chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
多次元飛行船 https://suesuo.blog.fc2.com/

愛がなければ呼吸は、時を刻む時計と同じ。⇨ メアリー・オブライエン「リベリオン」

ライフスタイルブログ / 生き方

※ランキングに参加していません

佐藤蓼丸
フォロー
住所
未設定
出身
東京都
ブログ村参加

2013/03/06

arrow_drop_down
  • 感覚的な把握

    ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則・21世紀文明観の基礎」祥伝社 ☟ ■理性ばかりでなく、感覚的な把握力がいかに大切か この真理は、なかなか理解しにく いところだ。なぜなら、生物学の基本的な法則によれば、すべての生物は自らをリサイクリングするとあるからだ。むろんこれは真理であり、実は物質(そしてエネルギー)は創成されも消滅されもしないとする熱力学の第一法則を、単に繰り返し述べているにすぎない...

  • 土壌のリサイクリングには千年を要する

    ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則・21世紀文明観の基礎」祥伝社 ☟ それどころか、こうした地殻を構成している鉱物などは、絶え間なく人工的に消費されている。山は切り崩され、土壌はまたたく間に剥ぎ取られる。そのため、再生可能な資源であっても、しまいには、事実上、長期にわたって再生不可能なものとなってしまう。 他の一切のものと同様、土壌はエントロピー的な流れの一部を成している。そのなかには有機...

  • 「閉ざされた系」とエネルギー

    ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則・21世紀文明観の基礎」祥伝社 ☟ 地球は、宇宙から物質的恩恵を受けることはない。このことは、特に「再生利用」と いう問題を考える場合に、大切な観点となる。われわれは、自分たちが使っているほとんどすべての物が、適切な技術を開発しさえすれば、まず完全に再生し、利用できるものと思い込んでいる。 だが、これは間違いだ。将来、この世界が経済的に生き残っていくには、リ...

  • 2種類のエネルギー

    ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則・21世紀文明観の基礎」祥伝社 ☟ さて、エントロピーという言葉を考え出したのは、ルドルフ・クラウジウス(1822―88、ドイツの物理学者)であるが、クラウジウスは、外部に広がっていかない反応システムである「閉ざされた系」のなかでは、エネルギー・レベ ルに違いがあれば、常に平衡状態へ向かうということを発見した。 たとえば、暖炉から熱い火掻き棒を取り出したことのある...

  • 太陽の下に新しきものはなし

    ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則・21世紀文明観の基礎」祥伝社 ☟ 「太陽の下に新しきものはなし」という言葉がある。もし、あなたが呼吸を行えば、その息のなかには5000万個の分子が含まれているという観点では、かつてプラトンが吸ったのと同じというわけだ。 熱力学の第一法則だけを考えてみても、エネルギーを使い果たさずに、何度も何度もエネルギーを使用する方法などない、ということは直感的にわかること...

  • 後の祭り

    ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則・21世紀文明観の基礎」祥伝社 ☟ 第一法則をさらに敷衍(ふえん)すると、エネルギーは創成することも消滅することもない、と いうことになる。時が始まって以来、宇宙におけるエネ ルギーの全総和は一定であって、時が終焉を告げるまで不変であろう。この熱力学の第一法則は、先述のように「エネ ルギー保存の法則」とも呼ばれていて、エネルギーは創成し、また消滅することはないが...

  • 東洋思想とエントロピー

    ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則・21世紀文明観の基礎」祥伝社 ☟ 「科学とは、一つの規律のようなものである。そこでは、前の世代の天才たちが到達 した地点を、次の世代となれば、愚か者でも乗り越えることができるからだ」かつてこう語ったのは、人類学者のマックス・グルックマンである。 熱力学の第一法則と第二法則は、物理学の初歩で学ぶが、そこで述べられていることは、ごく単純で当たり前なように思われ...

