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山本 信夫 https://blog.goo.ne.jp/yysgoo

がんになった父のため、がんを研究しました。収集した情報を活用して頂ければ、亡父も喜ぶと思います。

山本 信夫
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倉敷市
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倉敷市
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2013/06/10

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  • 青汁ががんに効く理由

    前回は、青汁を飲む際の注意点をご紹介したので、今回は、青汁がなぜがんに有効なのかということを、『森下流驚きの自然医食療法ガンにも効く食べかた』(森下敬一:著、メトロポリタンプレス:2016年刊)という本を参考にしてご説明します。なお、著者の森下敬一氏は、東京歯科大学助教授や東京都葛飾赤十字血液センター所長などを歴任した血液生理学専攻の医学博士で、プロ野球・西武ライオンズの広岡達朗監督が、森下氏の指導のもと選手に玄米食を推奨し、日本一になったことは有名です。また、森下氏は、「正食・整腸・浄血・細胞賦活」によって多くのがん患者を治療したそうです。このうち、「正食」については、本ブログで何度もご紹介してきましたが、この本では、玄米・雑穀を主食とし、野菜、海藻、小魚、貝類を副食とする食事を推奨しています。そして、...青汁ががんに効く理由

  • 青汁の飲み方

    以前、本ブログの「青汁の効能」という記事で、がん治療に青汁が有効であることをご紹介しましたが、最近、『青汁は有毒である安全なのみ方』(清水桂一:著、銀座クッキングスクール出版局:1962年刊)という本を見つけました。物事に功罪両面があるのは当然であり、青汁に対する批判的な見方も知っておいて損はないので、今回はこの本の内容をご紹介します。なお、著者の清水桂一氏は、科学者ではなく、料理研究家です。清水氏の「青汁は有毒である」という主張の主要な部分を抜き書きすると、おおよそ次のようになります。1.青汁をぐっと一息にのみこむのは、害がある。のみ方としては、一口づつかむようにしてのむべきである。だ液のまじらぬものは、消化吸収の第一段に於いて落第している。2.生野菜は、たべるなら、少量でなければいけない。大量にたべて...青汁の飲み方

  • 糖尿病の治し方

    前回はビワの葉療法で糖尿病が簡単に治ることをお伝えしましたが、ビワの葉が手に入らない場合でも大丈夫なように、今回は『病人救済の記録難病は癒る』(海老塚四郎兵衛:著、明玄書房:1959年刊)という本から別の治療法をご紹介します。この本の著者の海老塚四郎兵衛氏は、6歳のときに腸チフスに罹って以来胃腸が弱く、15歳で心臓弁膜症、17歳で湿性肋膜炎を患い、脊柱曲り、肩こり、頭痛、下痢に苦しみ、21歳のときには体重がわずかに37.5kg程度しかなかったそうです。その頃、陸軍薬剤監の石塚左玄氏が食養によって万病を治すということを耳にし、その診療所を訪ねたところ、石塚氏は海老塚氏の皮膚の色と爪の色を診ただけで、海老塚家の食事の内容を立派に指摘し、「これは白米病だから白米を廃さなければ治らない。そうして自分の教える食物を...糖尿病の治し方

  • 万病にビワの葉

    今回は、生薬のご紹介の最終回です。本ブログでは、ビワの葉を使ったがん治療法を何度かご紹介してきましたが、実はビワの葉はがん以外の病気にも有効で、そのことを、後に医学博士となった福島鐵雄氏が『日本及日本人』(政教社:1927年10月刊、秋季増刊号)という雑誌に寄稿しています。それは、「河野大圭禅師の枇杷葉療法の紹介と其科学的研究皮膚を通して行ふ青酸療法萬病一元治療の可能性と其原理及實際」という記事で、腸チフス、百日咳、肺結核、胃潰瘍、盲腸炎、腎臓炎、肝臓炎、糖尿病、リウマチ、中風、小児科病、婦人科病等、ありとあらゆる病気について治癒した患者の実例を挙げています。この記事に登場する河野大圭禅師は、静岡県浜松市にある定光山金地院の住職で、祖先から伝わったビワの葉療法を独自に完成させ、難病に苦しむ人々を20万人以...万病にビワの葉

  • 腎臓炎にニワトコ

    『新漢方療法』という本に掲載されている投稿記事から、生薬の意外な効果をご紹介しています。今回は、「ニワトコ」で姉の腎臓炎を根治した岩瀬文子さんの体験談です。岩瀬さんの姉は、ちょっとした風邪が元で、突如40.8℃という高熱を発し、複数の医師を招いて診察してもらっても原因が分からず、その後、北大病院内科にて腎臓炎と診断されたのですが、その時には25日も経過していたので、心臓の疲労が甚しく、そのため身体は衰弱し、視力まで衰えて人の顔も分からないようになってしまったそうです。医師の指示で塩気や肉類を禁じられたので、栄養になるものは絶対にさけ、ただ牛乳と小豆や瓜の汁ばかり摂取したのですが、両手両足はもとより顔まで水腫(みずばれ)し始め、10日後には腹膜炎を併発してしまいました。医師は、いよいよ危しと首を捻って、食塩...腎臓炎にニワトコ

  • リウマチにかのこ草

    『新漢方療法』という本に掲載されている投稿記事から、生薬の意外な効果をご紹介しています。今回は、養父のリウマチを「かのこ草」の入浴剤で治した山中久太郎さんの体験談です。山中さんの養父は、若い時から非常に頑健で、かつて医薬の味を知らないといって、それを自慢にしていましたが、7~8年ばかり前(60歳頃?)に慢性リウマチにかかり、それからは常に膝関節と腰部の疼痛に悩まされていたそうです。ことに冬になると、時々急性リウマチを併発して非常に苦しみ、いつも2~3日間は食事もとれず、長い夜を一睡もせず苦しみ明かすことさえ度々だったそうです。そのため、医薬はもとより、温泉、灸、マッサージ、その他各種の民間療法など、およそ人のよいということはほとんど聞き洩らさず試みてみたのですが、何一つこれといって効果の認められたものはな...リウマチにかのこ草

  • 半身不隨に桑枝茶

    これまで、山豆根という生薬の素晴らしい抗がん作用をご紹介してきましたが、実は『長生き随談』には、山豆根がベーチェット病にも卓効を奏すると書かれています。ベーチェット病は現在も難病に指定されていますが、こういったがん以外の難病も生薬で治ることがあるので、これからしばらくは、様々な生薬の意外な効果をご紹介したいと思います。今回は、『新漢方療法』(大下叩石:著、青年書房:1940年刊)という本に載っている、半身不隨を自分で治した村山登さんの体験談です。村山さんは、子どもの頃から健康で、体もどちらかといえば痩せて細い方だったのですが、大正15年の春になって以前と見違えるようにとても太ってしまったので、病院で診察を受けたそうです。すると、「血圧が200以上もあるから、一つ間違うと脳溢血を起こすか中風になります」との...半身不隨に桑枝茶

  • コロナワクチンの追加接種について

    2023年9月20日から、オミクロン株XBB.1.5対応ワクチンの接種が始まったそうですが、ひょっとすると追加接種を受けるべきか悩んでおられる方がおられるかもしれないと思い、参考となる動画をご紹介します。これは、泉大津市の南出賢一市長からのメッセージで、追加接種はお勧めできないと明言しているものです。そして、追加接種をお勧めできない理由として、以下のような事実が挙げられていました。・コロナワクチンの追加接種をしているのは日本だけ・ワクチン接種によって、乳がん、子宮がん、卵巣がん、悪性リンパ腫等が増加している・副反応の報告が異常に多い(過去44年間の被害合計をコロナワクチンだけで上回っている)コロナワクチンの評価については、本ブログの「コロナワクチンの評価と今後の注意点」という記事でも取り上げていますので、...コロナワクチンの追加接種について

  • がんの万能薬

    前回は、山豆根(さんずこん)によって脳腫瘍が完治した症例をご紹介したので、今回はその特色を詳しくご紹介します。まず、『新薬植物栽培』(松田秀雄:著、文学社:1920年刊)という本によると、山豆根は、和名を「みやまとべら」といい、根を煎用すれば諸薬の毒を消し、喉の腫毒を解し、胃がんにも効があると言われていたそうです。次に、山豆根を科学的に研究したのは、大沢実験治療研究所の新田五一博士で、『日本博士録昭和34年集』(教育行政研究所:1959年刊)という本によると、新田氏は「山豆根の悪性腫瘍抑制に関する研究」という論文によって東北大学から学位を授与されています。さて、ここからは『長生き随談』(大沢勝:著、東洋経済新報社:1968年刊)という本に書かれている内容のご紹介です。著者の大沢勝氏は、1917年(大正6年...がんの万能薬

