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96のチラシの裏:浦和レッズについて考えたこと https://www.urawareds96.com/

Jリーグ浦和レッズの試合の分析的感想を書いたりするチラシの裏です。戦術分析要素多め。

当ブログは浦和レッズが関わる試合およびJリーグ、その他コンペティションにおける試合について、自己の発想および知見に基づき試合の戦術、選手、趨勢等について分析を含めた感想を書いています。当ブログを通じて試合を振り返っていただくとともに、両チームの戦術的な狙いやプレーの意図を想像しながら試合を楽しむという観戦スタイルを少しでも広められれば、またそのような試合の見方の一助になればと思います。

96
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2013/05/06

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  • 「戦術的間延び」なのかどうか:J1リーグ2024第3節vsコンサドーレ札幌 分析的感想

    www.jleague.jp 文脈とメンバー 開幕2試合で勝利なしの両チーム。さらに今季浦和はPKの1ゴール、札幌はゴールなしとお互いにチーム作りが思い通りに進んでいない中でのゲームです。 札幌はマンマーク強めのディフェンスをすることがリーグ内でも広く認知されていますが、浦和は開幕節で広島と対戦しており、ある意味では対応は予習済み。前節ヴェルディ戦では攻撃面での連携不足が目立ったところ、今節はこれまでの2試合の反省と教訓を活かしてそろそろ攻守のバランスや戦術の表現度を向上させていきたいところ。 一方の札幌は前節鳥栖戦で4-0の大敗を喫しており、攻撃面の向上もさることながら、ホーム開幕戦での守備…

  • なんとかならんのか:J1リーグ2024第2節vs東京ヴェルディ1969 分析的感想

    www.jleague.jp 文脈とメンバー J1第2節では唯一の日曜開催となったこのゲーム。他の試合では第1節に勝利した有力チームが軒並み足踏みで全勝チームが消え、J1は早くも混沌とした展開となっています。開幕戦に敗れた浦和はこれに乗じて順位を上げていきたい一方で、5万人を超える大入りの埼玉スタジアム、相手は昇格組、OBが来場しトークショー開催と浦和レッズつらい的に考えれば敗戦率90%以上間違いなし(当社調べ)の嫌なジンクスが重なるゲームでもあります。 新監督の下のチーム作り、特に戦術的な部分でいえば、前節はマンマーク気味に人に来るプレッシングに手を焼きました。一方、今節対戦するヴェルディは…

  • なすすべなしの10分間:J1リーグ2024 vsサンフレッチェ広島 分析的感想

    メンバーと文脈 2024シーズン開幕!今季は大規模な補強の評価が高く優勝候補としても名前の挙がるレッズですが、開幕戦は同じく評判の高い広島との対戦。今季から広島の新ホームとして使用されるエディオンピースウイング広島に乗り込みました。 浦和が左・広島右でスタート。 浦和のメンバーで意外だったのはWGの配置で、右に松尾、左に関根でスタート。そのほかは左SBに入った渡邊凌磨も含めて事前情報通りかと思います。期待されたソルバッケンは前週あたりから練習をセーブしているような情報が出ておりベンチ外。キャンプでは右WG前田・左WG松尾の序列が高かったようですが本番では関根が抜擢されました。これは直前の練習で…

  • 2023シーズン全選手振り返り(下)

    (上)はこちら www.urawareds96.com (中)はこちら www.urawareds96.com 25 安居海渡 出場試合数はチームナンバーワンの56試合ということで最多出場と言われていますが、実はプレータイムは3,865分でナンバーワンというほどではありません。とはいえ、昨年の出場試合数・プレータイムからすれば大躍進であり、チーム内での評価の高さに出場記録が追いついたとも言えますね。 彼のキャリアを切り開いたのはセレッソ大阪戦でのミドルシュートで間違いないですが、ボール非保持時のカバーリングや単純な走力、ボール保持で簡単にボールを失わない手堅さはチームから大きく評価されたポイン…