  • 不自由な物質世界と自由な精神世界

    ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則・21世紀文明観の基礎」祥伝社 ☟ しかしまた、この世のすべての物理的現実を支配する、この「エントロピーの法則」を、頑として受けつけない人もいるはずである。こういった人たちは、エントロピーの過程は、ある特定の例にしか応用されず、それをさらに広く社会に当てはめようとしても、隠喩を用いるに等しい行為だと主張するにちがいない。 だが、こうした考え方は短絡的な結論...

  • 狭間の時代

    ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則・21世紀文明観の基礎」祥伝社 ☟ つまり、「エント ロピーの法則」は、「歴史は進歩する」というこれまでの概念を根底から打ち砕くものであり、さらにまた、科学とテクノロジーによって、もっと秩序立った世界が創成されるとする「現代の神話」をも打ち破ってしまう力を持っている。 事実、「エントロピーの法則」は、現代の世界観を超越しており、その力は、中世キリスト教の世界...

  • 科学とは暫定真理に過ぎない

    ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則・21世紀文明観の基礎」祥伝社 ☟ しかし、今や新たな世界観が生まれつつある。そして、ニュートンの世界観に代わって次の時代を支配する規範としては、「エントロピーの法則」をおいて他にないのである。「エントロピーは、すべての科学にとって第一の法則である」――と言ったのは、アルバート・アインシュタインであり、宇宙全体の崇高な形而上学的法則として 「エントロピーの法則」...

  • ニュートンの亡霊

    ニュートンは理性の時代の最初の人ではなく、最後の魔術師だ。➡ ケインズ ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則・21世紀文明観の基礎」祥伝社☟アメリカの人間は、知識と技術を着実に蓄積してきた結果、世界は、常に価値ある状態へと前進しているものと、たいてい信じ込んでいる。しかもこれは、ほとんどの先進国の人間の考え方だと言ってよい。個々の人間は一つの自立した主体として存在し、自然界には、そのための秩序...

  • 世界観の内在化

    ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則・21世紀文明観の基礎」祥伝社 要するに、どちらにしても、われわれ現代人は容赦のないほどバラバラにされ、安息のための出日はどこにも発見できない状況にある。このように、世界全体が音を立てて瓦解しはじめている今、この世界を立て直すべく新しい方策を追求しなく てはならない。 しかも、このような普遍的な問題について、個々の指導者、個々のイデオロギーを責めるのは愚...

  • 永遠のパッチワーク

    ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則・21世紀文明観の基礎」祥伝社 ■東西両陣営が共通して直面する「危機」とは何か 前の晩はそうでなかったと思っていたのに、翌朝目が覚めてみると、どうにも落ち着かない。何かがちぐはぐだ。それどころか、どれもこれも気にくわない。なんとかならないものか。 われわれの生活は、このように絶えず 「改善」を迫られている。言ってみれば、永遠に継ぎはぎを繰り返しているような...

  • 日本のお家芸

    ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則・21世紀文明観の基礎」祥伝社 著者は、 エネルギー環境が崩壊し、エントロピーの限界点に達しつつあるアメリカ社会の現実を、厖大なデ ータを駆使し、如実に教えてくれる。だがそれは、ともすると悲観的にすぎ、読むものの心を痛めずにはおかない。しかし、このアメリカの現実が日本にそっくり当てはまるわけではない。 環境汚染問題がやかましかった中で、日本の技術者たちはよ...

  • 覆水盆に返らず

    ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則・21世紀文明観の基礎」祥伝社 ところで、この法則は、一般には「熱力学の第二法則」として知られるものであり、その指摘するところは、「覆水盆に返らず」という、ことわざに象徴されている。 さらに詳細な物理学的説明は本文に譲るが、ここで一つだけ明確にしておきたいことがある。それは、現代物理学が絶対的な真理として認めているのは、 この法則だけだという点である。 ...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、佐藤蓼丸さんをフォローしませんか?

ハンドル名
佐藤蓼丸さん
ブログタイトル
多次元飛行船
フォロー
多次元飛行船

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用