  • 脳腫瘍

    今回は、『臨床三十五年続・漢方百話』(矢数道明:著、医道の日本社:1965年刊)という本から、山豆根(さんずこん=抗がん作用が確認された生薬)による脳腫瘍の治療例をご紹介しましょう。なお、著者の矢数道明氏は、1905年(明治38年)生まれで、1930年(昭和5年)に東京医学専門学校を卒業後、漢方医・森道伯師について漢方医学を修業し、戦後、その復興に尽力したそうです。この本によると、1964年(昭和39年)4月12日に、9才の女児が両親に伴われて矢数氏のところにやってきたのですが、その顔色は真蒼で、眼球は上方へ吊り上り、半ば意識がないようにガックリとしていたそうです。両親によると、この児は5才のときに頑固な頭痛を訴え、嘔吐が続いたので、名古屋の大学病院で精密検査をうけたところ、脳腫瘍と診断され、手術をしても...脳腫瘍

  • 粉ミルクに関する考察

    前回ご紹介した粉ミルク断食療法では、10x10センチの腫瘍がわずか20日で消失したわけですが、それではなぜ粉ミルクががんに有効なのか、今回はその理由を考察してみました。まず、粉ミルクの成分ですが、日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると、粉ミルクには全粉乳、脱脂粉乳、乳児用調製粉乳の3種類があり、それらの主要な成分は次のような値でした。【粉ミルクの成分(100gあたり)】(日本食品標準成分表2020年版(八訂)より)粉ミルクの種類炭水化物(g)たんぱく質(g)脂質(g)乳糖(g)カルシウム(mg)全粉乳39.325.526.2(34.1)890脱脂粉乳53.334.01.047.81100乳児用調製粉乳55.912.426.850.7370これを見ると明らかなように、粉ミルクの主成分は炭水化物、たん...粉ミルクに関する考察

  • 粉ミルク断食療法

    前回は、国立がん研究センターが多くの「がん難民」を生み出してきたということをお伝えしましたので、今回は「がん難民」となった人々を数多く救った人物をご紹介しましょう。それは、健康再生会館の館長・加藤清氏で、彼は医師ではないのですが、指圧と粉ミルク断食によって重症のがん患者を数多く治療したそうです。『婦人生活』(婦人生活社:刊、1982年1月号)という雑誌によると、この人はもともと指圧と断食で病人を治療していたようですが、あるとき、彼のところに医者に見放されたがん患者が訪ねてきたそうです。そこで、加藤氏はそのがん患者を入院させて断食を開始したのですが、その患者がどうしても水を飲まないため、脱水症状を起こさないよう、水の代わりに粉ミルクを与えたところ、やっと飲んでくれたそうです。ところが、驚いたことに、やがてそ...粉ミルク断食療法

  • 国立がん研究センターとは?

    みなさんは、国立がん研究センターについてどのようなイメージをお持ちでしょうか?もし、がんを治療する際の「最後の頼みの綱」などとお考えでしたら、それは大きな勘違いです。今回は、その誤解を解くため、『医療詐欺「先端医療」と「新薬」は、まず疑うのが正しい』(上昌広:著、講談社:2014年刊)という本の内容をご紹介したいと思います。なお、この本の著者の上昌広(かみまさひろ)氏は、東京大学医学部卒業後、東大病院や国立がんセンター(現在の国立がん研究センター)で勤務した経歴の持ち主です。上氏によると、国立病院というのは、「先端医療をおこなう施設」でも「治療が難しい重症患者を受け入れる施設」でもなく、「国の政策医療」を推進する施設なのだそうです。そして、厚生労働省は、国立がん研究センターを「新規治療の開発のための臨床研...国立がん研究センターとは?

  • 胃腸潰瘍の診断法

    前々回ご紹介した『癌の治った話どうして治ったか』(大浦孝秋:著、人間医学社:1951年刊)という本には、臀部を指圧して胃腸にできた悪性腫瘍を発見する方法が書かれているのですが、これはあまり知られていないと思いますので、少し詳しくご紹介します。この方法を発見したのは、九州帝国大学医学部教授の小野寺直助氏で、『小野寺教授論文集』(小野寺直助:著、日本医書出版:1944年刊)という本には、次のように説明されています。1.圧する点(小野寺臀部圧診点)は左右腸骨節に沿い、前上腸骨棘と後上腸骨棘との中間、かつ節より約3ないし4cm下のところで、中臀筋起始部に一致する。(腸骨は骨盤上部の骨、腸骨節はその上縁、「節」は原文では「櫛」、棘(きょく)は尖った部分)2.検査するときには、患者を診察台の上に横向きに寝かせ、股と膝...胃腸潰瘍の診断法

  • 早期発見・早期治療のウソ

    前回ご紹介した『癌の治った話どうして治ったか』には、著者の大浦孝秋氏が「きわめて良心的な人格者で、私たちが常に信頼し尊敬するにたる医師」と絶賛する人物が登場します。それは、東京都杉並区の開業医・藤田正直氏で、この人は食物の改善と指圧法(参考:「血液循環療法」)によって重症のがん患者を数多く助けてきたそうです。そこで今回は、この人が書いた『ガン治療に残された道』(藤田正直:著、日本文芸社:1967年刊)という本から、「早期発見・早期治療」に関する話題をご紹介しましょう。日本で「早期発見・早期治療」ということを西洋医学の専門家が言うようになったのは、おそらく肺結核に関するものが最初だろうと思いますが、これについては、本ブログの「呼吸器病」という記事で問題点を批判してありますので、よかったら参考にしてください。...早期発見・早期治療のウソ

  • 青汁の効能

    実は昨年末から、国立国会図書館デジタルコレクションというサイトにログインすることによって、非常に多くの本が自宅のパソコンから閲覧できるようになりました。例えば、図書に限ると、これまで36万冊あまりだったものが、新たに56万冊以上増え、雑誌も82万冊以上が新たに閲覧可能になりました。(なお、ログイン方法については当該サイトの説明をご覧ください。)そこで、今回はこれを記念して、これまで閲覧できなかった『癌の治った話どうして治ったか』(大浦孝秋:著、人間医学社:1951年刊)という本のなかから、「青汁で重症の癌が治る」(報告者:田中六兵衛)という記事をご紹介しましょう。それによると、田中六兵衛氏は福岡在住で、昭和23年10月28日に、某建築会社の社長宅より彼のもとに使いが来て、胃がんの治療を求められたそうです。...青汁の効能

  • 続・尿療法のススメ

    前回は尿療法に関する外国の本をご紹介しましたが、我々は尿は不潔なものだと教え込まれているので、尿療法を実行することにためらいを感じる人も多いと思います。そこで、その洗脳を解くため、今回は日本人が書いた『奇跡が起こる尿療法勇気さえあれば、治らなかった病気が治る』(中尾良一:編、マキノ出版:1990年刊)という本をご紹介します。著者の中尾良一氏は医師で、尿療法に関する科学的な知識はなかったのですが、誰からともなく昔からのいい伝えで、自分の尿は自分の病気にはよく効く、ということを聞かされていたそうです。そのため、彼は手の施しようがない患者や知人に尿療法を勧めて、以下のように劇的な治癒に導くことができたそうです。◆淋病昭和12年、30歳くらいの男性が、山梨県立病院の泌尿器科へ入院し1か月間治療したが、排尿時の耐え...続・尿療法のススメ

  • 尿療法のススメ

    以前、本ブログの「万病に効く無料の特効薬」という記事で尿療法をご紹介しましたが、ひょっとするとまだ実践していない人がいるかもしれないので、そういう人のために追加の情報をお届けしたいと思います。今回ご紹介するのは、『尿療法バイブルあなた自身がつくりだす究極の良薬』(マーサ・クリスティ:著、論創社:2004年刊)という本で、著者は数多くの科学的な論文を引用して、自分の尿がなぜ最高の薬になるのかということを説明しています。著者のマーサ・クリスティさんは家庭の主婦で、12歳のころから月経時に大量出血と激しい痛みに襲われるようになり、加えて18歳からは骨盤炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、慢性疲労症候群、橋本病、単核細胞症などを患い、大量の薬を処方されたものの症状は一向に改善しなかったそうです。しかし、30歳を迎えるこ...尿療法のススメ

  • 2021年死亡統計について

    2021年の死亡統計が発表されていたので、その内容をご紹介します。それによると、全死亡者数は昨年より67,101人も増えて戦後最多の1,439,856人となりました。そのため、この死亡者数の増加を問題視する人がいますが(参考:東洋経済ONLINE「日本人は「超過死亡増加」の深刻さをわかってない」)、これはデータの分析を誤ったことが原因のように思われます。というのも、2014年からの死亡者数の変化をグラフ化すると、昨年の死亡者数の増加は、2020年に死亡者数が大きく減少した反動であることが分かるからです。【全死亡者数の変化】つまり、コロナ予防のための徹底した感染症対策によって、通常なら死亡するはずだった人が延命したため、2020年に全死亡者数が大きく減少(前年比:8,338人減、予測値に対しては32,116...2021年死亡統計について

