chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
ひろ
フォロー
住所
草津市
出身
中京区
ブログ村参加

2013/10/31

arrow_drop_down
  • 「写真の女」、写真の修正屋とバレリーナ!

    おすすめ度☆☆★最優秀外国作品第5回マンモス映画祭/最優秀長編劇映画第3回ノット映画祭/最優秀長編劇映画第3回モンタナ国際映画祭など、受賞歴多々。主演の男が、全然しゃべらないのでイライラするアート系作品。お見合い写真を、修整、修整し、修正屋に、どれが奇麗と聞く女。だが、主体は、顔に傷のある女性。ダンサーなので、ポーズのきめがよい。SNSにアップし、美しいだけでは注目されないと、海の中で撮影したり。徐々に恋愛沙汰になる主役の二人。ただ、こういう映画にありがちな、ヌードはない。カマキリは、交尾後メスがオスを食べる、このシーンも、のが、男女を暗示。串田壮史監督の長編映画デビュー作。「写真の女」、写真の修正屋とバレリーナ!

  • 「友だちのうちはどこ?」、キアロスタミの傑作!

    おすすめ度☆☆☆★NHKプレミアム鑑賞1987年製作イラン映画友だちの大切なノートを間違えて持ち帰ってしまった少年が、ノートを返すため友だちの家を探し歩く姿を生き生きと活写し、アッバス・キアロスタミ監督の名を世界に知らしめたイラン映画。親たちの一方的な命令。子供はしつけなければという祖父の言葉。何とか、親の言いつけを後回しにしながら、隣町の少年の家を探し回る。イランの田舎町は、迷路のようになっており、映像の縦割が、小津映画のようで、深みがある。それにしても隣町は遠い。同姓や町の名もいくつか分かれていたりして、見つからない。帰りは、その街の老人に送ってもらうことに。そして大人の論理と子供の論理。立場の違いが生み出す互い違い。ラストはうまく切り抜けられたが。イランの映像は、やはり特異。それだけでも価値が。「友だちのうちはどこ?」、キアロスタミの傑作!

  • 「声もなく」、口のきけない男と誘拐された少女!

    おすすめ度☆☆☆★2021年・第41回青龍賞で主演男優賞と新人監督賞を受賞。闇の仕事を請け負う口のきけない青年と、両親に身代金を払ってもらえない孤独な少女の交流を描いた韓国発のサスペンスドラマ。犯罪者の下請け仕事をするしがない2人、テインとチャンボク。テインは話せず、チャンボクは片足が不自由。ヤクザに殺されたヤクザなどを埋めたりする裏稼業。生きた人間は扱わないのが信条だったのに、押し切られて人質を数日預かることに。どんなヤクザが顔を出すかと戦々恐々と受け取りに行けばそれは誘拐された女の子。男の子を誘拐するはずが間違えたら親は身代金を出し惜しんでいるという。依頼したヤクザが、仲間に消されて2人は途方に暮れるが、チャンボクはなんだかんだと理屈をつけてテインに女の子を任せる。テインには実は小さな妹がいて、歪な擬...「声もなく」、口のきけない男と誘拐された少女!

  • 「地獄の7人」、もう一度地獄に付き合うか?

    おすすめ度☆☆☆NHKBSプレミアム鑑賞1983年製作米軍退役陸軍大佐が、ベトナム戦争で捕虜となった息子を奪還すべくかつての部下と共にベトナムヘ向かうというアクション映画。1973年、ベトナム戦争中に行方不明となった息子フランクを救出しようとするジェイソン・ローズ(ジーン・ハックマン)の物語。10年後、息子がラオスの捕虜収容所にいることを突き止めるが、政府は救出に消極的だった。ローズはフランクの戦友で5人と若者1人を特訓してラオスに乗り込む。捕虜収容所のコピーをアメリカに作り、奪還作戦を計画する。一旦は、CIAに邪魔されるが、中国の麻薬商人が助けてくれる。後半は、七人の侍ばりの大アクション。無事捕虜を解放するが、ジェイソンの息子はすでに死んでおり、残念。「地獄の7人」、もう一度地獄に付き合うか?

  • 「異動辞令は音楽隊!」、阿部寛刑事からドラマーに!

    おすすめ度☆☆☆☆(劇場鑑賞)警察音楽隊のフラッシュモブ演奏に着想を得た内田監督が、最前線の刑事から警察音楽隊に異動させられた男の奮闘をオリジナル脚本で描き出す。オリジナル脚本だけに、いろいろな点をうまく回収。鬼刑事(いまならコンプラ違反)。上司にたてつくは、部下をこき下ろすは、法令無視するは。まあ、こういう輩は今もいる。だが、今は常識に押され、反省するものだが。阿部寛が演じると様になる。そんな刑事が、音楽隊へ転属。子供時代に和太鼓をやっていたというだけで、ドラム担当。はじめ反発するも、徐々に打ち解けていく。それも音楽の力か。演奏される曲がポピュラーなだけに、楽しい。刑事と音楽隊、違うパートだが、同じ警察官。セッションしていけばいい。わき役までいい役者揃い。音楽は吹き替えなしとか。「異動辞令は音楽隊!」、阿部寛刑事からドラマーに!

  • 「リベンジ・ライド」。男の怒りが爆走する!

    おすすめ度☆☆弟の仇を討つため、男は復讐を選び、夜の街を駆け抜ける。マーベル映画のアクションチームが挑むフルスロットル・アクション!キャッチコピーほど面白くない。なにしろ、主役が中国風だが、ネット情報ではカンボジア系。スタントなんかをやっていたそうだが、いかんせん華がない。捜査に携わる警察を演じているDMX(ヒップホップ界の伝説的アーティスト)の遺作だとか。弟の死の真相を調べ、犯人に復讐するため自ら違法レースの世界へ!女性整備士、アンドロメダの協力を得ることができたが…。この女性整備士はかっこいい。それに比べて、レースを仕切るお姉さんは貧相。カーレースの見どころはなく、むしろタイマンアクションが主。「リベンジ・ライド」。男の怒りが爆走する!

  • 「すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」、夢ってなあに?

    おすすめ度☆☆☆アニメ好き☆☆☆★サンエックス株式会社の人気キャラクター「すみっコぐらし」を映画化し、スマッシュヒットを記録した「映画すみっコぐらしとびだす絵本とひみつのコ」に続く劇場アニメ第2弾。すみっこ好きのすみっコたちが、月夜の晩に魔法使いたちと出会い起こる騒動を描くアニメ。しろくま、ねこ、ぺんぎん、とかげ、とんかつ、エビフライのしっぽ、ざっそう、たぴおかが、すみっこにあつまって暮らしている「すみっコ」の世界。どこか憎めないキャラ。魔法使いの5人きょうだいが舞い降り、彼らと交流をするうちにすみっコたちのかなえたい夢や、自分らしさが明らかになっていく。誰でも受け入れる。けど、お節介でない。仲はよいけど、個性はみんな際立っている。すみっコたちは、個人主義と博愛主義を両立した、そんな素敵なコたちなのである...「すみっコぐらし青い月夜のまほうのコ」、夢ってなあに?

