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自作の推理小説です。 更新は不定期ですが、細目にやって行きますのでよろしくお願いします。

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2013/09/23

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  • EPILOGUE

    (Sail いまぼくらをのせー)漕ぎ出す世界で風は、音もたてずに揺れてる。(Same いつか訪れるー出会いもわかーれーも)ひとつのときの中。(どんなにーはなーれて、それぞれーの朝)迎えても、想いは変わらない。ほら君の今までが、僕の中にあるか

  • あとがき・解説

    まずは、ここまでこの作品にお付き合い頂きまして誠に有難う御座いました。作品を書くにあたって、最後まで読んで頂けるのは本当に有難い事だと思っております。この場では、作者が何を考えて何を表現したかったのかについて書かせて頂きます。なので、作者に

  • 主な登場人物

    欠塚 心(かけつか こころ)葛城 歩(かつらぎ あゆむ)鳴海 清治(なるみ せいじ)階堂 圭吾(かいどう けいご)大尊 勇(おおたか いさむ)多塚 空人(おおつか あきと)墨田 喜一(すみだ きいち)藤平 香澄美(ふじひら かすみ)新田 夏

  • SCENE30

    彩が戻ってきてから、時間の流れがとてつもなく早くなった。それは単純に毎日色んな出来事が起きたから。卒業するまでの7日間、嵐のように騒動が巻き起こり学校中を荒らすだけ荒らした。不思議なもので、その一週間は彩がいなかった数か月の思い出を見事に吹

  • SCENE29

    最初、葛城くんから話を聞いた時は自分の耳を疑った。「彼女は死んでない。意識は戻らないが、それでも彼女の命は…まだ続いている。」これを聞いた瞬間、歓喜よりも先に信じられないと言う想いが全身を駆け巡った。「でも、それじゃあどうして

  • SCENE28

    「…誰?」「こいつは…2組の葛城だ。」「初めまして谷中君。君と話すのは、今日が初めてだね。」「いや、そもそも会った事もないけど?」「廊下とかで結構すれ違ったりしてるんだけどな。覚えてない?」「他クラスの人には、興

  • SCENE27

    あの後のことは、あまりよく覚えていない。目が覚めたら、いつものように自分の部屋のベットで横たわっていた。もう冬休みだと言うのに、私の足は自然と学校へ向いていて、そこで見たのは普段と変わらない私達の校舎。そして、その周りには、倒壊した体育館と

  • SCENE26

    「ねぇ、先生?」「なんだ。」「先生はどうして教師になったの?」「なぜ急にそんな事を聞く?」「いいじゃん。気になったんだから教えてよ。」「そうだな…なんでだろうな。」「自分の事でしょ!何かないの?昔凄い先生に会ったとかさ。」「ま

  • SCENE25

    「え…先生?」「確かにあれは、何か鋭利な刃物で傷つけられた物だろう。しかし、あの程度の傷なら別の刃物、例えばハサミやナイフのような物でも説明は付く。なのに何故、お前は”カッター”だと断言した?」「あの、

  • SCENE24

    「……夏帆?」気が付いたら、口から溢れるように私は呟いていた。「私なんです。私が…犯人なんです!」辛そうに話す夏帆のそれは、先刻あった鳴海の自白とは対象的に自らを諭すような口ぶりだった。だから、私に

  • SCENE23

    このクラスで起きた虐めの経緯を一通り話し終え、私は周りを見回してみた。予想通り、皆死にそうな顔をしている。ここ数年に渡り、虐めや自殺、最近では体罰なんて問題が日常茶飯事の中で、こんなマスコミの餌食になるような最悪の展開。私たちは、その渦の中

  • SCENE22

    「それじゃあ、いい加減話を元に戻そう。一体誰が、水谷さんを自殺に追い込んだのか。」 「待ってくれ。歩、本当にその話は必要なのか?」if(navigator.userAgent != 'facebookexternalhit/1.1

  • SCENE21

    「歩!?」「お前、葛城か!?」「誰だあいつ?」「葛城君って…三組じゃなかったっけ?」「ていうかいつの間にいたの!?」それぞれがクラスの異物へ疑問を投掛ける中、鳴海が真っ先に葛城くんの元へ走り寄る。出遅れてしまった私は、ただ呆然

  • SCENE20

    私と葛城くんが、当初予測していたのはこうだ。真理の策略によって彩と鳴海の関係が露呈し、それをきっかけに彩が疲弊していったと言う展開。実際、噂が流れてからと言う物、彩は常に周りの目が気になるようになり私にはしょっちゅう嘆いていた。が、当の鳴海

  • SCENE19

    「とにかく。私は何も言ってないし、鳴海先生と彩ちゃんの事だって今知ったばかりなの!」しょぼくれた男子を隅へ追いやり、私達は議論を再開した。外では警察並びに機動隊が到着したらしく、三階である三年一組から見下ろしているにも関わらず物凄い威圧感だ