  • ドスタリマブについて

    2022年6月15日のニューズウィーク日本版に、<治験中のがん新療法、18人全員の腫瘍が6ヶ月で消失専門医「前代未聞」>(青葉やまと:著)という記事が掲載されていたのでご紹介します。それによると、ドスタリマブという、免疫機能の「ブレーキを解除」する薬を18人の直腸がん患者に3週間隔で6ヶ月間投与したところ、全員の腫瘍がなくなったのだそうです。治験対象は、ミスマッチ修復欠損型(MMRd)とよばれる種類の直腸がんで、このタイプのがんは、DNAの複製エラーを修復する機能に欠損があるため、腫瘍が発生しやすくなるのだそうです。治験は2019年から順次行なわれ、現在までに18名の患者が治療を受けて全員完治し、投薬終了から最長で2年が経過したものの、どの患者にも腫瘍の再発は確認されていないそうです。したがって、この記事...ドスタリマブについて

  • 膵臓がんの治療例

    前回は、膵臓がんの死亡統計をグラフ化して、悪性リンパ腫以上に大変な問題が起こっていることを明らかにしました。特に女性の死亡者数の増加が著しく、これは医療行為によって殺されている可能性が高いと思われるので、今回は標準治療によらない治療例として、『ガンなんかこわくない』(池田シズキ:著、文芸社:2001年刊)という本をご紹介します。著者の池田さんは、もともとアレルギー体質で、どんな薬でも蕁麻疹が出るため、医師から「医者泣かせだから来ないで下さい」と言われたのがきっかけで、自分の病気は自分で治すという習慣が身についていたそうです。また、池田さんは、以前からゲップが度々出て左腹に軽い痛みがあったのですが、池田さんが生まれ育った愛媛県ではお灸が一般的で、どこの家でもお灸をしていたため、池田さんも毎日お灸をして体調を...膵臓がんの治療例

  • 膵臓がんの死亡統計

    以前、悪性リンパ腫の死亡統計をグラフ化して、死亡者数が年数の二乗に比例して急激に増加していることに気がついたので、他にもそういった例がないか調べたところ、膵臓がんでも同様のことが起こっていました。【膵臓がんの死亡統計】(厚生労働省の人口動態統計より)これを見ると、男女ともに死亡者数の増え方が加速していますが、特に女性の死亡者数の増加が著しいことが分かります。そして、最小二乗法で2次関数の近似式を求めると、男性の場合は次のような値になりました。男性:y=3.1*(x-1942)^2(xは西暦年数、yは死亡者数)一方、女性の場合は、途中から傾向が変わっているため、全体を2次式で近似すると誤差が大きくなりますが、1995年以降であれば次式で近似することができました。女性:y=4.7*(x-1957)^2(x>=...膵臓がんの死亡統計

  • コロナワクチンの評価と今後の注意点

    オミクロン株の大流行も少し落ち着き、先月からは外国人観光客の受け入れが再開されて徐々に以前の生活が戻りつつあるようなので、ここでこれまでのコロナの状況を振り返ってみたいと思います。まず、今回のコロナウイルスに対しては、新たにメッセンジャーRNAワクチンが短期間のうちに開発され、先進国ではこのワクチンの大規模接種が行なわれましたが、その効果は限定的なものでした。参考までに、CDC(CentersforDiseaseControlandPrevention:アメリカ合衆国疾病管理予防センター)のホームページに公開されている、6月30日までの各国のコロナ死亡率(対10万人、累計)をご覧ください。【各国のコロナ死亡率出典:CDCウェブサイト】コロナが流行し始めた当初は、医療が遅れているアフリカ諸国は大変なことにな...コロナワクチンの評価と今後の注意点

  • 悪性リンパ腫の治療例

    前回は悪性リンパ腫の死亡統計をグラフ化して、大変な問題が起こりつつあることを明らかにしたので、今回はその治療例についてご紹介します。『夫のがんを消した最強の食事』(薩摩智恵子:著、かんき出版:2016年刊)という本によると、2007年の2月に、老舗の料亭「美々卯」(みみう)の社長である薩摩和男さんが、ステージIIIに限りなく近い悪性リンパ腫と診断されたそうです。その結果、3月下旬から抗がん剤治療を開始する予定になっていたのですが、奥様の智恵子さん(著者)がマクロビオティックの実践者であったことと、ご本人が西洋医学の治療方法に疑問を感じたため、入院する直前に、自宅で食事療法だけで悪性リンパ腫を治療することを決断したそうです。なお、このマクロビオティックは、基本的には本ブログの「無病健康法」(全7回)でご紹介...悪性リンパ腫の治療例

  • 悪性リンパ腫の死亡統計

    前回、白血病の死亡統計をグラフにしたので、今回は悪性リンパ腫についてグラフを作成してみました。ただし、悪性リンパ腫の死亡統計は、1995年よりも前のデータが見当たらなかったため、1950年から徐々に増加する曲線で近似してみたところ、次のようになりました。【悪性リンパ腫の死亡統計】(厚生労働省の人口動態統計より)ここで、灰色の破線が近似曲線で、合計、男性、女性の各死亡者数は西暦x年に対して次のような2次式で表わされます。合計:2.50*(x-1950)^2+1300男性:1.35*(x-1950)^2+1000女性:1.15*(x-1950)^2+300これらの近似曲線はかなり適当なものですが、それでも悪性リンパ腫の死亡者数が年数の二乗に比例して急激に増加しているのは明白であり、大変な問題が起こりつつあることは間...悪性リンパ腫の死亡統計

  • 白血病の死亡統計と漢方薬

    前回は白血病の話題だったので、今回は白血病の死亡統計をグラフにしてみました。【白血病の死亡統計】(厚生労働省の人口動態統計より)インターネットで白血病について検索すると、「今では白血病は不治の病ではない」などと言う専門家もいますが、このグラフを見る限り、死亡者数は直線的に増加しており、西洋医学が白血病治療で大失敗を繰り返しているのは明白です。そこで、日本の伝統医学である漢方に白血病に有効な薬がないか調べたところ、小柴胡湯(しょうさいことう)と十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)という漢方薬を使用した治験例がありました。(参考資料:『急性前骨髄球性白血病の治験』(中田敬吾:著))このうち、小柴胡湯については、本ブログの「蓄膿症」という記事で説明させていただいているので、ここでは十全大補湯について説明させていただきま...白血病の死亡統計と漢方薬

  • 白血病からの生還

    今回は、『闘病せず白血病からの生還』(櫻井妙子:著、元就出版社:2003年刊)という本をご紹介します。著者の櫻井氏は、3人の子どもを育てている主婦でしたが、2番目の子ども(長男)が15歳のときに急性リンパ性白血病を発症したそうです。病気に気づいたきっかけは、長男が学校で友人から顔色がすごく悪いと指摘され、彼自身も体のだるさを感じたことで、そのため、学校を早退して病院に行ったところ、即入院となったそうです。なお、入院時の検査では、白血球が600、血小板が6.6万、赤血球が7.5グラムだったそうです。(赤血球というのは、おそらく平均赤血球血色素濃度のことだと思われます。)ちなみに、正常値の目安は、インターネットで検索すると様々な値が出てきますが、以前私が受けた健康診断では次の値が掲載されていました。◆白血球:3,5...白血病からの生還

  • 増感放射線療法

    今回は、『免疫療法を超えるがん治療革命』(小川恭弘:著、光文社:2019年刊)という本をご紹介します。この本は、増感放射線療法(KORTUC)の仕組みと効果を説明した本ですが、これについては、神戸新聞NEXTの「オキシドールで乳がん治療」(2015年4月8日配信)という記事で紹介されていたので、私も以前から関心を持っていました。がん治療に対する私の基本的な考え方は、「がんは簡単に治る」というサイトでご紹介していて、標準治療を否定していますが、治療をお急ぎの人もおられるでしょうから、その際にこの本はとても参考になると思います。この本によると、放射線によるがん治療は、医学界でも効果が低いと評価され、補助的な位置づけがなされていたそうです。その理由は、がん組織にはペルオキシダーゼという抗酸化酵素が多く含まれていて、放...増感放射線療法

  • 低レベル放射線被ばくリスク

    以前、「低レベル放射線被ばくリスクの訂正」という記事を掲載しましたが、その内容が間違っていましたので、記事を削除し、正しいものを改めてここに掲載いたします。-----------------------------------------------------------------------本ブログの「放射線治療について」のなかで、「一般人の被ばく線量の限度は年間1ミリシーベルトですが、これは毎年10万人あたり5~12人ががんで死ぬ程度のリスクのようです。(ICRPおよびUNSCEARの推定による)」と書きました。これは、某大学教授が発表したレポートに、単位被曝線量(1シーベルト)あたりの生涯過剰発がん死リスク推定値が●国際放射線防護委員会ICRP1990500人/1万人●国連科学委員会(UNSCEAR1...低レベル放射線被ばくリスク

