ロッド・スチュワートがマーキュリー・レーベルに残した最後のソロ・アルバム「スマイラー」です。本作品以降、ロッドはワーナー・ブラザーズに移籍するとともに、大西…
ロック、ジャズ、クラシック、Jポップ、インド音楽など幅広いジャンルのCDレビューです。
長い人生の中で集めてきたCDを供養するために、全CDに献辞を捧げることを目指しているサイトです。 中心は、パンクからニュー・ウェイブ時代のロック、クラウト・ロック、日本のインディーズ、現代音楽、インドの大衆音楽、ジャズですが、最近クラシック入門も果たしました。 死ぬまでに終わるかどうか心配です。
トレスは早坂紗知と永田利樹の夫婦に息子さんであるRIOを加えたトリオです。2012年6月にアルゼンチンで結成されました。トレスとはスペイン語で「3」を意味す…
何とも人をくったタイトルだと思いましたが、これはデュアン・オールマンが「ジョージアにいる時にはいつも、平和のために桃を食べている」と語ったことから出てきたタ…
スティクスのメジャー移籍第二弾「クリスタル・ボール」です。前作がまずまずのヒットを記録したことで、ますます活躍が期待されたスティクスは全米ツアーを敢行します…
* オールマン・ブラザーズ・バンド ~ フィルモア・イースト・ライヴ
昔はあまりライブ・アルバムが好きではありませんでした。スタジオ作品の単なる再現ならばスタジオ作品の方がアレンジも緻密ですから聴く必要はないと思っていた訳です…
いよいよスティクスがメジャー・レーベルA&Mに移籍しました。メジャー移籍後初めての作品はその名も「分岐点」です。もっとも原題のエクイノックスは春分、秋分にも…
改めて世界は広いと思い知らされました。エチオピアにもこんなピアニストがいたという事実は、冷静に考えれば不思議でもなんでもないはずなのですが、やはり驚きです。…
* オールマン・ブラザーズ・バンド ~ アイドルワイルド・サウス
暑い日が続くと、暑いところの音楽が聴きたくなります。暑さ寒さは音楽を選びます。私の場合は、じりじりと暑い日にはアメリカの大西部や深南部の音楽を聴きたくなりま…
* オールマン・ブラザーズ・バンド ~ オールマン・ブラザーズ・バンド
器量の大きさを感じるのはどういう時なんでしょうか。私はこのオールマン・ブラザーズ・バンドの演奏を聴くたびに器量の大きさを感じます。私は彼らをアメリカン・ロッ…
ディー・クルップスはツィックツァック・レーベルから発表したシングル「真の労働、真の報酬」がヒットしたおかげでメジャー・レーベルから引く手あまたの存在になりま…
ツェッペリンの5作目は前作同様ジャケットには一切文字がありません。しかし、レコードを入れる内袋にはツェッペリン史上初めて全曲の歌詞が印刷されており、さらにア…
スティクスの四枚目のアルバムは原題が「マン・オブ・ミラクルズ」でしたけれども、再発時には一度「ミラクルズ」に縮められたことがあります。現在はもとに戻っていま…
レッド・ツェッペリンの四枚目のアルバムは、表裏内外含めてジャケットには一切文字がありません。タイトルやアーティスト名はおろかレコード会社の名前すら記載しない…
前作「α」から3年半とちょっと間が空きましたけれども、こうして無事に山本彩の4枚目のアルバム「&」が発表されました。この3年半にはコロナ禍に加えて、本人の体…
南アフリカには一度だけ足を踏み入れました。ただ、ヨハネスブルグの空港からプレトリアまで高速道路を飛ばし、普通の家を改造した豪華なホテルにチェックイン、プレト…
スティクスの3枚目のアルバム「サーペント・イズ・ライジング」です。なんともはや前作からわずか3か月での発売です。発表されたのは1973年10月のことで、この…
ディー・クルップスはEBM:エレクトリック・ボディー・ミュージックと呼ばれるジャンルの重要バンドなのですが、彼らのデビューはちょうどジャーマン・ニュー・ウェ…
スティクスのセカンド・アルバムです。原題は「スティクスII」ですけれども、アルバムの中に大ヒットしたシングルにして、彼らの代表曲の一つ「レディ」が含まれてい…
アーティスト名はふざけているわけではありません。1976年に初来日を果たしたフランク・ザッパ先生は本作品に大阪でのライヴ音源を収録した上に、裏ジャケットに漢…
日本中が興奮した2023年のWBCでした。もはやそのWBCの歌と認識されているのがジャーニーの「セパレート・ウェイズ」です。曲調が合うからというだけで番組の…
スティクスは三途の川を意味します。メンバーの誰もが反対しなかったからという理由でつけたそうですが、1980年代初頭にポップなサウンドで一世を風靡するスティク…
ジャケットには窓がいくつか開いていて、中に仕込まれた円盤をまわすと、窓から覗く絵が変わります。懐かしい変形ジャケットが、紙ジャケで見事に再現されていて、心温…
