重度障害の子どもたちとの出会いから生まれた言葉が、彼らを排除する社会を変える
ぷかぷかの理念の中心にある 「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」「その方がトク!」 という言葉は、養護学校の教員になって最初に受け持った重度障害の子どもたちとの出会いから生まれました。 あれができないこれができない、とできないことばかりの子どもたちでしたが、そばにいると、ただそれだけで心が癒やされ、心があたたかくなりました。彼らのことがいっぺんに好きになってしまいました。彼らのそばにずっといたいと思いました。 「ぷかぷか」を作った原点は、そのときの思いにあります。福祉事業所を作るのではなくて、彼らといっしょに生きていく場として「ぷかぷか」を作ったのです。そして「障がいのある人…
第5期演劇ワークショップ『ほら熊学校を卒業した三人ーぷかぷか版』の記録映画が完成し、今日ぷかぷかで試写会をやりました。 演劇ワークショップは、ぷかぷかの理念、 「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」「その方がトク!」 を、参加する人はもちろん、舞台を見る人も、一番実感できる事業です。 演劇ワークショップは、障がいのある人たちと一緒に芝居を作るというクリエイティブな関係を作ります。新しい文化といっていいほどのものを、ここから創り出します。 この「創る」という作業が、今回はいつも以上に大変でした。その大変さが映画にとてもよく表れていて、とてもいい作品になっていると思いました。 この…
相模原障害者殺傷事件の犯人は 「意思疎通のできない重度障害者は人の幸せを奪い、不幸をばらまく存在。」 といいました。重度障害者は、本当にそうなのか。人の幸せを奪い、不幸をばらまく存在でしかないのか。 私が養護学校教員になって、最初に受け持ったのは、おしゃべりもできない、字も書けない、着替えも自分でできない、トイレの後始末もできない、いわゆる重度障害児といわれている子どもたちでした。 それまでそういった子どもたちと全くおつきあいしたこともなく、障害児教育も勉強したことがなかった私にとっては、毎日想定外のことばかり起こって、「ひゃ〜、どうしよう、どうしよう」とおろおろするばかりでした。ほんとうに「…
NHKが「実名と匿名のはざまで」と題したとてもいい記事を書いていたので、あらためて相模原障害者殺傷事件ー匿名の問題について考えてみたいと思います。 www3.nhk.or.jp 名前は、その人を象徴するものであり、その人の人生を想起させるものです。ですから名前がないと、その人を思い浮かべることができません。匿名にする、というのは、ですから、その人の人生がなかったことにすることです。 その人が精一杯人生を生きたのに、その人生がなかったことにされる。こんな悲しいことはありません。自分がその立場になればどんな思いがするか、ちょっと想像するだけで、この問題はすぐにわかります。 障がいのある人の人生を堂…
8月3日(土)の上映会は相模原障害者殺傷事件を超える社会をどうやって作っていったらいいんだろうってみんなで考える上映会です。 といって、むつかしい、堅い話をするわけではありません。映画のチラシにあるように「映画でひもとくぷかぷかな時間の作り方」です。 「ぷかぷかな時間」とは、ぷかぷかさんと一緒に生きることで生まれる、なんとも心地のよい時間です。ほっこり心あたたまる時間です。映画のチラシにある雰囲気が、「ぷかぷかな時間」です。 こんな時間もあります。 こんな時間もあります。 www.youtube.com お客さんもこんな顔になります。 ぷかぷかさんと一緒に生きるこういう時間こそ、相模原障害者殺…
その大変さの中にこそ、社会を救う豊かなものがあるような気がする
NHKが相模原障害者殺傷事件に関連して「内なる差別」を乗り越えようとしている人たちを取り上げていました。 親であっても、子どもの障がいを受け入れられない人はいっぱいいます。親であるだけに、それはとても辛いことだと思います。障がいが重いと余計にそれはあります。子どもとうまく出会えない辛さです。 相模原障害者殺傷事件の犯人のことばに自分の中にあった差別に気がつき、その「内なる差別」を超えようと模索している人たちの話です。 www9.nhk.or.jp 模索しながらも、「内なる差別」は簡単に超えられるものではありません。でも、そこでの葛藤こそが、人間を豊かにするのではないかと思います。 葛藤しながら…