  • コロナの現状と対策

    日本では、コロナ感染が収束しつつありますが、世界的には流行が収まらない地域も多数あり、加えてオミクロン株の出現も報告されているので、まだまだ油断のならない状況が続いています。そこで、今回はコロナの現状と対策をまとめてみました。まず、CDC(CentersforDiseaseControlandPrevention:アメリカ合衆国疾病管理予防センター)のホームページに、WHOが発表したデータを可視化した世界地図があったので、12月6日までの1週間の各国のコロナ死亡率(対10万人)をご覧ください。【各国のコロナ死亡率出典:CDCウェブサイト】これを見ると、ロシアや東欧では大変深刻な状況が続いていて、合衆国やドイツも対応に苦慮している状況が見て取れます。また、厚生労働省のホームページを見ると、日本ではワクチン接種後に...コロナの現状と対策

  • 胃がんの死亡者数減少について

    前々回は、胃がんの死亡者数減少について、衛生状態の改善によってヘリコバクター・ピロリ菌の感染率が低下した結果ではないかとお伝えしましたが、その証拠となる資料があったのでご紹介しましょう。『胃がんでいのちを落とさないために改訂版』(浅香正博:著、中央公論新社:2019年刊)という本によると、1992年の日本のピロリ菌感染率は、40歳以上は約80%だったのに対して、30代では約40%、それ以下の世代ではさらに低くなっていたそうです。なお、著者の浅香正博氏は、日本ヘリコバクター学会理事長を務めたこともあるピロリ菌の専門家で、感染率を調査した当事者でもあります。浅香氏によると、当時の40代は団塊の世代で、終戦直後の衛生状態の悪い時期に生まれており、その後、上下水道の整備が進んだことから、30代以降はピロリ菌の感染率が急...胃がんの死亡者数減少について

  • 男女別がんの部位別死亡者数(2020年)

    前回、がんの部位別死亡者数のグラフをご紹介したので、今回は、男女別のグラフを作成してみました。(2000年までは5年おき、それ以降は1年ごとのデータをプロットしています。)【男性のがん部位別死亡者数のグラフ】【女性のがん部位別死亡者数のグラフ】これを見ると、男女とも、肺がん・大腸がん・膵臓がん死亡者数が1970年以降に増加しているのは、大気汚染や食品添加物などの発がん物質の増加が大きな原因となっているように思われます。そして、男性の肺がん死亡者数が女性の2倍以上となっているのは、例えば西暦2000年の喫煙率が、男:47.4%、女:11.5%(厚生労働省の統計より)ですから、この差によるものと考えられます。また、飲酒量も男女差が大きく、清酒に換算して1日1合以上かつ週3日以上飲酒する人の割合は、男:36.7%、女...男女別がんの部位別死亡者数(2020年)

  • がんの部位別死亡者数(2020年)

    9月10日に厚生労働省が2020年の人口動態統計を発表していたので、がんの部位別死亡者数について、これまでの変化をグラフにしてみました。これを見ると、胃がんと肝臓がんの死亡者数が減少傾向にあり、とても喜ばしいことです。胃がんの死亡者数減少に関しては、胃がんの原因菌とされるヘリコバクター・ピロリ菌に感染している人の数が若い人ほど少なくなるので、衛生状態の改善による効果が現われてきたのかもしれません。肝臓がんに関しては、過去に厚生省の怠慢のため、注射器の使い回しによる肝炎ウイルスの感染拡大という人災があり、それがやっと終息しつつあるということのようです。肺がんに関しては、喫煙率が緩やかに減少しているので、大気汚染の悪化がなければ、いずれ頭打ちになるものと思われます。心配なのは、大腸がんと膵臓がんの増加で、これは、国...がんの部位別死亡者数(2020年)

  • デルタ株の情報

    7月下旬以降、新型コロナウイルスの感染者数が急増していますが、その原因はデルタ株とよばれる変異種によるものだとされています。これについて、日本医事新報社・Web医事新報に、『デルタ株は極めて感染力が強く重症化しやすい─米国CDCの見解』(菅谷憲夫:著、2021年08月21日発行)という記事が掲載されていたのでご紹介します。これは、米国疾病予防管理センター(CDC)が新型コロナウイルスに関する情報をまとめたスライドファイルRead:InternalCDCdocumentonbreakthroughinfectionsWashingtonPost を公開していて、そこに書かれたデルタ株の情報について解説しているものです。それによると、デルタ株は従来株の約4倍の感染力があり、これに感染した人は、ある意味、全員がスーパ...デルタ株の情報

  • 最近読んだ本のご紹介 その4

    今回は、『ガン治療革命』(小林平大央:編著、河出書房新社:2020年刊)という本をご紹介します。この本の著者の小林平大央氏は、日本先進医療臨床研究会の理事長だそうですが、私はそのような団体が存在することを、この本を読むまで知りませんでした。また、日本先進医療臨床研究会では、安定化ヨウ素水やテラヘルツ波など、あまり知られていない方法を使ってがんを治療するそうですが、これらがどの程度効果を発揮するのか、正直よく分かりません。ただし、この本は、「がん難民」の問題を正面から取り上げていることや、「標準治療」(手術、抗がん剤、放射線)を選択する場合でも、工夫することによって患者の負担を減らすことが可能であることが書かれているので、がん初心者の人には非常に参考になる本だと思い、ご紹介させていただきました。なお、「がん難民」...最近読んだ本のご紹介その4

  • 最近読んだ本のご紹介 その3

    今回は、『世界中の医学研究を徹底的に比較してわかった最高のがん治療』(津川友介・勝俣範之・大須賀覚:共著、ダイヤモンド社:2020年刊)という本をご紹介します。この本は、アマゾンの書評を見ると、星5つが62%という高評価を獲得していて、がんに最も効果が期待できる治療法は「標準治療」(手術、抗がん剤、放射線)であると力説しています。しかし、私には、胃や腸、子宮や乳房を切除する処置を「最高のがん治療」であると公言する人たちの精神構造がよく理解できません。例えば、手首が急に痛くなって病院に行ったところ、医者から「治し方が分からないので肘から切断しましょう。」と言われたらどうしますか?常識のある人なら、そんな医者は頼りにならないと判断して、別の病院に行くでしょう。がんの場合も同じで、手術でがんを切除するのは、がんの治し...最近読んだ本のご紹介その3

  • 最近読んだ本のご紹介 その2

    前回は、初めてがんと診断された人が、がんに関する情報を収集するのに適した本をご紹介しましたが、今回は、がんの治療法についてもう少し詳しく知りたい人に向いていると思われる『帯津三敬病院「がん治療」最前線』(帯津良一:著、佼成出版社:2020年刊)という本をご紹介します。この本の著者は、本ブログの「ホリスティック医学」でご紹介したように、食道がんを専門とする外科医だったそうですが、いくら手際よく手術をしても、がんが再発して戻ってくる患者さんが一向に減らないという悩みを抱えていたそうです。そこで、できることは何でもやろうと考えて、中国の伝統的な医学や気功、ホメオパシーに至るまで様々な方法を研究し、独自のがん治療法を編み出したそうですから、今回のコロナ騒動で「できることは何でもやる」と言った人たちには、この人の努力と誠...最近読んだ本のご紹介その2

  • 最近読んだ本のご紹介

    今回は、『やってはいけないがん治療』(岩澤倫彦:著、世界文化社:2020年刊)という本をご紹介します。この本は、業界を長年取材してきたジャーナリストが書いていて、アマゾンの書評を見ると、星5つが61%ですが、なかにはとても辛辣に批判している人もいます。確かに、著者の意見が基本的に標準治療(手術・抗がん剤・放射線)側に寄っているので、これらの処置が原因を治療しないことを知っている人が書評を書くと、どうしても批判的になってしまうでしょう。この本では、がんのステージ別5年生存率について書かれていて、ステージ4の膵臓がんはわずか1.5%だそうですが、そもそも生存率を問題にする時点で、標準治療が治療法ではないことに気付くべきだと思います。大部分のがん専門医は、「がんを殺すこと」と「がんを治すこと」が同じことだと錯覚してい...最近読んだ本のご紹介

