京都アニメーションの放火事件の実名報道を巡って、いろいろ議論が起こっているようです。 news.merumo.ne.jp 実名報道されたその日のテレビで、たまたま犠牲になった石田敦志さんのお父さんがたくさんのマイクの前で自分の思いを語っていました。たくさんの言葉の中で、ひとこと、心の中までまっすぐにとんできた言葉がありました。 「石田敦志がいたことを忘れないでほしい」 もう、すがりつくような思いでお父さんは言ったのです。「石井敦志」その名前は、石井敦志さんの人生そのものであるように思いました。だから忘れないでほしい。 「石井敦志」という名前をなぞりながら、「彼がここでアニメをつくりながら一生懸…
昨日ぷかぷかにはじめてきた人がこんな書き込みをしていました。 ●●● 本日初めてぷかぷかさんに伺いました😊思った通りの穏やかで明るい場所でした💗こんな風にうちの町もなっていくといいのになぁ~ ●●● うちの町もぷかぷかみたいな雰囲気になるといいなぁ、と思う人はたくさんいます。でも、思うだけでは、町は変わりません。 町は誰かがつくってくれるものではありません。私たち自身がつくっていくものです。 ならば、「町にぷかぷかみたいな場所をつくりたい!」っていう思いを発信し、それに向けて具体的に動くのがいいと思います。 つるみにぷかぷかみたいな場所をつくりたい、という人たちがすでに動き始めています。 ww…
「いたほうがいい、と思ったことは一度もありませんでした。」でも「今、少しづつですが私の中に変化が起きています。」
先週、「ぷかぷかいい男、いい女写真」の写真を撮りに来た休日フォトグラファー兼偏向素人劇作家の濱隆之介さんが『ぷかぷかな物語』の感想を書いてくれました。 ●●● 私の中でまだ消化しきれていないのでうまく書けるか分からないのですがまず間違いなく言えることは心に響く本である、ということです。 私は先週、実際にぷかぷかにお邪魔させていただいて、ぷかぷかさんたちの写真を撮らせてもらったので尚更なのかもしれませんが、高崎さんたちスタッフや利用者であるぷかぷかさん、そして行政の方々やいろいろな協力者の方たちの苦労と努力が、そしてぷかぷかがいい方向に動き出したときの喜びがとてもリアルに感じることができました。…
誰かが困っていれば、助けてあげるのが人間の社会です。そこが人間の社会のいいところだと思います。困っている人がいても助けないのは、人間の社会としてはまだ未熟、と言っていいと思います。 障がいのある人が子どもを持てば、いろいろ困りごとが出てきます。でも、そんなの「みんなで支えるよ」「みんなで引き受けるよ」という社会があれば、なんの問題も起こりません。 そもそも、子どもは社会の財産です。みんなで支える存在だろうと思います。 ニュージーランドの国会では赤ちゃんをつれて登院した議員がいたそうです。議会の審議中に、議長が議長席でベビーシッターを買って出たそうで、それがこの写真 国民みんなが赤ちゃんを支えて…
社会が気づいていない価値を見つけ出し、見える形に編集し直した
土曜日の朝日新聞「be」に建物、町、人を再生する建築家の話が載っていて、とても興味深く読みました。こんなことが書かれていました。 「僕らの役割は、埋もれている地域の日常の中から、その地域の人々が気づいていない価値を見つけ出し、見える形に編集し直すことです」 「たばこ屋のおばあちゃんが街の宝かもしれないのです。 宝物のない街などありません。どの地域も問題はそれらの宝が関係性を失っているということだけなんです。僕らはこうして発見した宝の一つ一つを「物語」として紡ぎ直します。人々がそれを自分ごととして咀嚼(そしゃく)できるように。」 8月3日(土)の上映会の感想に 「この町にぷかぷかのパン屋があるこ…
「社会に合わせなくても、やっていけるよ」をテーマにセミナーをやろうかなと思っています。 ぷかぷかは開店当初、接客の講習会をやったとき、接客マニュアル通りにやるぷかぷかさんが気色悪くて、接客マニュアルはやめました。接客マニュアルに合わせる、というのは社会のルールに合わせることです。ですから、接客マニュアルをやめたというのは、社会に合わせることをやめた、ということです。 「なんだ、このお店は接客の仕方も知らんのか」 というクレームが来るリスク99%を背負い込む中でのスタートでしたが、ふたを開けてみれば、クレームどころか、 「ぷかぷかさんが好きになりました!」 というファンが次々に現れるという想定外…
「ぷかぷかいい男、いい女写真展をやります。自分でいい男、いい女だと思う人は写真撮りますから来て下さい」と呼びかけたら、ばらばらっと何人かの方が出てきて、写真撮りました。 で、撮れた写真がこれ チャッチャッと撮った割には、なかなかいい写真です。 初対面で、これだけ短時間で撮ったのですから、腕もいいのですが、なによりもいいセンスしています。 カメラマンは休日フォトグラファー、偏向素人劇作家 濱隆之介さん。 十日市場でSherpaというマンツーマンの美容室をやっています。 sherpa-hair.net 「みどりアートパーク委託カメラマン」という札を首に提げていました。 10月12日(土)にみどりア…
ワークショップ一回目からこんなに楽しくて、これからどーなっちゃうんでしょうか!
