chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
しづかのブログ http://ymed112.seesaa.net/

「美男ですね」日本版の二次小説もどきを書いています。廉×美子のパラレルです。

しづか
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2013/05/02

arrow_drop_down
  • …誓い あなたに。 その1

    『廉、お母さんがお迎えにきたから、もうお別れね。…産まれてきてくれてありがとう。あなたに会えて、本当に幸せだった。あなたの幸せを誰よりも願っているから。……さようなら』 そう言って、彼女はぽろぽろと涙を零しながら産まれたばかりの我が子をそっと抱きしめた。 泣きながらも精一杯微笑むその顔は、凜として美しく、そして痛いほど哀しかった。 だから彼女をまっすぐ見ることなど出来なかった。 幼い頃から…

  • ご無沙汰しております

    皆さまお元気でお過ごしでしょうか。 気が付けば2017年も残すところ1か月ちょっとになりました。 どれだけご無沙汰しておりましたやら……。お詫びの言葉もございません。 話しは途中だし、音沙汰なしだし、本当になんて奴だろう。 自分が一番わかっているのですが、如何せん書けませんでした。 話しが紡げない。書けない。書いても書いても納得いかない。で、今に至ります。 眼の方もついに要治療域に達しまし…

  • 熊本の皆様、大分の皆様、大丈夫ですか?(4/18追記あり)

    長いこと放置しておきながら、続きの更新ではなくて申し訳ありません。 熊本、大分で起きている大地震……心配でなりません。 周りは田んぼばかりという田舎に住む私にとって、子どもの頃から熊本市の繁華街に行くのが年に一度の楽しみでした。 下通りの大きな本屋さんに行って、鶴屋百貨店で食事とお買い物。 たくさんの本とデパ地下お惣菜を抱えて電車に乗って熊本城を横目で見ながら駅に戻り帰宅。 出無精の私の唯一…

  • ある日、突然…! その17 どうぞ、よろしく

    廉と一旦離れた後、美子は病室で佳菜、莉歩、美男と宿題のチェックをしたりおしゃべりしたりと和やかで楽しい時を過ごした。 美子は美男と同じ病気ということもあって、佳菜のことをとても身近に感じていた。 佳菜も『お兄ちゃんだけでなくお姉ちゃんまで来てくれた』と大喜びで大歓迎してくれた。 そして莉歩は可愛いだけでなく素直で真面目で、とてもしっかりした女の子だった。 年下の佳菜をさりげなく労わり気遣う優しさ…

  • ある日、突然…! その16 嬉しいこと

    さて、こちらは病院待機中の柊と勇気である。 面会時間まであと少し。今度こそ彼を捕まえる! 意気込む二人は病棟前の長椅子に腰掛けて、出入りする人をさりげなくチェックしていた。 午後2時2分前、『小柄で細身でやや長めのふわふわした髪で目はぱっちり唇ぽっちゃりの中性的で可愛い』(←莉歩談)男性がやってきた。 看護師さん達ににこやかに挨拶しながら病棟内に入っていく。 間違いない、絶対に彼だ!ついに見つ…

  • ある日、突然…! その15 おかえり、ただいま<br />

    美子は今、監督の事務所に来ていた。 監督さんは、美男から聞いていた通りの映画を心から愛し、映画を創ることへの情熱に満ち溢れた、熱く、それでいて穏やかで優しい眼をした人だった。 「いや〜、なんていうか、本当に双子なんだ。なるほど……。」 そう言ってじっくり美子を見て、納得したように一人うんうんと頷く姿には、どこかドキッとさせられるものがあった。 その何もかもを見通すような深い眼差しに『沓澤 澪』が…

  • ある日、突然…! その14 3,2,1……

    「いや、ごめん!なんかレポートに不備があったらしくて、今すぐ来いって教授に呼ばれちゃったんだよ。病院にもどうしても今日行かなきゃ莉歩ちゃん明日退院だし、佳菜ちゃんとも約束してたしね。大丈夫、この原稿、監督さんに見てもらってOK貰えばおしまいだから。俺の代わりに事務所行って下さい!美子おねえさま、お願いします!!」 土下座せんばかりの勢いで美男が頭を下げている。 八月も残すところあと三日、最終稿の…