  • 大根の効能

    東洋経済ONLINEに掲載された『死亡者数が少ない「日本のコロナ対策」のスゴさ』というニューズウィーク日本版の記事によると、厚生労働省が2020年2月24日に高齢者施設の面会制限を指示し、これによって日本では医療崩壊を防ぐことができたそうです。実際、私が知っている介護付き老人ホームでも2020年2月26日から面会禁止となったので、事前に構築されていた高齢者施設の感染症対策がうまく機能したのは間違いないでしょう。ただし、本ブログの「呼吸器病」という記事でもご紹介したように、感染症対策で最も重要なのは、瘀血(おけつ=古くなった不要な血液)と水毒(体内の水分が過剰な状態)の量を減らすよう体質改善に取り組むことです。そこで、今回は、瘀血の改善に有効だと思われる大根の効能をご紹介しましょう。『薬になる食物と病人の食物』(...大根の効能

  • 知られざるがん治療法

    「知られざるがん治療法」という動画をYouTubeに投稿しましたので、よかったらご覧ください。民間人が発明した、知られざるがん治療法意外と知られていないけれども、非常に有効ながん治療法に関するスライドショーです。この内容をさらに詳しく知りたい方は、「がんに克つ」というブロ...youtube#video にほんブログ村知られざるがん治療法

  • 新型コロナ肺炎重症化について

    最近、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大がニュースで大きく報じられ、心配している人も多いと思いますので、病状の重症化に関して少し情報を整理しておきましょう。まず、日本医事新報社・Web医事新報には、『COVID-19重症患者の多くが敗血症に陥っていると推定』(松嶋麻子:著、2020年5月16日発行)という記事が掲載されています。これによると、重症患者の多くが敗血症に陥っていると推定されるそうです。敗血症とは、血液中で細菌が繁殖している異常事態ですから、免疫力や血液・血管に問題を抱えている人は要注意ということのようです。また、同じWeb医事新報には、『新型コロナ肺炎の死亡に播種性血管内凝固症候群(DIC)が関与している?』(鄭忠和:著、2020年5月9日発行)という記事も掲載されています。これは...新型コロナ肺炎重症化について

  • 西洋医学の問題点

    「西洋医学の問題点」という動画をYouTubeに投稿しましたので、よかったらご覧ください。 西洋医学の問題点西洋医学の問題点に関するスライドショーです。この内容をさらに詳しく知りたい方は、「がんに克つ」というブログをご覧ください。(http:/...youtube#video にほんブログ村西洋医学の問題点

  • 本当のがん治療法

    「本当のがん治療法」という動画をYouTubeに投稿しましたので、よかったらご覧ください。本当のがん治療法本当のがん治療法に関するスライドショーです。この内容をさらに詳しく知りたい方は、「がんに克つ」というブログをご覧ください。(http:/...youtube#video にほんブログ村本当のがん治療法

  • 「西洋医学 間違いだらけの治療法」出版のお知らせ

    AmazonのKindleで、このブログの内容にさらに加筆した「西洋医学間違いだらけの治療法」という本を電子出版いたしました。この本の内容は、以下のようになっています。第一章子宮後屈症治療の間違い第二章卵巣機能不全治療の間違い第三章脳膜炎治療の間違い第四章麻疹治療の間違い第五章赤痢治療の間違い第六章腸チフス治療の間違い第七章骨髓骨膜炎治療の間違い第八章盲腸炎治療の間違い第九章高血圧症治療の間違い第十章脊椎カリエス治療の間違い第十一章腎臟炎治療の間違い第十二章湿性肋膜炎治療の間違い第十三章肺結核治療の間違い第十四章百日咳治療の間違い第十五章喘息治療の間違い第十六章胃酸過多症治療の間違い第十七章消化不良治療の間違い第十八章蓄膿症治療の間違い第十九章子宮内膜炎治療の間違い第二十章不妊症治療の間違い第二十一章月経困難症...「西洋医学間違いだらけの治療法」出版のお知らせ

  • 胃潰瘍と胃がん

    今回も、前回と同様に胃がんに効く漢方薬をご紹介しましょう。これまでに何度もご紹介したように、漢方では、多くの病気の原因が瘀血(おけつ=古くなった不要な血液)と水毒(体内の水分が過剰な状態)であるとされています。特に瘀血は深刻な害をもたらすようで、『臨床応用漢方医学解説』(湯本求真:著、同済号書房:1933年刊)という本によると、瘀血は重力の作用によって下方に沈み、その多くが骨盤腔に沈着し、これが原因で痔核となり、膀胱炎となり、静脈瘤となり、男性では前立腺肥大や睾丸炎となり、女性では卵巣炎や子宮内膜炎となるそうです。そして、胃潰瘍は、この瘀血が上攻した結果であり、駆瘀血煎丸(瘀血を除去する煎薬や丸薬)を応用すれば、黒色血臭の糞便を下してすぐに治り、再発しないそうです。さらに、胃がんの原因も主として瘀血であり、著者...胃潰瘍と胃がん

  • 胃がんに効く漢方薬

    今年の1月から半年間にわたって『漢方の味』をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?もしこれをお読みになって、西洋医学が病気の原因を治療しないという根本的な大問題を抱えていることに気づいていただけたなら幸いです。さて、せっかく漢方の知識が増えたところなので、今回は胃がんに効く漢方薬をご紹介しましょう。『漢法医学講演集第1輯』(森田幸門:述、木曜会:1940年刊)という本によると、香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)という漢方煎薬で胃がんの患者が治ったことがあるそうです。まず最初に六君子湯について説明しますと、この薬は、胃腸が弱く精神力の振るわない人に用いる四君子湯(しくんしとう)に、胃の中を乾かす半夏(はんげ)と、胃壁に溜まっている粘液を掘り返して止める陳皮(ちんぴ)を加えたもので、胃腸が荒れた状態を緩...胃がんに効く漢方薬

  • 脊椎カリエス

    『漢方の味』(鮎川静:著、日本漢方医学会出版部:1939年刊)という本をご紹介しています。今回は最終回です。◆脊椎カリエス脊椎カリエスは、非常に悲惨な病気なので、まずはその説明から始めたいと思います。『療養教本下巻第1編肺臓以外の結核性諸疾患』(亀井玆常:編、黎明会:1934年刊)という本によると、「脊椎カリエスとは、脊椎骨に結核性病変をおこし、為に骨質の融解を来たす疾患である。」と書かれています。そして、胸椎に病変があれば、脊柱が湾曲して突出するそうです。治療法は、身体をギブス等で固定し、半年から二、三年程度絶対安静を守り、自然に治癒するのを待つしかなかったようです。また、患部が化膿した場合は、針を刺したり切開して排膿したそうです。俳人・歌人の正岡子規は、1896年(明治29年)に脊椎カリエスを発症し、手術を...脊椎カリエス

  • 腎臟炎

    『漢方の味』(鮎川静:著、日本漢方医学会出版部:1939年刊)という本をご紹介しています。今回は第13回目です。◆腎臟炎鮎川氏によると、腎臟炎を治療する際には、急性と慢性を区別すれば充分なのだそうです。なお、『簡易家庭療法薬の志るべ』(宮城県薬剤師会:1932年刊)という本によると、急性腎臟炎は、感冒やその他の急性伝染病、または中毒症などが原因で起こり、慢性腎臟炎は、急性より移行する場合と、慢性伝染病、リウマチ、アルコール中毒など様々な原因で起こる場合があるそうです。そして、急性腎臟炎の症状は、普通は悪寒発熱、頭痛、腎臓部疼痛を訴え、嘔吐することがあり、四肢や顔面がむくみ、尿は減少し混濁して赤色となり、尿毒症・肋膜炎等を併発することがあるそうです。一方、慢性腎臟炎は、その経過が緩慢で、眼の障害をきたすことがある...腎臟炎

  • 骨髓骨膜炎

    『漢方の味』(鮎川静:著、日本漢方医学会出版部:1939年刊)という本をご紹介しています。今回は第12回目です。◆骨髓骨膜炎鮎川氏は、骨髓骨膜炎についても、漢方薬で簡単に治ると断言していますが、この病気はあまり聞いたことがないという人も多いと思いますので、まずは病気の説明から始めたいと思います。最初に解剖学的な説明ですが、『日本鍼灸学教科書前編』(山本新梧:著、関西鍼灸学院出版部:1937年刊)という本によると、骨髄(こつずい)は柔軟な物質で、その色により赤色骨髄と黄色骨髄の二種類に区別されるそうです。そして、大人の場合は、赤色骨髄は長骨(手や足などの長い骨)の骨端・肋骨および頭蓋骨の海綿様質中に存在し、黄色骨髄は長骨の髄腔内を満たし、血管・神経に富むそうです。 なお、海綿様質と髄腔については下の図を参考にして...骨髓骨膜炎