  • 2023シーズン全選手振り返り(中)

    (上)はこちら www.urawareds96.com 12 鈴木彩艶 浦和が手塩にかけて育てた未完の大器は今季途中から戦い場をベルギーに移すことに。現在はシントトトトトトロイデンの守護神としてまあまあの活躍を見せているようです。今季のレッズではやはり2番手GKとしてシーズンをスタート。ポテンシャルは誰もが認めるところですが、結局のところ課題は安定感であるというのは変わらずで、出場はルヴァンカップの予選と天皇杯の1試合のみ。ルヴァンカップでは5試合で3失点とまずまずのパフォーマンスでしたが、飛び出し対応の不安定さやキャッチング・フィスティング関係のミスなどは昨年から大きくアップデートされたとい…

  • 2023シーズン全選手振り返り(上)

    1 西川周作 37歳となった今シーズンもフル稼働の大活躍。後述するパフォーマンス、リーグ1位の27失点という結果、定性面・定量面のそれぞれで素晴らしい成果を見せた今季は2016年以来7年ぶりのベストイレブンを受賞しました。ジョアンの教えをマスターしたことでGKとしての基本動作にはさらに磨きがかかり、ゴールを守ることに関しては現役のJリーガーのみならず、歴代の日本人GKの中でも屈指のレベルに到達したのではないかと思います。僕はそんなに歴代GKのパフォーマンスには詳しくないですけど。 特に数年前まで弱点とされていたハイボール処理、クロスボール処理は強みと言えるレベルまで昇華され、クロスボールへのア…

  • 【2023シーズン】個人的に今後が気になる選手リスト

    今年もこの企画の季節になりました。今日から2023シーズンの第2移籍期間(夏のウインドー)ということで、僕の独断と偏見による僕のための今後が気になる選手リストです。前置きは何も思いつかないので、さっそく行ってみましょう。 ★長倉幹樹 :ザスパクサツ群馬 ・OMF/CF/SH・1999年10月生(23→24歳)177cm/72kg・右利き www.football-lab.jp 知ってた案件?期待してたくせに。 限られた戦力であってもチームワークと粘り強い戦術遂行によって期待以上の成果を上げている今季の群馬ですが、その群馬にあって出色のパフォーマンスと重要度を誇っているのがこの長倉です。浦和ユー…

  • アルヒラル予習メモ:アジアにおける絶対強者。彼らに「思い出させる」戦いを。

    いよいよとなったACL2022Finalに備えて、アルヒラルの予習をしたのでメモしておくものです。 アルヒラルのサッカーの基本構造 直近の試合を文脈込みで見ておこうということで4月のリーグ戦を一応全部観ました。以下はその感想です。ただ日程が厳しいせいかラモン・ディアス監督による豪華メンバーのマネジメントか、結構試合によってメンバーが変わり、強烈な個性を持つ選手が多いゆえに起用されるメンバーによってサッカーも結構変わるので、参考程度になってしまうかもしれません。 基本フォーメーションは4バック+3トップ。中盤の3枚はたいていの場合逆三角形だが、展開によっては2ボランチに見えることも。 得意な攻撃…

  • すこ観戦会報告書(あるいはスコルジャ監督によるチーム作りの展望について)

    夜な夜な開催していた『すこ観戦会』、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。本当はもう少し多く試合を観る予定だったのですが、仕事の都合で時間を捻出できず。ただ楽しかったので満足です。せっかくなのでメモ書きを残しておきたいと思っていたので、ここで供養します。それにしても過去の試合のアーカイブを完璧な形でYoutubeに置いているエクストラクラサ、最高でした。あとおすすめの試合を教えてくれたレフサポの人、ありがとう。 Yes, but sadly many people don't know about that channel, it deserves more subscribers. W…

  • 2022シーズン全選手振り返り(下)