  • 14話の前に……

    ご無沙汰ばかりで申し訳ありません。 皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。 梅雨が明けるまでには何とか1話更新を、と頑張っておりましたがなかなか先に進みません。 書いても書いてもボツ!ボツ!ボツ! どうしても、どう足掻いても、思うように話しが廻りません。もう駄目だ〜〜!! 仕方ないので15話完結を諦めました。 少しずつになりますが、区切りのつく所で更新していきたいと思っています。 とはいえ残す…

  • ……ただただお詫び致します

    梅雨空の下、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。 気が付けば、六月も半ば過ぎ……。 うわ〜〜、もう一年近くも更新を滞っておりました。 本当に、申し訳ありません。ただただお詫び申し上げます。 ばたばたしていたというのもありますが、一番のネックはドクターストップでした。 視野の欠け方がおかしいので目を使うなと言われまして、おとなしくしておりました。 色の識別がちょっとあやふやになってきて怖かった…

  • ある日、突然…! その13 それぞれの想い

    勇気の妹、莉歩の病室は二人部屋で、もう一人は佳菜という小6の女の子だ。 佳菜は長期に亘って入院中のせいか、6年生にしては小柄で、いつも本を読むか、じっと音楽を聴いているような、内気で大人しい子だった。 夏休みに入って同室になった莉歩とも最初は挨拶を交わすのがやっとだったが、二人ともA.N.JELLのファンということがわかって、それからすっかり仲良くなったのだ。 佳菜との話でよく出てくるのが『お兄ちゃん…

  • 暑中お見舞い申し上げます

    皆様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。 当方、暑すぎて何も出来ない日々が続いております。夏バテともいいいますね、はい。 夕方なのに現在室温33℃、家の中を熱風が吹き荒れております。 古い家なので風通しだけはいいんです。ただし、熱風がビュービュー……。 そういえば、本州に単身赴任中の夫が先週はずっと夏休みで帰っていたのですが『やっぱ、九州は太陽の大きさと温度が違うんだよね』としみじみ申しており…

  • ある日、突然…! その12 ある一日

    夏休みも中盤に入り、美子は部屋から出るのは食事と風呂、トイレのみというカンヅメ状態で脚本書きに追われていた。夏休みはアルバイトに勤しむ予定だったが、潔く全てキャンセルしてひたすらパソコンの前でうんうん唸っている。 美男も監督からちょくちょく連絡が入るので、美子の傍から離れられない。 結果、二人してアパートに閉じ籠った状態である。 さて、その日。美男は美子が書き上げた第3稿の脚本を持って監督と打…

  • 補足というか蛇足というか

    必要ないかなと思いましたが、わかりにくいかもということでちょっとだけ補足です。 『ある日、突然…! その11 近付く距離』に出てきました美子のペンネーム『沓澤 澪』 なぜ「みずさわ」なのか? それは美子が廉は今でも『水沢 廉』だと思っているからです。 廉がドイツで両親と暮らせるようになったことは院長様から聞いた美子ですが、その時点ではまだ水沢でした。ドイツに落ち着いてしばらくしてから結婚して籍…

  • ある日、突然…! その11 近付く距離

    美男の病院実習が無事終わり、美子の前期の試験も恙無く終了、やっと夏休みに入るとホッと一息ついた夜、その電話はかかってきた。 「で、どうする?受ける?断る?」 「どうしよう……。続編なんて考えたことなかったし、あれっきりのつもりだったから……。もう5年も経つのに、なんで今更なのかなぁ?」 美子と美男、二人は台所のテーブルで頭を寄せ合って家族会議の真っ最中である。 電話の相手はさる有名な映画監督…

  • ある日、突然…! その10 美子の事情

    「院長様、あの日からもう10年です。まだ廉くんには逢えません。でも心配しないで下さいね。いつかきっと二人で院長様に逢いに来ますから、もう少しだけ待ってて下さい……。」 院長様のお墓の前で美子はそうつぶやく。 傍らには美男がいて、美子の肩をそっと抱いていてくれる。 美子はもうすぐ18歳。そして院長様が天に還って10年の月日が流れた。 7歳の冬に父と美男と三人でこの町を離れてから、今日までここに来…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、しづかさんをフォローしませんか?

ハンドル名
しづかさん
ブログタイトル
しづかのブログ
フォロー
しづかのブログ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用