ロッド・スチュワートがマーキュリー・レーベルに残した最後のソロ・アルバム「スマイラー」です。本作品以降、ロッドはワーナー・ブラザーズに移籍するとともに、大西…
ロック、ジャズ、クラシック、Jポップ、インド音楽など幅広いジャンルのCDレビューです。
長い人生の中で集めてきたCDを供養するために、全CDに献辞を捧げることを目指しているサイトです。 中心は、パンクからニュー・ウェイブ時代のロック、クラウト・ロック、日本のインディーズ、現代音楽、インドの大衆音楽、ジャズですが、最近クラシック入門も果たしました。 死ぬまでに終わるかどうか心配です。
スパークスのアイランドでの3作目、通算すれば5枚目のアルバム「スパーク・ショー」です。原題は「インディスクリート」、直訳すれば「思慮に欠けた」とか「軽率な」…
学生時代、夏休みになると友人が雇われマスターをやっていた喫茶店で日がな一日過ごしていたものです。その店にははマスターの趣味でかけるウェスト・コーストのサウン…
ピンクないしはその前身おピンク兄弟が一般に姿を現したのは新宿のツバキハウスでのことですが、事の発端はサザンオールスターズで有名な芸能事務所アミューズの会議室…
「キモノ・マイ・ハウス」の大成功を受けて、わずか半年後に発表されたのがスパークスの四作目となる本作品「恋の自己顕示」です。この時期のスパークスはツアーで多忙…
ピンクは1980年代後半の日本の音楽シーンになくてはならない存在ですし、熱心なファンが多かったにもかかわらず、あまり情報が手に入りません。バンド名も影響して…
スパークスはデビューしたものの、発表した2枚のアルバムは商業的にはさっぱりでした。しかし、英国ではある程度の手ごたえを感じたのでした。スパークスのひねくれポ…
北欧諸国の音楽といえばヘヴィー・メタルかジャズという印象があります。ジャズの方はECMレーベルに北欧のミュージシャンが多かったことが私の認識に大きく影響して…
ロック/ポップス界に特異な位置を占めるバンド、スパークスのデビュー・アルバムです。後のスパークスらしからぬ地味なジャケットですけれども、中身はもうすでに完成…
レッド・ツェッペリンの解散はあまりに突然でした。1980年9月25日にボンゾことジョン・ボーナムが亡くなり、その同じ年の12月に解散が発表されました。メンバ…
ここのところ日本でもインドが熱いです。ひと昔前の「踊るマハラジャ」のヒットをしのぐ「RRR」の大ヒットで一気に注目が集まりました。しかも今度はアカデミー賞も…
* レッド・ツェッペリン ~ イン・スルー・ジ・アウト・ドア
凄まじいまでのジャケット再現度です。日本の紙ジャケ文化はここまできました。私の手元には6種類の紙ジャケが揃っています。6枚買ったわけではなくて、紙ジャケ・ボ…
パブリック・イメージ・リミテッド ~ エンド・オブ・ワールド
ジョン・ライドンのパブリック・イメージ・リミテッドによる11作目のアルバム「エンド・オブ・ワールド」です。前作からは8年ぶりですが、その前作は前々作から20…
* レッド・ツェッペリン ~ 永遠の詩(狂熱のライヴ)~最強盤
「永遠の詩」はサウンドトラックです。レッド・ツェッペリンのライヴを映画化した作品「永遠の詩」のサウンドトラックとして発表された作品です。収録されているのは、…
いよいよ♪どもありがっと、ミスター・ロボット♪がやってきました。歌詞に日本語が入っていることで日本でも大いに話題となってCMでも流されたので、普段ロックを聴…
奇妙なオブジェクトが置かれることによって、幸せな一家だんらんの写真のうさん臭さが強調されているようです。ヒプノシスによるジャケットは日常を非日常に変えるレッ…
ドイツのニュー・ウェイヴ、ノイエ・ドイッツェ・ヴェレが日本に紹介されだした頃、わけもわからず手に入れた作品です。ヴィルツシャフツヴンダーというバンドの「サ…
スティクスは10枚目となる本作品「パラダイス・シアター」はついに念願の全米1位を獲得しました。年間チャートでも6位と大健闘しており、前三作品と同じトリプル・…
ノア・クレシェフスキーはパリでナディア・ブーランジェ、ジュリアードでルチアーノ・ベリオに学んだというゴリゴリのアカデミックな現代音楽の作曲家です。しかし、そ…
スティクスの9枚目のアルバム「コーナーストーン」からはいよいよ全米1位を獲得したシングル・ヒットが誕生しました。「ベイブ」がその曲です。「コーナーストーン」…
日本のシティ・ポップが海外で人気を博していると聞くと、由紀さおりとコラボレーション作品まで作ったピンク・マルティーニを真っ先に思い浮かべてしまいます。中古レ…
ツェッペリン初の2枚組です。キャリアを重ねてくると二枚組が作りたくなるものなのでしょうかね。ビートルズにはホワイト・アルバム、ストーンズには「メインストリー…