8月17日(土)第六期演劇ワークショップが始まりました。今回は地域の人たちの参加が多く、ぷかぷかさんを入れて全部で40人ほど。リハーサル室がいっぱいの感じでした。 参加希望者が多いのは、ワークショップの魅力が伝わっていることで、とてもうれしいのですが、それでも会場のキャパシティがあるので、芝居を作っていく上では、なかなか厳しいところがあります。特に本番の舞台を考えると、相当工夫しないと、みんなで舞台に立てない感じがあります。 こんなにいっぱい まずはギブミーシェイプで心と体をほぐしながら、お互いの関係を作ります。体を使っていろんなものを表現します。撮影用のカメラが目に入り、そのカメラを支える「…
「理解する」ことと、「差別や偏見が解消される」こととは、あまり結びついていない気がします。
「共同通信が全国の障害者を対象にアンケートを実施したところ、「大会が障害の理解につながる」との回答が62%に上った。選手の活躍や大会の盛り上がりによって障害への関心が高まり、差別や偏見が解消されるとの期待が大きい。」 とありましたが、ちょっと違うんじゃないかと思いました。 www.kanaloco.jp すごくわかりやすい例があったので紹介します。 大和市で「車いすバスケット体験講座」というのがあったそうです。 「車いすバスケットボールの体験や選手の体験談を通じて、社会福祉への理解を深めるとともに関心を高めてもらおうと、毎年市内の公立小学校・中学校で実施しています。」 大和市福祉推進委員会の委…
8月17日(土)から第6期演劇ワークショップが始まります。取り扱う題材は宮澤賢治の『ドングリと山猫』です。 山猫からこんなはがきが来るところから物語は始まります。 もう字を見ただけで楽しくなるようなこんなはがき、どんな物語を引き起こすのでしょう。それはオペラと同じ、ひとときの夢の世界です。 わくわくするようなひとときの夢の世界をぷかぷかさんたちと6ヶ月かけて作ります。来年1月26日(日)『表現の市場』の舞台で発表します。楽しみにしていてください。 ぷかぷかは「ともに生きる社会を作ろう」も「共生社会を作ろう」もいいません。社会を作ろう、などと漠然とした話では、世の中、何も変わらないと思っているか…
障がいのある人たちとおつきあいし、その人たちと出会う、という経験がなければ、障がいのある子どもを持つことは、ただただ大変なことにしか見えません。 だから 「事件があったことは悲しいけど、でもよかったんじゃない?」(NHK「19のいのち」のサイトにある、事件で犠牲になった方のお母さんが寄せた手記) などと、ついいってしまったのだと思います。障がいのある人たちとおつきあいのない多くの人は同じようなことを思ったのではないかと思います。 そういういい方はおかしい、というより、そんな風に思ってしまうのは、人生のとても大事なものを見落としていて、もったいないなぁと思います。ソンしてる、というか… 養護学校…
養護学校の教員になって3年目頃(今から40年ほど前です)、「電車の中で障がいのある生徒が赤ちゃんの髪の毛を引っ張り、とても怖い思いをした」という投書が新聞に載り、それを巡っていろんな話をしました。 「静かにするのよ、と毎日いって通学するより仕方がないのです」 「私一人で買い物に行ったとき、友裕君は?って聞いてくれる関係に」 「どうして電車の中でみんな黙っているんだい?」 「だめよ、そんなことしたら、赤ちゃんいたいでしょ」 「教師たちの反応はさっぱり」 「お母さんたちの話を聞いて、心が耕されるみたいだった」 昔書いた『街角のパフォーマンス』という本にそのときの記録を書いていますので(下の方にコピ…
全然、不幸なんかじゃなかったのです。娘が私のもとにうまれてくれて本当に幸せでした。
