キース・エマーソンとグレッグ・レイクによるアコースティック・ライヴの模様を収めたライヴ・アルバム、その名も「ライヴ・フロム・マンティコア・ホール」です。ライ…
ロック、ジャズ、クラシック、Jポップ、インド音楽など幅広いジャンルのCDレビューです。
長い人生の中で集めてきたCDを供養するために、全CDに献辞を捧げることを目指しているサイトです。 中心は、パンクからニュー・ウェイブ時代のロック、クラウト・ロック、日本のインディーズ、現代音楽、インドの大衆音楽、ジャズですが、最近クラシック入門も果たしました。 死ぬまでに終わるかどうか心配です。
本人が失敗作だとする作品を聴くのは気が楽です。大傑作だと事前に本人に言われてしまうと構えてしまいますが、失敗作だと、「どれどれ」ってな調子で作品に向かうこと…
* マザーズ・オブ・インヴェンション ~ 万物同サイズの法則
「万物同サイズの法則」はマザーズ・オブ・インヴェンション名義のアルバムとしては最後の作品にして、フランク・ザッパ先生の最高傑作の一つとして、とても人気の高い…
「ネロリ」はダイダイの花から得られる精油の名前で、オーデコロンにしばしば使用されることで有名です。その「ネロリ」を冠したブライアン・イーノのソロ・アルバムで…
* ザッパ/マザーズ ~ 10年目のマザーズ=ロキシー・ライブ
発表時の邦題は「10年目のマザーズ=ロキシー・ライブ」でした。マザーズ・オブ・インヴェンションのデビュー10周年を記念するツアーを収録したライヴ盤です。ただ…
能町みね子が好きらしいという情報しかありませんでしたけれども、レコード屋の店頭でみかけたので、おそらくは間違いあるまいと思って購入したカセット・テープ作品で…
フランク・ザッパ先生の17枚目のアルバム「アポストロフィー(’)」は見事に全米10位に入る大ヒットとなりました。これまで、ヒット・チャートとはあまり縁のない…
前作から2年、メレディス・モンクはECMからの5作目となる作品「フェイシング・ノース」を発表しました。ECMレーベルからはコンスタントにアルバムが発表されて…
人はなぜ物まねが好きなんでしょうか。「似てる~」と言って喜ぶ。本物を見たり聞いたりすればいいのになぜか物まねが受ける。模倣は芸術の出発点でもあり、まねて学ぶ…
くまちゃんシールはおじまさいりのソロ・プロジェクトです。くまちゃんシールは実在するシールで、おじまがシモジマで働いていた時に「『私はこのシールが一生好きやろ…
フランク・ザッパ先生が大けがをした後の二作品は電子室内音楽の作品でしたけれども、ここではまたがらりと音が変わりました。グランド・ワズー・オーケストラは解散し…
過去を振り返ることを潔しとしないデヴィッド・シルヴィアンは、これまで自らコンピレーション作品を作ろうと言い出したことはありませんでした。しかし、2010年の…
1988年にマラヴォワの「ジュ・ウヴェ」を手に入れて以来、この作品を聴かずに過ごした夏は一度もありません。当時に比べると地球温暖化の影響か、ここ日本でも暑さ…
加藤和彦によれば、「ヴェネツィア」は「おみやげ作品」です。ヴェネツィアが「やっぱり好きだからやってしまったという。ヴェネツィアの印象記みたいな。」、そんな作…
マイアミにあるハーレム・スクエア・クラブで行われたサム・クックのライヴを収録したアルバムです。ライヴが行われたのは1963年1月12日の夜です。録音されてい…
BiSHがとうとう解散してしまいました。紅白歌合戦への出場が決まると同時に解散を発表するという、誰もが妄想する人気絶頂での解散劇をやってみせた姿勢は楽器を持…
フランク・ザッパ先生の「グランド・ワズー」は、前作「ワカ・ジャワカ」と対をなすエレクトリック・チェンバー・ミュージックの大傑作です。先生が入院中に書いた作品…
ヒムカルトは米国ネバダを拠点に活動するエスター・カルカイネンによるプロジェクトです。すでに数々の作品を発表していますが、本作品は2020年にマリグナントなる…
ジャーニーがついに羽化しました。本作品「エスケイプ」は全米チャートの1位を獲得し、全世界で1000万枚以上を売り上げる特大ヒットになりました。いよいよスーパ…
ラ・モンテ・ヤング&マリアン・ザジーラ ~ ブラック・レコード
ようやくラ・モンテ・ヤングの正規発売CDを入手することができました。本作品はラ・モンテ・ヤングの有名な作品、通称「ザ・ブラック・レコード」です。1969年に…
たびたび収録時間の話題で恐縮です。トッド・ラングレンの6枚目のアルバム「未来神」は二枚組の前作よりも収録時間が長いにもかかわらずLP1枚に収められました。前…
イタリアのリザード・レコードから発表されたエアポートマンのアルバム「イル・ラッコルト」です。リザードは1996年にスピロスフェラの「ウマナムネシ」を発表して…