    (上)はこちら。 www.urawareds96.com (中)はこちら。 www.urawareds96.com 24 宮本 優太 ルーキーイヤーで公式戦22試合の出場はならば浦和の大卒1年目としては良いシーズンだった部類に入るんじゃないかと思います。同期の安居がほとんどプレータイムを得られなかったこと、同じポジションのライバルが酒井宏樹、馬渡和彰であることを考えると望外に出場機会を得られたと言えるでしょう。ただ内容的には厳しいものが多かったシーズンでした。 当然思い出されるのは26節セレッソ戦のリスタートお膳立て事件で、あれはチームからかなり怒られたみたいです。あのミスから本人がメンタル的…

  • 2022シーズン全選手振り返り(中)

    (上)はこちら。 www.urawareds96.com 12 鈴木 彩艶 世界に誇る未完の大器は昨季も西川とのハイレベルなポジション争いに晒されることに。浦和ではリーグ戦2試合とACL4試合、ルヴァンカップ2試合の8試合にフル出場しゴールを守りましたが、本人としても期待していた出場機会を勝ち取ることはできなかったというのが正直なところでしょうか。クラブとしても彩艶を大成させたいという願いと責任感からジョアンを招聘したと思いますが、それで弱点を改善した西川の壁がさらに高くなってしまうという若干皮肉めいた結果となりました。 彩艶のプレースタイル、特徴を西川と比べると、シュートストップの迫力や反応…

  • 2022シーズン全選手振り返り(上)

    自分、毎年恒例の全選手振り返り、行きます! 例年通り背番号順、出場記録は例のごとくSoccer D.B.さんのデータを主に参照です。また、既に2023年になってしまったので昨季=2022年シーズン、今季=2023年シーズンのつもりです。誤字や記録の間違いがあればそれとなく教えてください。 1 西川周作 ほぼ全試合に出場。注目された彩艶との正GK争いに勝利した形となりました。最も注目すべきはジョアンGKコーチのもとで進化したクロス対応で、シーズン開幕直後からこれまではステイしていた場面でクロスにアタックするアクションを多く見せ、これまでよりもシュートを打たせる前にボールを処理することができるよう…

  • 浦和レッズの「3年計画」およびフットボール本部とガチ対話する

    はじめに 浦和レッズの「3年計画」は失敗に終わりました。3年前に高らかに宣言した2022シーズンでの優勝は夢と終わり、優勝チームである横浜Fマリノスとの勝ち点差は29。シーズンで一度も優勝争い(3位以内)に絡むことすらできなかったのですから、ACL東アジア地区で死闘を制し決勝進出を果たしたことも、リカルド監督の下でこれまでの浦和よりもモダンな戦術を浸透させたことも、ましてやコロナや怪我による選手離脱で苦しんだことも言い訳にはなりません。 そもそも、2019年末にフットボール本部体制の発足と土田SD及び西野TDの就任が発表され、「3年計画」が宣言されたときから、この取り組みへの反応は芳しくありま…

  • 浦和レッズの「3年計画」およびフットボール本部とガチ対話する【時系列編】

    3 【時系列編】 「3年計画」について考えるにあたって、この3年間で何が起きたかをまずは確認していきます。記憶を掘り起こしながらなので濃淡は出てしまうと思いますが、なるべく丁寧にこの3年間のストーリーを追っていきましょう。 3.1 2019年オフ~2020年シーズン フットボール本部の誕生 それでは、私の方から経緯についてご説明させていただきます。私は2年前のシーズンに副社長として浦和レッズに参りました。その際、4月に新しい強化本部というものの体制を構築して、副社長という立場で強化本部長を拝命いたしました。それ以降、今年からは代表になりましたけれども、クラブの一番大事な根幹である強化のところを…