重度障害の方二人が国会議員になりました。どういうことが起こるか、わかりやすく書いたサイトがありました。 www3.nhk.or.jp 一番大事なことは、二人が議員になることで、国会議員たちがどう変わっていくのか、というところだと思います。 そのためにはどうしたらいいのか。国会議員たち全員が交代で二人の介護をすればいいと思います。当番表を作って、順番に介護するのです。水を飲むのも、トイレに行くのも一人ではできないので、誰かの介護が必要です。舩後靖彦さんはことばを発することができないので、コミュニケーションに時間がかかります。そういった介護を国会議員たちがやるのです。 重度障害者の介護経験のおそら…
子どもの心にオペラの楽しさがちゃんと届いていたのだと思います
3歳の子どもを連れてオペラを見た方の感想です。子どもにとってはとてもいい体験だったようですね。次の日、幼稚園に行っても、まわりの子どもたちに「オペラ見たの」といって回っていたそうで、うれしいですね。子どもの心にオペラの楽しさがちゃんと届いていたのだと思います。 trim.bz
映画を見ながら、ぜひあなたも「いっしょにいると心ぷかぷか」に
8月3日(土)みどりアートパークで相模原障害者殺傷事件を超える社会をどうやって作るか、をテーマにした上映会をやります。事件を超える社会、というのは、障がいのある人たちを排除しない社会、障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいね、ってみんなが思える社会です。 ぷかぷかさんの描いた絵を紹介します。 この、ほっこりあたたかな気持ちになれる世界が、ぷかぷかさんと一緒に生きる世界です。 こんな絵を描く人たちとは、一緒に生きていった方が絶対にトク!です。毎日が本当に楽しくなります。 こんな絵を描く人を社会から排除することは、社会の損失です。社会から大切なものを失います。 映画は、そんな彼らの生…
オペラ『ロはロボットのロ』公演物語Ⅲ、ようやくまとまりました。 pukapuka-pan.xsrv.jp オペラ『ロはロボットのロ』をやることで生まれた物語です。私の『ロはロボットのロ』への思い、子どもたち、大人たちへの熱い思いが、わんわん渦巻いている物語です。 書いたブログはなんと27本。我ながらよくがんばって書いたと思います。がんばって、というよりも、やっぱり書いてて楽しかったな、と思います。楽しくなければこんなにも書けません。 27本のブログに書いた言葉が人に届き、300人の会場がほぼ満席でした。思いが届いたんだ、と、これは本当にうれしかったですね。 こんにゃく座の人たち、見に来てくれた…
相模原障害者殺傷事件を超える社会はどうやったらできるのか、をテーマに8月3日(土)みどりアートパークで上映会をやるのですが、事件を超える社会は、やはりたくさんの人たちが日々の暮らしの中で障がいのある人たちとおつきあいすることで、少しずつできあがってくるのだと思います。 障がいのある人たちは、子どもの時は支援級だとか養護学校に行き、社会に出てからも福祉事業所などに行き、こんなふうに分けられた状態では、なかなかおつきあいする機会がありません。 おつきあいする機会がなければ、障がいのある人たちってどんな人たちなのか、イメージすることがむつかしいと思います。何か問題が発生すると、自分の勝手な思い込みが…
今まで生きてきてこんなに優しい言葉をかけてもらったことがあったかいな
今日は北九州から二人も見学に来られました。いろんなお話をしたのですが、その中で、ぷかぷかは福祉事業所をはじめようと思ってはじめたのではなく、養護学校の教員をやっているときに、障がいのある子どもたちに惚れ込み、彼らといっしょに生きていきたいと思ってはじめた。共生社会を作ろう、とか、ともに生きる社会を作ろう、なんてことは全く考えてなかった。ただ彼らといっしょに生きていきたい、そう思ったから一緒に働く場を作った、というような話をしました。 見学に来た方のFacebookに、そのときの言葉がすとんと自分の中に落ちた、とありました。 「共生社会を作りたくて始めたわけではない! この言葉はストンの僕にもお…
