みなさんが寝静まったころアトリエのなかではファッション人形たちのファッションショーがひそかにひらかれていたのです。ついにつきとめました。作者は小学2年生の女の子。水彩。みんなには、ないしょにしておきますからそのかわりに・・みせてくれませんか?あらら! どうしましょう。いいんじゃないの。見てくれるひとがいれば楽しいし・・。でも毎日ではないの。みかづきが窓のむこうに見えるときだけなの。それでいいのなら...
文京区にある子どもの絵画造形教室です。 楽しい作品をご紹介。
大人顔負けのセンスにびっくりしたり、子どものころを思いだしたり・・・きれいで楽しい作品をご紹介しています。
モザイクのもようをつくるためにプラスチックの板を小さくカットしました。イメージした形を表現するためにだれよりもこまかく切りわけました。作者は小学2年生の女の子。ときには体をぐっとひねってひじで体重をささえ、こまかいところをぬる。小さく切ったプラスチックをボンドではりつける。このとき、めんぼうをえんぴつの持ちかたにするとめんぼうの先が安定してくれません。くすり指のところでささえればいいのだ。こうした...
ケーキのまんなかにローソクと数字の8がわかるようなトッピングをつくる。ケーキをかざるのはだいすきないちごとパンダ。プロのケーキ屋さん顔まけのバースデーケーキができあがりました。おなじ学年(小2)のなかよしふたりの競作 ( きょうさく )です。おたんじょうび、おめでとう!目のまわりが黒いのでよくわかりませんが、ケーキについているいちごをじっとみつめているみたいです。まだダメよ。もうすこしまってね。しょう...
やったー!やったー!勝利が決まった瞬間です。作者は小学3年生の男の子。水彩。1-5という大差です。ゴールキーパーは相手の猛攻をくいとめました。これまでの人生(?)のなかでいちばんすごーいプレイだったよ。へへへ・・ひやけしたゴールキーパの顔があせとなみだで、くしゃくしゃ。この肩のいからせかたはどうでしょう。得点王にちがいありません。ときには勝つこともある・・なんていったらしかられそうですが、ばんくる...
秋のよろこびはいたるところにあります。みあげれば雲のかたちにも・・。でも、やっぱりこれかなぁ。作者は小学3年生の男の子。水彩。食欲の秋は食べることだけにはかぎりません。ゆたかな秋のみのりを目でたのしみ、それを表現するとき、季節の美しさにあらためて気がつきます。 秋といってもはじめのころ(初秋)とおわりのころ(深秋)ではかなりちがいます。でも共通しているのはそのとうめい感。色をにごら...
作者は保育園にかよう4歳のおんなの子。さいしょにえがいたのは大きなあかい花です。オレンジ色がベースになっていてピンク色もまざっています。色をつくりだすおもしろさをすぐじぶんのものにしました。 きいろ、みどり、みずいろ・・、どの色もかわいらしいかたちであそびまわっているかのよう。ぐるぐると大きなやじるしがかきこまれ、こっちですよー、こっちですよー。この赤いラインがとてもいいアクセントになりました...
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みなさんが寝静まったころアトリエのなかではファッション人形たちのファッションショーがひそかにひらかれていたのです。ついにつきとめました。作者は小学2年生の女の子。水彩。みんなには、ないしょにしておきますからそのかわりに・・みせてくれませんか?あらら! どうしましょう。いいんじゃないの。見てくれるひとがいれば楽しいし・・。でも毎日ではないの。みかづきが窓のむこうに見えるときだけなの。それでいいのなら...
フランス製の陶器でできた小さなオルゴール。かわいらしい音をたて、くるくるまわり、きれいなメロディーをかなでます。そこからモーツァルトが活躍していた時代へとイメージがひろがり、恋人たちの姿がうかんできました。作者は中学生。油彩。バイオリンをひいているこの姿がなんともかわいらしい。こどもにはバイオリンをならわせたいなぁ。将来、いいパパになりそうなやさしい表情をしています。あら、わたしはだんぜんピアノが...
あっ、そんなことしたら、つぶれてしまうじゃないの。おねえさんと妹がえがかれていますが、この絵の作者は小学3年生の姉のほうです。水彩。 ふたりが立っている場所はどこだと思いますか。ちょっとむずかしいかもしれませんね。こうすればどうでしょう。そう、そのとおり。ふたりは巨大なプリンのてっぺんに立って、目の下にひろがる「スイーツ なりきりキャラワールド」をながめています。かわいいキャラがスイーツにな...