  • 「恋するけだもの」、恋をしたならみんなけだもの!

    おすすめ度☆☆★クレイジーな映画好き☆☆☆★白石晃士監督が、2018年の自主製作短編「恋のクレイジーロード」を長編映画として自らリブートしたバイオレンスラブコメディ。暴力的でクズな男女三人組の下で働き散々虐められる宙也と、まるで口裂け女のような都市伝説として語られる女装男。暴力ヒエラルキーの最下層にいる宙也は、一方で女装男に迫られ、いよいよ逃げ場がなくなった時、“けだもの”に変貌する…暴力と、男と女装男の恋物語。ラストの暴力沙汰は、結構暴れまくる。宇野祥平に限らず、もう一人の主人公中田宙也を演じる田中俊介はじめ、他の面々の尋常でないキャラの素晴らしさ。身震いモノだ!「恋するけだもの」、恋をしたならみんなけだもの!

  • 「アイヌモシリ」。少年は世界に触れた!

    おすすめ度☆☆☆アイヌに興味のある方☆☆☆★日本・アメリカ・中国合作第19回トライベッカ映画祭の国際コンペティション部門で審査員特別賞を受賞。北海道阿寒湖。アイヌの血を引く青年。高校を出たら都会へ就職を考えている。最近父が亡くなった。そんな中、カントの父の友人だったアイヌコタンの中心的人物デボは、カントをキャンプへ連れて行き、自然の中で育まれたアイヌの精神や文化について教え込もうとする。後半は、このアイヌの伝統行事をドキュメント風に描写していく。消えゆく少数民族の伝統行事。それは、本土への同化のアンチテーゼだ。この映画の、動物を殺していませんのテロップは、クマの頭を神として扱うこの映画と矛盾している。「アイヌモシリ」。少年は世界に触れた!

  • 「勝利への脱出」、第二次大戦中捕虜とドイツチームのサッカー試合!

    おすすめ度☆☆☆★NHKBSプレミアム鑑賞1980年製作連合軍の捕虜収容所。第2次大戦中の1943年。ドイツ軍の将校シュタイナーは連合軍の捕虜とドイツ・チームのサッカー試合を提案。脱出とあるから、脱出かと思いきや、その辺の描写は少なく、サッカーの試合がメインだ。確かに、サッカーは試合そのものが面白く、本映画では、ペレをはじめ有名選手が参加している。4対4の伯仲戦。ラストは、ゴールキックが決まらず終わり、群衆がグラウンドになだれ込む。主役はシルベスタスタローンで、一度脱出に成功するも、みんなを逃すために舞い戻る。サッカーではゴールキーパーを努め、見せ場を作っている。地下道を使っての脱出は、成功かと思ったが、最後はうやむや。「勝利への脱出」、第二次大戦中捕虜とドイツチームのサッカー試合!

  • 「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」、夫婦の愛の物語!

    おすすめ度☆☆☆★NHKBSプレミアム鑑賞子育ての予行演習のつもりで、ラブラドール・レトリーバーの子犬を飼い始めた新婚夫妻のジョンとジェニー。マーリーと名付けたその犬のやんちゃな振る舞いに、さんざん手を焼く2人だったが、いつしか喜怒哀楽を共にするかけがえのない存在になっていく。犬との生活を通して人生を学んでいくカップルの姿を描いたドラマ。イヌが主役ではないが、いつもそばに犬がいる。そして犬の死をもって物語は終わる。夫婦仲がよく、子育てに翻弄される姿が、かっこいい。三人の子持ちは大変だ。オーウェン・ウィルソン、ジェニファー・アニストンの夫婦コンビは絶妙。「マーリー世界一おバカな犬が教えてくれたこと」、夫婦の愛の物語!

  • 「親愛なる同志たちへ」、冷戦下のソ連で30年間も隠蔽された民衆弾圧事件!

    おすすめ度☆☆☆★第77回ベネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。旧ソ連が抱える暗黒史のなかのひとつとも言えそうな労働運動を発端にした市民虐殺の真相を生々しく描く。だが、本映画は、事件そのものを描くのではなく、一人の共産党員(女性)に焦点を当て、問題点を明らかにしていく。1962年、フルシチョフ政権下のソ連。政府の経済政策の失敗で、物価高騰と食糧不足が深刻化する中、国家に忠誠を誓うリューダは熱心な共産党員としての恩恵もあり、父と18歳の娘スヴェッカの3人で穏やかな生活を送っていた。そんな中…。1962年6月1日、ソ連南部ノボチェルカッスクの機関車工場で大規模なストライキが発生した。危機感を抱いたフルシチョフ政権は、スト鎮静化と情報遮断のために現地へ高官を派遣。そして翌日、約5000人のデモ隊や市民に対...「親愛なる同志たちへ」、冷戦下のソ連で30年間も隠蔽された民衆弾圧事件!

  • 「サバカン SABAKAN」、サバの缶詰だが、変なタイトル!

    おすすめ度☆☆☆☆劇場鑑賞(久々)長崎のご当地映画。小学5年生のひと夏の冒険!1986年、夏。斉藤由貴とキン肉マン消しゴムが大好きな小学5年生の久田は、夫婦ゲンカばかりだが愛情深い両親や弟と暮らしている。ある日彼は、家が貧しく同級生から避けられている竹本と、イルカを見るため海へ出かける。溺れそうになったり不良に絡まれたりと様々なトラブルに遭遇しながらも友情を育んでいく久田と竹本だったが、やがて別れを予感させる悲しい事件が起こる。青春映画も数多くあるが、初監督だけあってややぎこちないところもあるが、終盤で涙があふれ来る感動物語。家が貧しく、友達のいない竹ちゃん。父母の喧嘩の絶えない久ちゃん。ただ夫婦は仲良し。ふたりが、目指したのはイルカのいるプーメラン島。監督はこれが第一作。長崎出身。故郷を舞台に素晴らしい...「サバカンSABAKAN」、サバの缶詰だが、変なタイトル!

  • 「355」、美女スパイ五人の大活躍!

    おすすめ度☆☆☆★PG12「355」とはアメリカ独立戦争時に実在した、女性スパイのコードネーム。世界各国の凄腕エージェントによるドリームチームの活躍を描いたスパイアクション。格闘術を得意とするCIAのメイス(ジェシカ・チャステイン)、トラウマを抱えるドイツ連邦情報局のマリー(ダイアン・クルーガー)、コンピューターのスペシャリストであるMI6のハディージャ(ルピタ・ニョンゴ)、優秀な心理学者であるコロンビア諜報組織のグラシー(ペネロペ・クルス)、中国政府で働くリン・ミーシェン(ファン・ビンビン)。ペネロペ・クルスを除いては、それぞれ戦闘能力抜群のスパイ。ラストは、全員協力してのアクションで見せてくれる。ペネロペも肝心なところで能力を発揮。国が違うので、お互いの区別はつきやすく迷うことない。犯罪もグローバルだ...「355」、美女スパイ五人の大活躍!