8月3日(土)みどりアートパークホールで相模原障害者殺傷事件を話題にする上映会をします。といって、事件について、むつかしい、しんどい話をするわけではありません。このチラシにあるような、楽しい雰囲気で、相模原障害者殺傷事件を超える社会はどうやったらできるんだろうって、みんなで考えるような、そんな集まりです。 このチラシの雰囲気こそが、事件を超える社会を作ります。みんな笑顔で 「やっぱり彼らとは一緒に生きていった方がいいよね」 って思える関係を具体的に作っていくこと。そのことが事件を超える社会を作っていきます。 ぷかぷかは、様々な形でそういった関係をたくさん作ってきました。映画は、その記録です。障…
太陽住建さんがニューヨークで持続可能な社会を作っていく取り組みについて発表することになり、そのレポートの表紙絵とぷかぷかとのおつきあいの原稿を頼まれました。 絵はぷかぷかさんの描いた絵をぷかぷかスタッフがデザインしました。 レポートの表紙を開けたところに絵の説明と私の文章が載っています。文章は障害者雇用について書きました。障害者雇用は、雇われる側だけでなく、雇う側にとっても意味のあることだということを書きました。 障がいのある人たちは雇用する側の心を耕し、社会を豊かにする、といったことを書いたのですが、絵と合わせ、どんな反応があるのか楽しみにしています。 で、原稿は以下の通り。 太陽住建さんの…
テトの冒険が、ぷかぷかでぷかぷかさんたちが街を耕して来た歴史と重なって見えた
浅川素子さんが『ロはロボットのロ』の感想書いてくれました。 ameblo.jp 「テトの冒険が、ぷかぷかでぷかぷかさんたちが街を耕して来た歴史と重なって見えた」 という浅川さんの気づきはすごいなぁ、と感心しました。 「ロボットに感情があるはずがない」という思い込みと、「障がいのある人たちはこんなことできるはずがない」という思い込みは、重なるところがあって、人を不自由にし、いろんな可能性をつぶしてしまいます。 『Secret of Pukapuka』の映画の中で、ツジさんのお母さんが、自分が思い込んでいたことがぷかぷかに来て全部ひっくり返ってしまった、というようなことをおっしゃっています。たとえ…
『ロはロボットのロ』公演。胸があたたかくなり、涙が出ました。
オペラ『ロはロボットのロ』3回目の公演やりました。ほぼ満席状態で、半分以上が子どもで、にぎやかで楽しい公演になりました。子どもたち、すっごく楽しかったようですね。 クラウドファンディングや、直接の寄付でたくさんの大人たちの思いが集まり、今回の公演を実現することができました。ありがとうございました。大人たちの思い、子どもたちにたくさん伝わったと思います。 ふだんなかなか経験できないような、密度の濃い、わくわくした時間を子どもも大人も一緒に経験できたことがすごくよかったですね。こんなすばらしい経験をした子どもたちは、きっと素敵な未来を作ってくれると思います。 (見た人の感想) わたしは芸術的な感性…
オペラ『ロはロボットのロ』の公演は、いよいよ今日!です。 当日券がまだありますので、ぜひおいで下さい。みどりアートパーク(長津田駅北口徒歩4分)で、午後2時開演です。 ♪ 新しい希望と 新しい喜びと 新しい元気が窓たたく 朝の あ ああああ 新しい朝の あ ♪
明日いよいよ『ロはロボットのロ』 の公演です。 まだチケットありますのでぜひ来てください。 www.youtube.com ちょっと気恥ずかしくなるような感想ですが、いい内容なので再度載せます。 ●●● 【ロはロボットのロを観ながら ずっと、高崎さんを感じていました】感想文に、こんな題名をつけてしまったら、こんにゃく座の方がずっこけちゃうかな、とおもいつつ、正直に書いています。『ロは ロボットのロ』とても楽しかったです✨夫と、7歳、4歳の息子と4人で観覧しました。後半は、4歳の息子がお金のオトコと魔女がこわい、とぽろぽろ泣き出し、まだ、『この世界は善である』の中で生きている彼には外面は悪人だけ…
子どもたちにオペラをプレゼントすることの意味について、以前書いたブログを少し書き直して紹介します。 「あなたはこの地域社会でどのような未来を作ろうとしていますか?」 と問われても、漠然としすぎていて、なかなか答えは出てきません。でも、子どもたちにオペラをプレゼントする、という具体的な企画があって、それに協力するとすれば、 「そこにどのような夢を込めますか?」 という問いなら、なんとなく語ることができるような気がします。 それはこの企画に込める夢を通して、自分の中にある未来を具体的に語ることだと思います。 「オペラ、芝居、コンサートなど、文化的な催しがひしめく地域社会にしよう」 「子どもたちが自…
