  • 【文化人類学】空間と境界、それと交易【昨日までの世界③】

    今日の社会において、我々はある程度の制約はあるものの自由に行き来することができる。 他国にも手続きを経た上で入国できるし、EUの域内の移動の自由のように国境を超えるような試みも始まっている。 スイスとイタリアの国境、サン・ジャコモ峠の国境の礎石( Wikipedia ...

  • 【ヨーロッパ説話】フライング・ダッチマン【審判の日までさまようシリーズ】

    フライング・ダッチマンは「さまよえるオランダ人」とも呼ばれる海洋怪談の一種である。 地中海と紅海を結ぶスエズ運河がなかった頃、ヨーロッパからアジアへの航海はアフリカ大陸をぐるっと回るコースが取られていた。   アルバート・ライダー画「フライング・ダッチマン」( ...

  • 【哲学】水槽の脳【思考実験】

    今我々が認識している現実は、培養液の中に浮かび、接続された無数のケーブルから信号を受け取った脳みそが構築したバーチャルリアリティかも知れない。 1982年、哲学者ヒラリー・パトナムが考案した思考実験がこの「水槽の脳」である。 我々が見る世界は視神経から伝わる信号を脳が再構...

  • 【中国説話】爛柯(ランカ)【浦島太郎類話】

    三国志より少し後の晋の時代、王質という木こりがおったそうな。 ある日、王質が石室山という山に木を伐りにいったところ、数人の童子が歌いながら碁を打っておった。 ( Wikipedia より引用) その対局があまりに面白かったので王質は時が経つのを忘れて見入ってしま...

  • 【哲学】中国語の部屋【人工知能】

    過去記事 チューリングテスト で数学者アラン・チューリングが提唱した人工知能判別方法について説明した。 これは質問して受け答えが人間並みならそのコンピューターは知性を持っているよ!というものだが、これに対して1980年哲学者ジョン・サールがチューリングテストへの反論として発表...

  • 【哲学】チューリングテスト【人工知能】

    10年くらい昔、まだ消費者金融に対する規制がまだ緩かった頃。 消費者金融大手のアイフルの公式HPに、当時のイメージキャラクターであった安田美沙子がWeb上でアイフルのサービスに関する質問に対応する人工知能コンテンツがあった。 こちらが入力した質問に答えてくれているのだが、...

  • 【イギリス説話】ヘルラ王【浦島太郎類話】

    おそらくブリテン島がアングロサクソン人に征服される前の、ケルト人が支配していたころのお話。 古代ブリテンにヘルラ王という有力な王様が居た。 ヘルラ王がある日狩りに出かけたところ、山羊に乗った小人(ピグミー)に出会った。 小人は人間の半分くらいの背丈で、頭がデカく、赤い...

  • 【文化人類学】伝統的社会とは何か【昨日までの世界②】

    伝統的社会(昨日までの世界)について論じる前に、まずは現代社会(今日の社会)について話そう。 現代社会の特徴① まず人口が多い。 インドや中国のように人口10億を超えるような国もあれば、ナウルやツバルのような小国でも1万人規模だ。 中にはバチカン市国のように数百人規模...

  • 【空想動物】バロメッツ

    バロメッツは中世末期のヨーロッパの人々が考えた空想上の動物である。 バロメッツ( Wikipedia より引用) 正式名称は「プランタ・タルタリカ・バロメッツ」と言い、スキタイの羊、韃靼人の羊、リコポデウムとも呼ばれた。 この木は花はつけない。つけるのはなんと...

  • 【アメリカ文学】リップ・ヴァン・ウィンクル【浦島太郎類話】

    19世紀のアメリカの小説家ワシントン・アーヴィングの短編小説。 オランダ移民の間に伝わる伝説を元に書かれたものだそうだ。 独立前のアメリカのニューヨーク州に、リップ・ヴァン・ウィンクルという木こりがいた。 ある日、彼が猟犬を連れて山へ狩りへ行った際に不思議な男たちに出会...

  • 【フランス説話】ギンガモール【浦島太郎類話】

    日本昔話として広く親しまれている「浦島太郎」だが、実は世界中に似た話が伝わっている。 今日は中世フランスに伝わる浦島っぽい話を紹介したい。 昔、現在のフランスの北西部にブルターニュ王国という国があり、 ギンガモールという騎士がいた。 ブルターニュ地方( Wik...

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