  • 「愛と哀しみの果て」、アフリカに移住した女性の半生!

    おすすめ度☆☆☆★NHKBSプレミアム鑑賞1985年製作アカデミー作品賞ほか全7部門を受賞した名作。「愛と悲しみの果て」は邦題で、原題は「OutofAfrica」。デンマーク人のカレン(メリル・ストリーブ)は、スウェーデンの男爵ブロルと結婚し、アフリカ・ケニアに移住する。アフリカのサバンナで暮らしたカレンの生涯を描く。ブロルは、家を空けてばかりでカレンの心はデニス(ロバート・レッドフォード)にひかれていく。161分の長尺で、結構退屈するが、アフリカ(ケニア)の景色が美しくほれぼれする。第一次世界大戦前後のイギリス統治下の東アフリカ。白人は、豪華な生活、現地人は、ろくに教育も受けず、労働に駆り出されている。メリルストリーブが、まだ若く、現代とはちょっと違った印象。かわいげが見られる。じっくりアフリカの自然が...「愛と哀しみの果て」、アフリカに移住した女性の半生!

  • 「猫は逃げた」、夫婦の危機、猫が失踪!

    おすすめ度☆☆☆今泉と城定が互いに脚本を提供しあってR15+指定のラブストーリー映画を製作するコラボレーション企画「L/R15」の1本。飼い猫”カンタ”をどちらが引き取るかで揉める離婚直前の夫婦とそれぞれの恋⼈の物語。⽚思いでも、両想いでも、夫婦でも、恋⼈でも―――。漫画家・町田亜子と週刊誌記者の広重の夫婦。広重は同僚の真実子と浮気中で、亜子も編集者の松山と体の関係を持っており、夫婦関係は冷え切っていた。わざわざ、R15を狙って作っているので、ラブシーンは、ばっちりあるが、結局猫騒動に紛れて影が薄い。ラスト近く、四者が一堂に会して、話をするシーンはまさに今泉独壇場!猫がキーポイント。「猫は逃げた」、夫婦の危機、猫が失踪!

  • 「ローサ・チュンベ 奇跡の一日」、堕落した女性警察官の再生!

    おすすめ度☆☆☆ペルー独立200年を記念して、日本で開催されたペルー映画祭で上映された一本。Unextで鑑賞2017年のアカデミー賞国際映画賞ペルー代表作品。リマの女性警察官、ローサ・チュンベは、酒やギャンブルに溺れる、自堕落な日々を送っていたが、同居していた、不仲な18歳の娘が、ローサとの諍いの果て、子供を置いたまま、家出してしまう。リマの街の喧噪やそこで暮らす人々の食事や空気感が伝わってくるペルーの今を映したドラマチックな劇映画。しかたなく、イヤイヤ、孫の世話をするようになったローサだったが、そのことによって、彼女が失っていた人生の希望を、再び、見い出すことになる。そして、彼女は、キリストの聖行列へと導かれるように、旅に出る。「ローサ・チュンベ奇跡の一日」、堕落した女性警察官の再生!

  • 「ドッグヴィル」、“想像上のアメリカ”を描いた実験的作品!

    おすすめ度☆☆☆ちょっと変わった映画好き☆☆☆★旧作DVD鑑賞2003年製作/177分/R15+/デンマーク映画界の異端児、ラース・フォン・トリアーが3時間もの長尺の中で、観客に“試す”映画。セットが斬新、床には、白い枠線と説明の文字だけ。その他、ベッド等の多少の小道具/大道具のみ。家の壁がなければ、ドアすらも効果音。ロッキー山脈の麓にあるドッグ(犬)ヴィル(村)に、ギャングに追われた美女が逃げ込んでくる。彼女はかくまわれる代わりに村人に無償奉仕を約束をするが、人々は次第にエスカレート。彼女を犬のように酷使し、首輪までかけてしまう……。ニコール・キッドマンは、どんな役柄をしても・・・疲れ切った顔さえ美しいの一言です。「ドッグヴィル」、“想像上のアメリカ”を描いた実験的作品!

  • 「失われた殺人の記憶」、記憶のない夜、すべてを疑え!

    おすすめ度☆☆☆劇場未公開東京国際映画祭出品作品。別居中の妻が何者かに殺害され、元夫は二日酔いで前日の記憶を失っていたが、服には血が付着していて…容疑者となる中で、記憶をたどり始めるサスペンス。まあ、サラリーマンなら、酔っ払って前の日のことがわからなくなるのはよくあること。だが朝刑事が訪ねてきて、気が付けば、服や手に血がさらにナイフも、早速、前日一緒に飲んだ友人のところへ。という展開だが、元夫が借金を抱えたダメ男で、ばくちにうつつ。やばい裏組織(身体を傷つけて保険、さらには臓器売買)。妻は、夫の借金の返済を迫られ、夜の商売に。それにしても、韓国の警察ってこんなものか。一人で行動し、部下を頭ごなしにしかりつける。結果往来か?「失われた殺人の記憶」、記憶のない夜、すべてを疑え!

  • 「コール」、完全誘拐に立ち向かう親子を描いたサスペンス・スリラー。

    おすすめ度☆☆☆2002年製作旧作DVD鑑賞オレゴン州ポートランド。幸せな生活を営んでいた主婦カレン・ジェニングス(シャーリズ・セロン)だったが、麻酔医の夫ウィル(スチュアート・タウンゼント)がシアトルへ出張に出かけた日、6歳の娘アビー(ダコタ・ファニング)の姿が見当らないのに気づく。そして振り返ったカレンが目にしたのは、見知らぬ男、ジョー・ヒッキー(ケヴィン・ベーコン)の姿だった。喘息もちの娘を誘拐。一度発作に至れば死の危険・病院で亡くなった娘の復讐だとか。ラストは大アクションで幕。シャーリズ・セロンがきれい。「コール」、完全誘拐に立ち向かう親子を描いたサスペンス・スリラー。

  • 「THE BATMAN ザ・バットマン」、ヒーロー映画史上最もスキャンダラス!