子どもと一緒に毎日「テトのパンは、あ」という歌を歌っているという方の感想です。 ●●● 「歌のワークショップ」に参加してから、息子(5歳)はオペラのCDを毎日聞きたがるようになり、『テトのパンは、あ』を全部歌えるようになりました。そして、毎朝のように「ママ、『テトのパンは、あ』を歌おうよ」と誘われ、一緒に歌いました。梅雨真っ只中のどんよりした朝も、歌い終わると歌詞通り「新しい希望と、新しい喜びと、新しい元気」が溢れる新しい朝になっている気がして、歌と言葉の力を実感する毎日でした。息子も最後の「新しい希望と〜」からの部分が一番気に入っていたようです。毎日歌を聞いていた一歳の娘も、ラストの「あ、あ…
『ロはロボットのロ』韓国で公演したときの映像です。言葉を超えて子どもたちにメッセージが届いていたようでした。人間の普遍的なメッセージがこの作品には込められているのだと思います。 www.youtube.com いよいよ明日みどりアートパークでやります。たくさんの子どもたちに来てほしいと思っています。お知り合いにぜひ声をかけてください。 チケットはこちら pukapukaopera.peatix.com メール info@pukapuka.or.jp でも申し込めます。チケットは当日受付においておきますので、そこで代金をお支払いください。 子どもたちにオペラをプレゼントする企画、まだ少しお金が足…
オペラシアターこんにゃく座の人たちはいろんな作品を持って旅公演を続けています。大道具、小道具、照明機材、衣装、洗濯機などを大型トラックに積んで旅をします。町に着くと、それらを下ろし、舞台を組み立て、歌役者さんたちがそろうと、一日だけのオペラハウスの出現です。 7月15日(月)、みどりアートパークにオペラハウスが出現します。朝9時から仕込みを始め、12時からリハーサル、14時から本番です。16時半頃、オペラが終わると、すぐに舞台のばらしに入り、18時頃には、すべてトラックに積み込み、最後は洗濯した衣装をハンガーにつるしたままトラックの中のひもにかけ、次の町に出発です。 www.youtube.c…
オペラシアターこんにゃく座の人たちはいろんな作品を持って旅公演を続けています。大道具、小道具、照明機材、衣装、洗濯機などを大型トラックに積んで旅をします。町に着くと、それらを下ろし、舞台を組み立て、歌役者さんたちがそろうと、一日だけのオペラハウスの出現です。 7月15日(月)、みどりアートパークにオペラハウスが出現します。朝9時から仕込みを始め、12時からリハーサル、14時から本番です。16時半頃、オペラが終わると、すぐに舞台のばらしに入り、18時頃には、すべてトラックに積み込み、最後は洗濯した衣装をハンガーにつるしたままトラックの中のひもにかけ、次の町に出発です。 www.youtube.c…
オペラシアターこんにゃく座の新しい歌です。しみじみ、いい歌だなぁ、と思います。 www.youtube.com ピアノを弾いているのが『ロはロボットのロ』を作曲した萩京子さんです。朝どれソングの歌も萩京子さんです。すばらしくセンスのいい方です。 15日の『ロはロボットのロ』、楽しみにしていてください。
以前書いたブログですが、大事なこと書いているので、少し変えて再度載せます。 魔女の娘ジーンはパンが大好きです。特にテトの作ったパンがいちばんのお気に入り。舞台の上で、パンを食べて食べて食べまくります。 ジーンの歌は豪快です。スケールの大きさが、なんともすごい! ♪ パパパパパンパン まるで魔法 パパパパパンパン ヒバリより高く空を舞う マウントフジに はしごをかけて 自由の女神と インド象をのせて 青い地球をひとまたぎ パパパパパンパン まるで魔法 パパパパパンパン ロケットより高く空を舞う 月のウサギを頭にのせて 土星の輪っかを浮き輪に変えて 青い銀河をひと泳ぎ パパパパパンパン もっともっ…
昨日のぷかぷか日記で、 「お子さん、騒いでも大丈夫ですよ」 って書いたら 「寝転んでも楽しく観られるオペラなんて本当に嬉しいです。 子どもが小さい時に、こんな機会があったらな…。 音や暗さが怖くて会場でパニックになったらどうしようかと、なかなかチャレンジできなかったのを思い出します。」 と、書き送ってくれた方がいました。 子どもが小さいときは、みんなそうですよね。心配事がいっぱいあります。まして障がいを持っているとパニックになったり、いろんな想定外のことが起こります。 でも、今回は大丈夫ですよ。ぷかぷかのスタッフが何人も会場にいますので、何があっても、なんとか対応します。どうぞ安心してお子さん…
