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黄泉比良坂  〜あの世とこの世を繋ぐ道〜 http://blog.livedoor.jp/yomo2_hirasaka/

ホラー短編・グロ・怖い話・ライトノベル

ほとんどが5分程度あれば、すぐに読める短編ばかりです。待ち時間などに、気軽に読んでください。

よもつひらさか
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2013/11/19

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  • 重大なことに気付きました

    コメント、字数制限があるようです。うかつでした。とりあえず、自分で投稿してみて気付いたのですが2000字は無理みたいです(´;ω;`)ウゥゥ

  • はじめての試み(怖話募集企画)

    こんばんは。ブログ主のよもつです。現在、新型コロナウィルスの影響で自粛ムードの中、家にずっと居ることを余儀なくされ、ストレスが溜まっている方もおられるかと思います。そこでこのブログでは初めての試みになりますが、怖い話を募集してみようかと思います。実話、創

  • それを運命と言う

    「お待たせしました」後ろから不意に声を掛けられ、俺は振り向いた。そこには、まだ高校生と言っても過言でないほどの少女が立っていた。「アンタ、田中さん?」「そうです。あなたが加藤さんですね?」その少女はニコニコ微笑んでいた。まさか、こんなあどけない少女が、

  • 彼女は空っぽだった。容姿は完璧だったはずだ。ずっと彼女だけを見続けていたのだから。ほくろの位置も寸分違いはないはず。それなのに、彼女は彼女ではない。俺が彼女と出会ったのは、去年の春。たぶん彼女は学生だと思った。社会人にしては、ラフな格好だし、毎日同じ時間

  • 百にはひとつ足りない

    すごく似合ってる。そう言って彼は白い歯を見せて微笑んだ。浴衣の胸元から覗く黒い肌はそれを一層引き立てた。私の彼は最高に素敵だ。夏祭りに揃いの浴衣を着てしっかりと繋がれた手。人波を掻き分けても、私達は世界に二人きりのような気がした。露店で見つけた可愛らしい

  • 蝕む

    ああ、そうなの。お前にはこれが見えるんだね。お前の視線を見ればわかるよ。別に隠さなくてもいい。どうして俺が、こんなことになったのかを説明する前に、話さなくちゃならないことがある。俺にはね、妹がいたんだ。俺が小学四年生の頃、あいつはまだ幼稚園に通っていてさ

  • 知らない手紙

    『亜由美、元気でいるか?こっちはもうすでに秋の風、というより、朝は冷え込んで結構寒いよ。そっちはまだまだ暑い日が続いてるみたいだけど、朝晩の気温差には十分気を付けてな。俺は相変わらずこっちで頑張ってるよ。早いもので、亜由美が上京してもう5年になるんだな。最

  • きさらぎ行きの電車に乗って⑭

    気が付くと、そこは電車の中だった。体が重く、頭が痛い。どうやら飲み過ぎたようだ。どういう経緯で電車に乗ってしまったかはわからない。重い瞼を無理やりこじ開けると、何だか世界が違って見えた。何というか、視界がおかしい。いつもより視線が低い。見上げると目の前に

  • 水の記憶

    俺は今入院している。 病名は、肺気胸。若く痩せた男性がよくかかる病気だ。元々、食に対してあまり興味がなく、一日ほぼ食べなくても平気な体質だった。最悪、夜におにぎりやサンドイッチを食べて終わり、みたいな生活を長年続けていたら、急に胸が苦しくなって息をするの

  • きさらぎ行きの電車に乗って⑬

    俺は今、猛烈に焦っている。寝過ごした。とりあえず、脱ぎ散らかしていた服をもう一度身に着けると、靴も満足に履けないままに玄関を飛び出した。三十路の大の男が誠に情けない話だが、現在独身、彼女無しの一人暮らし。俺の生活態度について留意してくれる者はどこにもいな

  • プラナリアの死体

    「ねえ、生命の定義って知ってる?」彼女はそう言った。僕はわからないよと言った。「一つはエネルギー代謝能力がある、そして、細胞構造を持つ。そして、もう一つは?」そんな難しいことは僕にはわからない。静かに首を横に振る。僕らの目の前には、飼育しているメダカ

  • きさらぎ行きの電車に乗って⑫ 赤い傘の女

     あの女の泣き顔は最高だった。あたしは今でもあの時の優越感を思い出すと、喜びに打ち震える。 あの日はちょうど今頃と同じ梅雨時期で、雨が降っていた。あたしは、その頃、会社の上司と付き合ってて、上司は週末になると何かと仕事付けて奥さんに嘘をついてあたしの部屋