    おすすめ度☆☆☆★両親を殺害され復讐を誓う青年ブルースは、夜になると黒いマスクで顔を覆い、犯罪者を見つけては力でねじ伏せて、悪と敵対する存在バットマンになろうとしていた。そんな中、権力者を標的にした殺人事件が次々に発生。その犯人として知能犯リドラーが名乗りを上げる。リドラーは犯行の際に必ずなぞなぞを残し、警察や探偵のブルースを挑発。やがて政府の陰謀とブルースにまつわる過去の悪事や父親の罪が暴かれ……。暗い、この暗さが売りとはいえ、セリフの少なさ。176分の長尺。キャットウーマンや史上最狂の知能犯リドラーの登場で、まあ、面白いといえば面白いが。乗れない。ロバート・パティンソンのバットマン、悪くはないが、何しろ暗い。影の美しさ。「THEBATMANザ・バットマン」、ヒーロー映画史上最もスキャンダラス!

  • 「折れた槍」、社会派エドワード・ドミトリク監督による骨太西部劇の傑作!

    おすすめ度☆☆☆NHKBSプレミアム鑑賞1954年製作1880年代。アメリカ南西部の大農場主マット・デヴェロオ(スペンサー・トレイシー)には、先妻との間に生まれたベン(リチャード・ウィドマーク)、マイク、デニーの3人の息子と、インディアンの娘だった今の妻(カティ・フラドー)との子ジョー(ロバート・ワグナー)の家族がいた。あるとき、銅の精錬所から流れ出た鉱毒のためマットの家畜が大量に死ぬ事件が起き、抗議の果ての激しい銃撃戦によってマット側は精錬所に訴えられ、ジョーが入獄。そしてマットは、農場の一部を精錬所に売ろうと図るベンたちに叛かれ、病床についてしまう……。銅山の廃液、先住民への差別など、今日の社会問題の数々を真摯に描く異色ウエスタン!スペンサートレシーの豪快な大農場主を好演。ただ、先妻の子を無下に扱った...「折れた槍」、社会派エドワード・ドミトリク監督による骨太西部劇の傑作!

  • 「海を駆ける」、すべての命を生み出す海!

    おすすめ度☆☆☆第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を受賞した「淵に立つ」の深田晃司監督が、ディーン・フジオカを主演にインドネシア、スマトラ島のバンダ・アチェでオールロケを敢行したオリジナル脚本によるファンタジー作品。インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見される。片言の日本語やインドネシア語を話すその男は、海で発見されたことからインドネシア語で「海」を意味する「ラウ」と名づけられた。全裸で海辺に打ち上げられる冒頭から、海の上を駆けていき海中に消えるラストまで、ディーンフジオカの浮世離れ感が静かな物語を確実に引っ張っている。時に人を癒し、時に人を殺め、そんな生き死にを受け入れる存在である彼は、抗うことができない大自然の権化や怪物のようにも見える。日本人とインドネシア人の間に生ま...「海を駆ける」、すべての命を生み出す海!

  • 「フューリアス ワン」、悲しき過去を持つ男が組織や法を越えて巨悪に挑むアクション。

    おすすめ度☆☆スピーディーな展開で繰り広げられるノンストップ・アクション大作!世界的にリリースされた人気ドラマの劇場版がついに日本上陸。強盗殺人の罪をなすりつけられ起訴されたイゴールは麻薬売人ヴラドのもとで犯罪に手を染めながら高級車を乗り回し、派手な逃亡生活を送っているかのように見えたが…。実はクリスタルと呼ばれる新種のドラッグの出所を突き詰めるために潜入捜査をしていた特別捜査官であった。ビルからビルへ飛び抜けるカーチェイス。宣伝文句ほど飛び抜けてはいないが。「フューリアスワン」、悲しき過去を持つ男が組織や法を越えて巨悪に挑むアクション。

  • 「スティング」、天才詐欺師の話!

    おすすめ度☆☆☆☆NHKBSプレミアム鑑賞1973年製作ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード主演の大ヒット作。アカデミー賞作品賞など、1973年度最多7部門を受賞。大物ギャングに仲間を殺された若き詐欺師フッカー(レッドフォード)は、その恨みを晴らすため、賭博師ゴンドーフ(ポールニューマン)の助けを借りて一世一代の大バクチを打つ。ラストまで飽きさせず、一夜をともにした女が突然殺されたり、FBIの踏み込みで、二人が撃ちあい血を流して死んでしまう大芝居。テンポよく進む展開と、バックに流れる音楽。まさに傑作に値する詐欺映画。主役二人のカッコいいこと。金の価値が現代と違うのが、ちょっと苦しい。「スティング」、天才詐欺師の話!

  • 「夢を生きた男 ザ・ベーブ」、野球王ベーブルースの半世紀!

    おすすめ度☆☆☆NHKBSプレミアム鑑賞1992年製作大谷翔平の記録で紹介され、日本でもおなじみになったベーブルース、その野球人生を描いた映画。太っちょのジョン・グッドマンがベーブルースを演じ、誇張されて見えるが、かえって愛嬌があって好演。ボルチモアの少年矯正院で、野球の才能を認められ、プロにスカウトされる。やがて、ホームランを量産、ピッチャーとの二刀流も。ただ、酒と女に弱く、初婚の妻とは離婚。二番目の妻が、ベーブのことをよく理解。後半は、監督になりたかったがなれなかった心の傷。まあ、奔放に生きた人生に乾杯。「夢を生きた男ザ・ベーブ」、野球王ベーブルースの半世紀!

  • 「ミセス・ノイズィ」、布団叩きおばさんの表と裏!

    おすすめ度☆☆☆☆隣人同士の些細な対立が大事件へと発展していく様子を描いたサスペンスドラマ。この映画は、我々は自分のことしか見えておらず、しかも世の中の断片・表層だけを見て物事や人を判断しているのではないかと訴えている。小説家で母親でもある真紀は、スランプに悩まされていた。そんなある日、隣人・美和子による嫌がらせが始まる。真紀は美和子を小説のネタにし反撃に出るが、マスコミやネット社会を巻き込む大騒動へと発展して…。画面が「一か月前」と変わり、美和子の目線から物事を眺めると、全く違った景色になることが判明する。むしろ、美和子がマトモで、真紀が悪者になってしまうのである。その価値の逆転劇が実に鮮やかであり、この映画の眼目であろうと思われる。物語は真紀と美和子の和解、そしてこの騒動の真相を書いた(と思われる)本...「ミセス・ノイズィ」、布団叩きおばさんの表と裏!

  • 「ハード・ヒット 発信制限」、車から降りれば爆発のスリリング!

    おすすめ度☆☆☆★2015年製作のスペイン映画「暴走車ランナウェイ・カー」の韓国リメイク。銀行支店長のソンギュは、毎朝車で子どもたちを学校へ送り届け、そのまま職場へ向かう。ある日、運転中にかかってきた発信番号表示制限電話(非通知電話)に出ると、声の主はソンギュに「車から降りれば、仕かけた爆弾が爆発する」と告げる。いたずらかと思いきや、同僚の車が爆発。同乗の息子が怪我。病院へ行こうとするが、金の要求が先だとはねつけられる。カーチェイスを含めたサスペンスのテンポがよい。最後は、警察に取り囲まれて、海へダイブ。緊張感持続のサスペンス。「ハード・ヒット発信制限」、車から降りれば爆発のスリリング!