相模原障害者殺傷事件が起こったとき、安倍総理はなんのメッセージも発信しませんでした。あれだけの事件が起こりながら、何を考えているのかと思いました。彼の人間性がよく出ていると思いました。多分、ふだん障がいのある人たちのことなど全く考えていないから、こういうときに語るべき言葉がないのだと思います。 野党の議員についても、事件について心に響くようなメッセージを出した人はいませんでした。一般的な、ありきたりのメッセージは見かけたことはありますが、気持ちのこもった本気のメッセージ、持続するメッセージは見たことがありません。 相模原障害者殺傷事件から見える社会を変えていこう、という国会議員が一人もいないの…
花岡さんがオペラについて書いてくれました。 ●●● こんにゃく座のオペラがまた上演されます(^^) hanaも観に行ったことがあるのですが、ぴょんぴょんしながら楽しそうに見ていました。 障がいのある子だけではありません。どんな小さな子でも、ここなら安心して観ることができます。 子連れでオペラを観にいかれるのはそうそうありませんよー!! 子どもたちに観てもらいたいという理由で、小学生までは500円だそうです(^^) 今回もhanaと観に行きます♡ ●●● hanaちゃんは、いわゆる重度障害の子どもです。下の写真のようにどこでも寝っ転がります。 でも、ちゃんと周りを見ていて、たとえばワークショップ…
4回の授業だけだとは思えないくらい、充実した時間を過ごすことができました
桜美林大学、4回目の授業は学生さんの書いた詩を元にぷかぷかさんが絵巻物を描き、それの仕上げを学生さんとぷかぷかさんが共同作業でやりました。 拡大してみると、結構おもしろい 目の見えない学生さんは絵が描けないので、「もやもや」した気持ちを点字で打ってもらい、それをほかの学生さんが絵巻物に入れました。 タカノブさんの手前のマルが「もやもや」を表現する点字 できあがった絵巻物を発表 学生さんたちの感想 (全盲の学生さんの感想、点字を打つと自動的に変換してくれるようです) ●ぷかぷかさんが描いてきてくれた絵には、私達が詩に込めた思いがうまく表現されていて、表現の方法は色々あるんだなと思った。絵を描くこ…
オペラ『ロはロボットのロ』の公演まで1週間を切りました。チケットがまだ100枚くらい売れ残っています。こんな楽しいオペラ、絶対見ないとソン!です。2年前やったときの見た人たちの感想紹介します。 ・初めてのオペラというので、どんなものなのかドキドキしていましたが、とってもおもしろくて、笑って泣いて大感動しました。子どもと一緒にこんなにすばらしい作品を観られて、本当に幸せです。ありがとうございました。 ・すばらしかった! 小1の息子が「あーおもしろかった!またみたい」といっています。今回2回目ですが、3回目もぜひお願いします! ・すばらしい曲、ピアノ、歌、演技、演出にびっくりです。心から感動しまし…
添付のビデオに出てくるチアキさん、相模原障害者殺傷事件の時、気持ちをうまく言葉で表現できなくて絵を描いたそうです。 事件の本質を言い当ててる気がします。そしてこの思考は、閉鎖空間になっているあちこちで生まれていること。子どもを親が殺してしまうやりきれない事件が続いていますが、まさにチアキさんが指摘している思考です。 風通しをよくしよう! それが一番。 ぷかぷかはいつも開けっぴろげ。だからこんな思考は生まれない。 チアキさんの登場する、ぜひ見てほしいビデオ youtu.be
8月3日(土)の上映会のチラシができました。 わんどの若いスタッフに作ってもらったのですが、すごく楽しいチラシです。ぷかぷかさんたち(障がいのある人たち)と一緒に生きると生まれる楽しい世界がストレートに伝わってきます。 8月3日(土)の上映会は、相模原障害者殺傷事件を超える手がかりをつかもう、という上映会です。 事件を超える、というのは犯人の言った「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」という障がいのある人たちに対する否定的な見方と、それを支えてしまう社会の雰囲気をどう超えていくのか、ということです。障がいのある人たちとおつきあいがなければ、手のかかる人たち、社会の負担になるよう…