サム・クックの異色作「ナイト・ビート」です。クックがRCAに残した作品はいずれもオーケストラをフィーチャーした王道ポピュラー・タイプだったわけですが、「ナイ…
「夢、夢のあと」はジャーニーの作品の中でも特異な位置を占めるアルバムです。この作品はファッション・デザイナーの高田賢三が監督した同名映画のサウンドトラック・…
1971年12月、♪フランク・ザッパ&ザ・マザーズ♪はスイスのモントルーでライヴを行いました。そこで観客のフレア・ガンを原因とする火災が起こりました。その光…
「インフィニティ」、「エヴォリューション」に続く、新生ジャーニーの第三作目「ディパーチャー」です。この時期のジャーニーをさなぎ期と呼ぶ人もいます。最初の三作…
ダニー・ボイル監督の「イエスタデイ」はビートルズに関する情報が一切消えてしまった世界を描いたイギリス映画です。この映画の中で、ビートルズとともに消えてしまっ…
スティーヴ・ペリーが加入した新生ジャーニーの第二弾「エヴォリューション」です。発表は1979年3月、この翌月にはジャーニー初の来日公演が行われました。デビュ…
「人生で重要なことは生きることである。他のことは政治に過ぎない」。私の大好きな言葉です。確か科学者の言葉ですが、残念ながら誰の言葉か忘れてしまいました。人生…
ジェームス・ブラウンが「ゴッドファーザー・オブ・ソウル」ならば、サム・クックは「ミスター・ソウル」である、と高らかに宣言したアルバム、その名も「ミスター・ソ…
私はフランク・ザッパ先生のファンとしては人後に落ちないつもりです。先生のCDはほぼすべて持っていますし、先生のことを20世紀最大の音楽家だと思っています。ロ…
ついにジャーニーにボーカリスト、スティーヴ・ペリーが加入しました。「インフィニティ」はペリー加入後初めてのスタジオ・アルバムです。前作「ネクスト」から1年弱…
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キース・エマーソンとグレッグ・レイクによるアコースティック・ライヴの模様を収めたライヴ・アルバム、その名も「ライヴ・フロム・マンティコア・ホール」です。ライ…
ロッド・スチュワートがマーキュリー・レーベルに残した最後のソロ・アルバム「スマイラー」です。本作品以降、ロッドはワーナー・ブラザーズに移籍するとともに、大西…
長い下積みの末に発表したデビュー・アルバムが特大ヒットを記録して、一躍スターの仲間入りを果たしたシンディ・ローパーによるセカンド・アルバム「トゥルー・カラー…
アート・アンサンブル・オブ・シカゴで活躍したレジェンド、ロスコー・ミッチェルが2024年に発表した新作アルバム「ワン・ヘッド・フォー・ピープル」です。この時…
日本語ロックの世界を切り開いたはっぴいえんどの最後のアルバム、「Happy End」です。発表されたのは1973年2月のことですけれども、バンド自体はすでに…
ジョン・コルトレーンの「至上の愛」はマイルス・デイヴィスの「カインド・オブ・ブルー」と並んで、ジャズ作品としては珍しくオールタイム・ベスト・アルバムに選ばれ…
米国の現代音楽家スティーヴ・ライヒの初期の人気作品「ドラミング」です。作曲されたのは1970年から71年にかけてのことで初演は71年、ニューヨークの現代美術…
ロッド・スチュワート関連でいえばフェイセスの「ウー・ラ・ラ」に続く変形ジャケットです。CDだとサイズが小さくて残念ですが、LPでは迫力がありました。グラスの…
キース・エマーソン・バンドは2008年8月にバンド名を冠したアルバムを発表した後、ロシア、バルト三国、日本をまわるツアーを行いました。本作品は、そのうちの一…
西部劇の音楽といえばこれ、エンニオ・モリコーネの「続・夕陽のガンマン」です。映画は1966年に公開され、大ヒットしました。日本での公開は1967年末のことで…
傑作ライヴとされた「ライヴ・アット・バードランド」から半年後にインパルス・レコードから発表されたジョン・コルトレーンのスタジオ録音作「クレッセント」です。ラ…
クラウトロックの枠を超えたアーティスト、コンラッド・シュニッツラーによる「スロウ・モーション」です。1973年にプライベート・リリースされた作品が、2024…
ある時期からダブ・シンジケートそのものとなっていたスタイル・スコットは2014年10月に自宅で射殺されるという非業の死を遂げました。それから10年余りの時を…
「アーリー・ワークスII」は、現代音楽を代表する作家の一人、スティーヴ・ライヒの初期作品をまとめたアルバム第二弾です。前作は単体で発表されていましたが、こち…
ソロ活動と並行して、非常階段や灰野敬二、AXなどさまざまなアーティストとのコラボレーションを行うなど、精力的に活動していた沖縄電子少女彩が、彩Sayaと「リ…