  • 浦和レッズの「3年計画」およびフットボール本部とガチ対話する【現場編】

    4 【現場編】 ここからはトピックごとに振り返っていきます。基本的には現場~マネジメント~戦略まで、少しずつ視座を上げて振り返っていきます。というわけで、まずは【現場編】です。 ここではいわゆるピッチ上の話をします。競技面の責任は基本的に監督・コーチングスタッフと選手にあります。彼らが何を見せてくれたか、現場での取り組みは適切だったか、特に戦術面の完成度はどうだったか、戦力をうまく活用できたか、そして選手の成長を期待通り促せたかといった部分を観ていきます。その結果として、数値目標としての勝ち点・得失点差は達成されたか、もしくはどの程度目標に近づけたかが基本的な評価の軸となります。 とはいえピッ…

  • 浦和レッズの「3年計画」およびフットボール本部とガチ対話する【強化・マネジメント編】

    5 【強化・マネジメント編】 3年計画及びフットボール本部の取り組みとのガチ対話はついにマネジメント編に突入です。いよいよ主役と戦えると思うとワクワクします。今回で見ていくのはまさにフットボール本部のパフォーマンスです。特に、フットボール本部が現場に影響を及ぼすコーチング体制の整備、スカッド編成・補強、そしてチーム強化インフラ・ツールについてみていきます。 5.1 コーチング体制は適切だったか? 大槻体制の意味と監督交代について 「3年計画」の達成にあたっての監督選びという点で、フットボール本部の選択は適切だったでしょうか。これまで見てきた通り、大槻体制には大槻体制の、リカルド体制にはリカルド…

  • 浦和レッズの「3年計画」およびフットボール本部とガチ対話する【戦略編】

    6 【戦略編】 いよいよ振り返りも最終局面です。フットボール本部を組織したことも含めて、「3年計画」を含む浦和レッズの新たな取り組みの戦略性についてみて行こうと思います。 6.1 そもそもサッカーの定義が合っていたか? これまで主に現場での取り組みについてみてきましたが、最後にそもそも論をしていこうと思います。「3年計画」の取り組みにあたって大事なことはいろいろありますが、アイコニックな部分は「浦和のサッカー」を定義したことだと思います。西野TDが各所で発言している通り、「自分たちの目指すサッカー」をクラブが主体的に定義したことで、浦和レッズの強化活動は根本的に変わりました。強くなるための活動…

  • 浦和レッズの「3年計画」およびフットボール本部とガチ対話する【その他&独り言編】

    7 【その他&独り言編】 これで最後、もうここまで読んでいる人はいない気もしますが、「3年計画」の外側の存在についても少しだけ触れていきましょう。そして最後に、あとがきのようなものを書いておきます。 7.1 メディア・コミュニケーション 「3年計画」が発表されたとき、僕はクラブ周辺への期待として以下のように書きました。 なぜ我々はこのようなやり方を選ばなければいけないのか。クラブがやろうとしていることは具体的にどういうことなのか。ファン・サポーターに何を観てほしいのか。目の前の結果を、長期的な方針とチームコンセプトに照らしてどのように評価するのか。なぜ我慢するのか。なぜ我慢を求めるのか。90分…

  • 残りの試合で疑念を晴らせ:YBCルヴァンカップ2022準決勝 2nd leg vsセレッソ大阪 分析的感想

    書くたびにお久しぶりと挨拶している気がするので、もう言いたくないのですが、久しぶりに試合の感想を書いていきます。この試合は浦和にとっては本当にショックな結果となってしまったのですが、「この試合で何が出来なかったか」を残しておくことは、もし浦和レッズがこの方向性で進み続けるなら超えるべきハードルとして将来にも役立つと思うからです。 というわけで、ざっくりした内容になるかもしれませんが見ていきましょう。 両チームのメンバーと嚙み合わせ 浦和ベンチ:牲川、知念、宮本、馬渡、柴戸、江坂、ユンカー セレッソベンチ:清水、船木、清武、中原、ブルーノメンデス、パトリッキ、北野 試合前の予想は浦和4-2-3-…