  • 盲腸炎

    前回と前々回は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に関する情報をお伝えしましたが、今回から再び『漢方の味』(鮎川静:著、日本漢方医学会出版部:1939年刊)のご紹介に戻ります。今回は第11回目となります。◆盲腸炎盲腸炎については、外科を専攻し漢方を深く研究した龍野一男氏が、『東邦医学』(東邦医学社:1939年1月号)という雑誌に手術治療と漢方治療の成績を発表し、漢方治療は手術治療に優(まさ)ってはいても決して劣ってはいないので、非常に安く治療ができる漢方治療を推奨していたそうです。鮎川氏は、それに加えて治療後の健康状態を考慮して、漢方治療に優る治療法はないと断言しています。これはどういうことかというと、鮎川氏の医院を訪ねてくる患者には盲腸炎の手術を経験した人が多くいて、しかもそのいずれもがほとんど口癖のよ...盲腸炎

  • 新型肺炎対策について

    新型肺炎については、軽症だった人が突然重症化して亡くなる場合もあるのに、いまだに治療だけでなく検査すら受けられない状況が続いているようなので、自衛のための対策をまとめてみました。まず、新型肺炎で軽症者が突然重症化する理由と対策が、東洋経済オンラインの『OGPイメージコロナ「突然重症化した人」の驚くべき共通点 TheNewYorkTimes私は30年間救急医療に携わっている。1994年には、挿管法を指導する画像システムを考案した。呼吸を助けるための管を挿入するプロセスを指導する...東洋経済オンライン』という記事に書かれていたのでご紹介しましょう。この記事によると、新型肺炎は重症化するまで患者本人に自覚症状がないことが特徴で、肺炎の進行によって血液の酸素飽和度が正常値(94%以上)から大きく下がっても呼吸困難にな...新型肺炎対策について

  • 新型コロナウイルスについて

    新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、4月16日に緊急事態宣言の対象地域がすべての都道府県に拡大され、がんで闘病中のかたは特に緊張感をもって生活しておられると思います。今後の見通しですが、「WEDGEInfinity」というWebマガジンの『OGPイメージ台湾の研究者が日本の新型コロナ感染拡大を試算、5万人感染で「第二の湖北省になる」と警告徐氏は生物医学が専門で公衆衛生や感染症の専門家ではないが、1月から新型コロナの拡大予測を学生向けに解説し、フェイスブックなどで公表してきたと...WEDGEInfinity(ウェッジ)』(野嶋剛:著)という記事によると、台湾大学化学部の徐丞志准教授が、日本の感染者数のピークは最悪で4月26日前後になると試算しているそうです。この先生は、中国・湖北省や韓国などの感染予測をほぼ的中...新型コロナウイルスについて

  • 蓄膿症

    『漢方の味』(鮎川静:著、日本漢方医学会出版部:1939年刊)という本をご紹介しています。今回は第10回目です。◆蓄膿症鮎川氏によると、蓄膿症は主として腎臓機能に関係がある病気で、手術では容易に治らないため、耳鼻科の先生にとっては、一人の患者から何回も手術料がとれる「至極(しごく)結構な病気であるかも知れない」そうです。あるとき、ひどい蓄膿症を患っていた鮎川氏の従妹婿(いとこむこ)が、ある博士の手術を受けることを決心したのですが、それを聞いた鮎川氏の叔母(おば)が、その従妹婿に漢方の煎薬(せんやく=せんじぐすり)を勧めたそうです。ところが、従妹婿は「蓄膿症が煎薬ぐらいで治るものか」と言って断り、結局手術を受けたのだそうです。それから二か月ほど経過した頃、その従妹婿が鮎川氏の医院を訪ねてきたので、鮎川氏が「此間(...蓄膿症

  • 高血圧と糖尿病

    『漢方の味』(鮎川静:著、日本漢方医学会出版部:1939年刊)という本をご紹介しています。今回は第9回目です。◆高血圧と糖尿病この本が出版された当時(昭和14年)は、高血圧と診断された人に対して血圧を下げる注射を打つことが流行していたそうですが、鮎川氏は、これについても見当違いな処置であると批判しています。そもそも、なぜ血圧が上がるかというと、血圧を上げなければ身体の維持ができなくなるという周囲の状況があったはずなので、血圧だけを下げようとするのは向こう見ずで乱暴なやり方となるわけです。ちなみに、鮎川氏は、血圧が高くなる原因が主として肝臓にあるのではないかと考えていたそうです。この本には高血圧の具体的な治療例が載っているのでご紹介しましょう。あるとき、体格の良い肥満した四十代半ばの男性が鮎川氏の医院を訪ねてきた...高血圧と糖尿病

  • 肺結核と診断された胃病

    『漢方の味』(鮎川静:著、日本漢方医学会出版部:1939年刊)という本をご紹介しています。今回は第8回目です。◆肺結核と診断された胃病鮎川氏は、西洋医学の問題点について、物質文明、すなわち人間の身体を機械扱いにする外国に発達した医学であり、胃も腸も肺も心臓も各々違った働きをするからいつでも切り離していいように思っているのがそもそもの間違いである、と指摘しています。そして、漢方は病名にこだわらないところに非常に治療上の正しさがある、と語っています。これはどういうことかというと、肺に主なる変化があり、次に肝臓、腎臓に変化があり、胃腸も充分ではないということがよくあるのだそうです。西洋流ではこうした場合、肺炎とか肺結核といった特殊な病名をつけて治療して行こうというわけですが、それではうまくいかないということがよく分か...肺結核と診断された胃病

  • 風邪と脳膜炎

    『漢方の味』(鮎川静:著、日本漢方医学会出版部:1939年刊)という本をご紹介しています。今回は第7回目です。◆風邪と脳膜炎これまで何度もご紹介したように、漢方医学によると、多くの病気の原因は、瘀血(おけつ=古くなった不要な血液)と水毒(体内の水分が過剰な状態)だそうです。そして、この瘀血と水毒を揺り起こして種々(いろいろ)な病気を起こさせる動機となるのが、古来より万病のもとと言われている風邪(かぜ)だそうです。また、本ブログの「解熱剤と氷枕の罪悪」でご紹介したように、風邪の際に発熱するのは、病気を追い出すために身体の方から出す抵抗の表われであり、これを解熱剤や氷枕を使って無理に下げようとすると、今まで潜んでいた瘀血や水毒が追い込まれた外邪(がいじゃ)と結びついて、肺炎や肋膜炎、胃腸病、中耳炎、脳膜炎などを引き...風邪と脳膜炎

  • 関節炎と湿性肋膜炎

    『漢方の味』(鮎川静:著、日本漢方医学会出版部:1939年刊)という本をご紹介しています。今回は第6回目です。◆関節炎と湿性肋膜炎漢方では、体内の水分が過剰な状態を水毒(すいどく)とよびますが、これは腎臓の機能障害が直接の原因だそうです。次に、どういう人に水毒が多いかというと、下痢しやすい体質の人は水毒が多いそうです。また、関節炎にかかって関節内に水が溜(た)まる人も水毒が多いそうです。さらに、湿性肋膜炎も水毒によって引き起こされるそうです。ところで、西洋医学では、関節内に溜まった水を注射器などで抜く治療法がありますが、鮎川氏は、こういった手法を、「治療法という可(べ)きものでは無くして疾病(びょうき)の本態を弁(わきま)えざる医師の瞞着(ごまかし)手段である」と厳しく批判しています。というのも、関節の炎症に際...関節炎と湿性肋膜炎

  • 呼吸器病

    『漢方の味』(鮎川静:著、日本漢方医学会出版部:1939年刊)という本をご紹介しています。今回は第5回目です。◆呼吸器病この本が出版された当時(昭和14年)の呼吸器病といえば、肺結核が代表的なものです。これは国民病ともよばれ、日本中に大流行して多くの死者を出していたため、この病気に罹ると必ず死ぬと思っていた人も多かったようです。しかし、鮎川氏の見解によれば、重要なのは、本ブログの「子宮後屈症」でご紹介した瘀血(おけつ=古くなった不要な血液)と水毒(体内の水分が過剰な状態)の量であり、これらが少ない患者の場合は、相当重症のように思われる肺結核であっても漢方薬で助かるそうです。そのため、鮎川氏は、「早期発見、早期発見と騒ぎまわり、レントゲン検査などによって怪しげな診断を下し怪しげな治療をする」西洋医学のやり方を、気...呼吸器病

  • 「がんを治したスゴイ日本人」出版のお知らせ

    AmazonのKindleで、このブログの内容をまとめた「がんを治したスゴイ日本人」という本を電子出版いたしました。この本は、日本人によるがん治療の歴史を、文献調査によって明らかにしたものです。具体的には、第一章がんの名医永田徳本先生(安土桃山時代~江戸時代初期)第二章血液循環療法を編み出した小山善太郎氏1910年(明治43年)第三章ヨード剤でがんを治した牧野千代蔵氏1914年(大正3年)第四章太陽光線治療器を開発した澤田暁夢氏1916年頃第五章ビワの葉でがんを治した井上新太郎氏昭和初期第六章がん治療の五原則を明らかにした大浦孝秋氏昭和初期第七章糖質制限と塩水でがんを治した三木一郎氏第八章マイタケエキスでがんを治した清水妙正氏の八名をピックアップしました。また、これらに加えて、がんに関する豆知識や健康法を多数紹...「がんを治したスゴイ日本人」出版のお知らせ