若い頃、パリの街を幼い息子を肩車して歩いていますと、何かの拍子に息子が後ろに倒れ、宙づり状態になってしまいました。その時、後ろを歩いていたパリのマダムが驚い…
1964年ごろのジョン・コルトレーンは自他ともに認める、脂の乗り切った時期にありました。本作品は同年1月に発表されたインパルスにおける2枚目のライヴ盤「ライ…
前作から約3年、ダブ・シンジケートによる新しいアルバム「イタル・ブレックファースト」です。今回も前作同様に、スタイル・スコットがジャマイカにて仲間たちとリデ…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレを代表するバンド、S.Y.P.H.(ゾフ)の未発表音源集です。ゾフは1980年に最初のアルバムを発表して以来、長らく活動を続けてき…
ロッド・スチュワートの4作目となるソロ・アルバム「ネヴァー・ア・ダル・モーメント」です。英米はじめ、世界中で大ヒットした前作から1年、その成功を確たるものと…
ライスと聞くと、まずはお米を思い浮かべてしまいますが、このライスはRではなくLで始まるライス、すなわち「シラミ」です。イギリスから登場した4人組のロック・バ…
私たちは生まれ育った土地や民族人種などを持ち出して、差異を納得することがよくあります。フィル・マンザネラの独特のギターを説明する際に、ラテン系の血をひく英国…
ブラック・サバスからオジー・オズボーンが抜けて、ロニー・ジェイムス・ディオが加入しました。ディオはいわずとしれたレインボーを支えたボーカリストです。これでオ…
♪冷静になるには若すぎるけど、夢を見るには歳をとりすぎた♪という「スレイヴ・トゥ・ラヴ」の一節が凄すぎます。ブライアン・フェリーの歌詞の中でも最高のフレーズ…
AACMは1965年に創立された「創造的ミュージシャンの進歩のための協会」の略称です。その名の通り、創造的なミュージシャンへのサポートを目的とする非営利団体…
邦題は「ベールを脱いだ花嫁」とベタですが、原題はマルセル・デュシャンの代表作、「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」、通称「大ガラス」からの引用…
「ザ・ロキシー・パフォーマンス」はフランク・ザッパ先生とマザーズが1973年12月9日、10日の両日に行ったライヴを完全収録したアルバムです。前日のサウンド…
美女ジャケットで有名なロキシー・ミュージックでしたけれども、ブライアン・フェリーは自身のソロ作品においては、美女の代わりにフェリー自身のポートレートをジャケ…
ピンク・フロイドのドラマー、ニック・メイソンによるファースト・ソロ・アルバム「空想感覚」です。発表は1981年ですけれども、制作されたのは名作「ザ・ウォール…
ロキシー・ミュージックが一旦解散した後、初めて発表されたブライアン・フェリーのソロ・アルバム「レッツ・スティック・トゥゲザー」です。ただし、英国他で発売され…
非常階段と並ぶジャパノイズの重鎮、メルツバウの1996年作品「パルス・デーモン」です。もともとはアメリカのインディーズであり、デスメタルを専らとするリラプス…
ブライアン・フェリーはダンディーなのか、それともダンディズムのパロディーなのか。今野雄二派と渋谷陽一派の意見が真っ向から対立していました。ダンディーだとする…
イタリアを代表するカンタトゥーレであるルーチョ・バッティスティの3作目のアルバム「8月7日午後」です。カンタトゥーレとはシンガーソングライターを指すイタリア…
クラウトロックを代表するバンド、カンのライヴ・シリーズもはや第五弾を迎えました。当初の予定を超えて続いてきました。監修を担当するイルミン・シュミットとルネ・…
スウェーデン発祥で、現在はアメリカで活動しているダーク・アンビエントに特化したレーベル、クリオ・チェンバーによる「トゥーム」シリーズ第四弾です。今回のタイト…
ブラック・サバスの約2年ぶりのアルバム「ネヴァー・セイ・ダイ」です。結果的にオリジナル・ラインナップ最後のアルバムになってしまったという残念な事情で知られて…
ロス・デイズのセカンド・アルバム「ウエスト・ウインド」です、ロス・デイズとは、スケボー界のレジェンドであり、ミュージシャンとしても人気の高いトミー・ゲレロと…
英国のプログレッシブ・ロック・バンドの中でも特異な位置を占めるヘンリー・カウが発表したライヴ・アルバムです。振り返っての発売は多々ありますが、同時代に発表さ…
1980年代に入ってもタンジェリン・ドリームは快調です。本作品は1980年5月に発表されたスタジオ・アルバムとしては10作目になる「タングラム」です。タング…
まずは邦題のすばらしさに驚きます。ブライアン・フェリーのソロ・デビュー作は「愚かなり、我が恋」と名付けられました。原題はそれまで「思い出のかけら」として知ら…