ちょっぴり大人になれるかな、という話をもうひとつ。 オペラの終盤、金貸しのマニーがココの家に火をつけます。テトはココを助けに行きます。 ドリトル博士には聞こえないココの叫びがテトには聞こえます。 ココを助けにテトは燃えさかる炎の中に飛び込みます。 ココを見つけ、助け出そうとするとき、金貸しのマニーもけがをしていて、「助けてくれ!」と頼みます。 テトは「火をつけたのはお前じゃないか、自分でつけた火に焼かれるといい」と拒否します。 そんなテトに、ココはきっぱりと言います。 「助けてあげて、こいつは悪いやつだけれど、助けなければ、私たちはもっと悪いやつになる。」 ハッとするような言葉です。 子ども向…
子どもたちは将来、リョースケさんとどんなおつきあいをするんだろう
『道草』に出てくるリョースケさんの介護をやっている方は、もう18年のおつきあい、と映画のテロップにありました。 お父さんの岡部さん(早稲田大学で「障害学」の講義をやっている先生です)の話によれば、リョースケさんが11歳の時からヘルパーをやっているそうで、自分の当番の時は自分の家に連れて行って遊んでたそうです。 介護する方にとって、リョースケさんは家に連れて行きたいくらい魅力ある人なんだと思います。 その後結婚し、子どもができてからも、時々家に連れて行っていたのだと思います。家族ぐるみのおつきあいですね。そういったことが映画の中の誕生会のアットホームな雰囲気を生み出したのだと思います。子どもたち…
彼らとおつきあいするあの楽しさを、地域のみんなにも分けてあげれば
早稲田大学であった『道草』の上映会に行ってきました。映画を見るのは2回目でしたが、ほっこりあたたかな気持ちになるいい映画でした。 そんな気持ちになれるのは、やっぱり映画に出てくる重い障害を持った人たちが自然に作り出すあたたかで、楽しい雰囲気だろうと思います。 この雰囲気を介護者だけで味わうのはもったいないと思いました。地域の人たちも、この楽しさを分けてあげれば、地域社会が少しずつ変わっていきます。 映画の中で介護者の家でリョースケさんの誕生会をやるシーンがありました。とてもアットホームな雰囲気の中での誕生会。介護者の子どもたちが 「リョースケさん、誕生日おめでとう!」 っていうところは、すごく…
テラちゃんに耕された人のブログです。 note.mu いつも書いていることですが、なんだかんだいいながらも、私たちは彼らに救われているのだと思いますね。そういうことに気づけば、生きることがずっと楽になるのに、と思います。 障がいのある人を差別し、排除して、結局損するのは、私たち自身です。そのことに気づかせてくれるのは、理屈っぽい話ではなく、テラちゃんたちとのフラットなおつきあいです。 テラちゃんと一緒にサンリオピューロランドに遊びに行く。いろんなものを一緒に楽しむ。ただそれだけで、人が生きる上で大切なものに気づきます。 前から書いているように、彼らとはおつきあいした方がトク!なのです。 一番簡…
先日のセミナーを聞いた方の感想です。 ●●● 先日のトークは目からウロコでした。 音楽療法士を目指していた20代の頃、いくつか作業所に通って音楽だけでなく、日常作業もお手伝いしていました。 どこに行っても「きちんと指導して」と言われました。 利用者さんが他の施設に移った時、社会に出た時、きちんと働けるように指導が必要なのだと思い込み、ガムシャラに指導し、支援とは何ぞや?を勉強しまくりました。 そして、どうして私の言うこと聞いてくれないんだろう?私の言い方が悪いのかしら?と悩む日々でした。 でも、本当は違うんですね。 私たちの社会に合わせてもらうのではないのですね。 今、私はNGOで寄付を集める…
ちょっぴり大人になれるかな、という話。 テトに助けられたココは、テトに恋をします。階段の上で歌う「ココのアリア」は、ココの思いを込めたすばらしい歌です。 ♪ チョコレートの夜空に 粉砂糖の星がまたたき始める… テト あんたも今頃 眠っているの? ロボットは眠るの? ロボットは夢見るの? 寝ても覚めても あんたのことを思ってる … ロボットは誰かを思ったりするの? …… 子どもたちに、こんなふうに誰かを思う経験を、心がキュンとなる経験をいっぱいしてほしい。もちろん悲しい経験も。それが大人になること。心が豊かになること。 魔女との戦いが終わり、エネルギーを使い果たしたテトは、とうとう動かなくなりま…