人には番号ではなく、名前があります。名前があるから、その人を思い浮かべることができます。逆に、名前がなければ、その人を思い浮かべることができません。 津久井やまゆり園障害者殺傷事件では、殺された19名の方の名前が匿名で報道され、誰が亡くなったのか一切わかりません。 誰かの死を悲しむ、というのは、その人の人生を思い浮かべることだと思います。人生を思い浮かべることができなければ、その人の死を悲しむこともできません。 社会が、死に及んでなおも名前さえ言えないところまで障がいのある人たちを追い込んでいること、死を悲しむことも許さない残酷さに、社会の側がどの程度気がついているのでしょう。 NHKの「19…
つるみに「ぷかぷか」を作っちゃおう、 のFacebook。初めてぷかぷかに来たときの印象をこんなふうに書いています。 初めてぷかぷかにお邪魔したときはそれまで見た福祉事業所と大違いでびっくりしました。そこで働く人たちがみんなが生き生きと働き、やたら楽しそう!ごはん処に入ると「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」と言われました。びっくりしながらも友人のおうちにお邪魔したような嬉しい気持ちになりました。席に着くとお料理を運びながらもいろいろ声をかけてくれます。スマホを貸してと言われ渡すとあっという間にFacebookでつながってくれたテラちゃん。テラちゃんには、たくさんのお友達を紹介してもらい…
つるみに「ぷかぷか」を作っちゃおう、の浅川さん、先日の上映会で自分のやろうとしているものの形が見えてきたそうです。 演劇ワークショップの記録映画の中で、芝居作りがうまくいかなくで、進行役サイドで、あーでもないこーでもない、と話し合ってるところが、何か新しいものを生み出している気がした、と書いていますが、その気づきがすばらしいと思います。 宮澤賢治の『ほら熊学校を卒業した三人』の原作は、相手をかじって食べてしまう、という結構残酷な場面がいくつかあります。そこのところをぷかぷかさんたちがどんな風に受け止めるのか、すごく心配しました。「こんな話、もういやだ!」って、投げ出してしまうかもしれません。ど…
つるみに「ぷかぷか」を作っちゃおう!という人たちが現れました。障がいのある人だけでなく、誰にとっても居心地のいい場所「ぷかぷか」を、つるみに作っちゃおう、というわけです。 生きづらさを抱えている人が多いのだと思います。自分らしく生きたい、と思っている人が多いのだと思います。だから「ぷかぷか」のように、みんながホッとできるような居場所を作ろう、ということで動き出したようです。 どんな風にして、そんな場所を作っていくのか。 ぷかぷかは、「居心地のいい場所を作ろう」ということでスタートしたわけではありません。障がいのある人たちといっしょに生きていこう!って、それだけを考えてスタートしました。 彼らと…
テラちゃんから突然プレゼントをもらってしまって、すごくキュンとしました。
メッセンジャーで、上映会の感想が来ました。 ●● わたし、テラちゃんから突然プレゼントをもらってしまって、すごくキュンとしました。 そういう、ぷかぷかさんたちにときめくポイントがたくさんある会だったと思います。 ツジさんが突然歌ったりとか(笑)。 相模原関連のイベント(とは銘打っていなかったですが)のなかで、知的や精神障害のある方と実際に触れ合って、「ああ楽しいな」と思えるものって、ないですよね。(『道草』のような優れた映像作品にも同じくらいの力がありますが、やはり生のインパクトってすごいです) もちろん、事件にまつわる深刻な話、現状を省みることも絶対に必要なのですが、 「一緒にいると楽しいん…
この町にぷかぷかのパン屋があることが、この町の価値を何倍にも上げています。