  • 消化剤の有害性

    『漢方の味』(鮎川静:著、日本漢方医学会出版部:1939年刊)という本をご紹介しています。今回は第4回目です。◆消化剤の有害性著者の鮎川氏は、消化剤についても、「治療界から此(こ)の消化剤という代物(しろもの)を取り除いたら、如何(いか)に人間の胃腸、延(ひ)いては総(すべ)ての健康がよくなることであろう。」と言って、その存在を嘆いています。西洋医学の考え方は、消化不良→消化液の不足→消化剤を与えればよいというもので、健康な人と消化不良を起こしている人の胃液を比較・分析して、不足している成分を明らかにすることに力を入れているわけです。しかし、鮎川氏は、なぜ消化液が足らなくなったのかを詮索することこそが最も急を要する治療の根本であると指摘し、病人の数が一向に減らない西洋医学について、「異常胃液の分析法が如何(いか...消化剤の有害性

  • 解熱剤と氷枕の罪悪

    『漢方の味』(鮎川静:著、日本漢方医学会出版部:1939年刊)という本をご紹介しています。今回は第3回目です。◆解熱剤と氷枕の罪悪著者の鮎川氏は、西洋医学の間違いの典型的な例として、解熱剤と氷枕を挙げています。その理由は、熱というものは病気を追い出すために身体の方から出す抵抗の表われであり、熱が高いということは抵抗力が大きいことを示すからです。この熱に対して解熱剤や氷枕を使うことは、せっかくの抵抗力を減らすこと、言い換えると、病気の味方をして身体を弱めることになるので、必要がないばかりか、罪悪であると断じています。そして、解熱剤や氷枕を使うと、感冒(かぜ)から急性肺炎、急性肺炎から急性中耳炎、急性中耳炎から急性脳炎を併発する場合があると警告しています。面白いことに、西洋医学を受け入れた当時の人々も、麻疹(はしか...解熱剤と氷枕の罪悪

  • 卵巣機能不全

    『漢方の味』(鮎川静:著、日本漢方医学会出版部:1939年刊)という本をご紹介しています。今回は第2回目です。なお、前回ご紹介しましたが、著者の鮎川氏は、産婦人科医から漢方医になった人物です。◆卵巣機能不全鮎川氏のところには、婦人科で卵巣機能不全(月経の周期が不規則だったり、無月経となる症状)と診断されて、ホルモン注射を打ってもらったものの、その後の経過が思わしくない人が時おり訪ねてきたそうです。そういう人に対して、鮎川氏は次のように話して聞かせたそうです。(旧仮名遣いを修正してあります。)「貴女(あなた)は卵巣の作用(はたらき)が足らないと診断されたら、何故(なぜ)私の卵巣の作用(はたらき)は足らないようになったのでしょうか?と専門家に尋ねなくてはいけない。それに明答(おこたえ)の出来(でき)る幾人の婦人科の...卵巣機能不全

  • 子宮後屈症

    西洋医学は、全般的に病気の原因を治療しないという伝統があり、対症療法によって見当違いの処置を患者に施すことは珍しくないようです。しかし、不思議なことに、西洋医学を信奉する人は非常に多く、そのため、宗教施設も顔負けの巨大な総合病院や製薬会社のビルが全国各地に立ち並んでいます。こういった状況を打破するため、今回からしばらくの間、80年以上前に西洋医学の問題点を具体的に指摘した『漢方の味』(鮎川静:著、日本漢方医学会出版部:1939年刊)という本をご紹介したいと思います。なお、この本は国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能です。著者の鮎川静氏は、産婦人科医だったのですが、子宮後屈症がお灸で治ることに驚愕し、漢方医になった人です。この本は、がんとは直接関係ありませんが、西洋医学の問題点を分かりやすく指摘していて、...子宮後屈症

  • ハトムギの薬効

    前回は、子宮頸がんの予防ワクチンを接種する必要はないと書きましたが、そうはいってもやはり子宮頸がんが心配だという人も多いと思います。そういう場合は、抗がん作用のある食品を主食にするのが最善の予防策だと思いますので、今回は、主食にする価値がある「ハトムギ」の薬効と食べ方をご紹介しましょう。ハトムギは、本ブログの「胃がんの治し方」や「癌はこれで治る」でご紹介したように、古くから抗がん作用が知られていますが、実はそれ以外にも多くの薬効があります。『救荒済生 薏苡栽培調理法』(奈良専二:著、千鍾房:1886年刊)という本には、ハトムギ(薏苡)は、結核を含む肺の病気に特効があり、脾臓と胃を健やかにし、利尿作用があり、手足の筋肉のひきつりやしびれ、下痢、むくみを治し、リウマチ熱を去り、病後の衰弱や貧血・疲労・虚弱・無気力等...ハトムギの薬効

  • 子宮頸がん予防ワクチンについて

    子宮頸がんについては、予防ワクチンを接種すべきかどうか迷っている人も多いと思いますので、参考になりそうな情報を集めてみました。まずは、TOKYOMX(東京メトロポリタンテレビジョン)で2018年2月3日に放送された『田村淳の訊きたい放題!』という番組からの情報ですが、【1】子宮頸がんの罹患数は、年間約10,900人。(2014年)【2】子宮頸がんの死亡者数は、年間約2,900人。(2014年)【3】2013年3月9日に、東京新聞が、サーバリックスという予防ワクチンで、663万人中956人に副反応があり、うち1人が死亡と報道した。【4】2013年4月に、厚生労働省が、小学6年生~高校1年生に予防ワクチンの定期接種を開始したが、副反応を訴える人が相次いだため、同年6月に定期接種を積極的に勧めることを中止した。【5】...子宮頸がん予防ワクチンについて

  • 放射線の被ばく量について

    以前、本ブログの「放射線治療について」で、日本人が自然界から浴びる放射線の量を、1988年の推定値を用いて「1.4ミリシーベルト/年」とご紹介しましたが、この値が改訂されていたのでご紹介します。厚生労働省のホームページによると、日本人が自然界から浴びる放射線の量(被ばく線量)は「2.1ミリシーベルト/年」だそうです。一方、医療機関を受診することによる被ばく線量は「3.87ミリシーベルト/年」と見積もられていて、結局、日本人の被ばく線量は合計で「5.98ミリシーベルト/年」(世界平均の約2倍)となるそうです。なお、この図は、厚生労働省の「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(平成29年度版)第2章放射線による被ばく2.5身の回りの放射線」の「年間当たりの被ばく線量の比較」から引用しました。これを見ると、...放射線の被ばく量について

  • 民間療法の危険性

    約2年前になりますが、「スラド」というサイトに、『がんの代替治療、5年以内の死亡率は標準治療の「最大5.7倍」という調査結果』という記事が掲載されていました。この記事の元ネタは『UseofAlternativeMedicineforCancerandItsImpactonSurvival』という論文で、JNCI(JournaloftheNationalCancerInstitute)に掲載されています。なお、この記事では、原文の「alternativemedicine」を「代替治療」と訳していますが、原文には「cancertreatmentsadministeredbynonmedicalpersonnel(非医療従事者によって管理されたがん治療)」とも書かれているので、ここでは「民間療法」とさせていただきまし...民間療法の危険性

  • オプジーボの副作用

    今月9日に、「オプジーボで小腸炎、死亡重大な副作用に追加」というニュースが日本経済新聞電子版で報じられていました。オプジーボは、2014年にがん治療薬として承認され、当初は、がんの種類を問わず、副作用が少なく、末期がんにも効く夢のがん治療薬としてもてはやされましたが、やはり副作用には注意が必要なようです。なお、このオプジーボについて簡単に説明すると、がん細胞には、免疫細胞による攻撃を回避する仕組みが備わっていますが、オプジーボは、この仕組みを阻害する新しいがん治療薬で、開発者の本庶佑(ほんじょたすく)氏は、2018年にノーベル賞を受賞しました。厚生労働省のホームページを見ると、2017年7月に、「オプジーボの使用上の注意の改訂について」という報告書が安全対策課から出されていて、2014年7月4日から2017年5...オプジーボの副作用