  • 「レッズファミリー」という言葉への小さな違和感の話

    「レッズファミリーが一丸となった勝利」 2022年のACLは物凄い闘いでした。ラウンド16からのノックアウトステージは日本が立候補したことで埼玉でのセントラル開催、しかも一発勝負での決着となり、浦和にとっては非常に有利なレギュレーションでしたが、それでも全北との準決勝は近年稀に見る熱いゲームとなりました。韓国勢とのPK戦になったというのもありますけど、ほんと、15年ぶりくらいの熱気だったと思います。 で、そんな熱戦を伝えるためにメディアによく使われたのが「レッズファミリー」という言葉です。いや、別にいいんですよ。「ファミリー」と呼ばれたくないというわけではないし、全北戦にあたっては、会見でリカ…

  • 【2022シーズン】個人的に今後が気になる選手リスト

    さあ今季もやってきました。僕の独断と偏見による僕のための今後が気になる選手リストです。今年の夏のウインドーは7月15日から8月12日まで。夏の移籍はスピード感と勢いが大事なので、乗り遅れないようにしっかりと備えておきたいところ。とはいえ今季は浦和以外の試合をあまり観ていないので、今季はこいつだろ!という選手を外しているかもしれませんが、あくまで僕が観た中でのものですので、そういう理解でお楽しみいただければと思います。ちなみに去年のリストはこちら。 www.urawareds96.com 記載ルールは昨年と一緒で、★がついている選手は特に気になっている選手でございます。なお、昨年までに選んだもし…

  • 【お題で書く】サイドアタッカーに順脚を置くことのメリットデメリットについて。なぜリカルドは順脚を置きたがるのか【1,500字】

    お題で書くシリーズ、第2弾。お題を思いついた人はPagefulで投げてください。 今回のお題 サイドアタッカーに順脚を置くことのメリットデメリットについて。なぜリカルドは順脚を置きたがるのか。1500字程度でお願いします 時々話題になりますね、これ。早速いってみましょう。 書いたもの 「自分は右サイドを主にやるんですが、右サイドからのドリブル突破やチャンスメイクを見てほしいです」 大久保智明の加入会見での一言である。彼は、右サイドでプレーする左利きのアタッカーであったが、浦和加入後は左サイドでのプレーが目立つ。彼が右サイドでプレーしていたことを知っている人には疑問に思う点もあるだろう。なぜ右サ…

  • 【お題で書く】ACLの外国人枠は3で既に埋まっているが、それでもなお外国人FWが必要であるという理由【1,000字】

    お題で書くシリーズ。今年からはじめました。お題を思いついた人はPagefulで投げてください。 今回のお題。 ACLの外国人枠は3で既に埋まっていますが、それでもなお外国人FWが必要であるという理由を800字以上1000字で書いてください。 書いたもの もし外国人FWが必要だという命題を置くなら、その理由は大きく分けて以下の3つの視点から考えられると思う。 戦力としての質 選択肢の豊富さ コストパフォーマンス まずは質だ。たしかにFWがエースと高卒ルーキーだけでは心許ないので、FWは欲しい。ただ質が伴っていない選手を獲得している余裕は色々な意味でない。これはFWに限らず今季の編成からも明白なク…

  • 2021シーズン全選手振り返り(下)

    (上)はこちら www.urawareds96.com (中)はこちら www.urawareds96.com 22 MF 阿部 勇樹 このエントリを書くのに各選手の出場記録を改めて確認するんですが、リーグ出場620分で3得点ってすごくないですか。まだやれるんじゃないですか。と、言ったところで引退の事実が変わるわけもなく、レジェンドがまた一人去る寂しさは拭えません。 今季は開幕スタメンを含む公式戦20試合出場、スタメン11試合。昨年コンディション不良でシーズンのほぼ全てを棒に振ったことを考えれば、今季はプレーをたくさん見せてくれたことに感謝です。ただ、現実的にはトップリーグでのプレーを通年で続…

  • 2021シーズン全選手振り返り(中)