スティクスは「大いなる幻影」の大成功でスタジアム級のバンドにのし上がりました。そんな成功の後の作品は難しいものになるものですが、スティクスはなんとか期待に応…
天地茂主演のTVドラマ「非情のライセンス」は還暦世代の脳裏に深く刻み込まれた名作です。いわゆる刑事物で、天地茂の暑苦しいけれどもクールな演技に震えたものです…
トーフィク・クレーシーは、インドの打楽器タブラの神様と言われる故ウスタード・アララカの末息にして、現代タブラの最高峰ザキール・フセインの弟にあたります。パ…
ウィリアム・S・バロウズ ~ ナッシング・ヒア・ナウ・バット・ザ・レコーディングス
ウィリアム・S・バロウズはジャック・ケルアックやアレン・ギンズバーグと並んでいわゆるビート・ジェネレーションを代表する作家です。第二次世界大戦後に米国のみな…
「熱風」は、ジャケット絵からのインスピレーションでしょうか。アメリカ南部の砂漠を思わせる暑苦しい雰囲気のイラストですから。ただ、もともと原題はチャック・ベリ…
アルゼンチンで結成されたトレスは帰国後すぐにファースト・アルバムを発表しています。そのアルバムはアルゼンチンのあるラジオ局では毎週3回はかけるという約束をし…
* オールマン・ブラザーズ・バンド ~ ウィン、ルーズ・オア・ドロー
前作「ブラザーズ・アンド・シスターズ」でオールマン・ブラザーズ・バンドに出会った私は彼らの時代をさかのぼって作品を聴いていきました。そして、その横綱相撲に夢…
スティクスの名声を確立した大傑作「大いなる幻影」です。メジャー・レーベルA&Mに移籍してから順調にヒット・チャートを賑わせてきましたけれども、いよいよ移籍後…
* オールマン・ブラザーズ・バンド ~ ブラザーズ&シスターズ
この手があったかと思わせる見事なジャケットです。かわいいですね。裏ジャケは女の子の写真で、見開きの内側はバンド関係者とその家族や友達の集合写真になっています…
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ロッド・スチュワートがマーキュリー・レーベルに残した最後のソロ・アルバム「スマイラー」です。本作品以降、ロッドはワーナー・ブラザーズに移籍するとともに、大西…
長い下積みの末に発表したデビュー・アルバムが特大ヒットを記録して、一躍スターの仲間入りを果たしたシンディ・ローパーによるセカンド・アルバム「トゥルー・カラー…
アート・アンサンブル・オブ・シカゴで活躍したレジェンド、ロスコー・ミッチェルが2024年に発表した新作アルバム「ワン・ヘッド・フォー・ピープル」です。この時…
日本語ロックの世界を切り開いたはっぴいえんどの最後のアルバム、「Happy End」です。発表されたのは1973年2月のことですけれども、バンド自体はすでに…
ジョン・コルトレーンの「至上の愛」はマイルス・デイヴィスの「カインド・オブ・ブルー」と並んで、ジャズ作品としては珍しくオールタイム・ベスト・アルバムに選ばれ…
米国の現代音楽家スティーヴ・ライヒの初期の人気作品「ドラミング」です。作曲されたのは1970年から71年にかけてのことで初演は71年、ニューヨークの現代美術…
ロッド・スチュワート関連でいえばフェイセスの「ウー・ラ・ラ」に続く変形ジャケットです。CDだとサイズが小さくて残念ですが、LPでは迫力がありました。グラスの…
キース・エマーソン・バンドは2008年8月にバンド名を冠したアルバムを発表した後、ロシア、バルト三国、日本をまわるツアーを行いました。本作品は、そのうちの一…
西部劇の音楽といえばこれ、エンニオ・モリコーネの「続・夕陽のガンマン」です。映画は1966年に公開され、大ヒットしました。日本での公開は1967年末のことで…
傑作ライヴとされた「ライヴ・アット・バードランド」から半年後にインパルス・レコードから発表されたジョン・コルトレーンのスタジオ録音作「クレッセント」です。ラ…
クラウトロックの枠を超えたアーティスト、コンラッド・シュニッツラーによる「スロウ・モーション」です。1973年にプライベート・リリースされた作品が、2024…
ある時期からダブ・シンジケートそのものとなっていたスタイル・スコットは2014年10月に自宅で射殺されるという非業の死を遂げました。それから10年余りの時を…
「アーリー・ワークスII」は、現代音楽を代表する作家の一人、スティーヴ・ライヒの初期作品をまとめたアルバム第二弾です。前作は単体で発表されていましたが、こち…
ソロ活動と並行して、非常階段や灰野敬二、AXなどさまざまなアーティストとのコラボレーションを行うなど、精力的に活動していた沖縄電子少女彩が、彩Sayaと「リ…
若い頃、パリの街を幼い息子を肩車して歩いていますと、何かの拍子に息子が後ろに倒れ、宙づり状態になってしまいました。その時、後ろを歩いていたパリのマダムが驚い…