  • 黒大豆の効能

    このブログの最初の記事でご紹介した「デザイナーフーズ計画」によると、大豆は、がん予防効果の高い食物として、ニンニク、キャベツに次ぐ3番目に登場します。しかし、大豆は、一般的な黄大豆以外にも、青大豆や黒大豆など、たくさんの種類があります。今回は、それらのなかでも特に黒大豆(黒豆)が有効かもしれないという情報をご紹介します。『婦人の嗜み』(江木清一:著、研文館:1921年刊)という本には、黒大豆の効能が次のように書かれています。一、営養(やしない)となることが大でありますが、血を清潔(きれい)にし、又血の循環(めぐり)を促すのであります。二、水腫(みづはれ)を治し、毒を消す効があります。以前、治療のポイントとしてご紹介した本ブログの「3-2.血液の浄化」という記事に書いたように、血液を浄化すれば、がんは消えると考え...黒大豆の効能

  • がんの痛み

    ニュースを見ると、西洋医学のがん治療を受けている人には、がんの痛みを訴えるケースが多いようですが、実は、これはがんが原因ではなく、抗がん剤が原因です。私がこう断言できるのは、気功の先生から、製薬会社に勤務している営業担当者が、抗がん剤を投与されたがん患者が苦しんで死ぬのを多数目撃していたため、自分ががんになった際には、抗がん剤治療を拒否したという話を聞いたことがあるからです。また、私の知人に、健康診断で食道がんが発見された後、手術や抗がん剤を拒否した人がいて、偶然、亡くなる前日に自宅にお見舞いに行ったことがあったのですが、その人はベッドに横になって普通にテレビを観ていたので、抗がん剤を拒否すれば、安らかに死ねるのは間違いないと思います。抗がん剤の副作用についてはご存知ない方も多いと思いますので、痛みに関係が深い...がんの痛み

  • 食欲回復法

    前回は、ウラジロガシで食欲不振に陥ってしまったお話をしたので、今回は、その回復法をご紹介しましょう。消化を助ける食べ物といえば、まず最初に大根おろしが思い浮かびますが、これはあまり効果がありませんでした。それどころか、約1か月後には、胃のあたりがチクチク痛むようになってきました。どうやら、胃の粘膜が荒れてきたようです。そこで、キャベジンという健胃薬がキャベツに関係があったことを思い出して、キャベツを試してみました。キャベツの葉(約100グラム)を細かく刻み、水100ccを加えてミキサーでジュース状にし、このキャベツジュースを飲みながら夕食を食べるようにしたところ、5日目には胃の痛みがなくなり、食欲も少し出てきました。そして、その後もキャベツジュースを飲み続けた結果、キャベツを1玉食べ終わる頃には、胃の状態がとて...食欲回復法

  • 甘味料について

    このブログでは、砂糖の害を何度かお伝えしてきましたが、そうはいっても甘いものが欲しくなってしまうこともあるかと思います。また、本ブログの「癌からの生還」という記事では、パルスイートという、薬局で売られている錠剤タイプの人工甘味料をご紹介しましたが、人工甘味料は健康面で不安があるから使いたくないという人も多いと思います。そこで、天然の植物から作られた安全な甘味料をご紹介しましょう。それは、ステビアという植物から作られた甘味料です。ステビア工業会のホームページによると、ステビアとは、多年生キク科植物で、154種以上のステビア属の中で、甘味を有するのはただ一種のみであり、正式名称は「ステビア、レバウディアナ、ベルトニー」だそうです。また、ステビアは、原産地の南米パラグアイでは400年も前から甘味料として使われていたそ...甘味料について

  • 超簡単! くさいオナラと決別する方法

    今回も引き続き、干しブドウ(レーズン)に関する私の体験をご紹介します。このブログに初めてお越しの方は、よかったら、前回と前々回の記事をあらかじめご覧ください。大さじ一杯(約10グラム)のゆでた干しブドウを煮汁ごと食べるようにしてから二か月が経過しましたが、腸の調子はさらに良くなり、最近ではくさいオナラが出なくなりました。干しブドウ酒にこれほどの効果がなかったのは、摂取量の違いが原因かもしれません。つまり、干しブドウ酒の場合、一日に摂取する干しブドウは4~5粒で、ゆでた干しブドウの場合の5分の1程度なので、整腸作用はあるものの、効果が小さかったようです。オナラの悪臭は、腸内の悪玉菌の作用と考えられていて、どんな人の腸にも悪玉菌は存在しているので、健康な人でもオナラはある程度くさいものです。これがくさくなくなったと...超簡単!くさいオナラと決別する方法

  • 松の実の実力

    まずは、前回ご紹介した干しブドウに関して、ゆでた干しブドウに、干しブドウ酒と同様の効果があるかどうか実験した結果のご報告です。一月初めに干しブドウ酒を飲み切ったので、それから約一か月間、大さじ一杯(約10g)のゆでた干しブドウを毎朝食べていますが、現在までのところ、調子は良好で、ゆでた干しブドウには、干しブドウ酒と同等かそれ以上の効果があるようです。この件については、また何か変化があったらご報告します。ところで、以前、本ブログの「ハイスン」でご紹介した朝鮮五葉松の実ですが、これもゆでた方が効果がアップするのではないかと思い、やはり一月から、小さじ一杯(約2.5g)の松の実を味噌汁に入れて一日二回食べるようにしたところ、面白い発見がありました。私は、食器洗いには洗剤を使わず、いわゆる「アクリルたわし」と水だけで洗...松の実の実力

  • 干しブドウの効能

    今回は、私が体験した干しブドウ(レーズン)の効能に関するお話です。私は、2015年の秋ごろから、老眼のため、小さな文字が見えにくくなってしまいました。そこで、何か老眼に効く方法がないか図書館で調べたところ、『目がぐんぐん若返るNo.1自力療法』(マキノ出版:2014年刊)という本を見つけました。この本に、『一晩で作れすぐ飲める「干しブドウ酒」』という記事があり、これなら楽しく続けられそうな感じがしたので、2015年10月10日に干しブドウ酒を作り、翌日から飲み始めました。干しブドウ酒の作り方は簡単で、容器に干しブドウを100g入れ、ホワイトリカーを1リットル注いで一度湯煎し、冷暗所で保存するだけです。「干しブドウ酒」で検索すると、詳しい作り方を掲載しているサイトもあるので、参考にしてください。なお、この本には、...干しブドウの効能

  • ナスの薬効

    前回ご紹介した「井上新幸機」は、身近な植物であるビワを使ったものでしたが、今回は、さらに身近な野菜である、ナス(茄子、なすび)の薬効をご紹介しましょう。まず、『薬になる食物と病人の食物』(伊藤尚賢:著、実業之日本社:1919年刊)という本には、「原因の不明(わから)ないところの腫物(はれもの)が出来まして、局部に熱を持ちましたり、火照(ほてり)気味に疼痛(いたみ)を生じます場合には、生茄子の新しいものを縦に薄く切りまして、局部へあてゝおきますと、熱もとれますれば痛みもなくなります。」と書かれています。したがって、ナスには、消炎作用や解熱作用、鎮痛作用などがあるようです。次に、『誰にも出来る薬草栽培と薬草療法』(家庭医学研究会:著、崇文堂出版部:1934年刊)という本には、ナスを使った胃がんの治し方が次のように書...ナスの薬効

  • 井上新幸機

    私がこれまでに調査したがんの治療法を年代順に並べると、以下のようになります。いずれも、医者に見放された重症のがん患者でも治るとされる優れものです。◆西暦1600年前後朝鮮五葉松の実(永田徳本先生)◆1910年(明治43年)血液循環療法(小山善太郎氏)◆1914年(大正3年)第三マキヨヂン(牧野千代蔵氏)◆1916年頃?太陽光線治療器(澤田暁夢氏)そして、昭和になってから、さらに画期的な装置が発明されます。それは、本ブログの「癌はこれで治る」でご紹介した「井上新幸機」という装置です。『癌の予防と治療法』(大浦孝秋:編、大阪時事新報社保健部:1937年刊)という本によると、発明者の井上新太郎氏は、1927年(昭和2年)9月に妻が手術不可能な直腸がんと診断され、悲嘆にくれますが、10月に「日本及日本人」という雑誌に掲...井上新幸機

  • 医療大麻

    今年の参議院選挙では、元女優の高樹沙耶候補が、医療大麻の導入を訴えて注目されました。(参考:2016年6月22日の産経ニュース)我々は、テレビや新聞によって洗脳されていて、大麻(マリファナ)は悪いものだという先入観があるので、大麻を薬として使って本当に大丈夫だろうかと不安に思いますが、現実に大麻をがん治療に用いている人もいるようです。そこで、やや長文になりますが、大麻についていろいろと調べてみました。◆栽培推奨作物『中等植物教科書』(松村任三・斎田功太郎:著、大日本図書:1897年刊)という本によると、「大麻(あさ)ハ吾人ニ繊維ヲ供スル有用植物ナリ上古ヨリ廣ク栽培セラル」と書かれていて、大麻は神代の時代から日本人の生活を支えていたようです。実際、徳島県には、阿波の国一之宮の大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)が...医療大麻

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