先ほど上映会の感想をアップしましたが、その中にほかの感想とは全く違うものがありました。 4年前に霧ヶ丘に引っ越してきました。毎朝、ぷかぷかのパンを食べています。娘は保育園でもぷかぷかのパンを食べています。この町にぷかぷかのパン屋があることが、この町の価値を何倍にも上げています。映画を見て、それをますます感じました。霧ヶ丘の町が、ぷかぷかが、ますます好きになりました。 ぷかぷかが町の価値を何倍も上げている、という指摘です。 つい先日は、大阪大学の都市デザインをやっている先生が見学に来られました。都市計画をする段階で福祉事業所を入れ込んだ方がいい、と考えている先生でした。街に緩やかな流れがそこから…
8月3日の上映会に来た人たちの感想です。ぷかぷかさんたちの映画がこれだけの言葉を引き出したこと、そのことがすごいなと思います。 ・「耕す」これまでどれくらい自分が価値観を変える場面をもらってきたか、あらためてこれまでの出会いに感謝したい気持ちになりました。自由な雰囲気の上映会で、子どものびのび、お母さんものびのびしていて、ステキでした。ダウン症1歳の子のお母さんの言葉に、子どもを持つ母として涙が出ました。 ・4年前に霧ヶ丘に引っ越してきました。毎朝、ぷかぷかのパンを食べています。娘は保育園でもぷかぷかのパンを食べています。この町にぷかぷかのパン屋があることが、この町の価値を何倍にも上げています…
生産性ではなく、彼らがいること、そのことがすばらしい、と映画は伝えてくれたと思います。
岩坂さんがFacebookに 「高崎さんの提案はいたってシンプル。共生社会を難しく議論せず日々の実践で。」 と書かれていましたが、昨日の上映会は、まさにそのことの映像による報告会でした。 相模原障害者殺傷事件の「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」の言葉に対して、あーだこーだ議論するのも大事ですが、障がいのある人たちとお互い「いい一日だったね」って言える日々を黙々と積み重ねることこそ大事だと思います。そのことを映像を通してしっかり報告できたと思います。 カナダの旅はいろいろ大変なことがありましたが、でも、ふだんの暮らしでは体験できないようないい一日をみんなで過ごせたなぁ、としみ…
一緒に生きると希望が持てる未来を作り出せるんだよ、っていう映画やります。
ぷかぷかの活動は、ひとことで言うと、ぷかぷかさんと一緒に新しい未来を作っているのだと思います。希望の持てる未来です。 あれができないこれができない、社会のお荷物、生産性が悪い、といったマイナスイメージの多い障がいのある人たちですが、ぷかぷかは、そんな人たちとは、でも、一緒に生きていった方がいいよ、その方がトク!と言い続け、彼らと一緒に働き、そこから、今までにない新しいものをたくさん生み出しました。 マイナスイメージの多い障がいのある人たちと一緒に、希望の持てる未来を作り出すなんて、なんだか、それだけでおもしろいと思います。それはすごく大変なことではなく、何かやってあげる、とか、支援する、といっ…
社会はね、やっぱり障がいのある人たちがいることで豊かになっていくのだと思います。
毎日新聞今日の夕刊の記事です。 コンパクトな、とてもいい記事ですね。重度障害の人が議員になることで、国会がどう変わるのか、特に人がどう変わるのか、みなさん注目しましょう。 社会はね、やっぱり障がいのある人たちがいることで豊かになっていくのだと思います。8月3日の上映会では、ぷかぷかさんがいることで、周りが豊かになっていることがとてもよく見える映画です。 『ぷかぷかさん カナダをゆく』は、ぷかぷかさんがいたからこそできた企画でした。ぷかぷかさんがいることで『いっしょにいると心ぷかぷか』というプロモーションビデオができました。それを見た世界自閉症フェスティバルの主催者の依頼で、フェスティバルで上映…
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