  • SCENE18‐B

    爆発の威力が、思ったより高い。これじゃ、あっという間に警察や消防が動き出すのは無理もない。けど、どちらにしろ予想の範囲内。怯んでる場合じゃない。もう、後には引けないんだから。「全く、今日は散々だな。そんなに…わかりやすかったか

  • SCENE18‐A

    彩から鳴海との関係を聞かされたのは、今年の夏の事だった。正直言って最初はひどく驚いた。それ以前に、彩へ対して少々の嫌悪感を抱いてしまったのだ。理由は別に嫉妬の類などではなく、単純に教師と生徒の関係と言う物への違和感があったからだと思う。ただ

  • SCENE17

    「んで?結局どぉすんだよ。」「どうするも何も。今は犯人の指示通り話し合うしかないだろ。」「てめぇには聞いてねぇんだよ空人!」「フ…。」「なに鼻で笑ってんだおい。」「いや、さすがダイソン(大尊)は言葉の吸引力も変わらんと思ってな

  • SCENE16

    ズドオォォォオオン‼凄まじい爆音が、校舎に鳴り響く。教室の窓から見える黒煙は、火の元がどこからか教えてくれた。体育館。狭い敷地の癖に、わざわざ最新の設備を兼ね備えてまで作った建物が炎に包まれている。学校内にいるほとんどの者が、こ

  • SCENE15

    「あれから、何か送られて来た?」12月20日、早朝。今日は、いつもの登校時間よりかなり早めの通学だ。朝早いと言うのもあるが、最近はいつ雪が降ってもおかしくない程に寒い。「今のところは全然。でも、やっぱりクラスの皆には送られていたみたい。」並

  • SCENE14

    ⏰2013/12/20 15:00:00👤rottenapple@xxxxxxxxxxxxxx.ce.kpTo:whatever-will_be,will_be@kokomo.me.kpSub:ゴ挨拶コンニチワ。

  • SCENE13

    私たちの見込んだ通り、結局その日は何も起こらなかった。夏帆に確認してみると、女子の大半があのメールを受け取ったと話しており、やはりクラスの全員に送信されたとみて間違いないだろう。昨日の今日だという事もあり、クラスではその話題で持ち切り。など

  • SCENE12

    「メール?あれ、私にも来てる。………………。」「気持ち悪いよね。どうしよう、先生に話した方がいいかな?」「…鳴海には私から言っとく。夏帆は、真理あたりに連絡とってみて。私たちに届いているってことは、皆にも行ってるはずだから。」「う、うん。わ

  • SCENE11

    季節の移り変わりは、私たちのあずかり知らぬ所でせっせと事を進めている。日々というのもこれ然り。歩いている時は実に遅く感じる物だが、振り返ってみればなんてことなくあっという間だったりする。12月になってしまった今日も、私はそれこそ浮遊霊のよう

  • SCENE10

    JUGEMテーマ:自作小説_____カタ、カタカタ、カチッ 件名:【舞咲高校3年1組ノ生徒二告グ】オ前タチノ犯シタ罪ヲ、俺ハ知ッテイル。忘レル事ハ決ッシテ許サナイ。思イ出セ、オ前タチノシテキタ事ヲ。コレカラハ、悔イ改メタ奴ダケガ救

  • SCENE9

    「さっきのあれ…どう思う?」彩の家からの帰り道、家を出たっきり黙り込んでいた葛城くんが呟いた。一瞬、独り言かと思った程だ。「…私にはさっぱり。彩は帰国子女だけど、普段から英語を話すわけじゃないし、今まで一緒にいてあの言葉は聞いたこと無い。」

  • SCENE8

    「それで…聞きたいことって何かしら?」広々としたリビングは、二人で住むには空間が余るのだろう。置物やら写真立てなど様々な装飾が施され、そこには彩の写真も存在した。おばさんに出してもらった紅茶を飲み、私と葛城くんは打ち合わせ通り話出す。&nb

  • SCENE7

    彼との出会いから3日後、私は彩が住んでいた家の最寄駅で彼を待っていた。あの時、危うく連絡先を聞き忘れる所だったが、葛城歩(かつらぎあゆむ)と言うのが彼の名前らしい。彼曰く、本当はあの後すぐに彩の家へ向かい家族に話を聞きたかったそうだが、私が

  • SCENE6

    中庭の狭いベンチでちょっとの距離を保ちながら、私と彼は黙りこくっていた。たまにここを通る生徒が、なんだか気まずそうに歩き去っていく。私が下を向いて大人しくしているのと、彼の姿勢が腿に肘をあて手を組んだ状態へ変わった為、季節の変わり目に別れ話

  • SCENE5

     「ちょっと待って。本当にどういうこと!?」私は思わず、飛びかかりそうになった。動揺を隠しきれないばかりでなく、質問の意図が全く理解できない。「とにかく、ここじゃこれ以上は話せない。ついて来て。」そう言って彼は私に背を向ける。こう

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