窓をあければフラミンゴがみえる。 えッ、ほんとう?もちろんほんとうだよ。ほら。作者は小学1年生の男の子。水彩。すごいなぁ! 飼ってるの?そう言ってみたくなる気持ちはわかります。でも窓をあけるとこんな景色が目にとびこんできたらなんとたのしいことか。カラスでも、はくちょうでもなく、フラミンゴというところがすばらしい。フラミンゴだとすぐにわかるのは脚(あし)です。平行(へいこう)とか、垂直(すいちょく)...
毛糸玉には春には春の、秋には秋の、それに触れるよろこびがあります。軽くてやさしい手ざわりを思い出してください。大人のアトリエから鉛筆画のご紹介です。ここには三つの毛糸玉がたくみな描写でえがき分けられています。(1)買ってきたばかりでラベルがついています。さあやるぞ、そんな高揚感がたくされています。(2) すこしほどいた毛糸玉の、てのひらに乗せたときのふわふわ感がそのまま伝わってきます。 (3)仕事...
おまちどうさま、そういってくれそうな春がもうそこまできています。今回は大人のアトリエから鉛筆画のご紹介です。戸外の水やりには欠かせない如雨露(じょうろ)。その金属性の光沢と花びらのやわらかさを鉛筆の濃淡だけで表現しました。花がモチーフになっているので数か所、色をつけています。 そのせいか古楽器のピアノでかなでられるような、ピアニッシモといってもいい色彩のひびきが絵の全体にひ...
おもいっきり笑いたくなったわ。ひなまつりがおわってほっとしたのでしょう。もう、すましていないで、顔がとけるくらい笑ってもいいんですよ。 作者は小学1年生の女の子。アイスクリームじゃないんだから・・でもとけているかしら。とけていても、とけてるなんて言えないなぁ。じゃあ、ご自分はどうなの?だからニコニコしているんだ。みなさん、おやくめごくろうさまでした。しまわれてしまう前にもう少し春の風をたのしん...
ほんとですか? もちろんです。ためしにいっしょにやってみませんか?作者は小学1年生の女の子。天までとどけー。こんなふうに両手をあげて、思いきりわらえばいいんです。バンザーイはみんなで力をあわせなにかをやって、おわったときの、そのときの気持ちをストレートに表現できるまほうのことばです。大きな画用紙をぜーんぶバンザーイでうめる。あのじぶんかってなねこちゃんがいっぴきのこらず目をほそめての笑顔です。思い...
雪の日の楽しさをテディベアになりきってえがきました。お部屋のなかはハートマークがいっぱいです。作者は小学1年生の女の子。あのー、おじゃましてもいいですか?どうぞー。りんごにぶどう、パイナップルにメロン。すごいですね。もちろんいただきます。でも、そのまえにちょっと窓をのぞかせてください。おおー、すごーい。こんなきれいで、かわいらしい雪、はじめてみました。とてもすてきです。あれ、あんなところに雪だるま...
「 なに、どうした?」 「うしろがついてきていません!」「どういうことなのだッ!」「たぶん、まいごになったのだと思います。」作者は小学2年生の男の子。水彩。隊長さん、かなりおこっているみたいです。「うしろのみんながまいごなのか、それとも、まさか・・おれたちのほうが?」さあ、どうしましょう。隊長にじぶんたちが、まいごになったなんていえませんよね。赤いマントの人形を、となりにもたれかかるようにえがい...
わたしのために踊ってくれるの?うれしいなぁ。 だったらいっしょに踊りませんか? でも・・あたまの上にほら、こんなボンボンが・・。作者は小学4年生の女の子。水彩です。だったら踊るのはこっちにまかせてね。あれっ、三人じゃなかった? もうあそこでくるくると回転の練習です。それより、そのかわいらしいドレスをもっとよく見たいなぁ。えりもとのグリーンがとてもきれい。それにちょうちん袖(そで)がすてき。黒...
名前は知らなくてもどこかで出会ったことがある。見たことがある。今回は「大人のアトリエ」からそんな野の花や実をえがいた作品をご紹介します。摘んだことがある。なつかしいなぁ。多くの人がそんな経験をおもちでしょう。四つ葉だったときのうれしさ。 この花は「見つける」がもっとも正しい求めかた。そう言い切ってもいいような気がします。都会にすんでいると花屋でしか手にはいらないものがほとんどですが、とき...