    (上)はこちら www.urawareds96.com まだまだいくぞ! 11 MF 田中 達也 片野坂監督の下大分で輝き、ポジショナルプレーへの理解もあるアタッカーということで浦和に辿り着いた今季、背番号11を与えられリカルドの下でプレーすることに対しモチベーションはマックスだったはずですが、リーグ戦1,024分の出場に留まってしまい期待とは違うシーズンになったかも。一方で途中出場22試合ながら公式戦41試合に出場とゲームには多く絡んでおり、リーグ戦における4ゴールは明本、汰木と並んでチーム3位タイと一定の貢献は出来ていたと思います。 この選手に関してはチームが特徴を十分に発揮させてあげられ…

  • 2021シーズン全選手振り返り(上)

    今年は誰にも頼まれていないのに書き始めてしまいました。今年は比較的書きやすかったですが全員分書くのは相変わらずつらかったです。 出場記録は例のごとくSoccer D.B.さんのデータを主に参照(アシスト数はJリーグ公式)です。間違っていたらそれとなく教えてください。 1 GK 西川周作 J1では新星・鈴木彩艶に6試合ゴールマウスを明け渡すことになったものの、中盤戦以降のゴールを守り続け、天皇杯では1失点で優勝を果たすなど守護神健在をアピール。公式戦41試合出場はこれまでの西川の実績を考えれば決して多くありませんが、出場時の勝率56.1%は非常に良い数字ではないかと思われます。ただプレー面ではビ…

  • サッカーを観る目を養うためのとっかかりの話

    お久しぶりです、96です。チラ裏は一度スイッチがオフになるとしばらく書くのがおっくうになってしまうのですが、今年はもはや書いていない期間の方が長くなり、本当に自分はあんな大量の文字をタイピングしていたのかと疑わしいほどになってきました。という話はおいておいて、そういえば先日こんなリクエスト/質問があったのを思い出しました。 一言じゃムズいから、ちょっと待ってね。たぶん、何が強い動きかを知って、なんでそれが強いかを知って、その動きのトレードオフを知って、「じゃんけんみたいじゃん」ってなれば良いと思うのですが、これだけだと分かりにくいと思うので。 https://t.co/MiBmFjzqzd— …

  • 【2021シーズン】個人的に今後が気になる選手リスト

    久しぶりに何か書こうと言うことで、去年から個人的に作っている気になる選手リストをまとめます。去年は「レッズに来て欲しいな~」という意味でまとめてました(実際、金子選手と明本選手がリストの中からレッズに加入)が、今年はあまりそういうことは考えずに、純粋にJリーグを観ていて気になった選手を挙げていきます。とはいえ、良い選手だから目につくわけで、浦和に来てくれたら嬉しいのですけど。というわけでいってみよう!ちなみに、★つきの選手はイチオシで、取り上げる順番は適当です。 ★平野佑一 : 水戸ホーリーホック⇒浦和レッズ・MF・1996年3月生まれ(25歳)175cm/68kg・右利き www.footb…

  • 敦樹の立ち位置:Jリーグ2021第10節 vsセレッソ大阪 分析的感想

    セレッソ戦、浦和のスタートが442だったか4141だったか、意見が分かれまくっていて面白い。フォーメーションの数字は電話番号と言う人もいるとはいえ、気になるのもたしか。さて、どっちだったでしょう?— 96 (@urawareds96) 2021年4月20日 両チームのメンバーと嚙み合わせ 浦和ベンチ:彩艶、宇賀神、工藤、田中、汰木、健勇、興梠 セレッソベンチ:松井、新井、鳥海、松本、中島、加藤、山田 前節武田が負傷し貴重な右IHの人材を失ってしまった浦和ですが、今節は敦樹と柴戸を同時起用する形でゲームに臨みました。いろいろな媒体を見ると4-1-4-1表記で敦樹がIHだったとするものも多いんです…