「ボンゴ・フューリー」、発売当時の邦題「狂気のボンゴ」はフランク・ザッパ先生が高校時代からの友人キャプテン・ビーフハートと共演した作品です。ロック界に特異な…
腕達者なセッション・ミュージシャンによって結成されたスタッフのセカンド・アルバム7「モア・スタッフ」です。デビュー作「スタッフ」の1年後に発表された本作品は…
スタッフというバンド名の由来は、リーダーでベーシストのゴードン・エドワースが仲間を呼ぶ時の口癖にあるということです。しかし、aのスタッフではありませんから、…
結果的に加藤和彦最後のソロ・アルバムとなってしまった「ボレロ・カリフォルニア」です。ジャケットの雰囲気は大きく変わりましたけれども、これもまた金子國義の絵に…
レッド・ツェッペリンのファースト・アルバムは必ずしも評論家受けはよくありませんでしたが、ファンの人気はすこぶる高く、この機を逃してはならじと、アトランティッ…
2013年に亡くなったルー・リードは、高校時代から最晩年に至るまでの膨大な音源を含む資料を残しています。まさにお宝の山です。そうした資料はしっかりと管理され…
1970年代のロックを知るものにとって、レッド・ツェッペリンは別格の存在です。友人に勉強の似合わないロック小僧がいましたが、バンド仲間の後輩がレッド・ツェッ…
2022年には京都でブライアン・イーノの展覧会「ブライアン・イーノ・アンビエント・京都」が開催され、会場ではイーノについてうんちくを語りたがる親父が発生して…
世に名高いタイタニック号の沈没事故が起こったのは1912年4月のことです。現在に至るまで文学や音楽、映画などさまざまなメディアを通じて語られ続けてきています…
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ロッド・スチュワートがマーキュリー・レーベルに残した最後のソロ・アルバム「スマイラー」です。本作品以降、ロッドはワーナー・ブラザーズに移籍するとともに、大西…
長い下積みの末に発表したデビュー・アルバムが特大ヒットを記録して、一躍スターの仲間入りを果たしたシンディ・ローパーによるセカンド・アルバム「トゥルー・カラー…
アート・アンサンブル・オブ・シカゴで活躍したレジェンド、ロスコー・ミッチェルが2024年に発表した新作アルバム「ワン・ヘッド・フォー・ピープル」です。この時…
日本語ロックの世界を切り開いたはっぴいえんどの最後のアルバム、「Happy End」です。発表されたのは1973年2月のことですけれども、バンド自体はすでに…
ジョン・コルトレーンの「至上の愛」はマイルス・デイヴィスの「カインド・オブ・ブルー」と並んで、ジャズ作品としては珍しくオールタイム・ベスト・アルバムに選ばれ…
米国の現代音楽家スティーヴ・ライヒの初期の人気作品「ドラミング」です。作曲されたのは1970年から71年にかけてのことで初演は71年、ニューヨークの現代美術…
ロッド・スチュワート関連でいえばフェイセスの「ウー・ラ・ラ」に続く変形ジャケットです。CDだとサイズが小さくて残念ですが、LPでは迫力がありました。グラスの…
キース・エマーソン・バンドは2008年8月にバンド名を冠したアルバムを発表した後、ロシア、バルト三国、日本をまわるツアーを行いました。本作品は、そのうちの一…
西部劇の音楽といえばこれ、エンニオ・モリコーネの「続・夕陽のガンマン」です。映画は1966年に公開され、大ヒットしました。日本での公開は1967年末のことで…
傑作ライヴとされた「ライヴ・アット・バードランド」から半年後にインパルス・レコードから発表されたジョン・コルトレーンのスタジオ録音作「クレッセント」です。ラ…
クラウトロックの枠を超えたアーティスト、コンラッド・シュニッツラーによる「スロウ・モーション」です。1973年にプライベート・リリースされた作品が、2024…
ある時期からダブ・シンジケートそのものとなっていたスタイル・スコットは2014年10月に自宅で射殺されるという非業の死を遂げました。それから10年余りの時を…
「アーリー・ワークスII」は、現代音楽を代表する作家の一人、スティーヴ・ライヒの初期作品をまとめたアルバム第二弾です。前作は単体で発表されていましたが、こち…
ソロ活動と並行して、非常階段や灰野敬二、AXなどさまざまなアーティストとのコラボレーションを行うなど、精力的に活動していた沖縄電子少女彩が、彩Sayaと「リ…
若い頃、パリの街を幼い息子を肩車して歩いていますと、何かの拍子に息子が後ろに倒れ、宙づり状態になってしまいました。その時、後ろを歩いていたパリのマダムが驚い…