これはフランスの蚤の市でもとめたものなのでカルーセルがふさわしいでしょう。今回は大人のアトリエより鉛筆画による回転木馬のご紹介です。遊園地で回転木馬にのったことがあるこどもにとっては楽しいモチーフです。しかしその世界から色をぬけば拍手や歓声などの音が消えて、ぎゃくに欠けてしまった脚(あし)や、体をつらぬく棒だけが目につくかもしれません。けれども鉛筆画では濃淡だけというストイックな表現のせいで、永遠...
少しあごをあげ、ななめに見下ろすこの表情にはエゴン・シーレの本質がかくされているのではないか。それにうながされ、それを感じるためにも模写してみたい。作者は大学生。油彩。「ほおづきのある自画像」(1912年)模写「ほおづきのある自画像」(1912年)エゴン・シーレ模写が完成したあと作者はまるで自分自身がエゴン・シーレになって自画像をえがいたような作品を描きました。このだいたんなチャレンジをひとつづきの...
花びらのように雪がふってくる・・。そんなしずけさを絵のなかに表現したい。作者は小学5年生の女の子。水彩。音がなければしずけさがうまれる・・。いいえ、音がなければそれはただの無音です。おなじ形の木が絵のなかにしずかなリズムをつくりだしています。花びらの重さだけでふってくるような雪。それをひとひら、ひとひら、ていねいにかきこみました。灰いろで、とうめい感のある、どこか日本画のすみ絵をおもわせるような色...
ことしもアトリエ10のこどもたちの作品をたのしく紹介していきたいと思っています。いちどう、れい!作者は小4の男の子。あれれ、こまったぞ。おじぎをしてもすぐにもとにもどってしまう。たしかにわたしたちはだるまさんなのでペコリというようなおじぎはにがてです。でも、ころがされても立ちあがるという勇気があるからこそみんなに愛されているのではないか。えへん。作者は、こんなだるまさんたちをひとつにまとめるために美...
たのしいクリスマスもおわった。学校も休みだ。あとはお正月をまつばかりです。お正月といえばたのしみは「・・・」。「・・・」のところにはいることばはきまっていますよね。そう、「お」のつくことばです。ぼくもそれがほしいな。ぼくもだ。あのね、きみたち、それがなんなのかわかっているの?もちろんさ。だったら、いち、にの、さんで、どうじに、そのこたえ、いってみてよ。じゃあ、いくよ、いち、にの、さん。司馬遼太郎さ...
空にたくさんの星がかがやいているのを満天の星といいます。クリスマスのかざりもので満天のクリスマスをつくったらおもしろそう。作者は小学3年生の女の子。水彩。いまクリスマスのかざりものが星座のようにゆっくりと空をおおっていくところです。星も、星くずもかきこみました。みんな、みんな、地上の星になーれ! 人形たちの表情もおどろいていたり、すましていたり、のんびりしていたりとさまざま。でも夜になって見上...
クリスマスパーティをおひきうけいたします。はやめにご予約くださーい。クリスマス・プレゼントもはいたつしてくれるのですか?もちろんです。たのしいクリスマスのおてつだいをいたします。わたしにおまかせください。作者は小学2年生のおんなのこ。水彩。どんなことをしてくれるのですか?ジングルベルをうたいみんなでとびまわっておどるのはどうでしょう。サンタクロースが登場するときにはリボンや星や花がきらきらと...
ぼくがサンタで、サンタがボクだってこと、知ってた?うーん、なんとなく、そうじゃないかとおもっていたんだけど、やっぱりそうなんだ。作者は小学2年生の男の子。水彩。いまはいそがしいんじゃないの?いそがしいのはこれから。それよりいまはトナカイとどうなかよくなるかがだいじなんだ。首にしがみついてはいけない。体はななめにまっすぐにする。いろいろやくそくがあるの。雨にも、雪にも、かみなりにもおどろいたりさわい...
氷のうえにのったしろくま、ちょっとじまんげな表情をしています。作者は5才、保育園の年長さんの女の子。氷の表面がすこしへこんでいるのは体重がものすごくおもいせいでしょう。おさないでね。でも海におちてもだいじょうぶ、しろくまは泳ぎがとてもじょうずだそうです。このしろくまは「ほっきょくぐま」。作者がおしえてくれました。マーカーですらすらとかきあげましたが、かわいいしろくまが頭のなかでえがかれるのをまって...