子どもたちにオペラをプレゼントするためのクラウドファンディング、今日が最終日です。 お金を回す話をします。 ぷかぷかを始めるとき、大変なお金がかかりました。でも、実績のない事業所は信用がなく、どこからも助成金は出ませんでした。やむなく自分の退職金をはたくことになりました。事業がうまくいくかどうかの確信もないまま、大金を差し出すことは、本当にきつい決断でした。 でも、あれから10年たった今、あの時、退職金を銀行にあずけなくてよかった、としみじみ思います。お金が必要だったぷかぷかにまわしたからこそ、今のぷかぷかがあるからです。 おいしいパンのお店「ベーカリーぷかぷか」、ぷかぷかさんと一緒にごはんを…
オペラ『ロはロボットのロ』のラストシーン。 テトはエネルギーが切れ、動かなくなります。ココはテトを作ったドリトル博士に直してくれるように頼みます。 「身勝手な人間のためにロボット作ったり直したりはもう二度としないんじゃ」 と博士は断るのですが、ココはどこまでも食い下がります。その中にぴかっと光る言葉がありました。 「テトのパンはみんなを幸せにするんだよ」 すごくいい言葉だなって思いました。だからテトはみんなに愛されるのです。 ぷかぷかを始めるとき、テトのようにみんなを幸せにするようなパンが作れたらいいなと思っていました。ただおいしいパン、というのではなく、みんなを幸せにするパンです。それはパン…
こちらが楽しんでいればぷかぷかさんも楽しい。見学に来た人も幸せな気持ち
先日の「福祉にファンができるヒミツ」と題したセミナーに、軽井沢から参加された方がいました。せっかくなので、その日のお昼、ぷかぷかを見学されました。そのときの感想がとてもよかったので紹介します。 ●●● 昨日は大変お世話になりました。まずは温かく迎えていただいたことに感謝申し上げます。メンバーさんもホントに一人ひとりが個性的で面白く、温かかったです。 アートスタジオで似顔絵を描いてもらった時は、最初は少し緊張しましたが、段々と私自身も環境の一部となったような気がしてきて、おいとまするのが名残惜しく感じるほど、居心地が良かったです。同時に、これまで何かわかったかの様に「障がいのあるなしに関わらず」…
子どもたちにオペラをプレゼントしよう、という企画に多額の寄付をされた方から本を読んだ感想が寄せられました。 ●●● 『障害がある人たちと一緒に生きるのは得』『マニュアル通りの接客は気色が悪かったので彼らの有りのままで通した』等のエピソードを見て、「だからあなたも生きていていいんだよ、失敗しても作業が遅くてもいいんだよ」と言われたような気がして泣きました。ページをめくるたびになぜか泣いてしまうので、なかなか読み終えるのが大変です。 ●●● 『ぷかぷかな物語』をこんなふうに受け止めていただいたのは初めてで、とてもうれしく思いました。生きることが、ほんの少し楽になったかな、と思います。 この方は発達…
オペラシアターこんにゃく座の稽古場に行ってきました。 今日から7月の公演に向けて稽古が始まります。『ロはロボットのロ』は2年ぶりくらいの公演だそうで、今日は作曲家の萩さんを迎え、歌合わせでした。 2年ぶりとはいえ、歌はハーモニーのきれいなむつかしい歌をいきなり歌えたりするので、さすがプロですね。泥棒市場のいかにも怪しい雰囲気の歌のハーモニーはしびれるくらいすばらしいです。 歌を一通り通したあとは、振り付け師の伊藤多恵さんがやってきて、振り付けのチェック。伊藤多恵さんはぷかぷかの演劇ワークショップにも来ていただいて、ミツバチのダンスを作っていただきました。 テトが旅に出る場面。 www.yout…
私たちが夢見るところから、社会は少しずつ変わり始めるのだと思います。
子どもたちにオペラをプレゼントする企画に、びっくりするほどの寄付を下さった方がいます。はじめはお金にゆとりのある方かな、と思っていたのですが、その方とのメールのやりとりで全く違うことがわかりました。 《 今の日本の社会システムが、人を楽しく幸せにする方向から絶望的にずれてしまっているとう事をひしひしと感じます。間違っちゃいけない、早くしないといけない、場の空気を読んで、言われなくても察して完璧に物事をこなさなくちゃダメ。》 という社会の雰囲気の中で、拷問といえるほど辛い思いをしてきた、とその方は書かれていました。 《そんな中で、子供たちにオペラをプレゼントすることで、世の中を変えていく!という…
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