  • きさらぎ行きの電車に乗って 11 QRコード

     アラームの音で寝床から引きはがされた。また朝が来た。枕元で煩くシャウトしているそいつの頭を叩いた。のろのろと体を起こす。今日も頭が痛い。ここのところ、毎朝頭痛に悩まされている。会社に行くことを考えるだけで頭は重くなり、動悸がする。完璧な出社拒否症。 だ

  • きさらぎ行きの電車に乗って⑩ 傘の記憶

    パンプスがアスファルトの溜水を跳ねた。思わず舌打ちしそうになるのを我慢して私は、駅のホームへと駆け込んだ。思った通り、買ったばかりのスエードのパンプスには、黒い染みができていた。ため息をつく。 聞いてないよ。今日は快晴だって言ってたよね、天気。「嘘つき

  • みつけた

    聞き覚えのある電子音で目が覚めた。またか・・・。俺はため息を吐きつつスマホのロックを解除する。思った通りだ。そこにはいつもと同じメッセージがあった。「みつけた」 たった一言だった。送信者の名前は無い。こんなことはあり得ない話だが、真夜中の三時に必ず見知

  • 金の斧殺人事件

    昔々、正直な木こりがいました。その木こりが、湖のほとりで木を切っていると、誤って斧を水の中に落としてしまいました。木こりは困り果てて嘆いていました。するとヘルメスという神様が泉から斧を携えて現れました。「あなたの落としたのはこの金の斧ですか?」木こりは答

  • 百物語

    この春、俺はとある高校に入学した。推薦だとかも無く、成績も可もなく不可もなくこれといって取り柄のない俺は、中学生の時は強制だった部活にも所属せず、かと言って彼女も無しで、惰性でだらだらとした高校生活を送り、青春という青の字も無い退屈な日々を過ごしていた。

  • ゴールデンウィーク

    今年のゴールデンウィークの始まりはあいにくの雨だった。それでも、美晴の心は大好きなおばあちゃんに会える期待に膨らんで、晴々とした気分だった。美晴は年に数回しか会えない祖父母の元へ、両親と共に長いドライブに出かけた。いつもは電車で移動で味気ないもので、美

  • きさらぎ行きの電車に乗って⑨

    最近私は、スマホを使ってある遊びをしている。 スマホが普及して、こんな小さな端末でいろんなことが出来ることに驚きを隠せない。ゲーム、いろんな便利なツール、無料通話アプリなど多岐にわたって活用できることは無限と言っても過言ではない。 その中でも、私

  • きさらぎ行きの電車に乗って⑧

    今日も疲れた。朝子は、立ち仕事で浮腫んだ足を引きずり、ようやく小さなアパートのドアの前でため息をつくと、チープなドアノブの鍵穴に鍵を差し込んだ。誰も居ないアパート玄関は暗く、手探りでスイッチを探し、チカチカと時代遅れの照明が明滅し、しばらくの間を空けてよ

  • 喪女とイケメン

    田辺 薫、27歳。独身、年齢=彼氏いない歴。人は私のような女を喪女と呼ぶのだろう。職業は漫画家。とは言っても、定期的に仕事があるわけでもない。実際はアルバイトと掛け持ちで、とても漫画一本で自立して生活できるほどではない。コミュニティー能力に長けているわけで

  • 暗闇に溶ける女

    会社に行って帰宅して寝るだけみたいな生活をしている俺に、最近小さな楽しみができた。会社ではこの内向的な性格が災いしてかほぼ友人と呼べる者もおらず、一日の内に口を開くことと言えばほぼ業務連絡のみ。仕事が終わり誰にもアフターファイブ誘われることもなく、電車

  • 百物語り

    この春、俺はとある高校に入学した。推薦だとかも無く、成績も可もなく不可もなくこれといって取り柄のない俺は、中学生の時は強制だった部活にも所属せず、かと言って彼女も無しで、惰性でだらだらとした高校生活を送り、青春という青の字も無い退屈な日々を過ごしていた

  • 出来合いの溺愛

    「わぁ、里奈かーわいい~。やっぱり私の娘ね。」京子は写真館で着飾った里奈にご満悦の様子で声を上げた。これでうちの娘が一番よ。ご近所同士、偶然同年代の子供が居ることで小さなコミュニティーができていた。奇しくも全員が女の子ということで、親同士も表面上は仲よく

  • 愛しのロビン

    「あらぁ?誰かしら?こんなことをしたのはぁ。」ご主人様の大きな声に一瞬肩をすくめて見せるしぐさをするが、これはボクの計算ずくだ。ご主人様の目はまっすぐに僕に向いて大袈裟に腕を組んでいるが決して怒っているわけではないことは知っている。隅っこで申し訳なさそう

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