  • NHKスぺシアル「ビルマ・絶望の戦場!」

    ビルマインパール戦線については、夜再放送版を見た。そこでは、無謀なインパール作戦の実態が描かれていた。死に行く人々の痛恨の姿が、現存の人たちの証言とともに描かれていた。今回のドキュメントは、終戦に至るその後を描いている。イギリス軍が反撃を企て、圧倒的な戦力で日本軍を打ち負かした姿が描かれる。一方、アウンサンが日本軍に協力して独立を企てたが、敗戦の色濃い日本を捨て、イギリス軍に協力したと描かれている。日本軍の司令部は、芸者遊びをしていたとか。そして、軍を放置して、逃げたとか、まさに軍組織の腐敗を描いている。雨季のビルマ、川は増水し、行き場を失った兵たちは、そこでも命を落とした。ビルマの民衆も、戦禍に巻き込まれ、悲惨な状況に。敗戦記念日にふさわしい、敗戦記である。NHKスぺシアル「ビルマ・絶望の戦場!」

  • 「愛欲の輪舞曲(ロンド)」、古城で繰り広げられるアブノーマル!

    おすすめ度☆☆劇場未公開WOWOWで上映イギリス・カナダ・イタリア合作過激かつ妖艶な性描写満載で快楽の狂宴を描き出す衝撃のエロス!モデル出身のアナリー・ティプトンが美しいヌードと激しい濡れ場を大胆披露!セックスシーンは、レズビアン。カメラワークが奇麗。ゴージャスな寝室が怪しげな雰囲気を。そして、古城には仮面を付けた無数の男女が快楽の宴に参加するために集まっていた…そこには、血が。あくまで雰囲気を楽しむ映画。「愛欲の輪舞曲(ロンド)」、古城で繰り広げられるアブノーマル!

  • 「ワイルド・アット・ハート」、ニコラスケイジの恋物語!

    おすすめ度☆☆☆★Unext鑑賞1990年製作ニコラスケイジ主演の恋愛映画だが、デビッド・リンチ監督だけに異色。(若き頃のニコラス、革ジャンを着てかっこいい)カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。ラブラヴの恋の逃避行なのに、なぜカンヌ。まあ、確かにリンチだけあって、そこら中に仕掛けられた映像のお遊び(アーティスティック)。彼女の母親の仕組んだ彼氏への殺意。ただ、殺し屋がどこか間抜け。ニコラスケイジとローラダンのセックス描写の連続。最後は子供ができて。長身のローラダンの裸をたっぷり拝んで。銀行強盗というおまけまで。ラストはラブミーテンダーで盛り上がる。「ワイルド・アット・ハート」、ニコラスケイジの恋物語!

  • 「シラノ」、「シラノ・ド・ベルジュラック」のミュージカル版!

    おすすめ度☆☆☆PG12イギリス・アメリカ合作世界中で映画化やミュージカル化されている不朽の名作「シラノ・ド・ベルジュラック」を再構築して描くロマンティックミュージカル。シラノを演じるピーター・ディンクレイジを容認できるかどうか。原作では、鼻が大きいというハンデだったが、本作は、小人にしたのがよいかどうか。ピーターは、どうもむさくるしい。ロクサーヌとディープキスのシーンがるのだが、何ともむさくるしい。ヨーロッパでは、小人は受け入れやすいとか。ミュージカルにしたのは、成功かも。実際は、シラノがロクサーヌに恋しているのだけれど、クリスチャンに代役を頼んで、セリフをシラノが語り、手紙を書く。クリスチャンもロクサーヌが好きなので、三角関係だが、クリスチャンが戦死するので、シラノにチャンスが。だけど、病で倒れてしま...「シラノ」、「シラノ・ド・ベルジュラック」のミュージカル版!

  • 「ひまわり(1970)」、不朽の名作!

    おすすめ度☆☆☆☆NHKBSプレミアム鑑賞1970年製作ウクライナのひまわり畑がテーマの映画。ウクライナで撮影されたので話題に。陽気なソフィアローレンとマルチェロ・マストロヤンニ。監督が、ビットリオ・デ・シーカ、音楽がヘンリーマンシーニ。とイタリア映画全盛期の名作。ナポリの海岸で奔放に愛し合うジョバンナとアントニオだったが、アントニオが戦争に奪われたことで暗転。そこから始まるドラマは、ロシアに従軍したまま戻らない夫を探して、イタリアから現地へと向かうジョバンナの過酷なロードに追随する。結婚すれば、出征が猶予されるとか、仮病を使うとか、愛の国イタリアらしい、恋愛至上。イタリア軍は、ソ連に駆り出され、冬将軍になすすべがない。歩けなくなって、倒れたところを女性に助けられて、結婚。子供もできる。だが、昔の女が忘れ...「ひまわり(1970)」、不朽の名作!

  • 「大怪獣のあとしまつ」、政府が右往左往するコメディ!

    おすすめ度☆☆巨大怪獣の死体処理を題材に描いた空想特撮エンタテインメント。人類を恐怖に陥れた巨大怪獣が、ある日突然死んだ。国民が歓喜に沸く一方で、残された死体は徐々に腐敗・膨張が進んでいく。政府が、この問題に対処しようとするが、この政府の混乱ぶりが面白い。ただ、すべったコメディ。俳優陣は豪華。なにしろ松竹と東映の合作だ。だが、怪獣の発する匂いが、うんこかげろかという下ネタにはうんざり。一方、この問題に解決に当たる、首相直轄組織・特務隊の隊員である帯刀アラタ(山田涼介)、その元恋人で環境大臣の秘書官雨音ユキノ(土屋大鳳)。陣頭指揮を執る内閣補佐官は、ユキノの現在の夫。この三角関係がどろどろ。最後は、デウスエクスマキナで幕。まあ、滑った大作だ。「大怪獣のあとしまつ」、政府が右往左往するコメディ!

  • 「燃える平原児」。プレスリー主演の西部劇!

    おすすめ度☆☆☆NHKBSプレミアム鑑賞1960年製作プレスリー主演で歌を期待したが、最初の一曲のみで、後はシリアスな西部劇。テキサスの牧場に暮らすバートン一家。牧場主バートンは妻ネディ、長男クリント、次男ペイサーと共に暮らしていた。クリントの誕生日に婚約者ロズリンとその兄弟や妹が招待されたが、その帰宅途中、バッファロー・ホーン率いるカイオワ・インディアンに襲撃され、ロズリンの兄弟2人が殺された。それ以後、白人側とカイオワ族の板挟みにあい、悲劇が起こる。バートン、その妻、次男ペイサーがいずれも亡くなる。カイオワ族のいうこともわかるが、間に立つものは悲劇の標的に。「燃える平原児」。プレスリー主演の西部劇!

