其十二

約束の日が来た。 キョウはいつもより早く目が覚めてからずっと気分が落ち着かないでいた。 約束の場所に行こうと決心したものの、本当に彼が来るのか、自...

42

ボランティア当日を迎えたパクハたち。 パクハのバイト先の花屋のお得意先である老人ホームにて、料理を振る舞ったりゲームをしたりして大盛況だ。 加えて老人...

41

ボランティアに向けたミミとジュンスとの話し合いもどこか上の空のまま終えたパクハ。 三人で夕食を済ませた後、ジュンスとパクハはミミと別れ、二人での帰り道。...

40

ユチョンはじっとパクハを見つめる。 パクハは驚きで言葉が上手く出てこない。 「なんで・・ここに・・・？」 そんなパクハの言葉にユチョンは眉を...

其十一

その日、李家の夕餉の時間の沈黙を破ったのは珍しくガクだった。「父上。婚姻の件ですが」息子に同じ話題で話しかける機会を窺っていた父親はほっとした。自分の信念...

其十

突然の約束から数日。キョウは何となくボーッとした気分のまま何をする訳でもなく過ごしていた。読書をするにも身が入らない。そんなことをしている間にも約束の日は...

其九

ガクが父親から結婚を促されてから一ヶ月が経とうとしていた。その日を境に顔を合わせる度に両親は何かと息子の様子を伺うが、初めは一向に首を縦に振ろうとしないガ...

39

パクハは毎日を忙しく過ごしていた。アルバイトと授業の行き来を繰り返す毎日。何か考え事に耽る暇などない……というより考えないために忙しくしている。カフェでの...

こんばんは(｡-_-｡)

皆さん、こんばんは！！八月の半ばの更新以来になります、onehoです（−＿−；）ぼかしていた更新がもうすぐ出来そうです！いつも不定期且つスローペースで申し...

38

経済学部のとある講義室。まだ講義が始まる時間ではないものの、教室にはどことなく緊張感が漂っている。その緊張感の発信源は教室の後方の座席に座っている人物であ...

本当に………（−＿−；）

…………皆さん、お久し振り……というのもおこがましい程に、何の前触れもなく音信不通状態になってしまい申し訳ございません。。 忙しくなってきたなぁ、と...

其八

あの日から、ガクは学堂に行く道、都の露店通りを通る度にキョウの姿を探していた。 少し焦る気持ちを抱えて。 その原因はここ最近の両親との会話にある。 ...

37

カランカラン… 「いらっしゃいませ！」 定員の明るい声と反対に店へと足を踏み入れるパクハの足取りは重い。 パクハが待ち合わせた人物は店の奥にいた...

36

ユチョンはいつも通り大学に着いた。 中庭を通ると、中央のベンチでジュンスとパクハが話している。 二人を見つけたユチョンは当たり前のように二人の元へと向...

35

着替えを済ました後、いつものように大学に来たパクハ。 先に来ていたジュンスはパクハを見つけるや否や駆け寄った。 「キョ~~ン！！昨日、何度も連絡し...