1964年ごろのジョン・コルトレーンは自他ともに認める、脂の乗り切った時期にありました。本作品は同年1月に発表されたインパルスにおける2枚目のライヴ盤「ライ…
前作から約3年、ダブ・シンジケートによる新しいアルバム「イタル・ブレックファースト」です。今回も前作同様に、スタイル・スコットがジャマイカにて仲間たちとリデ…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレを代表するバンド、S.Y.P.H.(ゾフ)の未発表音源集です。ゾフは1980年に最初のアルバムを発表して以来、長らく活動を続けてき…
ロッド・スチュワートの4作目となるソロ・アルバム「ネヴァー・ア・ダル・モーメント」です。英米はじめ、世界中で大ヒットした前作から1年、その成功を確たるものと…
ダブ・シンジケートによる「エコマニア」です。前作「ストーンド・イマキュレイト」から約2年の間隔をおいて発表されました。前作同様に本作品も、スタイル・スコット…
私たちは生まれ育った土地や民族人種などを持ち出して、差異を納得することがよくあります。フィル・マンザネラの独特のギターを説明する際に、ラテン系の血をひく英国…
ブラック・サバスからオジー・オズボーンが抜けて、ロニー・ジェイムス・ディオが加入しました。ディオはいわずとしれたレインボーを支えたボーカリストです。これでオ…
♪冷静になるには若すぎるけど、夢を見るには歳をとりすぎた♪という「スレイヴ・トゥ・ラヴ」の一節が凄すぎます。ブライアン・フェリーの歌詞の中でも最高のフレーズ…
AACMは1965年に創立された「創造的ミュージシャンの進歩のための協会」の略称です。その名の通り、創造的なミュージシャンへのサポートを目的とする非営利団体…
邦題は「ベールを脱いだ花嫁」とベタですが、原題はマルセル・デュシャンの代表作、「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」、通称「大ガラス」からの引用…
「ザ・ロキシー・パフォーマンス」はフランク・ザッパ先生とマザーズが1973年12月9日、10日の両日に行ったライヴを完全収録したアルバムです。前日のサウンド…
美女ジャケットで有名なロキシー・ミュージックでしたけれども、ブライアン・フェリーは自身のソロ作品においては、美女の代わりにフェリー自身のポートレートをジャケ…
ピンク・フロイドのドラマー、ニック・メイソンによるファースト・ソロ・アルバム「空想感覚」です。発表は1981年ですけれども、制作されたのは名作「ザ・ウォール…
ロキシー・ミュージックが一旦解散した後、初めて発表されたブライアン・フェリーのソロ・アルバム「レッツ・スティック・トゥゲザー」です。ただし、英国他で発売され…
非常階段と並ぶジャパノイズの重鎮、メルツバウの1996年作品「パルス・デーモン」です。もともとはアメリカのインディーズであり、デスメタルを専らとするリラプス…
ブライアン・フェリーはダンディーなのか、それともダンディズムのパロディーなのか。今野雄二派と渋谷陽一派の意見が真っ向から対立していました。ダンディーだとする…
イタリアを代表するカンタトゥーレであるルーチョ・バッティスティの3作目のアルバム「8月7日午後」です。カンタトゥーレとはシンガーソングライターを指すイタリア…
クラウトロックを代表するバンド、カンのライヴ・シリーズもはや第五弾を迎えました。当初の予定を超えて続いてきました。監修を担当するイルミン・シュミットとルネ・…
スウェーデン発祥で、現在はアメリカで活動しているダーク・アンビエントに特化したレーベル、クリオ・チェンバーによる「トゥーム」シリーズ第四弾です。今回のタイト…
ブラック・サバスの約2年ぶりのアルバム「ネヴァー・セイ・ダイ」です。結果的にオリジナル・ラインナップ最後のアルバムになってしまったという残念な事情で知られて…
ロス・デイズのセカンド・アルバム「ウエスト・ウインド」です、ロス・デイズとは、スケボー界のレジェンドであり、ミュージシャンとしても人気の高いトミー・ゲレロと…
英国のプログレッシブ・ロック・バンドの中でも特異な位置を占めるヘンリー・カウが発表したライヴ・アルバムです。振り返っての発売は多々ありますが、同時代に発表さ…
1980年代に入ってもタンジェリン・ドリームは快調です。本作品は1980年5月に発表されたスタジオ・アルバムとしては10作目になる「タングラム」です。タング…
まずは邦題のすばらしさに驚きます。ブライアン・フェリーのソロ・デビュー作は「愚かなり、我が恋」と名付けられました。原題はそれまで「思い出のかけら」として知ら…
マッドヴィレインの「マッドヴィレイニー」は、「アンダーグラウンド・ヒップホップが生んだ奇跡のマスターピース・アルバム」です。発表は2004年3月のことで、当…