  • 「余命10年」、難病で余命10年と宣告されて!

    おすすめ度☆☆☆☆SNSを中心に反響を呼んだ小坂流加の同名恋愛小説の映画化。小坂は、難病で小説を書きあげて亡くなっている。難病により余命10年という宣告を受けた女性と自殺未遂を起こした男の恋愛を描く。肺動脈性肺高血圧症という難病である。若くして発症し、長くて10年の余命。はかない。死ぬとわかっていて恋をするなんて、はじめそう思っていた茉莉。そんなとき、同窓会で再会したのは、かつて同級生だった和人。和人が自室の窓から飛び降り、自殺を図った。そんな彼を勇気づけた茉莉。和人の一方的な恋だったが、茉莉も二人の世界に酔いしれた。だが、茉莉は和人から身を引く。切ない恋物語を藤井道人は丁寧に紡いでいく。茉莉を小松菜奈、和人を坂口健太郎が好演。「余命10年」、難病で余命10年と宣告されて!

  • 「MONOS 猿と呼ばれし者たち」、楽園なのか、戦場なのか!

    おすすめ度☆☆不思議な映画好き☆☆☆コロンビア・アルゼンチン・オランダ・ドイツ・スウェーデン・ウルグアイ・スイス・デンマーク合作R15+世界が注目する鬼才:アレハンドロ・ランデス×映画音楽界の次なる巨匠:ミカ・レヴィ!ギレルモ・デル・トロ、イニャリトゥ絶賛!世界各国の映画祭を席巻、78部門ノミネート・44部門受賞!不思議な映画。まずコロンビアなる国。内戦で疲弊しきった国。この映画に登場するのは、ゲリラ組織の少年少女たち。舞台は。高地、それが突然熱帯雨林へ。捕虜となったアメリカ人女性を監視する役目。途中。捕虜が逃げ出し、急流地帯へ。その急流に隊員が飲まれる。アメリカ人女性以外は、あだ名で呼ばれるだけで、その立ち位置も不明。ただジャングルと急流、そして、顔を彩色する。MONOS、猿と呼ばれる人たちの不思議な世「MONOS猿と呼ばれし者たち」、楽園なのか、戦場なのか!

  • 「ヒトラー 最期の12日間」、彼の敵は世界!

    おすすめ度☆☆☆★NHKBSプレミアム鑑賞2004年製作独裁者アドルフ・ヒトラーの最期の12日間を克明に描いた実録ドラマ。ヨアヒム・フェストによる同名研究書、およびヒトラーの秘書を務めたトラウドゥル・ユンゲの証言と回想録「私はヒトラーの秘書だった」を基に描いた映画。実録だけに、ヒトラーの晩年がよく描かれている。ソ連の包囲網が迫る中、何とか有利な状況を模索するヒトラー。やがて次々と敗戦が近づくにつれて、降伏はならぬと言い続けて、自らは妻とともに死を選ぶ。地下施設の中、軍の上層部の緊迫したやり取りは、手に汗。酒におぼれる人たちもいる。秘書が、回り舞台の進行役。重要人物のその後が、エンドロールで流される。なかなか貴重な映画。「ヒトラー最期の12日間」、彼の敵は世界!

  • 「少林寺 怒りの金剛拳」、海賊の首領が少林寺の坊さんに!

    おすすめ度☆☆★最近の中国映画は、少林寺ものが多い。本作は、少林寺といっても、南少林寺ものなので、亜流なのか。『イップ・マン序章』のルイス・ファン主演によるカンフーアクション。海賊の首領・蔡炎(ルイス)は仲間に裏切られ重傷を負うが、南少林寺の僧侶・彗遠に命を救われる。貧しい人々を助ける寺の弟子に触発され正義の心が芽生えた蔡炎は、悪の権力に立ち向かう。外国の勢力との争い、国宝をめぐる争い。僧侶が死に、後を託される。70分と短いので気楽に見られる。「少林寺怒りの金剛拳」、海賊の首領が少林寺の坊さんに!

  • 「Mr.&Mrs.スミス」、ブラピとアンジーのスパイ合戦!

    おすすめ度☆☆☆★Unext鑑賞2005年製作“ザ・ハリウッド・ムービー”である。ブラッドとアンジーのビッグな2人が、お互いの素性を知らない凄腕の殺し屋夫婦を演じて、初共演。しかも、実生活でもカップルに。ただ、現在は離婚調停中。ふたりの息の合いようが抜群。同じ標的を狙ったことから、二人の立場が発覚。自分の家を破壊する壮大な夫婦けんかの後、仲直りしてセックス。息ピッタリの二人。カーチェイスのハチャメチャも愛嬌。最後は、二人して集団の敵をバッタバッタと殺していく痛快さ。夫婦けんかを見ているようで面白い。「Mr.&Mrs.スミス」、ブラピとアンジーのスパイ合戦!

  • 「陰陽師II」、野村萬斎の陰陽師が評判で続編が作られた!

    おすすめ度☆☆★NHKBSプレミアム鑑賞2003年製作平安京に起こる怪事件に、陰陽師・安倍晴明(野村萬斎)と雅を愛する源博雅(伊東英明)のコンビが立ち向かう国産ファンタジーの第2弾。時は平安。日隠れ=日蝕が覆った都では貴族たちが何者かに襲われ、体の一部を食われる猟奇事件が連続発生。宮廷の面々が鬼の仕業と恐れる中、源博雅は右大臣・藤原安麻呂の依頼をもって親友の陰陽師・安倍晴明のもとを訪れる。安麻呂は、娘の日美子が夜な夜な夢遊病のように都を歩き回るのが一連の事件と関係がないか心配していた。一方、その頃都では幻角(中井貴一)という男が次々と奇跡を起こし、人々から神のように崇められていた……。で、この幻角が悪の親玉で、息子が悪を働く。日本神話のアマテラスを日美子、スサノヲを須佐になぞらえて、SFは展開するが無理筋...「陰陽師II」、野村萬斎の陰陽師が評判で続編が作られた!

  • 「ベルリン、60分の愛人」、娼婦のレズビアン!

    おすすめ度☆☆★劇場未公開Rはついていないが、セックスシーンもあり、エロティックベルリン国際映画祭正式出品ほか各国の映画祭で話題沸騰!居場所のない女たちの愛と快楽の行方を描いた官能ドラマ。ドイツでは、売春施設がある。コロナで規制のため破産したというニュースも。本映画は、その売春施設に在籍する女性のなまなましい生活が描かれている。数人が所属する施設。切り盛りする女性がいる。客が来たら、顔見世をして客が女性を選ぶ方式だ。その実態もあからさまに描かれる。新入りの女性(体中に刺青)、その彼女に目かけた主人公。やがて二人はレズに。燃え上がる恋。一度は分かれるが、再会シーンで幕。主人公二人は、結構美人で、赤裸々なシーンが多く、目を引く。「ベルリン、60分の愛人」、娼婦のレズビアン!