1964年ごろのジョン・コルトレーンは自他ともに認める、脂の乗り切った時期にありました。本作品は同年1月に発表されたインパルスにおける2枚目のライヴ盤「ライ…
前作から約3年、ダブ・シンジケートによる新しいアルバム「イタル・ブレックファースト」です。今回も前作同様に、スタイル・スコットがジャマイカにて仲間たちとリデ…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレを代表するバンド、S.Y.P.H.(ゾフ)の未発表音源集です。ゾフは1980年に最初のアルバムを発表して以来、長らく活動を続けてき…
ロッド・スチュワートの4作目となるソロ・アルバム「ネヴァー・ア・ダル・モーメント」です。英米はじめ、世界中で大ヒットした前作から1年、その成功を確たるものと…
ダブ・シンジケートによる「エコマニア」です。前作「ストーンド・イマキュレイト」から約2年の間隔をおいて発表されました。前作同様に本作品も、スタイル・スコット…
私たちは生まれ育った土地や民族人種などを持ち出して、差異を納得することがよくあります。フィル・マンザネラの独特のギターを説明する際に、ラテン系の血をひく英国…
ブラック・サバスからオジー・オズボーンが抜けて、ロニー・ジェイムス・ディオが加入しました。ディオはいわずとしれたレインボーを支えたボーカリストです。これでオ…
♪冷静になるには若すぎるけど、夢を見るには歳をとりすぎた♪という「スレイヴ・トゥ・ラヴ」の一節が凄すぎます。ブライアン・フェリーの歌詞の中でも最高のフレーズ…
AACMは1965年に創立された「創造的ミュージシャンの進歩のための協会」の略称です。その名の通り、創造的なミュージシャンへのサポートを目的とする非営利団体…
邦題は「ベールを脱いだ花嫁」とベタですが、原題はマルセル・デュシャンの代表作、「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」、通称「大ガラス」からの引用…
「ザ・ロキシー・パフォーマンス」はフランク・ザッパ先生とマザーズが1973年12月9日、10日の両日に行ったライヴを完全収録したアルバムです。前日のサウンド…
美女ジャケットで有名なロキシー・ミュージックでしたけれども、ブライアン・フェリーは自身のソロ作品においては、美女の代わりにフェリー自身のポートレートをジャケ…
ピンク・フロイドのドラマー、ニック・メイソンによるファースト・ソロ・アルバム「空想感覚」です。発表は1981年ですけれども、制作されたのは名作「ザ・ウォール…
ロキシー・ミュージックが一旦解散した後、初めて発表されたブライアン・フェリーのソロ・アルバム「レッツ・スティック・トゥゲザー」です。ただし、英国他で発売され…
非常階段と並ぶジャパノイズの重鎮、メルツバウの1996年作品「パルス・デーモン」です。もともとはアメリカのインディーズであり、デスメタルを専らとするリラプス…
ブライアン・フェリーはダンディーなのか、それともダンディズムのパロディーなのか。今野雄二派と渋谷陽一派の意見が真っ向から対立していました。ダンディーだとする…
イタリアを代表するカンタトゥーレであるルーチョ・バッティスティの3作目のアルバム「8月7日午後」です。カンタトゥーレとはシンガーソングライターを指すイタリア…
クラウトロックを代表するバンド、カンのライヴ・シリーズもはや第五弾を迎えました。当初の予定を超えて続いてきました。監修を担当するイルミン・シュミットとルネ・…
スウェーデン発祥で、現在はアメリカで活動しているダーク・アンビエントに特化したレーベル、クリオ・チェンバーによる「トゥーム」シリーズ第四弾です。今回のタイト…
ブラック・サバスの約2年ぶりのアルバム「ネヴァー・セイ・ダイ」です。結果的にオリジナル・ラインナップ最後のアルバムになってしまったという残念な事情で知られて…
ロス・デイズのセカンド・アルバム「ウエスト・ウインド」です、ロス・デイズとは、スケボー界のレジェンドであり、ミュージシャンとしても人気の高いトミー・ゲレロと…
英国のプログレッシブ・ロック・バンドの中でも特異な位置を占めるヘンリー・カウが発表したライヴ・アルバムです。振り返っての発売は多々ありますが、同時代に発表さ…
1980年代に入ってもタンジェリン・ドリームは快調です。本作品は1980年5月に発表されたスタジオ・アルバムとしては10作目になる「タングラム」です。タング…
まずは邦題のすばらしさに驚きます。ブライアン・フェリーのソロ・デビュー作は「愚かなり、我が恋」と名付けられました。原題はそれまで「思い出のかけら」として知ら…
マッドヴィレインの「マッドヴィレイニー」は、「アンダーグラウンド・ヒップホップが生んだ奇跡のマスターピース・アルバム」です。発表は2004年3月のことで、当…