  • 武田の役割:Jリーグ2021第9節 vs徳島ヴォルティス 分析的感想

    ピンチはチャンス!ということで、仕事が忙しくて時間が取れないなりにエントリを書いてみるチャレンジです。これから7連戦とかどうなってしまうんでしょうか。 両チームのメンバーと嚙み合わせ 浦和ベンチ:彩艶、宇賀神、工藤、汰木、柴戸、健勇、興梠 徳島ベンチ:長谷川、安部、浜下、杉森、小西、岩尾、河田 浦和は4-1-4-1を継続。一方でアンカーにはコンディションが万全ではなかったと思われる柴戸ではなく敦樹がスタメンに名を連ねました。浦和の今季のスカッドの中でボランチ(CH)でプレーする選手は主に5人で、トップ下と兼務のような形で起用される小泉を除けば阿部、柴戸、敦樹、金子がポジションを争っています。4…

  • 目に見える向上:Jリーグ2021第8節 vs清水エスパルス 分析的感想

    工藤くんベンチ入りさせたら連勝したから工藤くんは多分座敷童の亜種— 96 (@urawareds96) 2021年4月7日 両チームのメンバーと嚙み合わせ 浦和ベンチ:彩艶、宇賀神、工藤、敦樹、汰木、健勇、興梠 清水ベンチ:大久保、エウソン、立田、西澤、河井、鈴木、後藤 浦和は前節と同じスタメン。ベンチメンバーも前節と同じと言うことで、「勝っているチームは変えない」の法則を踏襲したとも言えるし、前節から今節の間に前節ベンチ外だった選手に一度コロナの陽性判定が出てしまった(その後当該選手を含めて全員が陰性判定)こともあって、前節のスカッドとベンチ外メンバーをなるべく混ぜないようにしようというオペ…

  • 選手間のシナジー:Jリーグ2021第7節 vs鹿島アントラーズ 分析的感想

    やっぱ鹿島戦は気合が入ります。 両チームのメンバーと嚙み合わせ 浦和ベンチ:彩艶、宇賀神、工藤、敦樹、汰木、健勇、興梠鹿島ベンチ:クォンスンテ、林、遠藤、松村、船橋、アラーノ、染野 この試合の最初のトピックは柴戸をアンカーに置いた4-1-4-1システムの採用でした。ボール非保持時は4-4-2で並ぶのでどっちを基本配置とすべきか悩みましたが、公式のスタメン発表の並び順(GK→右SBから最終ライン→右サイドの選手から中盤→...)の法則に乗っ取って、柴戸がアンカーの4-1-4-1が基本配置と判断しました。公式戦では初めて出てきた4-1-4-1フォーメーションですが、リカルドが試合後のコメントで明か…

  • 『考える脚』の感想と過程の中にある幸福について考えたこと

    ひさしぶりの書評です。 考える脚 北極冒険家が考える、リスクとカネと歩くこと 作者:荻田 泰永 発売日: 2019/03/27 メディア: Kindle版 北極冒険家の荻田泰永さんの自叙伝で、サッカーと全然関係ないんですが、考え方が凄く良かったので思わず感想を書きたくなりました。荻田さんがどういう人かというのは本人のサイトにいろいろ書いてあるのでそれを見るのが早いのですが、いろんなところで紹介されているアチーブメントとしては、2018年1月の「南極点無補給単独徒歩到達」に成功(日本人初)が挙げられるみたいです。無補給単独徒歩到達というのは文字通り「一度も物資補給を受けず」「一人で」「徒歩で」南…

  • 均衡への耐性:Jリーグ2021第6節 vs川崎フロンターレ 分析的感想

    濡れたよ。ずぶ濡れだよ。 両チームのメンバーと嚙み合わせ 浦和ベンチ:彩艶、田中、大久保、阿部、柴戸、武田、明本 川崎ベンチ:丹野、車屋、三笘、橘田、塚川、家長、知念 川崎はあまり見たことのない小林悠とダミアンの同時起用。左のWGも三笘ではなく長谷川が先発。連戦でしたが比較的メンバーを大きく変えずにゲームをこなしてきた印象のある川崎ですが、今節は家長、三笘のプレータイム管理がひとつのテーマだったのかもしれません。とは言え中盤の3枚とバックラインは現状のベストだと思いますから、1.5軍で臨んだとも言い難いとは思います。今季の川崎の試合をたくさん見たわけではないですが、印象としてはプレッシングが強…