  • 「ウォーターワールド」、地球温暖化で一面ウォーターとなった世界!

    おすすめ度☆☆☆金がかかったという点で、☆☆☆★NHKBSプレミアム鑑賞1995年製作地球温暖化により全ての陸地が水没した未来の世界を舞台に、海賊たちと戦う一匹狼の戦士の活躍を描いたSFアクション。総製作費に史上最高の1億7千万ドルを費やした超大作。温暖化が進み、極冠の氷が融けて地表は全て水没した未来の地球。わずかに生き残った人々は、浮遊する都市=アトール(岩礁)と呼ばれる人工の島を作って何とか生きながらえていた。海洋を旅するマリナー(ケヴィン・コスナー)は、交易のためオアシスという名のアトールに入港した。だが、海中でも呼吸のできるエラを持つミュータントであることが知れると住民に捕らえられ、死刑を宣告された。その時、ディーコン(デニス・ホッパー)の率いる凶悪な海賊集団スモーカーがオアシスを襲撃した。激しい...「ウォーターワールド」、地球温暖化で一面ウォーターとなった世界!

  • 「私はいったい、何と闘っているのか」、スーパーの店長の奮戦記!

    おすすめ度☆☆☆★私的には☆☆☆☆にしてもよいかなと。お笑い芸人・つぶやきシローの同名小説を実写映画化とあって、主人公の内なる声が幅を利かせている。安田顕が、主人公で、ほぼ一人で全編を背負っている。地元密着型スーパーのウメヤで働く45歳の伊澤春男。勤続25年にして万年主任の彼だったが、信頼する上田店長の「春男はこの店の司令塔」という言葉にやる気をかき立てられている。その店長が亡くなり、店長を期待するもおあずけ。さらに、店員の不正をかばったおかげで、次の店長もふい。一方、家庭では、二人の子持ち女と結婚、その長女が結婚したいと恋人を連れてくることに。それにしても、万事後が良ければ万歳。あるあるのコメディ連続。一気に見終わった。「私はいったい、何と闘っているのか」、スーパーの店長の奮戦記!

  • 「ザ・チェイサー 真実の瞬間」、ブルースウイルス引退か!

    おすすめ度☆☆劇場未公開世界一、華やかな街『ハリウッド』ー。しかしそこに渦巻くのは、利権と欲望の数々…。そして被害者はいつも美しき若い女たち…。ひとりの男と2人の刑事がトリオを組み人身売買組織へと切り込む二転三転の手に汗握るアクション・サスペンス!4人の若い女性の惨殺死体が発見された。刑事のフリーマン(ブルース・ウィリス)とヴァルガス(ルーク・ウィルソン)は、現場に落ちていたライターからタトゥーの彫師ジェームス(デヴォン・サワ)を第一容疑者として取り調べる。ジェームスは、警察が手を付けないと見るや、自らの疑いを晴らすべく立ち上がる。実は、警察内部にも容疑が。ウイルスの出番は少ない。デヴォン・サワの活躍で明かされる真実。「ザ・チェイサー真実の瞬間」、ブルースウイルス引退か!

  • 「ウンギョ 青い蜜」、無垢の女子学生、70歳の老詩人、そしてその弟子!

    おすすめ度☆☆☆★劇場未公開WOWOWで公開2012年製作R15+期待の新人キム・ゴウン(のちにトッケビで有名に)が一糸まとわぬ姿で女子高生を熱演。「ラスト・コーション」のタン・ウェイを想起させる女優として高い評価を受け、韓国のアカデミー賞とも呼ばれる大鐘賞(テジョン賞)を初め、韓国の主要映画賞を受賞。そして、キム・ゴウンがニューヨーク・アジア映画祭にて、過去にはソ・ジソプも受賞したライジングスター賞を受賞するなど国内外で注目を集めた。文壇から尊敬されている70代の詩人、イ・ジョギョ(パク・ヘイル)と彼の天才的な才能に嫉妬した30代の弟子ソ・ジウ(キム・ムヨル)の間に、初々しい若さと不思議な色気を持つ17歳の女子高生ウンギョ(キム・ゴウン)が現れる。彼女はイ・ジョギョには欲望の、ソ・ジウには劣等感の種とな...「ウンギョ青い蜜」、無垢の女子学生、70歳の老詩人、そしてその弟子!

  • 「やすらぎの森」、カナダケベック州の深い森!

    おすすめ度☆☆☆カナダ・ケベック州、人里離れた深い森にある湖のほとり。その場所にたたずむ小屋で、それぞれの理由で社会に背を向けて世捨て人となった年老いた3人の男性が愛犬たちと一緒に静かな暮らしを営んでいた。そんな彼らの前に、思いがけない来訪者が現れる。ジェルトルードという80歳の女性は、少女時代の不当な措置により精神科療養所に入れられ、60年以上も外界と隔絶した生活を強いられていた。ケベックの深い森、世捨て人の楽園かと思ったが、逆だった。ただ、湖を全裸で泳ぐ老人たち。孤独に耐えきれない老人たちは、やがて死を選ぶ。だが、老女の出現で、生きがいを見出した老人は森を捨てる。物語の峻烈さに比べて、森の生活はある意味天国に見えるのだが。「やすらぎの森」、カナダケベック州の深い森!

  • 「キム秘書はいったい、なぜ?」、韓ドラ!

    おすすめ度☆☆☆★韓ドラUnextで鑑賞全20話整った顔に、完璧なスタイル、賢い頭、卓越した経営能力まで!完璧な人間を愛し、自分しか愛せないナルシスト、イ・ヨンジュン(パク・ソジュン)周囲の人たちの欠点を我慢できないヨンジュンが唯一自分の横に置く、人呼んで“秘書界の名匠”、キム・ミソ(パク・ミニョン)そんなある日、9年間ずっと息ピッタリだったはずのキム・ミソ秘書が、辞職を宣言する!キム秘書の過去幼いころの思い出がトラウマだったが、それが徐々にほぐれていき。思い違いが発覚。男優位のヨンジュンが、回数を重ねるにつれキムミソにぞっこん。まさに波乱万丈のラブロマンス。キムミソが奇麗。「キム秘書はいったい、なぜ?」、韓ドラ!

  • 「ONODA 一万夜を越えて」、フィリピン戦線を生き延びた小野田少尉の物語!