ある日には数平方センチしかすすまないこともあって、完成するまでに1年3ヶ月という時間がかかりました。今回は大人のアトリエからの鉛筆画のご紹介です。バリ島では神の使いといわれているカエル。 ライティングで微妙な影の美しさを演出し、ミリ単位でえがいています。 手にした棒の上にはまるで日時計みたいな円盤。それはストーン・ペイブメント・パターン(市松模様)です。その影が楕円となって顔の一部にかかっ...
にゃーお、ではなく、おもわず「やっほー、きもちいいー」とさけんでしまいました。作者は小学二年生の女の子。水彩。それもそのはず、この黒ねこは作者の想像力のなかにすんでいるもうひとつの自分なのです。ばれました?そりゃそうですよ。でもきょうはとくべつですね。赤いリボンなんかして。ああ、これ?それに、前足をきちんとそろえて、すましています。えがかれることわかっていたんでしょう?作者はいっていましたよ...
パンダがだいすきなふたりの女の子のきょうさく(競作)です。ともに小学2年生。なかよく画板をならべ、となりをのぞきこんでは「わー、かわいい」「わー、すごい」。パンダをあいする心がますますねつをおびてきました。さいしょにごしょうかいするのはこちら。絵のなかに「かくれパンダ」がまぎれこんでいるそうです。おーい、かくれパンダさーん、どこですかぁ。見つけた、見つけた。これ、そうだよね?あたっているかど...
ね・うし・とら・うー、の「うー」はうさぎです。でもどうして「うー」なのかなぁ?作者は小学2年生の女の子。水彩。それでは「うさぎ年パーティー」のかいじょうにおはいりください。とくに赤いまるをつけたところにごちゅうもくを。エヘン。わたしが、ね・うし・とら・うー、の「うー」がどうしてうさぎなのかをせつめいいたします。それはですね。とらがたべてしまったからです。そんなのひどーい。うさぎどしだっていうのに~...
ゆめのようなふしぎな舞台がおわりました。幕がおりても拍手がなりやみません。するともういちど幕があがり、星や、リボンや、ハートがきらきらとつながっておりてきました。舞台の上に出演者がせいぞろいしています。カーテンコールです。作者は小学3年生の女の子。水彩。マトリョーシカ人形のドレスには物語のいち場面がえがかれています。人形たちはその場面のおはなしをみなさんに披露(ひろう)したのでしょう。わたしがトッ...
あーあ、もっと足が長かったらいいのになぁ。さいしょピエロは自信なさそうな顔をしていました。作者は小学4年生の女の子。油絵。せっかくえらんであげたのだからそんな顔をしないでよ。いいこと考えた。わたしがえがおにしてあげます。じっとしていてね。ほっぺたのところに赤い絵の具をのせて筆さきできゅっきゅっ。まぶたのところにもきゅっ。かがみから三歩、はなれておたしかめくださーい。あれれ、えがおになっている。でし...
みなさーん、えがおで えがいていただきましょうね。はーぃ、もちろんでーす。ひなだんに、おひなさまがならびました。作者は小学1年生の女の子。水彩。三人官女 (さんにんかんじょ)たちもちょっとすまし顔です。ねえ、どうしてわたしたちは三人なの?むかしから、そうきまっているの。五人官女 ( ごにんかんじょ )っていうのはどうかしら。そんなのきいたことないわ。だってふたりあまってしまうじゃないの。えっ、ふたりあまる...
フフフでも、へへへでもありません。この笑いはハハハです。笑っているおひなさまってとってもチャーミング。作者は小学5年生の女の子。油彩。たしかにこの顔をみているとつい、つられて、笑ってしまいそう。 油絵なので何週間もかかりました。今日はここまでと筆をおいて、それじゃあまたね、とあいさつして帰る。次にアトリエにきたとき顔が笑っていなかったらどうしよう。でもそんなことは一度もありませんでした。笑いには、...
ぽっかりとうかんだ宇宙ステーション。ぐんじょう色で濃淡をつけた空は音のない世界の神秘と美しさを感じさせます。宇宙には空気がないので音はつたわりません。作者は小学2年生の男の子。水彩画。 太陽電池が羽のようにみえますが、じっさいは巨大なものだそうです。寝るところ ( 居住スペース ) や実験室などがあるのはこちら。NASA (アメリカ航空宇宙局)は日本のおりがみをヒントにしたあたらしいソーラーパネルを開発中...
とんでいるのだから、とり? それともひこうき?でも、見たことのないものであることはたしかです。「きけんせいぶつ」をえがいてあっといわせた作者。いよいよ保育園を卒業して一年生になります。共通しているのは、ま横にすすんでいること。すいへいひこう(水平飛行)といいます。 つばさのようなものを上下にひろげてきれいにならんでとんでいますが、右の上のほうで列がみだれているのはなにか事故、あるいは事件があったの...