  • 適切なリスクをどこで誰がかけるのか:Jリーグ2021第5節 vsコンサドーレ札幌 分析的感想

    一回ドラフトが全部消えたので2回このエントリを書いています。おかしくなりそうです。 両チームのメンバーと嚙み合わせ 浦和ベンチ:彩艶、田中、敦樹、大久保、柴戸、武田、武藤 札幌ベンチ:菅野、岡村、中野、青木、小野、高峰、中島 浦和は前節マリノス戦から中2日、札幌はガンバ戦が中止になったため1週間空いてフレッシュなコンディションで戦う今節。浦和は関根が右SH、阿部が右SB、小泉がCHに入るメンバーでスタート。一応4-2-3-1で並べてますが、明本がトップ下に入る時は役割的にはほぼ2トップと言って良いと思います。阿部のSB起用は宇賀神のコンディション不良によるものみたいなので、イメージとしては前節…

  • 「ビルドアップが上手い」とは:Jリーグ2021第4節 vs横浜Fマリノス 分析的感想

    DAZN中継の画角の狭さ、どうにかなりませんかね。 両チームのメンバーと嚙み合わせ 浦和ベンチ:彩艶、田中、金子、柴戸、武田、関根、涼太郎 マリノスベンチ:高丘、伊藤、小池、天野、渡辺、水沼、オナイウ 浦和は前節と同じメンバーでスタート。さすがに前節前半の実験を繰り返す気はないようで、4-2-3-1で明本が右SHとなる「基本形」でのスタートとなりました。岩波・槙野の並びもいつも通りでした。マリノスのほうはシーズン開幕前には3-3-1-3にトライしているという話題もありましたが、こちらも比較的チームの基本に近いと思われる4-2-1-3の配置でスタート。左WGで起用されることが多い印象の前田がCF…

  • やり直す彼へのせめてものはなむけになれば

    柏木陽介のFC岐阜への完全移籍が発表されました。 今回の件には何と言っていいか…複雑な気持ちです。名古屋戦の直前にCOVID-19の感染者が複数出てしまい、その後も日程継続を目指して活動していたもののさらなる感染者が出たことで3週間近く公式戦が出来ないことが決まっており(それどころかトップチームの活動停止)、代替日程が確保できなければ0-3負けとなる今季のレギュレーションの適用が懸念されるガンバのことを考えれば、彼がしたことは許されることではないし、ガンバと同じようなことが浦和にも起きていたかもしれないと思うと寒気がします。COVID-19の感染はどんなに対策をしていても身内からの感染は防ぐの…

  • 宇賀神友弥の良いところ:Jリーグ2021第3節 vs横浜FC 分析的感想

    18時キックオフはスタジアムに行くのが大変ですけど終わりが早くて良い面もありますね。 両チームのメンバーと嚙み合わせ 浦和ベンチ:彩艶、田中、金子、柴戸、武田、関根、興梠 横浜FCベンチ:六反、袴田、手塚、杉本、瀬古、KING-KAZU、ジャーメイン 浦和は鳥栖戦から一枚代えて明本がスタメン復帰。また怪我で出遅れていた関根と興梠がメンバー入りしました。横浜FCは前節から大きくメンバーを変更。おそらくやりたいサッカーが出来るのは手塚、瀬古が中盤の中央に入ったメンバーだと思うんですが、連戦故のプレータイムマネジメントがあるのかもしれません。また、浦和ユース出身で甲府から加入した中塩がJ1スタメンデ…

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