あれから

早いもので、ひと月を越えた。   元日。 地元の石川県、富山県や新潟県を大いに揺らした地震は、 いたるところで生々しい爪跡を残したまま、でんと居座っている。 …

陰極まって陽に転ず

阪神淡路大震災の朝、私は京都にいた。 建物の最上階だったことも手伝ってだろう。 私がいた部屋は、大きく揺れた。   当時19歳だった私にとって、あれが人生で初…

MK5

我が家の猫、チェリー。 世の猫たちのご多分に漏れず。 ちゅ～るが大好き。 我が家では、ずっとシーフドバラエティというパッケージを購入していたのだが。     …

一休み（終）

 『一休み（4）』 『一休み（3）』 『一休み（2）』 『一休み（1）』6月に父が入院してから4か月が過ぎた。   受診後、即日入院。 入院手続き諸々。 生活…

一休み（4）

 『一休み（3）』 『一休み（2）』 『一休み（1）』6月に父が入院してから4か月が過ぎた。   受診後、即日入院。 入院手続き諸々。 生活必需品で、父の自宅…

一休み（3）

 『一休み（2）』 『一休み（1）』6月に父が入院してから4か月が過ぎた。   受診後、即日入院。 入院手続き諸々。 生活必需品で、父の自宅にあるものは袋に詰…

来た道、行く道

先日。 次男、娘と連れ立ってお風呂に行った。  今回は地元の総湯や、町のお風呂屋さんではなく、ホテルの大浴場だ。   子供たちの同級生のお母さんの伝手で予約し…

一休み（2）

 『一休み（1）』6月に父が入院してから4か月が過ぎた。   受診後、即日入院。 入院手続き諸々。 生活必需品で、父の自宅にあるものは袋に詰め、 無いものはあ…

あけましておめでとうございます

「母ちゃんのブログって、30秒あれば読めるね。」      このところ。 私のブログを読むようになった次男。    読み終わる度にこうのたまう。       …

メリークリスマス

あれは、夜だったのか。 それとも、明け方だったのか。  今の季節は、どちらの時間も同じように暗いから、私には分からない。    居間の中は電気が灯っていて明る…

大安□日

今年の5月。 うちから車で5分程の場所に、新しいドラッグストアがオープンした。   このお店。 ポイントカードはなし。各種ペイ払いはできない。クレジットカード…

一休み（1）

6月に父が入院してから4か月が過ぎた。   受診後、即日入院。 入院手続き諸々。 生活必需品で、父の自宅にあるものは袋に詰め、 無いものはあちこちで買い揃えて…

「エイリアン、故郷に帰る」の巻（51）

師匠が病院の地下にある葬儀屋の中へ運ばれ、 個室に安置されてからしばらくして。   一緒にいた義妹は、一旦帰宅した。   先生が横たわるベッドの傍には、私一人…

時に女の趣味が身を助く

あれは。 まだ長男が生まれる前だったか。 あるいは。 長男が生まれてすぐの頃だったか。   師匠と散歩をしていた時のこと。   道路脇に、選挙ポスターの掲示板…

巡る

今から22年前。 まだ、長男が私のお腹の中にいた頃。 妊娠6ヶ月目辺り。  当時通っていた専門学校が夏休みに入るのを待って、師匠と台湾へ出かけた。   先生の…

蛍

うちから車で15分程の場所。 まっすぐな道路沿いに流れる川がある。 距離にして、2～3kmくらいだろうか。   川の端から端まで、両側の土手にはずらっと桜が植…

「エイリアン、故郷に帰る」の巻（50）

先生を乗せたストレッチャーが向かった先は、病院の地下だった。   てっきり。 安置所に行くのだろうと思ったら。  いや、確かに。 安置所でもあるのだろうが。 …

「エイリアン、故郷に帰る」の巻（49）

「エイリアン、故郷に帰る」の巻（48）    ドクターに促されICUから出た後、 同じフロアの待合スペースに置かれたソファに座り、 只々、先生を待ちながら呆け…

惚れた弱みの美しさよ

先日。 地元の新聞に、映画「ひまわり」を扱った記事が載っていた。      ああ。懐かしい。     あの映画を観たのはいつのことだっただろう。  大学生の頃…

ここにいるよ

先日。明け方のこと。 目が覚める直前まで見ていた夢に、夫が出てきた。   今年で8回忌を迎える夫が夢に出てくることは今ままでに幾度もあったから、特段珍しいこと…