エゴン・シーレの自画像をみたときなにか特別に感じるものがあった。その絵を模写することでそれが何なのかわかるかもしれない。作者は男子大学生。油彩。見下すのでも、侮蔑するのでもない、この視線がみつめるもの。自画像にはそうしてみつめるエゴン・シーレと見つめられるエゴンシーレが、二重写しになっています。こちらが「ほおづきのある自画像」(1912年)というタイトルがつけられた原画です。この模写が完成したあと作者...
今年も、おししに大きな歯でがぶりと頭をかじられたぁ~。きょねんまではこわかったけど、今年はだいじょうぶ。作者は小学2年生の男の子。水彩。ましかくにしてもおししの顔にみえてしまうのがなんともふしぎです。黒い耳のせいか、それともこの「からくさ」もようのせいか。「からくさ」もようがうまくかけたので、作者はおかざりの組みひもにもちょうせん。このひもがむこうにいっててまえの下からこっちへ出てきて・・。見るべ...
雲の上からしずかにつり糸をたらす。どこか夢のなかのようなふしぎな光景です。作者は小学6年生の女の子。色鉛筆画。 短い線で面をうめていく描きかたは、静かな情熱さえ感じられます。そのせいかこの絵にはわたしたちの日常にあるような音がいっさいありません。いま、つりざおがしなり、なにかがかかったという手ごたえ!わたしはゆっくりさおをもちあげ、雲の切れめからそれをたしかめてみる。 それはわたしがいまい...
だるまさんがならんだ。こう書くとほとんどの人は横いちれつに・・と想像するはずです。えっ、たてにならんだんですか?いえ、横にです。作者は小学3年生の女の子。水彩。だるまさんだけじゃあたりまえすぎてつまらないなぁ。かれらの目の前に赤いテーブルクロスを大きくひろげました。あざやかな花のもようです。そのしゅんかん何かがかわったのを作者はみのがしませんでした。だるまさんたちにとっては予想外! うーん、こうき...
かわいらしいというより美しいということばがぴったりの美形のうさぎさん。雪のなかに白いうさぎではうさぎがわからなくなってしまう!そんな心配は必要ありませんでした。うさぎ年のトップにみごとにポーズをとっていただきました。アトリエ10の作品はインターネットでも公開しています。そこで検索されてこのブログにはいってくる回数の多いふたつの作品をご紹介したいと思います。ひとつはゴッホのひまわりを模写した小学...
クリスマスといえばクリスマス・ツリー。クリスマス・ツリーといえばサンタクロース。小学2年生の女の子たち(ふたり)のクリスマスのかざりもの(オーナメント)の絵です。ちょっと、ひとやすみ。サンタさんだってそんなときがありますよね。みんなまってますよー。早くきてくださーい。作者はさいしょから金と銀をつかおうと決めていました。えのぐをたっぷりつけ、まるで大風がふいてきたかのように大きく筆をうごかしています...
あれ?! (いったいいつのまに)もう? (気がつかなかったなぁ)11時だけど (すこしいそがなくっちゃ)作者は小学2年生の女の子。まるじるしのところが、女の子のいる場所。やじるしは時計。11時をさしています。そとでは時間なんてかんけいないとあそんでいる子どもたち。「きぐるみ きてみた」でも、たてもののなかではちがいます。こども部屋では、おままごとであそんでいたウサギくんに「おなかすいた」...
カルーセルというのはフランス語に由来した英語で、回転木馬という意味です。ゆかは回転していくけれど木馬たちはゆっくり上下をくりかえすだけ。作者は6年生の女の子。水彩。馬みたいな顔といわれたらほとんどの人はおこるにちがいありません。でも、ながーい顔もよくみればこんなに美しく、堂々としています。石膏 (せっこう) でつくられたフランス製の25センチくらいのおきものです。まず鉛筆で木馬のかたちをしっかりとらえ...
モザイクのもようをつくるためにプラスチックの板を小さくカットしました。イメージした形を表現するためにだれよりもこまかく切りわけました。作者は小学2年生の女の子。ときには体をぐっとひねってひじで体重をささえ、こまかいところをぬる。小さく切ったプラスチックをボンドではりつける。このとき、めんぼうをえんぴつの持ちかたにするとめんぼうの先が安定してくれません。くすり指のところでささえればいいのだ。こうした...