雨上がり、 帰り際に拾った木の棒で 水溜まりに 真っ直ぐな線を書きました。 どんなに頑張っても 水溜まりに書いた線は 波紋を作るだけで、 すぐに消えました。 僕は線を書くのを諦め 棒を捨て、フラフラと帰り道を行きました。
帰り道の歩道 どこからともなく雨が降り 水滴はやがて、水溜まりになりました。 いつものように、歩いて向かう 次の日も、 次の日も、 けれども、朝はやって来た 気づいた頃には、 手遅れでした。
糸が笑って布になり 糸が泣いてロープになり 糸が増えてセーターになり 糸が消えてセーターになる 糸を失って、水を知る
手に取るようにテレビを直す ブラウン管なら、叩いて直す 最近のテレビは複雑で 叩いてしまえば壊れてく 当たり前でも気付けない 適切に修理をしたつもりで 傷つけ、前よりひどくする 音のでないテレビは何を見せたがるのか 映像の写らないテレビは何を言うのか 電源の入ら...
夜になったら 詩を書いて 朝になって恥ずかしがる 夜になって アニメを見て 朝になって後悔する 夜になって人を辞め 朝になって人間になる 醜い自分が嫌いになって 素敵な自分に酔いしれる 気付いたように死にたくなって 当たり前のように生き続ける 息を吸うのに...
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あの子が消えた あの子が消えた 僕が泣いても帰ってこない あの子が消えた あの子が消えた 僕が笑っても帰ってこない あの子が消えた あの子が消えた 君が泣いても帰ってこない あの子が消えた あの子が消えた 僕も消えた
白いカラス は 黒いカラスになります。 黒いカラス は 白いカラスになります。 青い目でみるカラス は 何色ですか?
仮面被った紳士さん 媚び諂いが お上手で 仮面被った紳士さん 日陰で喋るの お上手で 仮面被った紳士さん 上の空でお話しましょ 仮面被った紳士さん 喜劇と一緒に紅茶を飲めば 素敵なピエロの出来上がり
上っ面の嘘 思ってもない言葉 言えない人は人は 人でなし 嘘を見抜けないのも 人でなし 嘘に意味を見出...
同じ自分 嫌いな自分 好きな自分 死ぬ自分 くすむ世界の映像 いつのまにか 言葉すら 上手く扱えなくなりました
ある日、魚を獲りました。 みんな 祝える 大きな鯛。 いつもと変わりない村。 祝えない 今日。 海は遠退き 安全が来ました。 海と一緒に 消えた 頭の中の 絵。 遠方からの 子供は 景色を慕い。 探す 残った 塩。 お父さんと来た あの家も...
ポケット の ライター 叩くと割れた 右手で隠した ラ イ タ 揺れる 揺れる 揺れる 光 白くなってく 右手を あてて タバコの煙と 無くしたライター
太陽の光に照らした葉っぱが枯れた。 だから、 太陽の光を避けて育てた。 時が経ち 高い蜃気楼たちが囁き笑いあって、 見つめていた。 だから そっと 家のなかに隠しました。 蛍光灯は 無機質に いつも変わらずに ある日、太陽達は死にました。 翌朝、育てた葉...
何時も 悩んでる 何時も いつも まばたきの度に 悩む 表紙にに紐をかけると 朝焼けが見えてきました
赤い花が棘を持つのは、身を守るため 花が赤いのは 世にいう酒を 飲みすぎたから 白い花は、無垢じゃない けれど 悪酔い も 棘 も 無い
踊る明日に背負う過去 泥のようなミミズたち コンクリートの上で干からびて やがて 原型すらも留めない
いつも大人しいあの子は 何時も、楽しげに人と話す 障子に囲まれ話してる 話しているのは、壁の中 赤い服を身に纏い 見えない明日に怒ってる
朝が呼ぶ声がする気がするけど、 勘違いして れは遠い所からでした… けれど、僕は その声が近い所から聞こえるものと勘違いして 死のうとするんだ けれど、声の遠さに気付き、 生きようとするんだ 悲しい明日を見るために 塞ぎこんだ中...
暗闇で 目を閉じていたけれど 閉じていない人との違いはわかりませんでした。 けれど、目が開いて、 わかったことは 自分の愚かさでした。
錯覚は、騙されてるんじゃない。 騙してるんだ
偽っているつもりでも、 聞かせる音は、真実 混じった嘘は、 水面に消えた。 たまに、水面が淀むけど、 下手な私は、きれいにしかできてなかった。 それに気付いたころには、 あふれ出る、自分の声
水を飲もうと 手を広げて、みると 泥水や、綺麗に見える水が流れてきました。 泥水は当然捨てるけど、 きれいな水も、少し一緒に捨ててきました。 いつしか、 きれいな水も飲むけれど、泥水までも飲んでいました。 それでい...
哀れな自分を見つめていながら、 目の前で、上の空なふりをする。 ふと、目を自分にやると 砂のような自分がいました。 だから暗闇に乗じて すぐに、 見てないふりを続けました。 この暗闇が 明けないことを信...
開いている目が 闇を見ていると知っていながら 闇を見続けて 絶望するんだ そして 折れる そしてまた 闇をみるんだ
真実が折れないが切れ味のない剣なら 嘘は脆いが鋭い剣だと思う けれど、嘘は塗り固めることが出来る。 そして、折れなくなる
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