    おすすめ度☆☆☆☆フランス・ドイツ・ベルギー・イタリア・日本合作太平洋戦争終結後も任務解除の命令を受けられず、フィリピン・ルバング島で孤独な日々を過ごし、約30年後の1974年に51歳で日本に帰還した小野田寛郎旧陸軍少尉の物語を、フランスの新鋭アルチュール・アラリ監督が映画化。日本人俳優を使って、フランス人監督が、映画化。したがってより客観的な映画となっている。終戦間近の1944年、陸軍中野学校二俣分校で秘密戦の特殊訓練を受けていた小野田寛郎は、劣勢のフィリピン・ルバング島で援軍部隊が戻るまでゲリラ戦を指揮するよう命じられる。最後まで生き残った、小野田と小塚は青年期と中年期は別キャスト。小野田は、遠藤雄弥と津田寛治のダブルキャスト。実際は、フィリピンだが、撮影はカンボジア。なぜ、一人生き続けたのかを暴いて...「ONODA一万夜を越えて」、フィリピン戦線を生き延びた小野田少尉の物語!

  • 「馬上の二人」、インディアンに拉致された子供たち!

    おすすめ度☆☆☆NHKBSプレミアム鑑賞1961年製作ジョンフォード晩年の作品で、異色西部劇。テキサスの小さな町の保安官(ジェームズ・スチュアート)が友人で軍人でもある中尉(リチャード・ウィドマーク)のたっての要請で、二人でコマンチ族に拉致された白人たちを救い出しに行くことになる。リチャードウィドマークが、いい男で出ていた時代。ジェームススチュアートは、軽妙洒脱男を好演。ドンパチの西部劇ではなく、インディアンとも、商談。インディアン語をこなす、保安官がいたとは。結局、捕らわれた二人の白人を取り戻すが、村の人たちの白い目が受け付けない。一応、恋愛ものとして処理されているが、難しい問題だ。「馬上の二人」、インディアンに拉致された子供たち!

  • 「ゴヤの名画と優しい泥棒」、盗んだのではない、借りただけ!

    おすすめ度☆☆☆★1961年に実際に起こったゴヤの名画盗難事件の知られざる真相を描いたドラマ。60才のタクシー運転手のケンプトン・バントンは、公共放送の受信料を無料にする運動をしているが、ゴヤの名画「ウェリントン公爵」を14万ポンドでロンドン国立美術館が買い取ったというニュースにその金を運用すれば、何万人もの年金生活者の受信料を無料にできると考える。日本でも、NHKの受信料があるが。我が家のテレビは、申告していないので、BS放送では、下の一部が見れないようになっている。この映画の主人公夫婦がなんとも味がある。妻を演じるヘレンミレンのうまさだが。裁判の経緯が面白い。ただ借りただけ、公共のための活動。弁護士も演技がうまいが、陪審員の評決が秀逸。「ゴヤの名画と優しい泥棒」、盗んだのではない、借りただけ!

  • 「ベイブ」、牧羊豚を夢みる子豚!

    おすすめ度☆☆☆動物映画好き☆☆☆★NHKBSプレミアム鑑賞1995年製作オーストラリア・アメリカ合作牧羊犬に育てられたベイブ、牧羊豚になることを夢みて、成長する。牧場主の粋な計らいで、牧羊犬選手権大会に出場、立派に牧羊豚の務めを果たす。ただ、道のりは険しく、牧場主や牧場動物たちの励ましと手助けがあってこそ。それにしても、豚は食用でしか役立たないとは気の毒。実写とCGの組み合わせで、巧みに動物を活写。「ベイブ」、牧羊豚を夢みる子豚!

  • 「メンフィス・ベル」、伝説の米空軍の名機(メンフィス・ベル)に乗り組んだ若者!

    おすすめ度☆☆☆戦闘機映画好き☆☆☆★NHKBSプレミアム鑑賞1990年製作第二次世界大戦の欧州戦線で24回出撃し、全て無事帰還の記録を続けた伝説の米軍爆撃機“メンフィス・ベル”に乗り込んだ若き兵士たちの姿を描いた戦争ドラマ。出撃前の情景描写はいささか退屈。後半、敵基地攻撃。迎撃飛行機、高射砲などの、攻撃を受ける。機内描写をはじめ、10人がそれぞれの持ち場で活躍し、敵の攻撃をかわしながら、でも負傷者も出て、かなりつらい戦闘。最後は、片足飛行でかろうじて無事帰還。CGとかもなく、かなり実体験様の映像で楽しめる。「メンフィス・ベル」、伝説の米空軍の名機(メンフィス・ベル)に乗り組んだ若者!

  • 「しあわせのマスカット」、少女はマスカットを包んだ和菓子に恋をした!

    おすすめ度☆☆☆岡山マスカットのご当地映画。実際に、この映画に出てくる和菓子が売られているらしい。岡山を舞台にした新人OLがマスカットを育てるお仕事頑張りドラマ。まあ、確かに、主演女優の福本莉子の素直な印象が映画にピッタリ。マスカット農家の竹中直人の紋切り型演技に突っ込みを入れたいが、逆にそれが売りかも。いささかとってつけたようなシーンがあって、いまいち盛り上がりに欠けるが、何しろ純朴でめげないヒロイン像に拍手。「しあわせのマスカット」、少女はマスカットを包んだ和菓子に恋をした!

  • 「ドッグヴィル」、ニッコール・キッドマンが美しい!

    おすすめ度☆☆☆演劇的作品好き☆☆☆☆2003年製作/177分/R15+/デンマーク「奇跡の海」で審査員グランプリ、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でパルムドールと、2作連続カンヌ映画祭を制したデンマークの異才、ラース・フォン・トリアー監督。スタジオの床にチョークで線を引いただけという、前代未聞の抽象的セットで撮られた3時間。ロッキー山脈の麓にあるドッグ(犬)ヴィル(村)に、ギャングに追われた美女が逃げ込んでくる。彼女はかくまわれる代わりに村人に無償奉仕を約束をするが、人々は次第にエスカレート。彼女を犬のように酷使し、首輪までかけてしまう……。後半、美女は徹底的にいびられ、男たちによる輪姦。登場人物の禍々しい心情推移を見事に表出したショッキングな群像劇。それはまた、陽気な音楽とは裏腹な米国社会の底辺を、リア...「ドッグヴィル」、ニッコール・キッドマンが美しい!

  • 「在りし日の歌」、1980,1990.2000,2010激動の三十年!

    おすすめ度☆☆☆☆一人っ子政策の悲劇。私が、中国出張時が当時と重なり、胸を撃つ。二人目を堕胎させ、終了として表彰される皮肉。そのために二度と妊娠できなくなってしまう。一人息子が、川の事故で亡くなる。それも親友の過ちで。そんな仕打ちにあいながら淡々と生活する夫婦の実直さ。悲劇から30年、中国はすっかり変わった。豊かになったのだ。しかし、人生は、豊かさだけではない。一応、和解の兆しで終わるのだが。第69回ベルリン国際映画祭で最優秀男優賞と最優秀女優賞をダブル受賞もうなずける。「在りし日の歌」、1980,1990.2000,2010激動の三十年!

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、ひろさんをフォローしませんか?

ハンドル名
ひろさん
ブログタイトル
ひろの映画日誌
フォロー
ひろの映画日誌

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用